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【発明の名称】 パチンコ遊技機
【発明者】 【氏名】向山 幸治
【住所又は居所】名古屋市中村区那古野一丁目47番1号 名古屋国際センタービル2階 ダイコク電機株式会社内

【要約】 【課題】2種類の大当たりが適度なバランスで発生するように制御可能にして、遊技内容の多様化を促進すること。

【解決手段】パチンコ遊技機1の遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第1種大当たりのための抽選動作権利が、入賞難易度が比較的低い状態の第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて発生し、且つ第2種大当たりのための羽根11bの拡開動作権利が、入賞難易度が比較的高い状態の第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞に応じて発生する。遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、抽選動作権利が、第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞に応じて発生し、且つ羽根11bの拡開動作権利が、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて発生する。遊技モードの切換動作は、第1種大当たりの発生回数及び第2種大当たりの発生回数の比に基づいて自動的に行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ玉の入賞難易度が互いに異なる第1始動口及び第2始動口と、
遊技に伴い第1始動条件が成立したときに動作される第1役物と、
遊技に伴い第2始動条件が成立したときに動作される第2役物と、
前記第1役物の動作に関連して予め設定された第1大当たり条件が成立したときに遊技客側に有利な第1大当たりを発生させると共に、前記第2役物の動作に関連して予め設定された第2大当たり条件が成立したときに遊技客側に有利な第2大当たりを発生させる制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、
遊技モードとして、前記第1始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第1始動条件が成立すると共に、前記第2始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第2始動条件が成立する第1モードと、前記第1始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第2始動条件が成立すると共に、前記第2始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第1始動条件が成立する第2モードとを設定し、
前記第1大当たりの発生回数及び第2大当たりの発生回数の比の大小に応じて、前記遊技モードを前記第1モード及び第2モードの何れかに切換えるモード切換手段を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
前記モード切換手段は、前記第1大当たり及び第2大当たりが発生する毎に、第1大当たりの発生回数及び第2大当たりの発生回数の比を演算し、その演算結果と予め設定された基準値との比較に基づいて前記遊技モードを前記第1モード及び第2モードの何れかに切換えることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技客側に有利な大当たりが2種類設定されたパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば特許文献1に見られるように、始動入賞口へのパチンコ玉の入賞に応じて行われる抽選動作の結果が当たりであった場合に第1種大当たりが発生する第1種パチンコ遊技機と、始動入賞口へのパチンコ玉の入賞により羽根が短時間だけ開き、その中にあるVゾーンにパチンコ玉が入賞したときに第2種大当たりが発生する第2種パチンコ遊技機)とを融合した形態の複合パチンコ遊技機が提案されている。このような複合パチンコ遊技機においては、1台で異なる態様の遊技を楽しむことができると共に、遊技内容が多様化して遊技性が向上するため、遊技客に飽きられることが少なくなるというメリットがある。
【特許文献1】特開2000−33141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような構成とされた複合パチンコ遊技機においては、第1種大当たり及び第2種大当たりの何れが発生するかは、そのパチンコ遊技機の遊技特性に応じた固定的な割合で決まることになるため、その発生頻度が一方の大当たりに偏ることが避けられない。このように一方の大当たりが偏って発生する状態では、遊技内容の多様化が不十分になるという問題点が出てくるものであり、この結果、遊技客側が2種類の態様の遊技を十分に楽しめなくなって、遊技に対する興趣の低下を来たす恐れも出てくる。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2種類の大当たりが適度なバランスで発生するように制御可能となって、遊技内容の多様化を促進できるようになるパチンコ遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、パチンコ玉の入賞難易度が互いに異なる第1始動口及び第2始動口と、遊技に伴い第1始動条件が成立したときに動作される第1役物と、遊技に伴い第2始動条件が成立したときに動作される第2役物と、前記第1役物の動作に関連して予め設定された第1大当たり条件が成立したときに遊技客側に有利な第1大当たりを発生させると共に、前記第2役物の動作に関連して予め設定された第2大当たり条件が成立したときに遊技客側に有利な第2大当たりを発生させる制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、
遊技モードとして、前記第1始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第1始動条件が成立すると共に、前記第2始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第2始動条件が成立する第1モードと、前記第1始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第2始動条件が成立すると共に、前記第2始動口へのパチンコ玉の入賞に応じて前記第1始動条件が成立する第2モードとを設定した上で、
前記第1大当たりの発生回数及び第2大当たりの発生回数の比の大小に応じて、前記遊技モードを前記第1モード及び第2モードの何れかに切換えるモード切換手段を設ける構成としたものである。
【0006】
この場合、請求項2記載の発明のように、前記モード切換手段を、前記第1大当たり及び第2大当たりが発生する毎に、第1大当たりの発生回数及び第2大当たりの発生回数の比を演算し、その演算結果と予め設定された基準値との比較に基づいて前記遊技モードを前記第1モード及び第2モードの何れかに切換える構成とすることができる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の手段によれば、パチンコ遊技機での遊技に伴い第1始動条件が成立したときには、第1役物が動作されるようになり、その動作に関連して予め設定された第1大当たり条件が成立したときには、遊技客側に有利な第1大当たりが発生する。また、遊技に伴い第2始動条件が成立したときには、第2役物が動作されるようになり、その動作に関連して予め設定された第2大当たり条件が成立したときには、遊技客側に有利な第2大当たりが発生する。
【0008】
パチンコ遊技機の遊技モードが、第1モードに切換えられた状態では、第1始動口へパチンコ玉が入賞したときに第1始動条件が成立し、第2始動口へパチンコ玉が入賞したときに第2始動条件が成立することになる。また、当該遊技モードが第2モードに切換えられた状態では、第1始動口へパチンコ玉が入賞したときに第2始動条件が成立し、第2始動口へパチンコ玉が入賞したときに第1始動条件が成立することになる。
【0009】
この場合、第1始動口及び第2始動口は、パチンコ玉の入賞難易度が互いに異なるものであるから、例えば、「第1始動口へのパチンコ玉の入賞難易度<第2始動口へのパチンコ玉入賞難易度」という設定であった場合には、遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第1始動条件が第2始動条件より成立し易くなり、その結果、第1大当たりの発生確率が相対的に高くなる。また、遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、第2始動条件が第1始動条件より成立し易くなり、その結果、第2大当たりの発生確率が相対的に高くなる。
【0010】
従って、パチンコ遊技機の遊技モードが第1モード或いは第2モードの何れかに固定されていた場合には、大当たり発生頻度が第1大当たり及び第2大当たりの一方に偏ることが避けられなくなって、遊技内容の多様化が不十分になってしまうが、請求項1記載の手段によれば、モード切換手段が、第1大当たりの発生回数及び第2大当たりの発生回数の比の大小に応じて、遊技モードを前記第1モード及び第2モードの何れかに切換えるようになるから、上記のような発生頻度の偏りを未然に防止できるようになる。つまり、2種類の大当たりが適度なバランスで発生するように制御可能となるものであり、これにより、遊技内容の多様化を促進できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1にはパチンコ遊技機の正面外観が概略的に示されている。この図1において、パチンコ遊技機1は、その上皿2内のパチンコ玉を電動式の発射装置(操作ダイヤルのみ符号3を付して示す)により盤面4へ発射する構成となっている。盤面4には、アウト口5、電動チューリップ6aを備えた第1スタート入賞口6(第1始動口に相当)、左右2個の第2スタート入賞口7a及び7b(第2始動口に相当)、アタッカーと呼ばれている電動役物8aを備えた大入賞口8、賞球の払出しのない左右2個のスルー入賞口9a及び9b、複合役物10が設けられていると共に、図示しない通常入賞口も設けられている。
【0012】
上記複合役物10は、第2種パチンコ遊技機(所謂ハネモノ)の機能を実現するためのセンター役物11(第2役物に相当)内に、第1種パチンコ遊技機(所謂セブン機)の機能を実現するための液晶表示パネル12(第1役物に相当)を配置した構成となっている。
ここで、パチンコ遊技機1は、その遊技モードが後述のような制御によって第1モード及び第2モードの何れかに切換えられる構成となっており、当該モード切換状態に応じて、第1スタート入賞口6及び第2スタート入賞口7a、7bと、センター役物11及び液晶表示パネル12との関係が以下の説明のように変更される構成となっている。
【0013】
図2には上記複合役物10が拡大した状態で示されており、以下これについて説明する。
即ち、複合役物10を構成するセンター役物11は、入賞領域を囲んだ形態の枠状部11aの左右両側に常時において当該入賞領域を閉鎖するように配置された一対の羽根11bを備えており、その羽根11bが図中に二点鎖線で示すように拡開されたときに入賞領域へのパチンコ玉の入賞が可能な状態となる。また、入賞領域の底部は、前面側へ傾斜した状態とされており、その底部の最前部には、中央に形成されたV入賞口11cと当該V入賞口11c以外の部分を占める外れ入賞口11dが形成されている。
【0014】
このセンター役物11にあっては、遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに、本発明でいう第2始動条件が成立し、これに応じて羽根11bを短時間(例えば0.3秒間)だけ拡開動作させる権利が発生する。また、遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、第1スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときに、上記第2始動条件が成立し、これに応じて上記のような羽根11bの拡開動作権利が発生する構成となっている。このような拡開動作権利は、後述する第1種大当たり(第1大当たりに相当)や第2種大当たり(第2大当たりに相当)が発生していない期間には直ちに実行され、また、当該第1種大当たり或いは第2種大当たりが発生している期間には、拡開動作権利データとして一時的に記憶され、その大当たりの終了を待って実行される。尚、上記拡開動作権利データの最大記憶数は、例えば10回分に限定される構成となっている。
【0015】
そして、羽根11bの拡開期間に枠状部11aにより囲まれた入賞領域に入賞したパチンコ玉がV入賞口11cを通過した場合に第2大当たり条件が成立するものである。この第2大当たり条件が成立した状態では、羽根11bが比較的長い時間(例えば1秒間)ずつ所定回数だけ拡開されるものであり、これに応じて入賞領域への入賞率が通常時より大幅に高められた第2種大当たりが発生する。
【0016】
上記入賞領域の底部には、パチンコ玉の通過経路をランダムにするための複数のスタッド11eが立設されている。また、センター役物11の枠状部11aにおいて、羽根11bの基端部に対応した各部位にワープルート入口11fが設けられていると共に、入賞領域の入口に対応した両側部位にワープルート出口11gが設けられており、羽根11bの拡開時にワープルート入口11fにパチンコ玉が進入したときは、そのパチンコ玉がワープルート出口11gから入賞領域の底部中央に向けて放出されてV入賞口11cへの入賞確率が高くなるように構成されている。
【0017】
一方、液晶表示パネル12は、第1種パチンコ遊技機において周知の抽選動作の結果を表示するメインデジタル表示部12aを備えている。この場合、遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第1スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときに、本発明でいう第1始動条件が成立し、これに応じて上記抽選動作が実行される。また、遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに、上記第1始動条件が成立し、これに応じて抽選動作が実行される構成となっている。そして、このようなパチンコ玉の入賞数は、抽選結果が付随した状態の保留玉データとして一時的に記憶される。尚、この記憶動作は、例えばFIFO形式(先入れ先出し形式)で行われるものであり、記憶された保留玉データは、付随した抽選結果の表示動作がメインデジタル表示部12aにおいて実行される毎に消化されるようになる。
【0018】
上記抽選結果表示動作は、第1種及び第2種大当たりが発生していない期間及びメインデジタル表示部12aが動作停止している期間には直ちに実行され、また、当該第1種及び第2種大当たりが発生している期間やメインデジタル表示部12aが動作中の期間には、その大当たりの終了或いはメインデジタル表示部12aの動作停止を待って実行される。尚、上記保留玉データの最大記憶数、つまり保留玉数の上限値は、例えば30個分に限定される構成となっている。
【0019】
この場合、上記メインデジタル表示部12aは、液晶表示パネル12の中央に表示される例えば3桁の数字列より成るルーレットにより構成されたもので、抽選結果の表示動作時には、ルーレットの図柄変動表示(本実施例の場合、数字列の各桁の「0」〜「9」の範囲での変動表示)を所定期間だけ行うと共に、抽選動作の結果が大当たりであったときにはその図柄変動表示の終了時点で数字列が「111」、「222」、…のようなぞろ目図柄(大当たり図柄)となるように制御される。
【0020】
このようにメインデジタル表示部12aにぞろ目図柄が表示された状態は、第1大当たり条件が成立した状態に相当する。そして、第1大当たり条件が成立したときには、大入賞口8の電動役物8a(アタッカー)が予め決められたモードにて所定期間だけ開放され、以て当該大入賞口8への入賞率が極端に高められた第1種大当たりが発生するものである。この場合、第1種大当たりの発生確率は、例えば1/100に設定されている。
【0021】
尚、上記第1種大当たりが発生したときの平均的な出玉数は、前記第2種大当たりが発生したときの平均的な出玉数より多くなる構成とされている。また、本実施例によるパチンコ遊技機1は、上述したように、遊技形態及び平均的な出玉数が相違する2種類の第1種及び第2種大当たりが発生可能な構成とされるものであるが、それら大当たりの何れか一方が発生した状態では、その大当たりが終了するまでの期間は他方の大当たりが開始されない構成、つまり、第1種大当たり及び第2種大当たりが同時に進行しない構成となっている。
【0022】
液晶表示パネル12の下部中央には、スルー入賞口9a或いは9bへのパチンコ玉の入賞に応じて実行される補助抽選動作の結果を例えば2桁の数字列より成るルーレットにより表示するためのサブデジタル表示部12bが設けられている。このサブデジタル表示部12bは、スルー入賞口9a或いは9bへのパチンコ玉の入賞に応じてルーレットの図柄変動表示を短時間だけ行い、上記補助抽選動作の結果が当たりであったときにはその変動終了時点で数字列が「11」、「22」、…のようなぞろ目図柄(当たり図柄)となるように制御される。このようにサブデジタル表示部12bにぞろ目図柄が表示された状態では、第1スタート入賞口6の電動チューリップ6aが所定時間(例えば3秒間)だけ開放されるようになる。尚、サブデジタル表示部12bでの当たりの発生確率は、例えば1/10に設定されている。
【0023】
ここで、第1スタート入賞口6に対するパチンコ玉の入賞確率は、第2スタート入賞口7a、7bに対するパチンコ玉の合計入賞確率に比べて高い状態となるように設定されている。つまり、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞難易度は比較的低い状態となっているのに対して、第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞難易度は比較的高い状態となっている。
【0024】
従って、遊技モードが第1モードに切換えられた期間、つまり、第1スタート入賞口6へパチンコ玉の入賞したときに第1種大当たりのための抽選動作権利(保留玉データ)が発生すると共に、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに羽根11bの拡開動作権利が発生する期間には、上記抽選動作権利の発生確率が上記拡開動作権利の発生確率より高くなる。これに対して、遊技モードが第2モードに切換えられた期間、つまり、第1スタート入賞口6へパチンコ玉の入賞したときに上記拡開動作権利が発生すると共に、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに上記抽選動作権利が発生する期間には、拡開動作権利の発生確率が抽選動作権利の発生確率より高くなる。
【0025】
また、液晶表示パネル12における前記サブデジタル表示部12bの両側部位には、第1種大当たりに係る前記保留玉データの未消化数(以下、これを第1保留玉数と呼ぶ)を表示するための第1種用保留表示部12c、第2種大当たりに係る前記拡大動作権利データの記憶数(以下、これを第2保留玉数と呼ぶ)を表示するための第2種用保留表示部12dがそれぞれ設けられている。
【0026】
さらに、液晶表示パネル12の上部には、当日における第1種大当たりの発生回数の累計をデジタル表示する第1種大当たり回数表示部12e、パチンコ遊技機1が現在切換えられている遊技モード(第1モード及び第2モードの何れか)を表示するモード表示部12f、当日における第2種大当たりの発生回数の累計をデジタル表示する第2種大当たり回数表示部12gが設けられている。
【0027】
図3にはパチンコ遊技機1の電気的構成のうち、本発明の要旨を説明するために必要な部分のみが機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図3において、第1スタート入賞スイッチ13は、第1スタート入賞口6にパチンコ玉が入賞したときに短時間だけオンされて検知パルスを発生する。第2スタート入賞スイッチ14a、14bは、それぞれに対応された第2スタート入賞口7a、7bにパチンコ玉が入賞した各場合に短時間だけオンされて検知パルスを発生する。スルー入賞スイッチ15a、15bは、それぞれに対応されたスルー入賞口9a、9bにパチンコ玉が入賞した各場合に短時間だけオンされて検知パルスを発生する。V入賞スイッチ16は、V入賞口11cにパチンコ玉が入賞したときに短時間だけオンされて検知パルスを発生する。外れ入賞スイッチ17は、外れ入賞口11dにパチンコ玉が入賞したときに短時間だけオンされて検知パルスを発生する。大入賞スイッチ18は、大入賞口8にパチンコ玉が入賞したときに短時間だけオンされて検知パルスを発生する。
【0028】
メイン基板19は、CPU20(制御手段、モード切換手段に相当)、制御プログラムを記憶したROM21及びワーキングエリア用のRAM22、I/O23などと共にマイクロコンピュータを構成するもので、このCPU20には、第1スタート入賞スイッチ13、第2スタート入賞スイッチ14a、14b、スルー入賞スイッチ15a、15b、V入賞スイッチ16、外れ入賞スイッチ17、大入賞スイッチ18からの各検知パルスがI/O23を通じて入力される構成となっている。また、CPU20は、羽根11bを開閉する羽根開放用ソレノイド24、大入賞口8用の電動役物8aを動作させるための大入賞口ソレノイド25、第1スタート入賞口6の電動チューリップ6aを動作させるための電チュー用ソレノイド26を、I/O23を通じて制御する構成となっている。
【0029】
さらに、CPU20は、液晶表示パネル12の表示内容を制御する表示制御基板27、パチンコ遊技機1に設けられたスピーカ28を通じた報知動作を制御する音声制御基板29、パチンコ玉を払出す払出装置30を制御する払出制御基板31、パチンコ玉を発射する発射装置32を制御する発射制御基板33、パチンコ遊技機1に設けられたランプ34の点灯を制御する装飾制御基板35に制御信号を出力する。尚、CPU20に対しては、リセット回路36が一定周期でリセット信号を出力して初期化を行い、ノイズなどによる誤動作を防止している。
【0030】
また、パチンコ遊技機1には、以下に述べるような各信号を外部へ出力する機能が設けられている。
即ち、パチンコ遊技機1は、打込パチンコ玉数を示すアウト玉数信号、並びに賞球として払い出されたパチンコ玉の数を示すセーフ玉数信号を出力する構成となっている。また、パチンコ遊技機1は、液晶表示パネル12による図柄変動動作の実行(以下、これを第1スタートと呼ぶ)毎に第1スタート信号を出力し、センター役物11の羽根11bの短時間拡開動作の実行(以下、これを第2スタートと呼ぶ)毎に第2スタート信号を出力する構成となっており、さらに、第1種大当たり及び第2種大当たりにある各期間に第1大当たり信号及び第2大当たり信号をそれぞれ出力する構成となっている。
【0031】
図4ないし図13には、CPU20による制御内容のうち本発明の要旨に関係した部分が示されており、以下、その制御内容を関連した作用と共に説明する。
図4に示すように、CPU20は、第1スタート入賞処理ルーチンR1、第2スタート入賞処理ルーチンR2、図柄変動処理ルーチンR3、大入賞口開放処理ルーチンR4、第1種大当たり処理ルーチンR5、羽根開放処理ルーチンR6、V入賞処理ルーチンR7、外れ入賞処理ルーチンR8、電チュー制御処理ルーチンR9から成るメインプログラムを反復実行する構成となっている。
【0032】
図5には、第1スタート入賞処理ルーチンR1の内容が示されている。このルーチンR1では、第1スタート入賞スイッチ13のオン状態(つまり、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ13からの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップA1)、オンしていない場合にはそのままメインプログラムにリターンする。これに対して、第1スタート入賞スイッチ13がオンしたときには、モードフラグがオンか否かを判断する(ステップA2)。尚、このモードフラグは、後述するモード移行処理に応じてオン・オフ(セット・リセット)されるものであり、パチンコ遊技機1は、モードフラグがオンされた状態で第1モードに切換えられ、オフされた状態で第2モードに切換えられることになる。
【0033】
モードフラグがオンの場合には、第1保留玉数(これは第1種用保留表示部12cに表示されている)が上限値である「30」未満であるか否かを判断する(ステップA3)。第1保留玉数が上限値に達していた場合にはメインプログラムにリターンするが、上限値未満であった場合には、第1種大当たりに係る周知の抽選動作を行い(ステップA4)、その抽選結果を含む保留玉データの記憶動作を行う(ステップA5)。次いで、保留玉データの記憶数、つまり第1保留玉数をインクリメントし(ステップA6)、この後にリターンする。
【0034】
一方、モードフラグがオフの場合(ステップA2で「NO」)には、第2保留玉数(これは第2種用保留表示部12dに表示されている)が上限値である「10」未満であるか否かを判断する(ステップA7)。第2保留玉数が上限値に達していた場合にはメインプログラムにリターンするが、上限値未満であった場合には、拡開動作権利データの記憶動作を行う(ステップA8)。次いで、拡開動作権利データの記憶数、つまり第2保留玉数をインクリメントし(ステップA9)、この後にリターンする。
【0035】
上記した第1スタート入賞処理ルーチンR1が実行される結果、モードフラグがオンの期間(遊技モードが第1モードに切換えられた期間に相当)には、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて第1種大当たりに係る抽選動作が行われると共に、第1保留玉数がインクリメントされることになる。また、モードフラグがオフの期間(遊技モードが第2モードに切換えられた期間に相当)には、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて第2種大当たりに係る羽根11bの拡開動作権利が発生すると共に、第2保留玉数がインクリメントされることになる。
【0036】
図6には、第2スタート入賞処理ルーチンR2の内容が示されている。このルーチンR2では、第2スタート入賞スイッチ14a或いは14bのオン状態(つまり、第2スタート入賞口7a或いは7bへのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ14a、14bからの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップB1)、オンしていない場合にはそのままメインプログラムにリターンする。これに対して、第2スタート入賞スイッチ14a或いは14bがオンしたときには、モードフラグがオンか否かを判断する(ステップB2)。
【0037】
モードフラグがオンの場合には、第2保留玉数が上限値である「10」未満であるか否かを判断する(ステップB3)。第2保留玉数が上限値に達していた場合にはメインプログラムにリターンするが、上限値未満であった場合には、拡開動作権利データの記憶動作を行う(ステップB4)。次いで、拡開動作権利データの記憶数、つまり第2保留玉数をインクリメントし(ステップB5)、この後にリターンする。
【0038】
一方、モードフラグがオフの場合(ステップB2で「NO」)には、第1保留玉数が上限値である「30」未満であるか否かを判断する(ステップB6)。第1保留玉数が上限値に達していた場合にはメインプログラムにリターンするが、上限値未満であった場合には、第1種大当たりに係る周知の抽選動作を行い(ステップB7)、その抽選結果を含む保留玉データの記憶動作を行う(ステップB8)。次いで、保留玉データの記憶数、つまり第1保留玉数をインクリメントし(ステップB9)、この後にリターンする。
【0039】
上記した第2スタート入賞処理ルーチンR2が実行される結果、モードフラグがオンの期間(遊技モードが第1モードに切換えられた期間に相当)には、第2スタート入賞口7a或いは7bへのパチンコ玉の入賞に応じて第2種大当たりに係る羽根11bの拡開動作権利が発生すると共に、第2保留玉数がインクリメントされることになる。また、モードフラグがオフの期間(遊技モードが第2モードに切換えられた期間に相当)には、第2スタート入賞口7a或いは7bへのパチンコ玉の入賞に応じて第1種大当たりに係る抽選動作が行われると共に、第1保留玉数がインクリメントされることになる。
【0040】
図7には、図柄変動処理ルーチンR3の内容が示されている。このルーチンR3では、第1種大当たりフラグがオンか否かを判断し(ステップC1)、当該フラグがオフの場合には、第2種大当たりフラグがオンか否かを判断する(ステップC2)。尚、後述の説明から明らかとなるように、第1種大当たりフラグは、パチンコ遊技機1が第1種大当たりにある期間のみオンされ、第2種大当たりフラグは、パチンコ遊技機1が第2種大当たりにある期間のみオンされるものである。
【0041】
第1種大当たりフラグ及び第2種大当たりフラグの少なくとも一方がオンの場合、つまり、パチンコ遊技機1において第1種大当たり若しくは第2種大当たりが発生している期間にはメインプログラムにリターンするが、両フラグともオフの場合、つまり、パチンコ遊技機1が通常状態(第1種大当たり及び第2種大当たりが何れも発生していない状態)にある場合には、メインデジタル表示部12aでの図柄変動表示が停止中か否かを判断する(ステップC3)。当該図柄変動表示が行われていた場合にはリターンするが、図柄変動表示が停止していた場合には、第1保留玉数が「1」以上あるか否かを判断する(ステップC4)。
【0042】
第1保留玉数が「0」の場合はリターンするが、「1」以上あった場合には、保留玉データを読み込むと共に第1保留玉数をデクリメントし(ステップC5、C6)、メインデジタル表示部12aでの図柄変動表示を開始する(ステップC7)。尚、この図柄変動表示は、読み込んだ保留玉データに付随した抽選結果に応じた演出を伴った状態で行われるものである。
【0043】
メインデジタル表示部12aでの図柄変動表示開始後には、所定時間(上記演出内容に応じた時間)だけ待機し(ステップC8)、この待機後に当該図柄変動表示を停止させ(ステップC9)、前記抽選結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップC10)。抽選結果が外れであった場合にはリターンするが、大当たりであった場合(つまり、メインデジタル表示部12aに大当たり図柄が表示された場合)には、前記第1種大当たりフラグをオンし(ステップC11)、前記モードフラグがオンか否かを判断する(ステップC12)。
【0044】
モードフラグがオフの場合には、そのままリターンするが、オンの場合(遊技モードが第1モードに切換えられている場合)には、モード移行処理ルーチンC13を実行した後にリターンする。この処理ルーチンC13では、当日における第1種大当たり及び第2種大当たりの各発生回数の比を算出し、その比を予め設定された基準値(例えば1/3)と比較し、その比較結果に基づいて遊技モードを切換える。具体的には、
(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)<1/3
の関係にあるときにモードフラグをオン状態のまま保持し、
(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)≧1/3
の関係にあるときにモードフラグをオフする。
【0045】
上記した図柄変動処理ルーチンR3が実行される結果、パチンコ遊技機1が第1種大当たり及び第2種大当たりが何れも発生していない通常状態にある期間において、メインデジタル表示部12aでの図柄変動表示が停止されているときのみ、保留玉データに付随した抽選結果の表示動作(メインデジタル表示部12aでの図柄変動表示)が開始されて当該保留玉データが消化されることになり、その抽選結果が大当たりであった場合には第1種大当たりフラグがオンされる。
【0046】
また、このように第1種大当たりフラグがオンされたとき(パチンコ遊技機1において第1種大当たりが発生したとき)には、パチンコ遊技機1の遊技モードが第1モードにある場合(モードフラグがオンの場合)のみ、第1種大当たり及び第2種大当たりの各発生回数の比(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)が1/3以上であるか否かが判断され、1/3以上であった場合、つまり、第1種大当たり状態の発生回数が、予め設定された目標値より相対的に多いと判断された場合には、モードフラグをオフしてパチンコ遊技機1を第2モードに切換える。
【0047】
この場合、前述したように、パチンコ遊技機1の遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、第1種大当たりのための抽選動作権利(保留玉データ)が、入賞難易度が比較的高い状態の第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞に応じて発生し、且つ第2種大当たりのための拡開動作権利が、入賞難易度が比較的低い状態の第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて発生する状態となるから、結果的に、第1種大当たり状態の発生回数が、予め設定された目標値より相対的に多い状態が是正されることになる。
【0048】
図8には、大入賞口開放処理ルーチンR4の内容が示されている。このルーチンR4では、第1種大当たりフラグがオンされていた場合(ステップD1で「YES」)に、大入賞口ソレノイド25を励磁する(ステップD2)。これにより、電気役物8aが動作されて大入賞口8が開放される。次いで、ラウンド数(初期値は「0」)をインクリメントするステップD3を実行してリターンする。
【0049】
図9には、第1種大当たり処理ルーチンR5の内容が示されている。このルーチンR5では、大入賞スイッチ18のオン状態(つまり、大入賞口8へのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ18からの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップE1)、オンされた場合のみ入賞玉数をインクリメントする(ステップE2)。そのインクリメント後には、入賞玉数が10になったとき(ステップE3で「YES」)に、大入賞口ソレノイド25を消磁する(ステップE4)。これにより、電気役物8aが動作停止されて大入賞口8が閉鎖され、以て1ラウンド分の大入賞口開放動作が終了される。
【0050】
次いで、ラウンド数が「15」になったか否かを判断する(ステップE5)。当該ラウンド数が「15」未満の状態ではリターンするが、「15」に達した場合には、第1種大当たりフラグをオフするステップE6、前記入賞玉数及びラウンド数をリセットするステップE7を実行した後にリターンする。
上記のような大入賞口開放処理ルーチンR4並びに第1種大当たり処理ルーチンR5が実行される結果、第1種大当たりフラグがオンであった場合、つまり、前記図柄変動処理ルーチンR3において消費された保留玉データに付随した抽選結果が大当たりであった場合には、大入賞口8を所定期間ずつ開閉する動作が15ラウンド分だけ行われるものであり、各ラウンドにおいては、大入賞口8への入賞パチンコ玉を10個に制限する動作が実行されることになる。
【0051】
図10には、羽根開放処理ルーチンR6の内容が示されている。このルーチンR6では、第1種大当たりフラグがオンか否かを判断し(ステップF1)、当該フラグがオフの場合には、第2種大当たりフラグがオンか否かを判断する(ステップF2)。上記両フラグともオフの場合、つまり、パチンコ遊技機1が通常状態(第1種大当たり及び第2種大当たりが何れも発生していない状態)にある場合には、第2保留玉数が「1」以上あるか否かを判断する(ステップF3)。
【0052】
第2保留玉数が「0」の場合はリターンするが、「1」以上あった場合には、羽根開放用電磁ソレノイド24を0.3秒間だけ励磁し(ステップF4)、以て羽根11bを当該時間だけ拡開動作させる。この後には、第2保留玉数をデクリメントするステップF5を実行してリターンする。
前記第1種大当たりフラグがオンであった場合(ステップF1で「YES」)、つまりパチンコ遊技機1が第1種大当たり状態にあった場合にはそのままリターンするが、前記第2種大当たりフラグがオンであった場合(ステップF2で「YES」)、つまりパチンコ遊技機1が第2種大当たり状態にあった場合には、後述のようにインクリメントされる羽根開放回数が上限値である例えば「18」に達しているか否かを判断する(ステップF6)。
【0053】
羽根開放回数が「18」未満であった場合には、羽根開放用電磁ソレノイド24を1秒間だけ励磁し(ステップF7)、以て羽根11bを当該時間だけ拡開動作させる。この後には、羽根開放回数をインクリメントするステップF8を実行してリターンする。また、羽根開放回数が18回に達していた場合には、第2種大当たりフラグをオフするステップF9、後述のようにインクリメントされる入賞玉数及びラウンド数をリセットするステップF10、上記羽根開放回数をリセットするステップF11を順次実行した後にリターンする。
【0054】
図11には、V入賞処理ルーチンR7の内容が示されている。このルーチンR7では、V入賞スイッチ16のオン状態(つまり、V入賞口11cへのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ16からの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップG1)、オンされた場合のみ第2種大当たりフラグがオンか否かを判断する(ステップG2)。
第2種大当たりフラグがオンであった場合には、ラウンド数が上限値である「15」に達しているか否かを判断し(ステップG3)、「15」未満であった場合には、ラウンド数をインクリメントするステップG4、入賞玉数をリセットするステップG5、羽根開放回数をリセットするステップG6を順次実行した後にリターンする。
【0055】
これに対して、ラウンド数が「15」に達していた場合には、入賞玉数をインクリメントする(ステップG7)。次いで、その入賞玉数が上限値である「10」に達しているか否かを判断し(ステップG8)、「10」未満であった場合にはそのままリターンする。また、入賞玉数が「10」に達していた場合には、第2種大当たりフラグをオフするステップG9、入賞玉数及びラウンド数をリセットするステップG10、前記羽根開放回数リセットステップG6を順次実行した後にリターンする。
【0056】
一方、V入賞スイッチ16がオンした旨の判断を行った時点で第2種大当たりフラグがオフであった場合(ステップG2で「NO」)、つまり、パチンコ遊技機1が第2種大当たり状態になかった場合には、第2種大当たりフラグをオンし(ステップG11)、前記モードフラグがオフか否かを判断する(ステップG12)。
モードフラグがオンの場合には、そのままリターンするが、オフの場合(遊技モードが第2モードに切換えられている場合)には、モード移行処理ルーチンG13を実行した後にリターンする。この処理ルーチンG13では、当日における第1種大当たり及び第2種大当たりの各発生回数の比を算出し、
(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)<1/3
の関係にあるときにモードフラグをオンし、
(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)≧1/3
の関係にあるときにモードフラグをオフ状態のまま保持する。
【0057】
図12には、外れ入賞処理ルーチンR8の内容が示されている。このルーチンR8では、外れ入賞スイッチ17のオン状態(つまり、外れ入賞口11dへのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ17からの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップH1)、オンされた場合のみ第2種大当たりフラグがオンか否かを判断する(ステップH2)。
【0058】
第2種大当たりフラグがオフであった場合には、そのままリターンするが、オンであった場合には、入賞玉数をインクリメントする(ステップH3)。次いで、その入賞玉数が上限値である「10」に達しているか否かを判断し(ステップH4)、「10」未満であった場合にはそのままリターンする。また、入賞玉数が「10」に達していた場合には、第2種大当たりフラグをオフするステップH5、入賞玉数及びラウンド数をリセットするステップH6、羽根開放回数をリセットするステップH7を順次実行した後にリターンする。
【0059】
上記のような羽根開放処理ルーチンR6、V入賞処理ルーチンR7並びに外れ入賞処理ルーチンR8が実行される結果、パチンコ遊技機1が通常状態にある期間には、第2保留玉数(拡開動作権利データ)に基づいた羽根11bの短時間拡開動作が実行され、その拡開期間にV入賞口11cにパチンコ玉が入賞したときには、第2種大当たりフラグがオンされ、以てパチンコ遊技機1おいて第2種大当たりが発生することになる。このように第2種大当たりが発生した状態では、羽根11bが18回拡開されるまでの期間、若しくはV入賞口11c及び外れ入賞口11dに対し合計10個のパチンコ玉が入賞するまでの期間を1ラウンドした動作が最高で15回まで実行可能な状態となる。また、上記1ラウンドの動作期間中にV入賞口11cへのパチンコ玉の入賞がなかった場合には、第2種大当たりフラグがオフされてパチンコ遊技機1の第2種大当たりが終了されることになる。
【0060】
また、上記のように第2種大当たりフラグがオンされたとき(パチンコ遊技機1において第2種大当たりが発生したとき)には、遊技モードが第2モードにある場合(モードフラグがオフの場合)のみ、第1種大当たり及び第2種大当たりの各発生回数の比(第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数)が1/3未満であるか否かが判断され、1/3未満であった場合、つまり、第2種大当たり状態の発生回数が、予め設定された目標値より相対的に多いと判断された場合には、モードフラグをオンしてパチンコ遊技機1を第1モードに切換える。
【0061】
この場合、前述したように、遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第1種大当たりのための抽選動作権利(保留玉データ)が、入賞難易度が比較的低い状態の第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて発生し、且つ第2種大当たりのための拡開動作権利が、入賞難易度が比較的高い状態の第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞に応じて発生する状態となるから、結果的に、第2種大当たり状態の発生回数が、予め設定された目標値より相対的に多い状態が是正されることになる。
【0062】
図13には、電チュー制御処理ルーチンR9の内容が示されている。このルーチンR9では、スルー入賞スイッチ15a、15bのオン状態(つまり、スルー入賞口9a、9bへのパチンコ玉の入賞状態)を当該スイッチ15a、15bからの検知パルスの入力の有無に基づいて判断し(ステップJ1)、オンされた場合のみ補助抽選動作(当たり確率1/10)を行う(ステップJ2)。この後には、サブデジタル表示部12bでの図柄変動表示を所定時間だけ行い(ステップJ3、J4)、前記補助抽選結果が当たりであるか否かを判断する(ステップJ5)。その結果が外れであった場合にはリターンするが、当たりであった場合(つまり、サブデジタル表示部12bに当たり図柄が表示された場合)には、電チュー用ソレノイド26を3秒間だけ励磁する(ステップJ6)。これにより、第1スタート入賞口6に備えられている電動チューリップが3秒間だけ開放されることになる。
【0063】
以上、要するに、パチンコ遊技機1の遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、第1スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときに第1種大当たりに係る抽選動作権利が発生し、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに、第2種大当たりに係る羽根11bの拡開動作権利が発生することになる。また、遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、第1スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときに第2種大当たりに係る羽根11bの拡開動作権利が発生し、第2スタート入賞口7a或いは7bへパチンコ玉が入賞したときに、第1種大当たりに係る抽選動作権利が発生することになる。
【0064】
この場合、第1スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞難易度は比較的低い状態となっているのに対して、第2スタート入賞口7a、7bへのパチンコ玉の入賞難易度は比較的高い状態となっている。このため、遊技モードが第1モードに切換えられた期間には、上記抽選動作権利の発生確率が相対的に高くなるのに対して、遊技モードが第2モードに切換えられた期間には、拡開動作権利の発生確率が相対的に高くなる。
【0065】
従って、パチンコ遊技機1の遊技モードが第1モード或いは第2モードの何れかに固定されていた場合には、大当たり発生頻度が第1種大当たり及び第2種大当たりの一方に偏ることが避けられなくなって、遊技内容の多様化が不十分になってしまう。これに対して、本実施例によれば、第1種大当たり及び第2種大当たりが発生する毎に、当日における第1種大当たり及び第2種大当たりの各発生回数の比を算出し、その比を予め設定された基準値と比較することにより、遊技モードを第1モード及び第2モードの何れかに切換える構成となっている。具体的には、「第1種大当たりの発生回数/第2種大当たりの発生回数」により算出された大当たり発生回数比が、「1/3」未満のときには第1モードに切換え、「1/3」以上のときには第2モードに切換える。この結果、大当たり発生頻度の偏りを未然に防止できるようになって、第1種大当たり状態及び第2種大当たり状態を適度なバランスが発生させ得るようになるから、遊技内容の多様化を促進できるようになる。
【0066】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下に述べるような変形或いは拡大が可能である。
第1種大当たり及び第2種大当たりが同時に進行しない構成としたが、これら大当たりが同時進行する構成であっても良い。また、第1種大当たり及び第2種大当たりが同時期に発生した場合には、一方の大当たりを優先的に実行する構成としても良い。例えば、第1種大当たり期間中に第2大当たり条件が成立したときには、第1種大当たりを中断して第2種大当たりに切り替わり、この後に第2種大当たりが終了したときに第1種大当たりに復帰する構成としたり、第2種大当たりにある期間中に第1大当たり条件が成立したときには、当該第2種大当たりが終了した後に第1種大当たりに切り替わる構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施例を示すパチンコ遊技機全体の正面図
【図2】要部の正面図
【図3】電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】CPUによる制御内容を示すフローチャートその1
【図5】CPUによる制御内容を示すフローチャートその2
【図6】CPUによる制御内容を示すフローチャートその3
【図7】CPUによる制御内容を示すフローチャートその4
【図8】CPUによる制御内容を示すフローチャートその5
【図9】CPUによる制御内容を示すフローチャートその6
【図10】CPUによる制御内容を示すフローチャートその7
【図11】CPUによる制御内容を示すフローチャートその8
【図12】CPUによる制御内容を示すフローチャートその9
【図13】CPUによる制御内容を示すフローチャートその10
【符号の説明】
【0068】
1はパチンコ遊技機、6は第1スタート入賞口(第1始動口)、6aは電動チューリップ、7a及び7bは第2スタート入賞口(第2始動口)、8は大入賞口、9a及び9bはスルー入賞口、10は複合役物、11はセンター役物(第2役物)、12は液晶表示パネル(第1役物)、12aはメインデジタル表示部、12bはサブデジタル表示部、19はメイン基板、20はCPU(制御手段、モード切換手段)を示す。
【出願人】 【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区那古野1丁目47番1号 名古屋国際センタービル2階
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強

【識別番号】100119769
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 清

【公開番号】 特開2006−283(P2006−283A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−178293(P2004−178293)