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【発明の名称】 リフティングマグネット、その制御回路、及びリフティングマグネット装置
【発明者】 【氏名】横山 隆司
【住所又は居所】愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機械工業株式会社新居浜製造所内

【氏名】池永 貴広
【住所又は居所】愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機械工業株式会社新居浜製造所内

【要約】 【課題】小型化が十分に図れ、且つ短絡の生じるおそれを低減することが可能なリフティングマグネット装置を提供する。

【解決手段】リフティングマグネット12は、正励磁用コイルL1と逆励磁用コイルL2を備える。制御回路14は、正励磁用スイッチM1を有する第1ライン30と、逆励磁用スイッチM2を有する第2ライン32と、第3ライン34を備える。第1ライン30の第2結合点P2−1は正励磁用コイルL1の第1端子22と電気的に接続され、第2ライン32の第3結合点P2−2は逆励磁用コイルL2の第3端子26と電気的に接続され、第3ライン34の第5結合点N1’は正励磁用コイルL1の第2端子24及び逆励磁用コイルL2の第4端子28と電気的に接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2端子を有する正励磁用コイルと、
前記正励磁用コイルとは別個に設けられた第3及び第4端子を有する逆励磁用コイルと、
前記正励磁用コイルと前記逆励磁用コイルとが巻回されるヨークと、
を備えるリフティングマグネット。
【請求項2】
前記逆励磁用コイルの起磁力は、前記正励磁用コイルの起磁力よりも小さい請求項1に記載のリフティングマグネット。
【請求項3】
正励磁用スイッチを有し第1結合点と第2結合点とを接続する第1ラインと、
前記正励磁用スイッチの前段で前記第1ラインから分岐し、前記第1結合点と第3結合点とを接続する逆励磁用スイッチを有する第2ラインと、
第4結合点と第5結合点とを接続する第3ラインと、
を備えるリフティングマグネットの制御回路。
【請求項4】
前記正励磁用スイッチの後段で前記第1ラインと前記第3ラインとの間に設けられた第1放電部品と、
前記逆励磁用スイッチの後段で前記第2ラインと前記第3ラインとの間に設けられた第2放電部品と、
を備える請求項3に記載のリフティングマグネットの制御回路。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のリフティングマグネットと、
請求項3又は4に記載のリフティングマグネットの制御回路と、を備え、
前記第1ラインの前記第2結合点は前記正励磁用コイルの前記第1端子と電気的に接続され、前記第2ラインの前記第3結合点は前記逆励磁用コイルの前記第3端子と電気的に接続され、前記第3ラインの前記第5結合点は前記正励磁用コイルの前記第2端子及び前記逆励磁用コイルの前記第4端子と電気的に接続されている、リフティングマグネット装置。
【請求項6】
前記逆励磁用コイルの前記第3端子は、前記第2ラインの前記第3結合点から前記第3ラインの前記第5結合点へ電気的な接続を切替可能であり、
前記逆励磁用コイルの前記第4端子は、前記第3ラインの前記第5結合点から前記第1ラインの前記第2結合点へ電気的な接続を切替可能である、
請求項5に記載のリフティングマグネット装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、リフティングマグネット、その制御回路、及びリフティングマグネット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作業車両の一つとして、油圧ショベルなどの建設機械(ベースマシン)に、鋼材等を磁力により吸着して捕獲するリフティングマグネットを架装した、リフティングマグネット車両がある(例えば特許文献1参照)。リフティングマグネットは、特許文献1の図8に示されるように、外形が略円柱状のヨークに略円環状の溝を設け、この溝にコイルを巻回して構成される。
【0003】
このようなリフティングマグネット101は、図5に示されるように、一般に正極端子102と負極端子104とを介して制御回路106に接続され、駆動制御される。制御回路106は、正極ライン108と負極ライン110とを有している。正極ライン108は、直流動力源の正極結合点に接続される第1連結点P1と、リフティングマグネット101の正極端子102に接続される第2連結点P2とを接続する。この正極ライン108上には、正励磁用スイッチM1−1が設けられている。一方、負極ライン110は、直流動力源の負極結合点に接続される第3結合点N1とリフティングマグネット101の負極端子104に接続される第4結合点N2とを接続する。この負極ライン110上には、正励磁用スイッチM1−2が設けられている。
【0004】
また、正極ライン108と負極ライン110との間には、正極ライン108と負極ライン110とを接続する第1接続ライン112と第2接続ライン114が設けられている。第1接続ライン112は、正励磁用スイッチM1−1の前段と正励磁用スイッチM1−2の後段との間で、正極ライン108と負極ライン110とを接続する。一方、第2接続ライン114は、正励磁用スイッチM1−1の後段と正励磁用スイッチM1−2の前段との間で、正極ライン108と負極ライン110とを接続する。そして、第1接続ライン112上には、逆励磁用スイッチM2−1が設けられており、第2接続ライン114上には、逆励磁用スイッチM2−2が設けられている。また、正極ライン108と負極ライン110との間には、リフティングマグネット101に供給する電流を遮断したときのエネルギーを吸収する抵抗器等の放電部品S1が設けられている。
【0005】
上記したリフティングマグネット装置100では、逆励磁用スイッチM2−1,M2−2を開いて正励磁用スイッチM1−1,M1−2を閉じることで、リフティングマグネット101を正励磁して鋼材等を磁力により吸着する。一方、正励磁用スイッチM1−1,M1−2を開いて逆励磁用スイッチM2−1,M2−2を閉じることで、リフティングマグネット101を逆励磁して鋼材等を釈放する。
【特許文献1】特開2001−240359号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記したリフティングマグネット装置では、制御回路は短絡防止のため4つのスイッチが必要であった。従って、これらスイッチが電磁接触型のスイッチであれば部品自体が大きいため、また電子スイッチであればその制御回路が必要となるため、小型化が十分に図れないという問題があった。
【0007】
また正励磁用スイッチが電流を遮断する途中に逆励磁用スイッチがONされると、正励磁用スイッチの接点でアークが飛んだとき正極結合点と負極結合点とが短絡されるおそれがあるため、正励磁用スイッチと逆励磁用スイッチとの間に適正な保護時間を持たすための保護回路が必要となり、この観点からも小型化が十分に図れないという問題があった。
【0008】
また、仮に上記のような保護回路を設けたとしても、各スイッチ及び保護回路の動作不良により短絡が生じるおそれがあり、制御回路を運転室内に設置する上で問題があった。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、小型化が十分に図れ、且つ短絡の生じるおそれを低減することが可能なリフティングマグネット装置を提供することを目的とする。また、このリフティングマグネット装置を構成するリフティングマグネット及びその制御回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るリフティングマグネットは、第1及び第2端子を有する正励磁用コイルと、正励磁用コイルとは別個に設けられた第3及び第4端子を有する逆励磁用コイルと、正励磁用コイルと逆励磁用コイルとが巻回されるヨークと、を備える。
【0011】
本発明に係るリフティングマグネットの制御回路は、正励磁用スイッチを有し第1結合点と第2結合点とを接続する第1ラインと、正励磁用スイッチの前段で第1ラインから分岐し、第1結合点と第3結合点とを接続する逆励磁用スイッチを有する第2ラインと、第4結合点と第5結合点とを接続する第3ラインと、を備える。
【0012】
このリフティングマグネット及び制御回路によれば、制御回路を簡略化することが可能となり、リフティングマグネット装置全体として小型化が十分に図られる。また、短絡が生じるおそれも低減される。また、短絡が生じるおそれが低減されることから、短絡防止のための保護回路を設ける必要がなく、一層の小型化が図られる。
【0013】
逆励磁用コイルの起磁力は、正励磁用コイルの起磁力よりも小さいと好ましい。逆励磁においては、一般的に正励磁よりその起磁力が小さくてよいため、このように逆励磁用コイルの起磁力を正励磁用コイルの起磁力よりも小さくすることで、正励磁用コイルよりも逆励磁用コイルの巻数を小さくしたり、抵抗値を上げたりすることが可能となる。
【0014】
上記制御回路は、正励磁用スイッチの後段で第1ラインと第3ラインとの間に設けられた第1放電部品と、逆励磁用スイッチの後段で第2ラインと第3ラインとの間に設けられた第2放電部品と、を備えると好ましい。このようにすれば、リフティングマグネットに供給する電流を遮断するときのエネルギーを吸収することが可能となる。
【0015】
本発明に係るリフティングマグネット装置は、上記したリフティングマグネットと、上記したリフティングマグネットの制御回路と、を備える。第1ラインの第2結合点は正励磁用コイルの第1端子と電気的に接続され、第2ラインの第3結合点は逆励磁用コイルの第3端子と電気的に接続され、第3ラインの第5結合点は正励磁用コイルの第2端子及び逆励磁用コイルの第4端子と電気的に接続されている。
【0016】
このリフティングマグネット装置によれば、上記したリフティングマグネット及び制御回路を備えているため、制御回路を簡略化することが可能となり、リフティングマグネット装置全体として小型化が十分に図られる。また、短絡が生じるおそれも低減される。また、短絡が生じるおそれが低減されることから、短絡防止のための保護回路を設ける必要がなく、一層の小型化が図られる。
【0017】
逆励磁用コイルの第3端子は、第2ラインの第3結合点から第3ラインの第5結合点へ電気的な接続を切替可能であり、逆励磁用コイルの第4端子は、第3ラインの第5結合点から第1ラインの第2結合点へ電気的な接続を切替可能であると好ましい。このようにすれば、逆励磁用コイルを正励磁にも利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、小型化が十分に図れ、且つ短絡の生じるおそれを低減することが可能なリフティングマグネット装置を提供することができる。また、このように小型化が図られると共に、短絡の生じるおそれが低減されて安全性が向上されるため、制御回路を設置環境の良好なリフティングマグネット装置を搭載する作業機械の運転室内に設置することができ、温度や粉塵、振動などの影響を低減して制御の信頼性を向上させることが可能となる。また本発明によれば、このようなリフティングマグネット装置を構成するリフティングマグネット、及びその制御回路を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、同一の要素には同一の符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0020】
図1は、本実施形態に係るリフティングマグネット装置10を搭載した作業機械として、リフティングマグネット車両1の構成を示す斜視図である。図1に示すように、リフティングマグネット車両1は、油圧ショベル(ベースマシン)に、鋼材等Gを磁力により吸着して捕獲するリフティングマグネット装置10を搭載して構成されている。
【0021】
リフティングマグネット装置10は、図1及び図2に示すように、油圧ショベルのアーム2の先端に架装されるリフティングマグネット12と、その制御回路14とを備えている。リフティングマグネット12は、図2及び図3に示すように、正励磁用コイルL1と逆励磁用コイルL2と、これらコイルL1,L2が巻回されるヨーク16と、を有している。
【0022】
ヨーク16は、鉄材から形成されている。このヨーク16は、図1及び図3に示すように、例えば略円柱状の外形を有し、下面に略円環状の溝が設けられている。従って、ヨーク16は中芯部18と外周部20とを有する。
【0023】
正励磁用コイルL1は、ヨーク16の下面から見て中芯部18に対し時計回りに巻回されている。この正励磁用コイルL1は、第1及び第2端子22,24を有している。正励磁用コイルL1は、図2に示すように複数のコイルを含んでいてもよいが、第1及び第2端子22,24間に電圧を印加したとき、これら複数のコイルは全て正励磁の磁力を発生する必要がある。
【0024】
また、逆励磁用コイルL2は、正励磁用コイルL1の上方で、ヨーク16の下面から見て中芯部18に対し反時計回りに巻回されている。この逆励磁用コイルL2は、第3及び第4端子26,28を有している。逆励磁用コイルL2は、図2に示すように複数のコイルを含んでいてもよいが、第3及び第4端子26,28間に電圧を印加したとき、これら複数のコイルは全て逆励磁の磁力を発生する必要がある。
【0025】
なお、正励磁用コイルL1と逆励磁用コイルL2の巻方向は上記形態に限定されず、これらコイルL1及びL2に逆方向に電流を流し得れば、巻方向は互いに同一であってもよい。
【0026】
図2に示すように、逆励磁用コイルL2の第4端子28と正励磁用コイルL1の第2端子24とは連結されて一体化されており、リフティングマグネット12は正極側の2端子と負極側の1端子との3極構造を有している。
【0027】
ここで、逆励磁用コイルL2の起磁力は、正励磁用コイルL1の起磁力よりも小さいと好ましい。逆励磁においては、一般的に正励磁よりその起磁力が小さくてよいため、このように逆励磁用コイルL2の起磁力を正励磁用コイルL1の起磁力よりも小さくすることで、正励磁用コイルL1よりも逆励磁用コイルL2の巻数を小さくしたり、抵抗値を上げたりすることが可能となる。なお、コイルの巻数及び抵抗値は同一とし、逆励磁電流を下げて逆励磁用コイルL2の起磁力を小さくしてもよい。
【0028】
制御回路14は、第1ライン30、第2ライン32、及び第3ライン34を備える。第1ライン30は、正励磁用スイッチM1を有し、第1結合点P1と第2結合点P2−1とを接続する。第2ライン32は、正励磁用スイッチM1の前段で第1ライン30から分岐し、第1結合点P1と第3結合点P2−2とを接続する。この第2ライン32は、逆励磁用スイッチM2を有する。第3ライン34は、第4結合点N1と第5結合点N1’とを接続する。
【0029】
正励磁用スイッチM1及び逆励磁用スイッチM2としては、トランジスタなどの無接点式スイッチや、電磁接触器などの接点式スイッチのいずれも使用することができる。図2においては、接点式のスイッチとして記載している。
【0030】
正励磁用スイッチM1の後段で第1ライン30と第3ライン34との間には、第1放電部品S1が設けられている。また逆励磁用スイッチM2の後段で第2ライン32と第3ライン34との間には、第2放電部品S2が設けられている。これら放電部品S1,S2は、例えば抵抗器により構成されており、リフティングマグネット12に供給する電流を遮断するときのエネルギーを吸収する。
【0031】
上記した制御回路14の第1ライン30の第2結合点P2−1は、正励磁用コイルL1の第1端子22と電気的に接続されている。第2ライン32の第3結合点P2−2は、逆励磁用コイルL2の第3端子26と電気的に接続されている。第3ライン34の第5結合点N1’は、正励磁用コイルL1の第2端子24及び逆励磁用コイルL2の第4端子28と電気的に接続されている。
【0032】
次に、上記したリフティングマグネット装置10の作用及び効果について説明する。
【0033】
制御回路14の第1ライン30の第1結合点P1は、図示しない直流動力源(或いは直流変換ユニット)の正極結合点に接続される。また第3ライン14の第4結合点N1は、図示しない直流動力源(或いは直流変換ユニット)の負極結合点に接続される。ここで、直流動力源は、リフティングマグネット車両1自身の動力源であってもよく、別途設けられた動力源であってもよい。
【0034】
リフティングマグネット12により鋼材等Gを吸着するときには、逆励磁用スイッチM2を開いて正励磁用スイッチM1を閉じる。すると、正励磁の電流が、第1ライン30の第1結合点P1、第2結合点P2−1、正励磁用コイルL1の第1端子22、第2端子24、第3ライン34の第5結合点N1’、及び第4結合点N1と流れる。これにより、図3に示すリフティングマグネット12のヨーク16の中芯部18がS極に、外周部20がN極に励磁される。これにより、鋼材等Gを吸着することが可能になる。なお、正励磁用コイルL1の巻方向が逆の場合や印加電圧が逆の場合は、S極及びN極が逆になるが、この場合も吸着が可能である。
【0035】
一方、吸着された鋼材等Gを釈放するときには、正励磁用スイッチM1を開いて逆励磁用スイッチM2を閉じる。すると、逆励磁の電流が、第2ライン32の第1結合点P1、第3結合点P2−2、逆励磁用コイルL2の第3端子26、第4端子28、第3ライン34の第5結合点N1’、及び第4結合点N1と流れる。そして、中芯部18がN極、外周部20がS極の正励磁とは逆方向に適正量(適正時間)励磁することで、正励磁用スイッチM1を開いた後に残っている残留磁気を打ち消す。これにより、鋼材等Gを早く完全に釈放することが可能になる。ここで、正励磁用スイッチM1を開放するとき、遮断されたリフティングマグネット12への電流のエネルギーは、第1放電部品S1により吸収される。なお、逆励磁用コイルL2の巻方向が逆の場合や印加電圧が逆の場合は、S極及びN極が逆になるが、この場合も釈放が可能である。
【0036】
そして、鋼材等Gの釈放が終了した後、逆励磁用スイッチM2を開く。これにより、リフティングマグネット12が非励磁の状態になる。なお、逆励磁用スイッチM2を開放するとき、遮断されたリフティングマグネット12への電流のエネルギーは、第2放電部品S2により吸収される。
【0037】
本実施形態に係るリフティングマグネット装置10では、リフティングマグネット12が正励磁用コイルL1と逆励磁用コイルL2との機能的に見て2つのコイルを備えているため、正励磁用スイッチM1を1個と、逆励磁用スイッチM2を1個とで、制御回路14を構成することができる。従って、スイッチの個数が低減され、制御回路14を簡略化することが可能となり、リフティングマグネット装置10全体として小型化を十分に図ることが可能となる。また、正励磁用スイッチM1がオンの状態で何らかの故障により仮に逆励磁用スイッチM2がオンにされても、電流は第2ライン32の第1結合点P1、第3結合点P2−2、逆励磁用コイルL2の第3端子26、第4端子28、第3ライン34の第5結合点N1’、及び第4結合点N1と流れるだけである。従って、第1結合点P1及び第4結合点N1に結合される動力源側からみて、通電電流の増加があるのみであるため、短絡が生じるおそれを低減することが可能となる。また、このように短絡が生じるおそれが低減されることから、短絡防止のための保護回路を設ける必要がなくなり、一層の小型化を図ることが可能となる。
【0038】
また、このように小型化が図られると共に、短絡の生じるおそれが低減されて安全性が向上されるため、制御回路14を設置環境の良好なリフティングマグネット車両1の運転室(図1の3)内に設置することができ、温度や粉塵、振動などの影響を低減して制御の信頼性を向上させることが可能となる。
【0039】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、ヨーク16内へのコイルL1,L2の設置は、図3に示すものに限定されない。例えば、図4に示すように、逆励磁用コイルL2をヨーク16の下面から見て中芯部18に対し反時計回りに巻回し、その逆励磁用コイルL2の外側にヨーク16の下面から見て中芯部18に対し時計回りに正励磁用コイルL1を巻回してもよい。なお、正励磁用コイルL1と逆励磁用コイルL2の巻方向は前述したようにこれに限定されず、これらコイルL1及びL2に逆方向に電流を流し得れば、巻方向は互いに同一であってもよい。
【0040】
また、図2を参照して、逆励磁用コイルL2の第3端子26は、第2ライン32の第3結合点P2−2から第3ライン34の第5結合点N1’へ電気的な接続を切替え、逆励磁用コイルL2の第4端子28は、第3ライン34の第5結合点N1’から第1ライン30の第2結合点P2−1へ電気的な接続を切替えて使用してもよい。このようにすれば、逆励磁用コイルL2を正励磁にも利用することが可能となる。
【0041】
また、第1ライン30の第1結合点P1に駆動源の負極を結合し、第3ライン34の第4結合点N1に駆動源の正極を結合して使用してもよい。
【0042】
また、リフティングマグネット車両1は、リフティングマグネット装置10を複数備えてもよい。また、リフティングマグネット装置10は、油圧ショベル式でなくクレーン式の作業車両に搭載しもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】リフティングマグネット装置を搭載した作業機械としてのリフティングマグネット車両の構成を示す斜視図である。
【図2】リフティングマグネット装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】リフティングマグネットの構成を示す断面図である。
【図4】リフティングマグネットの構成の変形例を示す断面図である。
【図5】従来のリフティングマグネット装置の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
1…リフティングマグネット車両、2…アーム、3…運転室、10…リフティングマグネット装置、12…リフティングマグネット、14…制御回路、16…ヨーク、22…第1端子、24…第2端子、26…第3端子、28…第4端子、30…第1ライン、32…第2ライン、34…第3ライン、L1…正励磁用コイル、L2…逆励磁用コイル、M1…正励磁用スイッチ、M2…逆励磁用スイッチ、P1…第1結合点、P2−1…第2結合点、P2−2…第3結合点、N1…第4結合点、N1’…第5結合点、S1…第1放電部品、S2…第2放電部品。
【出願人】 【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
【住所又は居所】東京都品川区北品川五丁目9番11号
【出願日】 平成16年7月27日(2004.7.27)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹

【識別番号】100092657
【弁理士】
【氏名又は名称】寺崎 史朗

【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹

【公開番号】 特開2006−36465(P2006−36465A)
【公開日】 平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願番号】 特願2004−219155(P2004−219155)