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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】和泉 則教
【住所又は居所】東京都台東区東上野二丁目11番7号 株式会社オリンピア内

【氏名】横川 直樹
【住所又は居所】東京都台東区東上野二丁目11番7号 株式会社オリンピア内

【要約】 【課題】表示パネルの中央部においても明度の高い大型広面積の液晶表示パネルを有するパチンコ機を提供する。

【解決手段】パチンコ機において、遊技盤の遊技領域面に亘って対向して配置された液晶表示パネルと、同液晶表示パネルの背面に均一分布光を供給する背面光供給手段とを設け、当該背面光供給手段は、液晶表示パネルの背面に接して設けられた板状導光体と、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機であって、
前記遊技盤の遊技領域面に亘って対向して配置された液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの背面に均一分布光を供給する背面光供給手段と、を含み、
前記背面光供給手段は、
前記液晶表示パネルの背面に接して設けられた板状導光体と、
前記板状導光体の外周縁部に設けられた主光源と、
前記遊技盤の遊技領域面の中央部に設けられた補助光源と、
を含むことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記板状導光体は、その中央部に開口部を有し、
前記開口部の内周縁部に設けられた副光源をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記主光源、前記補助光源、及び前記副光源は、発光ダイオード若しくは冷陰極管であることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記補助光源は、自発光画像表示器をさらに含み、
前記自発光画像表示器は、前記液晶表示パネルにおいて表示される画像とは異なる画像を表示し得ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記自発光画像表示器は、エレクトロルミネッセンス表示素子であることを特徴とする請求項4項に記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技盤の遊技領域前面に大型の薄板状の光透過性表示部材を備えた弾球遊技機(以下“パチンコ機”と称する)に関する。
【背景技術】
【0002】
近年におけるエレクトロニクス技術の急速な進歩に伴って、表示画面が様々に変化する液晶表示パネルを遊技盤の盤面上に備えたパチンコ機が広く普及している(特許文献1参照)。かかるパチンコ機の一例を図1に示す。同図において、パチンコ機1は、そのハンドル5に接続された発射装置6から打ち出された遊技媒体(パチンコ球)を、遊技盤2の盤面上の遊技領域に設けられた入賞口4に投入することを競うものである。そして、遊技媒体の入賞を契機として各種の抽選動作が、遊技盤2の背面に設けられたμCPUやROM・RAM等の回路を備えた制御装置7において実行され、該抽選の当否結果や該当否の表示前に行われる演出、或いは遊技の進行に応じた各種のスペック情報等が液晶表示パネル3に表示される。
【0003】
従来のパチンコ機1では、図1に示される如く、その遊技盤2の盤面上に液晶表示パネル3を埋設して設置する構造となっている。それ故、盤面上に高表示機能を有する大型かつ広面積の液晶表示パネルを設けることが困難であった。
【0004】
すなわち、パチンコ機の遊技盤の盤面上には遊技釘や、風車などの役モノが多数設けられているので、パチンコ機の盤面に大型広面積の液晶表示パネルを導入するためには、遊技盤と隔離してその前面に表示パネルを設ける必要がある。
【0005】
しかしながら、液晶表示パネルを大型化すると表示パネルの周縁部に設けられた光源から表示パネル中央部まで十分な光量が到達せず、表示パネル中央部における表示画面の明度が低下するという問題があった。また、遊技プレーヤに遊技盤上の玉の動きを視認させるため液晶表示パネル中央付近に開口部を設ける必要があり、かかる開口部から光りが拡散してしまい、表示パネル中央付近の表示画面の明度がさらに低下してしまうという問題もあった。
【特許文献1】特開2001−346992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために為されたものであって、明度の高い大型広面積の液晶表示パネルを有するパチンコ機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機であって、前記遊技盤の遊技領域面に亘って対向して配置された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面に均一分布光を供給する背面光供給手段とを含み、前記背面光供給手段は、前記液晶表示パネルの背面に接して設けられた板状導光体と、前記板状導光体の外周縁部に設けられた主光源と、前記遊技盤の遊技領域面の中央部に設けられた補助光源とを含むことを特徴とする
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
【実施例1】
【0009】
図2は、本発明の第1実施例であるパチンコ機10の構造を示す全体並びに分解斜視図である。同図に示される如く、パチンコ機10は、パチンコ機本体部10B、本体部の前面に実装される遊技盤17、大型の液晶表示パネル13等を含む各種の表示パネル関連部材、及びパチンコ機ドア部10Aから構成されている。なお、パチンコ機10には、図1におけるパチンコ機1と同様に、入賞口4、ハンドル5、発射装置6、或いは制御装置7等の前述した部材と同等の各種部材が具備されているが、本発明の実施には直接的な関係がないためこれらについての記述並びに説明は省略する。
【0010】
次に、図2に示されるパチンコ機10の各構成部材について説明を行う。なお、ドア部10Aと本体部10Bについては本発明の実施と直接的な関係がないためその説明を割愛する。また、以下の表示パネル関連部材に関する記述においては、ドア部10Aの方向を“前面”、本体部10Bの方向を“背面”若しくは“後面”と定義して説明を行うものとする。
【0011】
先ず、液晶表示パネル13は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリクス駆動の液晶フラットパネルであり、フルカラーの動画表示が可能な画像表示パネルである。液晶表示パネル13は、その表示画像制御回路、駆動制御回路、及びドライバー回路等の各種電子回路と共に液晶フレーム14内に一体化され収納されている。かかる一体化構造をとることによって、液晶表示素子、各種回路、及び両者を接続するフレキシブルコネクタ等の各部材を、互いに分離脱落することなく効率的に実装することができる。
【0012】
液晶フレーム14の背面には、同フレームに当接して導光板15が設けられている。導光板15は、例えば、アクリルやプラスチック等の光透過性を有する高分子材料で構成されており、液晶表示パネル13の背面から同パネルに対して、いわゆるバックライトを投射する役目を担うものである。即ち、導光板15の周縁部には主光源部16が配置されており、かかる光源からの光線が所定の導光部材(表示せず)を介して導光板15に投射されて液晶表示パネル13のバックライトとなる。
【0013】
主光源部16は、例えば、発光ダイオードや電球、若しくは冷陰極管などの液晶光源となる自発光素子である。なお、主光源部16は、図2に示される如く、導光板15の周縁部の各辺全てに配置する必要はなく、例えば、その上下、或いは左右にのみ配置する構成としても良い。また、その形状についても、周縁部の各辺を各々独立した発光部材とする必要はなく、例えば、発光部材の構造を周縁部全周を囲む一体化環状構造としても良いし、或いは、L字型構造の部材を組み合わせる構成としても良い。
【0014】
液晶フレーム14、導光板15、及び主光源部16の各部材は、その前後から前部液晶ケース12Aと後部液晶ケース12Bとによって包持されている。なお、以下の説明では、この一体化された構成部材を“大型液晶ユニット”と称するものとする。大型液晶ユニットは、さらに、その前後を前面ガラス11Aと、背面ガラス11Bによって挟持されており、所定の蝶番構造を有する固定具(図示せず)と合わせて、大型液晶ユニットを前面ガラス11A及び背面ガラス11Bと共に一体化されたフレームユニットとして構成するようにしても良い。因みに、かかるフレームユニット構成をとることによって、パチンコ機の保守時や搬送時における取扱が容易となり、また、大型液晶ユニットの交換を行う際の手順も簡易化される。
【0015】
前面ガラス11A、大型液晶ユニット、及び背面ガラス11B、若しくは、上記の一体化されたフレームユニットは、ドア部10Aに、例えば、ネジ等の締結部材によって固定されるものとする。
【0016】
一方、遊技盤17は、その盤面上に遊技釘や、風車などのいわゆる役モノが多数設けられたパチンコ機の遊技盤であり、その盤面上の中央部に補助光源部18が埋設されている。図2において、補助光源部18は、複数の発光ダイオードをプリント基板上に敷設配置した構造が示されているが、本実施例で使用可能な発光素子はかかる事例に限定されるものではない。例えば、電球や冷陰極管等の発光素子を使用するようにしても良いし、或いは、これらの発光素子を組み合わせて用いるようにしても良い。
【0017】
また、補助光源部18に使用される発光素子の数、並びにその配列等に関しても図2に示される事例に限定されるものではない。なお、使用される発光素子が発光ダイオードのようにその出力光線に収束性がある光源の場合には、補助光源部18の前面に光拡散シートを設ける構成にしても良い。
【0018】
なお、液晶表示パネル13は、遊技盤17の遊技領域の全てを覆う必要はなくその一部のみを覆う形式でも良い。さらに、液晶表示パネル13の全領域を透過性の液晶表示領域とする必要もなく、その一部に不透過性の液晶表示領域を設けるようにしても良い。
【0019】
次に、本実施例の動作並びにその効果について、図3及び4を参照しつつ説明を行う。なお、図3は導光板15をその前面方向から見た正面図であり、図4は図3のA−A’線に沿った断面を表す断面図である。また、図3及び4においては説明の便宜上、液晶フレーム14や前後部液晶ケース12A,Bなどの各部材の記載は省略されている。
【0020】
図3に示されるように、導光板15の周縁部の各辺に配置された主光源部16が点灯されると、各光源から光線aが導光板15の中に照射される。この入射光線は、導光板15の内部で乱反射・拡散されて導光板15の板面垂直方向より板外に放射され、導光板15の前面に当接して配置された液晶表示パネル13のバックライトとなる。
【0021】
一方、図4に示されるように、補助光源部18が点灯されると同光源からの光線bが背面ガラス11B、及び導光板15を透過して液晶表示パネル13の裏面に到達し、同パネルのバックライトとなる。なお、補助光源部18に用いる発光素子が、例えば、発光ダイオードのように収束光線を出力する場合は、補助光源部18の前面に光拡散板19を設けて、補助光源部18からの出力光が液晶表示パネル13の裏面にスポットを作らないようにしても良い。
【0022】
前述の如く、主光源部16から導光板15の内部に照射された光線aは、導光板15の内部で拡散されつつ進行する。それ故、導光板15の中央部ではその周辺部に較べて光量が低下する。一方、補助光源部18は、図3及び4に示されるように、導光板15の中央部に設けられている。したがって、補助光源部18を主光源部16と組み合わせて用いることにより、液晶表示パネル13の中央部におけるバックライトの光量を必要十分な値に維持することが可能となる。
【0023】
本実施例によるパチンコ機は、以上に説明した構造となっているので、中央部における明度の高い大型広面積の液晶表示パネルを実現することができる。
【実施例2】
【0024】
次に、本発明の第2実施例のパチンコ機について説明を行う。なお、本実施例によるパチンコ機は、第1実施例に較べて導光板及びその近傍部材の構造を異にするのみである。それ故、本実施例によるパチンコ機の全体及び分解の斜視図は、第1実施例の場合の図2を利用するものとし、既に説明した構成要素各部材の説明は省略する。
【0025】
続いて、本実施例の動作並びにその効果について、図5及び6を参照しつつ説明を行う。因みに、図5は、本実施例における導光板15Bをその前面方向から見た正面図であり、図6は図5のA−A’線に沿った断面を表す断面図である。なお、図5及び6においては第1実施例と同様に、説明の便宜上、液晶フレーム14や前後部液晶ケース12A,Bなどの各部材の記載は省略する。
【0026】
先ず、図5に示される如く、導光板15Bの外周縁部の各辺に配置された主光源部16が点灯されると、各光源から光線aが導光板15Bの中に照射される。この入射光線は、導光板15Bの内部で乱反射・拡散されて導光板15Bの板面垂直方向より板外に放射され、導光板15Bの前面に当接して配置された液晶表示パネル13のバックライトとなる。
【0027】
一方、本実施例においては、図5、6からも明らかな如く、第1実施例と異なり導光板15Bの板面の中央部に開口部が穿かれており、その開口部の内周縁部に副光源部20が設けられている。
【0028】
副光源部20は、例えば、発光ダイオードや電球、若しくは冷陰極管などの液晶光源となる自発光素子である。副光源部20は、図5のように導光板15の内周縁部各辺の全てに配置する必要はなく、例えば、その上下、或いは左右にのみ配置する構成でも良い。また、その形状についても、内周縁部の各辺を各々独立した発光部材とする必要はなく、例えば、内周縁部全周を一体化した環状構造としても良いし、或いは、L字型構造の部材を組み合わせる構成としても良い。
【0029】
副光源部20が点灯されると、各光源から光線cが導光板15Bの中に照射される。この入射光線は、主光源からの光線aと同様に、導光板15Bの内部で乱反射・拡散されて導光板15Bの板面垂直方向より板外に放射され、導光板15Bの前面に当接して配置された液晶表示パネル13のバックライトとなる。
【0030】
さらに、本実施例においては、導光板15Bの板面の概中央に開口部が設けられているので、補助光源部18が点灯されると同光源からの光線bが背面ガラス11Bのみを透過して、直接に液晶表示パネル13の裏面に到達して同パネルのバックライトとなる。なお、補助光源部18に用いる発光素子が、例えば、発光ダイオードのように収束光線を出力する場合は、補助光源部18の前面に光拡散板19を設けて、補助光源部18からの出力光が液晶表示パネル13の裏面にスポットを作らないようにしても良い。
【0031】
前述の如く、主光源部16から導光板15Bの内部に照射された光線aは、導光板15Bの内部で拡散されつつ進行する。それ故、導光板15Bの中央部では、その外周辺部に較べて光量が低下する。しかしながら、本実施例では、副光源部20が導光板15Bの板面中央開口部の内周縁部に設けられており、光線cを導光板15Bの中央部に照射する。さらに、補助光源部18は、導光板15Bの板面概中央の開口部を通して、液晶表示パネル13の裏面に直接に光線bを照射する。したがって、本実施例によるパチンコ機では、液晶表示パネル13の中央部におけるバックライトの光量を必要十分な値に維持することが可能となる。
【0032】
すなわち、本実施例によるパチンコ機は、大型広面積の液晶表示パネルを使用しつつ、そのパネル中央部においても十分に高い明度を実現することができる。
【0033】
なお、以上に説明した各実施例において液晶表示パネル13に表示される内容は、パチンコ機10のハンドルに接続された発射装置から打ち出された遊技媒体(パチンコ球)が、盤面上の遊技領域に設けられた入賞口に投入されることを契機に行われる各種抽選動作の当否結果や該当否の表示前に行われる演出、或いは遊技の進行に応じた各種のスペック情報等である。また、液晶表示パネル13における表示制御や、補助光源部18の点灯制御は、例えば、遊技盤上の入賞口の内部などに設けられた球検知センサー等と通信可能な遊技盤背面に設けられたμCPUやROM・RAM等の回路を備えた制御装置によって行われる。
【0034】
さらに、補助光源部18の点灯制御は、液晶表示パネル13の中央部にて、上記当否結果の表示が行われるときにのみ動作させるようにしても良い。これによって、パチンコ機全体における省電力効果を高めることができる。
【0035】
なお、以上の各実施例では、補助光源部18として発光ダイオードや電球等の光源専用の自発光素子を用いたが、本発明の実施はかかる事例に限定されるものではない。例えば、補助光源部18として、有機若しくは無機エレクトロルミネッセンス等の自発光画像表示素子を、上記の光源専用の自発光素子と組み合わせて、或いは単独で用いるようにしても良い。かかる構成を用いることによって、補助光源部18に液晶表示パネル13とは異なる画像を同パネルから独立して表示することが可能となり、パチンコ機全体としての画像表示機能を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、従来のパチンコ機の概略構造を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例によるパチンコ機の全体及び分解構造を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2のパチンコ機における動作及び効果を説明する導光板15の正面図である。
【図4】図4は、図3のA−A’線に沿った断面図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施例によるパチンコ機の動作及び効果を説明する導光板15Bの正面図である。
【図6】図6は、図5のA−A’線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1、10 パチンコ機
2、17 遊技盤
3、13 液晶表示パネル
4 入賞口
5 ハンドル
6 発射装置
7 制御装置
10A パチンコ機ドア部
10B パチンコ機本体部
11A 前面ガラス
11B 背面ガラス
12A 前部液晶ケース
12B 後部液晶ケース
14 液晶フレーム
15 導光板
16 主光源部
18 補助光源部
19 光拡散板
20 副光源部

【出願人】 【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
【住所又は居所】東京都台東区東上野2丁目11番7号
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100079119
【弁理士】
【氏名又は名称】藤村 元彦

【公開番号】 特開2006−164(P2006−164A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−176746(P2004−176746)