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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】内ヶ島 敏博
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】内ヶ島 隆寛
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】巽 正吾
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】茨田 悦臣
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】中山 博夫
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】海野 達也
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】安藤 繁光
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【氏名】冨田 憲史
【住所又は居所】名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

【要約】 【課題】弾球遊技機において、停電時に遊技状態をバックアップし、遊技制御基板と賞球制御基板との通信を双方向通信回路とする構成としながらも、遊技制御基板と賞球制御基板との間の送受信に関する制御負担を軽減させる。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の進行を司る遊技制御基板と、
遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、
遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、
前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、
前記遊技制御基板に、
前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、
該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、
該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する第1記憶保持電源と、を備え、
停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、
前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、
前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、
前記賞球制御基板に、前記第1記憶保持電源とは異なる独自の第2記憶保持電源を備え、
前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、
前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、該未払いの賞球個数を示すデータを停電時には前記第2記憶保持電源により記憶保持するよう構成し、
更に、前記賞球制御基板は、賞球に関する制御状態を報知するデータを前記遊技制御基板に送信する一方で、双方向通信回路であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しない、
ように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記賞球制御基板が前記遊技制御基板に送信する賞球に関する制御状態を報知するデータは、前記加減算される未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータであることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項3】
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記賞球制御基板が前記遊技制御基板に送信する賞球に関する制御状態を報知するデータは、賞球払出しに関するエラーの内容を知らせるデータであることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項4】
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電の発生が検出された場合及び前記遊技制御基板が前記払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には、前記賞球制御基板は、共にCPUの強制割り込み端子に信号を入力し、このときに受信されるデータの種類を判別して停電処理又は賞球データ受信処理に移行するよう構成したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項5】
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電の発生が検出された場合には、前記賞球制御基板は、CPUの強制割り込み端子に信号を入力して停電処理に移行し、
前記遊技制御基板が前記払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には、前記賞球制御基板は、CPUの通常割り込み端子に信号を入力し、他の処理を実行中でなければ前記払い出す賞球個数を示すデータの受信処理に移行し、他の処理を実行中であれば、待機する旨を知らせる信号を前記遊技制御基板に送信するよう構成したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項6】
遊技の進行を司る遊技制御基板と、
遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、
遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、
前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、
前記遊技制御基板に、
前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、
該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、
該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する記憶保持電源と、を備え、
停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、
前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、
前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、
前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、
前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、双方向通信であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しないように構成し、
前記賞球制御基板は、前記加減算された未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上になれば前記遊技制御基板にその旨を報知する信号を送信し、該信号を受信すると前記遊技制御基板は払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断するよう構成したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項7】
遊技の進行を司る遊技制御基板と、
遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、
遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、
前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、
前記遊技制御基板に、
前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、
該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、
該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する記憶保持電源と、を備え、
停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、
前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、
前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、
前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、
前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、双方向通信であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しないように構成し、
前記賞球制御基板は、前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電が発生したことを報知された場合には、前記未払いの賞球個数を示すデータを前記遊技制御基板に送信した後にCPUの制御を停止するよう構成したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項8】
請求項7に記載の弾球遊技機において、
前記遊技制御基板に送信される停電発生時の未払いの賞球個数を示すデータを1バイト以下のデータ容量としたことを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、弾球遊技機に関するものである。詳しくは、遊技の進行を司る遊技制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、遊技制御基板と賞球制御基板以外のサブ制御基板とを備えた弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部から供給される電源は、電源基板を経由して各制御基板に供給されるように構成されている。また、電源基板には電源スイッチ、RAMクリアスイッチなどのスイッチ類や、外部から供給される電源の電圧降下を検出して停電を検出する停電検出回路なども備え、電源に関係する統一制御(一括制御)を行うように構成されている。しかし、電源を各制御基板に供給する際の供給経路上で低い電圧であればあるほど影響が大きくなる静電ノイズが各制御基板に入り込むことで各制御基板のICが誤動作する場合があり、また、電源スイッチのON時に送信されるリセット信号を悪用し、遊技制御基板で行われている当否乱数の初期乱数の変更を無効化し、大当たりとなる当否乱数を狙うという不正行為が行われる問題があった。
【特許文献1】特開2001−112940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、上記の問題を回避するため、リセット信号を各制御基板に送信する回路と、各制御基板に供給される電源の一部であり、静電ノイズによる影響を受けやすく誤動作することで遊技者に不利益を与えることが想定されるバックアップ用供給電源(コンデンサ)を遊技制御基板に設けるように構成することが考案されている。その際、バックアップ用供給電源と重要な関係にある停電検出回路も遊技制御基板に設けることが望ましいとされている。また、遊技制御基板と賞球制御基板とは、共に遊技者の利益に関係する制御基板であるため制御を緻密に行う必要があることから、制御基板がデータを受信した際に受信したことを示す受信確認信号を送信することにより、データを正常に受信したことを確認することができる双方向通信回路で構成し、また遊技制御基板と図柄制御基板等のサブ制御基板とは遊技制御基板からのみデータを送信する一方向通信回路で構成することも考案されている。
【0004】
しかしながら、遊技制御基板と賞球制御基板との通信を双方向通信回路とし、また遊技制御基板でバックアップする構成である場合には、遊技者の利益に関係する賞球管理も遊技制御基板で実行しなければならないため、遊技制御基板が賞球制御基板と緻密な送受信を行う必要性があり、遊技制御基板と賞球制御基板との送受信に関する処理の負担が大きくなる課題がある。特に、遊技制御基板から賞球制御基板へ送信される信号の中でも圧倒的に頻度が高い、遊技者へ払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する処理が遊技制御基板及び賞球制御基板の負担を大きくしているという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、遊技制御基板と賞球制御基板とを双方向通信回路で構成し、双方向通信の利点を活用しつつも、遊技制御基板と賞球制御基板との間で一番頻繁に行なわれる遊技者へ払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する処理の負担を最小限に抑え、好適な制御を行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みて、本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技の進行を司る遊技制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、前記遊技制御基板に、前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する第1記憶保持電源と、を備え、停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、前記賞球制御基板に、前記第1記憶保持電源とは異なる独自の第2記憶保持電源を備え、前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、該未払いの賞球個数を示すデータを停電時には前記第2記憶保持電源により記憶保持するよう構成し、更に、前記賞球制御基板は、賞球に関する制御状態を報知するデータを前記遊技制御基板に送信する一方で、双方向通信回路であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しない、ように構成したことを特徴とする。
【0007】
サブ制御基板とは、図柄制御基板を少なくとも含むものであって、スピーカーを駆動制御する音制御基板、各種LED及び各種ランプを制御する電飾制御基板、発射モータを駆動制御する発射制御基板等を含んでもよい。また、停電検出手段とは、例えば制御基板に備えられた停電検出回路によって電源電圧の低下を検出すること等が挙げられる。また、記憶手段とは、例えば制御基板に備えられたRAMに遊技状態等を記憶させること等があげられる。
【0008】
記憶保持電源とは、例えば電源基板から供給される電源が途絶えた場合、CPUにバックアップ用電源を供給するバックアップ電源となり、制御基板に設けられているコンデンサ等が挙げられる。ここで、前記CPUは、ROM、RAMが一体の構成となっている。
【0009】
双方向通信回路とは、例えば2つの制御基板の間で各種信号を双方向に送受信でき、各種信号を制御基板が受信した際には、正常に各種信号を受信できたことを示す受信確認信号を、各種信号を送信した制御基板へ送信することができ、受信状態を把握することが可能であって、受信していない場合には再度各種信号を受信するまで送信する構成の通信回路などが挙げられる。ここで、前記賞球制御基板が前記払い出す賞球個数を示すデータを前記遊技制御基板から受信した際には、受信したことを前記遊技制御基板へと認識させるための受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しない構成とする。また、一方向通信回路とは、例えば制御基板から別の制御基板に対して一方向のみにしか信号を送信できず、該信号を制御基板が受信していなくても受信したものとして処理を進める構成の通信回路などが挙げられる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記賞球制御基板が前記遊技制御基板に送信する賞球に関する制御状態を報知するデータは、前記加減算される未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータであることを特徴とする。
【0011】
所定容量以上となったとは、例えば前記賞球制御基板の現在のRAMの記憶容量が、RAM容量の上限値よりも少し少ない容量(例えば80パーセント)を超えること等が挙げられる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記賞球制御基板が前記遊技制御基板に送信する賞球に関する制御状態を報知するデータは、賞球払出しに関するエラーの内容を知らせるデータであることを特徴とする。
【0013】
賞球払出しに関するエラーの内容とは、例えば下皿が満タンになったこと、球タンクが空になったこと、球樋での遊技球の詰まり等が挙げられる。
【0014】
本発明の請求項4に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電の発生が検出された場合及び前記遊技制御基板が前記払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には、前記賞球制御基板は、共にCPUの強制割り込み端子に信号を入力し、このときに受信されるデータの種類を判別して停電処理又は賞球データ受信処理に移行するよう構成したことを特徴とする。
【0015】
停電処理とは、例えば前記賞球制御基板が前記賞球制御基板に備えられたRAMに賞球データ等を記憶させ、CPUの動作を停止させること等が挙げられる。また、賞球データ受信処理とは、例えば払い出す賞球個数を示すデータを受信することによって、未払いの賞球数が所定値より大きい場合にそのことを示す信号を送信する処理等が挙げられる。
【0016】
本発明の請求項5に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電の発生が検出された場合には、前記賞球制御基板は、CPUの強制割り込み端子に信号を入力して停電処理に移行し、前記遊技制御基板が前記払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には、前記賞球制御基板は、CPUの通常割り込み端子に信号を入力し、他の処理を実行中でなければ前記払い出す賞球個数を示すデータの受信処理に移行し、他の処理を実行中であれば、待機する旨を知らせる信号を前記遊技制御基板に送信するよう構成したことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項6に記載の弾球遊技機は、遊技の進行を司る遊技制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、前記遊技制御基板に、前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する記憶保持電源と、を備え、停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、双方向通信であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しないように構成し、前記賞球制御基板は、前記加減算された未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上になれば前記遊技制御基板にその旨を報知する信号を送信し、該信号を受信すると前記遊技制御基板は払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断するよう構成したことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項7に記載の弾球遊技機は、遊技の進行を司る遊技制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球制御基板と、遊技球の入球に起因する当否の発生を表示する図柄制御基板を少なくとも含むサブ制御基板と、前記遊技制御基板、前記賞球制御基板及び前記サブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を備え、前記遊技制御基板に、前記電源基板から供給される電源の停電状態を検出する停電検出手段と、該停電検出手段により停電が検出された場合の遊技状態を記憶する記憶手段と、該記憶手段で記憶された遊技状態を停電状態でも記憶保持する記憶保持電源と、を備え、停電復帰時には前記記憶された遊技状態から遊技を再開し、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との通信は双方向通信回路とし、前記サブ制御基板に対しては前記遊技制御基板からのみ送信できる一方向通信回路とした弾球遊技機であって、前記遊技制御基板は、各入賞口への遊技球の入賞を検出すると対応して払い出す賞球個数を示すデータを前記賞球制御基板に送信すると共に、送信した前記払い出す賞球個数を示すデータを消去するように構成し、前記賞球制御基板は、受信した前記払い出す賞球個数を示すデータを未払いの賞球個数を示すデータに加算し、賞球の払い出しにより未払いの賞球個数を示すデータから減算し、双方向通信であるにも係わらず、前記払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しないように構成し、前記賞球制御基板は、前記遊技制御基板の前記停電検出手段により停電が発生したことを報知された場合には、前記未払いの賞球個数を示すデータを前記遊技制御基板に送信した後にCPUの制御を停止するよう構成したことを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項8に記載の弾球遊技機は、請求項7に記載の弾球遊技機において、前記遊技制御基板に送信される停電発生時の未払いの賞球個数を示すデータを1バイト以下のデータ容量としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1においては、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板とを双方向通信回路で構成
し、前記賞球制御基板の制御状態を前記遊技制御基板で確認可能としながらも、払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を前記遊技制御基板に送信しない構成(払い出す賞球個数を示すデータについては一方向通信の構成)としているため、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との間で一番頻繁に行われる払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する制御負担を軽減し、好適な制御を行うことができる。
【0021】
請求項2においては、前記賞球制御基板で加減算される未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを前記遊技制御基板に報知する構成としたため、前記賞球制御基板に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、前記遊技制御基板からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益を回避することができる。
【0022】
このとき、未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータを前記遊技制御基板が受信することで、前記遊技制御基板が払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断するように構成することもできる。この構成とすることで、前記賞球制御基板のRAMの記憶容量を小さくすることもでき、コストの削減に寄与することができる。
【0023】
請求項3においては、賞球の払い出しに関するエラーの内容を前記賞球制御基板から前記遊技制御基板に送信する構成であるため、エラー発生時には電飾関係の統一制御(一括制御)を行うことができ、また前記音制御基板又は前記図柄制御基板で制御を行う報知も可能であり、エラーの内容に応じた報知を容易に行うことができる。
【0024】
請求項4においては、前記遊技制御基板から前記賞球制御基板に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合、停電発生を報知する場合、共に前記賞球制御基板に強制割り込みがかけられて実行され、前記賞球制御基板のエラー状態も前記遊技制御基板で判断可能に構成しているため、前記遊技制御基板から前記賞球制御基板に一方的にデータを送信する構成で問題はなく、前記遊技制御基板と前記賞球制御基板との間の送受信に関する処理の負担を一層軽減させることができる。
【0025】
請求項5においては、前記遊技制御基板から前記賞球制御基板に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は、前記賞球制御基板に制御可能割り込みがかけられて実行されるので、前記賞球制御基板は実行中の処理を中断することなく、前記賞球制御基板の処理の負担を軽減化できる。また、強制割り込みがかけられる場合は、前記遊技制御基板から前記賞球制御基板に停電発生を報知する場合の異常状態発生時であり、前記賞球制御基板は受信したデータの種別を判断する必要がなくなり判断処理が軽減されることにより、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。
【0026】
請求項6においては、前記賞球制御基板に記憶保持電源を備えておらず、前記賞球制御基板では賞球に関するデータをバックアップしない構成であり、前記遊技制御基板で賞球に関するデータについてもバックアップするため、前記賞球制御基板にバックアップ関連の回路(前記第2記憶保持電源)を組み込む必要がなく、コストの削減に寄与することができると共に、前記遊技制御基板から前記賞球制御基板へ停電検出信号を送信する必要がないため、より制御負担を軽減することができる。また、前記賞球制御基板に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量を小さくすることで、停電時に前記賞球制御基板の賞球に関するデータをバックアップしないことにより生じる遊技者の不利益を最小限に抑えることができる。
【0027】
請求項7においては、前記賞球制御基板では賞球に関するデータをバックアップせず、前記遊技制御基板で賞球に関するデータについてもバックアップする構成のため、前記賞球制御基板にバックアップ関連の回路(前記第2記憶保持電源)を組み込む必要がなく、コストの削減に寄与することができる。また、停電が発生した場合に前記賞球制御基板で賞球に関するデータをバックアップする構成でなくても、停電検出信号の受信時に前記賞球制御基板のRAMに記憶された賞球に関するデータを、前記遊技制御基板に送信する構成としているため、停電の発生により生じる遊技者の不利益をなくすことができる。
【0028】
請求項8においては、前記賞球制御基板から前記遊技制御基板に送信される停電発生時の未払いの賞球個数を示すデータを1バイト以下のデータ容量とする構成であるため、前記遊技制御基板の停電検出後に前記賞球制御基板の制御を停止するまでの時間的制約下において、前記賞球制御基板が未払いの賞球個数を示すデータを送信するために必要とする時間を可能な限り短くし、未払いの賞球個数を示すデータのバックアップを安定して行えるようにすることができる。また、前記賞球制御基板は常時、未払いの賞球個数を示すデータを算出し、1バイト以内の未払いの賞球個数を示すデータとして記憶する処理を行い、このデータをレジスタに記憶するように構成することで、前記遊技制御基板への未払いの賞球個数を示すデータの送信を一層素早く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。尚、本発明の実施形態は下記の内容に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0030】
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施例のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のカードリーダ(プリペイドカードユニット)13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
【0031】
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0032】
図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、球樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から球樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。また、機構盤26には遊技制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、前面枠12の左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。
【0033】
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット32a(以下、「LCD」という)、その下部に第1種始動口としての特別図柄始動口36、LCD32a上部の普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄始動口38及び39、特別図柄始動口36下部の大入賞口40、遊技盤面最下部のアウト口41、一般入賞口である右袖入賞口52a、右落入賞口52b、左袖入賞口52c、左落入賞口52d、図示しない遊技釘等が備えられている。この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ33aが駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は遊技盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に遊技盤面裏面に取り込まれる。
【0034】
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した遊技制御基板30、賞球制御基板31、サブ制御基板42である図柄制御基板32b、発射制御基板33、電飾制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。
【0035】
遊技制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、その他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。遊技制御基板30の入力側には、特別図柄始動口スイッチ36a、普通図柄始動口スイッチ38a、39a、一般入賞口スイッチ52a´、52b´、52c´、52d´、カウントスイッチ40b、タッチスイッチ24a等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、普通電動役物ソレノイド36b等が接続されている。
【0036】
特別図柄始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の特別図柄始動口36内、普通図柄始動口スイッチ38a、39aは各々普通図柄始動口38、39内、一般入賞口スイッチ52a´、52b´、52c´、52d´は一般入賞口である右袖入賞口52a、右落入賞口52b、左袖入賞口52c、左落入賞口52d内、カウントスイッチ40bは大入賞口40内、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に各々取り付けられている。ここで、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、一般入賞口スイッチ52a´、52b´、52c´、52d´は一般入賞口52a、52b、52c、52dに入賞する遊技球を、タッチスイッチ24aは遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、各々検出するためのものである。また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、普通電動役物ソレノイド36bは特別図柄始動口36の開閉に各々使用されるものである。
【0037】
図柄制御基板32bは、前述した遊技制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。その出力回路にはLCDモジュール32c及びバックライト32dが接続されている。
【0038】
賞球制御基板31は、遊技制御基板30と同様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成され、その入力回路には満タンスイッチ43、球切れスイッチ44、賞球検出スイッチ51が接続され、出力回路には賞球モータ54が接続されている。また、賞球制御基板31には、プリペイドカードユニット13及びCR精算表示装置47が双方向に接続されている。賞球モータ54は、前述した払出し装置29に設けられ、球樋28から供給される遊技球を下方に所定個数流下させるものである。賞球モータ54から払い出される遊技球は賞球検出スイッチ51により検出される。球切れスイッチ44は球タンク27内、満タンスイッチ43は下皿23内に取り付けられ、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、球切れスイッチ44は球タンク27が空状態になったことを各々検出するためのものである。CR精算表示装置47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。ここで、遊技制御基板30と賞球制御基板31との通信は、各種信号を双方向に送受信することが可能で、その各種信号を遊技制御基板30や賞球制御基板31が受信した際には、正常に各種信号を受信できたことを示す受信確認信号を、各種信号を送信した制御基板へ送信することができる双方向通信回路として構成されているが、賞球制御基板31が払い出す賞球個数を示すデータを遊技制御基板30から受信した際には、払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を遊技制御基板30に送信しない構成とする。
【0039】
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させるためのものである。またタッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンド24に触れていることを検出する。
【0040】
電飾制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、遊技制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当たりランプやエラーランプ等の各種ランプ類34a及び各種LED34bを点灯表示させるためのものである。
【0041】
音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、遊技制御基板30の指令を受けてスピーカ49を駆動制御するためのものである。
【0042】
前述した図柄制御基板32b、発射制御基板33、電飾制御基板34及び音制御基板35等のサブ制御基板42への送信は、遊技制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。この一方向通信回路は、インバータ回路又はラッチ回路を用いて具現化することができる。
【0043】
遊技制御基板30、賞球制御基板31、図柄制御基板32b等を含むサブ制御基板42への電源供給は、図5に示すように、電源AC24Vを経て電源基板55から各種電源が供給されている。電源基板55は、24V交流電源からDC32V、DC12V、DC5Vを、サブ制御基板42に対してはさらに全波24Vを生成し、各制御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。
【0044】
遊技制御基板30にはバックアップ電源64が、賞球制御基板31にはバックアップ電源57が各々備えられており、電源基板55から供給される電源が途絶えても遊技制御基板30のCPU56及び賞球制御基板31のCPU58にバックアップ用電源(VBB)が供給されるように構成されている。ここでCPU56及びCPU58は、ROM、RAMが一体の構成となっている。停電時には、遊技制御基板30では遊技状態を、賞球制御基板31では未払いの賞球個数を示すデータをそれぞれの基板に備えられたRAMに記憶させ、バックアップ電源によって各々バックアップするように構成されている。
【0045】
尚、サブ制御基板42にもバックアップ電源を設ける構成、遊技制御基板30又は賞球制御基板31からサブ制御基板42へバックアップ電源を供給する構成としてもよい。この場合、サブ制御基板42が停電前の状態を各々バックアップすることができる。また、サブ制御基板42のCPU59もROM、RAMが一体となった構成である。
【0046】
また、遊技制御基板30には停電検出回路60が備えられており、停電を検出したときには賞球制御基板31へ停電検出信号を送信する。ここで、賞球制御基板31にも停電検出回路を設けるように構成してもよい。その場合、遊技制御基板30と賞球制御基板31は、それぞれの停電検出回路で停電を検出することになるため、遊技制御基板30から賞球制御基板31へ停電検出信号を送信する必要がなく、制御負担を軽減することができる
【0047】
図6に示すように、遊技制御基板30は停電の検出時にはデータバス59aに停電検出を示すデータをセットし、NMI信号を賞球制御基板31へ送信する。賞球制御基板31は、このとき受信したデータを判別して後述する停電処理又は賞球データ受信処理へ移行する。
【0048】
また、遊技制御基板30から賞球制御基板31への払い出す賞球個数を示すデータの送信時も、データバス59aに賞球個数データ(停電検出ではないこと)を示すデータ送信のデータをセットし、NMI信号を送信し、次にデータバスに払い出す賞球個数を示すデータをセットして送信する。また、賞球制御基板31へ送信した払い出す賞球個数を示すデータは遊技制御基板30から消去する構成とする。
【0049】
払い出す賞球個数を示すデータの送信時と停電検出信号送信時ともに賞球制御基板31に強制割り込みがかけられて実行され、賞球制御基板31のエラー状態も遊技制御基板30で判断可能に構成しているため、遊技制御基板30から賞球制御基板31に一方的にデータを送信する構成で問題はなく、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間の送受信に関する処理の負担を一層軽減させることができる。
【0050】
また、図7に示すように賞球制御基板31は、払い出しや球切れ等に関する各種エラーを示すデータの送信時には、データバスに各種エラーを示すデータをセットしてNMI信号を送信し、また、未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせる未払い満タンデータの送信時には、データバスに未払い満タンを示すデータをセットしてNMI信号を送信する。
【0051】
ここで、賞球制御基板31から遊技制御基板30に送信されるデータを、各種エラーを示すデータとすることで、従来、賞球制御基板31から直接制御していたエラーランプもサブ制御基板42である電飾制御基板34で制御することが可能となり、電飾関係の統一制御(一括制御)を行うことができる。また、電飾制御基板34の制御によるエラーランプの発光以外にも、サブ制御基板42である音制御基板35または図柄制御基板32bで制御を行う報知も可能であり、音制御基板35ではスピーカ49の駆動により音声でのアナウンスなど、図柄制御基板32bでは表示装置による文字情報の表示などを行うことが可能であり、エラーの内容(例えば、下皿23満タン、球タンク27が空、球樋28での球詰まりなど)に応じた報知を容易に行うことができる。
【0052】
また、賞球制御基板31から遊技制御基板30に送信されるデータを、未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータとすることで、賞球制御基板31に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、遊技制御基板30からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益を回避することができる。ここで、払い出す賞球個数を示すデータの受信確認信号を遊技制御基板30に送信しない構成としている。このため、遊技制御基板30と賞球制御基板31とを双方向通信回路で構成し、賞球制御基板31の制御状態を遊技制御基板30で確認可能としながらも、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間で一番頻繁に行われる払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する制御負担を軽減し、好適な制御を行うことができる。
【0053】
ここで、遊技制御基板30に設けられた停電検出回路60は、図8に示すように、コンパレータIC1A、抵抗器R41〜R45等から構成されている。コンパレータIC1Aのマイナス入力端子には、抵抗器R43とR44とで分圧したDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子には、抵抗器R41とR42とで分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子は抵抗器R45でDC5Vにプルアップされている。前記構成によりコンパレータIC1Aの出力端子は、DC12V電源の電圧が低下すると、出力する信号を、ハイレベルからローレベルに変化させる。
【0054】
また、リセット回路62が遊技制御基板30に設けられており、図9に示すように、電圧監視IC11、抵抗器R17、R18及びR19、バイバスコンデンサC10等から構成されている。電圧監視IC11の入力端子であるVSB端子には、抵抗器R17とR18とで分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器R19でDC5Vにプルアップされている。前記構成により電圧監視IC11の出力端子であるRESET端子は、DC12V電源の電圧が低下すると、出力するリセット信号をハイレベルからローレベルに変化させる。この信号は、遊技制御基板30、賞球制御基板31、及びサブ制御基板42の各CPUに送られる。ここで、リセット回路62は電源基板55に設ける構成としてもよく、その場合、電源基板55から各制御基板にリセット信号を送ることになる。
【0055】
前記構成により、パチンコ機10に電源が投入されたときの遊技制御基板30のCPU56と賞球制御基板31のCPU58の動作又は制御動作の立ち上がり状態を、図10に示すタイミングチャートに従って説明する。パチンコ機10に電源が投入されると、電源基板55によりDC32V、DC12V、バッテリバックアップ電源(VBB)であるDC5Vが生成される。この生成された各電源は各制御基板に供給され、遊技制御基板30及び賞球制御基板31は次のように動作の立ち上げ処理を行う。
【0056】
図10に示すように、電源基板55に電源が投入されると(ポイントP1)、DC12V電源の電圧は放物線を描いて漸次0Vから12Vに立ち上がる。この漸次立ち上がるDC12V電源の電圧が、基準値LV1になると賞球制御基板31のCPU58のリセットが解除され、賞球制御基板31のCPU58がセキュリティチェック動作を開始する(ポイントP2)。このとき、本具体例では、各サブ制御基板42は、セキュリティチェック動作は実行せずに本来の制御を実行するよう構成されている。DC12Vの電源電圧が基準値LV1のときには、遊技制御基板30のCPU56のリセットが解除されておらず、遊技制御基板30のCPU56はまだ立ち上がっていない。
【0057】
DC12Vの電源電圧が基準値LV1から基準値LV2に上昇すると、遊技制御基板30のCPU56のリセットが解除され、CPU56がセキュリティチェック動作を開始する(ポイントP3)。遊技制御基板30のCPU56のセキュリティチェック時間T1は、賞球制御基板31のCPU58のセキュリティチェック時間T2と同等かそれ以上長くなるように設計されている。尚、セキュリティチェックとは、周知の如く、ワンチップマイコンであるCPU56及び58が遊技の進行内容を書き込んだROMの内容が正規の内容であるか否かをチェックする機能のことである。
【0058】
遊技制御基板30のセキュリティチェック時間T1が賞球制御基板31のセキュリティチェック時間T2以上であり、かつ遊技制御基板30のCPU58のリセット解除時点が賞球制御基板31のCPU58のリセット解除時点より遅い(ポイントP4及びP5)。これにより、遊技制御基板30のCPU56がROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の制御を実行開始するときには、賞球制御基板31は既に遊技の制御を実行している。この結果、電源投入後直ちに、遊技制御基板30が賞球制御基板31にデータを送信しても、賞球制御基板31は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
【0059】
次にパチンコ遊技機10への電源投入が遮断されるときの動作を、図11に示すタイミングチャートに従って説明することにする。パチンコ遊技機10への電源投入が遮断されると(ポイントP6)、電源基板55で生成されるDC12Vの電源電圧は、遮断直後の低下が著しいもののその後はほぼリニアに低下してゆき所定時間後に0Vとなる。このリニアに漸減してゆく途中で基準電圧LV3に至ると(ポイントP7)、停電検出回路60によって停電が検出され遊技制御基板30から賞球制御基板31へ停電検出信号を送信すると、賞球制御基板31のCPU58の強制割り込み端子NMIがローレベルとなり、CPU58にノンマスカブルインターラプトがかかることになる。このとき、CPU58は、現状の賞球払い出し状態(未払いの賞球データ等)及び玉貸しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止することができる。
【0060】
電源電圧DC12Vの電圧が基準電圧LV3から基準電圧LV4に低下すると(ポイントP8)、賞球制御基板31のCPU58はリセット状態となり、動作を停止する。この後、時間の経過に従ってDC12Vの電源電圧は漸減してゆき基準電圧LV5に至ると(ポイントP9)、遊技制御基板30のCPU56は現状のゲーム進行状況を示すデータを待避させ、その後RAMへのアクセスを禁止し、動作を停止する。
【0061】
ここで、前述したように、遊技制御基板30及び賞球制御基板31各々のRAMはバッテリバックアップされており、電源遮断時もRAMに記憶されたデータは所定時間(本実施例では、約1時間20分〜約3時間30分)記憶保持される。
【0062】
次に、遊技制御基板30の停電検出回路60が停電を検出したときの電源遮断時及び電源投入時の動作について説明する。まず、電源遮断時の処理を図12に示すフローチャートに従って説明する。図12に示すフローチャートは、停電検出回路60によって停電が検出された後、遊技制御基板30のCPU56により実行される処理及び、遊技制御基板30からのNMI信号を賞球制御基板31が受信し、そのデータが停電検出に関するものと判断した後、賞球制御基板31のCPU58により実行される処理である。CPU56及びCPU58により実行される処理が本ルーチンに移行すると、まず、RAMの複数の所定領域に所定値55Hを書き込む処理が為される(S100)。書き込まれる所定値は、如何なる値でも良いが、1バイト中の各々のビットが交互に「1」と「0」とになる55H又はAAHが好ましい。
【0063】
RAMの所定領域に所定値が書き込まれた後、データの待避が実行される(S110)。このデータの待避処理は、遊技制御基板30では現状のゲームの進行状況、例えば、高確率中であるか否か、大当たり中であるか否か、特別図柄表示装置32で図柄変動中であるか否か等のゲームの進行状況を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。一方、賞球制御基板31では、未払いの賞球個数を示すデータ等の現状の賞球個数の払い出し状態及び貸し球の払い出し状態を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。この待避処理は、現状の状態を常にRAMの所定領域に書き込むアルゴリズムであれば、特にこの処理を実行する構成としなくても良い。データの待避が実行されると、次にRAMへのアクセスが禁止される(S120)。
【0064】
このRAMへのアクセス禁止処理は、電源電圧の不安定な状態でのRAMへの書き込みを禁止することにより、待避するデータの正確性及び確実性を高めるためである。その後、前述したリセット回路62の出力するリセット信号がローレベルに低下すると、リセット信号を受信した賞球制御基板31のCPU58が動作を停止し、遊技制御基板30のCPU58の動作も停止する(S130)。一方、所定時間内に各リセット信号がローレベルに低下しない場合は、電源電圧が一時的に少し低下しただけで元の電圧に復帰したときである。この場合には、RAMへのアクセス禁止処理が解除された後(S140)、処理はリターンに抜け本来の処理が実行される。
【0065】
電源が投入され、セキュリティチェックが終了すると、遊技制御基板30のCPU56は、図13に示す電源投入時ルーチンを実行する。このルーチンは、リセット信号がローレベルからハイレベルに変化する信号の立ち上げ時に1回だけ実行される。このルーチンに処理が移行すると、停電復旧時か否か判断される(S150)。本具体例では、DC5Vのバックアップ電源は、前述したように、コンデンサにより約1時間20分〜約3時間30分間CPU56及びCPU58のRAMに記憶されたデータを記憶保持するよう構成されている。このため、停電ではなく、営業が終了してから翌朝に電源を投入する通常状態では、RAMのデータは記憶保持されていない。これにより、停電時にRAMの所定領域に書き込まれた所定値は、記憶保持されることなく所定値とは異なった値となっている。一方、瞬停を含む一般的な停電は、1時間もあれば復旧する。係る停電時には、RAMの所定領域に書き込まれた所定値は、変化することなく記憶保持されている。従って、RAMの所定領域に書き込まれた値を比較することにより、停電復旧時か否かが判定される。
【0066】
ステップS150の判定処理により、停電復旧時でないとの否定判定が為されると(S150:NO)、メモリの値をクリアする等の初期設定(S160)が実行され、停電復旧時との肯定判定が為されると(S150:YES)、復旧処理(S170)が実行され処理はリターンに抜ける。復旧処理では、遊技制御基板30のCPU56は、待避したゲームの進行を示すデータから通常の処理を実行するための準備を実行し、各制御基板に停電から復旧したことを知らせるコマンドコードを送信する。
【0067】
この後、CPU56は、図14に示す周知のメインルーチンを2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行する。即ち、このメインルーチンは、本処理と残余処理からなり、詳細は略すが、正常割り込みか否かの判定(S200)、初期設定(S201)、初期乱数更新(S202)、当否乱数更新(S203)、大当り図柄乱数更新(S204)、外れ図柄乱数更新(S205)、普通図柄乱数更新(S206)、各入力処理(S207)、当否判定処理(S208)、画像出力処理(S209)、各出力処理(S210)、外れ図柄乱数更新(S211)、初期乱数更新(S212)の各処理が実行される。これにより、遊技制御基板30のCPU56は、停電発生時には、停電前のゲームの進行状態から続行してゲームの制御を司ることができ、遊技者に不測の不利益や違和感を与えることがない。
【0068】
一方、賞球制御基板31のCPU58は、電源が投入されセキュリティチェックが終了すると、図15に示すメインルーチンを実行する。このルーチンでは、前述したステップS150の処理と同様の処理により、停電復旧時か否か判定され(S300)、停電復旧時との肯定判定が為されると(S300:YES)、記憶保持されたデータに基づき賞球の払い出しを実行し(ステップS310)、貸し玉の払い出しを実行する(S320)。これにより、停電発生時に未払いの賞球個数を示すデータがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき賞球の払い出しが実行される。同様に、停電発生時に未払いの玉貸データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき玉貸しの払い出しが実行される。これにより、停電が発生しても遊技者に不利益を与えることはない。前記ステップS300の判定処理により、停電復旧時でないとの否定判定が為されると(S300:NO)、初期設定(S330)が実行された後に通常の処理が実行される。
【0069】
次に、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間で送受信される払い出す賞球個数を示すデータ、各種エラー信号、未払い満タン信号についての処理及び賞球払出に関する処理についてフローチャートを用いて説明する。
【0070】
まず、遊技制御基板30内の8ビットワンチップマイコンが実現する払い出す賞球個数を示すデータに関する処理及びエラー信号受信時の処理を、図16〜図18に示すフローチャートに従って説明することにする。
【0071】
図16は、遊技制御基板30で4ms毎に繰り返すメインルーチンの入力処理で行われ、払い出す賞球個数を示す信号の確定過程を示す賞球データ作成処理のフローチャートである。
【0072】
遊技制御装置30は、この処理では、まず遊技球が特別図柄始動口36へ入賞したか否かを判断する(S400)。入賞せず否定判断(S400:NO)なら、ステップS402に進み、肯定判断(S400:YES)なら賞球データ記憶バッファに記憶する払い出す賞球個数を示すデータの下位1ビット目を1にする(S401)。ここで、払い出す賞球個数を示すデータは00000000のように示し1バイトデータで表され、特別図柄始動口36への入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00000001となる。各ビットは対応する入賞口への入賞状態を表し、1が検知、0が未検知を示す。
【0073】
次に、普通図柄始動口38、39へ入賞したか否かを判断する(S402)。否定判断(S402:NO)なら、ステップS404に進み、肯定判断(S402:YES)なら下位2ビット目を1にする(S403)。普通図柄始動口38、39のみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00000010となる。
【0074】
そして、大入賞口40内にあるVスイッチが遊技球の入賞を検出したか否かを判断する(S404)。否定判断(S404:NO)なら、ステップV406に進み、肯定判断(S404:YES)なら下位3ビット目を1にする(S405)。Vスイッチのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00000100となる。
【0075】
そして、カウントスイッチ40bが遊技球の入賞を検出したか否かを判断する(S406)。否定判断(S406:NO)なら、ステップS408に進み、肯定判断(S406:YES)なら下位4ビット目を1にする(S407)。カウントスイッチ40bのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00001000となる。
【0076】
次に、右袖入賞口52aへ入賞したか否かを判断する(S408)。否定判断(S408:NO)なら、ステップS410に進み、肯定判断(S408:YES)なら下位5ビット目を1にする(S409)。右袖入賞口52aのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00010000となる。
【0077】
そして、右落入賞口52bへ入賞したか否かを判断する(S410)。否定判断(S410:NO)なら、ステップS412に進み、肯定判断(S410:YES)なら下位6ビット目を1にする(S411)。右落入賞口52bのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは00100000となる。
【0078】
そして、左袖入賞口52cへ入賞したか否かを判断する(S412)。否定判断(S412:NO)なら、ステップS414に進み、肯定判断(S412:YES)なら下位7ビット目を1にする(S413)。左袖入賞口52cのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは01000000となる。
【0079】
次に、左落入賞口52dへ入賞したか否かを判断する(S414)。否定判断(S414:NO)なら、ステップS416に進み、肯定判断(S414:YES)なら下位8ビット目を1にする(S415)。左落入賞口52dのみの入賞によって払い出す賞球個数を示すデータは10000000となる。
【0080】
そして、これらの賞球データを賞球データ記憶バッファに記憶処理し(S416)、リターンに抜ける。
【0081】
ここで、払い出す賞球個数を示すデータ8個(賞球データ記憶00H〜07H)を記憶する賞球データ記憶バッファと、それとは別に払い出す賞球個数を示すデータを送信するための賞球データ記憶バッファを備えているため、記憶個数を増やしても問題ない。
【0082】
図16に示すように、入賞頻度の高い始動口及び入賞口順に下位のビットから割り振ることで、処理の負担を軽減することができる。
【0083】
図17は、遊技制御基板30で4ms毎に繰り返すメインルーチンの出力処理で行われ、図16で作成された払い出す賞球個数を示すデータを賞球制御基板31へ送信する処理を示すフローチャートである。
【0084】
この処理において遊技制御基板30では、まず賞球データ記憶バッファにステップS416で記憶処理されたデータがあるか否か(00000000でないか否か)が判定されるが(S500)、これ以前に図示しない処理で、賞球データ記憶バッファにデータがなかった場合に賞球データシフト処理が行われる。賞球データシフト処理は、賞球データ記憶バッファにデータがなく、賞球データ記憶00Hに記憶されたデータがある場合に行われ、賞球データ記憶00Hに記憶された払い出す賞球個数を示すデータを賞球データ記憶バッファに移す処理が行われる。それと同時に賞球データ記憶01H〜07Hまでに記憶された賞球データも1段階前の領域へと移される処理が行われる。
【0085】
ステップS500で否定判断(S500:NO)なら、実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。肯定判断(S500:YES)なら、賞球制御基板31から未払い満タン信号を受信したか否かを判断する(S501)。ここで、未払い満タン信号とは、未払いの賞球個数を示すデータが賞球制御基板31のRAM容量の所定容量以上となったことを知らせるデータである。
【0086】
肯定判断(S501:YES)ならリターンし、払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断できように構成する。これによって、賞球制御基板31のRAMの記憶容量を小さくすることができ、コストの削減に寄与することができる。否定判断なら(S501:NO)、賞球データ記憶バッファに記憶された賞球データの下位1ビット目が1になっているか否か判断する(S502)。
【0087】
肯定判断なら(S502:YES)、データバスに賞球4個のデータをセットし(S503)、下位1ビット目を0にして(S504)、ステップS525に進む。否定判断(S502:NO)なら、下位2ビット目のデータが1か否か判断する(S505)。
【0088】
肯定判断なら(S505:YES)、データバスに賞球4個のデータをセットし(S506)、下位2ビット目を0にして(S507)、ステップS525に進む。否定判断(S505:NO)なら、下位3ビット目のデータが1か否か判断する(S508)。
【0089】
肯定判断なら(S508:YES)、データバスに賞球15個のデータをセットし(S509)、下位3ビット目を0にして(S510)、ステップS525に進む。否定判断(S508:NO)なら、下位4ビット目のデータが1か否か判断する(S511)。
【0090】
肯定判断なら(S511:YES)、データバスに賞球15個のデータをセットし(S512)、下位4ビット目を0にして(S513)、ステップS525に進む。否定判断(S511:NO)なら、下位5ビット目のデータが1か否か判断する(S514)。
【0091】
肯定判断なら(S514:YES)、データバスに賞球10個のデータをセットし(S515)、下位5ビット目を0にして(S516)、ステップS525に進む。否定判断(S514:NO)なら、下位6ビット目のデータが1か否か判断する(S517)。
【0092】
肯定判断なら(S517:YES)、データバスに賞球10個のデータをセットし(S518)、下位6ビット目を0にして(S519)、ステップS525に進む。否定判断(S517:NO)なら、下位7ビット目のデータが1か否か判断する(S520)。
【0093】
肯定判断なら(S520:YES)、データバスに賞球10個のデータをセットし(S521)、下位7ビット目を0にして(S522)、ステップS525に進む。否定判断(S520:NO)なら、データバスに賞球10個のデータをセットし(S523)、下位8ビット目を0にして(S524)、ステップS525に進む。
【0094】
ステップS525で、これらの払い出す賞球個数を示すデータを遊技制御基板30から賞球制御基板31に送信し、リターンに抜ける。また、この払い出す賞球個数を示すデータは賞球制御基板31に送信後、消去する構成とする。
【0095】
以上の図17の処理により、遊技制御基板30が賞球制御基板31から未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータを受信した場合、払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断することができる(S501:YES)。このため、賞球制御基板31に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、遊技制御基板30からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益を回避することができる。
【0096】
図18は、遊技制御基板30のメインルーチンで行われ、賞球制御基板31からエラー信号を受信したときの処理を示すフローチャートである。
【0097】
主制御装置30は、まず賞球制御基板31から各種のエラー信号を受信したか否かを判断する(S600)。否定判断(S600:NO)なら、実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。肯定判断(S600:YES)なら、各種エラー信号が払出エラーであるか否か判断する(S601)。
【0098】
肯定判断(S601:YES)なら、遊技制御基板30から発射制御基板33に発射停止信号を送信し(S602)、払出エラー報知信号を送信し(S603)、リターンする。否定判断なら(S601:NO)、各種エラー信号が球切れエラーであるか否か判断する(S604)。
【0099】
肯定判断(S604:YES)なら、発射制御基板33に発射停止信号を送信し(S602)、球切れエラー報知信号を送信して(S605)リターンする。否定判断なら(S604:NO)、発射制御基板33に発射停止信号を送信し(S602)、満タンエラー報知信号を送信して(S606)リターンする。
【0100】
ここで各エラー報知信号は、遊技制御基板30から図柄制御基板32b、電飾制御基板34、音制御基板35の少なくとも1つ以上の基板に送信される信号である。例えば、払出エラー報知信号が図柄制御基板32bへ送信されることにより、LCD32a上の表示として図形、文字などを用いて払出エラーの発生を報知することができる。同様に、払出エラー報知信号が電飾制御基板34へ送信されることにより、ランプ類34aの発光を用いて払出エラーの発生を報知することができる。さらに、払出エラー報知信号が音制御基板35へ送信されることにより、スピーカ49からの音声出力を用いて払出エラーの発生を報知することができる。また、払出エラー報知信号が図柄制御基板32b、電飾制御基板34、音制御基板35のすべての制御基板に送信されるよう構成することで、より報知の効果を高めることができる。また、球切れエラー報知信号および満タンエラー報知信号送信の場合も同様である。尚、発射停止信号をすべてのエラーの際に送信する構成と限らなくともよい。以上の図18のような構成をとることで、エラーの内容に応じた報知を容易に行うことができる。
【0101】
次に、賞球制御基板31内の8ビットワンチップマイコンが実現する賞球に関する処理を、図19〜図21に示すフローチャートに従って説明することにする。
【0102】
図19に示す賞球制御基板31で行なわれる賞球データ受信処理について説明する。この処理は、遊技制御基板30から送信されたNMI信号が払い出す賞球個数を示すデータに関するものであると判断したときに実行される処理である。
【0103】
このルーチンに処理が移行すると、遊技制御基板30から払い出す賞球個数を示すデータを受信したか否かを判断する(S700)。否定判断の場合(S700:NO)、本ルーチンからリターンする。肯定判断なら(S700:YES)、受信した払い出す賞球個数を示すデータが賞球4個のデータであるか否か判断する(S701)。ここで、遊技制御基板30と賞球制御基板31との通信は双方向通信回路としており、双方向通信回路とすると制御基板がデータを受信したときには、そのデータを送信した制御基板にデータを正常に受信したことを示す受信確認信号を送信する構成となるが、ステップS700で賞球制御基板31が払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合には、払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を遊技制御基板30へ送信しない構成としている。このため、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間で一番頻繁に行われる払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する制御負担を軽減し、好適な制御を行うことができる。また、遊技制御基板30から払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には強制割り込み(NMI)端子に入力する構成としているため、賞球制御基板31が払い出す賞球個数を示すデータを受信した時に、受信したことを認識させるための受信確認信号を送信しない構成であっても問題ない。
【0104】
肯定判断なら(S701:YES)、未払いカウンタを4増加させ(S702)、ステップS706へ進む。ここで未払いカウンタは、遊技制御基板30から送信される払い出す賞球個数を示すデータを記憶するカウンタであり、払い出す賞球個数を示すデータによって指示された賞球個数をカウンタに加算するように構成される。否定判断なら(S701:NO)、賞球10個のデータか否か判断する(S703)。
【0105】
肯定判断なら(S703:YES)、未払いカウンタを10増加させ(S704)、ステップS706へ進む。否定判断なら(S703:NO)、未払いカウンタを15増加させ(S705)、ステップS706へ進む。
【0106】
ステップS706で、上記処理によって加減算された未払いカウンタが、設定しておいた所定値よりも大きいか否か判断する。否定判断なら(S706:NO)リターンし、肯定判断なら(S706:YES)、賞球制御基板31から遊技制御基板30へ未払いの賞球個数を示すデータが所定値以上となったことを知らせる未払い満タン信号を送信し(S707)、リターンする。この信号の送信により、遊技制御基板30は払出処理をさせない処理を実行するため(S501:YES)、賞球制御基板31に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、遊技制御基板30からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益を回避することができる。
【0107】
図20は、賞球制御基板31で行われる賞球払出処理のフローチャートである。この処理では、はじめに各種エラーフラグが0になっているか否か判断する(S800)。否定判断つまりエラーが発生しているなら(S800:NO)、エラー処理をするため本ルーチンからリターンする。肯定判断なら(S800:YES)、払い出した賞球数を示す払出カウンタの値が0になっているか否か判断する(S801)。
【0108】
肯定判断なら(S801:YES)、未払いカウンタの値が0より大きいか否か判断する(S802)。否定判断なら(S802:NO)、払い出す必要がないため本ルーチンからリターンする。
【0109】
肯定判断なら(S802:YES)、未払いカウンタの値が15以上か否か判断する(S803)。肯定判断のとき(S803:YES)、払い出す最大限の賞球数は15個であるため、賞球は払出カウンタの値を15増加させ(S804)、未払いカウンタの値を15減少させて(S805)、リターンに抜ける。ここで、払出カウンタは、現在払出処理が実行されるカウンタであり、賞球1球払い出し毎にデクリメント(1減少)されるように構成されている。
【0110】
否定判断なら(S803:NO)、未払いの賞球数を払い出すため、払出カウンタを未払いカウンタの値と等しくし(S806)、未払いカウンタの値を0にして(S807)、リターンに抜ける。
【0111】
また、ステップS801で否定判断のとき(S801:NO)、賞球を払い出すため、賞球モータ54を駆動させ賞球を払い出し(S808)、その払い出しに対して賞球検出スイッチ51に検出があったか否かを判断する(S809)。
【0112】
肯定判断なら(S809:YES)、払出カウンタの値を1減少させ(S810)、リターンする。ここで、払い出された賞球個数を示すデータを遊技制御基板30に送信しない構成とする。
【0113】
否定判断なら(S809:NO)、払出に関するエラーが生じているため払出エラー信号を遊技制御基板30へ送信し(S811)、払出エラーフラグを1にして(S812)、リターンに抜ける。ここで、払出エラーフラグは、遊技制御基板30から送信されるリセット信号若しくはRAMクリア信号を受信することにより0となる(クリアされる)。
【0114】
以上、図20の処理によって払出カウンタ及び未払いカウンタに示された賞球数を払い出し、それによって未払いの賞球データが減算される。
【0115】
次に、図21に示す賞球制御基板31で行なわれる賞球エラー処理について説明する。このルーチンに処理が移行すると、球切れスイッチ44に検出があるか否かを判断する(S900)。肯定判断なら(S900:YES)、球切れエラー信号を遊技制御基板30に送信し(S901)、球切れエラーフラグを1にして(S902)、リターンに抜ける。
【0116】
否定判断なら(S900:NO)、球切れエラーフラグを0にして(S903)、満タンスイッチ43に検出があるか否かを判断する(S904)。
【0117】
肯定判断なら(S904:YES)、満タンエラー信号を遊技制御基板30へ送信し(S905)、満タンエラーフラグを1にして(S906)、リターンに抜ける。否定判断なら(S904:NO)、満タンエラーフラグを0にして(S907)、リターンに抜ける。
【0118】
以上、図21の処理によって、検出された各種エラー(球切れエラー、満タンエラー)を示すデータをデータバス59bにセットしてNMI信号を賞球制御基板31から遊技制御基板30へ送信する。
【0119】
以上により、本実施形態によれば、遊技制御基板30と賞球制御基板31とを双方向通信回路で構成しながらも、払い出す賞球個数を示すデータに対する受信確認信号を賞球制御基板31から遊技制御基板30に送信しない構成としたため、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間で一番頻繁に行われる払い出す賞球個数を示すデータの送受信に関する制御負担を軽減するができ、またその他の情報(例えば停電検出信号など)に対しては受信確認信号を送信するように構成しているため双方向通信の利点を生かした好適な制御を行うことができる。
【0120】
また、賞球制御基板31で加減算される未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを遊技制御基板30に報知する構成(S707)としたため、賞球制御基板31に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、遊技制御基板30からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益を回避することができる。このとき、未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータを遊技制御基板30が受信することで、遊技制御基板30は払い出す賞球個数を示すデータの送信を中断するように構成することもできる(S501)。また、この構成とすることで、賞球制御基板31のRAMの記憶容量を小さくすることもでき、コストの削減に寄与することができる。
【0121】
また、賞球の払い出しに関するエラーの内容を賞球制御基板31から遊技制御基板30に送信する構成であるため、エラーランプを電飾制御基板34で制御することが可能となり、電飾関係の統一制御を行うことができる。また、電飾制御基板34の制御によるエラーランプの発光以外にも、音制御基板35または図柄制御基板32bで制御を行う報知も可能であり、エラーの内容に応じた報知を容易に行うことができる効果を有する。
【0122】
また、遊技制御基板30から賞球制御基板31に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合、停電発生を報知する場合、共に賞球制御基板31に強制割り込みがかけられて実行され、賞球制御基板31のエラー状態も遊技制御基板30で判断可能に構成しているため、遊技制御基板30から賞球制御基板31に一方的にデータを送信する構成で問題はなく、遊技制御基板30と賞球制御基板31との間の送受信に関する処理の負担を一層軽減させることができる。
【0123】
(第2実施形態)
次に図22、図23を参照して第2実施形態の弾球遊技機について説明する。第2実施形態は第1実施形態の図6、図7に代えて図22、図23の構成をとる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は100番台として説明を援用する。
【0124】
上記第1実施形態では、遊技制御基板30から賞球制御基板31に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合及び停電発生を報知する場合、共に賞球制御基板31のCPU58の強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される。また、賞球制御基板31から遊技制御基板30に各種エラー信号を送信する場合及び未払い満タン信号を送信する場合にも、共に遊技制御基板30のCPU56の強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成となっていた。それに対して第2実施形態では、遊技制御基板130から賞球制御基板131に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、停電発生を報知する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される。また、賞球制御基板131から遊技制御基板130に各種エラー信号を送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、未払い満タン信号を送信する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成である。
【0125】
図22に示すように遊技制御基板130は払い出す賞球個数を示すデータの送信時は、データバス159aに賞球個数データ(停電検出ではないこと)を示すデータをセットしてINT信号を送信する。これにより、賞球制御基板131は実行中の処理を中断することなく、処理の負担を軽減できる。
【0126】
また、停電検出信号送信時には、データバス159aを使わずに賞球制御基盤131へNMI信号を送信する。強制割り込みがかけられる場合は異常状態発生時であるため、データの種別を判断する必要がなくなり判断処理が軽減されることにより、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。
【0127】
また、図23に示すように賞球制御基板131は、エラーの種類を示すデータをデータバス159bにセットして遊技制御基板130にINT信号を送信する。制御可能割り込みであるため、遊技制御基板130は実行中の処理に影響をほとんど与えることなく処理を行うことができる。
【0128】
また、未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせる未払い満タン信号送信時は、NMI信号を送信する。遊技制御基板130に強制割り込みがかけられる場合は未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上になっている時であるため、データの種別を判断する必要がなく、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができるため、賞球制御基板131に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量が不足した状態で、遊技制御基板130からの払い出す賞球個数を示すデータを受信した場合に生じる遊技者の不利益をより安定して回避できる。
【0129】
以上、本実施形態においては、遊技制御基板130から賞球制御基板131に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合には賞球制御基板131に制御可能割り込みがかけられて実行されるので、賞球制御基板131は実行中の処理を中断することなく、賞球制御基板131の処理の負担を軽減化できる。また、強制割り込みがかけられる場合には遊技制御基板130から賞球制御基板131に停電発生を報知する場合の異常状態発生時であり、データの種別を判断する必要がなくなり判断処理が軽減されることにより、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。
【0130】
(第3実施形態)
次に図24を参照して第3実施形態の弾球遊技機について説明する。第3実施形態は第1実施形態の図5に代えて図24を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は200番台として説明を援用する。
【0131】
第1実施形態では、遊技制御基板30には停電検出回路60及びバックアップ電源64を備え、賞球制御基板31にはバックアップ電源57を備えた構成となっていた。第3実施形態においては、遊技制御基板230には第1実施形態と同様に停電検出回路260及びバックアップ電源264を備え、また賞球制御基板231には停電検出回路及びバックアップ電源を備えない構成とする。
【0132】
図24に示すように、第1実施形態と同様に、電源AC24Vを経て電源基板255から遊技制御基板230、賞球制御基板231、図柄制御基板232b等を含むサブ制御基板242へ各種電源が供給されている。電源基板255は、24V交流電源からDC32V、DC12V、DC5V及びサブ制御基板42へはさらに全波24Vを生成し、各制御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。
【0133】
遊技制御基板230に停電検出回路260を備え、またバックアップ電源264を備えており、電源基板255から供給される電源が途絶えてもCPU256にバックアップ用電源(VBB)を供給するように構成されている。遊技制御基板230では遊技状態のバックアップと、第1実施形態では賞球制御基板31で行っていた未送信の賞球に関するデータをバックアップするように構成されている。つまり賞球制御基板231のCPU258内のRAMに記憶されるデータはバックアップされない構成である。また、サブ制御基板259にもバックアップ電源を設ける構成、遊技制御基板230からサブ制御基板242へバックアップ用電源を供給する構成としてもよい。
【0134】
賞球制御基板231には、停電検出回路及びバックアップ電源を備えない構成となっている。第1実施形態と比較し、バックアップ関連の回路を設けていないため、コストの削減をすることができる。また、賞球に関するデータを賞球制御基板231ではバックアップせず、遊技制御基板230でバックアップする構成のため、遊技制御基板230から停電検出信号を送信する必要がなく、遊技制御基板230と賞球制御基板231間の送受信に関する制御負担を軽減することができる。また、賞球制御基板231に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量を小さくすることで、停電時に賞球制御基板231の賞球に関するデータをバックアップしないことにより生じる遊技者の不利益を最小限に抑えることができる。
【0135】
また、遊技制御基板230で賞球に関するデータの送信を中断した場合には、未送信の賞球に関するデータを遊技制御基板230でバックアップする構成のため、復帰後に遊技制御基板230に記憶保持された賞球に関するデータを賞球制御基板231に送信することで賞球の払い出しが行われる。ここで、復帰時には賞球制御基板231のCPU258は、遊技制御基板230のCPU256よりもはやく制御の実行を始めるため(図10)、電源投入後直ちに、遊技制御基板230が賞球制御基板231にデータを送信しても、賞球制御基板231は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
【0136】
以上、本実施形態においては、賞球制御基板231では賞球に関するデータをバックアップしない構成であり、遊技制御基板230で遊技状態とともに賞球に関するデータについてもバックアップする構成であるため、賞球制御基板231にバックアップ関連の回路を組み込む必要がなく、コストの削減に寄与することができると共に、遊技制御基板230から停電検出信号を送信する必要がないため、遊技制御基板230と賞球制御基板231との間の送受信に関する制御負担をより軽減させることができる。また、賞球制御基板231に賞球に関するデータの記憶保持のために備えられたRAMの記憶容量を小さくすることで、停電時に賞球制御基板231の賞球に関するデータをバックアップしないことにより生じる遊技者の不利益を最小限に抑えることができる効果を有する。
【0137】
(第4実施形態)
次に図25、26、27を参照して第4実施形態の弾球遊技機について説明する。第4実施形態は、第1実施形態の図4に代わりに図25を、図18に代わりに図26を用い、また図27の処理を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は300番台として説明を援用する。
【0138】
図25はパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機310の電気回路は、図示するように、遊技制御基板330、賞球制御基板331、サブ制御基板342である図柄制御基板332b、発射制御基板333、電飾制御基板334及び音制御基板335等から構成されており、遊技制御基板330と賞球制御基板331の通信は双方向通信回路である。第1実施形態では、図柄制御基板32b、発射制御基板33、電飾制御基板34及び音制御基板35に対して遊技制御基板30からのみ送信できる一方向通信回路とした。これに対し第4実施形態では、図柄制御基板332b、電飾制御基板334及び音制御基板335に対しては遊技制御基板330からの一方向通信回路とし、発射制御基板333に対しては賞球制御基板331からの一方向通信回路とする構成となっている。これにより、賞球の払い出しに関するエラーが生じた場合、遊技制御基板330を介することなく賞球制御基板331から発射制御基板333に直接指示を出すことができ、遊技制御基板330の処理の負担を軽減することができる。
【0139】
また、タッチスイッチ324aは、第1実施形態では遊技制御基板30に接続されていたが、第4実施形態では、発射制御基板333は賞球制御基板331と一方向通信回路で接続され、払い出し等に関するデータは賞球制御基板331にから発射制御基板333に送られる構成となっているため、タッチスイッチ324aは賞球制御基板331に接続されている。
【0140】
図26は、遊技制御基板330のメインルーチンで行われ、賞球制御基板331からエラー信号を受信したときの処理を示すフローチャートである。
【0141】
遊技制御基板330は、まず賞球制御基板331から各種エラー信号を受信したか否かを判断する(S1000)。否定判断(S1000:NO)なら、実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。肯定判断(S1000:YES)なら、各種エラー信号が払出エラーであるか否か判断する(S1001)。
【0142】
肯定判断の場合(S1001:YES)、第1実施形態では発射制御基板33に発射停止信号を送信した後、払出エラー報知信号を送信する処理を行っていたが、第4実施形態では発射制御基板333は賞球制御基板331と接続されているため、発射停止信号を送信しないで払出エラー報知信号を送信し(S1002)、リターンする。否定判断なら(S1001:NO)、各種エラー信号が球切れエラーであるか否か判断する(S1003)。
【0143】
肯定判断の場合(S1003:YES)、ここでも発射停止信号は送信せず、球切れエラー報知信号を送信し(S1004)、リターンする。否定判断の場合(S1003:NO)、発射停止信号を送信せず、満タンエラー報知信号を送信し(S1005)、リターンする。
【0144】
ここで各エラー報知信号は、遊技制御基板331から図柄制御基板332b、電飾制御基板334、音制御基板335の少なくとも1つ以上の基板に送信される信号である。例えば、払出エラー報知信号が図柄制御基板332bへ送信されることにより、LCD332a上の表示として図形、文字などを用いて払出エラーの発生を報知することができる。同様に、払出エラー報知信号が電飾制御基板334へ送信されることにより、ランプ類342aの発光を用いて払出エラーの発生を報知することができる。また、払出エラー報知信号が音制御基板335へ送信されることにより、スピーカ349からの音声出力を用いて払出エラーの発生を報知することができる。このような構成を採用することで、エラーの内容に応じた報知を容易に行うことができる。また、払出エラー報知信号が図柄制御基板332b、電飾制御基板334、音制御基板335のすべての基板に送信されるよう構成することで、より報知の効果を高めることができる。また、球切れエラー報知信号および満タンエラー報知信号送信の場合も同様である。
【0145】
図27は、各種エラーが発生した場合に発射を停止するための信号を賞球制御基板331から発射制御基板333へ送信するときに賞球制御基板331で行なわれる処理を示すフローチャートである。
【0146】
この処理では、まずエラーが生じていることを示す各種エラーフラグが1であるか否かを判断する(S1100)。否定判断(S1100:NO)なら、エラーは生じておらず発射を停止する必要はないので、実質的な処理を行うことなく本ルーチンからリターンする。肯定判断(S1100:YES)なら、払出エラーフラグが1であるか否か、つまり各種エラーが払出エラーであるか否か判断する(S1101)。
【0147】
肯定判断(S1101:YES)なら、賞球制御基板331から発射制御基板333に発射停止信号を送信し(S1102)、リターンする。本実施形態では賞球制御基板331から発射制御基板333への一方向通信として構成されているため、各種エラーの発生により発射を停止するための信号を賞球制御基板331から送信し、発射を停止することができる構成とされている。否定判断なら(S1101:NO)、球切れエラーフラグが1であるか否か判断する(S1103)。
【0148】
肯定判断(S1103:YES)なら、発射制御基板333に発射停止信号を送信し(S1102)、リターンする。否定判断なら(S1103:NO)、満タンエラーが生じているため発射制御基板333に発射停止信号を送信し(S1102)、リターンする。
【0149】
以上の図27の処理により、各種エラーの発生により発射を停止するための信号を賞球制御基板331から直接送信して発射を停止することができる(S1102)
【0150】
尚、第2実施形態のように遊技制御基板330から賞球制御基板331に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、停電発生を報知する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行され、また、賞球制御基板331から遊技制御基板330に各種エラー信号を送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、未払い満タン信号を送信する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成としてもよい。
【0151】
以上、本実施形態においては、図柄表示装置332、電飾制御基板334及び音制御基板335に対しては遊技制御基板330からの一方向通信回路とし、発射制御基板333に対しては賞球制御基板331からの一方向通信回路とする構成であるため、賞球の払い出しに関するエラーが生じた場合、遊技制御基板330を介することなく賞球制御基板331から発射制御基板333に直接指示を出すことができ、遊技制御基板330の処理の負担を軽減することができる。
【0152】
(第5実施形態)
次に図28を参照して第5実施形態の弾球遊技機について説明する。第5実施形態は、第1実施形態の図5に代わりに図28を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は400番台として説明を援用する。
【0153】
第1実施形態では、遊技制御基板30には停電検出回路60及びバックアップ電源64が備えられ、賞球制御基板31にはバックアップ電源57が備えられており、電源基板55から供給される電源が途絶えても、それぞれに設けられたバックアップ電源64、57によって遊技制御基板30のCPU56及び賞球制御基板31のCPU58にバックアップ用電源(VBB)が供給されるように構成されていた。これに対し、第5実施形態においては、遊技制御基板430には第1実施形態と同様に停電検出回路460及びバックアップ電源464を備え、賞球制御基板431には停電検出回路及びバックアップ電源を備えない構成とし、電源基板455から供給される電源が途絶えた場合、遊技制御基板430に設けられたバックアップ電源464によって、遊技制御基板430のCPU456及び賞球制御基板431のCPU458にバックアップ用電源(VBB)が供給されるように構成されている。
【0154】
図28に示すように、第1実施形態と同様に電源AC24Vを経て電源基板455から遊技制御基板430、賞球制御基板431、図柄制御基板432b等を含むサブ制御基板442へ各種電源が供給されている。電源基板455は、24V交流電源からDC32V、DC12V、DC5V、サブ制御基板42に対してはさらに全波24Vを生成し、各制御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。
【0155】
遊技制御基板430は、第1実施形態と同様に停電検出回路460を備え、停電の検出時には遊技制御基板430から賞球制御基板431へ停電が発生したことを示す停電検出信号を送信する。また、遊技制御基板430にはバックアップ電源464を備えており、電源基板455から供給される電源が途絶えても遊技制御基板430のCPU456にバックアップ用電源(VBB)を供給し、さらに賞球制御基板431のCPU458にもバックアップ用電源(VBB)を供給する。このとき、遊技制御基板430では遊技状態をバックアップし、賞球制御基板431では未払い賞球データをバックアップするように構成されている。また、サブ制御基板459にもバックアップ電源を設ける構成、遊技制御基板430のバックアップ電源464からサブ制御基板442へバックアップ用電源を供給する構成としてもよい。
【0156】
賞球制御基板431には、停電検出回路及びバックアップ電源を備えていない。第1実施形態と比較し、バックアップ関連の回路を設けていないため、コストの削減をすることができる効果を有する。
【0157】
また、遊技制御基板430には停電検出回路460が備えられており、停電を検出した場合、賞球制御基板431へ停電検出信号を送信する。ここで、賞球制御基板431にも停電検出回路を設けるように構成してもよい。その場合、遊技制御基板430と賞球制御基板431は、それぞれの停電検出回路で停電を検出することになるため、遊技制御基板430から賞球制御基板431へ停電検出信号を送信する必要がなく、制御負担を軽減することができる
【0158】
尚、第2実施形態のように遊技制御基板430から賞球制御基板431に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、停電発生を報知する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行され、また賞球制御基板431から遊技制御基板430に各種エラー信号を送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、未払い満タン信号を送信する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成としてもよい。
【0159】
以上、本実施形態においては、遊技制御基板430に設けられたバックアップ電源464によって、遊技制御基板430のCPU456及び賞球制御基板431のCPU457にバックアップ用電源が供給される構成であるため、停電時に賞球に関するデータをバックアップしながらも、賞球制御基板431にバックアップ関連の回路を組み込む必要がなく、コストの削減に寄与することができる。
【0160】
(第6実施形態)
次に図29〜図31及び図24を参照して第6実施形態の弾球遊技機について説明する。第6実施形態は、第1実施形態の図5に代わりに図24を援用し、図7に代わりに図29を用い、図11に代わりに図30を用い、また図31の処理を用いる。第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は500番台として説明を援用する。
【0161】
電源基板555から電源を供給する構成及び各制御基板の構成は、図24を援用する。即ち、遊技制御基板530に停電検出回路560及びバックアップ電源564を備え、遊技制御基板530で遊技状態と未払いの賞球個数について一括してバックアップするように構成する。
【0162】
また、賞球制御基板531には停電検出回路及びバックアップ電源を備えない構成とする。したがって、バックアップ関連の回路を設けない構成であるため、第1実施形態と比較しコストの削減をすることができる。
【0163】
次に、遊技制御基板530から賞球制御基板531への信号送信についての構成は図6を援用し、払い出す賞球個数を示すデータの送信時と停電検出信号送信時ともに賞球制御基板531に強制割り込みがかけられて実行される構成とする。このため、遊技制御基板530から賞球制御基板531に一方的にデータを送信する構成で問題はなく、遊技制御基板530と賞球制御基板531との間の送受信に関する処理の負担を一層軽減させることができる。
【0164】
また、賞球制御基板531から遊技制御基板530への信号送信については、図29に示すように、賞球に関する制御状態を報知するデータをデータバス559bにセットしてNMI信号を賞球制御基板531から遊技制御基板530に送信する。ここで、送信される賞球に関する制御状態を報知するデータは、第1実施形態では各種エラーの内容を知らせるデータと未払いの賞球データが所定容量以上となったことを知らせるデータのみであったが、第6実施形態においては、賞球に関するデータをバックアップしない構成であるため、各種エラーの内容を知らせるデータ及び未払いの賞球個数を示すデータが所定容量以上となったことを知らせるデータ、そして未払いの賞球個数を示すデータについても送信する構成となっている。
【0165】
停電が検出された場合でも、電源基板555から賞球制御基板531のVCCに供給されるDC5Vは微小時間ではあるが送られているため、賞球制御基板531のCPU558が停止するまでの間に処理は可能であり、その間に未払いの賞球個数を示すデータの信号を遊技制御基板530に送信する。したがって、賞球制御基板531は停電信号受信後、未払いの賞球個数を示すデータを遊技制御基板530に送信した後に賞球制御基板531の制御を停止する構成であるため、賞球制御基板531で賞球に関するデータをバックアップする構成でなくとも、停電の発生により生じる遊技者の不利益をなくすことができる。
【0166】
また、賞球制御基板531は常時、未払いの賞球個数を示すデータを算出し、1バイト以内の未払いの賞球個数を示すデータとしてレジスタにあらかじめ記憶するように構成し、停電検出に備えることで、遊技制御基板530への未払いの賞球個数を示すデータの送信を一層素早く行うことが可能となる。
【0167】
また、遊技制御基板530に送信される未払いの賞球個数を示すデータの信号を1バイト以下のデータ容量とする構成とし、これによって、停電検出後に賞球制御基板531の制御を停止するまでの時間的制約下において、賞球制御基板531が未払いの賞球個数を示すデータを送信するために必要とする時間を可能な限り短くし、未払いの賞球個数を示すデータのバックアップを安定して行えるようにすることができる。
【0168】
次に、電源投入が遮断されるときの動作を図30に従って説明する。パチンコ遊技機510への電源投入が遮断され(ポイントP10)、基準電圧LV6に至ると(ポイントP11)、停電が検出され、遊技制御基板530は現状のゲーム進行状況を示すデータを待避しRAMへのアクセスを禁止した後、CPU556が停止状態となる。電源電圧DC12Vの電圧が基準電圧LV7に低下すると(ポイントP12)、賞球制御基板531のCPU558の強制割り込み端子がローレベルとなり、CPU558にノンマスカブルインターラプトがかかる。このとき、CPU558は、現状の賞球払い出し状態及び玉貸しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止する。電源電圧DC12Vの電圧がさらに基準電圧LV8まで低下すると(ポイントP13)、CPU558はリセット状態となり、動作を停止する。
【0169】
電源投入が遮断される場合、先ず遊技制御基板530のCPU556が停止状態になり、その後、賞球制御基板531のCPU558が停止状態となる構成とする。これにより、遊技制御基板530のCPU556が電源投入が遮断される前に送信したデータが賞球御基板531に確実に受信される効果を有する。
【0170】
次に、図31に示す遊技制御基板530で行なわれる未払い賞球受信処理について説明する。この処理は、停電発生時に賞球制御基板531から送信される未払いとなっている賞球個数を示す未払い賞球数信号を遊技制御基板530が受信することにより行われる処理である。
【0171】
遊技制御基板530のCPU556により実行される処理が本ルーチンに移行すると、未払いの賞球個数を示す未払い賞球信号を賞球制御基板531から受信したか否かを判断する(S1200)。否定判断なら(S1200:NO)、実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。肯定判断なら(S1200:YES)、未払い賞球数信号に示される未払いの賞球個数を遊技制御基板530のCPU556内のRAMに記憶し、バックアップ電源によりRAMの記憶内容を維持する処理を行う(S1201)。
【0172】
停電復帰時には、未払い賞球数に応じたデータを遊技制御基板530から賞球制御基板531に送信するように構成され、賞球制御基板531をバックアップしなくても未払い賞球数を払い出すことができる。ここで、復帰時には賞球制御基板531のCPU558は、遊技制御基板530のCPU556よりもはやく制御の実行を始める構成のため、電源投入後直ちに、遊技制御基板530が賞球制御基板531にデータを送信しても、賞球制御基板531は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
【0173】
また、遊技制御基板530に設けられたバックアップ電源も遊技制御基板530のCPU556にのみ電源を供給できればよく、容量を小さくすることができるため好適である。
【0174】
以上、本実施形態においては、賞球制御基板531では賞球に関するデータをバックアップしない構成であり、遊技制御基板530で賞球に関するデータについてもバックアップする構成であるため、賞球制御基板531にバックアップ関連の回路を組み込む必要がなく、コストの削減に寄与することができる。また、停電が発生した場合に賞球制御基板531で賞球に関するデータをバックアップする構成でなくても、停電検出信号の受信時に賞球制御基板531のRAMに記憶された賞球に関するデータを、遊技制御基板530に送信する構成としているため、停電の発生により生じる遊技者の不利益をなくすことができる。
【0175】
また、遊技制御基板530に送信される停電発生時の未払いの賞球個数を示すデータを1バイト以下のデータ容量とする構成であるため、遊技制御基板530の停電検出後に賞球制御基板531の制御を停止するまでの時間的制約下において、賞球制御基板531が未払いの賞球個数を示すデータを送信するために必要とする時間を可能な限り短くし、未払いの賞球個数を示すデータのバックアップを安定して行えるようにすることができる。また、賞球制御基板531は常時、未払いの賞球個数を示すデータを算出し、1バイト以内の未払いの賞球個数を示すデータとして記憶する処理を行い、このデータをレジスタに記憶するように構成することで、遊技制御基板530への未払いの賞球個数を示すデータの送信を一層素早く行うことができる効果を有する。
【0176】
(第7実施形態)
次に図32を参照して第7実施形態の弾球遊技機について説明する。第7実施形態は、第6実施形態で援用した図6の代わりに図22を援用し、図29に代わりに図32を用いる。第6実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は600番台として説明を援用する。
【0177】
上記第6実施形態では、遊技制御基板530から賞球制御基板531に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合及び停電発生を報知する場合、共に賞球制御基板531の強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行され、また、賞球制御基板531から遊技制御基板530に各種エラー信号を送信する場合、未払い満タン信号を送信する場合及び未払い賞球データ信号を送信する場合にも、共に遊技制御基板630に強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成となっていた。それに対して第7実施形態では、遊技制御基板630から賞球制御基板631に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、停電発生を報知する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される。また、賞球制御基板631から遊技制御基板630に各種エラー信号を送信する場合及び未払い満タン信号を送信する場合は通常割り込み端子(INT端子)に信号を入力し、未払いの賞球個数を示すデータ信号を送信する場合は強制割り込み端子(NMI端子)に信号を入力して実行される構成である。
【0178】
遊技制御基板630から賞球制御基板631への信号送信についての構成は図22を援用する。遊技制御基板630は払い出す賞球個数を示すデータの送信時は、データバス659aに払い出す賞球個数を示すデータをセットしてINT信号を送信する。これによって、賞球制御基板631は実行中の処理を中断することなく、処理の負担を軽減できる。また、停電検出信号送信時には、データバス659aを使わずに賞球制御基盤631へNMI信号を送信する。強制割り込みがかけられる場合は異常状態発生時であるため、データの種別を判断する必要がなくなり判断処理が軽減されることにより、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。
【0179】
また、図32に示すように賞球制御基板631は、各種エラー信号及び未払い満タン信号をデータバス659bにセットして遊技制御基板630にINT信号を送信する。制御可能割り込みであるため、遊技制御基板630は実行中の処理に影響をほとんど与えることなく処理を行うことができる。また、未払いの賞球個数を示すデータの信号の送信時は、NMI信号を送信する。遊技制御基板630に強制割り込みがかけられるため、データの種別を判断する必要がなく、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。そのため、停電検出時には未払いの賞球個数を示すデータのバックアップを安定して行えるようにすることができる。
【0180】
以上、本実施形態においては、遊技制御基板630から賞球制御基板631に払い出す賞球個数を示すデータを送信する場合は、賞球制御基板631に制御可能割り込みがかけられて実行されるので、賞球制御基板631は実行中の処理を中断することなく、賞球制御基板631の処理の負担を軽減化でき、また、強制割り込みがかけられる場合には、遊技制御基板630から賞球制御基板631に停電発生を報知する場合の異常状態発生時であり、データの種別を判断する必要がなくなり判断処理が軽減されることにより、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができる。
【0181】
また、賞球制御基板631から遊技制御基板630に各種エラー信号及び未払い満タン信号を送信する場合、賞球制御基板631に制御可能割り込みがかけられて実行されるため、遊技制御基板630は実行中の処理に影響をほとんど与えることなく処理を行うことができる。また、未払いの賞球個数データ信号送信時は、遊技制御基板630に強制割り込みがかけられるため、受信からその後の処理を行うまでの時間を短くすることができ、停電検出時には未払いの賞球個数を示すデータのバックアップを安定して行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明を採用した遊技機10を示す外観斜視図である。
【図2】遊技機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】遊技機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係る遊技機10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態に係る電源基板55及び遊技制御基板30、賞球制御基板31、サブ制御基板42の構成を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態に係る遊技制御基板30から賞球制御基板31への信号送信を示すブロック図である。
【図7】第1実施形態に係る賞球制御基板31から遊技制御基板30への信号送信を示すブロック図である。
【図8】停電検出回路60の構成を示す回路図である。
【図9】リセット回路62の構成を示す回路図である。
【図10】電源投入時の状態を示すタイミングチャートである。
【図11】電源遮断時の状態を示すタイミングチャートである。
【図12】停電処理ルーチンでの処理を示すフローチャートである。
【図13】電源投入時ルーチンでの処理を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御基板30のメインルーチンで行われる処理を示すフローチャートである。
【図15】賞球制御基板31のメインルーチンで行われる処理を示すフローチャートである。
【図16】賞球データ作成処理を示すフローチャートである。
【図17】賞球データ送信処理を示すフローチャートである。
【図18】第1実施形態に係る賞球払出エラー処理を示すフローチャートである。
【図19】第1実施形態に係る賞球データ受信処理を示すフローチャートである。
【図20】第1実施形態に係る賞球払出処理を示すフローチャートである。
【図21】第1実施形態に係る賞球エラー処理を示すフローチャートである。
【図22】第2実施形態に係る遊技制御基板130から賞球制御基板131への信号送信を示すブロック図である。
【図23】第2実施形態に係る賞球制御基板131から遊技制御基板130への信号送信を示すブロック図である。
【図24】第3実施形態に係る電源基板255及び遊技制御基板230、賞球制御基板231、サブ制御基板242の構成を示すブロック図である。
【図25】第4実施形態に係る遊技機410の電気的構成を示すブロック図である。
【図26】第4実施形態に係る遊技制御基板330で行なわれる賞球払出エラー処理を示すフローチャートである。
【図27】第4実施形態に係る賞球制御基板331で行なわれる賞球払出エラー処理を示すフローチャートである。
【図28】第5実施形態に係る電源基板455及び遊技制御基板430、賞球制御基板431、サブ制御基板442の構成を示すブロック図である。
【図29】第6実施形態に係る賞球制御基板531から遊技制御基板530への信号送信を示すブロック図である。
【図30】第6実施形態に係る電源遮断時の状態を示すタイミングチャートである。
【図31】未払い賞球受信処理を示すフローチャートである。
【図32】第7実施形態に係る賞球制御基板631から遊技制御基板630への信号送信を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0183】
10…パチンコ機 13…プリペイドカードユニット
22…遊技盤 24…発射ハンドル
24a…タッチスイッチ 24b…発射停止スイッチ
30…遊技制御基板 31…賞球制御基板
32b…図柄制御基板
33…発射制御基板 33a…発射モータ
34…電飾制御基板 35…音制御基板
36…特別図柄始動口
36a…特別図柄始動口スイッチ
40…大入賞口
40b…カウントスイッチ
47…CR精算表示装置
49…スピーカ 50…外部接続端子基板
55…電源基板
56、58…CPU(ワンチップマイコン)
57、64…バックアップ電源
60…停電検出回路 62…リセット回路
【出願人】 【識別番号】395018239
【氏名又は名称】株式会社高尾
【住所又は居所】愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘

【公開番号】 特開2006−293(P2006−293A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−178478(P2004−178478)