| 【発明の名称】 |
クラゲの脱水処理方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】甲斐田 克治
【氏名】佐野 正希
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| 【要約】 |
【課題】クラゲを短時間で脱水して減容化をはかり、廃棄処理の能率及び衛生環境をも向上させるようにしたものである。
【解決手段】回収されたクラゲと木チップとをそれぞれ装置の投入口7から処理槽1に投入し、木チップの特性を生かしてパドルミキサー8とリボンスクリュー9からなるスクリュープレスで加圧混練することで、ぶよぶよした生鮮クラゲの体形を形造っている95〜97%の水分を短時間に脱水除去するようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鱗片状に削り取られた木チップとクラゲとを混練し、クラゲの組織を切断破砕して、クラゲの水分を分離除去するようにしたクラゲの脱水処理方法。 【請求項2】 箱型の処理槽と処理槽の中央に設けたスクリュープレスと処理槽の底部に形成した排水路とこの排水路に連通した排水口とから構成した装置に、クラゲと木チップの混合物を投入してスクリュープレスで加圧混練し、クラゲ組織内に包含する細胞内の水分を圧出するようにしたクラゲの脱水処理装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、定置網などに魚と一緒に混獲された大量のクラゲあるいは発電所などの工業用冷却水の取水口で回収されるクラゲを効率的に脱水処理するクラゲの脱水処理方法及び装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 特に、春先から夏にかけて、海洋にはクラゲが大量発生し、群れて行動する為、漁業関係者は魚と一緒に大量に混獲されたクラゲを回収して廃棄処理しなければならなかったし、また、海水を冷却水等として利用する発電所や工場などは、取水口付近に押し寄せるクラゲを回収し廃棄処理するなど大きな被害をもたらされている。 【0003】 近年、クラゲの廃棄処理に当たっては臭気などの環境問題から埋め立て場所の確保が非常に困難になっている。さらに、埋め立て地まで運搬しなければならないため処理に時間と手間がかかる上、経済的負担も非常に大きい。そのため、ぶよぶよした生鮮クラゲの体形を形造っている95〜97%の水分を除去した後クラゲを廃棄処理することが要望されている。 【0004】 その1つとして、特許文献1に廃棄処理に当たって、カツターでクラゲを切片状に切り刻み、これを85〜90℃の清温水中に浸漬して減容化を図った後、廃棄処理する方法が記述されているが、この場合85〜90℃の清水を維持する加熱装置が必要な上、これを維持するのに膨大な費用がかかり、廃棄するだけでこのような経費はかけられず実用面で難しかった。 【0005】 もうひとつの方法として、特許文献2にミキサーを使ってクラゲの水分と固形分を分離して減容化する方法が記述されているが、破砕した後の懸濁水に凝集剤を使用しなければならず、これもまた膨大な費用と手間がかかり実用面で難しい問題があった。 【特許文献1】 特開平5−3769号公報 【特許文献2】 特開平4−48986号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、上記問題点を解決しようとしたもので、クラゲを簡便に短時間で脱水減容化し、効率よく廃棄処理出来るようにしたクラゲの脱水処理方法及び装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明のクラゲの脱水処理方法は、製紙原料として鱗片状に削りとられた木チップの鋭利な刃状と粗目を利用して、クラゲの組織を切断破砕して水分を遊離し、分離脱水させようとしたものである。 【0008】 次に本発明のクラゲの脱水処理装置は、箱型の処理槽と処理槽の中央に設けたスクリュープレスと処理槽の底部に形成した排水路とこの排水路に連通した排水口とから構成されている。処理槽の上部にはクラゲと木チップを投入する投入口が設けられている。スクリュープレスは木チップとクラゲを混練するパドルミキサーと、混練物を加圧したり、排出したりするリボンスクリューとから構成されている。 【発明の効果】 【0009】 上述したように、本発明のクラゲの脱水処理方法及び装置は次のような効果が得られる。 (1)クラゲを木チップと混練するだけといった簡単な方法で短時間で大幅なクラゲの脱水処理を可能としたことから、その後の取り扱いや、搬送、埋め立てなどの廃棄処理作業も極めて容易に行うことが出来、しかも、自然にやさしく、衛生環境も向上出来るなどの効果を発揮するものである。 (2)さらに、処理後の木チップは再利用が可能でリサイクルに叶った安価な処理方法である。 【発明の実施するための最良の形態】 【0010】 以下本発明に係るクラゲの脱水処理装置の一実施例を図面に基づいて説明する。 (実施形態) 1は端部2、3と側壁4、5と底部6とから構成された処理槽で、処理槽1上部は原料の投入口7となっている。さらに、処理槽1の中央部には、投入口7より投入された原料を混練するパドルミキサー8と、その下部に混練物を加圧したり、排出したりするリボンスクリュー9とがそれぞれ配置されている。そして、パドルミキサー8は、減速機付電動機10のチエーン駆動により正逆回転出来るようになっている。また、リボンスクリュー9も減速機付電動機11のチエーン駆動により正逆回転出来るようになっている。処理槽1の底部6には、排出路12が形成されると共に排出路12に連通した排出口13が設けられている。14は処理槽1を支持する支柱、15はクラゲや木チップ原料を処理槽1に投入するバケットで、このバケット15は、クレーントラックなどの適宜手段により持ち上げられ、投入口7より処理槽1に投入されるようになっている。 【0011】 (作用) 以上のように構成されたクラゲの脱水処理装置は次のように作用する。 まず、バケット15で回収されたクラゲと木チップとをそれぞれ投入口7から処理槽1に投入される。投入されたクラゲと木チップは減速機付電動機10のチエーン駆動により回転するパドルミキサー8により混練物に混練される。混練された混練物は同時に減速機付電動機11のチエーン駆動により回転するリボンスクリュー9へ落下する。落下した混練物は減速機付電動機11のチエーン駆動により回転するリボンスクリュー9により、処理槽1の端部2へ押し付けられ加圧される。そして、この時、加圧された混練物は盛り上がりパドルミキサー8に戻される。この動作を数回繰り返すことにより、均一な混練物にされる。均一な混練物になった時点で、次にリボンスクリュー9を逆回転させる。リボンスクリュー9を、数回、正逆回転することによって、クラゲと木チップとの混練物のクラゲの流動性を高め、木質の適度の強度と吸収性の少なさを利用して、生成物中に水分の逃路を作って脱水し易くするものである。言いかえれば、山中から湧出する岩清水のように、各木片毎に周辺に搾出されてできた水分は連携しながら水路を作って外部に排出される。 【0012】 したがって、クラゲをそのまま処分するのに比べて、大幅に減容化できるとともに、クラゲの水分をほとんど脱水させて軽量化がはかれ、その後の取り扱いや搬送、埋め立てなどの廃棄処理作業を極めて容易に行なうことができるものである。そして、脱水された水分は排出路12を通って排出口13から排出される。脱水された水分が排出され終わった後、殆どが木チップのみとなった残物が排出口13から排出される。この木チップの残物は新たなクラゲと混練して再利用が可能である。 【実施例】 【0013】 以下本発明の好適な実施例を述べる。 木チップ1袋300〜500kg(約1立方メートル)をクラゲの脱水処理装置の処理槽1内に入れ、次に生鮮クラゲ約1tを投入する。そして減速機付電動機10、11を駆動してパドルミキサー8とリボンスクリュー9を回転する。1回目の加圧混練を15分間運転する。次に10分休止し分離した水分を排出口13より排出する。排出終了後、2回目の生鮮クラゲ約1tを投入し、再度15分間運転する。この運転作動によって約85%〜90%の水分を直接排出除去することが出来た。形骸的には殆ど脱水状態となり、その後パレット上に混合物を受け、1日放置後検視したところ、約95%の脱水を得ることができた。 【0014】 尚、上記実施形態は1実施例を述べただけで、種々変更しても何ら本発明の要旨を変更するものではない。 【産業上の利用可能性】 【0015】 本発明は、クラゲを木チップと混煉するだけといった簡単な方法で大幅なクラゲの脱水処理を可能にしたもので、魚と一緒に混獲された大量のクラゲ及び発電所などの取水口で回収したクラゲの廃棄処理に適したものである。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】本発明のクラゲの脱水処理装置を示す側面縦断面図である。 【図2】図1のA−A’断面図である。 【図3】図1の左側面図である。 【符号の説明】 【0017】 1:処理槽 7:投入口 8:パドルミキサー 9:リボンスクリュー 12:排出路 13:排出口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000193047 【氏名又は名称】進和テック株式会社 【識別番号】501394262 【氏名又は名称】甲斐田 克治
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| 【出願日】 |
平成16年7月16日(2004.7.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−26624(P2006−26624A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月2日(2006.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−235654(P2004−235654) |
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