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【発明の名称】 遊技機のメダル投入装置
【発明者】 【氏名】北條 航
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】メダルの投入操作時にメダルが前方へ滑り落ちるのを阻止して、メダルの投入操作を確実に行うことができるようにした遊技機のメダル投入装置を提供する。

【解決手段】前後方向を向き、かつ前下り傾斜のガイド凹溝20と、ガイド凹溝20の後方に立設された後壁19と、ガイド凹溝20の後端20aと後壁19との間に形成された投入口21とを有し、ガイド凹溝20のメダル接触面20cにメダルを、直径方向がほぼ左右方向を向くように起立させた状態で、後方へ押し込むことにより、メダルを投入口21に投入させるようにした遊技機のメダル投入装置において、ガイド凹溝20のメダル接触面20cに、前立上りの段差部22を左右方向に延設する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向を向き、かつ前下り傾斜のガイド凹溝と、該ガイド凹溝の後方に立設された後壁と、前記ガイド凹溝の後端と前記後壁との間に形成された投入口とを有し、前記ガイド凹溝のメダル接触面にメダルを、直径方向がほぼ左右方向を向くように起立させた状態で、後方へ押し込むことにより、前記メダルを前記投入口に投入させるようにした遊技機のメダル投入装置において、
前記ガイド凹溝のメダル接触面に、前立上りの段差部を左右方向に延設したことを特徴とする遊技機のメダル投入装置。
【請求項2】
段差部を、平面視において前方が凸となる弧状になるように、ガイド凹溝のメダル接触面に設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機のメダル投入装置。
【請求項3】
段差部を、前後方向に間隔を置いて複数設けたことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機のメダル投入装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットマシンを初めとする各種遊技機における、メダル(以下、コインを含めて「メダル」と指称する)を遊技機内へ投入させるための遊技機のメダル投入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、遊技媒体としてメダルを使用する遊技機においては、遊技機の前面にメダル投入装置が設けられている。遊技者は、このメダル投入装置におけるガイド凹溝に、複数のメダルを載せて、ガイド凹溝の後端に設けられた投入口に向けて押し込むことにより、この投入口からメダルを1枚ずつ遊技機内に投入して遊技を行うようになっている。
【0003】
従来、この種のメダル投入装置においては、メダルの投入操作を容易にするため、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1においては、ガイド凹溝のメダル接触面を前端から後方にかけて上向きに傾斜させることにより、ガイド凹溝に載せたメダルが前方に倒れることなく、メダルを確実に投入口に移動させることができるようにしている。
【特許文献1】特開2003−117069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1においては、メダルの投入操作時、投入口の手前でメダルの押し込み操作を一旦止めると、ガイド凹溝のメダル接触面が前方に下り傾斜しているため、メダルの下側がメダル接触面で前方に滑り落ちて、メダルが後方に倒れるおそれがある。
【0005】
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、メダルの投入操作時にメダルが前方へ滑り落ちるのを阻止して、メダルの投入操作を確実に行うことができるようにした遊技機のメダル投入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)前後方向を向き、かつ前下り傾斜のガイド凹溝と、該ガイド凹溝の後方に立設された後壁と、前記ガイド凹溝の後端と前記後壁との間に形成された投入口とを有し、前記ガイド凹溝のメダル接触面にメダルを、直径方向がほぼ左右方向を向くように起立させた状態で、後方へ押し込むことにより、前記メダルを前記投入口に投入させるようにした遊技機のメダル投入装置において、前記ガイド凹溝のメダル接触面に、前立上りの段差部を左右方向に延設する。
【0007】
(2)上記(1)項において、段差部を、平面視において前方が凸となる弧状になるように、ガイド凹溝のメダル接触面に設ける。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、段差部を、前後方向に間隔を置いて複数設ける。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
(a)請求項1記載の発明によれば、ガイド凹溝のメダル接触面に、前立上りの段差部を左右方向に延設したことにより、メダルの投入操作時にメダルが前方へ滑り落ちるのを阻止して、メダルの投入操作を円滑かつ確実に行うことができる。
【0010】
(b)請求項2記載の発明によれば、段差部を、平面視において前方が凸となる弧状になるように、ガイド凹溝のメダル接触面に設けたことにより、意匠的に特徴のあるものとすることができる。また、メダル接触面にメッキ処理を施した場合には、メダル接触面のメッキ斑を最小限に抑えることができる。仮にメッキ斑が発生しても、段差部によりメッキ斑が目立たなくなり、メダル接触面を綺麗に仕上げることができる。
【0011】
(c)請求項3記載の発明によれば、段差部を、前後方向に間隔を置いて複数設けたことにより、メダルの滑り落ち及びメッキ斑をより確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のメダル投入装置の一実施形態を適用した遊技機(スロットマシン)の正面図である。なお、以下の説明では、図1における紙面の手前方向を遊技機の前方、紙面の奥方向を同じく後方、紙面左方を同じく左側、紙面右方を同じく右側とする。
【0013】
遊技機(1)は、遊技媒体を円板状のメダルとし、このメダルを、筐体(2)の前面に開閉可能に設けた前扉(2a)の右側に設けられた後述のメダル投入装置(6)に投入することにより、所定のゲームが行われるものである。筐体(2)内には、外周面に複数種類の図柄、数字等で構成される識別情報が付記された3個の回胴体(3a)を左右方向に並設した図柄表示装置(3)、各装置を制御するための制御基板、照明装置及び音響装置(共に図示略)等が収容されている。
【0014】
前扉(2a)の前面側には、上方から、図柄表示装置(3)の識別情報を視認可能な図柄表示窓(2b)、図柄表示装置(3)の入賞有効ラインを表示する表示ランプ(4)、入賞有効ライン上に並ぶ識別情報が予め定められた組み合わせになったときに発生する入賞時のメダルの払い出し枚数等を表示する表示器(5)、メダルを1枚ずつ筐体(2)内に投入しうる本発明に係わるメダル投入装置(6)、遊技時に操作される各種操作スイッチが配置されたスイッチ配置部(7)、払出されるメダル及び返却されるメダルの払出口(8)、払出口(8)から出てくるメダルを受け入れる受け皿(9)が設けられている。
【0015】
スイッチ配置部(7)には、予め投入されたメダルをメモリーに電気的に記憶して貯留するクレジット状態のメダルを精算するときに操作される精算スイッチボタン(10)、クレジット状態のメダルを1枚ずつゲームに投資するときに操作される1枚投入スイッチボタン(11)及び最大数の3枚をゲームに投資するときに操作されるMAXベットスイッチボタン(12)、図柄表示装置(3)における各回胴体(3a)の回転を開始させるときに操作されるスタートレバー(13)、及び各回胴体(3a)の回転を停止させるときに操作されるストップスイッチボタン(14)等が配置されている。
【0016】
遊技機(1)におけるゲームは、クレジット数が0の場合には、メダル投入装置(6)に投入される1枚から3枚のメダルを直接、遊技機(1)の内部に取り込ませてゲームに投資するか、または、クレジット数が多数ある場合には、1枚投入スイッチボタン(11)またはMAXベットスイッチボタン(12)を操作することにより、ゲームに投資する。その後スタートレバー(13)を操作することによってゲームが開始される。
【0017】
メダル投入装置(6)により投入されたメダルは、筐体(2)の内部に設けられ、かつメダル投入装置(6)の直下に配置されたメダルセレクター(図示略)に送出されて、メダルの真偽及び投入が検知された後、メダルセレクターの下方に配置されたメダル払出ホッパ(図示略)に送出される。
【0018】
メダルが遊技機(1)の内部に取り込まれた後、スタートレバー(13)を操作すると、3個の回胴体(3a)が一斉に回転して、ゲームが開始される。所定時間が経過した後、各回胴体(3a)に対応する各ストップスイッチボタン(14)を順次操作して、各回胴体(3a)の回転を個別に停止させることによって、入賞有効ライン上に並ぶ識別情報の組み合わせにより、入賞の有無、及び賞の大小に応じたメダルの配当枚数が決定される。入賞の場合には、メダルが、メダル払出ホッパにより、配当枚数分だけ、払出口(8)から受け皿(9)に払い出される。
【0019】
次に、メダル投入装置(6)について、各図に基づいて詳細に説明する。
図2は、メダル投入装置(6)の正面図、図3は、メダル投入装置(6)の平面図、図4は、図3におけるIV−IV線に沿う縦断面図、図5は、図4におけるV部の拡大図である。なお、図2における紙面の手前の方向及び図3における下方をメダル投入装置(6)の前方とし、図2における紙面の奥方向及び図3における上方をメダル投入装置(6)の後方とする。
【0020】
メダル投入装置(6)は、主に図4に示すように、スイッチ配置部(7)の上面板(15)における右側に設けられた取付孔(15a)に、取付部材(16)とねじ(17)をもって取付けられるが、その取付手段については本発明に直接関係しないので、その詳細は省略する。
【0021】
メダル投入装置(6)は、例えばクロムメッキにより、表面全体に表面処理が施されるとともに、前後方向に向けて配置されたガイド部(18)と、このガイド部(18)の後方に上方向を向くように形成された半円板状の後壁(19)とを有している。
【0022】
ガイド部(18)の中央部上面には、縦断面ほぼU字状をなす前後方向のガイド凹溝(20)が形成され、ガイド凹溝(20)の後端(20a)と後壁(19)の間には、ガイド凹溝(20)とほぼ同じ左右幅を有する投入口(21)が設けられている。
【0023】
メダル投入装置(6)は、ガイド凹溝(20)における前端(20b)が後端(20a)よりも低く、すなわち前下り傾斜になるように前扉(2a)におけるスイッチ配置部(7)の上面板(15)に設けられている。
【0024】
ガイド凹溝(20)の表面、すなわちメダル接触面(20c)には、主に図4及び図5に示すように、前側が後側より僅かに高くなる前立上りの段差部(22)が左右方向に延設されている。段差部(22)は、主に図3に示すように、平面視において前方が凸となる弧状になるように形成されるとともに、前後方向に所定の間隔を置いて複数個(本実施形態では3個)形成される。これにより、メダル投入装置(6)、特にガイド凹溝(20)の表面を意匠的に特徴のあるものとすることができる。
【0025】
段差部(22)の段差量は、ガイド凹溝(20)に載せられたメダルの外周の前側の一部が僅かに引っ掛かる程度に形成される。メダルの外周の前側の一部が段差部(22)に引っ掛かると、メダルがガイド凹溝(20)に載った状態では、メダルの前方への滑り落ちが阻止される。
【0026】
また、段差部(22)を上述のように平面視弧状とすることにより、メダル投入装置(6)の表面にメッキ処理を施した場合には、凹凸部(本実施形態においては、特にガイド凹溝(20)の後端(20a)から前方に向かう領域)に発生しやすいメッキ斑を最小限に抑えることができる。仮にメッキ斑が発生しても、一般にメッキ斑は下り方向へ向けて弧状となって現れるので、段差部(22)によりメッキ斑が目立たなくなり、ガイド凹溝(22)の表面を綺麗に仕上げることができる。
【0027】
遊技機(1)の正面中央に向き合った遊技者が、メダルを遊技機(1)内に投入する場合には、主に図3、4に示すように、まず、右手で複数枚のメダル(23)を、その直径方向が左右方向に向くように起立させた状態で、ガイド凹溝(20)に載せる。
【0028】
次いで、メダル(23)をガイド凹溝(20)に載せた状態で、人差指を後壁(19)の後面に、かつ親指を、メダル(23)の前面に、それぞれ当てがい、親指をもって、メダル(23)を後方に押し込むと、メダル(23)は、ガイド凹溝(20)により後方に誘導され、順次、投入口(21)から、遊技機(1)内に投入される。このとき、投入口(21)の手前でメダル(23)の押し込み操作を一旦止めても、各段差部(22)を通過した直後のメダル(23)の外周の前側の一部が段差部(22)に引っ掛かって、メダル(23)の前方へ滑り落ちが阻止されるので、メダル(23)の投入操作を円滑かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のメダル投入装置の一実施形態を適用した遊技機の正面図である。
【図2】メダル投入装置の正面図である。
【図3】メダル投入装置の平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う縦断面図である。
【図5】図4におけるV部の拡大図である。
【符号の説明】
【0030】
(1)遊技機
(2)筐体(被取付体)
(2a)前扉
(2b)図柄表示窓
(3)図柄表示装置
(3a)回胴体
(4)表示ランプ
(5)表示器
(6)メダル投入装置
(7)スイッチ配置部
(8)払出口
(9)受け皿
(10)精算スイッチボタン
(11)1枚投入スイッチボタン
(12)MAXベットスイッチボタン
(13)スタートレバー
(14)ストップスイッチボタン
(15)上面板
(15a)取付孔
(16)取付部材
(17)ねじ
(18)ガイド部
(19)後壁
(20)ガイド凹溝
(20a)後端
(20b)前端
(20c)メダル接触面
(21)投入口
(22)段差部
(23)メダル
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一

【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣

【公開番号】 特開2006−270(P2006−270A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−178010(P2004−178010)