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【発明の名称】 競技用記録システム及び競技映像記録方法
【発明者】 【氏名】三樹 康俊
【住所又は居所】千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイコープレシジョン株式会社内

【氏名】高野 将一
【住所又は居所】千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイコープレシジョン株式会社内

【要約】 【課題】競技者個々のタイムを映像と共に記録することのできる競技用記録システム等を提供する。

【解決手段】検出装置11は、走行路上に所定数連設されている。そして、何れかの検出装置11が自己の上方を通過する競技者の通過を検出すると、検出信号及びエリア番号を信号処理装置12に供給する。信号処理装置12は、タイマ13から通過タイムを取得すると共に、通過エリアを特定する。そして、キャラクタジェネレータ15に通過タイム及び通過エリアを供給する。キャラクタジェネレータ15は、撮影装置14が撮影した競技者の映像に、通過タイム及び通過エリアの文字情報を合成し、映像記録装置16に供給する。映像記録装置16は、その映像を記録する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陸上競技が行われる走行路上に設置され、競技者の通過を検出する検出手段と、
競技タイムを計時する計時手段と、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影手段と、
前記検出手段が競技者の通過を検出した時点での前記計時手段により計時される競技タイムを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成手段と、
前記合成手段が合成した映像を記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする競技用記録システム。
【請求項2】
陸上競技が行われる走行路上の所定の高さに設置され、競技者の通過を検出する検出手段と、
競技タイムを計時する計時手段と、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影手段と、
前記検出手段が競技者の通過を検出した時点での前記計時手段により計時される競技タイムを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成手段と、
前記合成手段が合成した映像を記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする競技用記録システム。
【請求項3】
前記検出手段は、走行路の幅方向に沿って所定数連設され、
前記取得手段は、何れかの前記検出手段が競技者の通過を検出すると、前記計時手段により計時される競技タイムを取得すると共に、競技者の通過を検出した前記検出手段に対応する走行路上のエリアを特定し、
前記合成手段は、前記取得手段が取得した競技タイム及びエリアの表示情報を、前記映像に合成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競技用記録システム。
【請求項4】
前記検出手段は、設置された走行路上からその上方の所定範囲に向けてマイクロ波を送信し、受信した反射波に従って、競技者の通過を検出する、
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の競技用記録システム。
【請求項5】
前記検出手段は、設置された位置からその下方の走行路上の所定範囲に向けてマイクロ波を送信し、受信した反射波に従って、競技者の通過を検出する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の競技用記録システム。
【請求項6】
陸上競技が行われる走行路上から、競技者の通過を検出する検出ステップと、
競技タイムを計時する計時ステップと、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影ステップと、
前記検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での前記計時ステップにて計時される競技タイムを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成ステップと、
前記合成ステップにて合成された映像を記録する記録ステップと、
を備えることを特徴とする競技映像記録方法。
【請求項7】
陸上競技が行われる走行路上の所定の高さから、競技者の通過を検出する検出ステップと、
競技タイムを計時する計時ステップと、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影ステップと、
前記検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での前記計時ステップにて計時される競技タイムを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成ステップと、
前記合成ステップにて合成された映像を記録する記録ステップと、
を備えることを特徴とする競技映像記録方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、競技者個々のタイムを映像と共に記録することのできる競技用記録システム及び競技映像記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、マラソン競技等において、競技者個々のタイムを計測する試みがなされている。例えば、競技者のゼッケン等にバーコードを印刷しておき、ゴールした競技者のバーコードをリーダにて読み取った時刻に基づいて、競技者個々のタイムを計測する計測システムも実用化されている。
それでもこの計測システムは、ゴール後に所定時間かけてバーコードの読み取りを行うため、そもそも実測よりも遅れたタイムが計測されていた。特に、大勢の競技者が同時期にゴールした場合等では、バーコードの読み取り待ちが生じてしまい、実測よりもかなり遅れたタイムが計測されてしまうという問題があった。
また、ゴールしたタイムだけでなく、他の計時ポイント(中間地点等)における通過タイム等の計測も行いたいという要望が高まっているが、この計測システムでは、対応できなかった。
【0003】
また最近では、ゴール時点の競技者の画像に、計測タイム(ゴールしたタイム等)を合成した完走証を発行できる技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3069723号公報 (第2−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示される計時装置は、ゴール判定員が計時スイッチを手動で操作した際に、通し番号(順位)及び、計測タイムを含む第1のセットデータが生成され、それと共に、ゴール時点の競技者も撮影される。また、競技者のゼッケン番号がOCRやバーコードにより識別され、通し番号及び、ゼッケン番号を含む第2のセットデータが生成される。更に、通し番号が一致する各セットデータから、通し番号、ゼッケン番号及び、計測タイムを含む第3のセットデータが生成される。そして、この第3のセットデータの内容がゴール時点の競技者の画像と合成される。
このような計時装置は、ゴールした競技者の計測タイムが計時スイッチに応答して計測済みであるため、大勢の競技者が同時期にゴールし、ゼッケン番号の識別が遅くなったとしても、遅れたタイムが計測されることがない。
【0005】
しかしながら、ゴール判定員が計時スイッチの操作をミスしたり、ゼッケン番号を識別する順序が前後したり、ゼッケン番号の認識漏れや重複が生じてしまった場合等では、競技者の画像に異なったゼッケン番号や異なった計測タイムが合成されるおそれもある。
また、計時スイッチの操作が手動であり、ゴールした競技者の数だけ操作しなければならないため、ゴール判定員等にかなりの負担を強いるものであった。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、競技者個々のタイムを映像と共に記録することのできる競技用記録システム及び競技映像記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る競技用記録システムは、
陸上競技が行われる走行路上に設置され、競技者の通過を検出する検出手段と、
競技タイムを計時する計時手段と、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影手段と、
前記検出手段が競技者の通過を検出した時点での前記計時手段により計時される競技タイムを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成手段と、
前記合成手段が合成した映像を記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、検出手段は、陸上競技が行われる走行路上に設置され、例えば、マイクロ波によって、競技者の通過を検出する。計時手段は、競技タイムを計時する。撮影手段は、検出手段が検出する競技者を含む映像を撮影する。取得手段は、検出手段が競技者の通過を検出した時点での計時手段により計時される競技タイムを取得する。合成手段は、取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、撮影手段が撮影した映像に合成する。そして、記録手段は、合成手段が合成した映像を記録する。
このように、検出手段が競技者の通過を検出すると、取得手段が競技タイムを取得し、また、合成手段が競技タイムの表示情報を競技者の映像に合成し、そして、記録手段がその映像を記録する。
この結果、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る競技用記録システムは、
陸上競技が行われる走行路上の所定の高さに設置され、競技者の通過を検出する検出手段と、
競技タイムを計時する計時手段と、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影手段と、
前記検出手段が競技者の通過を検出した時点での前記計時手段により計時される競技タイムを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成手段と、
前記合成手段が合成した映像を記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、検出手段は、陸上競技が行われる走行路上の所定の高さに設置され、例えば、マイクロ波によって、競技者の通過を検出する。計時手段は、競技タイムを計時する。撮影手段は、検出手段が検出する競技者を含む映像を撮影する。取得手段は、検出手段が競技者の通過を検出した時点での計時手段により計時される競技タイムを取得する。合成手段は、取得手段が取得した競技タイムの表示情報を、撮影手段が撮影した映像に合成する。そして、記録手段は、合成手段が合成した映像を記録する。
このように、検出手段が競技者の通過を検出すると、取得手段が競技タイムを取得し、また、合成手段が競技タイムの表示情報を競技者の映像に合成し、そして、記録手段がその映像を記録する。
この結果、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【0011】
前記検出手段は、走行路の幅方向に沿って所定数連設され、
前記取得手段は、何れかの前記検出手段が競技者の通過を検出すると、前記計時手段により計時される競技タイムを取得すると共に、競技者の通過を検出した前記検出手段に対応する走行路上のエリアを特定し、
前記合成手段は、前記取得手段が取得した競技タイム及びエリアの表示情報を、前記映像に合成してもよい。
【0012】
前記検出手段は、設置された走行路上からその上方の所定範囲に向けてマイクロ波を送信し、受信した反射波に従って、競技者の通過を検出してもよい。
【0013】
前記検出手段は、設置された位置からその下方の走行路上の所定範囲に向けてマイクロ波を送信し、受信した反射波に従って、競技者の通過を検出してもよい。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る競技映像記録方法は、
陸上競技が行われる走行路上から、競技者の通過を検出する検出ステップと、
競技タイムを計時する計時ステップと、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影ステップと、
前記検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での前記計時ステップにて計時される競技タイムを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成ステップと、
前記合成ステップにて合成された映像を記録する記録ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、検出ステップは、陸上競技が行われる走行路上から、例えば、マイクロ波によって、競技者の通過を検出する。計時ステップは、競技タイムを計時する。撮影ステップは、検出ステップにて検出される競技者を含む映像を撮影する。取得ステップは、検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での計時ステップにて計時される競技タイムを取得する。合成ステップは、取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、撮影ステップにて撮影された映像に合成する。そして、記録ステップは、合成ステップにて合成された映像を記録する。
このように、検出ステップにて競技者の通過を検出すると、取得ステップにて競技タイムを取得し、また、合成ステップにて競技タイムの表示情報を競技者の映像に合成し、そして、記録ステップにてその映像を記録する。
この結果、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る競技映像記録方法は、
陸上競技が行われる走行路上の所定の高さから、競技者の通過を検出する検出ステップと、
競技タイムを計時する計時ステップと、
前記競技者を含む映像を撮影する撮影ステップと、
前記検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での前記計時ステップにて計時される競技タイムを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、前記映像に合成する合成ステップと、
前記合成ステップにて合成された映像を記録する記録ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、検出ステップは、陸上競技が行われる走行路上の所定の高さから、例えば、マイクロ波によって、競技者の通過を検出する。計時ステップは、競技タイムを計時する。撮影ステップは、検出ステップにて検出される競技者を含む映像を撮影する。取得ステップは、検出ステップにて競技者の通過が検出された時点での計時ステップにて計時される競技タイムを取得する。合成ステップは、取得ステップにて取得された競技タイムの表示情報を、撮影ステップにて撮影された映像に合成する。そして、記録ステップは、合成ステップにて合成された映像を記録する。
このように、検出ステップにて競技者の通過を検出すると、取得ステップにて競技タイムを取得し、また、合成ステップにて競技タイムの表示情報を競技者の映像に合成し、そして、記録ステップにてその映像を記録する。
この結果、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の形態にかかる競技用記録システムについて、以下図面を参照して説明する。なお、一例として、競技用記録システムがマラソン競技に適用された場合について説明する。
【0020】
(実施形態1)
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用記録システム1の構成の一例を示す模式図である。
【0021】
図示するように、競技用記録システム1は、検出手段としての検出装置11と、取得手段としての信号処理装置12と、計時手段としてのタイマ13と、撮影手段としての撮影装置14と、合成手段としてのキャラクタジェネレータ15と、記録手段としての映像記録装置16と、を含んで構成される。
なお、競技用計時システム1は、例えば、各計時地点(中間地点やゴール地点)に配置される。
【0022】
検出装置11は、陸上競技が行われる走行路上に適宜設置され、自己の上方を通過する競技者の通過を検出する。
具体的に検出装置11は、図2(a)に示すように、走行路R上に載置され、パッチアンテナ11aと、マイクロ波センサ11bとを含んで構成される。
【0023】
パッチアンテナ11aは、送信用のエレメントと受信用のエレメントとを有しており、載置された走行路R上から上方の所定範囲(検出範囲A)に向けてマイクロ波を送信し、また、検出範囲A内に競技者が位置している場合に、競技者が反射したマイクロ波(反射波)を受信する。
【0024】
マイクロ波センサ11bは、パッチアンテナ11aから送信され、パッチアンテナ11aにて受信したマイクロ波に基づいて、競技者の通過を検出する。例えば、マイクロ波センサ11bは、受信したマイクロ波のピーク値に従って、競技者の通過を検出する。
【0025】
この他にも、検出装置11は、図2(b)に示すように、走行路R上に埋設され、ホーンアンテナ11cと、マイクロ波センサ11bとを含んで構成されてもよい。
この場合、ホーンアンテナ11cは、上述のパッチアンテナ11aと同様に、マイクロ波の送受信が可能であり、埋設された走行路R上から上方の所定範囲(検出範囲B)に向けてマイクロ波を送信し、また、検出範囲B内に競技者が位置している場合に、競技者が反射した反射波を受信する。
なお、マイクロ波センサ11bは、上述の図2(a)のマイクロ波センサ11bと同様の構成である。
【0026】
このような構成の検出装置11は、図3(a)に示すように、走行路の幅方向に沿って所定数連設される。なお、検出装置11は、例えば、図3(b)に示すように、検出範囲Aが隙間無く隣接するようにそれぞれ配置される。この場合、各検出装置11は、それぞれのエリア(検出範囲A)毎に、競技者の通過を検出することになる。
また、図3(c)に示すように、検出装置11が走行路(競技場のトラック等)に、コース毎に埋設される場合もある。この場合、図3(c)に示すように、検出範囲Bがコース幅と等しくなるように調整されている。これにより、各検出装置11は、それぞれのコース(検出範囲B)毎に、競技者の通過を検出することになる。
なお、各検出装置11は、それぞれに自己が検出するエリアやコースを識別する情報(エリア番号やコース番号等)が割り振られており、競技者の通過を検出すると、検出信号と共にエリア番号等を信号処理装置12に供給する。
【0027】
図1に戻って、信号処理装置12は、各検出装置11から供給される検出信号等を受信すると、その時点でタイマ13により計時される競技タイム(通過タイム)を取得する。例えば、何れかの検出装置11が競技者の通過を検出し、その検出装置11から送られた検出信号を受信すると、信号処理装置12は、競技タイムを要求するための要求信号をタイマ13に供給する。そして、タイマ13から返信される競技タイムを通過タイムとして取得する。
更に、信号処理装置12は、検出信号と共に検出装置11から供給されるエリア番号(コース番号)に従って、通過エリア(通過コース)を特定する。つまり、競技者の通過を検出した検出装置11に対応する走行路上のエリア(コース)を特定する。
信号処理装置12は、取得した通過タイム及び、特定した通過エリア等をキャラクタジェネレータ15に供給する。
【0028】
タイマ13は、例えば、競技のスタート(スタート信号やスタート時刻等の入力)に応答して、競技タイムの計時を開始し、競技が終了するまで、競技タイムを順次計時する。
タイマ13は、信号処理装置12から送られる要求信号に応答して、その時点で計時している競技タイム(通過タイム)を供給する。また、タイマ13は、計時している現在の競技タイムを順次キャラクタジェネレータ15に供給する。
【0029】
撮影装置14は、例えば、ビデオカメラ等からなり、検出装置11が検出する競技者を含む映像を撮影する。
具体的に撮影装置14は、走行する競技者からみて検出装置11よりも遠方(前方)に配置され、競技者のゼッケンや顔等が分かるように、競技者の正面(前面)の映像を撮影する。そして、撮影した映像をキャラクタジェネレータ15に供給する。
【0030】
キャラクタジェネレータ15は、撮影装置14から供給される映像に文字情報(数字等の表示キャラクタ)を適宜合成して、映像記録装置16に供給する。
具体的にキャラクタジェネレータ15は、信号処理装置12から通過タイム及び、通過エリア(通過コース)が供給されると、その通過タイム及び通過エリア等を示す文字情報を生成し、撮影装置14から供給される映像に合成(映像信号にインポーズ)する。また、キャラクタジェネレータ15は、タイマ13から順次供給される現在の競技タイムを示す文字情報を順次生成し、撮影装置14から供給される映像に合成する。
そして、キャラクタジェネレータ15は、文字情報を合成した映像を、映像記録装置16に供給する。
【0031】
映像記録装置16は、操作部や表示部を備えた映像記録機器等からなり、キャラクタジェネレータ15から供給された映像(文字情報が合成された映像)を記録する。つまり、映像記録装置16は、撮影装置14が撮影した検出装置11上を通過する競技者の映像に、通過タイム及び通過エリア(通過コース)を示す表示情報(文字情報)を合成した映像を、バックアップ用(検証用)として順次記録する。
なお、映像記録装置16は、記録中の映像を表示部にリアルタイムに表示するだけでなく、操作部から指定された任意の映像(例えば検証時に、特定の競技者が検出装置11上を通過した過去の映像等)を表示部に表示可能としてもよい。
【0032】
以下、上述した構成の競技用記録システム1の動作について、図4等を参照して説明する。図4は、競技用記録システム1における競技映像記録処理を説明するためのフローチャートである。なお、この競技映像記録処理は、例えば、競技のスタートに伴い開始される。
【0033】
まず、競技用記録システム1は、検出装置11にて競技者の通過を検出したか否かを判別する(ステップS1)。つまり、何れかの検出装置11が競技者の通過を検出し、信号処理装置12に検出信号等を供給したか否かを判別する。
【0034】
競技用記録システム1は、キャラクタジェネレータ15にて現在の競技タイムを示す文字情報を生成し、撮影装置14が撮影した競技者が映っていない映像に合成する(ステップS2)。
つまり、キャラクタジェネレータ15は、撮影装置14が撮影した検出装置11上の無人の映像に、タイマ13が計時する現在の競技タイムを示す文字情報を合成する。
そして、競技用記録システム1は、後述するステップS7に処理を進める。
【0035】
一方、競技者の通過を検出したと判別した場合に、競技用記録システム1は、検出信号及びエリア番号(コース番号)を、信号処理装置12に供給する(ステップS3)。つまり、競技者の通過を検出した何れかの検出装置11が、検出信号及びエリア番号等を信号処理装置12に供給する。
【0036】
競技用記録システム1は、信号処理装置12にてタイマ13から通過タイムを取得すると共に、通過エリアを特定する(ステップS4)。
つまり、信号処理装置12は、検出装置11から送られた検出信号等を受信すると、要求信号をタイマ13に供給し、タイマ13から返信される競技タイムを通過タイムとして取得する。また、信号処理装置12は、検出信号と共に検出装置11から送られたエリア番号(コース番号)に従って、通過エリア(通過コース)を特定する。
【0037】
競技用記録システム1は、通過タイム及び通過エリアをキャラクタジェネレータ15に供給する(ステップS5)。つまり、信号処理装置12が取得した通過タイム及び通過エリアを、キャラクタジェネレータ15に供給する。
【0038】
競技用記録システム1は、キャラクタジェネレータ15にて通過タイム及び通過エリアを表す文字情報を生成し、撮影装置14が撮影した映像に合成する(ステップS6)。
つまり、キャラクタジェネレータ15は、撮影装置14が撮影した検出装置11上の競技者の映像に、通過タイム及び通過エリアの文字情報を合成する。
例えば、図5(a)に示すように、競技者RN1,RN2が同時期にエリア番号2,3が割り振られた検出装置11上を通過した場合に、キャラクタジェネレータ15は、図5(b)に示すように、撮影された競技者RN1,RN2の映像に通過タイム及び通過エリアを示す文字情報を合成する。
【0039】
競技用記録システム1は、キャラクタジェネレータ15から供給された映像を、映像記録装置16にて記録する(ステップS7)。つまり、映像記録装置16は、検出装置11にて競技者の通過が検出された場合に、図5(b)に示すような競技者の映像に通過タイム及び通過エリアの文字情報が合成された映像を記録する。また、競技者の通過が検出されていない場合に、映像記録装置16は、無人の映像に競技タイムが合成された映像を記録する。
【0040】
競技用記録システム1は、競技が終了したか否かを判別する(ステップS8)。そして、競技が終了していないと判別すると、競技用記録システム1は、ステップS1に処理を戻し、上述したステップS1〜S8の処理を繰り返し実行する。
一方、競技が終了したと判別すると、競技用記録システム1は、競技映像記録処理を終える。
【0041】
このような競技映像記録処理により、検出装置11が競技者の通過を検出すると、信号処理装置12がタイマ13から通過タイムを取得すると共に、通過エリアを特定する。そして、キャラクタジェネレータ15が、競技者の映像に通過タイム及び通過エリアの文字情報を合成し、映像記録装置16がその映像を記録する。
この結果、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【0042】
上記の実施の形態では、検出装置11が競技者の通過を検出していない状態でも、競技タイムが合成された映像を映像記録装置16にて記録する場合について説明したが、検出装置11が競技者の通過を検出した場合にだけ、通過タイム及び通過エリア(通過コース)が合成された映像を映像記録装置16にて記録するようにしてもよい。なお、通過タイムは、選手の通過後、一定時間継続して表示するようにしてもよい。
【0043】
上記の実施の形態では、検出装置11を走行路上に設置(載置や埋設)し、検出装置11の上方を通過する競技者を検出する場合について説明したが、検出装置11の設置場所はこれに限られるものではなく、例えば、検出装置11を走行路上の所定の高さに設置し、検出装置11の下方を通過する競技者を検出するようにしてもよい。
【0044】
具体的に検出装置11は、図6(a)に示すように、走行路を幅方向に沿って跨ぐアーチに設置され、下方の所定範囲(検出範囲C)に向けてマイクロ波を送信することにより、アーチの下を通過する競技者を検出する。
なお、検出装置11は、図6(b)に示すように、アーチに沿って所定数連設され、その場合も、検出範囲Cが隙間無く隣接するようにそれぞれ配置される。この場合も、各検出装置11は、それぞれのエリア(検出範囲C)毎に、競技者の通過を検出することになる。
【0045】
上記の実施の形態では、検出装置11がマイクロ波を送信することにより、競技者の通過を検出する場合について説明したが、マイクロ波以外を用いて、競技者の通過を検出してもよい。
例えば、超音波、電磁波や磁気等を用いて競技者の通過を検出してもよい。
【0046】
上記の実施の形態では、マラソン競技を一例として説明したが、計時対象の競技は、これに限られず任意である。
例えば、競歩、駅伝、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
【0047】
以上説明したように、本発明によれば、競技者個々のタイムを映像と共に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態に係る競技用記録システムの構成の一例を示す模式図である。
【図2】(a),(b)共に、検出装置の構成の一例を示す模式図である。
【図3】(a)〜(c)共に、検出装置の配置の様子を説明するための模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る競技映像記録処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】(a)が競技者の通過の様子を示す模式図であり、(b)が撮影された競技者の映像に通過タイム及び通過エリアが合成された様子を示す模式図である。
【図6】(a),(b)共に、アーチに設置された検出装置を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0049】
1 競技用記録システム
11 検出装置
12 信号処理装置
13 タイマ
14 撮影装置
15 キャラクタジェネレータ
16 映像記録装置

【出願人】 【識別番号】396004981
【氏名又は名称】セイコープレシジョン株式会社
【住所又は居所】千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号
【出願日】 平成16年7月20日(2004.7.20)
【代理人】 【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満

【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典

【識別番号】100107881
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 聡

【公開番号】 特開2006−31504(P2006−31504A)
【公開日】 平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願番号】 特願2004−211035(P2004−211035)