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【発明の名称】 計数器管理装置
【発明者】 【氏名】武本 孝俊
【住所又は居所】東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式会社エース電研内

【氏名】青木 俊幸
【住所又は居所】東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式会社エース電研内

【要約】 【課題】遊技機に投入された入遊技媒体と遊技機から賞出される景品遊技媒体とを両方計数できる計数器を管理対象とし、この計数器に対する電波による不正に対して迅速に対処することができる計数器管理装置を提供する。

【解決手段】遊技機10に投入された入玉と遊技機10から賞出される景品玉とを両方計数できる遊技媒体計数器50を管理対象とし、判定手段により、遊技媒体計数器50から出力された入玉信号と景品玉信号とのタイミングを比較し、入玉信号および景品玉信号が同期した場合に、遊技媒体計数器50が異常状態であると判定する。判定手段により遊技媒体計数器50が異常状態であると判定された場合には、その旨を出力手段によって出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が遊技機で遊技に用いた遊技媒体である入遊技媒体と、遊技者が遊技機での遊技により獲得した遊技媒体である景品遊技媒体とを、両方とも計数する遊技媒体計数器における計数結果を監視し、該遊技媒体計数器の動作を管理する計数器管理装置であって、
前記遊技媒体計数器から出力された前記入遊技媒体の計数に関する入遊技媒体信号と、同じく前記遊技媒体計数器から出力された前記景品遊技媒体の計数に関する景品遊技媒体信号とのタイミングを比較し、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合に、前記遊技媒体計数器が異常状態であると判定する判定手段と、
前記判定手段により前記遊技媒体計数器が異常状態であると判定された場合に、その旨を出力する出力手段とを、有することを特徴とする計数器管理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記入遊技媒体信号および前記景品遊技媒体信号が所定回数連続して同期した場合に、前記遊技媒体計数器が異常状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の計数器管理装置。
【請求項3】
前記所定回数を任意に設定変更する設定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の計数器管理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、所定時間当たりに前記遊技媒体計数器により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超え、かつ前記入遊技媒体信号および前記景品遊技媒体信号が同期した場合に、前記遊技媒体計数器が異常状態であると判定することを特徴とする請求項1,2または3に記載の計数器管理装置。
【請求項5】
前記所定時間および前記所定数の少なくとも一方を任意に設定変更する設定手段を有することを特徴とする請求項4に記載の計数器管理装置。
【請求項6】
前記出力手段は、所定時間当たりに前記遊技媒体計数器により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超えた場合に、前記遊技媒体計数器が異常状態である旨の出力とは別に注意を促す警告を出力することを特徴とする請求項4または5に記載の計数器管理装置。
【請求項7】
前記判定手段により前記遊技媒体計数器が異常状態であると判定された場合に、前記遊技媒体計数器に対する遊技媒体の供給、および遊技者に対する前記景品遊技媒体の計数結果に関する出力の少なくとも一方を停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の計数器管理装置。
【請求項8】
前記停止手段による停止動作を、所定操作に応じて解除する停止解除手段を有することを特徴とする請求項7に記載の計数器管理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が遊技機で遊技に用いた遊技媒体である入遊技媒体と、遊技者が遊技機での遊技により獲得した遊技媒体である景品遊技媒体とを、両方とも計数する遊技媒体計数器における計数結果を監視し、該遊技媒体計数器の動作を管理する計数器管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の計数器管理装置として一般的に知られているものに、例えば、特許文献1に記載されているような技術がある。すなわち、投入された遊技媒体を所定方向に案内する複数の計数レーンと、各計数レーンに設けられ、自レーンを通過する遊技媒体を計数する複数のセンサと、異常状態であることを通知する表示部や警報出力部と、異常状態の発生を検出するCPUとを備える。そして、CPUは、あるセンサによる計数値が0のままであって、残りの他のセンサの計数値が0より大きいとき、異常状態が発生したと判断して、表示部や警報出力部を駆動していた。
【0003】
また、前記複数の計数レーンと複数のセンサとを含む計数器を設ける箇所に関しては、特許文献1には具体的には記載されていないが、一般的には特許文献2に記載されているように、計数器は遊技機ごとに設けられており、特に、遊技者が遊技に用いた入玉を計数するための計数器と、遊技者が遊技により獲得した景品玉を計数するための計数器とが、それぞれ全く別々の構成として互いに離隔した箇所に設けられていた。
【0004】
【特許文献1】特開平11−033212号公報
【特許文献2】特開平10−225566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の技術では、複数のセンサのうち、あるセンサが0のままであって、残りのセンサの計数値が0より大きいときに異常状態が発生したと判断しているが、これでは無線機等の電波による不正が行われた場合には、不正電波にセンサが一斉に反応してしまうことにより、センサの計数値が全て上がってしまう現象が生じるため、無線機等の電波による不正を防止することができなかった。
【0006】
ところで、前記特許文献2に記載された従来の計数器では、入玉を計数する計数器と景品玉を計数する計数器とが、それぞれ別々に設けられているから、部品点数や組み付け工数が増大すると共に、計数器に関する配線が2系統になるため、外部装置との配線処理にも手間がかかるといった問題があったが、かかる問題点を解決し得るような新たな技術として、遊技機に投入された入遊技媒体の計数器と、遊技機から賞出される景品遊技媒体の計数器とを、一ユニットとして部品を共通化したりまとめて構成することが考えられる。
【0007】
このような新たな計数器が開発された場合には、なおさら無線機等の電波による不正を未然に防止することが重要な課題となる。しかしながら、前述した特許文献1に記載された従来の技術を適用したとしても、従来の計数器の場合と全く同様に電波による不正を防止することができないため、入遊技媒体と景品遊技媒体とを合わせたより多くの遊技媒体を計数できるような新たな計数器に対応して、電波による不正を確実に防止できるような全く新たな計数器管理装置の開発が希求されていた。
【0008】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、遊技機に投入された入遊技媒体と遊技機から賞出される景品遊技媒体とを両方計数できる計数器を管理対象とし、該計数器から出力された2系統の信号を監視することで、計数器に対する電波による不正が起きたことを判定すると共に、不正に関する異常状態を出力することにより、新たな計数器に対する電波による不正に対して迅速に対処することができる計数器管理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技者が遊技機(10)で遊技に用いた遊技媒体である入遊技媒体と、遊技者が遊技機(10)での遊技により獲得した遊技媒体である景品遊技媒体とを、両方とも計数する遊技媒体計数器(50)における計数結果を監視し、該遊技媒体計数器(50)の動作を管理する計数器管理装置(100)であって、
前記遊技媒体計数器(50)から出力された前記入遊技媒体の計数に関する入遊技媒体信号と、同じく前記遊技媒体計数器(50)から出力された前記景品遊技媒体の計数に関する景品遊技媒体信号とのタイミングを比較し、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合に、前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定する判定手段と、
前記判定手段により前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定された場合に、その旨を出力する出力手段とを、有することを特徴とする計数器管理装置(100)。
【0010】
[2]前記判定手段は、前記入遊技媒体信号および前記景品遊技媒体信号が所定回数連続して同期した場合に、前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定することを特徴とする[1]に記載の計数器管理装置(100)。
【0011】
[3]前記所定回数を任意に設定変更する設定手段を有することを特徴とする[2]に記載の計数器管理装置(100)。
【0012】
[4]前記判定手段は、所定時間当たりに前記遊技媒体計数器(50)により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超え、かつ前記入遊技媒体信号および前記景品遊技媒体信号が同期した場合に、前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定することを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の計数器管理装置(100)。
【0013】
[5]前記所定時間および前記所定数の少なくとも一方を任意に設定変更する設定手段を有することを特徴とする[4]に記載の計数器管理装置(100)。
【0014】
[6]前記出力手段は、所定時間当たりに前記遊技媒体計数器(50)により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超えた場合に、前記遊技媒体計数器(50)が異常状態である旨の出力とは別に注意を促す警告を出力することを特徴とする[4]または[5]に記載の計数器管理装置(100)。
【0015】
[7]前記判定手段により前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定された場合に、前記遊技媒体計数器(50)に対する遊技媒体の供給、および遊技者に対する前記景品遊技媒体の計数結果に関する出力の少なくとも一方を停止させる停止手段を有することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]に記載の計数器管理装置(100)。
【0016】
[8]前記停止手段による停止動作を、所定操作に応じて解除する停止解除手段を有することを特徴とする[7]に記載の計数器管理装置(100)。
【0017】
本発明は、次のように作用する。
前記[1]に記載の計数器管理装置(100)は、遊技媒体計数器(50)における計数結果を監視し、該遊技媒体計数器(50)の動作を管理する。ここで管理対象となる遊技媒体計数器(50)は、遊技者が遊技機(10)で遊技に用いた遊技媒体である入遊技媒体と、遊技者が遊技機(10)での遊技により獲得した遊技媒体である景品遊技媒体とを、両方とも計数することができるものが該当する。
【0018】
このような遊技媒体計数器(50)によれば、従来は別々であった入遊技媒体の計数器と景品遊技媒体の計数器とを一ユニットとして部品を共通化したりまとめて構成することにより、大幅なコストダウンを図ることができると共に、省スペース化の要請にも応じることができ、配線処理も簡略化することができる。
【0019】
本計数器管理装置(100)は、判定手段と、出力手段とを備えており、先ず判定手段は、遊技媒体計数器(50)から出力された入遊技媒体の計数に関する入遊技媒体信号と、同じく遊技媒体計数器(50)から出力された景品遊技媒体の計数に関する景品遊技媒体信号とのタイミングを比較する。
【0020】
ここで、入遊技媒体信号と景品遊技媒体信号との出力のタイミングが、互いに同期せずにバラバラである場合が正常な状態であるが、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合には、判定手段は前記遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定する。各々の信号が同期する原因としては、不正電波によりセンサが一斉に反応することが考えられる。
【0021】
次に出力手段は、前記判定手段により遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定された場合に、その旨を出力する。出力形態としては、遊技媒体計数器(50)が異常状態である旨の情報を他の装置へ信号出力したり、文字ないし図式化して表示画面上に表示すれば良い。また、音声出力として、遊技場の従業員が携帯するインカムに放送したり、遊技場全体に店内放送しても良い。さらに、印刷出力すれば、印刷されたものを持ち運びつつ、異常状態である遊技媒体計数器(50)に向かうことができる。
【0022】
このように出力手段によって、前記判定手段により判定された遊技媒体計数器(50)の異常状態を出力することで、遊技場の従業員に対して遊技媒体計数器(50)における異常状態の発生を確実に知らせることができ、かかる異常状態に対して迅速に対処することが可能となる。また、このような遊技媒体計数器の管理により、異常状態の発生の原因となる不正行為を未然に防止することにもなる。
【0023】
また、前記[2]に記載の計数器管理装置(100)によれば、前記判定手段は、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が所定回数連続して同期した場合に、遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定する。これにより、偶然に入遊技媒体信号と景品遊技媒体信号とがたまたま同期したような場合を、異常状態と判定する判定基準から除外することができ、より確実に電波による不正を判定することができる。
【0024】
ここで、前記[3]に記載したように、設定手段によって前記「所定回数」を任意に設定変更することができるようにすれば、例えば、5回連続して入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合にだけ、遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定するように設定すること等が可能となり、遊技場は様々な事情に応じて管理における基準をカスタマイズすることができる。
【0025】
また、前記判定手段による判定は、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号の同期だけに基づくのではなく、例えば前記[4]に記載したように、前記判定手段は、所定時間当たりに遊技媒体計数器(50)により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超え、かつ入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合に、遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定するようにしても良い。
【0026】
ここで「所定時間」および「所定数」は、遊技機(10)ないし機種の性能や法規制によって定められる値であり、これを超えるような場合を通常ではあり得ない事態として捉え、異常状態を判定する前提要件に加えることにより、いっそう確実に明らかな不正行為に基づく場合だけを、遊技媒体計数器(50)が異常状態であるとして判定することができる。
【0027】
また、前記[5]に記載したように、設定手段によって前記「所定時間」および前記「所定数」の少なくとも一方を任意に設定変更することができるようにすれば、前記「所定回数」を任意に設定変更する場合と同様に、遊技場は様々な事情に応じて管理における基準をカスタマイズすることが可能となる。
【0028】
また、前記[6]に記載したように、所定時間当たりに遊技媒体計数器(50)により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超えた場合には、前記出力手段によって、前記遊技媒体計数器(50)が異常状態である旨の出力とは別に、注意を促す警告を出力するように設定すると良い。これにより、遊技場の従業員に対して遊技媒体計数器(50)の異常に対する早期の注意を喚起することができる。なお、注意を促す警告の出力形態としても、他の装置への信号出力の他、表示出力、印刷出力あるいは音声出力が考えられる。
【0029】
また、前記[7]に記載の計数器管理装置(100)によれば、前記判定手段により遊技媒体計数器(50)が異常状態であると判定された場合に、停止手段によって、遊技媒体計数器(50)に対する遊技媒体の供給、および遊技者に対する景品遊技媒体の計数結果に関する出力の少なくとも一方を停止させる。
【0030】
これにより、前記遊技媒体計数器(50)の異常状態の出力に基づき対応する遊技場の従業員による人為的な対処より前に、異常状態に対して極めて迅速に対処することができる。なお、「遊技媒体計数器(50)に対する遊技媒体の供給」の停止とは、遊技媒体計数器(50)の入口経路を閉じることや、遊技媒体計数器(50)へ遊技媒体を移送する駆動手段の停止等が相当する。また、「遊技者に対する景品遊技媒体の計数結果に関する出力」の停止とは、遊技者カードへの計数結果の書き込みの停止や、計数結果を印刷したレシート発券の停止等が相当する。
【0031】
さらにここで、前記[8]に記載したように、停止解除手段を有し、この停止解除手段により、所定操作に応じて前記停止手段による停止動作を解除できるようにすれば、前記遊技媒体計数器(50)の異常状態が解消したような場合には、遊技媒体計数器(50)に対する遊技媒体の供給を再開させたり、遊技者に対する景品遊技媒体の計数結果に関する出力を再開させることで、元の正常な状態に容易に復帰させることができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る計数器管理装置によれば、遊技機に投入された入遊技媒体と遊技機から賞出された景品遊技媒体とを両方計数できる遊技媒体計数器を管理対象とし、該遊技媒体計数器から出力された入遊技媒体と景品遊技媒体との計数に関する各信号を監視して、各信号が同期した場合に遊技媒体計数器が異常状態であると判定し、その旨を出力するから、前記遊技媒体計数器に対する電波による不正に対して迅速に対処することができ、また結果として、不正を未然に防止することもできる。
【0033】
また、前記判定手段により、入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が所定回数連続して同期した場合に、遊技媒体計数器が異常状態であると判定するようにすれば、偶然に入遊技媒体信号と景品遊技媒体信号とがたまたま同期したような場合を、異常状態と判定する判定基準から除外することができ、より確実に電波による不正を判定することができる。
【0034】
また、前記判定手段により、所定時間当たりに遊技媒体計数器により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超え、かつ入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合に、遊技媒体計数器が異常状態であると判定するようにすれば、より確実に明らかな不正行為に基づく場合だけを、遊技媒体計数器が異常状態であるとして判定することができる。
【0035】
また、所定時間当たりに遊技媒体計数器により計数された入遊技媒体数が予め定めた所定数を超えた場合には、前記出力手段によって、遊技媒体計数器が異常状態である旨の出力とは別に、注意を促す警告を出力するようにすれば、遊技場の従業員に対して遊技媒体計数器の異常に対する早期の注意を喚起することができる。
【0036】
さらに、前記判定手段により遊技媒体計数器が異常状態であると判定された場合に、停止手段によって、遊技媒体計数器に対する遊技媒体の供給、および遊技者に対する景品遊技媒体の計数結果に関する出力の少なくとも一方を停止させるようにすれば、遊技媒体計数器の異常状態の出力に基づき対応する遊技場の従業員による人為的な対処より前にも、異常状態に対して極めて迅速に対処することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、図面に基づき、本発明を代表する一の実施の形態を説明する。
図1〜図18は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る計数器管理装置は、遊技媒体としてのパチンコ玉(以下、単に「玉」とも略す。)を計数する遊技媒体計数器のうち、特に、遊技者が遊技機10で遊技に用いたパチンコ玉である入玉と、遊技者が遊技機10での遊技により獲得したパチンコ玉である景品玉とを、両方とも計数することができる遊技媒体計数器50における計数結果を監視し、該遊技媒体計数器50の動作を管理するシステムである。
【0038】
遊技場には、複数の遊技機10が設置されており、各遊技機10ごとに遊技媒体計数器50が設けられている。本実施の形態では、2台の遊技機10が左右に並設されて小型の遊技機島1を構成している。本計数器管理装置は、1のみならず複数の遊技媒体計数器50を管理対象とするが、以下に、1台の遊技機10に設置された1つの遊技媒体計数器50に関する管理を主として説明する。
【0039】
先ず、本計数器管理装置の管理対象である遊技媒体計数器50を設置した遊技機10、および2つの遊技機10を含む遊技機島1の概要から説明する。図2は、遊技機島1を概略的に示す正面図であり、図4は、同じく遊技機島1を概略的に示す側面図であり、図5は、遊技機10を拡大して示す正面図である。遊技機10は、遊技者がパチンコ玉を打ち出して遊技を行う遊技機本体11と、有価価値カードの挿入によりパチンコ玉を貸し出すカードユニット(CR玉貸機)20とから成る。
【0040】
図2に示すように、遊技機島1は、フロア上に載置するベース台2と、ベース台2上に立設支持される支柱部3と、支柱部3の両側面に遊技機10を組み付けるフレーム部4とにより構成されている。なお、フレーム部4は、支柱部3の両側面にネジ等によって着脱自在に取り付けられている。
【0041】
図5に示すように、遊技機本体11は、額縁状に形成され正面のガラスを固定するガラス枠12と、遊技者により発射された玉が移動しゲームを進行させるための部品が取り付けられた遊技盤13等を有している。ガラス枠12の下部表面には、貸玉や賞玉を貯留する上受け皿14と、該上受け皿14から溢れ出た玉を貯留する下受け皿15と、前記上受け皿14に貯留された玉を抜き出すための上受け皿玉抜きレバー14aと、前記下受け皿15に貯留した玉を抜き出すための下受け皿玉抜きレバー15aと、遊技者が玉の打ち出し操作を行うハンドル16等が設けられている。
【0042】
また、カードユニット20の操作を遊技者が行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表示し確認するための度数表示部22と、パチンコ玉の貸出操作を行うための貸出ボタン23と、有価価値カードの返却操作を行うための返却ボタン24とが、上受け皿14の近傍に設けられており、これらの出力端子は操作パネル基板(図示せず)を介して、後述する計数器管理装置の制御部100に信号線により接続されている。
【0043】
遊技盤13上には、打ち込まれたパチンコ玉の流れに変化を与える多数の釘の他、パチンコ玉を受け入れる各種入賞口や、識別情報を可変表示する可変表示装置17、何れの入賞口にも入らずに落下したパチンコ玉を排出するためのアウト口等が設けられている。各種入賞口としては、パチンコ玉の入賞により可変表示装置17で識別情報を可変表示する権利が確保される始動口18、入賞率が高まる特賞状態の発生を演出する大入賞口19等が設けられている。
【0044】
各種入賞口にパチンコ玉が入賞すると、それぞれの入賞口ごとに付設されたスイッチにより入賞玉が検出され、入賞玉が検出される度に各入賞口に割り当てられた所定数の賞玉が払い出される。例えば、本遊技機10の場合は、始動口18に入賞した場合は5個、大入賞口19に入賞した場合は15個、それ以外の入賞口に入賞(通過)した場合は8個等と割り当てられている。賞玉数の割り当ては入賞口ごとに固定化しているが、遊技機の機種の仕様に応じて任意に変更することもできる。
【0045】
前記可変表示装置17は、その画面中に識別情報としての各種図柄を変動表示可能な複数の表示領域を備え、液晶ユニットにより構成されているが、CRT表示器、ドラムユニット、7セグメント表示器等を採用しても良い。前記始動口18にパチンコ玉が入賞すると、可変表示装置17における可変表示の権利が獲得されて可変表示が実行される。可変表示では、全体としてスロットマシンにおける図柄合わせゲームに見立てた識別情報のスクロール表示が展開される。
【0046】
前記可変表示の表示結果が、識別情報の予め定めた特定の組み合わせ(例えば「555」とぞろ目に揃った場合等)である大当たりに確定すると、大入賞口19が所定回数を限度に繰り返し開閉する特賞状態が形成される。また、可変表示遊技の表示結果が、前記識別情報のうちの確変図柄(例えば奇数図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」)の何れかで揃った確変大当たりに確定した場合には、確率変動状態を伴う特賞状態が発生することになる。
【0047】
すなわち、確変図柄で揃った確変大当たりが確定すると、これに基づき発生した特賞状態が終了した後、次回の特賞状態が発生するまで、可変表示遊技の表示結果が特定表示態様に確定する確率が高確率に変化する。このように、通常の遊技状態(低確率状態)に比べて、特定表示態様に確定する確率が高まった遊技状態が、確率変動状態(または「確変状態」、「確変モード」とも言う。)である。
【0048】
カードユニット20は、プリペイドカード等の有価価値カードを差し込むためのカード挿入口21を有している。このカード挿入口21に有価価値カードを差し込み、前記貸出ボタン23により投入金額を指定することで、所定数の貸玉が上受け皿14へ払い出されるようになっている。なお、遊技機本体11の背面側には、図示省略したが各種機能別の制御基板が配設されており、これらの制御基板は後述する制御部100に信号線を介して接続されている。
【0049】
図2,図4に示すように、遊技機島1には、2台の前述した遊技機10の他、各遊技機10からパチンコ玉を回収するための玉回収機構、回収されたパチンコ玉を揚送する揚送機構、揚送されたパチンコ玉を再び各遊技機10に配給する配給機構、遊技機10に関する各種情報を表示する情報表示装置90、それに各種関連機器を制御するための制御部100等が、それぞれ島設備として組み付けられている。制御部100は、本発明の根幹を成す計数器管理装置の主要部を構成している。
【0050】
玉回収機構は、各遊技機10ごとに対応して設けられており、遊技機本体11の下受け皿15の下方を臨む位置で開口し、遊技機本体11の下側まで延びるように配設されたホッパー状の景品玉回収部30と、遊技機本体11の下部後方に配設された入玉回収部40と、前記景品玉回収部30の下流端および前記入玉回収部40の下流端がそれぞれ連通接続し、パチンコ玉を計数する遊技媒体計数器50と、遊技機10の下方側に配設される下部タンク60とを備えている。
【0051】
景品玉回収部30は、下受け皿15から溢れ出た景品玉(パチンコ玉)を受け入れるものであり、図4に示すように、下受け皿15の下方を臨む位置で開口する受入口31と、該受入口31の底部に連通接続した状態で遊技機本体11の下側まで延びる景品玉通路32とから成る。ここで景品玉とは、遊技者が遊技機10での遊技により獲得した遊技媒体(パチンコ玉)の意味であり、「景品遊技媒体」に相当する。なお、下受け皿15に設けられている下受け皿玉抜きレバー15aを操作することで、下受け皿15に収容されている玉は、景品玉回収部30へ強制的に排出できるようになっている。
【0052】
入玉回収部40は、遊技機本体11内で回収された入玉(パチンコ玉)を集中的に受け入れるものであり、図4に示すように、遊技機本体11内の下方で上向きに開口した受入口41と、該受入口41の底部に連なる状態で遊技機本体11の後部下方へ延びる入玉通路42とから成る。ここで入玉とは、遊技者が遊技機11での遊技に用いた遊技媒体(パチンコ玉)の意味であり、「入遊技媒体」に相当する。なお、遊技盤13に打ち出されて各種入賞口に入ったセーフ玉や、何れの入賞口にも入らなかったアウト玉は、合わせて入玉として入玉回収部40に回収されるようになっている。
【0053】
遊技媒体計数器50は、図4に示すように、前記景品玉回収部30の景品玉通路32の下流端、および入玉回収部40の入玉通路42の下流端が、それぞれ連通する位置に配設されており、景品玉と入玉との両方を計数することができ、パチンコ玉を案内する複数の案内路52,52…と、各案内路を通過するパチンコ玉を計数する計数手段53,53…と、を有して成る。
【0054】
詳しく言えば遊技媒体計数器50は、図8,図9に示すように、上部が開口して長手方向に延びる樋状のケース本体51と、該ケース本体51の底部で互いに並行に延びるように並設された複数の案内路52,52…と、各案内路52の終端側にそれぞれ設けられた計数手段53とを備えている。各案内路52は、前記入玉回収部40から供給される入玉を案内する入玉案内路(入遊技媒体案内路)52Aと、前記景品玉回収部30から供給される景品玉を案内する景品玉案内路(景品遊技媒体案内路)52B1〜52B3と、から成る。
【0055】
入玉案内路52Aと景品玉案内路52B1〜52B3とは、1つのケース本体51内部に組み込まれており、一ユニットとして配置されている。本実施の形態では、各案内路52は横4列に並設されているが、案内路52の数は4つに限られるものではなく、2つあるいは5つ以上でも良い。このような複数の案内路52のうちの1つが入玉案内路52Aとして設定され、残りの3つが景品玉案内路52B1〜52B3として設定されている。
【0056】
各案内路52が互いに長手方向に隣接し合う間には、図9に示すように、それぞれ仕切板54が設けられており、特に、入玉案内路52Aと景品玉案内路52B1との間の仕切板54aは、他より高く構成されている。各案内路52は、それぞれ上流側より流入したパチンコ玉を1列に整列させた状態にして通過させるものである。また、各案内路52は、それぞれ上流端側が下流端側よりも高くなるように配置され、パチンコ玉が自然流下するように設定されている。
【0057】
計数手段53は、前記入玉案内路52Aに対応して設けられ、該入玉案内路52Aを通過する入玉を計数する入玉計数手段(入遊技媒体計数手段)53Aと、前記景品玉案内路52B1〜52B3に対応して設けられ、各景品玉案内路52B1〜52B3を通過する景品玉を計数する景品玉計数手段(景品遊技媒体計数手段)53B1〜53B3と、を備える。個々の計数手段53は、当該部位を通過する玉を1個ずつ検出可能なものであり、具体的には例えば、光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すれば良い。
【0058】
遊技媒体計数器50は、前記入玉計数手段53Aにより計数された入玉信号(入遊技媒体情報)と、前記景品玉計数手段53B1〜53B3により計数された景品玉信号1〜3(景品遊技媒体情報)とを、それぞれ出力する出力手段を備えるが、本実施の形態では、前述した計数手段53を構成するセンサ自体が、それぞれ計数結果を外部に出力するための出力手段を兼ねており、各計数手段53は、それぞれ信号線を介して制御部100に接続されている。
【0059】
すなわち、入玉計数手段53Aと、これにより計数された入玉信号を出力する出力手段とは、入玉案内路52Aの終端側に設けられ、該入玉案内路52Aを通過する入玉を検出する度に入玉信号(検出信号)を出力するセンサから成る。また、景品玉計数手段53B1〜53B3と、これにより計数された景品玉信号を出力する出力手段とは、景品玉案内路52B1〜52B3の終端側に設けられ、各景品玉案内路52B1〜52B3を通過する景品玉を検知する度に景品玉信号1〜3(検知信号)を出力するセンサから成る。
【0060】
各案内路52の上流側が配されるケース本体51の一端側には、前記景品玉回収部30や前記入玉回収部40からパチンコ玉を受け入れて、各案内路52内へ導入させるための取込ステージ55が形成されている。この取込ステージ55は、入玉回収部40の入玉通路42の下流端が連通接続し、入玉案内路52Aの始端側が開口した入玉用ライン55Aと、景品玉回収部30の景品玉通路32の下流端が連通接続し、景品玉案内路52B1〜52B3の各始端側がそれぞれ開口した景品玉用ステージ55Bと、から成る。図8に示すように、入玉用ライン55Aと景品玉用ステージ55Bとの間は、入玉回収部40の入玉通路42の下端縁によって互いに玉が流入し合わないように仕切られている。
【0061】
各案内路52の下流側が配されるケース本体51の他端側は、図4に示すように、下方に位置する下部タンク60内を臨むように設定されている。下部タンク60は、前記遊技媒体計数器50から排出されたパチンコ玉を受け入れて、再び遊技機本体11から賞玉および貸玉として払い出すためのパチンコ玉を貯留するものである。下部タンク60の底部下流端は、その直ぐ下側に配された揚送装置70に連通接続しており、下部タンク60に貯留されたパチンコ玉は、揚送装置70によって研磨されながら揚送される。
【0062】
次に、前記玉回収機構により集められた玉を揚送する揚送機構について説明する。図4,図2に示すように、揚送機構は、2つの遊技機10に対して1つがまとめて設けられており、前記下部タンク60から供給されたパチンコ玉を研磨しながら揚送する揚送装置70と、この揚送装置70に連通接続され、遊技機10の背面側を通り上方へ延びる移送路72とを備えている。
【0063】
揚送装置70は、パチンコ玉を駆動力により払い出して揚送するものであり、パチンコ玉を研磨するための研磨手段も備えている。揚送装置70は、遊技機10とは別体として遊技機10外部に設けられ、遊技機10の下方に配置される揚送装置本体71を備えている。かかる揚送装置70としては、具体的には例えば、本出願人が既に提案している特開平9−290058号公報に記載された発明等を利用すると良い。なお、揚送装置70の駆動は、制御部100により所定プログラムに従って制御されるように設定されている。
【0064】
移送路72は、その下端口が揚送装置本体71の玉排出口に連通接続され、揚送装置本体71より緩やかに湾曲して立ち上がり遊技機10の上方へ延びている。移送路72自体の構造は、具体的には例えば、パチンコ玉の直径よりわずかに大きい内径を有し、パチンコ玉を1列に整列させた状態で移送するパイプ部材から構成したり、他に、長手方向に細幅に延びる2枚の溝状断面形状の部材を、その溝同士を合わせ、そのフランジ同士を接合することで、パチンコ玉を通過可能な移送路として形成しても良い。移送路72の上端は、遊技機島1の支柱部3の上部内に配設された上部タンク80に連通している。
【0065】
次に、前記揚送機構により揚送されたパチンコ玉を再び各遊技機10に配給するための配給機構について説明する。図2,図4に示すように、配給機構は、前記上部タンク80と、該上部タンク80の底部両側より左右に向かってそれぞれ斜め下方へ延びる一対の補給樋81,81と、各補給樋81の途中に配設され、その真下に位置する遊技機10に対応して、それぞれ補給樋81を流下するパチンコ玉を整列させた状態で落下させる整列樋82とを備えている。
【0066】
整列樋82と遊技機10とは、落下する遊技球を導くジャバラ83により連通している。また、遊技機10の背面側上部には、ジャバラ83を介して補給されたパチンコ玉を計数するための補給玉計数器84が設けられており、補給されたパチンコ玉は、後述する貸玉信号や賞玉信号に応じて、補給玉計数器84で計数された後、再び遊技機本体11の内部に補給されるように設定されている。
【0067】
次に、前記遊技機10に関する各種情報を表示する情報表示装置90について説明する。図2に示すように、情報表示装置90は、遊技機島1の支柱部3の前面側に一体に設けられており、各種情報を表示する表示部91と、会員カード(および非会員用ビジターカード)を挿入するためのカード挿排口92、遊技者が暗証番号を入力する等の各種操作を行う操作部93、それに各種情報を印刷したレシートを払い出すレシート発券口94とを備えている。
【0068】
表示部91は、左右の遊技機10ごとに対応するように、図示省略したが画面が2分されるようになっており、それぞれの左右の遊技機10に関して、具体的には例えば、特賞状態の発生回数である「特賞回数」や、始動口18にパチンコ玉が入賞した回数、もしくは始動口18にパチンコ玉が入賞して可変表示を実行した回数である「スタート信号」等の他、前記遊技媒体計数器50によって計数された景品球の計数結果が「持玉」として累計されて表示されるように設定されている。なお、精算時には前記「持玉」等が印刷されたレシートが、レシート発券口94から払い出されるようになっている。
【0069】
本発明の根幹を成す計数器管理装置は、以上のような遊技機島1を構成する遊技機10に設置される遊技媒体計数器50の動作を管理するものであり、制御部100を主要部として構成されている。ただし、制御部100は、遊技媒体計数器50のみを管理するものではなく、遊技機島1に設置されている各種関連機器を集中的に管理するものであり、遊技媒体計数器50の他、遊技機10と、情報表示装置90の表示部91、操作部93、レシート発券機194、カードR/W192と、それにホールコンピュータ200とに、それぞれ接続されている。
【0070】
図2に示すように、制御部100は、専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備機器からのこぼれ玉、さらには静電気、電気ノイズからも保護された状態で、遊技機島1における支持台3の底部に配置されている。すなわち、本実施の形態では、制御部100も、各遊技機島1ごとに島単位で設置されており、本計数器管理装置は、その構成の最小単位として、各遊技機島1ごとに2台の遊技機10にそれぞれ設置された2つの遊技媒体計数器50の動作を管理するように設定されている。
【0071】
図1に示すように、制御部100は、CPU,ROM,RAMを具備したマイクロコンピュータからなり、遊技機10や遊技媒体計数器50から出力された各種信号を集中的に管理する主制御部101と、遊技機10からの各種信号を受信するための遊技機I/F102と、遊技媒体計数器50からの各種信号を受信するための計数器I/F103と、情報表示装置90におけるレシート発券口94の内部に設けられたレシート発券機194の制御を掌るレシート発券制御部104と、情報表示装置90におけるカード挿排口92の内部に設けられたカードR/W192の制御を掌るカード制御部105とを有している。
【0072】
さらに、制御部100は、情報表示装置90における表示部91の表示内容の制御を掌る表示制御部106と、情報表示装置90における操作部93からの操作信号を受信するためのI/F107と、ホールコンピュータ200との間における各種信号の送受信を制御するホールコンピュータI/F108等を有している。
【0073】
主制御部101には、遊技機10側にある制御基板から出力される貸玉信号、賞玉信号、特賞信号、確変信号、スタート信号等の各種信号が遊技機I/F102を介して入力され、バックアップメモリに収集管理される。ここで、貸玉信号は、カードユニット(CR玉貸機)20から遊技者に貸し出された貸玉を計数した信号であり、賞玉信号は、各種入賞口にパチンコ玉が入賞した際に払い出された賞玉(出玉)を計数した信号である。
【0074】
特賞信号は、前記特賞状態が発生したことを特定する信号であり、確変信号は、前記確率変動状態が発生したことを特定する信号であり、スタート信号は、始動口18にパチンコ玉が入賞したことを特定する信号、もしくは始動口18にパチンコ玉が入賞して可変表示遊技を実行したことを特定する信号である。もちろん、遊技機10側から出力される信号は、これらに限られるものではない。なお、遊技機10側から収集された各種信号は、ホールコンピュータI/F108を介してホールコンピュータ200へも送信される。
【0075】
また、主制御部101には、遊技媒体計数器50から出力される景品玉信号1、景品玉信号2、景品玉信号3、それに入玉信号が、それぞれ計数器I/F103を介して入力され、バックアップメモリに収集管理される。ここで景品玉信号1は、前記景品玉計数手段53B1から出力された景品玉を計数した信号であり、景品玉信号2は、前記景品玉計数手段53B2から出力された景品玉を計数した信号であり、景品玉信号3は、前記景品玉計数手段53B3から出力された景品玉を計数した信号である。
【0076】
入玉信号は、前記入玉計数手段53Aから出力された入玉を計数した信号である。もちろん、遊技媒体計数器50側から出力される信号は、これらに限られるものではない。なお、遊技媒体計数器50側から収集された各種信号は、ホールコンピュータI/F108を介してホールコンピュータ200へも送信される。
【0077】
このように、遊技機10や遊技媒体計数器50から出力された各種信号を集中的に管理する主制御部101は、計数器管理装置を構成する判定手段、出力手段、設定手段、停止手段、それに停止解除手段等の機能を実現するように設定されている。なお、これらの各手段は、必ずしも制御部100にまとめて設ける必要はなく、遊技媒体計数器50自体(の制御部)に設けたり、ホールコンピュータ200に設けたり、あるいは、これらに分散して設けるようにしても良い。
【0078】
判定手段は、遊技媒体計数器50から出力された入玉の計数に関する入玉信号と、同じく遊技媒体計数器50から出力された景品玉の計数に関する景品玉信号1〜3とのタイミングを比較し、入玉信号および景品玉信号1〜3が同期した場合に、遊技媒体計数器50が異常状態であると判定する機能である。
【0079】
ここで、入玉信号および景品玉信号1〜3が同期する原因としては、不正電波によりセンサが一斉に反応することが殆どであり、判定手段によって、このような不正行為を検出することができる。判定手段は具体的には、主制御部101を構成するROMに記憶されているシステムプログラムおよびデータと、RAMにロードされたプログラムおよびデータに従って動作するCPUにより実現される。
【0080】
また、本実施の形態における判定手段は、入玉信号および景品玉信号1〜3が同期したか否かを判定することとは別に、所定時間当たりに遊技媒体計数器50により計数された入玉数が予め定めた所定数を超えたか否かも判定するように設定されている。ここで「所定時間」および「所定数」は、遊技機ないし機種の性能や法規制によって定められる値であり、一般の遊技機では単位時間(1分間)における最大発射玉数が100個であることから、例えば、所定時間は1分間かつ所定数は100個等と定めれば良い。
【0081】
本実施の形態では、設定手段によって、遊技場の従業員が諸々の事情に応じて、前記注意を促す基準となる「所定時間」および「所定数」の少なくとも一方を任意に設定変更することができるようになっている。設定手段は具体的には、主制御部101に接続された外部操作スイッチ等により実現される。
【0082】
出力手段は、前記判定手段により遊技媒体計数器50が異常状態であると判定された場合に、その旨を出力する機能である。また、出力手段は、前記判定手段により所定時間当たり前記遊技媒体計数器50で計数された入玉数が予め定めた所定数を超えたと判定された場合に、前記遊技媒体計数器50が異常状態である旨の出力とは別に、注意を促す警告を出力する機能も備えている。
【0083】
出力手段は具体的には、ホールコンピュータ200に各種信号を出力するホールコンピュータI/F108等により実現されるものであり、前記判定手段により所定時間当たりの入玉数が所定数を超えたと判定された場合には「計数器注意情報信号」を出力し、また、遊技媒体計数器50が異常状態であると判定された場合には「計数器異常情報信号」を出力するように設定されている。
【0084】
このような計数器注意情報信号や計数器異常情報信号が、ホールコンピュータ200に受信されることで、詳しくは後述するが、遊技場の従業員にも直接分かるように表示出力等がされるようになっている。なお、ホールコンピュータ200による従業員向けの出力のみならず、例えば、情報表示装置90の表示部91の画面上でも表示出力できるように設定しても良い。
【0085】
停止手段は、前記判定手段により遊技媒体計数器50が異常状態であると判定された場合に、遊技媒体計数器50に対するパチンコ玉の供給、および遊技者に対する景品玉の計数結果に関する出力の少なくとも一方を停止させる機能である。また、停止解除手段とは、前記停止手段による停止動作を所定操作に応じて解除する手段である。なお、停止手段は、該機能を実行するための所定プログラムにより動作するCPUにより、また、停止解除手段は、主制御部101に接続されたリセットスイッチ等により実現される。
【0086】
ここで「遊技媒体計数器50に対するパチンコ玉の供給」の停止とは、例えば、遊技媒体計数器50における各案内路52の入口付近に開閉可能なシャッタを設けておき、このシャッタを閉じたり、あるいは、遊技媒体計数器50へ駆動手段の動力によりパチンコ玉を移送するような構成である場合には、駆動手段を停止させること等が相当する。また、「遊技者に対する景品玉の計数結果に関する出力」の停止とは、会員カード(および非会員用ビジターカード)への計数結果の書き込み(発券も含む)の停止や、計数結果を印刷したレシート発券の停止等が相当する。
【0087】
ホールコンピュータ200は、遊技場全体を管理するものであり、基本的な構成は、CPU,ROM,RAMを具備したマイクロコンピュータからなり、遊技場に設置されている遊技機島1の遊技機10、遊技媒体計数器50、揚送装置70、情報表示装置90等と、これらの関連装置を集中管理するものである。ホールコンピュータ200には、遊技場における各種情報を遊技場の従業員に直接的に報知するための出力手段や、操作入力手段としてのキーボード205等が接続されている。
【0088】
出力手段としては、表示出力装置であるディスプレイ201、印刷出力装置であるプリンタ202、スピーカー等の音声出力装置203とインカム204等が該当する。このようなホールコンピュータ200の出力手段によって、前記遊技媒体計数器50の異常状態等を遊技場の従業員が直接的に確認できるようになっている。なお、ホールコンピュータ200では、前記計数器注意情報信号や前記計数器異常情報信号等を含めて、制御部100から収集した各種情報を外部記憶装置に記憶管理することで、情報データーベースを構築するように構成すると良い。
【0089】
以下に、本計数器管理装置の作用について説明する。
図11は、本計数器管理装置の制御部100で遊技媒体計数器50の異常状態を検出する処理を示すフローチャートであり、図12は、本計数器管理装置の制御部100からの出力に基づくホールコンピュータ200における表示出力等の処理を示すフローチャートである。
【0090】
先ず、図11において、制御部100の主制御部101(図1参照)は、遊技媒体計数器50から出力される景品玉信号1、景品玉信号2、景品玉信号3、それに入玉信号を、それぞれ計数器I/F103を介して受信しており、主制御部101の判定手段は、前記受信した入玉信号を基に、所定時間(例えば1分間)当たりに遊技媒体計数器50により計数された入玉数(入玉計数値)が、予め定めた所定数(例えば100個)を超えるか否かを随時判定する(S101)。
【0091】
ここで判定手段により、所定数(100個)を超えていると判定された場合は(S101;Y)、遊技機10ないし機種の性能や法規制によって通常ではあり得ない事態に相当し、主制御部101の出力手段は、遊技媒体計数器50に関しての注意を促す警告として、計数器注意情報信号を出力する(S102)。前述したように設定手段によって、遊技媒体計数器50に関して注意を促す基準となる「所定時間」および「所定数」の少なくとも一方は任意に設定変更することができ、遊技場は様々な事情に応じて管理における基準をカスタマイズすることが可能となる。
【0092】
続いて判定手段は、前記受信した景品玉信号1〜3と入玉信号とを基に、これらの信号の出力等のタイミングを比較し、景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期しているか否かを随時判定する(S103)。景品玉信号1〜3と入玉信号との出力のタイミングが、互いに同期せずにバラバラである場合が正常な状態であるが、入玉信号および景品玉信号1〜3が同期した場合に、判定手段は遊技媒体計数器50が異常状態であると判定する。各々の信号が同期する原因としては、不正電波によりセンサが一斉に反応することが考えられる。
【0093】
判定手段により、入玉信号および景品玉信号1〜3が同期していると判定された場合には(S103;Y)、主制御部101の出力手段は、遊技媒体計数器50が異常状態であることを示す計数器異常情報信号を出力する(S104)。これと同時に、主制御部101の停止手段は、本実施の形態では、遊技者に対する景品玉の計数結果に関する出力、すなわち、レシートの発券やカードへの書き込み(発券も含む)を停止させる(S105)。このような景品玉の計数結果に関する出力の停止に代えて、あるいは合わせて、遊技媒体計数器50に対するパチンコ玉の供給を停止するようにしても良い。
【0094】
停止手段の作動により、後述する異常状態の表示出力等に基づき対応する遊技場の従業員による人為的な対処より前にも、異常状態に対して極めて迅速に対処することが可能となる。また、遊技媒体計数器50の異常状態が解消した場合には、停止解除手段によって、遊技媒体計数器50に対する遊技媒体の供給を再開させたり、遊技者に対する景品玉の計数結果に関する出力を再開させることで、元の正常な状態に容易に復帰させることができる。
【0095】
なお、判定手段により、所定時間(例えば1分間)当たりに遊技媒体計数器50により計数された入玉数(入玉計数値)が、予め定めた所定数(例えば100個)を超えていると判定されなかった場合には(S101;N)、遊技媒体計数器50に関して注意を促す警告が出力されることなく、前述した景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期しているか否かの判定(S103)に移行することになる。
【0096】
ところで、遊技媒体計数器50の作動が正常な状態であれば、図13のタイミングチャートに示すように、景品玉信号1、景品玉信号2、景品玉信号3、それに入玉信号は、互いに同期せずにバラバラ(非同期)となる。各々の信号のパルス波形は、それぞれ対応する各計数手段53がパチンコ玉の1個ずつの通過を検出する度に出力されるものであり、個々のパルス波形は、パチンコ玉の1個分の検出に相当している。図14〜図18のタイミングチャート中のパルス波形についても同様である。
【0097】
本実施の形態では、景品玉信号1〜3の何れか(1つまたは2つ)と入玉信号とが同期した場合であっても、遊技媒体計数器50の作動が正常な状態であると捉えており、全ての景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期した場合を、遊技媒体計数器50が異常状態であると定義している。すなわち、判定手段が判定する入遊技媒体信号および景品遊技媒体信号が同期した場合とは、全ての景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期した場合を意味する。もちろん、別の例として、景品玉信号1〜3の何れか(例えば1つではなく2以上)と入玉信号とが同期した場合も、遊技媒体計数器50が異常状態であると定義しても良い。
【0098】
前記ステップS101では、所定時間(例えば1分間)当たりに遊技媒体計数器50により計数された入玉数(入玉計数値)が、予め定めた所定数(例えば100個)を超えるか否かを随時判定するが、図14のタイミングチャートに示すように、判定手段は1分間単位で景品玉信号1〜3と入玉信号との出力のタイミングを監視しており、1分間に入玉信号の数が100を超えた時点で、1分間における最大発射玉数が100個と定めた規定値に対して、注意を要する事態と判定し、これに基づき出力手段は「計数器注意情報信号」を出力する。
【0099】
また、前記ステップS103では、景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期しているか否かを随時判定するが、図15のタイミングチャートに示すように、判定手段は1分間単位で景品玉信号1〜3と入玉信号との出力のタイミングを監視しており、1分間の中で景品玉信号1〜3および入玉信号が同期した時点で、通常の状態ではあり得ない異常状態と判定し、これに基づき出力手段は「計数器異常情報信号」を出力する。
【0100】
図16のタイミングチャートは、監視時間単位である同じ1分間の中で、1分間に入玉信号の数が100を超え、かつその直ぐ後で景品玉信号1〜3および入玉信号が全て同期した場合を示している。このように、注意を要する事態の判定と異常事態の判定とが短時間に連続して、「計数器注意情報信号」と「計数器異常情報信号」とが順に連続して出力される事態も生じ得る。
【0101】
また、図11のフローチャートでは、前記ステップS101、前記ステップS102を含めたが、これらのステップは省略して、景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期しているか否かだけを判定するように設定しても良い。あるいは、図示省略したが、判定手段による異常事態の判定を、景品玉信号1〜3と入玉信号の同期だけに基づくものとはせずに、所定時間当たりに遊技媒体計数器50により計数された入玉数が予め定めた所定数を超え、かつ入玉信号および景品玉信号が同期した場合に、はじめて遊技媒体計数器50が異常状態であると判定するように設定しても良い。
【0102】
このように、前記ステップS101を単なる「計数器注意情報信号」の出力基準とするのではなく、異常状態を判定する前記ステップS102の前提要件として加重することにより、いっそう確実に明らかな不正行為に基づく場合だけを、遊技媒体計数器50が異常状態であるとして判定することができる。もちろん、前記ステップS101を前記ステップS102の前提要件として加重した場合にも、前記設定手段によって「所定時間」および「所定数」の少なくとも一方を任意に設定変更することができるようにすれば良い。
【0103】
さらに、図11のフローチャートでは、前記ステップS103において、景品玉信号1〜3と入玉信号とが同期しているか否かの判定は、これらの信号が1回だけでも同期すれば、同期したとして判定するようになっているが、他に例えば、景品玉信号1〜3および入玉信号が1回だけ同期した場合ではなく、これらの信号が所定回数連続して同期した場合に、はじめて判定手段によって遊技媒体計数器50が異常状態であると判定するように設定しても良い。
【0104】
それにより、偶然に景品玉信号1〜3と入玉信号とがたまたま同期したような場合を、異常状態と判定する判定基準から除外することができ、より確実に電波による不正を判定することができる。ここで、連続する「所定回数」を前記設定手段によって任意に設定変更することができるようにすれば、例えば、5回連続して景品玉信号1〜3と入玉信号が同期した場合にだけ、遊技媒体計数器50が異常状態であると判定するように設定すること等が可能となり、遊技場では様々な事情に応じて管理における基準をカスタマイズすることができる。
【0105】
図17のタイミングチャートでは、景品玉信号1〜3と入玉信号とが最初に同期した時点より、判定手段が同期の連続回数の監視を開始し、これらの信号が5回連続して同期した時点で、通常の状態ではあり得ない異常事態と判定して、これに基づき出力手段が「計数器異常情報信号」を出力する例を示している。図17中では、5回連続して同期した場合を判定するように設定しているが、前述したように「所定回数」は設定手段によって任意に変更できる値である。
【0106】
次に、図12において、ホールコンピュータ200(図1参照)は、前記制御部100の主制御部101からホールコンピュータI/F108を介して出力された計数器注意情報信号、または計数器異常情報信号を受信したとき、これらの信号の種類を判定し(S201)、受信した信号が計数器注意情報信号であった場合には(S201;Y)、遊技媒体計数器50に関して注意すべき旨の情報が、文字ないし図式化されてディスプレイ201の表示画面上に表示される(S202)。
【0107】
続いて、遊技媒体計数器50に関して注意すべき旨の情報が音声出力される(S203)。音声出力としては、遊技場の従業員が携帯するインカム204に放送したり、遊技場全体に店内放送しても良い。さらに、印刷出力しても良い。このように、遊技媒体計数器50が異常状態である旨の出力とは別に、注意を促す警告を表示ないし音声出力することにより、遊技場の従業員に対して遊技媒体計数器50の異常に対する早期の注意を喚起することができる。
【0108】
また、ホールコンピュータ200では、制御部100から収集した各種情報を外部記憶装置に記憶管理することで、情報データーベースを構築するが、前記計数器注意情報信号も記憶管理する(S204)。これにより、遊技場の従業員が遊技媒体計数器50に関して注意を促す警告の発生履歴を容易に把握することが可能となる。
【0109】
一方、ホールコンピュータ200が受信した信号が計数器注意情報信号ではなく(S201;N)、計数器異常情報信号であった場合には、遊技媒体計数器50が異常状態にある旨の情報が、文字ないし図式化されてディスプレイ201の表示画面上に表示される(S205)。続いて、遊技媒体計数器50が異常状態である旨の情報も音声出力される(S206)。音声出力としては、前記同様に遊技場の従業員が携帯するインカム204に放送したり、遊技場全体に店内放送しても良い。
【0110】
このように、前記制御部100により判定され出力された遊技媒体計数器50が異常状態である旨の情報を、ホールコンピュータ200における出力により、遊技場の従業員に対して確実に知らせることができる。それにより、遊技媒体計数器50における異常状態の発生に対して迅速に対処することが可能となる。
【0111】
また、このような遊技媒体計数器50の管理によって、異常状態の発生の原因となる不正行為を未然に防止することにもなる。さらに、ホールコンピュータ200では、前記計数器異常情報信号も記憶管理する(S207)。これにより、遊技場の従業員が遊技媒体計数器50における異常状態の発生履歴を容易に把握することが可能となる。
【0112】
図18は、ホールコンピュータ200における具体的な出力内容の一例であり、同図(a)は、遊技媒体計数器50における注意発生(注意を促す警告の発生)や異常発生(異常状態の発生)を「エラー内容」として、遊技機10を特定する「台番号」、遊技媒体計数器50を特定する「計数器番号」、それに「発生時刻」別に一覧として、ディスプレイ201の表示画面上に表示出力する例を示している。
【0113】
また、同図(b)は、各遊技媒体計数器50ごとに、前記「エラー内容」に対応させて、注意ないし異常が発生した際における1分間の「入玉数」や「景品玉数」を帳票形式として、プリンタ202から印刷出力する例を示している。もちろん、これらの出力内容は一例に過ぎない。なお、音声出力する具体的な内容としては、図18(a),(b)の内容をそのまま合成音声により読み出すような出力とすれば良い。
【0114】
次に、本計数器管理装置の管理対象である遊技媒体計数器50自体の作用についても説明する。遊技媒体計数器50は、図8,図9に示すように、入玉を案内する入玉案内路52Aと、景品玉を案内する景品玉案内路52B1〜52B3とが、1つのケース本体51内の底部に横4列に配設されることで一ユニットとして配置され、入玉案内路52Aの終端に入玉計数手段53Aが設けられ、各景品玉案内路52B1〜52B3の終端に景品玉計数手段53B1〜53B3が設けられて構成される。
【0115】
このように、遊技媒体計数器50は、遊技者が遊技機10で遊技したパチンコ玉である入玉と、遊技機10で遊技して獲得したパチンコ玉である景品玉とを両方まとめて計数できるので、従来のように入玉回収部に入玉計数器を付ける必要がなく、入玉回収部で整列させて入玉を計数する構造を持たせることが不要となると共に、元々は景品玉の計数器であったものを利用して簡易に構成することができる。
【0116】
すなわち、元々は景品玉の計数器において、景品玉を計数する複数の案内路の一つを利用し入玉を計数するようにすれば良く、従来は全く別々であった入玉の計数器や景品玉の計数器が、一ユニットとしてまとめてコンパクトに構成され、主要部品である案内路や計数手段は共通化することができ、また外郭となるケース本体51等は1組だけ用意すれば足りる。従って、特に従来の入玉回収部と計数器を簡素化することができ、遊技機島全体の大幅なコストダウンを図ることができる。
【0117】
また、1つの遊技媒体計数器50によって計数された入玉信号と景品玉信号とは、同じ遊技媒体計数器50から外部に出力することができるので、制御部100等の外部装置と遊技媒体計数器50とを信号線を介して接続する配線処理を、1系統にまとめて簡略化することができる。さらに、従来は全く別々の箇所に配置していた2つの計数器を、1箇所にまとめて1つ分の計数器の設置スペースに収めることにより、省スペース化の要請にも応じることができ、遊技機島1内部における他の装置の取り付けスペースを十分に確保することが可能となる。
【0118】
次に、遊技機島1内におけるパチンコ玉の流れ、および遊技媒体計数器50における計数処理について説明する。図5において、カードユニット20のカード挿入口21に遊技者が有価価値カードを差し込み、貸出ボタン23により投入金額を指定することで、金額に応じた所定数の貸玉が上受け皿14へ払い出される。遊技者がハンドル16を回転操作すると、上受け皿14内のパチンコ玉は遊技盤13上に1つずつ打ち出される。各種入賞口に打玉が入賞すると、それぞれの入賞口ごとに割り当てられた所定数の賞玉が、同じく上受け皿14へ払い出される。
【0119】
図4において、遊技盤13上に打ち出されたパチンコ玉は、入玉回収部40に回収され、遊技媒体計数器50に導入されて計数された後、下部タンク60へ落下する。また、遊技により払い出された賞玉は、上受け皿14から溢れ出ると下受け皿15へ流下し、さらに下受け皿15を溢れ出た分は、下方にある景品玉回収部30に回収され、遊技媒体計数器50に導入されて計数された後、下部タンク60へ流下する。ここで遊技媒体計数器50によって計数された景品玉は、図2に示す情報表示装置90の表示部91に累計された持玉として表示される。以下、景品玉と入玉とに分けて詳しく説明する。
【0120】
下受け皿15から溢れ出た景品玉は、図2,図4に示すように、景品玉回収部30の受入口31に落下し景品玉通路32を流下して、そのまま遊技媒体計数器50に導かれる。図9,図6に示すように、景品玉回収部30の景品玉通路32から排出された景品玉は、遊技媒体計数器50のケース本体51の一端側にある景品玉用ステージ55Bに取り込まれた後、各景品玉案内路52B1〜52B3に流入する。
【0121】
各景品玉案内路52B1〜52B3を通過する景品玉は、各景品玉案内路52B1〜52B3の終端側にある景品玉計数手段53B1〜53B3によって順次計数される。ここで各景品玉計数手段53B1〜53B3は、それぞれ景品玉を1つずつ検出する度に景品玉信号1〜3を出力する。
【0122】
一方、遊技機本体11内で回収された入玉は、図3,図4に示すように、入玉回収部40の受入口41に落下し入玉通路42を流下して、そのまま遊技媒体計数器50に導かれる。図10,図7に示すように、入玉回収部40の入玉通路42から排出された入玉は、遊技媒体計数器50のケース本体51の一端側にある入玉用ライン55Aに取り込まれた後、1本の入玉案内路52Aに流入する。入玉案内路52Aを通過する入玉は、入玉案内路52Aの終端側にある入玉計数手段53Aによって順次計数される。ここで入玉計数手段53Aは、入玉を1つずつ検出する度に入玉信号を出力する。
【0123】
遊技媒体計数器50より出力された入玉に関する入玉信号、および景品玉に関する景品玉信号1〜3は、それぞれ制御部100の計数器I/F103を介して主制御部101に入力され、バックアップメモリに収集管理される。さらに、これらのパチンコ玉の計数に関する信号は、前述したようにホールコンピュータI/F108を介してホールコンピュータ200へも送信される。
【0124】
遊技媒体計数器50により計数されたパチンコ玉は、図4に示すように下部タンク60に貯留され、揚送装置70に随時受け入れられて、前記制御部100の主制御部101により駆動制御される揚送装置本体71により研磨されつつ払い出され、移送路72を通って上部タンク80まで揚送される。そして、上部タンク80内のパチンコ玉は、補給樋81を流下して整列樋82を介して再び遊技機10へ補給されることになる。
【0125】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前述した実施の形態では、遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった他の遊技機にも同様に本発明を適用することができる。
【0126】
また、遊技機10は、遊技媒体がパチンコ玉であるものに限られず、メダルやコインを遊技媒体とするスロットマシン等を遊技機として、メダルやコインを計数するような遊技媒体計数器を管理対象として構成しても良い。また、前記実施の形態では、2台の遊技機10を左右に並べて並設して成る小型の遊技機島1について説明したが、遊技媒体計数器50を備える遊技機島の構成はこれに限られるものではなく、1台の遊技機から構成した単体島に適用したり、あるいは3台以上の遊技機を列設して成る遊技機島に適用することもできる。
【0127】
また、前記実施の形態では、本計数器管理装置の主要部を成す制御部100を遊技機島1単位で設けたが、例えば、遊技機島1単位ではなく、遊技機10単位あるいは遊技媒体計数器50単位で設けるようにしても良く、また、遊技機島単位に設置するにしても、遊技機島を構成する遊技機(および遊技媒体計数器)は2つに限定されるものではない。さらに、遊技場を集中管理するホールコンピュータ200によって、遊技場内の全ての遊技機10ごとの遊技媒体計数器50を、一括して管理するように計数器管理装置を構成しても良い。
【0128】
また、前記実施の形態では、遊技媒体計数器50に関する注意や異常状態の報知を、ホールコンピュータ200による表示ないし音声出力により行っているが、その他に、遊技機10ごとに設けられている呼出ランプや、遊技機島1に設けられている情報表示装置90等によって行うように構成しても良い。
【0129】
また、前記実施の形態では、遊技媒体計数器50に関して、横4列の案内路52を相互に並列させて配設したが、案内路52の数はこれに限るものではなく、2列あるいは5列以上の多列状に配しても良い。また、入玉案内路52Aの数も1つに限られるものではない。
【0130】
また、遊技媒体計数器50で計数したパチンコ玉数である持玉は、情報表示装置90の表示部91に表示するようにしたが、他に例えば、遊技機本体11あるいはカードユニット20の適所に表示部を設けて、情報表示装置90における表示に代えて、あるいは加えて、遊技機本体11あるいはカードユニット20の表示部に持玉を表示するように構成しても良い。
【0131】
さらにまた、前記実施の形態では、入賞に基づく賞玉と貸出動作に基づく貸玉とを併せて遊技者の持玉として処理しているが、例えば、賞玉と貸玉とをそれぞれの払い出し動作に基づき別々に集計して外部表示するようにしても良い。また、前記実施の形態では、遊技媒体貸機を有価価値カードのみ扱うカードユニットとして構成したが、紙幣のみ、あるいは有価価値カードと紙幣を扱える玉貸機としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器を備えた遊技機島の全体を内部機構も含めて概略的に示し、合わせて景品玉の流れを示した正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器を備えた遊技機島の全体を内部機構も含めて概略的に示し、合わせて入玉の流れを示した正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器を備えた遊技機島の全体を内部機構も含めて概略的に示し、合わせて景品玉および入玉の流れを示した側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器を利用する遊技機を示す正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器において景品玉の流れを示す正面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器において入玉の流れを示す正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器において景品玉および入玉の流れを示す拡大側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器において景品玉の流れを示す平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器において入玉の流れを示す平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置において、管理する遊技媒体計数器の異常状態等を検出する処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が接続されたホールコンピュータにおいて、管理する遊技媒体計数器の異常状態等を報知する処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が管理する遊技媒体計数器の作動が正常な状態である場合の景品玉信号1〜3および入玉信号のパルス波形を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が、1分間単位で景品玉信号1〜3および入玉信号の出力のタイミングを監視する状況を説明するタイミングチャートである。
【図15】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が、景品玉信号1〜3および入玉信号の同期を検出した状況を説明するタイミングチャートである。
【図16】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が、1分間に入玉信号が100を超えたことと、景品玉信号1〜3および入玉信号の同期をそれぞれ検出した状況を説明するタイミングチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が、景品玉信号1〜3および入玉信号が5回連続して同期したことを検出した状況を説明するタイミングチャートである。
【図18】本発明の一実施の形態に係る計数器管理装置が接続されたホールコンピュータにおいて、管理する遊技媒体計数器の異常状態等に関する具体的な(a)表示出力、(b)印刷出力の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0133】
1…遊技機島
2…ベース台
3…支柱部
4…フレーム部
10…遊技機
11…遊技機本体
12…ガラス枠
13…遊技盤
14…上受け皿
14a…上受け皿玉抜きレバー
15…下受け皿
15a…下受け皿玉抜きレバー
16…ハンドル
17…可変表示装置
18…始動口
19…大入賞口
20…カードユニット
21…カード挿入口
22…度数表示部
23…貸出ボタン
24…返却ボタン
30…景品玉回収部
31…受入口
32…景品玉通路
40…入玉回収部
41…受入口
42…入玉通路
50…遊技媒体計数器
51…ケース本体
52…案内路
52A…入玉案内路
52B1…景品玉案内路
52B2…景品玉案内路
52B3…景品玉案内路
53…計数手段
53A…入玉計数手段
53B1…景品玉計数手段
53B2…景品玉計数手段
53B3…景品玉計数手段
54…仕切板
54a…仕切板
55…取込ステージ
55A…入玉用ライン
55B…景品玉用ステージ
60…下部タンク
70…揚送装置
71…揚送装置本体
72…移送路
80…上部タンク
81…補給樋
82…整列樋
83…ジャバラ
84…補給玉計数器
90…情報表示装置
91…表示部
92…カード挿排口
93…操作部
94…レシート発券口
100…制御部
101…主制御部
102…遊技機I/F
103…計数器I/F
104…レシート発券制御部
105…カード制御部
106…表示制御部
107…I/F
108…ホールコンピュータI/F
192…カードR/W
194…レシート発券機
200…ホールコンピュータ
201…ディスプレイ
202…プリンタ
203…音声出力装置
204…インカム
205…キーボード
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【住所又は居所】東京都台東区東上野3丁目12番9号
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100082728
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次

【公開番号】 特開2006−198(P2006−198A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−177061(P2004−177061)