| 【発明の名称】 |
機械装置の給油監視システム及び給油監視方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 雅仁 【住所又は居所】広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
【氏名】飯伏 順一 【住所又は居所】広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
【氏名】牧野 重雄 【住所又は居所】広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
【氏名】後藤 大輔 【住所又は居所】広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は自動給油装置を組込んでいない装置や組込めない装置を対象としたものであり、給油状況を確実に監視できると共に、給油忘れ(複数個ある給油個所での数箇所の給油忘れや、給油個所への給油期限切れ)が発生した場合に、直ちに警報を発することにより作業者へ知らせ、給油を行う事を目的とした、給油忘れ監視システムを提供することを課題とする。
【解決手段】そのために、本発明の機械装置の給油監視システムは、機械装置の給油監視システムにおいて、各給油個所に配設され給油状況情報が記憶された多数のICタグと、該ICタグ内の給油状況情報を受信する収集アンテナと、前記ICタグからの給油状況情報に基づき給油状況を監視する監視装置とを備えた事を特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機械装置の給油監視システムにおいて、 各給油個所に配設され給油状況情報が記憶された多数のICタグと、 該ICタグ内の給油状況情報を受信する収集アンテナと、 前記ICタグからの給油状況情報に基づき給油状況を監視する監視装置と を備えた事を特徴とする機械装置の給油監視システム。 【請求項2】 前記多数のICタグを所定のグループにグループ化すると共に該グループ毎に収集アンテナが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の機械装置の給油監視システム。 【請求項3】 前記監視装置は、前記ICタグからの給油状況情報内の次回給油日時と現在の日時とを比較し、現在の日時が次回給油日時を過ぎているか否かを判定する給油忘れ判定回路を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の機械装置の給油監視システム。 【請求項4】 前記給油状況情報は、装置名称、給油場所、場所番号、給油の種類、給油量、給油日時、次回給油日時の各データから構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機械装置の給油監視システム。 【請求項5】 機械装置の給油監視システムにおいて、 各給油個所に配設され給油状況情報が記憶された多数のICタグ内の前記給油状況情報を受信する収集アンテナと、 前記ICタグからの前記給油状況情報に基づき給油状況を監視する監視装置とを備え、 該監視装置は、 前記収集アンテナからの前記給油状況情報を読み込むスキャナと、 前記スキャナからの前記給油状況情報内の次回給油日時と現在の日時とを比較し、現在の日時が次回給油日時を過ぎているか否かを判定する給油忘れ判定回路を有するパソコンと、 該パソコンに接続され前記ICタグからの前記給油状況情報及び前記判定の内容を記憶するデータベースと、 新規の給油状況情報を新しいICタグに書き込む書き込み装置と を備えた事を特徴とする機械装置の給油監視システム。 【請求項6】 機械装置の給油監視方法において、 給油の必要な給油個所毎に次回給油日時が記憶されたICタグを作成し、 前記各給油個所へ給油を行うと共に、 前記各給油個所に既に設置されているICタグを回収し、前記次回給油日時が記憶されたICタグを設置することを特徴とする機械装置の給油監視方法。 【請求項7】 前記請求項5に記載の給油監視システムを備え、 前記多数のICタグから前記収集アンテナ及び前記スキャナを介して前記給油状況情報を入手し前記データベースに記憶し、 前記パソコンにより前記データベースから給油の必要な給油箇所を抽出し、 前記書き込み装置により該給油の必要な給油箇所につき次回給油日時が記憶されたICタグを作成し、 前記各給油個所へ給油を行うと共に、 前記各給油個所に既に設置されているICタグを回収し、前記次回給油日時が記憶されたICタグを設置することを特徴とする機械装置の給油監視方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は印刷機械や抄紙機、織り機等産業機械における、複数の摩擦個所への潤滑油の給油状況を監視する機械装置の給油監視システム及び給油監視方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、産業機械では生産に係る労働の省力化、効率化が求められており、各工場では機械化が進められている。 その方策の一つとして、産業機械における潤滑個所への潤滑油の給油を自動化するものとして、潤滑油供給を織機の実質運動量に比例して、適切かつ効率的に行なうことができる織機の潤滑油供給装置において、摩擦部位の実際の給油必要度に対応する織機ピック数に基づいて給油間隔を設定することにより潤滑油供給を行い、更に要すれば、予め設定した監視時間における供給圧検出信号の有無により給油の成否を判定するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1。)。 【0003】 また、抄紙機の作動パラメータを変更しても、全潤滑点の循環潤滑を最適に行なうことのできる抄紙機のシリンダおよびロール軸受の循環潤滑制御・監視装置として、潤滑油を油潤滑センターから管系統を通して潤滑点へ供給する装置において、潤滑剤を戻り管系統を通して油潤滑センターへ送り戻し、本装置は多数のアクチュエータパネルを有し、これらを抄紙機械室等の床面よりも上の潤滑点の付近に配置し、群分けし、アクチュエータパネルからは、潤滑剤供給管を潤滑点へ通し、アクチュエータパネルは、潤滑剤流量のフィードバック接続された調整ループを有し、調整ループは、それぞれの潤滑点に設けられ、油流量調整弁、アクチュエータモータ、油流量測定装置および調整回路を有するものも提案されている(例えば、特許文献2。)。 【0004】 このような給油装置は潤滑油ポンプの圧出により、複数の摩擦個所に間欠的に集中供給するものであるが、温度低下による潤滑油の粘性上昇や、供給管内の異物混入等が原因で、潤滑油の円滑な流動が阻害され、確実な給油が行われないことがある。 【0005】 そして、無人でも必要な個所へ確実に給油できるものとして、工作機械などに潤滑オイルを間欠的に給油する間欠給油潤滑装置の制御装置において、間欠給油潤滑装置の制御装置のマイクロプロセッサに、オイルタンク内の潤滑オイルを吸引吐出するポンプが作動してから吐出圧力を検知する圧力スイッチが作動するまでの期間を監視させることにより、監視期間の変更が容易にできるようにして、システム規模に応じた昇圧監視時間変更可能とするものも提案されている(例えば、特許文献3。)。 【0006】 しかしながら、上述のものは、給油の自動化を目的としているため、装置製作当初から自動給油を組み入れた装置構成とする必要があり、特定の装置を対象とした極狭い領域での給油に関するものであり、全自動給油の必要のない装置が多数存在する大型の装置や、既設の装置においては、給油忘れが生じる可能性があるという問題がある。 特に印刷機械等のように複雑で摩擦個所の多い装置で、しかも装置構成上コンパクト化が要求される機械では、給油忘れ(複数個ある給油個所で、数箇所の給油忘れ)が発生しやすく、給油が不十分な時は潤滑性能が劣り、最悪の場合は焼付きとなって、機械が破損する。 【0007】 なお、印刷用のインキ容器に非接触ICタグを付してインキ管理等を行うシステムやインキ容器として、印刷用インキのインキ容器に非接触ICタグを装着してインキ管理を総合的に行うシステムであって、各単位のインキ容器毎に付した非接触ICタグには少なくとも、容器の識別ID、およびまたは、インキのロット番号、を記憶させることにより、インキの在庫管理、インキの色特性管理、インキの調色・残肉管理、インキの発注管理、のいずれか1以上の管理を行うものも提案されている(例えば、特許文献4)。 しかしながら、特許文献4に記載のものは、インキの在庫管理に関するものであり、給油管理に関するものではなく、且つ、このまま給油管理に採用した場合、ICタグ内の情報の更新漏れ、更新処理ミスが生じる可能性がある。 【0008】 【特許文献1】特開平5−302245号公報 【特許文献2】特開平8−247386号公報 【特許文献3】特開2000−304193公報 【特許文献4】特開2001−353850公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 本発明は自動給油装置を組込んでいない装置や組込めない装置を対象としたものであり、給油状況を確実に監視できると共に、給油忘れ(複数個ある給油個所での数箇所の給油忘れや、給油個所への給油期限切れ)が発生した場合に、直ちに警報を発することにより作業者へ知らせ、給油を行う事を目的とした、給油忘れ監視システムを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記の問題点に対し本発明は、以下の各手段を以て課題の解決を図る。 (1)第1の手段は、機械装置の給油監視システムにおいて、各給油個所に配設され給油状況情報が記憶された多数のICタグと、該ICタグ内の給油状況情報を受信する収集アンテナと、前記ICタグからの給油状況情報に基づき給油状況を監視する監視装置とを備えた事を特徴とする。 【0011】 (2)第2の手段は、第1の手段の機械装置の給油監視システムにおいて、前記多数のICタグを所定のグループにグループ化すると共に該グループ毎に収集アンテナが設けられていることを特徴とする。 【0012】 (3)第3の手段は、第1又は2の手段の機械装置の給油監視システムにおいて、前記監視装置は、前記ICタグからの給油状況情報内の次回給油日時と現在の日時とを比較し、現在の日時が次回給油日時を過ぎているか否かを判定する給油忘れ判定回路を備えていることを特徴とする。 【0013】 (4)第4の手段は、第1〜3のいずれかの手段の機械装置の給油監視システムにおいて、前記給油状況情報は、装置名称、給油場所、場所番号、給油の種類、給油量、給油日時、次回給油日時の各データから構成されていることを特徴とする。 【0014】 (5)第5の手段は、機械装置の給油監視システムにおいて、各給油個所に配設され給油状況情報が記憶された多数のICタグ内の前記給油状況情報を受信する収集アンテナと、前記ICタグからの前記給油状況情報に基づき給油状況を監視する監視装置とを備え、該監視装置は、前記収集アンテナからの前記給油状況情報を読み込むスキャナと、前記スキャナからの前記給油状況情報内の次回給油日時と現在の日時とを比較し、現在の日時が次回給油日時を過ぎているか否かを判定する給油忘れ判定回路を有するパソコンと、該パソコンに接続され前記ICタグからの前記給油状況情報及び前記判定の内容を記憶するデータベースと、新規の給油状況情報を新しいICタグに書き込む書き込み装置とを備えた事を特徴とする。 【0015】 (6)第6の手段は、機械装置の給油監視方法において、給油の必要な給油個所毎に次回給油日時が記憶されたICタグを作成し、前記各給油個所へ給油を行うと共に、前記各給油個所に既に設置されているICタグを回収し、前記次回給油日時が記憶されたICタグを設置することを特徴とする。 【0016】 (7)第7の手段の機械装置の給油監視方法は、第5の手段の給油監視システムを備え、前記多数のICタグから前記収集アンテナ及び前記スキャナを介して前記給油状況情報を入手し前記データベースに記憶し、前記パソコンにより前記データベースから給油の必要な給油箇所を抽出し、前記書き込み装置により該給油の必要な給油箇所につき次回給油日時が記憶されたICタグを作成し、前記各給油個所へ給油を行うと共に、前記各給油個所に既に設置されているICタグを回収し、前記次回給油日時が記憶されたICタグを設置することを特徴とする。 【発明の効果】 【0017】 特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明は、上記の(1)〜(7)に記載の各手段を採用しているので、ICタグを使用した給油監視システムによれば、大掛かりな全自動化の給油監視システムは不要であり、給油情報が容易に、低コストで管理できる。 また自動給油システムのできない既設の装置や、簡易装置へも容易に適用できる。 これにより摩擦個所への給油忘れを防止でき、給油不足によるトラブルを防止できるので、作業効率向上に貢献できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態につき説明する。 図1は、本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの全体外略図、図2は、本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムにおけるデータベースのデータの一例を示す図、図3は、本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムにおけるパソコン内での処理図である。 【0019】 まず、図1に基づき、本発明の第一の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムにつき説明する。 印刷所の建屋内には、複数の商業用オフセット輪転機、及びその他の補機等の多数の機械装置が設置されている。 図1に図示のものは、商業用オフセット輪転機に採用した例である。 商業用オフセット輪転機は、搬送ベルト2によりロールから紙を印刷部4に供給する給紙部3、4組(4色)の印刷ユニットからなる印刷部4、印刷された紙を乾かすドライヤ5、冷却部6、折部7等から構成されている。 【0020】 この商業用オフセット輪転機の給紙部3、印刷部4の4組の印刷ユニット、ドライヤ5、冷却部6、折部7の給油個所には、各々電池内蔵型のICタグ10が設置(所定の箇所に貼付け、又はフック等にぶら下げ)されている。 各々のICタグ10には、装置名称、給油場所、場所番号、油の種類、給油量、給油日時、次回給油日時、等の給油状況情報が、給油作業前に予め入力されている。 ここで使用されるICタグ10は、従来から物流システム等に使用されている通常の安価なICダグであり、アンテナコイルとメモリ付きICチップとを有する非接触ICタグ(無線ICタグ、非接触IC、非接触ICラベル、非接触データキャリア、或いは有線ICタグ等)からなるラベルが使用される。 【0021】 なお、ICタグ10が無線型の場合には、ICタグ10に内蔵されている電池容量が大きくないと無線収集できないが、ICタグ10の交換期間(給油期間)が数日以内であれば、市販の電池容量の大きいICタグ10を使用することにより充分に対処できる。 そして、給油作業前の給油状況情報をICタグ10に入力する前に、必要に応じてICタグ10の電池も交換する。 【0022】 また、商業用オフセット輪転機毎に、一本の収集アンテナ16が配設されており、各ICタグ10からの情報を収集するようになっている。 グループ用の収集アンテナ16は、有線或いは無線によりスキャナ30に接続されており、各ICタグ10の情報は、グループ用の収集アンテナ16を介してスキャナ30に読み取られる。 【0023】 スキャナ30は、有線或いは無線により監視装置としてのパソコン31に接続されている。 パソコン31は、各ICタグ10からの給油状況情報及び特記事項を蓄積するデータベース32を備えている。 また、パソコン31は、後述するように、各ICタグ10からの給油状況情報を分析、整理する回路と共に、給油状況情報内の次回給油日時と現在の日時とを比較し、現在の日時が次回給油日時を過ぎていれば給油忘れという特記事項を追加する給油忘れ判定回路(シーケンス又はプログラム)等も備えている。 なお、ここでいう回路とは、電気的な回路のみならず、シーケンス、プログラム等の場合も意味するものとする。 【0024】 更に、パソコン31はキーボードも有しており、異音注意、油漏れチェック等の特記事項を入力できるようになっている。 そして、パソコン31には、ICタグ10に新規の給油状況情報を書き込むための書き込み装置33も接続されている。 データベース32には、印刷所の建屋内の、複数の商業用オフセット輪転機、及びその他の補機等の多数の機械装置の給油状況情報及び特記事項が記録、蓄積されるようになっている。 【0025】 次に、図2に基づき、データベース32に記憶されるデータにつき説明する。 データベース32は、各々の給油場所毎の給油状況情報(装置名称、給油場所、場所番号、油の種類、給油量、給油日時、次回給油日時)、及び特記事項等のデータを記憶するメモリを備えている。 また、データ番号1、2に示すように、過去の給油履歴も記憶されるようになっている。 この例では、リール002への給油については、データ番号1、2に示すように、給油忘れが発生して1日遅れで給油し、その後、データ番号11改に示すように異音が発生していることを表している。 【0026】 図3に基づき、本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムにおけるパソコン内での処理回路(シーケンス又はプログラム)につき説明する。 【0027】 先ず、定期的に、給油状況情報収集回路61から、スキャナ30、図1に図示のグループ用の収集アンテナ16を介して、全てのICタグ10に対し、給油状況情報の送信要求を順次行う。 送信要求を受信した各々のICタグ10は、記憶されている装置名称、給油場所、一貫番号、油の種類、給油量、給油日時、次回給油日時、等の給油状況情報を、グループ用の収集アンテナ16、スキャナ30を介して給油状況情報収集回路61に送信する。 【0028】 給油状況情報収集回路61では、この送信された給油状況情報データ(図2のデータ番号10〜19)を、給油忘れ判定回路63に送信する。 給油忘れ判定回路63では、パソコン31に内蔵されている時計62から現在時刻を入手し、現在時刻と給油状況情報データ内の次回給油日時のデータとを比較する。 もし、現在時刻が給油状況情報データ内の次回給油日時のデータより過ぎているものがあれば、図2のデータ番号19改のごとく、特記事項の欄に給油忘れの情報を追加する。 また、期限切れ或いは給油忘れの場所が在れば、警告も表示される。 【0029】 このようにして、特記事項が追加された給油状況情報のデータ(図2のデータ番号10〜18、19改)は、データベース32に送信され記憶される。 なお、既にデータベース32に記憶されている給油状況情報と同じデータは記憶しない。 これにより、多数の給油個所があっても、特記事項の欄に給油忘れの情報を追加することにより、給油忘れを防止できようになっている。 また、データベース32に記憶されているデータは、選別して表示部67に表示できるようになっている。 【0030】 次に、パソコン31内の給油場所抽出回路64にて、定期的にデータベース32から各々の給油場所毎の給油状況情報、及び特記事項等のデータを読み込み、例えば13日10時に検索した場合、給油時期になっている場所(図2中のデータ番号13〜18)、期限切れ或いは給油忘れの場所(図2中のデータ番号19改)を抽出する。 また、内蔵されている時計62から現在時刻(例えば、13日10時)を入手し、新たな給油日時(例えば、13日12時)を算出する。 そして、今回給油する各々の給油場所の装置名称、給油場所、場所番号、油の種類、給油量、及び新たな給油日時のデータを、ICタグ用データ作成回路66に送信する。 【0031】 ICタグ用データ作成回路66では、給油場所抽出回路64から送信されてきた各々のデータにつき、場所別給油間隔記憶回路65に記憶されている各場所別の給油間隔時間から新たな次回給油日時(例えば、24時間後の14日12時)を算出する。 そして、今回給油する場所毎のICタグ用の最新の給油状況情報(装置名称、給油場所、場所番号、油の種類、給油量、新たな給油日時、及び新たな次回給油日時)データを作成し、書き込み装置33に最新の給油状況情報データを送信し、場所毎の新しいICタグ10を作成する。 なお、この新しいICタグ10は、保管されている(或いは予備の)ICタグ10を使用して作成され、電池は必要に応じて新しい電池と交換される。 なお、この時点では、この最新の給油状況情報は、データベース32には記憶しない。 【0032】 給油作業者は、この最新の給油状況情報が入力された複数のICタグ10を持参して、給油すべき場所に行って給油し、給油が完了した時点で、古いICタグ10は回収し、最新の給油状況情報が入力されたICタグ10と交換する。 そして、最新の給油状況情報が入力された複数のICタグ10が全て交換された時点で給油作業は完了する。 【0033】 この時、異音、油漏れ等が発生していた場合は、その場所及び特記事項をメモしておく。 そして、表示部67画面を見ながら、キーボード等の入力部60から、該当する場所につき異音、油漏れ等の特記事項をデータベース32に入力(例えば、図2のデータ番号11改、17改)する。 【0034】 なお、期限切れ或いは給油忘れの場所についての警告が表示された場合には、その都度、上述と同様の手順で新しいICタグ10を作成し、給油、ICタグ10の交換作業を行う。 【0035】 本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムは、上述のごとく構成されており、大掛かりな全自動化の給油監視システムは不要であり、給油状況情報を容易に収集でき、低コストで管理できる。 また、自動給油システムのできない既設の機械装置や、簡易装置へも容易に適用できる。 これにより、摩擦個所への給油忘れを防止でき、給油不足によるトラブルを防止できるので、作業効率向上に貢献することができる。 【0036】 また、ICタグ10に記憶されている給油状況情報をグループ用の収集アンテナ16で収集し、スキャナ30及びパソコン31を介してデータベース32に記憶しておくことにより、パソコン31により、全給油個所の給油した日時、給油期限の切れた個所等の給油状況情報の表示、選別、判別等が可能となる。 そして、給油期限の切れたICタグ10の情報があれば、直ちに警報を発して作業員へ知らせことができる。 また、期限切れとは別に、給油期限が来るまでの時間が判別できるので、あらかじめ給油の準備(作業員の手配や潤滑油の準備、在庫の補給等)を行うことも可能となる。 【0037】 そして、総合給油システムではなく、ICタグ等による給油情報監視のため、設備費も、数十枚〜数百枚程度のICタグ10、グループ用の収集アンテナ16、スキャナ30、データベース32を有するパソコン31で良く、安価である。 また、図2のデータ番号17改に図示のような油漏れ等、インキの監視にも対処可能である。 【0038】 次に、図4に基づき、本発明の第二の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムにつき説明する。 図4は、本発明の第二の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの部分正面図である。 図4に図示のように、一対の装置フレーム40間に、ベアリング42を介してロール41が回転自在に設けられている。 ここで給油個所としては、ベアリング42挿入部の回転部や摩擦面等多数、例えば各ユニット部で50箇所とすると商業用オフセット輪転機全体では200〜300箇所ある。 【0039】 そして、本発明の第一の実施の形態と異なり、各給油個所に設置したICタグ11毎に収集アンテナ17が設けられている。 なお、本発明の第一の実施の形態の給油監視システムと同様に、スキャナ30、パソコン31、データベース32及び書き込み装置33が設けられている。 【0040】 この場合は、収集アンテナ17がICタグ11に近接して配置されているので、ICタグ11内蔵の送信電池容量は小さくてよく、市販されている低価格のICタグ11が使用可能となる。 そして、収集アンテナ17で各ICタグ11の給油状況情報を収集し、この収集アンテナ17からの給油状況情報をスキャナ30で読み取り、パソコン31へ送って、給油状況情報を処理し、データベース32に記憶し、また、給油作業前の給油状況情報をICタグ10に入力する等の処理は、本発明の第一の実施の形態と同様に行われる。 【0041】 この本発明の第二の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムによれば、本発明の第一の実施の形態のものと同様の作用、効果を奏すると共に、更に、ICタグ11の電池の容量を小さなものとすることができる。 【0042】 次に、図5に基づき、本発明の第三、第四、第五の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムにつき説明する。 図5は、本発明の第三、第四、第五の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの部分正面図である。 図5に図示のものは、図1に図示の商業用オフセット輪転機における印刷部4の各印刷ユニットのように、複数本のローラを有するユニット50における給油監視システムの例である。 【0043】 図5に図示のように、ユニット50には、フレーム55及びフレーム56が対峙して設けられている。 このフレーム55、フレーム56間には、ベアリングを介して中間胴51、圧胴52、ゴム胴53、及び版胴54が回転自在に設けられている。 また、各中間胴51、圧胴52、ゴム胴53、及び版胴54の回転軸は、ギアユニット57に連結され、ギアユニット57は、駆動装置58により駆動されるようになっている。 【0044】 本発明の第三の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムにおいては、図5に図示のように、各々の給油箇所毎に1個のICタグ11が設けてられている。 また、本発明の第一、第二の実施の形態の給油監視システムと同様に、グループ用の収集アンテナ16或いは収集アンテナ17、スキャナ30、パソコン31、データベース32及び書き込み装置33が設けられている。 この本発明の第三の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムによれば、本発明の第一の実施の形態のものと同様の作用、効果を奏する。 【0045】 次に、本発明の第四の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムのものは、所定のグループ毎にまとめてICタグ12を設置した例である。 図5に図示のように、フレーム55、フレーム56及びギアユニット57には各々給油個所が4箇所あるが、フレーム55、フレーム56及びギアユニット57毎にグループ化し、各々のグループ毎に1個のICタグ12、13、14が設けられている。 また、本発明の第一、第二の実施の形態の給油監視システムと同様に、グループ用の収集アンテナ16或いは収集アンテナ17、スキャナ30、パソコン31、データベース32及び書き込み装置33が設けられている。 【0046】 この場合は各部での給油個所全てに給油したのち、ICタグ12、13、14を新規に交換することになる。 但し、この場合は、一箇所の給油部に給油したら、グループ内(ここではフレーム55、フレーム56及びギアユニット57)の他の給油部へも配管で給油されるような構成になっている事が好ましい。 この本発明の第四の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムによれば、本発明の第一の実施の形態のものと同様の作用、効果を奏すると共に、ICタグ12、13、14の数を少なくすることができる。 【0047】 そして、本発明の第五の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムのものは、更に簡略化して、ユニット50を1個のグループとし、このグループに1個のICタグ15が設けられている。 また、本発明の第一、第二の実施の形態の給油監視システムと同様に、グループ用の収集アンテナ16或いは収集アンテナ17、スキャナ30、パソコン31、データベース32及び書き込み装置33が設けられている。 【0048】 この場合はユニット50内の給油個所全てに給油したのち、ICタグ15を新規に交換することになる。 この場合も、一箇所の給油部に給油したらユニット内(ここではフレーム55、フレーム56及びギアユニット57)の他の給油部へも配管で給油されるような構成になっている事が好ましい この本発明の第四の実施の形態に係る潤滑油の給油監視システムによれば、本発明の第一の実施の形態のものと同様の作用、効果を奏すると共に、ICタグ15の数を更に少なくすることができる。 【0049】 以上、本発明を、本発明の各実施の形態の機械装置の給油監視システム又は給油監視方法について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの全体外略図である。 【図2】本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムにおけるデータベースのデータの一例を示す図である。 【図3】本発明の第一の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムにおけるパソコン内での処理図である。 【図4】本発明の第二の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの部分正面図である。 【図5】本発明の第三、第四、第五の実施の形態に係る機械装置の給油監視システムの部分正面図である。 【符号の説明】 【0051】 2 搬送ベルト 3 給紙部 4 印刷部 5 ドライヤ 6 冷却部 7 折部 10、11、12、13、14、15 ICタグ 16、17 収集アンテナ 30 スキャナ 31 パソコン 32 データベース 33 書き込み装置 40 装置フレーム 41 ロール 42 ベアリング 50 ユニット 51 中間胴 52 圧胴 53 ゴム胴 54 版胴 55、56 フレーム 57 ギアユニット 58 駆動装置 60 入力部(キーボード) 61 給油状況情報収集回路 62 時計 63 給油忘れ判定回路 64 給油場所抽出回路 65 場所別給油間隔記憶回路 66 ICタグ用データ作成回路 67 表示部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区港南二丁目16番5号
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| 【出願日】 |
平成16年11月19日(2004.11.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089163 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 重光
【識別番号】100069246 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新
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| 【公開番号】 |
特開2006−144907(P2006−144907A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月8日(2006.6.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−335696(P2004−335696) |
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