| 【発明の名称】 |
マグネット付き建設機械 |
| 【発明者】 |
【氏名】光野 哲也 【住所又は居所】千葉県千葉市稲毛区長沼原町731番地1 住友建機製造株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】アームの先端にマグネットを装着して作業を行う建設機械において、キャブ内にいるオペレータからの視界を妨げない位置に発電機を搭載して安全性を向上する。
【解決手段】上部旋回体13の前方の左側部に、発電機15と、その周辺機構部品とからなる発電機ユニット16を搭載し、発電機ユニット16の上部にキャブ17を載置する。上部旋回体13に俯仰可能に取り付けられたブーム19の先端にアーム20を回動可能に枢着し、アーム20の先端にチェーン21を介してマグネット22を吊り下げる。マグネット22の電磁石22bには、発電機15からケーブル23により電力を供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アームの先端にマグネットを装着して作業を行う建設機械であって、 前記マグネットに電力を供給する発電機及びその周辺機構部品からなる発電機ユニットがキャブの下に搭載されていることを特徴とするマグネット付き建設機械。 【請求項2】 上記マグネットは永久磁石と電磁石とによって構成され、上記発電機は、前記永久磁石の磁力を相殺するときのみ、前記電磁石に電力を供給することを特徴とする請求項1記載のマグネット付き建設機械。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、マグネット付き建設機械に関するものであり、特に、マグネットに電力を供給するための発電機用ユニットの搭載位置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 通常、アームの先端にバケットを取り付けて作業を行うパワーショベルなどの建設機械は、そのバケットを取り外してマグネットに取り替えて所望の作業を行うことができる。このようなマグネット付き建設機械では、マグネットに金属スクラップなどを吸着して搬送作業を行う場合に、マグネットの励磁と消磁の繰り返しによって金属の吸着と解放が行うために電磁石を用いている。そして、マグネットに電力を供給するための発電機が搭載されている。 【0003】 図2は、一般的なマグネット付き建設機械の外観図である。パワーショベルに通常装備されているバケットを取り外した後に、エンドアタッチメントとして、アーム31の先端にマグネット33を装着してある。 【0004】 上部旋回体34の前方一側部(この場合は左前部)にキャブ35が載置され、該上部旋回体34の前方他側部には、前記マグネット33に電力を供給するための発電機ユニット36が搭載されている。そして、発電機ユニット36から、ブーム37、アーム31の内側に沿って配線されたケーブル38を通して、マグネット33に電力が供給される。尚、上部旋回体34の後部には、重量バランスをとるためにカウンタウエイト39が設置されている。 【0005】 また、上部旋回体の後部に設置されている錘(カウンタウエイト)の上に発電機を搭載したマグネット付き建設機械も知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】実開昭62−68994号公報(第1ページ、及び図1参照) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 通常の建設機械は、上部旋回体を旋回させたり、或いは、ブームやアームを回動して作業を行うため、キャブ内にいるオペレータから前後左右の見通しがよいことが望ましい。しかしながら、上記特許文献を含めた従来技術の構成では、発電機が上部旋回体の右前部や後部に搭載されているので、キャブから周囲の視界の妨げになっている。従って、オペレータは視界の妨げによって安全に機械操作を行えないという不具合があった。 【0007】 そこで、アームの先端にマグネットを装着して作業を行う建設機械において、キャブ内にいるオペレータからの視界を妨げない位置に発電機を搭載して安全性を向上するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明は上記の目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、アームの先端にマグネットを装着して作業を行う建設機械であって、マグネットに電力を供給する発電機及びその周辺機構部品からなる発電機ユニットがキャブの下に搭載された構成の建設機械を提供するものである。 【0009】 この構成によれば、キャブの運転席で機械を操作するオペレータの視界を妨げないように、キャブの下に発電機ユニットが搭載されている。 【0010】 また、請求項2記載の発明においては、上記マグネットは永久磁石と電磁石とによって構成され、上記発電機は、永久磁石の磁力を相殺するときのみ電磁石に電力を供給するように構成された建設機械を提供するものである。 【0011】 この構成によれば、発電機の消費電力を最小限に抑えるようにするために、金属スクラップなどの吸着及び搬送を行うときは永久磁石のみの磁力によって吸着操作を行い、金属スクラップなどを解放するときは、永久磁石の磁力を相殺するような極性で発電機から電磁石へ電力を供給して、永久磁石の見掛け上の磁力をゼロにする。 【発明の効果】 【0012】 請求項1記載の発明によれば、発電機ユニットをキャブの下に搭載したので、キャブの運転席で機械を操作するオペレータは、周囲の視界を妨げられることなく、より安全に建設機械の操作を行うことができ、安全性の向上に寄与できる。 【0013】 また、請求項2記載の発明によれば、マグネットを永久磁石と電磁石とによって構成し、金属スクラップなどを解放するときのみ、発電機から電磁石へ電力を供給して永久磁石の見掛け上の磁力をゼロにするので、請求項1記載の発明の効果に加えて、発電機の消費電力を少なくすることができ、発電機をさらに小型化することが可能となる。そして、発電機が小型になった分だけ発電機ユニットの周囲に補強部材を使用して堅牢にし、キャブを安定して支えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明に係る建設機械について好適な実施例をあげて説明する。本発明は、マグネット付き建設機械において、キャブ内にいるオペレータからの視界を妨げない位置に発電機を搭載して安全性を向上するという目的を下記のようにして実現した。すなわち、本発明のマグネット付き建設機械は、マグネットに電力を供給する発電機及びその周辺機構部品からなる発電機ユニットをキャブの下に搭載することによって実現した。 【実施例】 【0015】 以下、図面を参照しながら、本発明におけるマグネット付き建設機械について詳細に説明する。図1は、マグネット付き建設機械10の外観図であり、該マグネット付き建設機械10は、下部走行体11の上に旋回機構12を介して上部旋回体13が旋回自在に載置されている。該上部旋回体13の後部にはエンジン14などの機関部が搭載され、さらに、該上部旋回体13の後端部にはカウンタウエイト25が取り付けられている。 【0016】 上部旋回体13の前方左側部には、発電機15と、該発電機15を駆動するための油圧モータ等の駆動源や冷却ファン等の周辺機構部品(図示せず)とからなる発電機ユニット16が搭載されている。さらに、該発電機ユニット16の上部にはキャブ17が設けられている。該発電機ユニット16は、キャブ17の重量に充分に耐えられるように堅牢な外装ケース18で覆われている。また、上部旋回体13の前方中央部付近であってキャブ17の右側に、ブーム19が俯仰可能に取り付けられ、このブーム19の先端にアーム20が上下回動自在に取り付けられている。 【0017】 そして、アーム20の先端には、エンドアタッチメントとして、チェーン21を介してマグネット22が吊り下げられている。該マグネット22は永久磁石22aと電磁石22bとを組み合わせて構成されており、電磁石22bのコイル(図示せず)に接続されたケーブル23は、アーム20、ブーム19の内側に沿って前記発電機ユニット16まで配線されている。このケーブル23は、ブーム19やアーム20の回動動作に耐えられるようなフレキシブル構造になっている。 【0018】 前述したように、前記マグネット22は永久磁石22aと電磁石22bとの組み合わせで構成されており、金属スクラップを吸着して搬送するときは、永久磁石22aの磁力のみによって金属スクラップを吸着する。そして、金属スクラップを解放するときは、発電機15から電磁石22bへ電流を通電して、永久磁石22aの磁力とは逆極性の磁力を電磁石22bに発生させることにより、電磁石22bが永久磁石22aの磁力を相殺して金属スクラップの解放を行う。このように、金属スクラップを解放するときのみ、発電機15から電磁石22bへ一時的に電流を流すため、発電機15の消費電力を必要最小限にすることができ、発電機15を含めた発電ユニット16を小型化することができる。 【0019】 これに対して、マグネット22が電磁石のみで構成される場合は、金属スクラップを吸着して搬送するときに、発電機15からマグネット22へ電流を連続して通電する必要があり、発電機15を比較的長時間連続して稼動させるため、必然的に発電機15の容量を大きくする必要がある。 【0020】 尚、前記発電機15の起動・停止やマグネット22への電流の通電・遮断は、キャブ17内に設けられた操作パネル(図示せず)により、オペレータが容易に操作できるようになっている。また、発電機15が発電した電力は前記マグネット22へ供給されるほか、バッテリ(図示せず)に蓄えられて、該バッテリから建設機械に搭載された各電装機器へ電力を供給するように構成されている。さらに、発電機ユニット16には、発電機15を空冷するためのファン26が設けられていて、発電機15を含む発電機ユニット16の周辺をクーリングしている。従って、発電機15の効率が向上して、定格仕様において最大効率で発電を行うことができる。 【0021】 このように、本発明のマグネット付き建設機械10は、発電機ユニット16をキャブ17の下に搭載したことによって、キャブ17の運転席で操作を行うオペレータは、周囲の視界を妨げられることがなくなり、安全に建設機械を操作することができる。また、永久磁石22aと電磁石22bの組合せによるマグネット22のハイブリッド化によって生じる発電機15の電力省力化と、発電機ユニット16の内部のクーリングによる雰囲気温度の最適化とを実現しているので、発電機15及びその周辺機構部品を可能な限り小さくすることができる。その結果、発電機ユニット16の収納容積を可能な限り小さくでき、発電機ユニット16を被蔽する外装ケース18に補強材料を追加することも可能であり、発電機ユニット16の上に重量の大きいキャブ17を搭載しても、キャブ17を安定して支持することができる。 【0022】 尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、かつ、本発明は上記改変されたものに及ぶことはいうまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明によるマグネット付き建設機械の外観図。 【図2】従来の一般的なマグネット付き建設機械の外観図。 【符号の説明】 【0024】 10 マグネット付き建設機械 13 上部旋回体 15 発電機 16 発電機ユニット 17 キャブ 18 外装ケース 19 ブーム 20 アーム 21 チェーン 22 マグネット 22a 永久磁石 22b 電磁石
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| 【出願人】 |
【識別番号】501132804 【氏名又は名称】住友建機製造株式会社 【住所又は居所】千葉県千葉市稲毛区長沼原町731番地1
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| 【出願日】 |
平成16年6月16日(2004.6.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060575 【弁理士】 【氏名又は名称】林 孝吉
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| 【公開番号】 |
特開2006−1672(P2006−1672A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月5日(2006.1.5) |
| 【出願番号】 |
特願2004−178168(P2004−178168) |
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