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【発明の名称】 遊技機島内の玉回収樋装置。
【発明者】 【氏名】藤本 日吉
【住所又は居所】熊本県菊池郡大津町杉水831番地9 株式会社フジモト工芸社内

【要約】 【課題】簡単、省力、短時間で施工できる遊技機島内の玉回収樋装置を提供する。

【解決手段】複数の遊技機を併設した遊技機島であって、の遊技機100の隣接長手方向に長くかつ傾斜して形成され、各遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉Pを受けて傾斜低位側に向けて送る回収樋10と、遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉Pを回収樋に向けて案内する案内路12と、パチンコ玉Pが案内路12から回収樋10の樋内に確実に放出されるように案内路12の放出端又はその近傍を支持する支持手段14と、を含むこと遊技機島内の玉回収樋装置1から構成される。簡単な構造で、パチンコ玉を確実に回収できる玉回収樋装置1を省力、短時間で施工できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機を併設した遊技機島であって、該遊技機の裏面側においてこれらの遊技機の隣接長手方向に長くかつ傾斜して形成され、各遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を受けて傾斜低位側に向けて送る回収樋と、
遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を回収樋に向けて案内する案内路と、
パチンコ玉が案内路から回収樋の樋内に確実に放出されるように案内路の放出端又はその近傍を支持する支持手段と、を含むことを特徴とする遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項2】
案内路は、その放出端部分が少なくとも回収樋の長手方向に移動可能に設けられ、
支持手段は、回収樋の傾斜角度調整と対応するように案内路の放出端の回収樋長手方向移動を可能としながら案内路を支持することを特徴とした請求項1記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項3】
案内路は、長さ方向に伸縮しかつ可撓性を有するダクト通路を含む請求項2記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項4】
案内路は、蛇腹部材からなる請求項3記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項5】
支持手段は、案内路の放出端開口を直接に回収樋の上部空間に連通させる連通部を含み、回収樋の上面開口縁に渡設された蓋部材からなる請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項6】
蓋部材は、回収樋の両側壁に案内されてその長手方向に移動自在に設けられたことを特徴とする請求項5記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項7】
蓋部材は、回収樋の長手方向に密に複数個設けられ回収樋の長手方向全体が複数の蓋部材により覆蓋されていることを特徴とする請求項5又は6記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【請求項8】
案内路の放出端開口と蓋部材との連通部は、蓋部材側に設けられた挿し込み孔と、該挿し込み孔に対して挿し込み状に接続させる接続部材を含む請求項5ないし7のいずれかに記載の遊技機島内の玉回収樋装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の遊技機が並設される遊技機島において、各遊技機から裏面側に放出されたパチンコ玉を遊技機島の内側で確実に回収する遊技機島内の玉回収樋装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では、例えば、複数の遊技機(パチンコ機等)を併設して長く直線状に形成された遊技機島が複数列配置されている。図10に示すように、遊技機島は、組みつけられたフレームの高さ中間位置に遊技機100が載置される天板102が形成され、遊技機100が配置される部分以外の側面側には化粧板104等が張設される。遊技機島の中空内部の遊技機100よりも下方側の位置には、例えばアウト玉等の遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を回収するための回収樋106が設けられている。回収樋106は、遊技機島の長手方向に沿って直線状に長く、かつ遊技機島の長手方向端部から中間位置に設けられた回収・循環装置108側に向かって徐々に低くなる傾斜で設けられ、回収・循環装置108側に向けて多数のパチンコ玉を送るようになっている。回収・循環装置108は、回収樋106によって集められたパチンコ玉を研磨し、遊技機島の上方に搬送して、タンク部に回収される。回収したパチンコ玉は回収・循環装置108から補給用樋109を介して遊技機島の長手方向端部側に送られながら、補給装置により再び各遊技機に上部側から補給されて、遊技機島を循環するようになっている。図11、図12に示すように、従来の遊技機島では、遊技機100の裏面側から放出されるパチンコ玉Pは、一旦玉受ケース112に受けられて、その排出口112aから1個ずつ落下させるようになっている。また、回収樋106は、回収樋の長手方向に向かって間隙をあけて配置されつつ傾斜端部側に行くにしたがって徐々に短くなる高さの支持柱111に水平状に設置された横木110を介して支持されている。回収樋106は、遊技機島の長さ、パチンコ玉の送りスピード、回収樋106の傾斜低位側と回収・循環装置側との接続位置等を考慮して、パチンコ玉がスムーズに流れるような高さ及び傾斜角度に設定される。所要の傾斜角度で設置された回収樋106の側方側には、回収樋106と天板102側との間に長手方向にわたって形成される間隙を閉鎖する閉鎖板114が張設されている。この閉鎖板114は、回収樋の側方側の間隙を閉鎖することにより、玉受ケース112の排出口112aから落下してくるパチンコ玉Pを受けて回収樋106側に向けて落下させるとともに、落下したパチンコ玉がその落下の衝撃力により回収樋で跳ね返って回収樋の外へ飛び出すのを防止している。閉鎖板114は、図13に示すように、下辺縁部を該傾斜角度に対応して斜めに形成されるとともに、上辺縁部は天板の高さ位置にあうように水平状に形成されている。そして、閉鎖板114は、回収樋106に一体的に設けられたU字状の係止部116に下辺縁部を係着されつつ、上辺縁部側を内側から釘やビス等で固定されて、玉受ケース112から落下してくるパチンコ玉を回収樋上に向けるものであった(図11参照)。
【0003】
一方、例えば、特開2003−117205号公報には、遊技機島の施工作業において労力を軽減させるために、パチンコ玉回収樋の調整機構が提案されている。この特開2003−117205号のパチンコ玉回収樋の調整機構は、回収樋とその支持支柱との間に高さ調整機構を備えた構成であり、回収樋の角度調整を簡単にし、回収樋の設置作業の手間を軽減することを目的とするものであった。
【特許文献1】特開2003−117205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図10ないし図13に示すような従来の遊技機島では、例えば、回収樋の長手方向に沿って閉鎖板114を設置する作業、及び閉鎖板114を固定するための作業等は遊技機島内の幅狭い空間での工数の多い作業が必要であるとともに、遊技機島は数m〜数十mの長い長さでかつ遊技場内に複数列設けられるから、作業が煩雑で、労力がかかり、しかも工期が長期間になるものであった。さらに閉鎖板114の張設作業は、該回収樋の傾斜角度に対応して行われるものであり、しかも、回収樋の傾斜角度は遊技機島の施工条件等により任意に設定されるから、いちいち現場で閉鎖板114の下辺側を該傾斜角度に対応した角度に一致するように加工する必要があった。すなわち、閉鎖板の張設作業は、現場での遊技機島全体の作業を長期化させる要因であり、施工作業の簡略化、省力化、短縮化等が望まれていた。また、回収樋106の側方側が閉鎖板114で閉鎖されるため、回収樋の内側の点検及びメンテナンス作業も困難なものであった。また、遊技機側の玉受ケースと回収樋とは高低差があるので、パチンコ玉の落下スピードが速く、しかも常に閉鎖板の略同じ位置に玉が衝突するので早期に閉鎖板が破壊する恐れがあった。さらに、回収樋や閉鎖板等の構成部材の損傷、或は遊技機自体を入れ換える際にも、古い閉鎖板を全て取り外した後、再び新しく閉鎖板を回収樋の傾斜に合わせて加工して張設する必要があり、実用的ではなかった。
【0005】
また、特開2003−117205号公報においても同様に、回収樋が角度調整された後に、遊技機の裏面側から放出されてくるパチンコ玉を回収樋側に向けて落下させるための閉鎖板114を回収樋の側方側に張設する必要があるので、上記従来同様の問題が生じていた。特に閉鎖板114の張設作業は、遊技機島全体の作業の大部分を占めており、回収樋の角度調整作業よりも多くの労力、時間がかかるものである。したがって、現場での遊技機島全体の作業をより簡略、省力、短縮等することが望まれていた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で遊技機の裏面側から放出されるパチンコ玉を確実に回収樋で受けて回収できるとともに、簡単、省力、短時間で施工できる遊技機島内の玉回収樋装置を提供することである。さらに、他の目的は、良好にメンテナンスを行える遊技機島内の玉回収樋装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、複数の遊技機100を併設した遊技機島であって、該遊技機100の裏面側においてこれらの遊技機100の隣接長手方向に長くかつ傾斜して形成され、各遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉Pを受けて傾斜低位側に向けて送る回収樋10と、遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉Pを回収樋10に向けて案内する案内路12と、パチンコ玉Pが案内路12から回収樋10の樋内に確実に放出されるように案内路12の放出端又はその近傍を支持する支持手段14と、を含むことを特徴とする遊技機島内の玉回収樋装置1から構成される。案内路は、例えば、管路状、樋状、その他任意の構成でもよい。支持手段の構成は任意でよく、例えば、嵌合状、挟持状、フック状の係合、その他案内路12の放出端を当該位置に支持できるものであればよい。支持手段は、回収樋と脱着自在構成でもよく、回収樋に一体的に設けられていてもよい。
【0008】
案内路12は、その放出端部分12aが少なくとも回収樋10の長手方向に移動可能に設けられ、支持手段14は、回収樋10の傾斜角度調整と対応するように案内路の放出端の回収樋長手方向移動を可能としながら案内路12を支持することとしてもよい。例えば、支持手段自体が回収樋の長手方向へ移動することにより、案内路の放出端側を移動自在としてもよい。あるいは、支持手段は回収樋長手方向の任意の位置に固定的に設けられ、スライド構成や複数位置で支持できる構成により、回収樋長手方向に移動させた案内路の放出端側をその位置で支持するように構成させてもよい。
【0009】
さらに、案内路12は、長さ方向に伸縮しかつ可撓性を有するダクト通路を含むこととしてもよい。ダクト通路は、全体が伸縮性及び可撓性の両方の性質を備えて構成されてもよく、あるいは伸縮性を有する伸縮部と可撓性を有する可撓部とが一体的または接続されて構成されることとしても良い。
【0010】
また、案内路12は、蛇腹部材18からなることとしてもよい。
【0011】
また、支持手段14は、案内路12の放出端開口を直接に回収樋10の上部空間に連通させる連通部22を含み、回収樋10の上面開口縁に渡設された蓋部材20からなることとするとよい。蓋部材の形状は、例えば、平板状、端面コ字状、端面円弧状、立体箱型状その他任意形状でよく、その長手方向幅は任意で良い。蓋部材は、少なくとも放出落下位置からある程度広がって形成されると、案内路から放出されたパチンコ玉が回収樋で跳ねかえっても外へ飛び出すのを防止できる。
【0012】
また、蓋部材20は、回収樋10の両側壁10aに案内されてその長手方向に移動自在に設けられたこととしてもよい。蓋部材は、例えば、回収樋の両側壁の長手方向任意の位置で係脱自在に係合して、回収樋の長手方向に移動自在とするとよい。
【0013】
また、蓋部材20は、回収樋10の長手方向に密に複数個設けられ回収樋10の長手方向全体が複数の蓋部材(20、20a)により覆蓋されていることとしてもよい。
【0014】
また、案内路12の放出端開口と蓋部材20との連通部22は、蓋部材側に設けられた挿し込み孔26と、該挿し込み孔26に対して挿し込み状に接続させる接続部材28を含むこととしてもよい。接続部材28は、例えば、直管状、L字管状、その他の任意形状の構成でよい。また、例えば、挿し込み孔は、回収樋の長手方向に長い孔でもよく、その挿し込み係合位置を長孔に沿って移動できるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技機島内の玉回収樋装置によれば、複数の遊技機を併設した遊技機島であって、該遊技機の裏面側においてこれらの遊技機の隣接長手方向に長くかつ傾斜して形成され、各遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を受けて傾斜低位側に向けて送る回収樋と、遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を回収樋に向けて案内する案内路と、パチンコ玉が案内路から回収樋の樋内に確実に放出されるように案内路の放出端又はその近傍を支持する支持手段と、を含む構成であるから、簡単な構成で、例えばアウト玉等の遊技機の裏面側に放出されるパチンコ玉を確実に回収できるとともに、現場での切断加工等の煩雑な作業をほとんど必要とせず回収樋の任意の傾斜角度に簡単に対応させることができ、低労力で施工でき、遊技機島全体の工期を短縮することができる。
【0016】
案内路は、その放出端部分が少なくとも回収樋の長手方向に移動可能に設けられ、支持手段は、回収樋の傾斜角度調整と対応するように案内路の放出端の回収樋長手方向移動を可能としながら案内路を支持する構成とすることにより、自在に案内路の放出端の位置を移動させて、遊技機島によって異なる回収樋の傾斜角度にも簡単かつスムーズに対応させることができ、作業性が良く、低労力、短期間で施工ができる。
【0017】
また、案内路は、長さ方向に伸縮しかつ可撓性を有するダクト通路を含む構成とすることにより、ダクト通路を自在に伸縮または可撓させて、その放出端を回収樋の所要の位置に容易かつスムーズに設定することができ、作業性がよく、低労力、短期間で施工できる。
【0018】
また、案内路は、蛇腹部材からなる構成とすることにより、簡単かつ安価な構成で長さ方向に伸縮しかつ可撓性を有し、回収樋の傾斜角度調整と対応しながらパチンコ玉を回収樋へ確実に案内できる案内路を具体的に実現できるとともに、パチンコ玉の放出速度を減衰させることができる。
【0019】
また、支持手段は、案内路の放出端開口を直接に回収樋の上部空間に連通させる連通部を含み、回収樋の上面開口縁に渡設された蓋部材からなる構成とすることにより、パチンコ玉を案内路の放出端から確実に回収樋内へ簡単な構成で、かつ簡単に設置作業が行える支持手段を具体的に構成できる。特に、例えば、蓋部材を予め工場生産しておけば、遊技機島施工時に労力の低減及び工期短縮が行える。また、例えば、蓋部材の一部が破損した場合の交換も簡単に行え、回収樋の内部を点検する際にも蓋部材を回収樋から取り外すだけでよく、簡単にメンテナンスが行える。
【0020】
また、蓋部材は、回収樋の両側壁に案内されてその長手方向に移動自在に設けられた構成とすることにより、案内路を支持する蓋部材を長手方向に自在に移動させながら、その位置を良好に設定でき、作業性を向上させ、省力、短期間で施工できる。
【0021】
また、蓋部材は、回収樋の長手方向に密に複数個設けられ回収樋の長手方向全体が複数の蓋部材により覆蓋されている構成とすることにより、例えば、遊技機島の隙間から中に落ちたカードや埃等のパチンコ玉以外の異物が回収樋内に入るのを防止でき、回収樋でパチンコ玉をスムーズに送ることができる。
【0022】
また、案内路の放出端開口と蓋部材との連通部は、蓋部材側に設けられた挿し込み孔と、該挿し込み孔に対して挿し込み状に接続させる接続部材を含む構成とすることにより、簡単な構成で、案内路の放出端からパチンコ玉が回収樋内に確実に放出する連通部の構成を具体的に実現でき、さらに、簡単に施工することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の遊技機島内の玉回収樋装置の実施の形態について説明する。なお、本実施形態において、背景技術で説明した従来の遊技機島と同一部材には同一符号を付して説明する。本実施形態の遊技機島内の玉回収樋装置は、図3に示すような複数の遊技機100を併設した遊技機島内に設置され、簡単な構造で、例えば、各遊技機の裏面側から放出されるアウト玉等のパチンコ玉を確実に回収できる。
【0024】
図1ないし図4に示すように、本実施形態において、遊技機島内の玉回収樋装置1(以下、「玉回収樋装置」という)は、遊技機島内であって、並設された複数の遊技機100の裏面側に該隣接長手方向に長く設けられている。本実施形態では、遊技機島は、客がプレイする面である表面を同じ方向に向けるように密接して複数個配列した遊技機列であって、中間に長い空間を形成するように背面どうしを向かい合わせるように離隔して設置した2列の遊技機列を含む。すなわち、遊技機島は、直線状に長く隣接横並びに遊技機群を併設し、内部側に長い空間を有している。遊技機島内の玉回収樋装置1は、遊技機島内部の幅方向略中央であって、遊技機100の排出口から低位となる位置に設置される。各遊技機100の裏面側から放出されるパチンコ玉は、まず玉受ケース112に受けられて、その排出口112から下方側すなわち玉回収樋装置1側に放出されるようになっている。本実施形態において、遊技機島内の玉回収樋装置1は、遊技機100から放出されたパチンコ玉Pを受けて送る回収樋10と、パチンコ玉Pを回収樋10に向けて案内する案内路12と、案内路12の放出端12aを支持する支持手段14と、を含む。
【0025】
図3に示すように、回収樋10は、遊技機島の長手方向に長くかつ傾斜して形成され、各遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉を受けてそれらのパチンコ玉を傾斜低位側に向けて送る。回収樋は、遊技機島の長手方向に沿って、その端から中間位置の回収・循環装置108側へ向けて徐々に低くなる傾斜に設定されながら直線状に長く設けられている。回収樋10は、長手方向を一定間隔毎に支持柱111に支持された横木110に載置状に配置されて床面から所要の高さで傾斜するように支持されている。図1、図5に示すように、本実施形態において、回収樋10は、上面側を開口するように対向する1対の側壁10aと底壁10bとが一体的に形成されて、長手方向に向けて任意位置の縦断面が同じU字形状になるように長く連続している。本実施形態では、回収樋10は、遊技機島の両側の遊技機群の各裏面側から放出されるパチンコ玉を回収するようになっている。回収樋10は、例えば、長手方向が遊技機一台程度の長さに形成された1ユニットの樋部材を複数個直線状に接続して遊技機島の長さに応じた長さに形成される。本実施形態では、回収樋10の両側壁10aには、横木110との固定手段が設けられており、側壁の外側に向けてト字状に突設した張出部材16が設けられ、該張出部材16と横木110とを釘17を介して固定して回収樋が固定されている(図2参照)。また、回収樋10の底壁10b内面には、長手の端面視で凹凸が交互に繰り返されるように長手方向に沿って複数の凸条が長く設けられている。回収樋10に落下したパチンコ玉は凹溝に沿って直線状に転がるようになっている。なお、回収樋の構成は任意でよく、例えば、従来から普及している回収樋を利用してもよい。また、遊技機島の片面側だけに遊技機が並設される場合にも適用できる。
【0026】
案内路12は、遊技機100の裏面側に放出されるパチンコ玉を回収樋10に向けて案内する案内手段である。図1、図4に示すように、本実施形態では、案内路12は、玉受ケース112の排出口に内部連通状に接続されるとともに、下方側に延長されてパチンコ玉が該放出端12aから回収樋10の樋内に確実に放出されるように支持手段14によって支持されている。すなわち、案内路12は、遊技機100の裏面側から放出されて玉受ケース112で受けられて放出されてくるパチンコ玉を順次案内しながらその放出端から回収樋へ放出させる。案内路12の放出端部分12aが少なくとも回収樋の長手方向に移動可能に設けられている。詳細には、本実施形態において、案内路12は、一端側を投入口、他端側を排出口として両端を開口しつつ内部にパチンコ玉を通過させる蛇腹部材18からなる。蛇腹部材18は、長さ方向に伸縮自在に設けられ、かつ可撓性を有しており、放出端12aの開口を回収樋10の長手方向または幅方向に自由に設定することができるダクト通路となっている。これにより、回収樋が任意の傾斜角度に調整されても、蛇腹部材18をその長さ方向に伸縮または可撓させることにより、蛇腹部材18の放出端を回収樋の長手方向等に自在に移動させながら、案内したパチンコ玉を確実に回収樋内に放出されるように簡単に設定することができる。本実施形態では、蛇腹部材18は、コイルばね状に形成されており、内部を通過させるパチンコ玉の減速手段を兼ねている。蛇腹部材18の放出端側12aは、回収樋の底壁上方に配置されており、案内されるパチンコ玉コイルばね状の螺旋によって蛇腹部材内部で減速されながら、回収樋10の底壁10b上に小さい高低差で放出させて、パチンコ玉の落下による衝撃力を低減させる。案内路12は、例えば、上記のような蛇腹部材(ダクト通路)と剛性のパイプ部材とを内部連通して接続した構成でもよく、その他任意の構成でよい。蛇腹部材のようにパチンコ玉の放出する際の速度を減速し得るものを含む構成が好適である。なお、案内路12は、本実施形態では、一台の遊技機100に対して一個の割合で設けられているが、これに限らず、例えば、案内路は、複数台の遊技機に対して一個、または一台の遊技機に対して複数個を設置させるようにしてもよい。
【0027】
支持手段14は、案内路12の放出端またはその近傍を支持して、パチンコ玉が案内路12の放出端部分12aから回収樋10の樋内に確実に放出させるようにしている。本実施形態では、支持手段14は、上記のような蛇腹部材18の放出端部分12aの回収樋長手方向移動を可能としつつ、該移動位置を保持できるように蛇腹部材18を支持する。本実施形態では、支持手段14は、図1、図2、図4に示すように、回収樋の上面開口縁に渡設される複数の蓋部材20、21を含む。本実施形態において、蓋部材20は、各遊技機100に応じて蛇腹部材18が設けられた位置に対応して回収樋の上面開口縁に配置される。蓋部材20は、蛇腹部材18の放出端開口を直接に回収樋10の上部空間Sに連通させる連通部22を有しており、蛇腹部材で案内されたパチンコ玉を確実に回収樋内に放出されるように該放出端側を支持する。本実施形態では、蓋部材20は、例えば、プラスチック等の硬質合成樹脂で形成されて、回収樋10の幅と略同じ横幅で、かつ回収樋の長手方向にも広がった平面視矩形状の平板部分を含む略コ字状板で形成されており、回収樋10の上面側開口を閉鎖するように形成されている。本実施形態において、蓋部材20には、パチンコ玉よりも大きな径の円形状挿し込み孔26が穿孔されており、蛇腹部材18と接続される接続部材28を挿し込み状に接続されて、蛇腹部材18の排出端側が回収樋の上部空間Sに直接に連通するようになっている。すなわち、本実施形態において、連通部22は、蓋部材20に設けられた挿し込み孔26と、該挿し込み孔26に挿し込み接続させる接続部材28と、を含む。本実施形態では、接続部材28は、例えば、プラスチック等の硬質樹脂製のL字状管部材からなり、内部をパチンコ玉が通過する大きさで設けられ、一端側は蛇腹部材18の放出端側12aに接続され、他端側には蓋部材20の挿し込み孔26に嵌合状に挿し込まれる挿し込み小径部30が形成されている。これにより、蛇腹部材18の放出端側を蓋部材20によって支持させる作業は、蛇腹部材18を伸縮及び可撓させながら接続部材28を蓋部材20の挿し込み孔26に挿し込み操作するだけで簡単に行える。なお、図4、図5において、1つの蓋部材20には、裏面対向させた2台の遊技機からの放出されたパチンコ玉を案内するように2個の挿し込み孔が形成されているが、図6に示すように、1つの蓋部材に形成する挿し込み孔の個数は4個でも良く、1個または複数個の連通部を形成して、複数の案内路の放出端部を支持させることとしてもよい。
【0028】
本実施形態では、蓋部材20には、回収樋10の上面開口縁に係着される係合部24が一体的に形成されている。この係合部24は、回収樋の該側壁10aの上縁部と切り欠き嵌合状にその上方側から係合するようになっている。係合部24は、回収樋10の側壁10aの長手方向の任意の位置で係合できるようになっており、蓋部材20は、回収樋の両側壁に案内されてその長手方向に移動できるようになっている。すなわち、本実施形態では、蛇腹部材18の放出端は、連通部22を介して蓋部材20に対して固定的に接続されており、蓋部材20を回収樋の長手方向に移動させることにより、案内路12である各蛇腹部材18を伸縮させながら、その放出端12aを長手方向に自在に移動させるようになっている。なお、係合部24は、回収樋の側壁側に一体的に設けられていてもよい。
【0029】
さらに、本実施形態では、図4、図5に示すように、支持手段14となる蓋部材は、上記の蓋部材20と、蓋部材と略同構成であって挿し込み孔が設けられていない他の蓋部材21と、を含み、これらの複数の蓋部材20、21が回収樋10の長手方向に密に設けられて、回収樋10の長手方向全体を覆蓋している。蓋部材20、21は、上記のように平板状部分を含む略コ字状に形成されており、連通部22以外の部分ではパチンコ玉及びその他の物体を通過させないようになっている。従って、蛇腹部材18の放出端から落下したパチンコ玉Pが回収樋10で跳ねかえっても、回収樋の外部へパチンコ玉が離脱するのを防止することができるとともに、遊技機島内部空間において、例えば、遊技機島の隙間から中に入ったカードや埃等の異物が落下して回収樋内に入るのを防止できる。なお、連通部22を含む蓋部材20を間隙をあけながら設置することとしてもよい。
【0030】
次に本実施形態に係る遊技機島の玉回収樋装置1の作用について説明する。玉回収樋装置1を施工する際には、図3に示すように、遊技機島内部に支持材と横木110によって回収樋10が回収・循環装置108側に向けて低くなるように所要の傾斜角度で長く設置される。図2、図5に示すように蓋部材20、21を回収樋の側壁の縁部に上から載置状に配置させて、上面開口に渡設される。蛇腹部材18は、一端側を玉受ケース112の排出口に接続され、放出端側が接続部材28を介して蓋部材20の挿し込み孔26に接続される。この際、蓋部材は回収樋の長手方向に移動自在であり、かつ蛇腹部材18は、伸縮しかつ可撓性を有するので、回収樋の傾斜角度及び玉受ケース112と回収樋10との高低差に対応させながら、蓋部材20を長手方向に移動、及び蛇腹部材18を自在に放出端側を長手方向に移動させて、確実に回収樋内に放出させる位置に設定できる。このようにして、遊技機島内において各遊技機100の裏面側から放出されたパチンコ玉Pは、蛇腹部材に案内されて回収樋10の樋内に確実に放出される。また、回収樋の傾斜角度が変更されても、各蛇腹部材18の放出端位置を自在に移動させてパチンコ玉が案内路の放出端から回収樋の樋内に確実に放出できるようにスムーズに対応させることができ、実用に優れる。加えて、蛇腹部材によってパチンコ玉はある程度減速されて放出されて玉の落下による衝撃力が低減するとともに、回収樋内に放出されたパチンコ玉が跳ねかえったとしても蓋部材20によって、回収樋10外へ離脱するのを防止でき、確実なパチンコ玉の回収が行える。さらに、その遊技機島施工現場での玉回収装置の施工作業は、回収樋への蓋部材20の設置と蛇腹部材の接続等の簡単な作業だけでよく、作業性が良好であり、低労力かつ短期間で行える。特に、現場毎に異なる回収樋の傾斜に簡便に対応させることができるので、蓋部材20、21を回収樋の幅に合わせて予め工場生産しておけばよく、遊技機島施工時の現場での部材の加工工程が減り、労力の低減及び工期短縮が図れる。一方、例えば、蓋部材の一部が破損した場合の交換も簡単に行え、回収樋の内部を点検する際にも蓋部材を回収樋から取り外すだけでよく、簡単にメンテナンスが行える。さらに、遊技機100の入れ換え等に際しても、変更される回収樋の傾斜角度にスムーズに対応させることができ、玉回収樋装置を再利用することができる。
【0031】
なお、蓋部材20は,上記実施形態のようにコ字状の形態に限るものでなく任意の構成でもよい。例えば、図7に示すように、立体L字状の箱型に設けられていても良い。その際、蓋部材20には、その側壁(または上面壁)等に任意の場所に挿し込み孔26を1個または複数個形成して、蛇腹部材18と接続部材28を介して連通させながら接続される。また、図8に示すように、上に凸な円弧面状に形成されて良く、または下に凸な円弧面状に形成されてもよい。なお、蛇腹部材の放出端側を蓋部材に設けられた挿し込み孔26に直接に挿し込んで、該放出端開口を回収樋の上部空間に配置させてもよい。また、支持手段14は、蓋部材20に限るものではない。図9−1に示すように、支持手段14は、例えば、回収樋10の側壁に渡設するように板状または棒状等を組合せ又は任意形状に一体的に形成されたフレーム体32を含むこととしてもよい。図9−1において、フレーム体32はは、X字状に形成されており、その交差位置に挿し込み孔26が設けられている。フレーム体32は、この挿し込み孔26に接続部材28を介して(又は直接に)蛇腹部材18を接続して、蛇腹部材から放出されるパチンコ玉が回収樋内に確実に放出されるように該放出端を支持する。フレーム体32が回収樋の長手方向に移動自在に設けられると好適である。また、図9−2に示すように、案内路12(蛇腹部材18)の放出端側をクリップで回収樋10の側壁ごと挟み込むようにしてもよいし、図9−3に示すように、支持手段14は案内路12(蛇腹部材18)の放出端側をフックで引っ掛けるようにしてもよい。
【0032】
以上説明した本発明の遊技機島内の玉回収樋装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。例えば、支持手段は、上記実施形態のように、回収樋の上面開口を閉鎖する蓋部材の形態に限らず、格子状、網状、パンチ孔を有する板状の構成等、複数の孔が形成された構成でもよい。この際、全ての孔が案内路の放出端と回収樋の上部空間とを連通する連通部として同じ大きさで形成されることとしてもよく、或は、一部の孔を連通部とし、他の孔はパチンコ玉が通過しない大きさの小孔に設定し、小孔によってパチンコ玉の離脱防止を図ることとしても良い。また、例えば、蓋部材を透明の材質で形成すると、蓋部材を設置した後でも回収樋内部を容易に確認することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】実施形態に係る遊技機島内の玉回収樋装置を備えた遊技機島を縦断面した状態での一部省略説明図である。
【図2】図1の遊技機島内の玉回収樋装置の要部拡大説明図である。
【図3】図1の遊技機島内の玉回収樋装置を備えた遊技機島の一部を切り欠いた概略説明図である。
【図4】図1の遊技機島内の玉回収樋装置の要部の斜視説明図である。
【図5】回収樋と蓋部材の分離状態を示す斜視説明図である。
【図6】蓋部材の他の形態の説明図である。
【図7】蓋部材の他の形態の説明図である。
【図8】蓋部材の他の形態の説明図である。
【図9−1】支持手段をフレーム体で構成した形態の要部斜視説明図である。
【図9−2】支持手段をフックで構成した形態の説明図である。
【図9−3】支持手段のクリップで構成した形態の要部斜視説明図である。
【図10】従来の遊技機島の一部を切り欠いた概略説明図である。
【図11】図10の遊技機島の縦断面説明図である。
【図12】図10の遊技機島の回収樋及びその周辺の要部を示す斜視説明図である。
【図13】図10の遊技機島の閉鎖板と、回収樋とを示す概略説明図である。
【0034】
1 遊技機島内の玉回収樋装置
10 回収樋
12 案内路
14 支持手段
18 蛇腹部材
20 蓋部材
22 連通部
26 挿し込み孔
28 接続部材

【出願人】 【識別番号】501291341
【氏名又は名称】株式会社フジモト工芸社
【住所又は居所】熊本県菊池郡大津町杉水831番地9
【出願日】 平成16年6月16日(2004.6.16)
【代理人】 【識別番号】100092163
【弁理士】
【氏名又は名称】穴見 健策

【公開番号】 特開2006−248(P2006−248A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−177753(P2004−177753)