| 【発明の名称】 |
塗装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】葭野 仁 【住所又は居所】東京都千代田区永田町2−12−14 株式会社エービーシー建材研究所内
【氏名】浅見 正宏 【住所又は居所】東京都千代田区永田町2−12−14 株式会社エービーシー建材研究所内
【氏名】安部 聡 【住所又は居所】東京都千代田区永田町2−12−14 株式会社エービーシー建材研究所内
【氏名】大田 皓士 【住所又は居所】東京都千代田区永田町2−12−14 株式会社エービーシー建材研究所内
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| 【要約】 |
【課題】充分な量を連続吹付けでき、かつ設置、移動が簡単で、人力操作が容易であり、装置操作性や塗装作業性が簡便、良好なものとなるように、塗料の自重を利用した装置を提供する。
【解決手段】手動で移動可能な台車1に昇降案内支柱2を立設し、この支柱に昇降テーブル5を昇降自在に組み付け、手動ハンドル8を装着し、ハンドルの操作と昇降テーブルの昇降を連動させ、かつ、昇降テーブルを上下位置で定置可能にストッパ機構を組み込み、昇降テーブルには攪拌機構13を付属させて塗料タンク12を設置し、タンク下部には放出路12bを延設し、放出路先端部に高圧空気を合流可能なスプレーガン14を装着し、タンクに投入した塗料を高低差を用いて流出させるとともに塗装面に塗布可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 塗料を自重により塗料タンクから流出させ、高圧空気とともにスプレーガンで吹き付けるようにした構成を有してなる塗装装置。 【請求項2】 塗料タンクを手動で上下動自由にかつ上下位置で定置可能に支持させることにより、塗料を自重により塗料タンクから流出させ、高圧空気とともにスプレーガンで吹き付けるようにした構成を有してなる塗装装置。 【請求項3】 塗料タンクを手動で上下動自由にかつ上下位置で定置可能に支持させて移動台車上に設置し、タンク下部から塗料放出路を延設し、放出路先端部に高圧空気を合流可能なスプレーガンを装着し、タンクに投入した塗料を高低差を用いて流出させるとともに被塗装面に塗布可能とした構成を有してなる塗装装置。 【請求項4】 手動で移動可能な台車に昇降案内支柱を立設し、この支柱に昇降テーブルを昇降自在に組み付け、手動ハンドルを装着し、ハンドルの操作と昇降テーブルの昇降を連動させ、かつ、昇降テーブルを上下位置で定置可能にストッパ機構を組み込み、昇降テーブルには攪拌機構を付属させて塗料タンクを設置し、タンク下部には放出路を延設し、放出路先端部に高圧空気を合流可能なスプレーガンを装着し、タンクに投入した塗料を高低差を用いて流出させるとともに塗装面に塗布可能とした構成を有してなる塗装装置。 【請求項5】 塗料タンクを10〜30リットル容量としてなる請求項1〜4のいずれかに記載の塗装装置。 【請求項6】 塗料タンクにはセルフレベリング性塗料を収容し、このセルフレベリング性塗料を高低差を用いて塗装面に塗布するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の塗装装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、床面などの塗装に適した塗装装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来用いられている塗装装置には携帯型と設置型がある。前者は、ハンディガンに装着した塗料用ホッパーに1成分或いは複数成分の少量の塗料を収納して吹き付けるものである。下記特許文献などに示されている。後者は、多量の1成分乃至複数成分入り容器を蓄え、駆動装置によって各成分を吸い上げ、モータで圧送してノズルから噴射させる大型大重量のもので、トラックの荷台に固定し、塗装物に対して並行して塗装するものである。 【特許文献1】特開平10−337506号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記のような携帯型は、ガンを片手で操作しながら吹き付け作業を続けることから、軽量でなければ実用とならず、ホッパーの容量は小さく制限されざるを得なかった。このためごく短時間の吹き付け作業と塗料補充とを頻繁に繰り返さなければならず、塗装作業が非効率的であり、塗装の均一性も不整となりやすかった。 一方、設置型は多量の吹き付けを連続的に行うには適しているが、装置が大型、重量物となるため、人力による運搬、設置は困難であり、クレーン付きトラックを用いる外なかった。このため、簡便な塗装作業性に欠け、また、トラックが駐車できない場所などでは作業ができないなどの問題があった。 【0004】 本発明は、上記のような問題点に着眼してなしたものであり、上記問題を改善し、充分な量の塗料を吹き付けることができるような装置としながら、人力で設置、移動可能な装置とし、かつ、人力操作構成を採用することにより、装置操作性や塗装作業性が簡便で良好なものとなるようにした塗装装置を提供せんとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本発明は、塗料を自重により塗料タンクから流出させ、高圧空気とともにスプレーガンで吹き付けるようにして塗装装置を構成し、或いは、塗料タンクを手動で上下動自由にかつ上下位置で定置可能に支持させることにより、塗料を自重により塗料タンクから流出させ、高圧空気とともにスプレーガンで吹き付けるようにして塗装装置を構成したことを特徴とするものである。 また、この塗装装置は、塗料タンクを手動で上下動自由にかつ上下位置で定置可能に支持させて移動台車上に設置し、タンク下部から塗料放出路を延設し、放出路先端部に高圧空気を合流可能なスプレーガンを装着し、タンクに投入した塗料を高低差を用いて流出させるとともに被塗装面に塗布可能として構成することができる。 或いはまた、手動で移動可能な台車に昇降案内支柱を立設し、この支柱に昇降テーブルを昇降自在に組み付け、手動ハンドルを装着し、ハンドルの操作と昇降テーブルの昇降を連動させ、かつ、昇降テーブルを上下位置で定置可能にストッパ機構を組み込み、昇降テーブルには攪拌機構を付属させて塗料タンクを設置し、タンク下部には放出路を延設し、放出路先端部に高圧空気を合流可能なスプレーガンを装着し、タンクに投入した塗料を高低差を用いて流出させるとともに塗装面に塗布可能として構成することもできる。 【0006】 上記塗料タンクを10〜30リットル容量として設けるのが好ましく、塗料タンクにはセルフレベリング性塗料を収容し、このセルフレベリング性塗料を高低差を用いて塗装面に塗布するようにしることが好ましい。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、塗料タンクからの塗料流出構成を簡潔にし、装置を軽量化することができる。これは塗料タンクを人力で上下動可能とすることにより、一層好ましいものとなる。 人力で移動可能に軽量化された塗装装置によれば、台車を移動させながら移動と一体的に塗装作業を行うことができることになるとともに、装着した塗料タンクを比較的大容量のものとすることができるので、タンクへの塗料1回の投入で比較的大面積を施工することができ、かつタンクへの塗料の投入回数を軽減することができる。しかも、タンクを手動で上下動し、上位置において高低差を利用して自重で塗料を塗布できるので、簡便かつ軽量性を保った塗装装置とすることができ、下位置に下げて塗料投入をすることができるので、投入作業も簡便かつ負担の少ないものとすることができる。上記とともに、攪拌機構を備えることにより、多成分型塗料の混合不良や硬化不良を防止でき、骨材などの不均一や沈降を防止でき、高低差を利用しながら均一的な塗装面の施工が可能となり、セルフレベリング性塗料を用いれば一層好ましいものとなる。さらに、上記装置は組立て分解自在に構成することができ、上記諸効果を一層好ましいものとする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、図面によって本発明の好適な一実施形態を説明する。 図1、2は本塗装装置の基本構成を略示した図、図3〜5はパイプ材を主体として構成した塗装装置の例を示す図である。 本塗装装置は、キャスター付き移動台車上に組立て分解可能に設置してある。移動台車1は、手押し(手引き)式のものとして形成するが、小型軽量モータを装着して自走可能とすることも可能である。骨格は、パイプ材、アングル材、C型チャンネル材、I型チャンネル材など、任意材料により形成可能であり、図3〜5では主にパイプ材を組み付けて形成した例を示してある。 【0009】 台車1上には昇降案内支柱2を垂直に立設してある。支柱2は、昇降テーブル5を安定的に支持して昇降動作を行えるように門形状に立設し、この左右支柱2,2間に昇降テーブルを支持するようにするのが好ましい。支柱2は台車1に溶接などして一体的に形成してもよいが、下端部に設けたアングル部分をボルトなどで分解可能に固着するのが好ましい。図3〜5では、左右支柱2、2をそれぞれ丸パイプ材を逆U形状として形成し、4本の支柱下端部を枠材に一体化させ、この枠材を台車にボルト固着させるようにし、支柱の中間下寄り部の前側(支柱2から見て昇降テーブル5とは反対側)と支柱の上端部とにそれぞれ左右支柱間に亘る補強兼用の連結部3,4を設けて形成してある。 【0010】 支柱2には上下軌道を設け、これに塗装用タンク載置用の昇降テーブル5の基端部5aを、テーブルが水平状態を維持できるようにして上下移動可能に組み付け、取外し自由としてある。図3〜5では、逆U形状の後側の支柱2,2自体を軌道としてあり、昇降テーブル5の基端部5aを、テーブルの水平下枠5bの左右部から後方に向かって斜め上方に張出した連結部とし、この連結部の斜め上下位置に、テーブル5を水平に支えた状態で支柱2の前後に挟着するローラ6,6を枢着して形成してある。 【0011】 支柱2の中間下部に設けた上記連結部3の中央部には、回転軸を前後方向としてチェーンブロック7を設置し、回転操作可能なハンドル8をチェーンブロック前部に配設してある。支柱上端部に設けた上記連結部4の中央部には、下向きに滑車9を架設してあり、さらに、昇降テーブル5の基端部5aの中央部には、前方向きに昇降索条止着部10を形成してある。 【0012】 昇降索条11は、昇降テーブル5を吊下げつつ上下移動させ得る強度を有する任意の索条でよいが、チェーンが最適であり、この一端部を上記チェーンブロック7の巻取り巻戻し機構の回転軸に巻き回して下方に垂下させる一方、チェーンを最上方に位置する滑車9に巻き回して垂下させて、他端部を上記止着部10に止着するようにして配設してある。 【0013】 上記昇降テーブル5は、塗料タンク12を取外し自由に安定して載置可能な籠型など任意形態のリフト構造として形成することができ、図3〜5では、水平な下枠5bの前側に上記基端部5aを形成し、タンク12を収納保持する囲い枠を下枠から立設する一方、攪拌装置13の支持脚5cを立設してある。 【0014】 塗料タンク12は、施工面積を大きく取れるように10〜30リットル前後の容量とするのが好ましく、ポリエチレン製その他の耐溶剤性容器がよく、その底最下部には下方向きに、開閉バルブを備えた放出口12aを設けて、放出路(可撓性ホース、蛇腹ホースなど)12bを延設し、その先端に任意構成の開閉バルブ付きスプレーガン14を装着してあり、スプレーガン14には、噴出エアの負圧を利用して塗料を混合噴出できるように、コンプレッサ15につながるエア噴出路16を任意構成で合流形成してあり、開閉バルブは塗料の吐出量を調整することができる。 【0015】 また、タンク内部には上記攪拌装置13から延出した攪拌羽根13aを放出口近くに位置するように配設し、攪拌流が下から上方に巻き上がるようにして、投入された塗料或いは骨材入り塗料を均一的に混合できるようにしてある。 攪拌装置の回転動力源は電気としてもよいが、上記コンプレッサ15から分岐したエア噴出路17を攪拌羽根の回転軸基部に任意構成で合流させることにより、噴出エアを回転力に利用するようにすることができ、開閉バルブを装着しておくことにより、攪拌スピードを調整することができる。上記コンプレッサ15は、台車上に配設することもできるが、別の場所に設置して利用するのがよい。 【0016】 上記装置は、塗装面から1.5〜2.5m前後の高さに塗料タンクの放出口12aが位置し、スプレーガン14との間に高低差を維持した状態で定置でき、また0,5〜1m前後の高さに塗料タンクの上面開口部が位置し、人力でタンク内に塗料を投入可能な状態で定置できるように、昇降テーブル5の上下動構成を設定するのが好ましい。 また、上記装置を手押し乃至手引きできるように、支柱乃至台車に把手18を張出し形成することができる。図3〜5では、前側の支柱2を掴んでそのまま把手として利用し得るので、特に把手を形成していない。 【0017】 なお、上記構成は、図示しないが種々の設計変更が可能である。例えば、昇降テーブルの昇降機構の他の実施の一例として、左右支柱の内側沿いに上下軌道を、例えばCチャンネル、Iチャンネルなどを対向状に配設するなどして形成し、昇降テーブルの基端部は左右支柱間に収まる連結部とし、この連結部の左右に外向きに対向して,上記上下軌道に内側から上下移動可能に係合する係合部を、例えばCチャンネル内に係合する係合突起乃至係合車輪、或いはIチャンネルのT形頭部と係合する係合溝などとして対向状に配設するなどして形成し、上記係合部は昇降テーブルを水平状態に安定的に維持できるように適当な上下長さ乃至上下列を有して設けた構成とし、これら上下軌道と係合部とを連結させた構成とすることができる。 【0018】 また、昇降テーブルの上下駆動機構の他の実施の一例として、上記連結部3には軸受け部を突設し、ここにテーブル昇降操作用の回転ハンドルの回転軸を枢着し、回転軸には開放爪を備えたラチェットギアを装着するとともに昇降索条巻取り部を形成し、 これとは別にストッパ機構を形成し、例えばテーブル基端部の係合部に沿わせて係止突起レバーを配設し、支柱の上下軌道に配列した突起受け孔とを組み合わせて形成した構成とすることができる。 回転ハンドルの径は回転力を勘案して適宜に設定すればよく、減速ギア機構を適宜箇所に介装させるなど、上記構成は適宜に変更が可能である。 【0019】 上記装置によれば、昇降テーブルを下方移動して塗料タンクを下位置例えば人の腰位置程度に置くことができ、塗料タンク内への人手による塗料投入が簡便、容易となる。昇降テーブルを上方移動してタンクを上位置例えば放出口が塗装面から1.5〜2m程度の高さとすることにより、塗料の自重を利用した吐出ができ、塗装を簡易な機構により容易なものとする。装置は把手を持って台車を手押しして(引いて)移動させることができ、移動させつつスプレーガンを人手で操作して被塗装面に塗料を塗出させることができる。 【0020】 上記装置には、有機材料、無機材料、混合材料、或いは一液型、多液型、或いはまた無骨材材料、珪砂その他の骨材入り材料など、任意な塗料を用いることができるが、塗膜面を均一化しやすいように、セルフレベリング性塗料を用いるのが好ましい。 なお、本発明においては、塗料は塗装厚みの大きい塗材を含み、限定されない。 【0021】 本発明では、塗料を自重で流下させる装置としてあることから、放出路(ホース)の内径と塗料の粘度の関係を考慮した。 下記表1から、放出路の内径は、大きすぎると比重の軽い液状物が先に流れてしまいやすく、比重の高い骨材がスプレーガンのノズルに詰まりやすかった。また、内径が小さくなりすぎると、塗料は均一化されたミスト状として塗出しにくくなり、塗布面が不均一な仕上がりになりやすかった。 表2から、粘度が低すぎると、噴出エアよりも先にガン先から塗料が流れ落ちやすく、流れ落ちた塗料の溜りができて仕上げ状態が悪くなる傾向があり、粘度が高すぎても、塗料が玉状になり塗出が不均一で、塗料の塗り厚むらやレベリング不良の如く、仕上がりがむらになりやすいことが判明した。実用性のある粘度(mPa・s)としては100より高く3000より低いものがよく、特に500〜2000前後の範囲内が好ましかった。 【0022】 【表1】
【0023】 【表2】
【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本塗装装置の骨格的構成を略示した側面図である。 【図2】図1の後面図である。 【図3】パイプ材を主材とした本発明に係る一例の塗装装置の側面図である。 【図4】図3の装置の後面図である。 【図5】図3の装置のタンクを上位置に移動させた状態の前面図である。 【符号の説明】 【0025】 1 台車、 2 支柱、 3 下の連結部、 4 上の連結部、 5 昇降テーブル、 5a 基端部、 5b 下枠、 5c 支持脚、 6 ローラ、 7 チェーンブロック、 8 ハンドル、 9 滑車、 10 止着部、 11 昇降索条、 12 塗料タンク、 12a放出口、 12b 放出路、 13 攪拌装置、 13a 羽根、 14 スプレーガン、 15 コンプレッサ、 16,17 エア噴出路、 18 把手。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598108412 【氏名又は名称】株式会社エービーシー建材研究所 【住所又は居所】東京都千代田区永田町二丁目12番14号
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| 【出願日】 |
平成17年3月16日(2005.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072084 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 三郎
【識別番号】100110962 【弁理士】 【氏名又は名称】市澤 道夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−255558(P2006−255558A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−74967(P2005−74967) |
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