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【発明の名称】 遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システム
【発明者】 【氏名】松井 利之
【住所又は居所】兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グローリー工業株式会社内

【氏名】坊垣 哲也
【住所又は居所】兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グローリー工業株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体若しくは貨幣の投入により遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を制御する遊技媒体貸出処理装置において、
投入された貨幣を処理する貨幣処理手段と、
価値が関連付けられる記録媒体を処理する記録媒体処理手段と、
少なくとも2台の遊技機に接続され、前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体若しくは前記貨幣処理手段で処理された貨幣に基づく遊技媒体の貸出処理を各遊技機別に制御する制御手段と
を具備することを特徴とする遊技媒体貸出処理装置。
【請求項2】
前記貨幣処理手段は、
第1の遊技機に対応する第1の紙幣挿入口と、
前記第1の紙幣挿入口と分離して形成され、第2の遊技機に対応する第2の紙幣挿入口と、
紙幣が前記第1の紙幣挿入口から投入されたか前記第2の紙幣挿入口から投入されたかを検出するセンサと、
前記第1の紙幣挿入口および前記第2の紙幣挿入口から投入された紙幣の識別を行う単一の紙幣識別手段と
を具備し、
前記制御手段は、
前記センサにより紙幣が前記第1の紙幣挿入口から投入されたと検出された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の紙幣挿入口から投入されたと検出された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項3】
前記貨幣処理手段は、
紙幣挿入口と、
前記紙幣挿入口に対する紙幣の投入が第1の遊技機の遊技者によってなされたか第2の遊技機の遊技者によってなされたかを入力指示する入力指示手段と、
前記紙幣挿入口から投入された紙幣の識別を行う単一の紙幣識別手段と
を具備し、
前記制御手段は、
前記入力指示手段により紙幣が前記第1の遊技機の遊技者によってなされたと入力指示された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の遊技機の遊技者によってなされたと入力指示された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項4】
前記記録媒体処理手段は、
第1の遊技機に対応する第1の記録媒体処理手段と、
第2の遊技機に対応する第2の記録媒体処理手段と
を具備し、
前記制御手段は、
前記第1の記録媒体処理手段で処理された記録媒体に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の記録媒体処理手段で処理された記録媒体に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
管理装置と通信する通信手段
を更に具備し、
前記通信手段は、
前記貨幣処理手段で処理された貨幣処理情報および前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体情報を各遊技機別に分別して前記管理装置に通知する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項6】
遊技者が遊技媒体を用いた遊技を行うための遊技機と、該遊技機で遊技を行うための遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出処理装置と、該遊技媒体貸出処理装置で貸出した遊技媒体に応じた貨幣処理情報および記録媒体処理情報を保存管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、
前記遊技媒体貸出処理装置は、
投入された貨幣を処理する貨幣処理手段と、
価値が関連付けられる記録媒体を処理する記録媒体処理手段と、
少なくとも2台の遊技機に接続され、前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体若しくは前記貨幣処理手段で処理された貨幣に基づく遊技媒体の貸出処理を各遊技機別に制御する制御手段と、
前記貨幣処理手段で処理された貨幣処理情報および前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体情報を各遊技機別に分別して前記管理装置に通知する通信手段と
を具備し、
前記管理装置は、
前記通信手段により前記各遊技機別に分別して通知された貨幣処理情報および記録媒体処理情報を各遊技機別に保存管理する
ことを特徴とする遊技媒体貸出システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ、スロットマシンなどの遊技機が設置された遊技店において、各遊技機の台間に配設されてパチンコ玉などの遊技媒体を各種カードや現金の投入によって貸し出す遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システムに係わり、詳しくは、1台の遊技媒体貸出機で複数台の遊技機をコントロールできる遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行うパチンコ台やスロットマシンなどの遊技機が知られている。遊技者がパチンコ台を用いてパチンコ遊技を行う際には、予めパチンコ台の台間に配設された貸出機からパチンコ玉を借り受ける必要がある。
【0003】
パチンコ玉を貸し出す従来の貸出技術には、貸出機に投入した硬貨または紙幣に相当するパチンコ玉を貸し出す技術、プリペイドカード、貯玉カードまたは会員カードを貸出機に挿入し、遊技者が投出ボタンを押下する度に、例えば、500円分のパチンコ玉を貸し出す技術などがある。
【0004】
特に、後者のプリペイドカードによる方式では、遊技客にプリペイドカードを発行すれば、遊技客がプリペイドカードを台間に配設された貸出機に挿入し、所定の操作を行うと、玉が貸し出される。プリペイドカードにはカード毎に設定される識別符号(カードID)が記録されており、識別符号毎の残度数が管理装置に記録されており、カードが使用されると管理装置の残度数が書き換えられる。
【0005】
また、プリペイドカードによる方式では、貸出機において複数種類のカードに対して略同様の処理を行い、パチンコ玉などの遊技媒体を遊技者に貸し出す必要がある。この種の貸出機に関する技術としては、特許文献1の「遊技媒体貸出装置および遊技媒体貸出システム」が知られている。
【0006】
この特許文献1の発明は、複数の異なる種類のカードの読取りおよび所要の処理を1台の装置で実現することで、スペース的、コスト的な問題を解消し、操作性および遊技者の利便性を向上させるというものである。
【特許文献1】特開2002−301260
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の遊技媒体貸出システムは、遊技機1台に対して必ず遊技媒体貸出機が一台必要なため、
(1)カードシステムを導入する際のコストが高額になってしまい、遊技店の負担が大きくなってしまう。
【0008】
(2)遊技媒体貸出機を設置するスペースが多く必要となるため、遊技機の設置できるスペースが少なくなり、遊技機の設置できる台数が限られてしまう。
【0009】
(3)遊技媒体貸出機には配線や紙幣受け渡し機構などが必要であり、また、これらの部位は遊技機の台数が多くなればその分多く必要になりコストがかさんでしまう。
【0010】
等の問題点があった。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、1台の遊技媒体貸出機で複数台の遊技機をコントロールすることで、省スペースかつ、コスト削減を図ることができる遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、記録媒体若しくは貨幣の投入により遊技機に対する遊技媒体の貸出処理を制御する遊技媒体貸出処理装置において、投入された貨幣を処理する貨幣処理手段と、価値が関連付けられる記録媒体を処理する記録媒体処理手段と、少なくとも2台の遊技機に接続され、前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体若しくは前記貨幣処理手段で処理された貨幣に基づく遊技媒体の貸出処理を各遊技機別に制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記貨幣処理手段は、第1の遊技機に対応する第1の紙幣挿入口と、前記第1の紙幣挿入口と分離して形成され、第2の遊技機に対応する第2の紙幣挿入口と、紙幣が前記第1の紙幣挿入口から投入されたか前記第2の紙幣挿入口から投入されたかを検出するセンサと、前記第1の紙幣挿入口および前記第2の紙幣挿入口から投入された紙幣の識別を行う単一の紙幣識別手段とを具備し、前記制御手段は、前記センサにより紙幣が前記第1の紙幣挿入口から投入されたと検出された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の紙幣挿入口から投入されたと検出された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御することを特徴とする。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記貨幣処理手段は、紙幣挿入口と、前記紙幣挿入口に対する紙幣の投入が第1の遊技機の遊技者によってなされたか第2の遊技機の遊技者によってなされたかを入力指示する入力指示手段と、前記紙幣挿入口から投入された紙幣の識別を行う単一の紙幣識別手段とを具備し、前記制御手段は、前記入力指示手段により紙幣が前記第1の遊技機の遊技者によってなされたと入力指示された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の遊技機の遊技者によってなされたと入力指示された場合は、前記紙幣識別手段で識別した紙幣に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御することを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記記録媒体処理手段は、第1の遊技機に対応する第1の記録媒体処理手段と、第2の遊技機に対応する第2の記録媒体処理手段とを具備し、前記制御手段は、前記第1の記録媒体処理手段で処理された記録媒体に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第1の遊技機に対して制御し、前記第2の記録媒体処理手段で処理された記録媒体に基づく遊技媒体の貸出処理を前記第2の遊技機に対して制御することを特徴とする。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、管理装置と通信する通信手段を更に具備し、前記通信手段は、前記貨幣処理手段で処理された貨幣処理情報および前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体情報を各遊技機別に分別して前記管理装置に通知することを特徴とする。
【0017】
また、請求項6の発明は、遊技者が遊技媒体を用いた遊技を行うための遊技機と、該遊技機で遊技を行うための遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出処理装置と、該遊技媒体貸出処理装置で貸出した遊技媒体に応じた貨幣処理情報および記録媒体処理情報を保存管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、前記遊技媒体貸出処理装置は、投入された貨幣を処理する貨幣処理手段と、価値が関連付けられる記録媒体を処理する記録媒体処理手段と、少なくとも2台の遊技機に接続され、前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体若しくは前記貨幣処理手段で処理された貨幣に基づく遊技媒体の貸出処理を各遊技機別に制御する制御手段と、前記貨幣処理手段で処理された貨幣処理情報および前記記録媒体処理手段で処理された記録媒体情報を各遊技機別に分別して前記管理装置に通知する通信手段とを具備し、前記管理装置は、前記通信手段により前記各遊技機別に分別して通知された貨幣処理情報および記録媒体処理情報を各遊技機別に保存管理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、1台の遊技媒体貸出処理装置により複数台の遊技機をコントロールできるよう構成したので、遊技機と遊技機の台間に配設される遊技媒体貸出処理装置の台数を抑えることが可能になり、遊技媒体貸出処理装置を配設するスペースを抑えることができる。
【0019】
さらに、遊技媒体貸出処理装置の台数を抑えることにより、従来、別途用意する必要があったデバイス等(紙幣読取り部、配線など)を共通化することが可能になり、コストの削減も図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明に係わる遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システムの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
なお、本実施の形態では、主として本発明をパチンコ遊技に適用した場合を示すこととする。
【0022】
図1は、本発明に係わる遊技システムの全体構成を示すブロック図である。
【0023】
この遊技システムは、「島(501)」と呼ばれるグループごとに複数の遊技機301を配設している。また、各遊技機301には、遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出す処理を行うカード処理ユニット(遊技媒体貸出処理装置)401が配設されている。
【0024】
本発明の要部であるカード処理ユニット401は、遊技機301と遊技機301との間(台間)に配設される。1台のカード処理ユニット401に対して複数台の遊技機301が接続されており(同図では1台のカード処理ユニット401に対して2台の遊技機301が接続されている)、遊技機301が備える玉投出機構と連携してパチンコ玉の貸し出しを行う。
【0025】
カード処理ユニット401の前面パネルには、紙幣投入口、カード挿入口、金額表示部などが設けられており、遊技機301には、度数表示部、貸出ボタンなどが設けられている。
【0026】
遊技者は、予め、カード処理ユニット401にプリペイドカードや会員カードなどの記録媒体(場合によっては、さらに現金)を投入するとともに、必要に応じて貸出単位(1回の貸出操作により貸し出される度数)を設定しておく。
【0027】
遊技者が貸出ボタンを操作すると、玉投出機構が作動し、遊技機301の上皿へと貸出単位分のパチンコ玉が投出される。この投出代金は、カードの識別データに対応してあらかじめ登録されている度数から減算されることにより精算される。
【0028】
カード処理ユニット401にプリペイドカードあるいは会員カードが装填された状態で、貨幣が直接投入された場合には、貨幣を受け入れて、プリペイドカードあるいは会員カードに価値を追加することも可能である。遊技者は、このようにして貸し出された玉を用いて、遊技機301において遊技を行う。
【0029】
島501の端部には、図示しない島端金庫が設置されており、カード処理ユニット401に投入された現金は、遊技者の目に触れないように遊技機301等の背面側に設置された図示しない搬送機構によって回収され、この島端金庫へと収容される。この他、ホール内には、カードを管理するためのカード発行機、カード精算機が適宜設けられている。
【0030】
管理装置としてのターミナルコントローラ101は、島501を管理する島コントローラ201に接続されており、この遊技システムの統括制御を行う。
【0031】
ターミナルコントローラ101は、各遊技機301の売上情報を含む情報を売上情報データデース102で管理し、各カードの度数情報(有価価値)を含む情報をカード情報データベース103で管理している。また、上記売上情報データベース102および上記カード情報データベース103で管理しているカード毎の入金情報や使用情報を集計し、出力(画面表示、プリントアウト等)を行うことができる。カード処理ユニット401にプリペイドカードあるいは会員カードが挿入されたならば、このカード内の識別データが島コントローラ201を介してターミナルコントローラ101に転送され、該ターミナルコントローラ101から識別データに対応する価値データ(残度数:有価価値)がカード処理ユニット401に返送される。
【実施例1】
【0032】
ここで、図1に示すような基本構成を有する遊技システムにおける、第1の実施例について説明する。
【0033】
図2は、第1の実施例で用いる遊技機301およびカード処理ユニット401の内部構成を示すブロック図である。
【0034】
同図には、カード処理ユニット401、該カード処理ユニット401にそれぞれ接続される左側遊技機301−1、右側遊技機301−2が図示されており、左側遊技機301−1と右側遊技機301−2は、カード処理ユニット401に接続されるにあたって、その左側に位置するか右側に位置するかの違いのみであり、異機種の場合には動作的な相違は多少あるものの、その他の点においては略同一の機能を有する遊技機301である。
【0035】
カード処理ユニット401は、上述した各種カードまたは現金の投入を受け付け、これを処理するためのユニットである。先に述べたとおり、この遊技システムにおける遊技媒体(パチンコ玉)の貸出は、主にこのカード処理ユニット401と、遊技機301が備える玉投出機構304とが連携することで実現される。
【0036】
カード処理ユニット401は、紙幣識別部402、カード処理部403、制御部406、電源部407、通信部408、メモリ413を具備して構成されており、ここでは、本発明に係わる構成要素のみを挙げて説明する。
【0037】
紙幣識別部402は、左側遊技機301−1の遊技者若しくは右側遊技機301−2の遊技者のいずれが、パチンコ玉を借り受けるためにカード処理ユニット401に紙幣を投入したのかを識別する処理部である。詳しくは後述するが、ここで、左側遊技機301−1の遊技者が紙幣を投入したのか、右側遊技機301−2の遊技者が紙幣を投入したのかを識別することで、遊技機301毎の売上状況、使用状況等の情報を管理することができる。
【0038】
カード処理部403は、遊技者により挿入されるプリペイドカードあるいは会員カードを受けつけるための処理部であり、左側処理部404および右側処理部405を具備して構成される。左側処理部404は、カード処理ユニット401の左側に位置する左側遊技機301−1の遊技者により挿入されたカードに対しての処理を行い、同様に右側処理部405は、右側遊技機301−2の遊技者により挿入されたカードに対しての処理を行う。
【0039】
制御部406は、カード処理ユニット401を統括制御する。例えば、上記紙幣識別部402において、右側遊技機301−2の遊技者から紙幣が挿入されたと認識すると、制御部406はその識別情報に基づいて左側遊技機301−1の遊技者と右側遊技機301−2の遊技者とを分別した状態で、後述する通信部408および島コントローラ201を介してターミナルコンピュータ101にて管理される売上情報データベース102のうち右側遊技機301−2の売上情報に更新を行う。また、遊技機301側から玉貸要求(後述する玉貸ボタンの押下)があれば、当該遊技機301の玉投出機構に貸玉の投出を指示する。
【0040】
電源部407は、カード処理ユニット401全体に電源供給を行う処理部であり、通信部408は、カード処理ユニット401が左側遊技機301−1および右側遊技機301−2および島コントローラ201と通信するためのインターフェース装置である。
【0041】
メモリ413は、各種情報を一時的に記憶する機能を有し、左側および右側の遊技機301の識別情報(遊技機ID)に対応して、カード処理部(左側処理部404および右側処理部405)403に挿入されているカードの識別符号(カードID)と、各カードに関連付けられている残度数が記憶される。以上がカード処理ユニット401の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0042】
次に、左側遊技機301−1の概略構成について説明する。なお、先に述べたように左側遊技機301−1および右側遊技機301−2は同等の機能を有する遊技機301である。
【0043】
遊技機301は、各種処理機能部として、カード処理ユニット401と通信を行う遊技機通信部302、遊技機301を統括制御する遊技機制御部303、カード処理ユニット401と連携して動作する玉投出機構304、プリペイドカードの残度数などを表示する表示部305、玉貸ボタンおよびカード返却ボタン等が配設される操作部306を具備して構成される。
【0044】
以上が本発明に係わるカード処理ユニット401および遊技機301の内部構成であり、同図に示されるように、カード処理ユニット401内部に紙幣識別部402およびカード処理部403(左側処理部404および右側処理部405を具備する)を設けることにより、1台のカード処理ユニット401で複数台(同図では2台)の遊技機301のコントロールが可能になる。
【0045】
次に、図3を参照しながらカード処理ユニット401の外観を説明する。
【0046】
同図には、上記図2で説明したカード処理ユニット401の前面部の一例を示す外観が図示されており、紙幣識別部402、カード処理部403を具備して構成される。また、このカード処理ユニット401の前面部には、状態表示ランプ、金額表示部、金額設定ボタン・・・などが配設されるが、本発明の要部ではないため説明は省略する。
【0047】
紙幣識別部402は、左側紙幣挿入口402−Aおよび右側紙幣挿入口402−Bを具備して構成されており、この左側紙幣挿入口402−Aと右側紙幣挿入口402−Bは規制部材でそれぞれ分離されている。左側紙幣挿入口402−Aは、左側遊技機301−1の遊技者が紙幣を挿入するための紙幣挿入口であり、右側紙幣挿入口402−Bは、右側遊技機301−2の遊技者が紙幣を挿入するための紙幣挿入口である。
【0048】
カード処理部403は、上述したとおり、左側処理部404および右側処理部405を具備して構成されており、左側処理部404は、左側遊技機301−1の遊技者がカードを挿入するためのカード処理部であり、右側処理部405は、右側遊技機301−2の遊技者がカードを挿入するためのカード処理部である。
【0049】
ここで、上記紙幣識別部402の水平断面図を図4に示す。
【0050】
同図には、紙幣識別部402を上部から見た図が示されており、上記図3で説明した左側紙幣挿入口402−Aには左側から紙幣(この例では、千円)が挿入されたことを検出するための左側紙幣挿入センサが設置されており、右側紙幣挿入口402−Bにも同様の右側紙幣挿入センサが設置されている。
【0051】
すなわち、この左側紙幣挿入センサおよび右側紙幣挿入センサによりいずれの紙幣挿入口から紙幣が挿入されたのかを検出することで、カード処理ユニット401の左側に位置する左側遊技機301−1の遊技者が挿入した紙幣なのか、カード処理ユニット401の右側に位置する右側遊技機301−2の遊技者が挿入した紙幣なのかの判断を行っている。
【0052】
また、左右紙幣挿入センサのさらに奥側に位置する紙幣合流部分には揺動自在に支持される揺動部材が配設されており、この揺動部材は挿入される紙幣によって押し動かされた位置で止まる(例えば、同図では、左側紙幣挿入口402−Aから紙幣が挿入された時の揺動位置で静止している)。識別不良等により紙幣が返却される際に、該紙幣を投入された側の紙幣挿入口に案内する為の部材である。
【0053】
左右いずれかの紙幣挿入口から挿入された紙幣は、揺動部材が配設される位置で合流し内部に備わる搬送機構により単一の紙幣識別部402本体内へと搬送される。該紙幣識別部402によって識別された紙幣は後方の紙幣搬送装置へと送り込まれる。
【0054】
図5は、図2に示したカード処理ユニット401における紙幣読取り処理の動作を説明するフローチャートである。なお、この処理は、遊技者がカード処理ユニット401に紙幣を挿入し、遊技を楽しむ場合のカード処理ユニット401における動作を説明するものである。
【0055】
1000円札などの紙幣がカード処理ユニット401の左側紙幣挿入口402−A若しくは右側紙幣挿入口402−Bのいずれかに挿入されると、この紙幣読取り処理は開始される(ステップS101)。
【0056】
ここで、左右いずれかの紙幣挿入口に紙幣が挿入されると(ステップS101でYES)、まず、挿入された紙幣が左側紙幣挿入口402−A若しくは右側紙幣挿入口402−Bのいずれから挿入されたかの検出を行う(ステップS102)。
【0057】
すなわち、上記図4で示したようにカード処理ユニット401の紙幣識別部402には、紙幣が左側の挿入口から挿入されたのか、右側の挿入口から挿入されたのかを検出するために、それぞれ左側紙幣挿入センサおよび右側紙幣挿入センサが設置されており、該センサで検出した結果に基づいて制御部406でいずれの紙幣挿入口から紙幣が挿入されたのかを判断する。
【0058】
紙幣が左側紙幣挿入口402−Aから挿入されたと判断された場合は(ステップS102で左側)、紙幣挿入口情報に左側を設定し(ステップS103)、紙幣が右側紙幣挿入口402−Bから挿入されたと判断された場合は(ステップS102で右側)、紙幣挿入口情報に右側を設定する(ステップS104)。
【0059】
次に、挿入された紙幣のチェック処理を行う(ステップS105)。すなわち、偽札か否かのチェックおよび紙幣を正しく認識できるか等のチェックである。
【0060】
ここで、ステップS105の紙幣チェック処理にて、挿入された紙幣に何らかの異常があると判断した場合は(ステップS106でYES)、紙幣を排出する(ステップS108)。紙幣識別部402本体から送り出される紙幣は、揺動部材によって、投球された側の紙幣挿入口へ案内される。この時、遊技機301の前面部に設置される表示部305に、挿入された紙幣に異常がある旨を表示するなどして遊技者に報知する。
【0061】
また、紙幣に異常がない場合は(ステップS106でNO)、該紙幣が左側紙幣挿入口402−A若しくは、右側紙幣挿入口402−Bのいずれから挿入されたのかを判断する(ステップS107)。すなわち、上述した処理で設定された紙幣挿入口情報に基づいて制御部406が判断する。
【0062】
紙幣が左側紙幣挿入口402−Aから挿入されたと判断された場合は(ステップS107で左側)、カード処理ユニット401の左側に位置する遊技機301の表示部305に挿入された紙幣の金額に相当する度数情報を表示し(ステップS109)、紙幣が右側紙幣挿入口402−Bから挿入されたと判断された場合は(ステップS107で右側)、カード処理ユニット401の右側に位置する遊技機301の表示部305に挿入された紙幣の金額に相当する度数情報を表示する(ステップS110)。
【0063】
そして、カード処理ユニット401へ挿入された紙幣に相当する紙幣情報(度数情報)と、遊技機301にそれぞれ割り当てられた台番号などの遊技機識別情報を含む情報を島コントローラ201を介しターミナルコントローラ101へ送信する(ステップS111)。
【0064】
すなわち、ターミナルコントローラ101は、各遊技機301の売上げ情報を売上情報データベース102で管理しており、カード処理ユニット401は、売上げ情報を更新するために、ターミナルコントローラ101へ紙幣情報および遊技機識別情報を含む情報を送信する。そして、この処理が終わると、この紙幣読取り処理は終了する。
【0065】
例えば、左側の紙幣挿入口402−Aから紙幣が挿入され、識別後、左側の遊技機301−1の表示部305−1に度数情報が表示された状態で、左側遊技機301−1の貸出ボタンが押下されると、該遊技機は、押下された旨の信号(貸出要求)をカード処理ユニット401の制御部406へと送信する。カード処理ユニット401の制御部406は、左側遊技機301−1の玉投出機構304−1に対して所定数の貸出を投出するように指示を与える。
【0066】
以上説明したように本実施例においては、紙幣識別部402に左側紙幣挿入口402−Aおよび右側紙幣挿入口402−Bを設け、それぞれに紙幣挿入センサを設置することで、左右共通の紙幣識別部402により左側遊技機301−1および右側遊技機301−2で遊技するために挿入される紙幣の読取り処理を行えるので、省スペースかつコスト削減を図ることが可能になる。
【0067】
また、カード処理ユニット401は、左側紙幣挿入口402−A若しくは右側紙幣挿入口402−Bのいずれから紙幣が挿入されたのかを認識し、該認識により左右いずれの遊技機301の売上げかを分別し、ターミナルコントローラ101へ度数情報を送信する。このように制御することで、ターミナルコントローラ101においても、従来同様に個々の遊技機毎の売上げ情報等を正確に管理することができる。
【0068】
図6は、図2に示したカード処理ユニット401におけるカード読取り処理の動作を説明するフローチャートである。なお、この処理は、遊技者がカード処理ユニット401にカードを挿入し、遊技を楽しむ場合のカード処理ユニット401における動作を説明するものである。
【0069】
プリペイドカードまたは、会員カード等がカード処理ユニット401の左側カード挿入口(左側処理部404)若しくは右側カード挿入口(右側処理部405)のいずれかに挿入されると、このカード読取り処理は開始される(ステップS201)。
【0070】
ここで、左右いずれかのカード挿入口にカードが挿入されると(ステップS201でYES)、まず、挿入されたカードのチェック処理を行う(ステップS202)。すなわち、当該遊技場において使用可能なカードであるか否かのチェックおよびカードが有するデータに破損がないか等のチェックである。
【0071】
ここで、ステップS202のカード情報チェック処理にて、挿入されたカードに何らかの異常があると判断した場合は(ステップS203でYES)、カードを排出し(ステップS205)、遊技機301の前面部に設置される表示部305に、挿入されたカードに異常がある旨を表示するなどして遊技者に報知する。
【0072】
また、カード情報に異常がない場合は(ステップS203でNO)、該カードが左側カード挿入口若しくは、右側カード挿入口のいずれから挿入されたのかを判断する(ステップS204)。すなわち、カード処理部403は、左側カード挿入口を有する左側処理部404および右側カード挿入口を有する右側処理部405の二つの処理部からなり、挿入されたカードに対する(ステップS203以前の)処理がどちらの処理部で行われたものかを制御部406が判断する。
【0073】
カードが左側カード挿入口から挿入されたと判断された場合は(ステップS204で左側)、カード処理部情報に左側を設定し(ステップS206)、カードが右側カード挿入口から挿入されたと判断された場合は(ステップS204で右側)、カード処理部情報に右側を設定する(ステップS207)。
【0074】
次に、カード処理ユニット401へ挿入されたカードが有するカード識別情報を含む情報を島コントローラ201を介しターミナルコントローラ101へ送信する(ステップS208)。
【0075】
すなわち、ターミナルコントローラ101は、各カードに記録された識別データに対応する残度数をカード情報データベース103で管理しており、カード処理ユニット401は、挿入されたカードが有する残度数情報を得るために、ターミナルコントローラ101へカード識別情報を含む情報を送信する。
【0076】
そして、ターミナルコントローラ101から、挿入されたカードと対応する残度数情報を受信し(ステップS209)、上述した処理で設定されたカード処理部情報に基づいて受信した情報に応じた処理を、カード処理ユニット401の左側若しくは右側に接続される遊技機301に対して行う(ステップS210)。
【0077】
ここで、カード処理部情報に左側が設定されている場合は(ステップS210で左側)、受信した残度数情報を左側遊技機301−1に関連付けてメモリ413に記憶し(ステップS211)、左側遊技機301−1の表示部305−1に該残度数情報を表示する(ステップS212)。一方、カード処理部情報に右側が設定されている場合は(ステップS210で右側)、受信した残度数情報を右側遊技機301−2に関連付けてメモリ413に記憶し(ステップS213)、右側遊技機301−2の表示部305−2に該残度数情報を表示する(ステップS214)。そして、このカード読取り処理は終了する。
【0078】
例えば、左側の紙幣挿入口402−Aからカードが挿入され、識別後、左側の遊技機301−1の表示部305−1に度数情報が表示された状態で、左側遊技機301−1の貸出ボタンが押下されると、該遊技機は、押下された旨の信号(貸出要求)をカード処理ユニット401の制御部406へと送信する。カード処理ユニット401の制御部406は、メモリ413に左側遊技機301−1と対応して記憶された残度数情報の減算を行うとともに、左側遊技機301−1の玉投出機構304−1に対して所定数の貸出を投出するように指示を与える。また、減算された残度数情報を左側遊技機301−1の表示部305−1に更新表示する。
【0079】
図7は、図2に示したカード処理ユニット401におけるカード返却処理の動作を説明するフローチャートである。なお、この処理は、遊技者がカード処理ユニット401にカードを挿入し、遊技を楽しむ場合のカード処理ユニット401における動作を説明するものである。
【0080】
遊技機301の前面部に配設されるカード返却ボタンを遊技者が押下することにより、このカード返却処理は開始される(ステップS301)。また、カード処理ユニット401に挿入されているカードの残度数が0になった場合に、カードが排出され遊技者に返却される(中にはそのままカード処理ユニット401に取り込まれるものもある)。そういった場合にもこのカード返却処理が開始される。
【0081】
まず、左右いずれの遊技機301のカード返却ボタンが押下されたのかを判断する(ステップS302)。
【0082】
ここで、左側遊技機301−1の遊技者がカード返却ボタンを押下した場合は(ステップS302で左側)、カード処理部情報に左側を設定し(ステップS303)、右側遊技機301−2の遊技者がカード返却ボタンを押下した場合は(ステップS302で右側)、カード処理部情報に右側を設定する(ステップS304)。
【0083】
次に、カード処理ユニット401へ挿入されたカードが有するカード識別情報と、遊技機301にそれぞれ割り当てられた台番号などの遊技機識別情報と、メモリ413から呼び出される残度数情報を含む情報を島コントローラ201を介しターミナルコントローラ101へ送信する(ステップS305)。
【0084】
すなわち、ターミナルコントローラ101は、各カードに記録された識別データに対応する残度数をカード情報データベース103で管理しており、カード処理ユニット401は、挿入されたカードが有する残度数情報を更新するために、ターミナルコントローラ101へカード識別情報および残度数情報を含む情報を送信する。また、ターミナルコントローラ101は、各遊技機301の売上げ情報を売上情報データベース102で管理しており、カード処理ユニット401は、売上げ情報を更新するために、ターミナルコントローラ101へ残度数情報および遊技機識別情報を含む情報を送信する。
【0085】
そして、ターミナルコントローラ101から、挿入されているカードに対応する残度数情報が正確に更新された旨の通知を受信し(ステップS306)、上述した処理で設定されたカード処理部情報に基づいて、カード排出処理を行う(ステップS307)。
【0086】
ここで、カード処理部情報に左側が設定されている場合は(ステップS307で左側)、左側処理部404からカードを排出し(ステップS308)、カード処理部情報に右側が設定されている場合は(ステップS307で右側)、右側処理部405からカードを排出し(ステップS309)、このカード返却処理は終了する。
【0087】
以上説明したように本発明においては、カード処理部403として左側処理部404および右側処理部405を設けたので、1台のカード処理ユニット401で左側遊技機301−1および右側遊技機301−2で遊技するために挿入されるカードの読取り処理を行える。
【0088】
また、カード処理ユニット401は、左側処理部404若しくは右側処理部405のいずれに挿入されたカードに対して処理を行っているのかを認識し、該認識により左右いずれの遊技機301の売上げかを分別し、ターミナルコントローラ101へ度数情報を送信する。このように制御することで、ターミナルコントローラ101においても、従来同様に個々の遊技機毎の売上げ情報等を正確に管理することができる。同様にカード残度数についても正確に管理することができる。
【0089】
なお、上記で説明した実施例においては、紙幣識別部402を設けることにより、左側遊技機301−1および右側遊技機301−2の双方に対して1台のカード処理ユニット401で制御するよう構成したが、硬貨に対しても硬貨識別部を設けることにより、紙幣に対する処理と同様に制御することができる。
【0090】
また、上記で説明した実施例においては、カード処理ユニット401内部に紙幣識別部402を具備して構成されたカード処理ユニット401について説明したが、紙幣識別部402を別筐体に実装することにより、遊技機301またはカード処理ユニット401の上部などに設置し構成するようにしてもよい。
【実施例2】
【0091】
次に、図1に示すような基本構成を有する遊技システムにおける、第2の実施例について説明する。
【0092】
上記第1の実施例では、紙幣識別部402に左側紙幣挿入口402−Aおよび右側紙幣挿入口402−Bを設け、それぞれに紙幣挿入センサを設置することで、いずれの遊技機301に対して紙幣が挿入されたのかを識別するよう構成したが、第2の実施例では、紙幣挿入口を左右で共通化し、左右に指示ボタンを具備することで遊技機301を制御するよう構成した実施形態を説明する。
【0093】
図8は、第2の実施例で用いる遊技機301およびカード処理ユニット401の内部構成を示すブロック図である。
【0094】
同図に示されるカード処理ユニット401は、第1の実施例を説明した上記図2に示されるカード処理ユニット401の構成に加えて左側指示ボタン409、右側指示ボタン410を具備して構成される。
【0095】
左側指示ボタン409は、カード処理ユニット401の前面部に配設され、該カード処理ユニット401の左側に位置する遊技機301−1の遊技者が紙幣を挿入する際に、この左側指示ボタン409を押下することで、カード処理ユニット401は、挿入される紙幣が左側遊技機301−1のものと認識する。
【0096】
右側指示ボタン410も上記左側指示ボタン409同様にカード処理ユニット401の前面部に配設され、右側遊技機301−2の遊技者により押下されることにより、カード処理ユニット401は、挿入される紙幣が右側遊技機301−2のものと認識する。
【0097】
紙幣識別部402は、左右の遊技機301の遊技者に対して共通の紙幣挿入口を持ち、挿入された紙幣が左側遊技機301−1の遊技者若しくは右側遊技機301−2の遊技者いずれのものかを前述した左側指示ボタン409若しくは右側指示ボタン410の押下により判断する。
【0098】
カード処理部403は、カードの出し入れを行わない固定式の左側内蔵カード411および右側内蔵カード412を具備しており、この内蔵カードには各々個別のカードIDが付与されている。
【0099】
制御部406は、遊技者が左側指示ボタン409若しくは右側指示ボタン410を押下する前に、紙幣挿入口へ紙幣を挿入しようとした場合には、紙幣が挿入されないように制御し、左側指示ボタン409若しくは右側指示ボタン410のいずれかが押下された後に、紙幣が挿入されたならば、該紙幣を取り込むよう制御する。
【0100】
メモリ413は、各種情報を一時的に記憶する機能を有し、左側および右側の遊技機301の識別情報(遊技機ID)に対応して、カード処理部(左側内蔵カード411および右側内蔵カード412)403の各内蔵カードの識別符号(カードID)と、各カードに関連付けられている残度数が記憶される。
【0101】
なお、上記に説明した以外のカード処理ユニット401および左側遊技機301−1および右側遊技機301−2の各種処理機能部に関しては、上記図2に示したものと同じ符号のものは略同様に動作するので、その説明は省略する。
【0102】
次に、図9を参照しながらカード処理ユニット401の外観を説明する。
【0103】
同図には、上記図8で説明したカード処理ユニット401の前面部の一例を示す外観が図示されており、紙幣識別部402、左側指示ボタン409、右側指示ボタン410を具備して構成される。また、このカード処理ユニット401の前面部には、状態表示ランプ、金額表示部、金額設定ボタン・・・などが配設されるが、本発明の要部ではないため説明は省略する。
【0104】
紙幣識別部402は、左右の遊技機301の遊技者に対して共通の紙幣挿入口を具備して構成されており、左側遊技機301−1の遊技者が紙幣を挿入する際には、左側指示ボタン409を押下し紙幣を紙幣挿入口から挿入する。また、右側遊技機301−2の遊技者が紙幣を挿入する際にも左側遊技機301−1の遊技者同様に、右側指示ボタン410を押下し紙幣を紙幣挿入口から挿入する。
【0105】
図10は、図8に示したカード処理ユニット401における紙幣読取り処理の動作を説明するフローチャートである。なお、この処理は、遊技者がカード処理ユニット401に紙幣を挿入し、遊技を楽しむ場合のカード処理ユニット401における動作を説明するものである。
【0106】
カード処理ユニット401の前面部に配設される左側指示ボタン409若しくは右側指示ボタン410のいずれかが押下されると、この紙幣読取り処理は開始される(ステップS401)。カード処理ユニット401は、待機状態(指示ボタン押下以前)の間は、制御部406により紙幣挿入口から紙幣の挿入を受け付けないように制御し、指示ボタン押下に際して、紙幣挿入を受け付けるよう制御する。このように制御することにより、遊技者に混乱を生じさせないようにする。
【0107】
ここで、左右いずれかの指示ボタンが押下されると(ステップS401でYES)、まず、左右いずれの指示ボタンが押下されたのかを判断する(ステップS402)。
【0108】
左側指示ボタン409が押下された場合は(ステップS402で左側)、紙幣挿入口情報に左側を設定し(ステップS403)、右側指示ボタン410が押下された場合は(ステップS402で右側)、紙幣挿入口情報に右側を設定する(ステップS404)。
【0109】
そして、紙幣が挿入されるのを所定の時間待つ(ステップS405)。例えば、所定の時間、遊技者に紙幣挿入を促すようにランプの点滅等を行う。また、所定の時間が経過しても紙幣が挿入されない場合には(ステップS405でNO)、紙幣挿入口から紙幣を受け付けないよう制御し、再び指示ボタンの押下まで待機状態に入る(ステップS401)。
【0110】
ここで、1000円札などの紙幣がカード処理ユニット401の紙幣挿入口に挿入されると(ステップS405でYES)、挿入された紙幣のチェック処理を行う(ステップS406)。すなわち、偽札か否かのチェックおよび紙幣を正しく認識できるか等のチェックである。
【0111】
ここで、ステップS406の紙幣チェック処理にて、挿入された紙幣に何らかの異常があると判断した場合は(ステップS407でYES)、紙幣を排出し(ステップS408)、遊技機301の前面部に設置される表示部305に、挿入された紙幣に異常がある旨を表示するなどして遊技者に報知する。
【0112】
また、紙幣に異常がない場合は(ステップS407でNO)、該紙幣が挿入される際に、左側指示ボタン409若しくは、右側指示ボタン410のいずれが押下されたのかを判断する(ステップS409)。すなわち、上述した処理で設定された紙幣挿入口情報に基づいて制御部406が判断する(ステップS409)。
【0113】
左側指示ボタン409が押下された場合は(ステップS409で左側)、受信したカード情報を左側遊技機301−1と関連付けてメモリ413に記憶し(ステップS410)、左側遊技機301−1の表示部305−1にカード情報を表示する(ステップS411)。そして、左側遊技機301−1の玉投出機構304−1から自動で当該価値(全額)の貸玉投出を行うとともに(ステップS412)、メモリ413に左側遊技機301−1と関連付けられて記憶されたカード情報から前述の貸出単位分に相当する度数を減算し(ステップS413)、該減算されたカード情報をカード処理ユニット401の左側に位置する遊技機301の表示部305に更新表示する(ステップS414)。
【0114】
一方、右側指示ボタン410が押下された場合は(ステップS409で右側)、受信したカード情報を右側遊技機301−2と関連付けてメモリ413に記憶し(ステップS415)、右側遊技機301−2の表示部305−2にカード情報を表示する(ステップS416)。そして、右側遊技機301−2の玉投出機構304−2から自動で当該価値(全額)の貸玉投出を行うとともに(ステップS417)、メモリ413に右側遊技機301−2と関連付けられて記憶されたカード情報から前述の貸出単位分に相当する度数を減算し(ステップS418)、該減算されたカード情報をカード処理ユニット401の右側に位置する遊技機301の表示部305に更新表示する(ステップS419)。
【0115】
そして、カード処理ユニット401へ挿入された紙幣に相当する紙幣情報(度数情報)と、遊技機301にそれぞれ割り当てられた台番号などの遊技機識別情報と、内蔵カード各々に割り当てられた個別のカードIDを含む情報を島コントローラ201を介しターミナルコントローラ101へ送信する(ステップS420)。
【0116】
すなわち、ターミナルコントローラ101は、各遊技機301の売上げ情報を売上情報データベース102で管理しており、カード処理ユニット401は、売上げ情報を更新するために、ターミナルコントローラ101へ紙幣情報および遊技機識別情報を含む情報を送信する。また、ターミナルコントローラ101は、各内蔵カードに記録された識別データに対応する紙幣情報をカード情報データベース103で管理しており、カード処理ユニット401は、内蔵カードと対応する紙幣情報を更新するために、ターミナルコントローラ101へ内蔵カードIDおよび紙幣情報を含む情報を送信する。そして、この処理が終わると、この紙幣読取り処理は終了する。
【0117】
以上説明したように本実施例においては、左右の遊技機301の遊技者に対して共通の紙幣挿入口(紙幣識別部402)を設け、左側遊技機301−1の遊技者が紙幣を挿入する際に押下する左側指示ボタン409および右側遊技機301−2の遊技者が紙幣を挿入する際に押下する右側指示ボタン410を設置することで、左右共通の紙幣識別部402により左側遊技機301−1および右側遊技機301−2で遊技するために挿入される紙幣の読取り処理を行えるので、省スペースかつコスト削減を図ることが可能になる。
【0118】
また、カード処理ユニット401は、左側指示ボタン409若しくは右側指示ボタン410の押下により、いずれの遊技者が紙幣を挿入したのかを認識し、該認識により左右いずれの遊技機301の売上げかを分別し、ターミナルコントローラ101へ度数情報を送信する。このように制御することで、ターミナルコントローラ101においても、従来同様に個々の遊技機毎の売上げ情報等を正確に管理することができる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
本発明の遊技媒体貸出処理装置および遊技媒体貸出システムは、1台の遊技媒体貸出処理装置で複数台の遊技機を制御するよう構成したので、省スペースかつコスト削減を図る場合に有効であり、特に、パチンコ台などを配設し遊技サービスを提供するパチンコホールで有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明に係わる遊技システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】遊技機301およびカード処理ユニット401の内部構成を示すブロック図である。
【図3】カード処理ユニット401の外観構成を示す図である。
【図4】カード処理ユニット401の要部の内部構成を示す水平断面図である。
【図5】カード処理ユニット401における紙幣読取り処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】カード処理ユニット401におけるカード読取り処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】カード処理ユニット401におけるカード返却処理の動作を説明するフローチャートである。
【図8】第2の実施例に係わる遊技機301およびカード処理ユニット401の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施例に係わるカード処理ユニット401の外観構成を示す図である。
【図10】第2の実施例に係わるカード処理ユニット401における紙幣読取り処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0121】
101 ターミナルコントローラ
102 売上情報データベース
103 カード情報データベース
201 島コントローラ
301 遊技機
302 遊技機通信部
303 遊技機制御部
304 玉投出機構
305 表示部
306 操作部
401 カード処理ユニット
402 紙幣識別部
403 カード処理部
404 左側処理部
405 右側処理部
406 制御部
407 電源部
408 通信部
409 左側指示ボタン
410 右側指示ボタン
411 左側内蔵カード
412 右側内蔵カード
413 メモリ
501 島
【出願人】 【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー工業株式会社
【住所又は居所】兵庫県姫路市下手野1丁目3番1号
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久

【公開番号】 特開2006−211(P2006−211A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−177260(P2004−177260)