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【発明の名称】 遊技機、プログラム、記録媒体及び遊技システム
【発明者】 【氏名】梅澤 隆顕
【住所又は居所】東京都台東区東上野二丁目11番7号 株式会社オリンピア内

【要約】 【課題】遊技場の島に統一感を持たせるとともに、遊技を長時間行っても飽きがくることを防止する。

【解決手段】遊技場の集中管理装置から一括電源投入信号を複数台のパチンコ機に入力して、パチンコ機の電源を投入させる。パチンコ機の作動時間の計時を開始する。通常演出期間では複数の通常演出表示データのうちのいずれかを抽選により決定して、演出時間の異なる通常演出A〜Fのいずれかを行う。パチンコ機の作動時間が118分に達した場合に通常演出期間から特定演出期間に移行させる。特定演出期間では、始動入賞口にパチンコ球が入賞すると特定演出Gを開始させる。特定演出Gは抽選で決定された通常演出表示データに対応する演出時間で終了する。パチンコ機の作動時間が120分に達した場合に特定演出期間から通常演出期間に移行させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常モードと、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードとでの遊技が選択的に行われ、
通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段とを備えた遊技機において、
計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、
前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間において、特定態様による演出表示を行うための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、
前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段とを設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記通常モードでの遊技を、前記特定演出期間での遊技と、前記特定態様とは異なる態様で、演出時間が互いに異なる複数種類の通常態様のいずれかによる演出表示が行われる通常演出期間での遊技とに設定するとともに、前記通常態様での演出時間を、前記特定態様での演出時間と同一又は前記特定態様での演出時間より短く設定し、
前記演出表示記憶手段に、前記通常態様による演出表示を行わせるための複数の通常演出表示データを格納し、
前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、複数の前記通常演出表示データのうちのいずれを読み出すかを決定する演出抽選手段を設け、
前記演出表示制御手段は、前記通常演出期間では、前記演出抽選手段での抽選で決定された前記通常演出表示データを読み出して、前記通常態様による演出表示を行わせ、前記特定演出期間では、前記演出抽選手段での抽選で決定された前記通常演出表示データを読み出すとともに、読み出した前記通常演出表示データから演出時間を識別し、識別した演出時間が経過した時点で、前記特定態様の演出表示を終了させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、
前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段と、
計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、
前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間において、特定態様による演出表示を行うための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、
前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項4】
請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項5】
請求項1又は2記載の遊技機を複数設置し、設置した各遊技機が有する前記作動時間計時手段のそれぞれに前記計時開始信号を一斉に入力する一斉信号入力手段を設けたことを特徴とする遊技システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本明細書中ではパチンコ機を例に挙げて説明しているため、遊技媒体としてパチンコ球を用いて説明するが、遊技媒体としてはメダルなどの他の媒体も含む。また、遊技盤の遊技盤面に設けられた入賞口にパチンコ球が入ることを入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場で使用されるパチンコ機は、パチンコ球に一定の価値が与えられ、遊技を行って獲得したパチンコ球を種々の景品に交換することができる。このため、遊技者はパチンコ球を大量に獲得するということを主な目的とし、短期間のうちに大量のパチンコ球を獲得できる遊技モードでの遊技を行うことが楽しみの一つとなっている。
【0004】
遊技場では、複数台のパチンコ機が連なるように並べて設置することを可能にする、いわゆる、島設備が設けられており、この島設備に設置されたパチンコ機のまとまりが島と呼ばれている。そして、一般に、パチンコ機は島ごとに同機種のものが設置されており、遊技者は、遊技を行う機種のパチンコ機が設置された島で同機種の複数台のパチンコ機のうちのいずれかを選択して遊技を行う。このように、島ごとに同機種のパチンコ機を並べて設置することによって各島ごとに統一感を持たせている。
【0005】
パチンコ機の一種としてデジパチタイプと呼ばれる種類のパチンコ機が知られている。デジパチタイプのパチンコ機には、通常モードや当たりモードなどの遊技モードが設定されているものがある。
【0006】
当たりモードでは、特定の入賞口を閉じる閉じ位置と特定の入賞口を開放する開放位置とで回動自在なアタッカ(回動扉)が回動して、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放される。特定の入賞口の1回の開放、すなわち1ラウンドは、例えば特定の入賞口が30秒開放されるか又は特定の入賞口にパチンコ球が10個入賞したことを検知するまで開放され続ける。当たりモードは、例えば15ラウンド実行されると終了する。当たりモードでは特定の入賞口が開放されるため、通常モードよりも多くのパチンコ球を獲得することができる。
【0007】
上記のようなパチンコ機では、一般に、通常モードの遊技で始動入賞口にパチンコ球が入賞したことが検知されると当たり決定抽選が行われて図柄の変動表示及び停止表示が行われる。当たり決定抽選では、当たりモードに移行する権利を付与する当たり又は当たりモードに移行する権利を付与しないハズレのいずれかが決定される。そして、停止表示された図柄の種類や図柄の組み合わせによって、当たり決定抽選で当たりに当選したことを示す当たり表示又は当たり決定抽選でハズレであることを示すハズレ表示のいずれかが表示される。
【0008】
当たりモードでは、大量のパチンコ球を獲得することができるので、遊技者は当たりに当選することを期待して遊技を行うのが一般である。このため、遊技者の緊張感を高めるために、図柄の変動表示の態様や図柄の背景表示の態様などを複数種類設定することによって、当たり決定抽選に応じて行われる演出表示に工夫が凝らされたものが数多く提供されている。
【0009】
例えば、最後に停止される図柄の変動表示中で、残りの図柄が停止表示されているときに、変動表示中の図柄が停止表示されると特定図柄の組み合わせによって当たりが表示される可能性のある状態(以下、リーチ状態と称する)で、最後に停止される図柄の変動表示の速度を変化させる、あるいは、図柄が変動表示される方向を変化させる、背景表示を当たりに当選する可能性に応じて変化させるなど、機種によって様々な演出表示が行われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上記のようなパチンコ機では、長時間の遊技を行っても飽きがくることのないように、演出表示の種類を増加させる傾向にある。しかし、演出表示の種類を増加させたために、同機種のパチンコ機で構成された島でも複数台のパチンコ機が同じ時間帯に同じ演出表示を同時に行うことは稀である。そして、このことは、同機種のパチンコ機を設置したにもかかわらず、各島の統一感を薄める要因となっていた。また、演出表示の態様は抽選によって決定されることが一般であるので、例えば長時間にわたって遊技を行うと、行われる演出表示の態様に偏りがでてしまい、同じ態様の演出表示が繰り返し行われて遊技に飽きがくることがあった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、遊技場の島に統一感を持たせるとともに、遊技を長時間行っても飽きがくることを防止できる遊技機、プログラム、記録媒体及び遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、通常モードと、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードとでの遊技が選択的に行われ、通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段とを備えた遊技機において、計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間において、特定態様による演出表示を行うための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段とを設けたものである。
【0013】
なお、前記通常モードでの遊技を、前記特定演出期間での遊技と、前記特定態様とは異なる態様で、演出時間が互いに異なる複数種類の通常態様のいずれかによる演出表示が行われる通常演出期間での遊技とに設定するとともに、前記通常態様での演出時間を、前記特定態様での演出時間と同一又は前記特定態様での演出時間より短く設定し、前記演出表示記憶手段に、前記通常態様による演出表示を行わせるための複数の通常演出表示データを格納し、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、複数の前記通常演出表示データのうちのいずれを読み出すかを決定する演出抽選手段を設け、前記演出表示制御手段は、前記通常演出期間では、前記演出抽選手段での抽選で決定された前記通常演出表示データを読み出して、前記通常態様による演出表示を行わせ、前記特定演出期間では、前記演出抽選手段での抽選で決定された前記通常演出表示データを読み出すとともに、読み出した前記通常演出表示データから演出時間を識別し、識別した演出時間が経過した時点で、前記特定態様の演出表示を終了させることが好ましい。
【0014】
なお、前記演出抽選手段での抽選で用いられ、複数の前記通常演出表示データが割り当てられた演出表示データ決定テーブルを設け、この演出表示データ決定テーブルを、当たり決定抽選部で当たりが決定された場合に用いられる第1演出表示データ決定テーブルと、当たり決定抽選部でハズレが決定された場合に用いられる第2演出表示データ決定テーブルとで構成し、第1演出表示データ決定テーブルは第2演出表示データ決定テーブルよりも演出時間が長くなりやすくなるように、前記通常演出表示データが選択される確率を設定することが好ましい。これにより、演出時間が長くなるほど当たりへの期待感を持たせることが可能になり、演出表示への興味を惹くことができる。
【0015】
用いるプログラムは、通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段と、計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間で行われる特定態様による演出表示を行わせるための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるものである。
【0016】
また、用いる記録媒体は、通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段と、計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間で行われる特定態様による演出表示を行わせるための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0017】
用いる遊技システムは、請求項1又は2記載の遊技機を複数設置し、設置した各遊技機が有する前記作動時間計時手段のそれぞれに前記計時開始信号を一斉に入力する一斉信号入力手段を設けたものである。
【0018】
なお、前記計時開始信号を前記作動時間計時手段のそれぞれに入力させる時間を設定する計時開始時刻設定手段を設けることが好ましい。これにより、確実に複数の遊技機が有する作動時間計時手段が同じ時間に作動するため、特定演出期間に移行されたときに、遊技を行っている遊技機での特定態様による演出表示と近隣の遊技機で行われている特定態様による演出表示との演出時間を比較することによって当たりへの期待度を推測する、従来にない新たな興趣を付与することができる。この場合の「時間」とは「時刻」を設定することも含むものとする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、特定演出期間では、特定態様に絞って演出表示を行わせるので、多くの演出表示の態様の中から抽選で1つの演出表示を決定した場合に生ずる偏りを防止することが可能になり、遊技を長時間行っても飽きがくることを防止できる。
【0020】
また、通常演出期間では、抽選で決定された通常態様に対応する演出時間の演出表示を行わせ、特定演出期間では、抽選で決定された通常態様に対応する演出時間が経過した時点で特定態様の演出表示を終了させるので、特定態様の演出表示の態様を増加させることなく遊技の内容に変化をつけることができ、演出表示への期待感を高めることが可能になり、これにより、演出表示データの容量を低減して、演出表示を行う際の制御の処理を少なくし、処理を早めることができる。
【0021】
また、本発明の遊技システムでは、設置した各遊技機が有する作動時間計時手段のそれぞれに計時開始信号を一斉に入力する一斉信号入力手段を設けたので、例えば信号入力手段となる遊技機の電源スイッチを対象に複数の遊技機を一斉に起動させて計時開始信号を生成させれば、各遊技機に同じ時間帯に同じ演出表示を行わせることが可能になり、遊技場の島に統一感を持たせることができる。なお、複数の遊技機に対して一斉に計時開始信号を入力させることのできる一斉信号入力開始手段を設けると、電源スイッチを遊技機ごとに個々にオンさせる手間が省けるので、遊技場の従業員の手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1に本発明を実施した遊技システム1の構成を示す。遊技システム1は、複数のパチンコ機2と、集中管理装置(一斉信号入力手段)3と、通信線4とから構成される。パチンコ機2は、同機種のものが複数台並べて設定され、これにより、遊技場内で島5を形成している。集中管理装置3は、一般にホールコンピュータと呼ばれるものであって、通信線4を介して各パチンコ機2での制御の履歴の情報収集や電源のオン/オフ等を行う。また、集中管理装置3は、電源投入時刻設定部3a及びタイマー3bを備えている。電源投入時間設定部3aでは各パチンコ機2の電源を一斉に投入する時間が設定される。電源投入時間設定部3aによって時間が設定されるとタイマー3bが作動され、タイマー3bが計時した時間が設定された時間に達すると、一括電源投入信号が各パチンコ機2に入力される。
【0023】
図2にパチンコ機2の外観を示し、先ず、パチンコ機2の遊技の流れの概略を説明する。パチンコ機2では、通常モード、当たりモードの2つの遊技モードが設けられている。後述する始動入賞口13にパチンコ球が入賞したことが検知されると、当たりモードに移行する権利のみを付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選により決定する当たり決定抽選が行われる。当たり決定抽選で当たりに当選すると通常モードから当たりモードに移行される。当たりモードでは、通常モードで閉じられた状態となっている特定の入賞口17が開放される。1回の当たりモードでは特定の入賞口17を開放する回数は15回となっており、特定の入賞口17は1回の開放につき例えば30秒経過するまで又はパチンコ球が10個入賞するまで開放される。なお、本実施形態では、特定の入賞口17が開放される期間を「ラウンド」と称し、1回目の特定の入賞口17の開放期間を「1ラウンド」、2回目の特定の入賞口17の開放期間を「2ラウンド」・・15回目の特定の入賞口17の開放期間を「15ラウンド」と称する。このため、当たりモードは15ラウンドで終了すると言い換えることができる。
【0024】
次に、パチンコ機2の構成を説明する。パチンコ機2の遊技盤11の遊技盤面11aには図柄表示装置12が組み込まれている。また、遊技盤面11aには、始動入賞口13、通常入賞口14、通過入賞口14a、アタッカ15、アウト口16が設けられ、さらに図示は省略してあるが、障害釘や風車などが設けられている。
【0025】
また、パチンコ機2には発射ハンドル10aが設けられており、発射ハンドル10aが操作されると、パチンコ球は発射制御装置によって一個ずつ遊技盤面11a上の遊技領域に打ち出され、始動入賞口13又は通常入賞口14又は通過入賞口14aのいずれかに入賞するか、あるいは、ハズレ扱いとなるアウト口16に入る。
【0026】
アタッカ15の奥には特定の入賞口17が設けられており、アタッカ15は特定の入賞口17を開放する開放位置と特定の入賞口17を閉じる閉じ位置との間で回動自在に取り付けられている。通常モードでは、アタッカ15は閉じ位置に位置しており、当たりモードに移行されると、アタッカ15が開放位置に回動して特定の入賞口17が開放される。
【0027】
図柄表示装置12には液晶パネル(演出表示手段)18が組み込まれている。液晶パネル18には3個の図柄が並列に並べて表示されている。図柄は、数字の「0」〜「9」を示す10種類の図柄からなり、始動入賞口13にパチンコ球が入賞すると各列の図柄の変動表示が開始される。そして、変動表示されている図柄が停止表示されたときの図柄の組み合わせによって、当たり決定抽選の抽選の結果が当たりであることを示す当たり表示、当たり決定抽選の抽選の結果がハズレであることを示すハズレ表示のいずれかが表示される。
【0028】
なお、液晶パネル18からは、当たり決定抽選の抽選結果に応じた演出表示が表示される。通常モードは、特定態様による演出表示(以下、「特定演出」と称する)が行われる特定演出期間での遊技と、特定態様とは異なる態様で、演出表示が終了するまでの演出時間が互いに異なる複数種類の通常態様のいずれかによる演出表示(以下、「通常演出」と称する)が行われる通常演出期間での遊技とに設定されている。
【0029】
特定演出期間は、パチンコ機2の電源がオンされてパチンコの作動時間が予め設定された演出開始時間(例えば118分)に達してから予め定められた演出終了時間(例えば120分)に達するまでの2分間の間で移行される。なお、電源がオンされてから一度特定演出期間に移行された後は、特定移行期間が終了してから118分経過すると再び特定演出期間に移行される。特定演出期間で始動入賞口13にパチンコ球が入賞すると特定演出が行われる。なお、前述した118分が経過するまでの期間、すなわち、特定演出期間以外の期間は通常演出期間となっており、通常演出期間では、始動入賞口13にパチンコ球が入賞したことを契機に行われる抽選で通常演出の種類が決定されて通常演出が行われる。
【0030】
図柄表示装置12の上方には保留球表示部19が設けられている。液晶パネル18での図柄の変動表示中にパチンコ球が始動入賞口13に入賞すると、始動入賞口13へ入賞したパチンコ球は保留球となり、図柄の変動表示を行う権利を示す保留フラグが記憶される。これにより、始動入賞口13への入賞の権利が持ち越される。保留フラグは、所定個数(例えば4個)を限度に記憶される。
【0031】
保留球表示部19は、4つの表示窓とそれぞれの表示窓の奥に組み込まれたランプとから構成されている。保留球表示部19では、保留球が記憶されるたびにランプが1個づつ点灯し、記憶された保留球の個数が表示される。変動表示されている図柄が停止表示されたときに、保留球表示部19のランプが点灯している場合には、このランプが1つ消灯されるとともに再び図柄の変動表示が開始される。
【0032】
始動入賞口13、通常入賞口14、特定の入賞口17にパチンコ球が入賞すると、入賞した入賞口ごとに割り当てられた個数のパチンコ球が払い出し口20から受け皿21に払い出される。
【0033】
図3に示すように、パチンコ機2は主制御部30と副制御部31とから構成されている。主制御部30には主制御装置32が設けられている。パチンコ機2は主制御装置32に設けられたCPU33によって管制される。
【0034】
主制御装置32には、CPU33の他、メモリ34、当たり決定部(当たり決定手段)35、停止図柄決定部36、演出抽選部(演出抽選手段)37、第1及び第2演出態様抽選テーブル37a,37b、作動時間タイマー(作動時間計時手段)38、演出時間タイマー39が設けられている。CPU33はメモリ34のROM領域に格納されたプログラムにしたがってパチンコ機2の動作を制御して遊技を実行させる。
【0035】
当たり決定部35は乱数発生器、乱数サンプリング回路、当たりか否かを決定するための当たり決定テーブルを備えており、後述する始動入賞口入賞球検出センサ40がパチンコ球の入賞を検出するたびに乱数値をサンプリングする。サンプリングされた乱数値は当たり決定テーブルと照合され、当たり又はハズレのいずれかが抽選により決定される。
【0036】
当たり決定テーブルでは、乱数値のサンプリングを行う際に発生する全乱数値のうち、当たりとする乱数値が割り当てられている。そして、サンプリングされた乱数値が当たり決定テーブルに割り当てられた乱数値と一致するか否かを判定することによって、ハズレ及び当たりのいずれかにするかが決定される。なお、本実施形態では、当たりの種類を1種類としているが、例えば当たりを本実施形態と同様に当たりモードにのみ移行される通常当たりと、当たりモード終了後に通常モードよりも当たりに当選する確率が高くなる確率変動モードに移行される確変当たりとの2種類で構成するなど、当たりの種類は適宜に設定してよい。また、当たり又はハズレは、例えば乱数値のサンプリングを行う際に発生する全乱数値を予め2つの数値範囲に区切って、当たり決定テーブルでは、それぞれの数値範囲にハズレ及び当たりを割り当てておき、サンプリングされた乱数値がいずれの数値範囲に属する値であるかによって当たり又はハズレを決定するなど、適宜の方法により決定してよい。
【0037】
停止図柄決定部36では、液晶パネル18から停止表示させる図柄の組み合わせが決定される。停止図柄決定部36は、乱数発生器、乱数サンプリング回路、停止図柄テーブルを備えており、当たり決定部35での抽選が行われた後に作動される。停止図柄テーブルは、ハズレ用のテーブル及び当たり用のテーブルの2種類のテーブルから構成されている。いずれのテーブルを用いて抽選を行うかは当たり決定部35での抽選結果に基づいて選択される。そして、乱数サンプリング回路によってサンプリングされた乱数値が選択されたテーブルと照合されると、液晶パネル18で停止表示させる図柄の組み合わせが決定される。停止図柄決定部36での抽選が終了し、液晶パネル18から停止表示させる図柄の組み合わせが決定されると、決定された図柄の組み合わせを示す信号をCPU33から後述する図柄表示制御装置44に入力される。
【0038】
演出抽選部37は、乱数発生器及び乱数サンプリング回路を備えている。演出抽選部37は、始動入賞口13にパチンコ球が入賞したことが検出されると作動される。演出抽選部37は、第1及び第2演出態様抽選テーブル(演出態様抽選テーブル)37a,37bを用いて抽選を行うことによって、通常表示を行わせるための複数の通常演出表示データのうちのいずれを読み出すかを決定する。これにより、通常演出の種類が決定される。なお、演出表示は図柄の変動表示の開始とともに開始され、図柄の停止表示とともに終了するため、演出時間は図柄の変動表示が行われてから停止表示が終了するまでの時間と言い換えることもできる。
【0039】
第1演出態様抽選テーブル37a及び第2演出態様抽選テーブル37bでは、乱数発生器で発生する全乱数値のそれぞれに通常演出表示データの種類が割り当てられており、サンプリングされた乱数値が第1及び第2演出態様抽選テーブル37a,37bでのいずれの通常演出表示データに属するかを判定することによって、読み出す通常演出表示データの種類が決定される。第1演出態様抽選テーブル37aは当たり決定抽選でハズレだった場合に用いられ、第2演出態様抽選テーブル37bは当たり決定抽選で当たりに当選した場合に用いられる。演出抽選部37での抽選が終了すると、決定された通常演出表示データの種類を示すデータ、通常演出期間又は特定演出期間のいずれかを示すデータ含む演出表示の開始信号が図柄表示制御装置44に入力される。
【0040】
図4に示すように、通常演出は通常演出A〜Fの6種類の態様が設定されている。通常演出A〜Fには、それぞれ10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、60秒の6種類の演出時間が対応づけられている。通常演出A〜Fは対応づけられている演出時間が経過するとその内容が完結するようにそれぞれの態様が設定されている。
【0041】
そして、第1演出態様抽選テーブル37aには、平均演出時間が30秒となるように、通常演出A〜Eの通常演出表示データが割り当てられている。このため、第1演出態様抽選テーブル37aを用いて抽選が行われた場合、すなわち、当たり決定抽選でハズレだった場合には、通常演出A〜Eの5種類の通常演出表示データのうちのいずれかが決定される。
【0042】
また、第2演出態様抽選テーブル37bには、平均演出時間が40秒となるように、通常演出B〜Fの5種類の通常演出表示データが割り当てられている。このため、第2演出態様抽選テーブル37bを用いて抽選が行われた場合、すなわち、当たり決定抽選で当たりに当選した場合には、通常演出B〜Fの5種類の通常演出表示データのうちのいずれかが決定される。
【0043】
通常演出期間での当たり決定抽選でハズレだった場合には、通常演出A〜Eの通常演出表示データのいずれかに決定される。また、通常演出期間での当たり決定抽選で当たりだった場合には、通常演出B〜Fの通常演出表示データのいずれかに決定される。このため、通常演出Aが行われた場合にはハズレが確定し、通常演出Fが行われた場合には当たりに当選したことが確定する。
【0044】
なお、それぞれの演出時間ごとに複数種類の通常演出を設定し、演出時間が決定された後に、複数種類の通常演出のうちのいずれを行うかを抽選により決定することによって、同一の演出時間でも複数種類の演出が行われるようにしてもよい。これにより、演出表示のバリエーションを増加させて演出表示への興味を惹きつけることができる。
【0045】
また、特定演出期間では特定演出Gのみが行われる。特定演出Gが終了するまでの演出時間は、通常演出A〜Fのうちで最も演出時間が長い通常演出Fと同一の60秒に設定されており、特定演出Gは60秒で例えばストーリーなどの内容が完結して終了する。このため、演出抽選部37での抽選で通常演出A〜Eの通常演出表示データを読み出すことが決定された場合、特定演出Gは抽選により決定された通常演出表示データに割り当てられた演出時間が経過した時点でその内容が完結する前に終了される。当たり決定抽選でハズレだった場合には演出時間が最大50秒に設定されているので、特定演出Gが50秒を越えて行われた場合には当たりに当選したことを確定報知することとなる。なお、特定演出Gは、演出抽選部37で決定される10秒〜50秒のそれぞれが経過した時点で演出の内容が切り替わるようにすることが好ましい。これにより、内容が完結する前に特定演出Gが終了しても、遊技者が違和感を感じることを防止できる。
【0046】
なお、第2演出態様抽選テーブル37bを用いて抽選を行われた場合には、第1演出態様抽選テーブル37aを用いて抽選が行われた場合よりも、演出時間が長くなる通常演出の通常演出表示データが選択されやすくなるようにその抽選確率を設定することが好ましい。この場合、演出時間のそれぞれに割り当てる乱数値の割合を2つのテーブルで差を持たせることにより実現可能となる。これにより、ストーリーが継続するほど、即ち、演出時間が長くなるほど当たりへの期待感を高めることができるので、遊技者の演出表示への興味を惹きつけることができる。また、通常演出Aではリーチ状態が発生せずに単に変動表示が行われている図柄が停止表示される状態に設定し、通常演出B〜Fでは互いに異なるリーチ状態の態様に設定することが好ましい。これにより、リーチ状態が発生した場合に当たりへの期待感を高めることができる。なお、本実施形態におけるリーチ状態とは、例えば、最後に停止される図柄の変動表示中で、残りの図柄が停止表示されているときに、変動表示中の図柄が停止表示されると特定図柄の組み合わせによって当たりが表示される可能性のある状態のことをいう。
【0047】
作動時間タイマー38は、パチンコ機2の電源がオンされて電源投入信号が入力されるとCPU33によって作動され、パチンコ機2の作動時間を計時する。CPU33は、作動時間タイマー38によって計時されている作動時間を常時監視しており、作動タイマー38での作動時間が118分に達した場合にメモリ34のRAM領域に、特定態様Gによる演出表示を行うことを示す特定演出フラグを書き込む。そして、作動時間が120分に達すると、特定演出フラグはクリアされる。
【0048】
演出時間タイマー39は演出時間を計時する。演出表示は図柄の変動表示とともに開始されるため、図柄の変動表示の開始時に作動される。そして、演出時間タイマー39で計時された時間が演出抽選部37で決定された演出時間に達すると、CPU33は後述する図柄表示制御装置44に演出表示の終了信号を入力する。
【0049】
CPU33には、始動入賞口入賞球検出センサ(特定のセンサ)40、特定の入賞口入賞球検出センサ41、通常入賞口入賞球検出センサ42、払出口払出球検出センサ43、電源50、副制御部31の図柄表示制御装置44、ランプ制御装置45、音声制御装置46、主制御部30の払出制御装置47、可動物制御装置48、が接続されている。また、主制御部30内には発射制御装置49が設けられている。
【0050】
電源50は、図示しない電源スイッチが操作されてパチンコ機2の電源がオンされた場合又は集中管理装置3から一括電源投入信号が入力された場合に、CPU33に電源投入信号(計時開始信号)を入力する。
【0051】
図柄表示制御装置44には図示しないメモリに加えてCPU(演出表示制御手段)44a及び演出表示記憶部(演出表示記憶手段)44bが設けられている。
【0052】
CPU44aには、遊技の状態に応じた信号などがCPU33から入力される。CPU44aは入力された信号に応答し、メモリから動作プログラムを読み出して図柄表示制御装置44及び液晶パネル18の動作を管制する。
【0053】
CPU33から演出表示の開始信号が入力されると、CPU44aは、メモリから図柄の変動表示を行うための表示データを読み出し、液晶パネル18から図柄の変動表示を開始させる。そして、CPU44aは、液晶パネル18で表示される図柄ごとに割り当てられた先頭アドレスを監視することにより、どの図柄が液晶パネル18から表示されているかを識別し、図柄の変動表示を行うとともに、停止図柄決定部36で決定された種類の図柄が表示されるように図柄の停止表示を行う。
【0054】
演出表示記憶部44bはメモリからなり、演出表示記憶部44bには、液晶パネル18で通常演出A〜Fを行うための複数の通常演出表示データ及び特定態様Gを液晶パネル18から表示するための特定演出表示データが格納されている。CPU44aは、演出表示の開始信号に応答して通常演出期間又は特定演出期間のいずれかを識別する。そして、CPU44aは、演出表示記憶部44bから通常演出表示データ又は特定演出表示データを読み出して、液晶パネル18にて図柄の変動表示とともに演出表示を行わせる。なお、図柄の表示データが格納されたメモリと演出表示記憶部44bとを1つのメモリで構成してもよい。
【0055】
通常演出期間では、CPU44aは演出表示の開始信号に含まれている演出時間のデータから演出抽選部37で決定された通常演出表示データの種類を識別し、識別した通常演出表示データを読み出して液晶パネル18から通常演出A〜Fを行わせる。特定演出期間では、CPU44aは演出抽選部37で決定された通常演出表示データの種類に関わらず、特定演出Gの特定演出表示データを読み出して液晶パネル18から通常演出Gを行わせる。そして、いずれの期間でも、CPU33から入力される演出表示の終了信号に応答して、図柄の停止表示を行わせるとともに演出表示を終了させる。
【0056】
ランプ制御装置45では、遊技盤面上のランプやパチンコ機2の枠に設けられたランプ、保留球表示部19の奥に組み込まれたランプなど、パチンコ機2に設けられた各種ランプの点灯制御が行われる。
【0057】
音声制御装置46はサウンドメモリを備えており、図柄の変動表示を行っているときや当たりモードへ移行したときなどに、音楽や音声をプログラム化したサウンドプログラムをサウンドメモリから読み出し、サウンドプロセッサを介してスピーカーから音楽や音声などを出力させる。
【0058】
払出制御装置47は、始動入賞口入賞球検出センサ40、特定の入賞口入賞球検出センサ41、通常入賞口入賞球検出センサ42のいずれかのセンサによってパチンコ球が入賞したことが検出されると作動される。払出制御装置47はメモリを備えており、このメモリは各入賞口ごとのパチンコ球1個の入賞に対する配当球の個数を記憶している。いずれかの入賞口で入賞が発生すると払出制御装置47は払い出し用のパチンコ球が貯留されている貯留装置を駆動し、入賞口の種類に応じた個数のパチンコ球の払い出しを行わせる。
【0059】
可動物制御装置48はアタッカ15に連結されており、CPU33によって作動されると、アタッカ15を特定の入賞口17を開放する位置と特定の入賞口17を閉じる位置との間で回動させる。また、可動物制御装置48は、遊技盤11の遊技盤面11a上に設けられた可動物の可動を制御する。
【0060】
発射制御装置49は発射ハンドル10aに連結されており、発射ハンドル10aが操作されると、発射ハンドル10aで調節されたパチンコ球の打ち出しの強さに応じて、パチンコ球を一定時間ごとに発射する。
【0061】
次に、上記のように構成されたパチンコ機及び遊技システムの作用について説明する。図5(A)に示すように、例えば遊技場に設定された複数のパチンコ機2の電源を特定の時間に一斉に投入するには、遊技場の従業員が集中管理装置3の電源投入時刻設定部3aを操作して電源を投入する時間(又は時刻)を設定する。電源投入時刻設定部3aが操作されるとタイマー3bが作動される。タイマー3bが計時した時間が設定された時間に達すると、集中管理装置3から各パチンコ機2に一括電源投入信号が一斉に入力される。これにより、遊技場に設置されている複数台のパチンコ機2の電源が同時に投入される。
【0062】
図5(B)に示すように、パチンコ機2では、一括電源投入信号が電源50に入力される。電源50はCPU33に電源投入信号を入力する。これに応答して、CPU33は、パチンコ機2の動作を開始させるとともに、作動時間タイマー38を作動する。作動時間タイマー38はパチンコ機2の作動時間の計時を開始する。
【0063】
パチンコ機2では先ず通常モードで通常演出期間での遊技が行われる。CPU33はメモリ34のRAM領域を参照し、特定演出フラグが書き込まれていない(特定演出フラグオフ)場合に通常演出期間での遊技を実行する。
【0064】
遊技者が発射ハンドル10aを操作し、遊技盤11の遊技盤面11a上にパチンコ球が打ち出されると、打ち出されたパチンコ球は、始動入賞口13又は通常入賞口14又は通過入賞口14aのいずれかに入賞するか、アウト口16に入る。
【0065】
始動入賞口13にパチンコ球が入賞すると、始動入賞口入賞球検出センサ40でパチンコ球が検出されたことを示す信号がCPU33に入力され、これに応答してCPU33は当たり決定部35を作動する。当たり決定部35は、当たり決定抽選を行って当たり又はハズレを決定する。
【0066】
当たり決定抽選が行われると、CPU33は演出抽選部37を作動する。演出抽選部37は、当たり決定抽選でハズレだった場合には、第1演出態様抽選テーブル37aを用いて抽選を行う。これにより、演出表示記憶部44bから読み出す通常演出表示データの種類が通常演出A〜Eのうちから決定される。
【0067】
また、演出抽選部37は、当たり決定抽選で当たりに当選した場合には、第2演出態様抽選テーブル37bを用いて抽選を行う。これにより、演出表示記憶部44bから読み出す通常演出表示データの種類が通常演出B〜Fのうちから決定される。演出抽選部37での抽選が終了すると、演出表示の開始信号が図柄表示制御装置44に入力され、演出時間タイマー39が作動される。
【0068】
演出表示の開始信号が入力されると、CPU44aは演出抽選部37での抽選で決定された通常演出表示データを演出表示記憶部44bから読み出し、液晶パネル18にて図柄の変動表示を行わせるとともに通常演出A〜Fを開始させる。そして、演出時間タイマー39で計時された時間が演出抽選部37で決定された通常演出表示データに対応する演出時間に達すると、CPU33は図柄表示制御装置44に演出表示の終了信号を入力する。これに応答して、CPU44aは、液晶パネル18にて図柄の停止表示を行わせるとともに通常演出A〜Fを終了させる。
【0069】
そして、パチンコ機2の作動時間が118分に達した場合、CPU33はメモリ34のRAM領域に特定演出フラグを書き込む(特定演出フラグオン)。これにより通常演出期間から特定演出期間に移行される。
【0070】
特定演出期間では、始動入賞口13にパチンコ球が入賞し、演出抽選部37での抽選が行われて演出表示の開始信号が入力されると、CPU44aは特定演出表示データを読み出し、液晶パネル18にて図柄の変動表示を行わせるとともに特定演出Gを開始させる。そして、演出時間タイマー39で計時された時間が演出抽選部37で決定された通常演出表示データに対応する演出時間に達すると、CPU33は図柄表示制御装置44に演出表示の終了信号を入力する。これに応答して、CPU44aは、液晶パネル18にて図柄の停止表示を行わせるとともに特定演出Gを終了させる。この場合、演出時間が10秒〜50秒になると、特定演出Gは、その内容が完結する前に演出抽選部37で決定された演出時間で終了する。
【0071】
そして、パチンコ機2の作動時間が120分に達して特定演出期間に移行されてから2分間が経過した場合、CPU33はメモリ34のRAM領域に書き込まれている特定演出フラグをクリアし、特定演出フラグをオフの状態にする。また、これと同時に、作動時間タイマー38で計時されている時間をリセットして再びパチンコ機2の作動時間を計時させる。これにより特定演出期間から通常演出期間に移行される。なお、パチンコ機2の電源がオフにされると作動タイマー38の作動時間はクリアされ、電源がオンされたときに再び作動時間の計時が開始される。
【0072】
図6は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)70をパチンコ機2にインストールする例を示しており、記録媒体70には図5のフローチャートで示すような手段を、CPU33とメモリ34とを含むコンピュータ71で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば通常モードの遊技で特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、通常モードで閉じられている特定の入賞口が開放されて通常モードよりも遊技者が有利になり、前記特定の入賞口が予め設定された回数開放されると終了する当たりモードに移行する権利を付与する当たり又はハズレのいずれかを抽選を行って決定する当たり決定手段と、前記当たり決定手段での抽選結果に応じた演出表示を行う演出表示手段と、計時を開始することを示す計時開始信号が入力されたことに応答して遊技機の作動時間を計時する作動時間計時手段と、前記作動時間計時手段で計時された作動時間が、予め設定された演出開始時間に達してから予め設定された演出終了時間に達するまでの特定演出期間において、特定態様による演出表示を行うための特定演出表示データが格納された演出表示記憶手段と、前記特定演出期間では、前記特定のセンサによって遊技媒体が検知された場合に、前記演出表示記憶手段に格納されている特定演出表示データを読み出して、前記演出表示手段で前記特定態様の演出表示を行わせ、予め設定された演出時間が経過した時点で前記特定態様の演出表示を終了させる演出表示制御手段としてコンピュータ71を機能させるためのプログラムを記録媒体70に記録する。そして、この記録媒体70を読み取り装置72に装填して、プログラムをパチンコ機2にインストールする。
【0073】
なお、前記プログラムは、記録媒体70を介してインストールする代わりにインターネットを利用してパチンコ機2に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体70から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上で遊技を行うことも可能である。
【0074】
上記実施形態では、通常演出期間を設けて特定演出に加えて通常演出も行われるようにしたが、特定演出期間のみを設けて特定演出のみが行われるようにしてもよい。また、通常演出及び特定演出の種類、態様は適宜に設定してよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、パチンコ機に限らず、例えばパソコンなどのモニタ上で行うパチンコ機などの他の遊技機にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の遊技システムの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明のパチンコ機の斜視図である。
【図3】パチンコ機の電気的構成の要部を示す機能ブロック図である。
【図4】演出時間と演出表示の態様との関係を示すテーブルである。
【図5】(A)は遊技システムの処理の流れを示し、(B)はパチンコ機で演出表示を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】プログラムが格納された記録媒体を、パチンコ機にインストールする場合の説明図である。
【符号の説明】
【0077】
10 パチンコ機
12 図柄表示装置
18 液晶パネル(演出表示手段)
22 キャンセルボタン(変動短縮操作手段)
35 当たり決定部(当たり決定手段)
37 演出抽選部(演出抽選手段)
37a 第1演出態様抽選テーブル(演出態様抽選テーブル)
37b 第2演出態様抽選テーブル(演出態様抽選テーブル)
38 作動時間タイマー(作動時間計時手段)
40 始動入賞口入賞球検出センサ(特定のセンサ)
44 図柄表示制御装置
44a CPU(演出表示制御手段)
44b 演出表示記憶部(演出表示記憶手段)
70 記録媒体
71 コンピュータ
72 読み取り装置
【出願人】 【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
【住所又は居所】東京都台東区東上野2丁目11番7号
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100075281
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 和憲

【公開番号】 特開2006−298(P2006−298A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−178573(P2004−178573)