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【発明の名称】 非接触ICタグ付きヘルメット及びそれを利用する入退場管理装置
【発明者】 【氏名】近藤 操可
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建設株式会社内

【氏名】半田 雅俊
【住所又は居所】東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建設株式会社本社内

【氏名】野村 義清
【住所又は居所】東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建設株式会社本社内

【氏名】香月 泰樹
【住所又は居所】東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建設株式会社本社内

【氏名】伊藤 耕一
【住所又は居所】東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建設株式会社本社内

【要約】 【課題】非接触ICタグ付きヘルメットと、非接触ICタグ付きヘルメットを利用することにより、容易に入退場ができる入退場管理装置を実現する。

【解決手段】アンテナ部2aと、アンテナ部に接続されたICチップ2bを有する非接触ICタグ2を備える非接触ICタグ付きヘルメット10の着用者が入退場する入退場管理装置100において、その着用者が通過するゲート部20に、そのヘルメットの非接触ICタグを検知するリーダ部30を備えるとともに、リーダ部30が検知した非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、制御部60が、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者がゲート部を通過することができるか否かを判断し、警報部50a、50bによってその判断結果である着用者の通過の可否を通知するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ部と、前記アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップと、を有する非接触ICタグを、ヘルメット本体に備えたことを特徴とする非接触ICタグ付きヘルメット。
【請求項2】
ヘルメット本体の周面に沿って配設されるアンテナ部と、前記アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップとからなる非接触ICタグを備えたことを特徴とする非接触ICタグ付きヘルメット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の入退場を管理する入退場管理装置であって、
前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が通過するゲート部と、
前記ゲート部に備えられ、前記非接触ICタグ付きヘルメットの非接触ICタグを検知する検知手段と、
前記検知手段が検知した前記非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が前記ゲート部を通過することができるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が判断した、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の通過の可否を通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする入退場管理装置。
【請求項4】
前記ゲート部に、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の入退場方向に離間して配設され、当該ゲート部を通過する前記着用者をそれぞれ検出する第1の検出センサと、第2の検出センサと、
前記第1の検出センサと前記第2の検出センサが、前記ゲート部を通過する前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者を検出した順に基づき、前記着用者が入場したか、退場したかを判別する入退場判別手段と、
前記入退場判別手段が判別した前記着用者の入退場と、前記検知手段が検知した前記非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が、前記ゲート部から入場しているか、退場しているかを記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の入退場管理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触ICタグ付きヘルメット及びそれを利用する入退場管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触ICタグや非接触ICカードを利用したシステムが多くの分野で注目されており、例えば、非接触ICタグや非接触ICカードを利用した、展示会などの入場者管理システムや、鉄道の自動改札システムなどが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
前述の鉄道の自動改札システムでは、通行者がICカードを改札ゲートのカードリーダ部にかざすことにより、改札ゲートの通過の可否が判断され、そのICカードが入退場を許可されるデータを有する場合のみに改札ゲートの一時的な開放が行われるようになっている。
【特許文献1】特開2002−140744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1の場合、通行者は改札ゲートのカードリーダ部に向けてICカードをかざすために、ICカードをポケットやバックなどから取り出さなければならず、その動作が面倒であるという問題があった。
【0004】
また、このような非接触ICカードシステムを、入退場者を管理する建設現場に適用した場合、建設現場のゲートを通過する作業者は、その作業着が重装備であったり、特に手袋をしていたりすると、ICカードの取り出しが困難となることがあり、そのゲートを入退場する際に手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、非接触ICタグ付きヘルメットを提供するとともに、非接触ICタグ付きヘルメットを利用することにより、容易に入退場ができる入退場管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1、図2に示すように、非接触ICタグ付きヘルメット(10)であって、アンテナ部(2a)と、前記アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップ(2b)と、を有する非接触ICタグ(2)を、ヘルメット本体(1)に備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば、図7に示すように、非接触ICタグ付きヘルメット(11)であって、ヘルメット本体(1)の周面に沿って配設されるアンテナ部(12a)と、前記アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップ(12b)とからなる非接触ICタグ(12)を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、例えば、図3から図5に示すように、請求項1又は2に記載の非接触ICタグ付きヘルメット(10、11)の着用者の入退場を管理する入退場管理装置(100)であって、
前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が通過するゲート部(20)と、
前記ゲート部に備えられ、前記非接触ICタグ付きヘルメットの非接触ICタグを検知する検知手段(例えば、リーダ部30)と、
前記検知手段が検知した前記非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が前記ゲート部を通過することができるか否かを判断する判断手段(例えば、制御部60)と、
前記判断手段が判断した、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の通過の可否を通知する通知手段(例えば、警報部50a、50b)と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の入退場管理装置において、例えば、図3、図5に示すように、
前記ゲート部に、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の入退場方向に離間して配設され、当該ゲート部を通過する前記着用者をそれぞれ検出する第1の検出センサ(40a)と、第2の検出センサ(40b)と、
前記第1の検出センサと前記第2の検出センサが、前記ゲート部を通過する前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者を検出した順に基づき、前記着用者が入場したか、退場したかを判別する入退場判別手段(例えば、制御部60)と、
前記入退場判別手段が判別した前記着用者の入退場と、前記検知手段が検知した前記非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、前記非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が、前記ゲート部から入場しているか、退場しているかを記録する記録手段(例えば、制御部60のRAM)と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、非接触ICタグ付きヘルメットは、アンテナ部と、アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップと、を有する非接触ICタグを、ヘルメット本体に備えたものであるので、非接触ICタグ付きヘルメットを着用して通行する頭上側に非接触ICタグを検知することができる検知手段を備えれば、ポケットなどに保管する非接触ICタグを取り出して、その非接触ICタグを検知手段にかざしたりする手間を省くことができる。
つまり、例えば、工事現場などの特定箇所へ、作業者が入退場する際に、検知手段が非接触ICタグを検知したか否かにより、その作業者の入退場の許可、不許可が判断されるような場合に、非接触ICタグ付きヘルメットを着用して通行することで非接触ICタグを検知することができれば、作業者がポケットなどに保管する非接触ICタグを取り出して、検知手段にかざすなどする手間を省くことができるので、容易に特定箇所への入退場を行うことができる。
よって、非接触ICタグ付きヘルメットは、特定箇所への入退場を容易に行うことに対し、有効に活用することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、非接触ICタグ付きヘルメットは、ヘルメット本体の周面に沿って配設されるアンテナ部と、アンテナ部を介して所定の管理データを送受するICチップとからなる非接触ICタグを備えたものであるので、非接触ICタグ付きヘルメットを着用して通行する頭上側に非接触ICタグを検知することができる検知手段を備えれば、ポケットなどに保管する非接触ICタグを取り出して、その非接触ICタグを検知手段にかざしたりする手間を省くことができる。
つまり、例えば、工事現場などの特定箇所へ、作業者が入退場する際に、検知手段が非接触ICタグを検知したか否かにより、その作業者の入退場の許可、不許可が判断されるような場合に、非接触ICタグ付きヘルメットを着用して通行することで非接触ICタグを検知することができれば、作業者がポケットなどに保管する非接触ICタグを取り出して、検知手段にかざすなどする手間を省くことができるので、容易に特定箇所への入退場を行うことができる。
よって、非接触ICタグ付きヘルメットは、特定箇所への入退場を容易に行うことに対し、有効に活用することができる。
特に、非接触ICタグのアンテナ部をヘルメット本体の周面に沿って配設することによって、アンテナ部を大きくすることができ、アンテナ部を検知する感度を向上させることができるので、非接触ICタグを備える非接触ICタグ付きヘルメットを検知可能な範囲を広くすることができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、入退場管理装置は、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が通過するゲート部に、非接触ICタグ付きヘルメットの非接触ICタグを検知する検知手段を備えている。そして、検知手段が検知した非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づき、判断手段が、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者がゲート部を通過することができるか否かを判断するとともに、通知手段によってその判断結果である着用者の通過の可否を通知することができる。
つまり、非接触ICタグを備えた非接触ICタグ付きヘルメットを着用する着用者が、入退場管理装置のゲート部を通過することにより、ゲート部に備えられた検知手段が、非接触ICタグ付きヘルメットの非接触ICタグを検知するとともに、入退場管理装置は、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者がゲート部を通過することができるか否かを判断し、通過の可否を通知することができる。
よって、非接触ICタグをポケットなどに保管するとともに、入退場管理装置を通行する度に、非接触ICタグを取り出して、その非接触ICタグを検知手段にかざしたりすることに比べ、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者は、容易に入退場管理装置を通行することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、入退場管理装置のゲート部に、着用者の入退場方向に離間して配設される第1の検出センサと第2の検出センサが、ゲート部を通過する非接触ICタグ付きヘルメットの着用者を検出した順に基づき、入退場判別手段は、その着用者が入場したか、退場したかを判別するとともに、入退場判別手段が判別した着用者の入退場と、検知手段が検知した非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づいて、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者が、ゲート部から入場しているか、退場しているかを記録手段に記録することができる。
つまり、入退場管理装置は、第1の検出センサと第2の検出センサが着用者を検出した順に基づいて、着用者の進行方向を区別して着用者の入退場を判別するとともに、その着用者が着用している非接触ICタグ付きヘルメットの非接触ICタグのICチップが有する管理データに基づいて、着用者を特定することで、その着用者が入退場管理装置のゲート部を介して入退場しているか否かを記録することができる。
よって、非接触ICタグ付きヘルメットの着用者の入退場状況の記録管理を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明に係る入退場管理装置100は、例えば、シールド工事やトンネル工事などの特定現場における作業者の入退場の可否判断を行ったり、作業者の入退場状況を記録したりし、特定現場に対する作業者の入退場を管理する装置である。
【0015】
まず、特定現場に入退場する作業者が着用するヘルメットについて説明する。
図1に示すように、本発明に係るヘルメットは、ヘルメット本体1に、非接触ICタグ2が配設されてなる非接触ICタグ付きヘルメット10である。
【0016】
ヘルメット本体1は、例えば、絶縁材から成り、ヘルメットを着用する作業者の頭部に対する衝撃を緩和し、ヘルメット着用者の頭部を保護するものである。
【0017】
非接触ICタグ2は、図2に示すように、アンテナ部2aと、アンテナ部2aに接続されるICチップ2bと、アンテナ部2aとICチップ2bを覆うシート材2cとにより構成されている。
アンテナ部2aは、アンテナ線が平面状に捲回されてなり、そのアンテナ線の両端部がICチップ2bに接続されている。
ICチップ2bは、集積回路であり、非接触ICタグ2に割り当てられた管理データであるID番号を記憶している。また、ICチップ2bは、アンテナ部2aを介して所定の管理データを送受することができる。
シート材2cは、例えば、プラスチックシートであり、アンテナ部2aやICチップ2bが損傷しないように保護するとともに、非接触ICタグ2を薄い平板形状に形成するためのものである。
【0018】
この非接触ICタグ2は、後述する入退場管理装置100のリーダ部30に所定の距離近づいたり、リーダ部30の検知エリアに入ったりすると、リーダ部30が有するアンテナ(図示省略)と、非接触ICタグ2のアンテナ部2aとの間で磁気的な結合が生じ、アンテナ部2bに高周波信号が誘起される。非接触ICタグ2は、この高周波信号に基づく電力(誘導起電力)によりICチップ2cが動作するようになっている。そして、非接触ICタグ2は、ICチップ2bに記憶するID番号に関する信号などを、アンテナ部2aを介して、リーダ部30に送信するようになっている。
【0019】
そのため、非接触ICタグ2は、後述する入退場管理装置100のリーダ部30が検知しやすい箇所に備えられることが好ましい。
非接触ICタグ2は、ヘルメット本体1の外側表面、ヘルメット本体1の内面のいずれに備えられていてもよく、また、着脱自在であっても、貼付されるなどして固定されていてもよい。また、非接触ICタグ2は、ヘルメット本体1を構成する絶縁材中に埋設されていてもよい。
【0020】
このような非接触ICタグ付きヘルメット10は、特定現場に入退場する作業者が着用しなければならないものであり、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者の頭部を保護するとともに、特定現場に入退場する際の通行許可証としての機能を有するものである。
特定現場に入退場する際の通行許可証としての機能とは、後述する入退場管理装置100において、非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知するとともに、非接触ICタグ2のICチップ2bに記憶されるID番号に基づき、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、特定現場に入場したり、特定現場から退場したりすることに対するの許可、不許可が判断され、作業者に通知されるので、所定のID番号が割り当てられた非接触ICタグ付きヘルメット10を通行許可証として着用しなければ、特定現場への出入りができないということである。
【0021】
次に、入退場管理装置100について、図3に基づき説明する。
図3に示すように、入退場管理装置100は、作業者が通過するゲート部20と、ゲート部20に備えられ、非接触ICタグ2を検知する検知手段としてのリーダ部30と、ゲート部20に備えられ、ゲート部20を通過する作業者を検出する第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bと、作業者がゲート部20を通過することの可否を通知する通知手段としての警報部50a、50bと、上記各部の動作を制御する制御部60等を備えている。
【0022】
ゲート部20は、作業者が通常歩行姿勢で通過できる幅に離間して配置される側壁部21,21と、側壁部21に掛け渡される天井部22とにより構成されている。そして、ゲート部20は、図4に示すように、作業者が通常歩行姿勢で通過できる高さ(例えば、190cm)と幅(例えば、90cm)を有する通路を形成する。
天井部22には、リーダ部30が配設されており、側壁部21には、第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが備えられている。
【0023】
リーダ部30は、図示しないアンテナと、そのアンテナから高周波信号を出力させる駆動回路(図示省略)を有している。
リーダ部30は、所定の駆動回路により、例えば、周波数13.56(MHz)の高周波信号をそのアンテナから出力し、非接触ICタグ2のアンテナ部2aに高周波信号を誘起させることで、非接触ICタグ2に動作用電力を供給する。
また、リーダ部30は、非接触ICタグ2のアンテナ部2aを介して送信された信号を検知することに基づき、非接触ICタグ2を検知する。また、リーダ部30は、非接触ICタグ2のアンテナ部2aを介して送信された信号におけるID番号に関する信号に基づき、リーダ部30のアンテナに誘起される高周波信号を信号処理し、非接触ICタグ2から送信されたID番号の情報を取得する。そして、リーダ部30は、取得したID番号を、制御部60に出力する。
【0024】
このリーダ部30が、非接触ICタグ2に動作用電力を供給したり、非接触ICタグ2がアンテナ部2aを介して送信する信号を検知したりすることができる範囲である検知エリア30aは、図4において細掛けで示す部分のように、ゲート部20内における上方側の空間である。この検知エリア30aは、例えば、左右の側壁部21,21が対向する間であるとともに、天井部22から下方に90cmの範囲である。
このような検知エリア30aであれば、作業者が非接触ICタグ付きヘルメット10を着用し、通常歩行姿勢でゲート部20を通過する際に、非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2が検知エリア30aを通過するので、リーダ部30は、非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知することができる。
特に、作業者が非接触ICタグ付きヘルメット10を着用し、通常歩行姿勢、通常歩行速度でゲート部20を通過する際に、より確実にリーダ部30が非接触ICタグ2を検知することができる検知エリア30aを設けるように、リーダ部30をゲート部20の天井部22に配設することが好ましい。
【0025】
第1の検出センサ40a及び第2の検出センサ40bは、例えば、赤外線センサで構成されており、作業者がゲート部20を通過する方向である入退場方向に離間して、ゲート部20に備えられている。
図5に示すように、第2の検出センサ40bは、ゲート部20における特定現場側(内側)に配設されており、第1の検出センサ40aは、第2の検出センサ40bより入退場方向に特定現場から離れた位置(外側)に配設されている。
第1の検出センサ40a及び第2の検出センサ40bは、ゲート部20を通過する作業者を検出するとともに、作業者を検出したことに基づく検出信号を、制御部60に出力する。
【0026】
警報部50aは、ゲート部20を特定現場に向かって入場する作業者に対して、後述する制御部60の判断に基づき、ゲート部20の通過の可否を通知するものである。
警報部50bは、ゲート部20を特定現場から退場する作業者に対して、後述する制御部60の判断に基づき、ゲート部20の通過の可否を通知するものである。
後述する制御部60が、作業者がゲート部20を通過することを許可した場合、警報部50a,50bのライト部55a,55bは緑色に点灯し、通過の許可を通知するようになっている。また、後述する制御部60が、作業者がゲート部20を通過することを許可しない場合、警報部50a,50bのライト部55a,55bは赤色に点灯するとともに、警報部50a,50bが警報音や警告アナウンスを発することで、通過の不許可を通知するようになっている。
【0027】
制御部60は、例えば、CPU、ROM、RAMを備えている。
制御部60のCPUは、制御部60のROMに格納された入退場管理装置用の制御プログラムに従って、各種の制御動作を実行する。
制御部60のROMには、入退場管理装置100を制御するための制御プログラムや制御データが書き込まれ、格納されている。この制御データとして、例えば、ゲート部20の通過が許可されるID番号データが格納されている。
制御部60のRAMには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、制御部60のCPUが上記制御プログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
【0028】
また、制御部60のRAMは、記録手段として、リーダ部30が検知した、作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2に関するID番号を記録し、その非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、ゲート部20から入場しているか、退場しているかを記録する。
特に、記録手段としての制御部60のRAMは、リーダ部30が非接触ICタグ2を検知した時刻(日時)データとともに、ID番号を記録する。
【0029】
そして、制御部60は、判断手段として、リーダ部30が検知した、作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2のICチップ2bが有するID番号に基づき、その非接触ICタグ付きヘルメット10を着用している作業者が、ゲート部20を通過することができるか否かを判断する制御を行う。
判断手段としての制御部60が、リーダ部30が検知した作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2に関するID番号が、ゲート部20の通過を許可されているID番号であり、ゲート部20の通過に対し有効であると判断すると、警報部50a,50bに作業者の通過を許可する通知を行わせる制御を行う。また、判断手段としての制御部60が、リーダ部30が検知した作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2に関するID番号が、ゲート部20の通過を許可されていないID番号であり、ゲート部20の通過に対し無効であると判断すると、警報部50a,50bに作業者の通過を許可しない通知を行わせる制御を行う。
【0030】
また、制御部60は、第1の検出センサ40aや第2の検出センサ40bが、ゲート部20を通過する作業者を検出したが、リーダ部30が非接触ICタグ2を検知しない場合に、警報部50a,50bに作業者の通過を許可しない通知を行わせる制御を行う。
【0031】
また、制御部60は、入退場判別手段として、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者がゲート部20を通過する際に、第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが作業者を検出した順に基づき、作業者が入場したか、退場したかを判別する制御を行う。
第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが、第1の検出センサ40a、第2の検出センサ40bの順に、ゲート部20を通過する作業者を検出した場合、制御部60は、作業者はゲート部20を入場したと判別する。一方、第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが、第2の検出センサ40b、第1の検出センサ40aの順に、ゲート部20を通過する作業者を検出した場合、制御部60は、作業者はゲート部20を退場したと判別する。
【0032】
また、制御部60は、入退場判別手段としての制御部60が判別した、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者の入退場と、リーダ部30が検知した、作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2に関するID番号とを関連付けて、そのID番号を制御部60のRAMに記憶し、その非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、ゲート部20から入場しているか、退場しているかを記録する制御を行う。特に、リーダ部30が非接触ICタグ2を検知した時刻(日時)データとともに、ID番号を記録し、入退場時刻(入退場日時)を記録する制御を行う。
【0033】
次に、入退場管理装置100の動作について、図6のフローチャートに基づき説明する。
まず、特定現場に入場、或いは特定現場から退場するために、入退場管理装置100のゲート部20を通過しようとする作業者を、第1の検出センサ40a又は第2の検出センサ40bが検出する(ステップS101)。
【0034】
制御部60は、ゲート部20を通過しようとする作業者が着用する非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を、リーダ部30が検知したか否かを判断する(ステップS102)。
制御部60が、リーダ部30が非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知したと判断すると(ステップS102;Yes)、リーダ部30が検知した非接触ICタグ2のICチップ2bが有するID番号に基づき、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、ゲート部20を通過できるか否かを判断する(ステップS103)。
【0035】
制御部60が、リーダ部30が検知した非接触ICタグ2のICチップ2bが有するID番号が、ゲート部20の通過に対し有効であると判断し(ステップS103;Yes)、その判断の後に、もう一方の検出センサが作業者を検出する(ステップS104)。
そして、制御部60は、作業者がゲート部20を通過する際に、第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが作業者を検出した順に基づき、作業者の入退場を判別し(ステップS105)、判別した入退場に対応する警報部50a,50bに、作業者の通過を許可する通知(通過OK通知)を行わせる(ステップS106)。
この通過許可の通知に伴い、作業者は、特定現場に入場、或いは特定現場から退場することができる。
次いで、制御部60は、検知したID番号とそのID番号を検知した時刻(日時)を制御部60のRAMに記憶させて、作業者の入退場を記録し(ステップS107)、ステップS101へ戻る。
【0036】
一方、制御部60が、リーダ部30が検知した非接触ICタグ2のICチップ2bが有するID番号が、ゲート部20の通過に対し無効であると判断し、(ステップS103;No)、その判断の後に、もう一方の検出センサが作業者を検出する(ステップS108)。
そして、制御部60は、作業者がゲート部20を通過する際に、第1の検出センサ40aと第2の検出センサ40bが作業者を検出した順に基づき、作業者の入退場を判別し(ステップS109)、判別した入退場に対応する警報部50a,50bに、作業者の通過を許可しない通知(通過NG通知)を行わせる(ステップS110)。
この通過不許可の通知に伴い、作業者は、特定現場に入場、或いは特定現場から退場することを、取りやめなければならない。
そして、通過NG通知後、ステップS101へ戻る。
【0037】
また、リーダ部30が非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知せずに(ステップS102;No)、もう一方の検出センサが、作業者を検出すると(ステップS111)、ステップS109へ進むとともに、通過NG通知した後、ステップS101へ戻る。
【0038】
このように、本発明に係る入退場管理装置100は、特定現場に入退場しようとする作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知し、非接触ICタグ2のICチップ2bに記憶されるID番号に基づき、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、特定現場に入場したり、特定現場から退場したりすることに対するの許可、不許可を判断することができ、作業者にその通過可否の判断結果を通知することができる。
特に、作業者は、非接触ICタグ2を備えた非接触ICタグ付きヘルメット10を着用し、入退場管理装置100のゲート部20を通常歩行姿勢で通過することにより、ゲート部20における作業者の頭上側に配設されたリーダ部30が、非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2を検知するようになっているので、作業者は、入退場管理装置100の通行許可証となる非接触ICタグをポケットなどに保管するとともに、特定現場へ入退場する際に取り出して、その非接触ICタグをリーダ部にかざしたりする手間を省くことができる。
よって、作業者は、入退場管理装置100を介し、特定現場への入退場を容易に行うことができる。
【0039】
また、入退場管理装置100は、特定現場への入退場を許可したID番号を、非接触ICタグ2を検知した入退場時刻(入退場日時)とともに記録することができるので、非接触ICタグ付きヘルメット10を着用した作業者の、特定現場への入退場状況を記録することができる。
よって、作業者の特定現場への入退場状況の記録管理を容易に行うことができる。
【0040】
また、一般的に、作業者が建設現場や工事現場などの特定現場に入場する場合には、ヘルメットの着用が義務付けられている。
従って、ヘルメットに非接触ICタグ2が備えられた非接触ICタグ付きヘルメット10であれば、特定現場に入場する際に忘れる可能性は少ないので、非接触ICタグ2の携行を忘れたことにより、作業者が特定現場へ入場できないというようなトラブルを低減することができる。また、特定現場に入場する際における、作業者のヘルメット着用義務意識を高めることができる。
【0041】
なお、以上の実施の形態においては、ヘルメット本体1に非接触ICタグ2を備えた非接触ICタグ付きヘルメット10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図7に示す非接触ICタグ付きヘルメット11のように、アンテナ部12aやICチップ12bとからなる非接触ICタグ12を、ヘルメット本体1を構成する絶縁材中に埋設するようにしてもよい。
アンテナ部12aは、ヘルメット本体1の周面に沿うように、略円筒状に捲回されており、ICチップ12bは、アンテナ部12aを介して所定の管理データを送受することができるようになっている。
そして、非接触ICタグ12を直接ヘルメット本体1に備えた非接触ICタグ付きヘルメット11自体を非接触ICタグとして取り扱うようにしてもよい。
このように、非接触ICタグ12のアンテナ部12aをヘルメット本体1の周面に沿って配設することによって、アンテナ部12a(特に、アンテナ部12aにおいてアンテナ線が捲回されたループの大きさ)を大きくすることができ、リーダ部30がアンテナ部12aを検知する感度を向上させることができる。
それによって、非接触ICタグ12を備える非接触ICタグ付きヘルメット11を検知可能な範囲(検知エリア30a)を広くすることができる。また、作業者がゲート部20を通過する姿勢や速度、また作業者の非接触ICタグ付きヘルメット11の着用状態(例えば、ヘルメットを真っ直ぐにかぶる、ヘルメットを斜めにかぶる等)が異なる場合であっても、リーダ部30が非接触ICタグ付きヘルメット11の非接触ICタグ12を検知しやすくすることができる。
【0042】
また、以上の実施の形態においては、リーダ部30をゲート部20の天井部22に備える構成について説明したが、図8に示すように、リーダ部30を、ゲート部20の側壁部21にも配設するようにしてもよい。
このように、2つのリーダ部30を備えることによって、図8において細掛けで示す部分のように、検知エリア30aを、ゲート部20内における左右の側壁部21,21が対向する間であるとともに、天井部22から下方に140cmの範囲となるように、広げることができる。
また、左右の側壁部21,21にそれぞれリーダ部30を備えるようにしてもよい。その場合、側壁部21に備えるリーダ部30の高さ位置を調整し、所望する範囲に検知エリアを形成するようにすればよく、また、左右の側壁部21,21に備えるそれぞれのリーダ部30の高さ位置を異ならせることによって、より広い範囲の検知エリアを形成するようにしてもよい。
【0043】
また、ゲート部20に、開状態と閉状態とを切替可能な、通知手段としてのフラップ部を設け、入退場管理装置100(制御部60)が、作業者がゲート部20を通過することを許可した場合、フラップ部を開ける開状態にし、入退場管理装置100(制御部60)が、作業者がゲート部20を通過することを許可しない場合、フラップ部を閉める閉状態にすることで、通過の許可、不許可を通知するようにしてもよい。
【0044】
また、以上の実施の形態においては、リーダ部30が検知した、作業者が着用している非接触ICタグ付きヘルメット10の非接触ICタグ2に関するID番号を、制御部60のRAMに記録し、その非接触ICタグ付きヘルメット10を着用する作業者が、ゲート部20から入場しているか、退場しているかを記録するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ID番号等の記録は、RAM以外の記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0045】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る非接触ICタグ付きヘルメットを示す斜視図である。
【図2】非接触ICタグの平面図である。
【図3】本発明に係る入退場管理装置の概略を示す斜視図である。
【図4】入退場管理装置における検知エリアの説明図である。
【図5】入退場管理装置における検出センサの説明図である。
【図6】入退場管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】非接触ICタグ付きヘルメットの変形例を示す斜視図である。
【図8】入退場管理装置におけるリーダ部の配設位置の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0047】
1 ヘルメット本体
2、12 非接触ICタグ
2a、12a アンテナ部
2b、12b ICチップ
10、11 非接触ICタグ付きヘルメット
20 ゲート部
30 リーダ部(検知手段)
40a 第1の検出センサ
40b 第2の検出センサ
50a、50b 警報部(通知手段)
55a、55b ライト部(通知手段)
60 制御部(判断手段、入退場判別手段、記録手段)
100 入退出管理装置
【出願人】 【識別番号】000195971
【氏名又は名称】西松建設株式会社
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門1丁目20番10号
【識別番号】000166432
【氏名又は名称】戸田建設株式会社
【住所又は居所】東京都中央区京橋1丁目7番1号
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司

【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男

【公開番号】 特開2006−4065(P2006−4065A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−178278(P2004−178278)