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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】高橋 寛
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】スピーカーから出力される遊技の効果音の高音質化を簡単且つ低コストな構成で実現できる遊技機を得る。

【解決手段】外枠12の前面下部に設けられた下飾り20の裏面に、後側を開口させた筒状の周壁132L、132Rを一体的に設け、この周壁132L、132Rの内部に、下飾り20の裏面に取り付けられたスピーカー150L、150Rが収容されるよう構成する。このような筒状の周壁132L、132Rであれば、後側が開口していることで下飾り20を型成形する際に簡単な金型構造で容易に一体形成することができる。また、スピーカー150L、150Rによる効果音の出力時には、スピーカー150L、150Rから後方へ出力される、効果音とは逆位相の音が周壁132L、132R内で共鳴することにより、効果音の低音域が増強されて高音質化が図られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の外郭を構成する外枠と、前記外枠の前面下部に設けられた装飾部材と、前記装飾部材の裏面に取り付けられ遊技の効果音を前方へ出力するスピーカーと、を備えた遊技機であって、
前記装飾部材の裏面に、後側に形成された開口を通して装飾部材の裏面にスピーカーが着脱可能とされ、且つ、取付状態のスピーカーを内部に収容して囲う筒状の周壁が一体的に設けられていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記周壁の開口形状が前記スピーカーの外形形状と略同形状とされていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記スピーカーの裏面側に、遊技球がスピーカーの振動板に接触すことを防止する接触防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に係り、詳細には、外枠の前面下部に配置される装飾部材に遊技の効果音を出力するスピーカーが取り付けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機では、遊技機の外郭を構成する外枠の前面下部に、通称「下飾り」等と呼ばれる装飾部材が設けられている。この装飾部材は、一般には合成樹脂製の成形品とされ、その裏面側に遊技の効果音を出力するスピーカーを配置したもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは、装飾部材の裏面に取り付けたスピーカーをエンクロージャー構造の収容部で内包したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−135690号公報
【特許文献2】特開2003−135681号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1において、スピーカーを装飾部材に取り付け装飾部材をバッフル板として用いた平面バッフル型(後面開放型)の構成では、低音の出力レベル(量感)が低くなり、遊技中に出力される効果音が他の遊技機の効果音やホールのBGM、案内音声等に掻き消されやすくなる。また、特許文献1においてスピーカーボックスを用いた密閉型や、特許文献2のようにスピーカーを内包する収容部(エンクロージャー)を設けたバスレフ型の構成では、低音域の量感を補うことはできるものの、部品点数及び取付工数の増加でコスト高になる問題がある。
【0004】
本発明は上記事実を考慮して、スピーカーから出力される遊技の効果音の高音質化を簡単且つ低コストな構成で実現できる遊技機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、遊技機の外郭を構成する外枠と、前記外枠の前面下部に設けられた装飾部材と、前記装飾部材の裏面に取り付けられ遊技の効果音を前方へ出力するスピーカーと、を備えた遊技機であって、前記装飾部材の裏面に、後側に形成された開口を通して装飾部材の裏面にスピーカーが着脱可能とされ、且つ、取付状態のスピーカーを内部に収容して囲う筒状の周壁が一体的に設けられていることを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の発明では、外枠の前面下部に設けられた装飾部材の裏面に、後側を開口させた筒状の周壁を一体的に設け、この周壁の内部に、装飾部材の裏面に取り付けられたスピーカーが収容され周壁によって囲われるよう構成する。この筒状の周壁は、後側が開口していることで、例えば装飾部材を型成形する際に簡単な金型構造で容易に一体形成することができ、スピーカーボックスやエンクロージャー等を別途取り付ける場合に比べて、簡単且つ低コストに構成できる。また、遊技機の組み立てやメンテナンス等では、周壁の開口を通して、スピーカーを周壁内に嵌め入れ装飾部材の裏面に取り付け、又、スピーカーを装飾部材の裏面から取り外し周壁内から抜き出すことができる。そして、スピーカーによる効果音の出力時には、スピーカーから後方へ出力される、効果音とは逆位相の音が周壁内で共鳴することにより、効果音の低音域が増強されて高音質化が図られる。
【0007】
このように、スピーカーから出力される遊技の効果音の高音質化は、装飾部材の裏面に筒状の周壁を一体的に設けるだけの簡単且つ低コストな構成によって実現することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記周壁の開口形状が前記スピーカーの外形形状と略同形状とされていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明では、スピーカーを装飾部材の裏面に取り付ける際に、開口を通して周壁内に嵌め入れられたスピーカーが、周壁の内壁面にガイドされ装飾部材の裏面における取付部に誘導される。これにより、スピーカーの取付位置決め及び取付作業が容易になる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の遊技機において、前記スピーカーの裏面側に、遊技球がスピーカーの振動板に接触すことを防止する接触防止手段が設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明では、例えば外枠に開閉可能に設けられた内枠を開放したときに、内枠の裏面側で遊技球が零れ落ち、その遊技球が装飾部材の裏面側に至った場合等に、スピーカーの振動板は、スピーカーの裏面側に設けられた接触防止手段により遊技球の接触が防がれて保護される。これにより、遊技球が振動板に接触すことで引き起こされる振動板の破損やスピーカーの音響特性変化を防止できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の遊技機は上記構成としたので、スピーカーから出力される遊技の効果音の高音質化を簡単且つ低コストな構成で実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係るパチンコ機について図面を参照して説明する。
【0014】
図1には本発明の一実施形態に係るパチンコ機が示され、図2には本実施形態に係るパチンコ機に適用される内枠、ガラス枠、及び遊技盤が示されている。
【0015】
図1に示されるように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には矩形額縁状の内枠14が配置されており(図2参照)、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部16、18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠12の前面下部には、装飾部材としての下飾り20が取り付けられている。
【0016】
内枠14の前面上部には、ガラス板22を装着したガラスフレーム24を窓部25に備えるガラス枠26が配置されており、ガラス枠26は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム24に装着されたガラス板22は、図1の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。このガラス枠26の裏面側となる内枠14の上部には、矩形状の開口部28が設けられている(図2参照)。開口部28には、交換可能とされた遊技盤100がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠26を内枠14に閉塞した状態でガラス枠26(ガラス板22)に覆われるようになっている。
【0017】
ガラス枠26の前面には、遊技の進行に応じて点灯又は点滅等し照明による演出効果を生み出す演出用の表示灯142がガラス板22(遊技盤100の遊技領域101)を取り囲むように配置されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等の各種エラーを報知するエラー用の表示灯144が配置されている。また、各エラー用の表示灯144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカー146L、146Rが配設されており、さらに本実施形態のパチンコ機10では、詳細については後述する下飾り20の裏面にも、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカー150L、150Rが配設されている。
【0018】
内枠14の前面下部には、一般的な上皿及び下皿の機能を兼ね備える打球供給皿としての一体皿30が配置されている。一体皿30は、パネル部材32の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材32の前面には、上部に遊技球を貯える球皿部34が形成された球皿本体36が突設されている。
【0019】
球皿部34の底面は、正面視にて左側から右側へ下り傾斜しており、その傾斜方向下流側となる左側には、遊技球を1列に整列してパネル部材32の裏面に配置された球送り装置(図示省略)に送り込むための整列通路が設けられている。パネル部材32の前面の右側上部には、パチンコ機10内に設けられた賞球払出装置(図示省略)から払い出された賞球が排出される賞球排出口46が形成されている。この賞球排出口46から排出された賞球は球皿部34に貯留され、球皿部34内を左方向へ流下し整列通路により1列に整列されて球送り装置に送り込まれる。
【0020】
また、パネル部材32の前面における左側下部には灰皿38が設けられ、右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル39が取り付けられている。
【0021】
図2に示されるように、内枠14の前面下部における一体皿30の裏面側には、遊技盤100の左下に発射装置40が配置され、球皿本体36の後方に位置して、内枠14に着脱可能に構成された貯球タンク42が2個のプラスチックファスナー43によって取り付けられている。これらの発射装置40及び貯球タンク42は、一体皿30を内枠14に閉塞すると一体皿30に覆われるようになっている。
【0022】
貯球タンク42は、上面が開口した箱型とされ、底面44が正面視にて左側から右側へ下り傾斜している。底面44の傾斜方向上流側となる貯球タンク42の左側面部には図示しないタンク入口が形成され、傾斜方向下流側となる貯球タンク42の前面右側端部には、一体皿30のパネル部材32に設けられた賞球排出口46と対応する位置にタンク出口45が形成されている。したがって、一体皿30を内枠14に閉塞した状態では、貯球タンク42と一体皿30の球皿部34とが、タンク出口45及び賞球排出口46を介して連通される。
【0023】
また、一体皿30のパネル部材32裏面における賞球排出口46の下方位置と、内枠14前面の下部右側におけるタンク出口45の下方位置とには、上下方向に移動可能とされたシャッター板がそれぞれ設けられている(図2では内枠14側のシャッター板50のみを図示している)。これらのシャッター板は、一体皿30が閉塞されると各々下方へ移動して(図2に示したシャッター板50の位置)、タンク出口45と賞球排出口46とを連通させ、一体皿30が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板50はタンク出口45の下縁側を、一体皿30側のシャッター板は賞球排出口46の下縁側を塞ぐよう構成されている。このシャッター板により、一体皿30を開放した際は、貯球タンク42及び球皿部34から遊技球(賞球)が流出しないようせき止められる。
【0024】
内枠14裏面の左側端部(正面視右側端部)には、上下方向に延出された施錠装置52が取り付けられている。施錠装置52の下部にはシリンダー錠(錠前)54が設けられており、シリンダー錠54の鍵孔56は、内枠14前面の右下部に設けられた台座55から露出されている。
【0025】
施錠装置52の裏面側における上下端部近傍には、後方へ突出された一対の内枠固定用フック60A、60Bが設けられている。施錠装置52の前面側におけるガラス枠26との対応位置には、一対のガラス枠固定用フック62A、62Bが設けられており、このガラス枠固定用フック62A、62Bは、内枠14前面の右側端部に形成されたスリット64A、64Bを通して前方へ突出されている。また、施錠装置52の前面側における一体皿30との対応位置には、上下方向にスライドする一対の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが設けられている。
【0026】
これにより、内枠14を外枠12に閉塞すると、施錠装置52の内枠固定用フック60A、60Bが外枠12の正面視右内側面設けられた一対の鍵受け部(図示省略)に係合し、内枠14は外枠12に保持される。ガラス枠26を内枠14に閉塞すると、ガラス枠26裏面の右側端部に取り付けられているガラス枠補強板68に設けられた一対の鍵受け部70A、70Bが施錠装置52のガラス枠固定用フック62A、62Bに係合し、ガラス枠26は内枠14に保持される。また、一体皿30を内枠14に閉塞すると、一体皿30裏面の右側端部に取り付けられている一対のフック(図示省略)が施錠装置52の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bに係合し、一体皿30は内枠14に保持される。
【0027】
また、内枠固定用フック60A、60B及びガラス枠固定用フック62A、62Bは、シリンダー錠54の鍵孔56に図示しない鍵を差し込んで所定の方向に回すことにより、それぞれ係合状態が解除され解錠されるようになっている。一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bは、ガラス枠26を開放すると露出される施錠装置52の解除レバー72を押し下げることにより、一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが下方へスライドして一体皿30の各フックとの係合状態が解除されるようになっている。
【0028】
この施錠装置52により、内枠14は外枠12に、ガラス枠26は内枠14にそれぞれ施錠されるとともに、一体皿30は内枠14にロックされて、それぞれ閉塞状態に固定される。
【0029】
図2に示されるように、遊技盤100は、装飾画(図示省略)を印刷した樹脂製シート状のセルが基板であるベニヤ板に貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっている。盤面100Aの外周端部付近には、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられており、これらの外レール102、内レール104によって囲まれた円形状の領域は、遊技球が移動可能な遊技領域101とされている。
【0030】
遊技領域101には、液晶ディスプレイを内蔵した特別図柄表示装置や、入賞口、始動口(スタート・チャッカー)、通過入賞口(スルー・チャッカー)、又、大入賞口(アタッカー)を備えた変動入賞装置(特別電動役物)がそれぞれ所定の位置に配置されると共に、遊技領域101内を落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘等が設けられており(何れも図示省略)、最下位置にアウト口124が配置されている。
【0031】
次に、本実施形態に係るパチンコ機10における下飾り20について説明する。
【0032】
本実施形態のパチンコ機10は、外枠12がアルミダイキャスト製で、下飾り20がABS等の合成樹脂材料による成形品であり、この下飾り20は、上述したように外枠12の前面下部に配置され(図1参照)、図3及び図4に示されるように、外枠12に着脱可能とされている。
【0033】
図7(A)に示されるように、下飾り20は正面視が矩形状とされ、前面20Aの中央部には、後側へ少し凹まされた正面視逆台形状の凹状部126が設けられており、凹状部126を挟んだ左右側端部に、横長の略楕円形状とされたスピーカー取付孔128L、128Rが形成されている。
【0034】
スピーカー取付孔128L、128Rの前縁部には、縦格子状に構成された複数のリブ130が設けられており、このスピーカー取付孔128L、128Rの後縁部に、前述したスピーカー150L、150Rと、スピーカー150L、150Rを保護するパンチングメタル170L、170Rとが取り付けられている。
【0035】
図6に示されるように、下飾り20の裏面20Bにおける左右側端部で、スピーカー取付孔128L、128Rと対応する部位には、四角筒状の周壁132L、132Rが一体的に設けられている。周壁132L、132Rは、後側が開口されその開口133L、133Rの形状はスピーカー取付孔128L、128Rよりも少し大きな横長の矩形状とされている。また、スピーカー取付孔128L、128Rの後縁部における周壁132L、132R内側の四隅には、一方の対角に一対のボス134が設けられ、他方の対角に一対のネジ孔136が形成されている。
【0036】
スピーカー150L、150Rは、図5に示されるように、正面視が横長の矩形状とされた金属製のフレーム152を備えている。このフレーム152の前板部152Aは、外形形状が周壁132L、132Rの開口133L、133Rの形状と略同形状で、その大きさが開口133L、133Rよりも僅かに小さくされている。また、前板部152Aの四隅には、ボス134及びネジ孔136と対応する長孔154が形成され、前板部152Aの中央に形成された横長略楕円形状の開口156には、コーン紙158が取り付けられている。
【0037】
図6に示されるように、フレーム152の裏面側には、後方へ略楕円錐形に突出され内部が空洞とされたボックス部152Bが設けられている。ボックス部152Bの頂部(突出先端部)には駆動部160が設けられており、この駆動部160には、コーン紙158を駆動(振動)させる駆動源を構成するボイスコイル及びマグネットと、それらを覆って磁束の漏れを防止するヨーク等(何れも図示省略)が内蔵されている。
【0038】
ボックス部152Bの裏面(円錐曲面)には、ボックス部152B内を外部と連通させるベントホール162が2個形成されている。これらのベントホール162の中央には、横方向に沿って延出されたリブ164がそれぞれ架設されており、ベントホール162はこのリブ164によって上下に2分割され、分割された各孔部の高さ寸法Hは遊技球BLの直径Dよりも少し小さくされている。
【0039】
また、一方のリブ164には、一対の端子166が実装された基板168が固着されており、この基板168の各端子166は、駆動部160に内蔵されたボイスコイルの両端とそれぞれ電気的に接続されている。さらに、各端子166には、音声制御基板へ接続される図示しない配線がそれぞれ半田付けされており、この配線を通じて音声制御基板から駆動部160に駆動信号が入力されると、駆動部160によりコーン紙158が駆動されスピーカー150L、150Rから遊技の効果音が出力される。なお、配線の半田付け部と端子166の金属露出部とは熱収縮性絶縁チューブ等によって被覆・保護されるようになっており、これにより、例えば遊技球等の導通部材が接触した場合でもショートしないようにされている。
【0040】
パンチングメタル170L、170Rは、図5及び図6に示されるように、横長の矩形状とされており、その外形形状はフレーム152の前板部152Aの外形形状にほぼ揃えられている。このパンチングメタル170L、170Rの四隅には、下飾り20側のボス134及びネジ孔136に対応する円孔172がそれぞれ形成されている。また、パンチングメタル170L、170Rの前面には、スピーカー150L、150Rのコーン紙158と略同形状で、且つ、パンチングメタル170L、170Rが下飾り20に取り付けられた際にスピーカー取付孔128L、128Rに嵌め込まれる横長略楕円形状の凸部174が設けられており、この凸部174には、パンチング加工によって多数の小孔が形成されている。
【0041】
そして、これらのスピーカー150L、150Rとパンチングメタル170L、170Rを備える下飾り20の組み立てでは、下飾り20の周壁132L、132R内に後側の開口133L、133Rを通して、パンチングメタル170L、170R及びスピーカー150L、150Rを図5及び図6に示される向きで順に嵌め入れ、円孔172及び長孔154をボス134にそれぞれ挿入して位置決めし、その状態で、図示しないネジをネジ孔136に螺合させる。これにより、下飾り20の裏面20Bにおけるスピーカー取付孔128L、128Rの後縁部に、スピーカー150L、150Rとパンチングメタル170L、170Rとが取り付けられ、スピーカー150L、150Rのコーン紙158は、パンチングメタル170L、170Rにより、スピーカー取付孔128L、128Rを通して内部に進入しようとする異物等から保護される。
【0042】
また、パチンコ機10のメンテナンスや解体等で、下飾り20からスピーカー150L、150Rを単独で、又はパンチングメタル170L、170Rと共に取り外すには、上記のネジをネジ孔136から取り外すことにより、スピーカー150L、150R及びパンチングメタル170L、170Rを、周壁132L、132Rの開口133L、133Rを通して下飾り20の裏面20Bから取り外し、周壁132L、132R内から抜き出すことができる。
【0043】
本実施形態の下飾り20は、以上の構成とされている。また、この下飾り20が取り付けられる本実施形態の外枠12の前面下部には、図4に示されるように、下飾り20の周壁132L、132Rと対応する横長矩形状の貫通孔176L、176Rが形成されている。これにより、下飾り20を外枠12に取り付けると、図7(C)に示されるように、下飾り20の周壁132L、132Rが貫通孔176L、176Rに嵌め入れられる。
【0044】
次に、以上説明した本実施形態の作用について説明する。
【0045】
本実施形態のパチンコ機10では、外枠12の前面下部に設けられた下飾り20の裏面20Bに、後側を開口させた四角筒状の周壁132L、132Rが一体的に設けられており、下飾り20の裏面20B(スピーカー取付孔128L、128Rの後縁部)に取り付けられたスピーカー150L、150Rは、周壁132L、132Rの内部に収容され周壁132L、132Rによって囲われている。この周壁132L、132Rは、後側が開口していることで、下飾り20を型成形する際に簡単な金型構造で容易に一体形成することができ、例えばスピーカーボックスやエンクロージャー等を別途取り付ける場合に比べて、簡単且つ低コストに構成できる。また、パチンコ機10の組み立てやメンテナンス等では、周壁132L、132Rの開口133L、133Rを通して、スピーカー150L、150Rを周壁132L、132R内に嵌め入れ下飾り20の裏面20Bに取り付け、又、スピーカー150L、150Rを下飾り20の裏面20Bから取り外し周壁132L、132R内から抜き出すことができる。そして、スピーカー150L、150Rの駆動による効果音の出力時には、コーン紙158の振動に伴い、フレーム152のボックス部152Bに形成されたベントホール162を通して後方へ出力される、効果音とは逆位相の音が周壁132L、132R内で共鳴することにより、効果音の低音域が増強されて高音質化が図られる。
【0046】
このように、本実施形態のパチンコ機10では、スピーカー150L、150Rから出力される遊技の効果音の高音質化が、下飾り20の裏面20Bに筒状の周壁132L、132Rを一体的に設けるだけの簡単且つ低コストな構成によって実現される。
【0047】
また、本実施形態では、周壁132L、132Rの開口形状(開口133L、133R)がスピーカー150L、150Rのフレーム152における前板部152Aの外形形状と略同形状とされていることにより、スピーカー150L、150Rを下飾り20の裏面20Bに取り付ける際には、開口133L、133Rを通して周壁132L、132R内に嵌め入れられたスピーカー150L、150Rが、周壁132L、132Rの内壁面にガイドされ下飾り20の裏面20Bにおける所定の取付位置(スピーカー取付孔128L、128Rの後縁部)に誘導される。これにより、スピーカー150L、150Rの取付位置決め及び取付作業が容易になる。
【0048】
また、本実施形態では、例えば外枠12に開閉可能に設けられた内枠14を開放したときに、内枠14の裏面側で遊技球が零れ落ち、その遊技球が下飾り20の裏面側に至った場合等でも、スピーカー150L、150Rの裏面側(フレーム152のボックス部152B)のベントホール162に設けられたリブ164により、ボックス部152B内への遊技球BLの進入が阻止されるため、遊技球BLがコーン紙158に接触すことで引き起こされるコーン紙158の破損やスピーカーの音響特性変化を防止できる。
【0049】
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ機における内枠、ガラス枠、及び遊技盤を示す正面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る外枠及び下飾りの組立状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る外枠及び下飾りの分解状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る下飾り、パンチングメタル、及びスピーカーを示すを正面側から見た分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る下飾り、パンチングメタル、及びスピーカーを示すを背面側から見た分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る下飾りが外枠に取り付けられた状態を示す(A)が正面図、(B)が背面図、(C)が(A)の7C−7C線断面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 パチンコ機
12 外枠
20 下飾り(装飾部材)
20B 裏面
132L 周壁
132R 周壁
133L 開口
133R 開口
150L スピーカー
150R スピーカー
158 コーン紙(振動板)
164 リブ(接触防止手段)
BL 遊技球
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳

【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳

【識別番号】100085279
【弁理士】
【氏名又は名称】西元 勝一

【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志

【公開番号】 特開2006−165(P2006−165A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−176752(P2004−176752)