| 【発明の名称】 |
クレーン用吊荷装置及び外装材の取付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】田上 博雅 【住所又は居所】埼玉県川越市南台1−10−4 株式会社大林組東京機械工場内
【氏名】八木 正喜 【住所又は居所】埼玉県川越市南台1−10−4 株式会社大林組東京機械工場内
【氏名】田村 悦徳 【住所又は居所】東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社大林組東京本社内
【氏名】北野 忠志 【住所又は居所】東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社大林組東京本社内
【氏名】松井 正博 【住所又は居所】東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社大林組東京本社内
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| 【要約】 |
【課題】障害物と干渉することなく躯体外側部に横付でき、かつ吊荷の脱着時に装置が水平バランスを損うことがなく、常時水平状態を維持できるようにした。
【解決手段】本発明の吊荷装置1は、直方体状に枠組みされ、その水平長手方向建物側側面を吊荷20の支持・固定部としたクレーン吊上げ用のフレーム2と、フレーム2内にあってその水平長手方向に沿って移動可能なバランスウエイト5とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直方体状に枠組みされ、その水平長手方向建物側側面を吊荷の受け部としたクレーン吊上げ用のフレームと、フレーム内にあってその水平長手方向に沿って移動可能なバランスウエイトとを備えたことを特徴とするクレーン用吊荷装置。 【請求項2】 請求項1において、前記バランスウエイトには、フレーム内の水平長手方向に沿って設けた噛合式ガイドレールに噛合しつつバランスウエイトをガイドレールに沿って移動させるための駆動手段を備えていることを特徴とするクレーン用吊荷装置。 【請求項3】 請求項1において、前記フレームの建物側側面下部には吊荷の重量を支持するための受け具を突出形成しているとともに、建物側側面には吊荷を抱持状態に固縛する倒れ止め用のベルトを設けたことを特徴とするクレーン用吊荷装置。 【請求項4】 請求項1において、フックブロックに懸架されるワイヤと吊りピース間に、遠隔操縦式であって、高さ微調整用のチェーンブロックを介在させたことを特徴とするクレーン用吊荷装置。 【請求項5】 地上部において、吊荷装置のフレームの建物側側面に外装材を支持・固定するとともに、バランスウエイトをこの外装材の重量と釣合った位置に移動・停止し、クレーンのフックブロックに玉掛し、クレーンにより吊荷装置を水平に保った状態で揚重する工程、 建物躯体の外側面の外装材取付位置下部において、前記クレーンにより吊荷装置を横移動して取付位置直下に位置させ、この状態でクレーンとチェーンブロックの操作により吊荷装置を上昇させて外装材を取付位置に位置決めする工程、 外装材を建物躯体側に固定し、バランスウエイトを新たな釣合位置に移動・停止した後、吊荷装置と外装材とを縁切りする工程、 空荷状態の吊荷装置を地上部に吊り降ろす工程、 とからなる外装材の取付方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、大型クレーンに用いられる吊荷装置及びこの吊荷装置を用いた大型かつ大重量の外装材の取付方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、建築現場などにおいて重量物を揚重するにあたっては、一般に、タワークレーンなどの大型クレーンが用いられており、大重量の吊荷であっても簡単かつ迅速に施工現場近くまで揚重できる。 【0003】 しかし、例えば吊荷が外装材のように建物外側部に横付させる必要がある場合には、吊荷の横行き、上下動などの細かい作業における現場位置決め操作は容易でなく、外装材取付及びワイヤーの掛け外しなど、最終工程に至るまでの間、クレーンを占有しなければならないため、使用時間が長くなり、他の資材・機材の揚重作業に影響を与え、施工全体が遅延する原因となる。(危険性、安全性はPLの問題があるので、明細書には記載できません) そこで、従来では下記特許文献1,2に示すような吊荷装置が提案されている。いずれの場合においても、バランスウエイトの移動により吊ビームを傾斜させ、傾斜に伴う水平方向成分の変化により吊荷を横方向の微細移動を可能としている。また、特許文献3には複数枚のカーテンウオールを吊下げ、送出すビームを有する装置が開示されている。 【特許文献1】特開平7−10461号公報 【特許文献2】特開平7−53176号公報 【特許文献3】特開平7−91072号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1,2に示す吊荷装置にあっては、吊ビームは常に傾斜状態にあるため、特に登り方向の移動の場合には、バランスウエイトの移動用の駆動装置の負荷が多大となる。また、傾斜した荷姿と吊ビーム一本の単列構成であるため、吊荷の前後左右へのバランスに安定性及び安全性に対する懸念があった。また、特許文献3に記載の装置では、真上に障害物があると、ビームが接触して躯体内に取込めないため、同じくクレーンによる細かな横行作業を必要とする。さらには、カーテンウオールなどのような軽量外装材に使用可能であるが、大容量かつ大重量物には適さず、使用するとしたら過大な装置を製作する必要がある。 【0005】 本発明は、以上の課題を解決するものであって、障害物と干渉することなく躯体外側部に横付でき、かつ吊荷の脱着時に装置が水平バランスを損うことがなく、常時水平状態を維持できるようにしたクレーン用吊荷装置を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記目的を達成するため、本発明は、直方体状に枠組みされ、その水平長手方向建物側側面を吊荷の受け部としたクレーン吊上げ用のフレームと、フレーム内にあってその水平長手方向に沿って移動可能なバランスウエイトとを備えたことを特徴とするものである。 【0007】 本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記バランスウエイトには、フレーム内の水平長手方向に沿って設けた噛合式ガイドレールに噛合しつつバランスウエイトをガイドレールに沿って移動させるための駆動手段を備えていることを特徴とするものである。 【0008】 本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記フレームの建物側側面下部には吊荷の重量を支持するための受け具を突出形成しているとともに、建物側側面には吊荷を抱持状態に固縛する倒れ止め用のベルトを設けたことを特徴とするものである。 【0009】 本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1において、フックブロックに懸架されるワイヤと吊りピース間に、遠隔操縦式であって、高さ微調整用のチェーンブロックを介在させたことを特徴とするものである。 【0010】 本発明の外装材の取付方法は、地上部において、吊荷装置のフレームの建物側側面に外装材を支持・固定するとともに、バランスウエイトをこの外装材の重量と釣合った位置に移動・停止し、クレーンのフックブロックに玉掛し、クレーンにより吊荷装置を水平に保った状態で揚重する工程、建物躯体の外側面の外装材取付位置下部において、前記クレーンにより吊荷装置を横移動して取付位置直下に位置させ、この状態でクレーンとチェーンブロックの操作により吊荷装置を上昇させて外装材を取付位置に位置決めする工程、外装材を建物躯体側に固定し、バランスウエイトを新たな釣合位置に移動・停止した後、吊荷装置と外装材とを縁切りする工程、空荷状態の吊荷装置を地上部に吊り降ろす工程、とからなるものである。 【発明の効果】 【0011】 請求項1の発明では、吊荷に対してバランスがとれた位置にバランスウエイトを位置させることができ、また吊荷の分離後は新たなバランス位置にウエイトを移動、停止すればよいため、分離に伴う重心変化による傾きなどの支障がない。 【0012】 請求項2の発明では遠隔操作により重心位置調整ができる。またガイドは噛合い式ガイドであるため、多少傾いた場合であっても確実に移動方向にガイドできる。 【0013】 請求項3の発明では、縦長状の吊荷を確実に保持しながら目的位置直下へと搬送できる。 【0014】 請求項4の発明では、取付現場における上下微調整を現場近くの作業員の遠隔操作で直接行うことができるため、取付位置決めが簡単に行える。 【0015】 本発明の外装材取付方法によれば、外装材の揚重から、取付及び空荷の装置の吊り降ろしまで、装置を水平に保ちつつ行うことができるため、安全性が高く、かつ短期で作業サイクルを終了できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の好適な実施形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかる吊荷装置を示すものである。 【0017】 同図における吊荷装置1は、H形鋼などを組合わせて横長直方体状に枠組したフレーム2と、フレーム2の両側上部の先端及びほぼ中間位置に一体化に突設された吊りピース3と、フレーム2の先端に設けた吊荷用受け部4と、フレーム2内に配置されたバランスウエイト5とを備えている。 【0018】 前記受け部4は、フレーム2の建物側側面に立設され、かつ上端を梁6で連結した任意の本数で設けられる荷受け用縦ガイド支柱7と、縦ガイド支柱7の下部に水平に突設されて、吊荷荷重を支持する複数の受け具8とからなり、縦ガイド支柱7の外側部に突設されて吊荷の側面を拘束する複数の幅止め材9及び両ガイド支柱7に中間を支持され、かつ図示しないバックルなどにより緊結することで吊荷を包持状態に固縛する上下二本の布ベルト10を備えている。 【0019】 前記バランスウエイト5は、装置1の吊り中心を重心位置に一致させ、装置1を水平に保つべくフレーム2の水平長手方向に沿って移動可能としたものであって、その上部をフレーム2内の上部中央に水平配置されたガイドレール11に沿って移動可能な駆動装置12の下部に懸垂状態に連結されている。 【0020】 駆動装置12の駆動輪12aとガイドレール11とは噛合式に係合するものであり、例えばガイドレール11の上面にチェーン状の軌道が形成されている場合には駆動輪12aとしてはスプロケットを採用し、またガイドレール11にラック状の軌道が形成されている場合には、駆動輪12aとしてはピニオンが採用され、いずれにおいてもフレーム2が傾斜した場合にも滑ることなく確実に軌道に噛合してこれに沿った移動が可能となっている。 【0021】 また、図中符号14はフレーム2の両側部に配置された梯子、15はフレーム2の上面に固定されたグレーチング床、16は前記梁6の中央と床15間を結ぶステップであり、これら各部材は、玉掛や吊荷の固定を行うための作業員がフレーム2上に乗り移って作業を行うために設けられる。 【0022】 次に以上の吊荷装置1を用いた外装材の建物躯体へのつり込み作業について、図2〜図4を用いて説明する。 【0023】 このうち図2は地上部において吊荷、すなわち外装壁20を装置1にセットするための作業状態を示す。まず、クレーン車、クローラクレーンなどの作業用重機のフック21及びワイヤWを介して装置1の受け部4に外装材20を縦にして吊り込み、ガイド支柱7に接した状態で、下部を受け具8に支持させ、側面を幅止め材9に支持させた状態で、上下のベルト10をそれぞれバックルを介して連結し、外装材20の外周を包囲し、緊縛することにより、外装材20はガイド支柱7の前部に強固に固縛され、これら一連の作業により外装材20の装置1に対する取付作業が完了する。 【0024】 その後重機側のワイヤWを掛け外し、タワークレーンのフック22を装置1の設置位置まで下降させ、中央の吊りピース3は手動式チェーンブロック23及びワイヤWを介してフック22に連結し、先端の吊りピース3は遠隔操縦式の電動チェーンブロック24及びワイヤWを介してフック22に連結する。 【0025】 そして、駆動装置12を駆動してバランスウエイト5を吊り中心線[L]に対し、前記外装材20の重量と釣合のとれるモーメント位置に移動させ、次いで作業員を待避させることによって、外装材20を先端に装置1は水平を保って吊上げられる。 【0026】 図3(a)以降は躯体30への外装材取付手順を示すものである。本実施形態では、5−6階の外装材20’が躯体30に既に固定されている場合を例示しており、外装材20’直下、すなわち4−5階に前記外装材20を取付けるようにしている。 【0027】 そして、同図(a)に示すように、前記タワークレーンのフック22はオーバハング状態に固定された5−6階の外装材20’の直下において上昇を停止し、次いで横行きにより外装材20を躯体30の外側部に位置させる。 【0028】 その後は、同図(b)に示すように、取付位置である4階に待機する作業員が、遠隔操縦により電動チェーンブロック24を縮小させて装置1を上昇させ、取付位置に外装材20を据付ける。この作業の間でタワークレーンも微速上昇させ、かつ取付現場での高さ調整であるため、作業も迅速にできる。 【0029】 次いで図4(a)に示すように、外装材20を躯体30の外側部に固定する。固定後は、駆動装置12を駆動してバランスウエイト5を吊り中心線側に移動させて、これと装置1の重心位置に一致させた後、ベルト10をほどき、装置1と外装材20とを完全に縁切りする。 したがって、空荷状態の装置1は図4(b)に示すように、前記と同様水平を維持したまま、外装材20から離間し、次いで地上部に吊り降ろされるのである。 【0030】 なお、前記駆動装置12はケーブルなどを介して地上部あるいは作業階から遠隔操作により駆動操作すればよい。この場合において、バランスウエイト5及び外装材20の重量は既知であり、また吊り中心の位置も既知であるから、吊荷状態と、空荷状態における水平保持のための重心点の移動は予め計算から求めることができるので、予め決められた停止位置などにスイッチなどのセンサを設け、このセンサが感知した場所で停止させるようにしてもよいし、水平センサにより常時装置1が水平状態に保つべく駆動装置12を駆動制御するようにもできる。 【0031】 また、本実施形態では取付済外装材20’の下部に外装材20を取付けるようにしているため、外装材20の下部を支持するための受け具8をフレーム先端より突設したが、順次躯体上部側に盛替えつつ外装材20を取付ける場合には、受け具8が障害となるため、このような作業形態では、フレーム2の上部側に外装材20の固定部を突設してもよいし、受け具8をフレーム2に対して出没式とし、取付を終えた時点で、受け具8をフレーム内に没入させ、外装材20の荷重を躯体30側に預けるようにすることもできる。 【0032】 なお、ガイド支柱7と受け具8の位置替え及びその個数の増減によって、異形状の外装材20や吊荷荷重の変動に迅速に対応することができる。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明にかかる吊荷装置の側面図、平面図及び背面図である。 【図2】同吊荷装置の揚重準備状態を示す側面図である。 【図3】(a),(b)は建物躯体外側部への吊り込み手順を示す説明図である。 【図4】(a),(b)は図3に引続く建物躯体外側部への吊り込み手順を示す説明図である。 【符号の説明】 【0034】 1 吊荷装置 2 フレーム 3 吊りピース 4 受け部 5 バランスウエイト 8 受け具 10 ベルト 11 ガイドレール 12 駆動装置 20 外装材(吊荷) 22 フック 24 遠隔操縦式電動チェーンブロック W ワイヤ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000549 【氏名又は名称】株式会社大林組 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜東4番33号
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| 【出願日】 |
平成16年6月25日(2004.6.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000176 【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
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| 【公開番号】 |
特開2006−8324(P2006−8324A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2004−187832(P2004−187832) |
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