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【発明の名称】 遊技機媒体の不正貸出防止システム
【発明者】 【氏名】大脇 秀隆
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【要約】 【課題】不正な貸出行為を抑制し得るようにした不正貸出防止システムを提供する。

【解決手段】カードユニット2が接続されていないスロットマシン100の中継基板50のコネクタ51に、偽カードユニットを接続し、遊技機媒体の不正貸出を行う行為に対して、スロットマシン100毎に固有のIDを付与し、貸出ボタンを操作した場合に、IDをホールコンピュータ10へ送信する。ホールコンピュータ10には、各スロットマシン毎にカードユニットの接続の有無が記憶されており、各スロットマシン100からIDが供給されると、その都度、記憶している情報と照合する。カードユニットが接続されていないスロットマシン100からIDが供給された場合には、不正行為が行われているものと判断し、その旨報知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機本体と、
該遊技機本体に設けられ、遊技機媒体との交換を媒介する遊技機媒体の貸し出し度数が予め記憶された貸出媒介物から貸し出し度数を読み取る遊技機媒体貸出機と前記遊技機本体との間の通信線を、着脱自在に電気的に接続する接続部と、
前記遊技機本体に付与された固有の識別情報と遊技機媒体貸出機の接続の有無を格納した識別情報格納手段を有する不正検出装置と、
前記遊技機本体に設けられた遊技機媒体の貸出要求スイッチと、
前記遊技機本体に設けられ、該遊技機本体毎に付与された固有の識別情報を記憶する識別情報記録手段と、
前記貸出要求スイッチのスイッチ操作を検出する貸出操作検出手段と、
貸出操作が検出された場合に、前記遊技機本体の識別情報を前記不正検出装置へ送る貸出要求通知手段と、
前記貸出要求通知手段により供給された識別情報に基づいて遊技機媒体貸出機の接続の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段により遊技機媒体貸出機が接続されていてないと判断された場合には、不正貸出と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【請求項2】
遊技機本体と、
該遊技機本体に設けられ、遊技機媒体との交換を媒介する遊技機媒体の貸し出し度数が予め記憶された貸出媒介物から貸し出し度数を読み取る遊技機媒体貸出機と前記遊技機本体との間の通信線を、着脱自在に電気的に接続する接続部と、
前記遊技機本体に付与された固有の識別情報と遊技機媒体貸出機の接続の有無を格納した識別情報格納手段を有する不正検出装置と、
前記遊技機本体に設けられ、該遊技機本体毎に付与された固有の識別情報を記憶する識別情報記録手段と、
前記遊技機媒体貸出機からの情報を受信した場合に識別情報を前記不正検出手段へ送信する受信情報通知手段と、
前記受信情報通知手段により供給された識別情報に基づいて遊技機媒体貸出機の接続の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段により遊技機媒体貸出機が接続されていてないと判断された場合には、不正貸出と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【請求項3】
前記遊技機媒体貸出機から受信する情報は、遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報、遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報のうち少なくとも1つである請求項2に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【請求項4】
判定手段により不正が判定された場合に、該当する遊技機本体を特定して不正を報知する報知手段を有する請求項1〜3のいずれか1に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【請求項5】
判定手段により不正が判定された場合に、該当する遊技機本体の遊技を停止させる遊技機停止手段を有する請求項1〜4のいずれか1に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ」と言う。)や回胴式遊技機(以下、単に「スロットマシン」と言う。)等の遊技機に対して、パチンコ玉やメダルといった遊技機媒体を貸し出す遊技機媒体貸出機(プリペイドカードユニットとも呼ばれている。以下、単に「カードユニット」と言う。)を装備した遊技機において、不正な貸出行為を抑制し得るようにした遊技機媒体の不正貸出防止システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、遊技機としてパチンコやスロットマシンが普及している。このパチンコは、遊技機媒体としてたとえば1玉4円の玉の貸し出しを受けて遊技するもので、遊技プリペイドカードを用いた第1種(セブン機)が主流である。そして遊技者は、所要額のプリペイドカードを購入して、このプリペイドカードをカードユニットに挿入して前記所要額までの玉貸しを適宜受けられるようになっている。
【0003】
一方、スロットマシンは、遊技機媒体としてたとえば1枚20円のメダルの貸し出しを受けて遊技するものであり、遊技者は、メダル貸出機より1000円で50枚のメダル貸し出しを受ける。そして、メダル投入口から遊技機にメダルを投入し、50枚を限度とする貯留装置(クレジット部)にメダルを貯留し、ベットボタンまたはマックスベットボタンを押して、所要ベット(一般的には3ベット)を行い遊技している。
【0004】
このようなスロットマシンは、通常、メダル投入口に遊技機媒体であるメダルを1〜3枚投入して遊技することも行われる。遊技において入賞が発生すると、その入賞に応じてメダルがメダル受け皿に払い出される。また、スロットマシンにおいては、遊技者がメダル投入口に投入したメダル、および入賞に応じて払い出される配当メダルを、上記貯留装置に貯留(クレジット)することも出来る。そして、クレジットされたメダルの枚数は、貯留枚数表示部にセグメントLED(発光ダイオード)等によって数値で表示される。
【0005】
ところで、上述したような形態で遊技するスロットマシンに、パチンコで使用しているプリペイドカードユニットを装備する構想があるが、巧妙な貸出行為を働くいわゆる不正行為者が問題となっている。
【0006】
そこで、プリペイドカードなどの記録媒体の記録情報に基づき特定される遊技者所有の有価価値を、所定量のメダルまたはクレジットと交換することを指示すると、これに応答して、所定量のメダルの払出またはクレジットの加算を行うが、遊技機のゲーム中においては、メダルの払出またはクレジットへの加算を禁止するようにした手段が提案されている。
【特許文献1】特開2001−79144号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、例えば、スロットマシンとプリペイドカードユニットとの接続端子板において、プリペイドカードユニットの接続端子を外し、似せプリペイドカードユニット回路を接続し、大量のメダルの貸出を行う、などの不正が行われた場合には、上記特許文献1に記載の技術では対応することができない。また、スロットマシンを配置するパチンコ店には、プリペイドカードユニットを用いない店もあり、或は、プリペイドカードユニットを接続させたスロットマシンと、接続させていないスロットマシンを混在して使用する店も存在する。一方、スロットマシンは、プリペイドカードユニットを接続するための接続端子を備えており、プリペイドカードユニットを接続しない場合には、接続端子には、なにも接続されない。このような状況において、プリペイドカードユニットが接続されていない端子に対して、偽プリペイドカードユニットを接続し、スロットマシンから不正にメダルの払い出しを行う不正行為が可能となる。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するために発案されたものであり、プリペイドカードユニットを接続していないスロットマシンに対して、偽プリペイドカードユニットを接続し、不当なメダルの貸出を防止する、遊技機媒体の不正貸出防止システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
【0010】
(1)遊技機本体と、
該遊技機本体に設けられ、遊技機媒体との交換を媒介する遊技機媒体の貸し出し度数が予め記憶された貸出媒介物から貸し出し度数を読み取る遊技機媒体貸出機と前記遊技機本体との間の通信線を、着脱自在に電気的に接続する接続部と、
前記遊技機本体に付与された固有の識別情報と遊技機媒体貸出機の接続の有無を格納した識別情報格納手段を有する不正検出装置と、
前記遊技機本体に設けられた遊技機媒体の貸出要求スイッチと、
前記遊技機本体に設けられ、該遊技機本体毎に付与された固有の識別情報を記憶する識別情報記録手段と、
前記貸出要求スイッチのスイッチ操作を検出する貸出操作検出手段と、
貸出操作が検出された場合に、前記遊技機本体の識別情報を前記不正検出装置へ送る貸出要求通知手段と、
前記貸出要求通知手段により供給された識別情報に基づいて遊技機媒体貸出機の接続の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段により遊技機媒体貸出機が接続されていてないと判断された場合には、不正貸出と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【0011】
(2) 遊技機本体と、
該遊技機本体に設けられ、遊技機媒体との交換を媒介する遊技機媒体の貸し出し度数が予め記憶された貸出媒介物から貸し出し度数を読み取る遊技機媒体貸出機と前記遊技機本体との間の通信線を、着脱自在に電気的に接続する接続部と、
前記遊技機本体に付与された固有の識別情報と遊技機媒体貸出機の接続の有無を格納した識別情報可能手段を有する不正検出装置と、
前記遊技機本体に設けられ、該遊技機本体毎に付与された固有の識別情報を記憶する識別情報記録手段と、
前記遊技機媒体貸出機からの情報を受信した場合に識別情報を前記不正検出手段へ送信する受信情報通知手段と、
前記受信情報通知手段により供給された識別情報に対応する遊技機媒体貸出機の接続の有無を判断する判断手段と、
前記判断手段により遊技機媒体貸出機が接続されていてないと判断された場合には、不正貸出と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【0012】
(3) 前記遊技機媒体貸出機から受信する情報は、遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報、遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報のうち少なくとも1つである上記(2)に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【0013】
(4) 判定手段により不正が判定された場合に、該当する遊技機本体を特定して不正を報知する報知手段を有する上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【0014】
(5) 判定手段により不正が判定された場合に、該当する遊技機本体の遊技を停止させる遊技機停止手段を有する上記(1)〜(4)のいずれか1に記載の遊技機媒体の不正貸出防止システム。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、遊技機本体から、遊技機媒体貸出機に貸出要求スイッチの操作に基づいて、貸し出しの要求が行われると、識別情報記録手段に記録されている遊技機本体固有の識別情報が不正検出装置に通知され、不正検出装置に格納されている遊技機本体毎に管理された遊技機媒体貸出機の接続情報と照合される。識別情報が送られた遊技機本体に遊技機媒体貸出機が接続されていない旨の情報が記録されている場合には、接続部に、偽遊技機媒体貸出機が接続されているものと判断し、不正貸出が行われているものと判定する。これにより、遊技機媒体の不正貸出が防止される。
【0016】
また、遊技機媒体貸出機が遊技機本体に接続されている場合に、遊技機本体が遊技機媒体貸出機から特定の情報を受信した場合には、その旨を不正検出装置へ通知する。不正検出装置では、格納されている遊技機本体毎に管理された遊技機媒体貸出機の接続情報と照合し、識別情報が送られた遊技機本体に遊技機媒体貸出機が接続されていない旨の情報が記録されている場合には、接続部に、偽遊技機媒体貸出機が接続されているものと判断し、不正貸出が行われているものと判定する。これにより、遊技機媒体の不正貸出が防止される。このような信号は、例えば、遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報、遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報は、遊技機媒体貸出機が接続されていることを前提として受信する情報であるので、これらの情報を受信した場合には、少なくとも遊技機媒体貸出機が接続されている状態であると判断できるので、不正検出装置に、受信した旨を通知する。
【0017】
不正が行われていると判定した場合には、その旨を報知手段により報知することにより、不正行為を止めさせることができる。報知手段は、不正行為が行われている遊技機本体を特定する情報を報知するため、直ちに不正行為を取り締まることが可能となる。
【0018】
さらに、遊技機を停止させれば、検出後の不正貸し出しを防止し、より確実に不正貸し出しを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態として、遊技場等に設置される遊技機としてスロットマシンを用いた場合について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、図1は本スロットマシン100の外部構造を示した平面図、図2はカード表示部30の構成を示す部分拡大斜視図、図3は本スロットマシン100の内部構造を示した全体斜視図、図4は本スロットマシン10に設けられている制御システムの構成を示したブロック図である。
【0020】
図1において、本スロットマシン100は、遊技者に面するフロントドア101と、フロントドア101が開閉可能に取り付けられた後述の筐体102とを備えて構成されている。フロントドア101は、上部パネル部103と中部パネル104と下部パネル部105とを備え、全体的に金属製のフレーム(図示略)と硬質プラスチックで成形された前面パネルとで形成されることによって、機械的に強固な構造を有している。
【0021】
上部パネル部は103には、上部ランプと呼ばれる演出用ランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b、103cと、液晶ディスプレイ等で形成された演出表示装置103dとが設けられている。
【0022】
中部パネル部104には、複数個(本実施形態では3個)の回胴リールR1,R2,R3を備えた回胴リール装置200が設けられる。なお、回胴リールR1,R2,R3の前面には、透明な硬質プラスチック板で形成された略長方形の透過窓WDが設けられ、これによって回胴リール装置200を外部から保護すると共に、遊技者が透過窓WDを介して回胴リールR1,R2,R3を見ることが可能となっている。
【0023】
更に、中部パネル部104の下端には遊技者が操作するための操作部104cが設けられ、当該操作部104cには、遊技メダルを投入するためのメダル投入部MDと、1ゲーム当たりのメダル数を提示するためのベッドボタンB1,マックスベッドボタンB2と、1ゲームの開始を指示するためのスタートレバーSTと、回転中の回胴リールR1,R2,R3を個別に停止させるための3個のストップボタンSP1,SP2,SP3が設けられている。マックスベッドボタンB2の近傍には、投入枚数表示部AAが設けられ、上下方向に等間隔で並んだ3つのLEDにより構成されている。投入枚数表示部AAは、投入枚数1枚毎に、LEDが1つ点灯する構成となっている。
【0024】
また、透過窓WDの下側には、入賞により加算される獲得度数を表示する獲得度数表示部32と、クレジットの残度数を表示するクレジット表示部31が設けられている。また、図2に示されているように、メダル投入部MDとマックスベッドボタンB2の間には、カード表示部30が設けられており、このカード表示部30は、貸出可能度数表示部33と、貸出要求スイッチである貸出ボタン34と、返却ボタン35と、貸出可状態表示部36とが設けられている。
【0025】
この実施形態では、規定投入枚数(3枚)が、投入され、投入枚数表示部AAの3つのLEDが全て点灯されている状態で、スタートレバーSTの操作により、ゲームが開始される。規定投入枚数の投入は、メダル投入部MDからのメダル投入の他、ベットボタンB1を押し下げることにより行うことができる。ベットボタンB1の1回の操作で、1度数が、貯留装置より投入され、クレジット表示部31の表示が1つ減算される。また、マックスベットボタンB2を押し下げることにより、規定投入枚数(3枚)が一時に投入され、クレジット表示部31から、投入された枚数に相当する度数が減算される。規定投入枚数の一部が既に投入されている場合には、マックスベットボタンB2の押し下げにより、不足分が投入される。
【0026】
貯留装置には、貯留可能な上限の枚数が決められており、この実施形態では、50枚に決められている。この枚数を越えてメダル投入部MDから投入されたメダルは、後述の排出口105aから返却される。貯留装置に貯留されている枚数は、クレジット表示部31に表示される。
【0027】
下部パネル部105には、本スロットマシン100のゲーム内容に関連した画象等(図示略)が描かれており、遊技者の取得したメダルを払い出すための排出口105a及び受皿105bと、スピーカが取り付けられた放音部105cが設けられている。
【0028】
次に、図3を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図3はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。同図において、フロントドア101の裏面上部に、上述の放音部103b,103cを構成するスピーカSR,SL(図示しない)が設けられると共に、演出表示装置103bの裏面側にサブ制御基板300が取り付けられている。
【0029】
演出表示装置103b及びサブ制御基板300の下方には、上述の透過窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。枠体104dの下方には、メダル投入部MDより投入される投入物を正規の遊技メダルか異物か判別して振り分ける振分機構G0で振分けられた遊技メダルを筐体102側に設けられているホッパ装置HPへ案内するガイド部材GIと、振分機構G0で振分けられた異物を排出口105aへ案内して排出するガイド部材G2と、ホッパ装置HPから出力される払い出し用のメダルを排出口105aへ案内して出力するガイド部材G3が設けられ、更に排出口105aの近傍に、スピーカSWが放音部105cに対応させて取り付けられている。
【0030】
更に、上述の枠体104dと振分機構G0との間の領域に長尺状の中央表示基板400が取り付けられ、当該中央表示基板400の裏面側の一端に、設定ボタンCSと、数字の0から6までのセグメント表示を行う発光ダイオードで形成された設定表示素子CTが設けられている。
【0031】
筐体102内には、主電源装置PWUと、ホッパ装置HPから溢れた遊技メダルを収容するための補助貯留部SHPと、状述の透過窓WDに対向する回胴リールR1,R2,R3を備えた回胴リール装置200の上端に回胴装置基板600、回胴リール装置200の上方に主制御基板700、筐体102の内壁の一端に外部集中端子装置としての外部集中基板800が夫々取り付けられている。
【0032】
上述の主制御基板700と、サブ制御基板300、回胴装置基板600、中央表示基板400、電源装置基板500及び外部集中端子基板800は、何れも導電性配線パターンの形成された絶緑性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、特に、主制御基板700とサブ制御基板300と外部集中端子基板800は、夫々硬質プラスチックの収納ケース内に個別に収納されたユニット構造となっている。
【0033】
主制御基板700は、各信号の入出力を総括し、モニタを有しているものである。また、サブ制御基板300は、演出用の画像、ランプ、蛍光灯、及び効果音を制御し、スピーカから出力する効果音の音量を切り換えるための音量スイッチを有している。
【0034】
以上のように構成されるスロットマシン100は、遊技場において、所定間隔で配列され、配列されたスロットマシン100の間には、メダル発行機や、カードユニットなどが配置される。本発明のスロットマシン100は、後述する中継基板50を備え、この中継基板50に、カードユニットの接続端子が着脱自在に接続される。例えば、この中継基板50に接続されるカードユニットは、以下のような構成となる。
【0035】
遊技機媒体貸出機であるカードユニット2は、スロットマシン100の側面に併設される。カードユニット2は、薄型の筐体20と、その正面に設けられた上部蓋21、下部蓋22を有し、これらの蓋は、施錠可能に構成されている。
【0036】
上部蓋21には、紙幣を受け付ける紙幣受付口211が、下部蓋22にはカードを搬入出するためのカード出入口221が、それぞれ形成されている。さらに、下部蓋22には、カード挿入スイッチ222や、遊技者に機械の状態を報知するための複数個の表示ランプ223〜226などが設けられる。
【0037】
前記紙幣受付口211は紙幣の返却口を兼ねる。またカード出入口221には、これを覆う透明のカバー体227が開閉可能に配備される。前記表示ランプ223〜226のうち、下部蓋22の上部に設けられた表示ランプ223は、カード挿入中に点灯して、機械内部でカードの処理が行われていることを示す。また中央部の表示ランプ224は、遊技場内の通信回線が切断されるなどしてカードユニット2がオフライン状態になっていることを示し、表示ランプ225は、カード切れ状態であることを示す。さらに表示ランプ226は、カード出入口221にカードが搬出されたときに点灯して、遊技者にカードの抜き取りを促すためのものである。
【0038】
この実施形態のカードユニット2は、千円札等の紙幣の投入を受け付けてその投入金額分の度数が記録されたカードを発行するとともに、前記カードを受け付けて隣接するスロットマシン100にメダルの貸出処理を要求する信号(貸出要求信号)を出力するもので、前記貨幣受付口211に対応する位置には紙幣処理ユニット(図示せず。)が、カード出入口221に対応する位置には、カード処理ユニット(図示せず。)が、それぞれ配備される。貸出媒介物であるカードは、例えば、磁気的に情報が記録できる磁気カード、または電気的に情報が記憶される集積回路等を有するICカード等を用いることができる。
【0039】
前記カード処理ユニットは、内部に初期化状態のカードを1枚だけ収容できるカード収容部(図示せず。)を具備し、この収容カードに金額価値などの情報を書き込んでカード出入口221に発行するとともに、発行後のカードを受け付けてメダル貸出のための情報の読書きを行っている。なお、前記カード挿入スイッチ222は、発行後のカードをすぐに機体内に投入する際に操作される。
【0040】
メダルの貸出処理によりカードの残度数がゼロとなったとき、前記カード収容部が空状態であれば、この使用済みのカードは、初期化された後、カード収容部に取り込まれてストックされる。したがって、発行されたカードが抜き取られない限り、同じ1枚のカードが繰り返し使用される。ただしこの実施形態のカードユニット2は、カード収容部にカードがストックされている状態下で他の装置で発行されたカードを受け付けることも可能である。この場合、メダル貸出処理後に受け付けたカードの残度数がゼロとなると、そのカードはカード出入口221に搬出され、遊技者に返却される。カード収容部に収容されたカードに記録されている金額情報に基づき、貸出可能な枚数が演算され、その数値は、貸出可能度数表示部33に表示される。
【0041】
カードユニット2側でカードを受け付けた後に、遊技者のメダル貸出ボタン34の押し下げにより、隣接するスロットマシン100に、所定枚数のメダルの貸出を行うようにしている。この処理に対応して、スロットマシン100側においては、メダル貸出処理として、電子データとしてメダル数を度数として貯留装置に貯留する処理(以下、「クレジット処理」という。)が行われる。また、返却ボタン35の押し下げによって、前記メダル払出機MPを駆動して貸出し数分のメダルをメダル払出口105aより払い出す処理(以下、「メダル払出処理」という。)が実行される。
【0042】
更に、図4のブロック図を参照して制御システムの構成を述べると、主基板700は、スロットマシン100の動作全体を管理するシステムプログラム及びスロットマシンゲーム用の実行プログラムが予め記憶されている半導体メモリ等で形成された記憶部と、これらのプログラムを実行するマイクロプロセッサ(MPU)とを有し、上述のマイクロプロセッサに設けられている入力ポート及び出力ポートと残余の基板300,600,400,500,800との間が配線ケーブル(ハーネス)によって配線接続されている。主基板700の有する半導体メモリは識別情報記録手段として機能し、このスロットマシン100に付与さた固有の識別情報であるIDが記録されている。
【0043】
更に又、演出用スピーカSR,SWと演出用ランプ103aと演出表示装置103dが配線ケーブルを介してサブ基盤300に配線接続され、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、サブ基板300に設けられている電気回路がこれら演出用スピーカSR,SWと演出用ランプ103aと演出表示装置103dを駆動することにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行う。
【0044】
また、回胴装置基板600は、図柄を回転させるための装置である各回胴を回転または停止させるために、主制御基板700と各回胴の回胴ステッピングモータ、及び回転中の回胴の基準位置を検知するための回胴センサとの間を中継していると共に、主制御基板700と外部集中端子基板800との間を中継しているものである。したがって、この回胴装置基板600には、電動モータによって回転駆動される回胴リールR1,R2,R3を備えた回胴リール装置200が配線接続されており、主基板700中の上記マイクロプロセッサから供給されるリール制御信号によって、上述の電動モータを制御することにより、回胴リールR1,R2,R3の回転と制動及び停止の制御を行う。
【0045】
中央表示基板400は、再遊技表示部AD、投入表示部AC、打止表示部AE、獲得枚数表示部、状態表示部、クレジット表示部31、投入枚数表示部AA、遊技開始表示部、設定ボタンATを有すると共に、主制御基板700と精算ボタンAT、ベットボタンボタン(メダル1枚投入ボタン)B1、マックスベットボタン(メダル3枚投入ボタン)B2、メダル3枚投入表示部AV、エラー解除センサ、ブロッカ、メダル投入センサ、停止ボタンユニット、回胴回転始動装置センサ、及び2灯インバータユニットとの間を中継しているものである。
【0046】
この再遊技表示部ADは、再遊技の動作を表示するものである。また、投入表示部ACは、遊技メダルの投入受付可能を表示するものである。また、打止表示部AEは、役物連続作動装置作動終了後の打ち止め時を表示するものである。また、獲得枚数表示部は、図柄入賞判定後の獲得枚数に応じた遊技メダル枚数を表示すると共に、遊技メダル投入から全回胴回転停止までの間、また役物連続作動装置作動終了となる遊技の終了から次回の遊技メダル投入までの間、及び遊技機の当り率の設定値、設定値の確定、エラーコードを表示するものである。
【0047】
また、状態表示部は、役物連続作動装置の作動を表示するものである。また、クレジット表示部31は、メダル貯留装置に貯留されている遊技メダルの枚数を表示するものである。また、投入枚数表示部AAは、投入された遊技メダル枚数を表示するものである。また、遊技開始表示部は、規定枚数の遊技メダルが投入され、回胴回転開始装置の操作受付可能を表示するものである。
【0048】
また、精算ボタンATは、投入された遊技メダルの払い戻し、及びメダル貯留装置に貯留されている遊技メダルを精算するときに使用するものである。また、ベットボタンB1は、貯留されている遊技メダルを1枚ずつ投入するときに使用するものである。また、マックスベットボタンB2は、貯留されている遊技メダル枚数及び規定枚数を超えない範囲で、貯留されている遊技メダルを最大3枚投入するときに使用するものである。また、メダル3枚投入表示部AVは、貯留されている遊技メダル枚数及び規定枚数を超えない範囲で、貯留されている遊技メダルが最大3枚投入可能を表示するものである。また、ブロッカは、遊技状態に応じ遊技メダルを返却するためのものである。また、メダル投入センサは、遊技メダルの投入を検知するためのものである。また、停止ボタンユニットは、回胴の回転を停止させるときに使用する停止ボタンの操作を検知するため、及び停止ボタン表示部を表示するためのものである。また、回胴回転始動装置センサは、回胴の回転及び段階設定の確定を行うときに使用する回胴回転始動装置の操作を検知するためのものである。
【0049】
この中央表示基板400には、振分機構G0、ベットボタンB1マックスベッドボタンB2,スターレバーST,ストップボタンSP1,SP2,SP3、設定表示素子CT、及び設定ボタンCS、入力手段IDIが配線接続されており、振分機構G0から出力されるCT、及び設定ボタンCSが配線接続されており、振分機構G0から出力されるメダル検出信号と、ベットボタンB1,マックスベッドボタンB2,とスタートレバーST及びストップボタンSP1,SP2,SP3から夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送すると共に、マイクロプロセッサから供給されるセグメント表示信号に基づいて、設定表示素子CTに0から6までの数字を表示させる。
【0050】
電源装置基板500は、各部へ電源を供給すると共に、主制御基板700とメダル払出装置、電源モニタ基板、電源スイッチ、及び遊技メダル補助収納庫満杯検知電極との間を中継するものである。このメダル払出装置は、入賞、メダル貯留装置の精算、または投入された遊技メダルの払い戻しにより遊技メダルを排出するためのものである。なお、払い戻しにより払い出された遊技メダルは払出センサにより検知される。また、電源モニタ基板は、自動精算スイッチ、打ち止めスイッチ、各ヒューズを有すると共に、電源装置基板500と設定キースイッチ、及びリセットボタンとの間を中継しているものである。自動精算スイッチは、役物連続作動装置の作動終了後に、自動精算ありにするか、または自動精算無しにするかを設定するためのものである。打ち止めスイッチは、役物連続作動装置の作動終了後に、打ち止め有りにするか、または打ち止め無しにするかを設定するためのものである。また、設定キースイッチは、遊技機の入賞当り率の段階設定及び確認を行うためのものである。また、リセットボタンは、打ち止めまたはエラーの解除を行うものである。また、電源スイッチは、主電源のON.OFFを行うためのものである。また、遊技メダル補助収納庫満杯検知電極は、メダル払出装置の貯蔵容量を超えた遊技メダルを収納するための遊技メダル補助収納庫の満杯状態を検知するための電極である。
【0051】
この電源装置基板500には、設定スイッチBO、電源スイッチBQ、ホッパ装置HP,電源装置PWUが配線接続され、設定スイッチBOと電源スイッチBQから夫々出力されるオンオフ信号を主基板700中の上記マイクロプロセッサへ転送する。更に、電源装置基板500には、電源装置PWUで発生される各種電源電圧をホッパ装置HPその他各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配線回路からスロットマシン100の動作に必要な電源供給が行われている。
【0052】
外部集中端子基板800は、主基板700中に上記マイクロプロセッサから出力される信号を並列入力することが可能な複数個の入力端子と、該当信号を管理用電子装置としてのホールコンピュータ側へ並列転送することが可能な複数個の出力端子とを備える他、ホールコンピュータ側から供給される信号を入力する入力端子及び上記マイクロプロセッサへ転送する出力端子を備えて構成されている。
【0053】
すなわち、上述の出力端子および入力端子と、ホールコンピュータに設けられている入出力インターフェースとの間を例えばフラットケーブル等の配線ケーブルで接続することによって、主基板700からホールコンピュータ側へ信号を転送し、また、ホールコンピュータから主基板700側へ信号を転送することが可能となっている。この実施形態では、ホールコンピュータにより不正検出装置が構成される。
【0054】
なお、このような信号には、メダル投入部MDからホッパ装置HPへ遊技メダルが枚投入される毎に出力される「遊技メダル投入信号」、ホッパ装置HPから排出口105aへ遊技メダルが1枚払い出されるごとに出力される「遊技メダル払出信号」、レギュラーボーナス(RB)と呼ばれる特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動装置本当たり信号」、ビックボーナス(BB)と呼ばれるレギュラーボーナス(RB)よりも大きな特別役に入賞したときに出力される「役物連続作動増加装置本当たり信号」、いわゆる出玉率の設定操作がなされたことを示す、「設定操作信号」などがある。
【0055】
次に、本発明の遊技機媒体の不正貸出防止システムの構成について、図5に基づき説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る遊技機媒体の不正貸出防止システムの構成及び情報の流れを概略的に説明するブロック図である。
【0056】
まず、本発明の遊技機媒体の不正貸出防止システムは、図5に示すように、スロットマシン100と、スロットマシン100に隣接配置された遊技機媒体貸出機(カードユニット)2に、遊技機媒体との交換を媒介する遊技機媒体の貸出許容度数が予め記憶された貸出媒介物を挿入し、スロットマシン100に設けられた遊技機媒体の貸出要求スイッチを操作して遊技機媒体の貸し出しを要求する指示によって、遊技機媒体の貸し出しが行われる遊技機媒体の貸出システムを前提とするものである。そして、本発明は、カードユニット2が接続されていないスロットマシン100と、スロットマシン100に接続されたホールコンピュータ10とにより構成される。
【0057】
そして、スロットマシン100にカードユニット2が接続されている場合には、カードユニット接続端子板としての中継基板50を介して接続される。以下、スロットマシン100にカードユニット2が接続されている場合における情報のやり取りについて、図5に基づいて説明する。
【0058】
カードユニット2は、貸出媒介物に予め記憶された貸出許容度数に基づき貸し出されたメダルの貸し出し状況を示す遊技機媒体貸出情報を出力する手段を有する。また、スロットマシン100は、カードユニット2と情報の授受が可能に構成され、上記貸出媒介物における貸出許容度数に基づく貸出要求として払い出されたメダルの払い出し状況を示す遊技機媒体払出情報を出力する手段を有する。
【0059】
図5に示すように、中継基板50は、カードユニット2と情報の授受を行う接続部としての第一コネクタ51と、中央表示基板400と情報の授受を行う第ニコネクタ52と、主制御基板700と情報の授受を行う第三コネクタ53と、電源装置基板500と情報の授受を行う第ニコネクタ54を有する。第一コネクタ51には、カードユニット2側の接続端子が着脱自在に接続される。このカードユニット2の接続端子には、フラットケーブルなどの通信媒体の一端が接続され、該通信媒体の他端は、例えばカードユニット2の主基板に接続される。後述の各情報は、このケーブルを介して電気信号化され、送受信される。
【0060】
第一コネクタ51は、スロットマシン100と中継基板50との接続確認を通知する遊技機接続確認情報をカードユニット2へ供給する。また、第一コネクタ51は、カードユニット2からの遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報、を受けると共に、カードユニット2からの遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報、カードユニット固有の識別情報である貸出機ID情報を受ける。
【0061】
また、第一コネクタ51は、主制御基板700からの遊技機の準備完了を通知する遊技機READY情報、遊技機の貸出完了を通知する遊技機貸出完了情報をカードユニット2へ送ると共に、中央表示基板400からの遊技機媒体貸出ボタンが操作されたことを通知する遊技機媒体貸出ボタン操作情報、返却ボタンが操作されたことを通知する返却ボタン操作情報、遊技機への貸出しを許可するか否かを指示する貸出認可情報をカードユニット2へ送る。さらに、第一コネクタ51は、電源装置基板500からの電源をカードユニット2へ送る。
【0062】
また、第二コネクタ52は、カードユニット2からの遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報を中央表示基板400へ送ると共に、中央表示基板400からの遊技機媒体貸出ボタンが操作されたことを通知する遊技機媒体貸出ボタン操作情報、返却ボタンが操作されたことを通知する返却ボタン操作情報を受ける。
【0063】
また、第三コネクタ53は、カードユニット2からの遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報を主制御基板700へ送ると共に、主制御基板700からの遊技機の準備完了を通知する遊技機READY情報、遊技機の貸出完了を通知する遊技機貸出完了情報、遊技機への貸出しを許可するか否かを指示する貸出認可情報を受ける。さらに、第4コネクタ54は、電源装置基板500からの電源を受ける。したがって、カードユニット2が接続されている場合には、カードユニット2とスロットマシン100との間では、上述したように中継基板50を介して情報の授受が行われている。
【0064】
図6は、ホールコンピュータ10の構成を示すブロック図である。ホールコンピュータ10は、スロットマシン100の固有の識別情報であるIDと、各スロットマシン100毎にカードユニット2が接続されているかについての情報を記憶した識別情報格納手段であるID記憶メモリ11と、処理部12と、判定結果出力部14と、報知手段である報知装置15とを有している。ID記憶メモリには、図7に示されているように、各スロットマシン100毎に付与された台番号と、それに対応して付与されている識別IDと、各マシン毎のカードユニットの接続の有無がそれぞれ記憶されている。
【0065】
処理部12は、スロットマシン100のIDの供給を受けると、ID記憶メモリ11から供給されたIDに対応する機器のデータ、つまり、台番号、カードユニットの接続の有無を読み取る。そして、カードユニットの接続無し、とのデータであった場合には、不正貸出と判断し、その旨を判定結果出力部14に供給する。判定結果出力部14は、処理部12の判断に基づいて、所定の信号を出力する。例えば、報知装置14に信号を出力し、或はスロットマシン100に信号を出力し、スロットマシン100の電源を切るなどの動作を開始させる。
【0066】
報知装置14は、不正貸出が行われたことを報知する装置である。報知方法としては、例えば、警告音や警告音声を発生させるなど、聴覚刺激により報知し、又は、表示部に不正が行われているスロットマシンの台番号を表示し、該当するスロットマシンの警告灯を点灯させ、又は、表示画面にホールの平面図を表示し、該当するスロットマシンの位置に警告表示を点灯させるなどの方法により、報知する。
【0067】
次に、以上のような構成とした遊技機媒体の不正貸出防止システムにより、偽カードユニットを中継基板50の第一コネクタ51などに接続し、遊技機媒体の大量貸出しを行う不正行為を監視する手順を説明する。
【0068】
図8は、スロットマシン100での手順を示すフローチャートである。カードユニット2が接続されていないスロットマシン100において、中継基板50に偽カードユニットを接続し、不正に遊技機媒体(メダル)の貸出操作を行う場合には、スロットマシン100側で貸出ボタン34を押し下げる操作が必要となる。そこで、貸出ボタン34が押し下げられたか否かを判断する(ステップS101)。このステップS101により、貸出操作検出手段が構成される。押し下げられていない場合には、このステップを繰り返し、押し下げられた場合には、主基板700内のメモリから、このスロットマシン100のIDを読み出す(ステップS103)。
【0069】
読み出したIDは、ホールコンピュータ10へ送信される(ステップS105)。このステップS105により、貸出要求通知手段が構成される。さらに、ホールコンピュータ10から、信号を受信したか判断し(ステップS107)、貸出不可信号を受信した場合には、カードユニット2は偽カードユニットであることが判明したことを意味するので、払出停止処理を行う(ステップS109)。払出停止処理とは、清算ボタンによるメダルの払出を防止する処理である。この処理に代えて、貸出ボタン34による貸し出しを停止する処理、即ちクレジットを貯留する処理を禁止する構成としてもよい。
【0070】
貸出可信号を受信した場合には、カードユニット2が接続されているスロットマシン100であることが確認されたことを意味し、通常の貸出処理が行われる。
【0071】
次に、図9に示されているフローチャートに基づき、ホールコンピュータ10における処理について説明する。ホールコンピュータ10において、処理部12では、スロットマシン100からIDを受信したか判断する(ステップS201)。IDを受信した場合には、スロットマシン100で貸出ボタン34が押し下げられたことを意味するので、ID記憶メモリ11に記録されているスロットマシン100に関する情報(台番号、カードユニットの有無)を、受信したIDに基づき検索して読み出す(ステップS203)。読み出した情報から、貸出ボタン34が押されたスロットマシン100は、カードユニット2が接続されているスロットマシンか判断する(ステップS205)。カードユニット2が接続されているスロットマシンであると判断した(ステップS205:有)場合には、貸出許可信号を判定結果出力部13から、IDを供給したスロットマシン100へ送信する(ステップS207)。
【0072】
カードユニット2が接続されていないスロットマシンからは、IDは送信されてこないはずであるので、カードユニット2が接続されていないと判断した(ステップS205:無)場合には、実際にカードユニット2が接続されていないにもかかわらず、貸出操作が行われていることを意味するので、不正な貸出行為が行われていると判断し、貸出不可信号を、IDを供給したスロットマシン100へ送信する(ステップS209)。さらに、報知装置14により、不正が行われているスロットマシンの位置を報知する(ステップS211)。
【0073】
一方、他の実施形態として、貸出ボタン34の操作の代りに、カードユニット2からの信号を受信した場合に、ステップS103以降の処理を開始する構成とすることもできる。カードユニット2をスロットマシン100に接続した際、既述のように、カードユニット2とスロットマシン100の間で信号のやり取りが行われる。これらの信号の授受が行われた時点で、IDをホールコンピュータ10に送信する構成としてもよい。
【0074】
このような信号としては、遊技機媒体貸出機の準備完了を通知する遊技機媒体貸出機READY情報、遊技機媒体貸出要求の確認を通知する遊技機媒体貸出要求確認情報、遊技機媒体の貸出可能を通知する遊技機媒体貸出可情報、貸出媒介物に予め記憶された貸出可能な残高度数の表示を通知する残高度数表示情報などが挙げられる。カードユニット2が接続されてないスロットマシン100には、このような信号の受信は生じないはずであるので、上記信号の受信は、カードユニット2が接続されていることを意味する。
【0075】
このような構成とすることによって、貸出ボタン34が操作されるまえに、不正貸出の可能性を推し量ることができ、不正な貸出を未然に防止することができる。この場合には、ステップS101で信号の受信を判断し、受信したものと判断した場合には、IDを読み取る(ステップS103)といった処理が行われ、以降の処理は、上記実施形態と同様の処理となる。ここで、ステップS101〜S105により、受信情報通知手段が構成される。
【0076】
以上の本実施形態においては、遊技機としてスロットマシンの場合について説明したが、本発明はカード式の遊技機であればパチンコやその他の遊技機としても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施の形態で用いる遊技機(スロットマシン)の外部構造を示した平面図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いる遊技機におけるカード表示部の構成を示す部分拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる遊技機の内部構造を示した全体斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる遊技機に設けられている制御システムの構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る不正貸出防止システムの構成及び情報の流れを概略的に説明するブロック図である。
【図6】不正検出装置を概略的に説明するブロック図である。
【図7】スロットマシン情報のデータ蓄積構成を示すマップである。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機媒体の不正貸出防止システムのスロットマシンでの処理内容を示すフローチャートである。
【図9】不正検出装置における処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
2 遊技機媒体貸出機(カードユニット)
10 ホールコンピュータ(不正検出装置)
11 ID記憶メモリ
12 処理部
13 判定結果出力部
14 報知装置
50 遊技機媒体貸出機接続端子板(中継基板)
100 遊技機(スロットマシン)
300 サブ制御基板
400 中央表示基板
500 電源装置基板
600 回胴装置基板
700 主制御基板
800 外部集中端子基板(外部集中端子板)。
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャイン60
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100095289
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 弘

【公開番号】 特開2006−230(P2006−230A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−177458(P2004−177458)