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【発明の名称】 |
運転実績参照システム |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 大補 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内 |
【課題】運転者個々の過去の運転実績を管理し、その内容を参照することができる運転実績参照システムを提供する。
【解決手段】運転者が過去に運転した車両の車種とその車種での累積走行距離とを対応付けて記憶する個人運転実績記録用ICカード10と、ICカード10に記憶された情報を読み出すICカードリーダー装置20と、ICカードリーダー装置20が読み出した情報を読み込み、その情報を画面表示して参照可能とする運転実績参照手段30とにより、表示された情報から、借り手の過去の運転実績を参照することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の大きさの区別となる複数種の車格及びその各車格に対応する走行距離とを含む運転実績情報を読み書き可能に記憶する記憶部を有する着脱式の記憶媒体と、 車両に搭載され、前記記憶媒体を着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で当該車両の車格の情報及び走行距離の情報を取り込んで前記記憶媒体に書き込む書込み装置と、 前記書込み装置の保持部から取り出された、前記車格及び車格の区別に対応した走行距離が書き込まれた前記記録媒体を受け入れて、着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で該記録媒体に記憶されている車格及び車格の区別に対応した走行距離のデータを読み出す読出し装置と、 を含むことを特徴とする運転実績参照システム。 【請求項2】 前記書込み装置は、前記記憶媒体を前記保持部に保持した状態で車両が停止したことが検出されたとき、又はその記録媒体を前記保持部から離脱する指示が検出されたときに、当該車両の走行距離をその際に取り込まれている車格と同じ車格に対応してこれまでに該記憶媒体に記憶されている走行距離に加算し、その車格に対応する通算の走行距離を更新するように書込み処理を行う請求項1に記載の運転実績参照システム。 【請求項3】 車両の大きさの区別となる複数種の車格及びその各車格に対応する走行距離とを含む運転実績情報を読み書き可能に記憶する記憶部を有する着脱式の記憶媒体と、 電子地図上における車両の現在位置を画面に表示するために車両に搭載される車両ナビゲーション装置に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に保持する保持部を備え、そのナビゲーション装置に設けられた記憶部に記憶されている当該車両の車格のデータを読み出すとともに、前記記憶媒体が前記保持部に保持された状態での走行距離を前記ナビゲーション装置が備えている走行距離演算手段の演算値を読み出し、又は別途設けられた走行距離メータによる検出値を読み出し、それら車格と走行距離のデータとを前記記憶媒体の記憶部に書き込む書込み装置と、 前記書込み装置の保持部から取り出された、前記車格及び車格の区別に対応した走行距離が書き込まれた前記記録媒体を受け入れて、着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で該記録媒体に記憶されている車格及び車格の区別に対応した走行距離のデータを読み出す読出し装置と、 を含む運転実績参照システム。 【請求項4】 前記ナビゲーション装置の起動後に前記記憶媒体が前記保持部に保持されたことを検出する装着検出部を備え、該ナビゲーション装置は自身の記憶部に登録されている車格を読み出すとともに、その保持状態での該車両の走行距離をカウントしており、車両が停止したことが検出されたとき、又はその記録媒体を前記保持部から離脱する指示が検出されたときに、前記ナビゲーション装置は、前記記憶媒体から前記登録されている車格と対応する走行距離を読み出し、走行中にカウントしていた走行距離を前記読み出した走行距離に加算し、この加算した走行距離を前記記憶媒体に書き込み、その記憶媒体内の車格に応じた走行距離を更新する請求項3に記載の運転実績参照システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、運転者の運転実績を記録し、その運転実績を参照することができる運転実績参照システムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、レンタカー業界では、衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するためのGlobal Positioning System受信機、いわゆるGPS受信機を利用したレンタカーの配送および回収を行うサービスや、ICカードによるレンタカーの施錠管理など、サービス内容の充実が図られている(特許文献1参照)。一方、レンタカーのレンタル料金体系に関しては、車種によって時間当たりのレンタル料金を一律に定めていることが多い。 【0003】 【特許文献1】特開2003−296894号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 このようなレンタカーのレンタル料金には、通常のレンタル料に付随して、自動車事故等が起きたときに備えた自動車保険や損害賠償保険等の保険料が加算される場合がある。この保険料はどのような人がレンタカーを借りた場合であっても一律に定められることが多い。しかしながら、事故の可能性は運転者個々によって異なるものである。例えば、運転初心者と運転実績の豊富な人とでは、経験的に前者の方が事故の可能性は高いと推測される。また、レンタカーでの事故の発生を考えると、借りた車種が借り手にとって運転経験・運転実績の多い車種と大きさ等が類似する車種であれば事故を起こし難く、逆に借りた車種が乗りなれた車種と異なるものであれば、事故を起こし易いと推測される。従って、レンタル料金に含まれる保険料は、可能であるならば借り手個々の過去の運転実績に基づいて定められ、これによってレンタル料金の総額が決定されるべきである。ところが、このようなレンタル料金体系を運用するためには、運転者個々の運転実績を記録し、その情報を参照することができるシステムの確立が必須となる。 【0005】 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、運転者個々の過去の運転実績を管理し、その内容を参照することができる運転実績参照システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するために、本発明の運転実績参照システムは、 車両の大きさの区別となる複数種の車格及びその各車格に対応する走行距離とを含む運転実績情報を読み書き可能に記憶する記憶部を有する着脱式の記憶媒体と、 車両に搭載され、前記記憶媒体を着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で当該車両の車格の情報及び走行距離の情報を取り込んで前記記憶媒体に書き込む書込み装置と、 前記書込み装置の保持部から取り出された、前記車格及び車格の区別に対応した走行距離が書き込まれた前記記録媒体を受け入れて、着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で該記録媒体に記憶されている車格及び車格の区別に対応した走行距離のデータを読み出す読出し装置と、 を含むことを特徴とする。 【0007】 上記本発明によれば、記録媒体に運転者が過去に運転した車両の車格と、その車格の車両での走行距離とを、車両に搭載された書込み装置によって記憶することができるため、運転者個人の運転実績情報をその記録媒体に記録して、管理することができる。また、記録媒体は、書込み装置に対して着脱可能であるため、異なる車両を運転する場合には、その記録媒体を取り出して、次の車両の書込み装置に装着し、その車両での運転実績を記録させることができる。そして、このように記録媒体に蓄積された運転実績情報は、読出し装置によって読み出すことで情報を参照することができるため、運転者個人の運転実績に基づく各種サービスを受けたり、そうした運転実績に基づいた新たなサービスの提供を行うことが可能となる。これらのサービスとしては、例えば、運転実績に応じてレンタカーのレンタル料金を割り引くサービスや、運転実績が記録された上記記録媒体を利用した自動車保険料の算出システム等がある。レンタカーのレンタル料金の割り引きであれば、レンタカー業者はこの運転実績参照システムを利用して、レンタカーの借り手の運転実績を把握することができるため、借り手が望むレンタカーと同じ車格の車両の運転実績を持つ場合には、保険料を含むレンタル料金の総額を通常よりも低料金とするサービスを行うことができる。 【0008】 また、本発明の運転実績参照システムでは、前記書込み装置は、前記記憶媒体を前記保持部に保持した状態で車両が停止したことが検出されたとき、又はその記録媒体を前記保持部から離脱する指示が検出されたときに、、当該車両の走行距離をその際に取り込まれている車格と同じ車格に対応してこれまでに該記憶媒体に記憶されている走行距離に加算し、その車格に対応する通算の走行距離を更新するように書込み処理を行うものであってもよい。 【0009】 これにより、運転実績情報である走行距離の情報の更新は車両停車時においてなされるため、走行中の情報更新に基づく書込み装置の負荷を低減することができる。また、記録媒体を書込み装置から取り出す場合も、それまでにカウントされた走行距離が記録された上で行うことができる。 【0010】 また、本発明の運転実績参照システムは、 車両の大きさの区別となる複数種の車格及びその各車格に対応する走行距離とを含む運転実績情報を読み書き可能に記憶する記憶部を有する着脱式の記憶媒体と、 電子地図上における車両の現在位置を画面に表示するために車両に搭載される車両ナビゲーション装置に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に保持する保持部を備え、そのナビゲーション装置に設けられた記憶部に記憶されている当該車両の車格のデータを読み出すとともに、前記記憶媒体が前記保持部に保持された状態での走行距離を前記ナビゲーション装置が備えている走行距離演算手段の演算値を読み出し、又は別途設けられた走行距離メータによる検出値を読み出し、それら車格と走行距離のデータとを前記記憶媒体の記憶部に書き込む書込み装置と、 前記書込み装置の保持部から取り出された、前記車格及び車格の区別に対応した走行距離が書き込まれた前記記録媒体を受け入れて、着脱可能に保持する保持部を備え、その保持状態で該記録媒体に記憶されている車格及び車格の区別に対応した走行距離のデータを読み出す読出し装置と、 を含むことを特徴とすることができる。 【0011】 車両用のナビゲーション装置は、一般的に車両走行中の走行距離を検出する走行距離演算手段を備えている。従って、このナビゲーション装置に、上記記憶媒体に運転実績情報を書き込む書込み装置を備えさせることで、本発明の運転実績参照システムを構成することができる。 【0012】 また、本発明の運転実績参照システムでは、前記ナビゲーション装置の起動後に前記記憶媒体が前記保持部に保持されたことを検出する装着検出部を備え、該ナビゲーション装置は自身の記憶部に登録されている車格を読み出すとともに、その保持状態での該車両の走行距離をカウントしており、車両が停止したことが検出されたとき、又はその記録媒体を前記保持部から離脱する指示が検出されたときに、前記ナビゲーション装置は、前記記憶媒体から前記登録されている車格と対応する走行距離を読み出し、走行中にカウントしていた走行距離を前記読み出した走行距離に加算し、この加算した走行距離を前記記憶媒体に書き込み、その記憶媒体内の車格に応じた走行距離を更新するものであっても良い。 【0013】 これにより、運転実績情報である走行距離の情報の更新は車両停車時においてなされるため、走行中の情報更新に基づくナビゲーション装置の負荷を低減することができる。また、記録媒体をナビゲーション装置から取り出す場合も、それまでにカウントされた走行距離が記録された上で行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の運転実績参照システムを、レンタカーのレンタル料金を割り引くためのシステムとして利用する場合を例にして説明する。 【0015】 まず、本実施例における運転実績参照システムの構成について図面を用いて説明する。図1に示すように、本発明の運転実績参照システムは、図1に示すのように、借り手の過去の運転実績情報を記憶しておくICカード(本発明の記憶媒体の相当する)10と、そのICカード10に記憶された運転実績情報を読み出すためのICカードリーダー装置(本発明の読出し装置に相当する)20と、さらには、そのICカードリーダー装置20が読み出した情報を読み込むために該ICカードリーダー20と接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとも略す)30とを主として構成される。 【0016】 ICカード10(本発明の記憶媒体の相当する)は、図1に示すように、そのカード所有者の過去の運転実績情報を記憶する記憶部となるメモリ13(本発明の記憶媒体が有する記憶部に相当する)と、その情報を入出力するためのリード・ライト部12と、その入出力等を制御する制御部11とを備えて構成され、後述する車両用ナビゲーション装置(本発明の書込み装置に相当する)100のカードスロット部(本発明の書込み装置の保持部に相当する)に対して着脱可能に構成されている。また、メモリ13には、上記運転実績情報の他に、ICカード10の所有者に関する個人情報も記憶され、カード所有者本人の特定を可能としている。このとき個人情報として記憶される項目としては、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、生年月日等が挙げられる。 【0017】 なお、メモリ13に記憶される運転実績情報とは、車両の大きさの区別となる複数種の車格及びその各車格に対応する走行距離とを含む情報のことである。また、その車格とは、本発明においては、車両のナンバープレートのナンバーにて規定され、車両の大きさによって区別される車両の種別のことを表すものである。つまり、いわゆる「3」ナンバー車、「5」ナンバー車といったような、車両のナンバープレートに表記される分類番号の上一桁の値に基づく車両の種別のことである。従って、上記のメモリ13には、例えば「3」ナンバー車(大型の普通乗用車)での走行距離○○○○km、「5」ナンバー車(小型乗用車または標準車)での走行距離△△△△kmといったように(図2参照)、車格とその車格を有する車両での走行距離とが対応付けて記憶される。なお、本実施例におけるICカード10のメモリ13には、その初期状態において既に、ナンバープレートのナンバーに基づく全種類の車格の情報が記憶されており、それらの車格と対応する走行距離を記憶するための記憶領域が予め設けられている。 【0018】 ICカードリーダー装置(本発明の読出し装置に相当する)20は、ICカード10を挿入するためのカード挿入口と、挿入されたICカード10の入出力端子部と接続する端子部と、さらに双方の端子同士の接続を検知するセンサとを備えて構成される。このICカードリーダー装置20は、図1に示すようにパソコン30と接続されており、ICカード10が挿入されて互いの端子同士が接続した状態となると、制御部11がパソコン30に接続検知信号を出力する。パソコン30は、その信号を検知すると、ICカード10のメモリ13に記憶された情報をリード/ライト部12を介して読み出すことが可能となる。 【0019】 パソコン30は、周知のパーソナルコンピュータであって、上記のICカードリーダー装置20と接続されるとともに、少なくともCPU31,メモリ32,ハードディスクドライブ(以下、HDDとも言う)33,入出力ポート34、バスライン35等を備える制御回路部と、マウス、キーボード等の入力機器37と、ディスプレイ等の画面表示機器36とを主として構成される。また、HDD33には、プログラム記憶領域33aとデータ記憶領域33bとを有する。プログラム記憶領域33aには、パソコン30を起動させるOSプログラム33pや、その他の各種のアプリケーションプログラム33qが記憶されるとともに、本実施例の場合は、ICカードリーダー装置20から読み出したデータ(カード所有者の個人情報とその運転実績情報)を、例えば図6のように画面表示するためのICカード情報表示プログラム33rを記憶している。 【0020】 次に、ICカード10への運転実績情報の書き込みについて説明する。ICカード10への運転実績情報の書き込みは、上述した車両用のナビゲーション装置(以下、カーナビゲーション装置と言う)100が行う。 【0021】 まず、そのカーナビゲーション装置100を、図3を用いて説明する。同図に示すように、カーナビゲーション装置100は、位置検出器101,地図データの入力を行う地図データ入力器106,経路案内の設定等を行う操作スイッチ群107やリモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ111等の入力手段,音声案内などを行うスピーカ115,外部メモリ109,地図データを表示して経路案内を行うための表示装置110,これらの接続された制御回路108,リモコン端末112、さらにはVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ114との通信を行うための送受信装置113や、携帯電話機117を介して外部ネットワークとの接続を可能とする通信ユニット119、ETC(自動料金収受システム,ETC:Electronic Toll Collection)車載器116など、一般的なカーナビゲーション装置の周知の機能を備えるとともに、上記ICカード10への情報の書き込み・読み出しを行うICカードリード・ライト部200を備えて構成される。 【0022】 位置検出器101は、周知の地磁気センサ102,ジャイロスコープ103,距離センサ104,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)受信機105を有する。これらのセンサ102〜105は、互いの検出誤差を補正しながら位置検出を行う。 【0023】 距離センサ104(本発明の走行距離演算手段に相当する)は車両の走行距離を演算して検出するものであり、車軸の回転を検出する回転センサから出力されるパルスとタイヤ径とから車両の走行距離を求めるようになっている。 【0024】 車速センサ116は、車両の速度を検出するために、周知のレゾルバあるいはロータリエンコーダ等の回転検出部を含んで構成される。検出された車速データは制御回路8(CPU81)に送られる。 【0025】 制御回路108は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、ROM82およびRAM83に記憶されたプログラムおよびデータにより制御を行う。ROM82は、プログラム格納領域82aとデータ記憶領域82bとを有している。プログラム格納領域82aにはナビゲーションプログラム(以下、ナビプログラムと称する)82pが格納される。データ記憶領域82bにはナビプログラム82pの動作に必要なデータが格納されている。また、ナビプログラム82pは、RAM83上にてナビプログラム用ワークメモリ83wを作業領域とする形で作動する。なお、本実施例においては、この制御回路108が、本発明の書込み装置の主体をなすものである。 【0026】 なお、ROM82には、上述した周知のナビプログラム82pの他に、ICカード10の記憶部(メモリ)13に対し、運転実績情報の読み出し・書き込みを行うICカード処理プログラム82q、走行距離加算処理プログラム82rが記憶されている。また、RAM83には、距離センサ104が検出する車両の走行距離を記憶する記憶領域を有し、これらのプログラム実行時に利用される。 【0027】 外部メモリ109には、カーナビゲーション装置100の動作に必要なデータが記憶されている他、本ナビゲーション装置100を搭載する車両の車格情報を記憶する車各情報記憶領域を有する。なお、外部メモリ109は、車両のアクセサリスイッチがオフ状態(即ち、ナビゲーション装置100がオフ状態)になっても、記憶内容が保持されるようになっている。 【0028】 ICカードリード・ライト部200は、ICカード10が挿入されるカードスロット部として設けられ、運転者はこのカードスロット部にICカード10を挿入して保持させることで、ICカード10のメモリ13に対する運転実績情報の書き込み・読み出しを可能とする。このカードスロット部は、ICカード10の端子と接続する端子部を備えるとともに、双方の端子同士の接続を検知する接続検知センサ(本発明の装着検出部)210を備える。このセンサ210は、両端子の接続状態を検知するとコンピュータ108に接続検知信号を出力し、コンピュータ108はその信号を検知すると、ICカード10のメモリ13に記憶された情報の更新が可能な状態となる。 【0029】 以上、本実施例の運転実績参照システム100の構成と、ICカード10への運転実績情報の更新について説明を行った。以下では、この運転実績参照システムを利用して、レンタカー業者が、借り手の運転実績に基づいてレンタル料金の割り引きを行うことができるレンタカーサービスについて説明する。 【0030】 本実施例では、カーナビゲーション装置100のICカード処理プログラム82qが実行されることで、ICカード10への運転実績情報の書き込みが行われる。以下、その運転実績情報の書き込みについて図4、図5を用いて説明する。なお、図4は、その走行距離を書き込むICカード処理プログラム82qの流れを示すフローチャートであり、図5は、そのICカード処理において、走行距離を加算するための走行距離加算処理プログラム82rの流れを示すフローチャートである。 【0031】 まず、図4のS101では、カーナビゲーション装置100のカードスロット部とICカード10との双方の端子が接続状態にあるか否かを判定する。接続状態にある場合には、S102に進み、接続されていない場合は、接続が確認されるまでS101を繰り返し実行する。なお、この判定は、カードスロット部に設けられた接続検知センサ210からの接続検知信号に基づいて、CPU81が判定を行う。 【0032】 次いで、S102では、そのカーナビゲーション装置(図ではナビと略す)が搭載された車両の車格情報を、外部メモリ109から読み出す。 【0033】 S103では、カーナビゲーション装置100の電源をOFFとする要求があるか否かを判定する。電源OFFの要求がない場合はS104に進む。要求がある場合はS107に進み、図5に示す走行距離加算処理を行い、その要求があった時点までの走行距離をICカード10に記憶された走行距離に加算した上で、本プログラムを終了する。なお、電源OFF要求の有無は、ナビゲーション装置100に対し、所定の電源OFF操作(例えばメインスイッチをOFFとする)を行ったことに基づく信号を検出して行う。 【0034】 図5に示す走行距離加算処理は、まずS201にて、ICカード10に複数種の車格に対応して記憶されている走行距離のうち、S102で読み出した車格での通算の走行距離を読み出す。次いで、S202にて、S201で読み出した走行距離に、距離センサ(本発明の走行距離演算手段に相当する)104が演算によって検出した走行距離を加算する。そして、S203では、S202で加算された走行距離を、ICカード10に記憶されている加算前の走行距離に上書することで、通算の走行距離を更新する。なお、本実施例の距離センサ104は、S202が終了すると、検出した走行距離がリセットされ、次回の検出ではゼロから走行距離がカウントされる状態となる。また、S202にて加算する走行距離は、カーナビゲーション装置が備える走行距離演算手段の演算値ではなく、車両に別途搭載されている走行距離検出手段、例えば走行距離メータなどの検出値を用いても良い。 【0035】 S103で、カーナビゲーション装置100の電源OFFの要求がなかった場合はS104にて、ICカード10の取り出し要求があるか否かを判定する。取り出し要求があった場合には、S106にて上述した走行距離加算処理(図5)を行い、ICカード10の通算の走行距離を更新する。なお、この処理では、取り出し要求があった時点までに距離センサ104が検出した走行距離が通算の走行距離に加算され、走行距離情報が更新される。そして更新後、再度S101に戻る。なお、このとき、別プログラムに基づいてICカード10がカーナビゲーション装置100のカード挿入口から取り出される。なお、ICカード10の取り出し要求の有無の判定は、操作スイッチ群107に含まれるICカード取り出しスイッチが押される等の、ICカードを取り出すための所定の操作に基づく信号を検出して行うものとする。 【0036】 S104で、ICカード10の取り出し要求がなかった場合は、S105にて、車両が停止状態にあるか否かを判定する。車両が停止状態にない場合には、再度S103に戻る。車両が停止状態にあった場合には、S106にて走行距離加算処理(図5)を行い、ICカード10の通算の走行距離を更新する処理を行う。なお、この処理では、今回の車両停止状態までに距離センサ104が検出した走行距離が通算の走行距離に加算され、走行距離情報が更新される。そして、更新後、再度S101に戻る。なお、車両停止状態の判定は、車速センサ116がゼロを検出したことに基づいてするものとするが、この他にも、車両のパーキング信号を検出して行うこと等も可能である。 【0037】 このように本プログラムでは、S103にてカーナビゲーション装置100の電源OFF要求があるまで処理を繰り返し行い、ICカード10に記憶される通算の走行距離情報を更新する。 【0038】 なお、運転実績情報である車格情報に関しては、カーナビゲーション装置100の外部メモリ109に予め記憶されており、S102では、この外部メモリ109に記憶された車格情報の読み出しがなされる。この外部メモリ109への車格情報の書き込みは、例えば、カーナビゲーション装置100の操作スイッチ群107からの入力によって書き込むことで行う。ただし、必ずしも操作スイッチ群107を介して行う必要はなく、少なくとも車格情報を記憶すべき所定の記憶領域に対して書き込みが可能であれば他の方法によるものであっても良い。例えば、外部メモリ109に対して直接的に書き込むための専用の入力装置を用いて行っても良く、この場合、一般ユーザーによる車格情報の書き込みを防ぐという利点を有する。 【0039】 このように、本発明の運転実績参照システムは、車両に搭載されるカーナビゲーション装置によって、ICカードに運転者の走行実績が書き込まれる形態をなす。これにより、運転者が異なる車両を運転する際には、ICカードを現在の車両のカーナビゲーション装置から抜き出し、次の車両のカーナビゲーション装置に挿入することで、次の車両での新たな運転実績情報を先の車両と同じようにICカード10に蓄積することができる。また、このとき先の車両と後の車両とで車格が異なっていたとしても、ICカードには車格に応じて走行距離が加算される。 【0040】 以上、本発明の運転実績参照システムを、レンタカーのレンタル料金を割り引くためのシステムとして利用する場合を例にして説明を行った。以下では、レンタカー業者が実際にこのシステムを利用し、レンタカーの貸し出しサービスを行う場合について説明する。 【0041】 本発明の運転実績参照システムを利用するレンタカーの貸し出しサービスでは、上記のカードリーダ装置20とパソコン30とを有するレンタカー業者が、レンタカーの借り手に対して、当人の運転実績情報が記憶された上記ICカード10の提出する形でレンタル手続が進められる。そのレンタル手続は様々な形態が考えられるが、例えば以下のような流れの手続を行うことが考えられる。 【0042】 まず、レンタカー業者が、借り手からICカード10を受け取り、そのICカード10に記憶された情報(カード所有者の個人情報とその運転実績情報)をICカードリーダー装置20によって読み出して、パソコン30のディスプレイ36上でその情報を確認する。このとき画面上には、図6のように借り手の個人情報(図6上欄)と、運転実績情報(図6下欄)とがまとめられた表が表示される。このときレンタカー業者は、表示された個人情報から本人確認を行う。本人確認が完了したら、その借り手の希望するレンタカーの車種がどの車格に属するかを判断する。そして、その希望するレンタカーの車格での通算の走行距離を、ディスプレイ36上の表から確認し、その車格での走行距離の長さに応じてレンタル料金の割り引き額を決定し、レンタル料金の総額を算出する。 【0043】 なお、この場合のレンタル料金の計算では、通常のレンタル料金(運転実績が無かった場合のレンタル料金)に対して走行距離に基づく割り引き額を決定し、最終的なレンタル料金が決定されているが、これは実質上、通常のレンタル料金に含まれる保険料に対して所定の割り引きを行った結果が反映されたことを意味する。 【0044】 このように、本発明の運転実績参照システムを利用したレンタカーの貸し出しサービスを実現することで、低価格でのレンタカーの貸し出しが可能となり、レンタカー利用者の増加、特に運転経験の豊富な人の積極的な利用を期待できる。また、上記のような運転実績による割り引きを行うシステムを実現する場合、一般的には、レンタカー業者が利用者(借り手)に対して車両貸出システムへの登録を促して、登録した利用者の個人情報および運転実績情報を集め、これらを所定のサーバー等を備える中央管理システムに蓄積して管理するシステムが構築される。この場合、システムは極めて大規模なものとなるため、初期投資額が多くなる等、実現は容易ではない。ところが、本発明の運転実績参照システムを利用するレンタカーサービスでは、借り手が所有するICカードと、ICカードリーダー装置20と、そのICカードリーダー装置20と接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとも略す)30とで実現できるため、レンタカー業者のそれぞれの代理店で完結する比較的小規模のシステムとして運用することができる利点も有する。 【0045】 なお、上記実施例における車格情報の書き込みに関しては、これを車両の所有者等が行うことは好ましくない。車両所有者が車格情報の入力を任意に行うことができるとすると、その車格情報は車両所有者の意思で異なる情報を書き込むことも可能となり、書き込まれた情報の信頼性に問題が生じる。従って、車格情報の入力は、望ましくはカーナビゲーション装置搭載時に車両の所有者等の一般ユーザー以外の者、例えばカーナビゲーション装置を取り付ける取り付け業者などが、入力誤りの無いように責任を持って入力するものとし、その他にも車格情報の容易な書き変えを防止するような対策が必要である。 【0046】 また、上記実施例における走行距離の書き込みに関しては、上記プログラムによる方法に限られるものではなく、少なくとも距離センサが検出する走行距離を、ICカードに記憶された通算の走行距離に適宜加算するものであればよい。例えば、所定周期ごと(例えば5秒間隔おき)に、距離センサが検出する走行距離を通算の走行距離に加算して行っても良い。なお、加算するごとに距離センサの検出値はリセットされるものとする。この場合、情報更新の間隔が短いため、何らかのトラブルで距離センサ等が距離を検出できない状態となったとしても、その直前までの走行距離が加算されているため加算のロスが少ない。 【0047】 また、本発明における書込み装置は、上記実施例のようにカーナビゲーション装置がその主体をなす必要はなく、少なくともレンタカーの借り手が運転することが見込まれる不特定多数の車両に搭載可能であり、ICカード10に上記運転実績情報を書き込むことが可能なものであれば、カーナビゲーション装置とは別の車載用装置として車両に備えられていても良い。 【0048】 また、上記実施例における運転実績参照システムでは、読み出した運転実績情報が参照可能であるとともに、パソコン30のHDD33に記憶されたレンタル料金演算プログラム33sにより、読み出した運転実績情報の各値をパラメータとして用いてレンタカーのレンタル料金を算出がすることも可能となっている。 【0049】 このレンタル料金演算プログラム33sが実行されると、図7に示す流れでレンタル料金の決定がなされる。まず、借り手の希望するレンタカーを入力手段37によってパソコン30に入力する(S301)。次いで、入力されたレンタカーの車格を判定し(S302)、判定された車格の車両での通算の走行距離をICカード10から読み出す(S303)。そして、その走行距離に基づいて、レンタル料金全体の割り引き率x(%)を決定する(S305)。なお、この割り引き率x(%)は、走行距離を予め所定範囲ごとに区分しておき、その範囲ごとに定められ、かつ通算の走行距離が長い範囲程が高くなるように定められる。この場合、通算の走行距離がどの走行距離範囲に属するかを判定することで、割り引き率x(%)が決定される。最後に、割り引き率0%、すなわち割り引き無しのときのレンタル料金をAと設定し、その料金Aに対して割り引き率xを乗算する演算を行って、最終的なレンタル料金Sを計算する。本実施例の場合は、S=A×x/100として、最終的なレンタル料金を演算する。これにより、パソコン30にICカード10の情報を読み込んだ上で、借り手の希望するレンタカーの車種、または車格の入力を行うだけで自動的にレンタル料金の総額を得ることができる。 【0050】 以上、本発明の実施例を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。本発明は、運転者の運転実績情報を参照可能なシステムであり、従って、運転実績を利用するような各種サービスについて本発明は適用することができる。例えば、車両保険業者が、本発明の運転実績参照システムを利用することも可能であり、この場合、ICカード内に記憶された運転実績に基づいて保険料の算定を行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】システムの全体構成図。 【図2】車格とその車格での走行距離を対応付けて示す表。 【図3】カーナビゲーション装置のブロック図。 【図4】ICカード処理の流れを示す図。 【図5】走行距離加算処理の流れを示す図。 【図6】ICカードに記憶された情報を画面表示した参考図。 【図7】レンタル料金演算処理の流れを示す図。 【符号の説明】 【0052】 10 ICカード 11 制御部 12 メモリ(記憶部) 20 ICカードリーダー装置(読出し装置) 30 パーソナルコンピュータ 100 カーナビゲーション装置(書込み装置) 104 距離センサ(走行距離演算手段) 107 操作スイッチ群 108 制御回路(走行距離加算手段) 116 車速センサ 200 ICカードリード・ライト部(装着検出部)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成16年7月12日(2004.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095751 【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 正倫
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| 【公開番号】 |
特開2006−31093(P2006−31093A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月2日(2006.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−204703(P2004−204703) |
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