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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】三木 大輔
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【要約】 【課題】効率よくリールの回転位置を検出することのできる遊技機を提供する。

【解決手段】スロットマシン10は、筐体11と、該筐体11の前部に設けられ筐体11の一側部にて開閉可能に支持された前面扉12とを備えている。前面扉12の略中央左部に設けられたスタートレバー71が操作されると、表示窓31L,31M,31Rを介して視認可能なリール42L,42M,42Rが回転を開始する。そして、ストップスイッチ72〜74が操作されると、各スイッチ72〜74に対応したリール42L,42M,42Rが停止するように構成されている。リール42L等は、第1センサカットバン及び第2センサカットバンを備えており、リール42L等の複数箇所で回転位置の検出を行うことができるよう構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられ、前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なる複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記回転位置検出手段は、
前記各被検出部の長さの違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一種として回胴式遊技機、例えばスロットマシンがある。スロットマシンは、複数の図柄が付された複数のリールを備え、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作することで各リールが回転を開始し、各リールが回転を開始した後、ストップスイッチを操作したり所定時間が経過したりすることで、各リールが順次停止する。また、スロットマシンでは、メダルの投入とスタートレバーの操作を条件として抽選を行い、その抽選結果が当選でありかつ予め設定された有効ライン上に遊技者が当選した図柄を停止させることを条件として所定枚数のメダルが払い出されたり、遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)が発生する(例えば特許文献1参照)。
【0003】
各リールは、ステッピングモータ等の駆動手段によって駆動され回転するように構成されている。従って、駆動手段へ入力される駆動パルス数を監視することによって、所定の基準位置からのリールの回転角を求めてリールの回転位置(リール上の図柄の位置)を把握し、所定の図柄を所定位置に停止させたり、有効ライン上に停止する図柄を識別したりすることができる。
【0004】
従来、リールの基準位置には遮光板が取着されており、リールが一周する毎に遮光板がフォトセンサ等の検出手段によって検出され、各リールの基準位置が認識されるよう構成されている。
【特許文献1】特開2003−126337号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、リールが一定速度(例えば80回転/分)に達してから、基準位置を検出しないと、より正確なリールの回転位置(リール上の図柄の位置)を把握できないため、従来では、最大で、リールが回転開始から一定速度になるまでの時間(例えば0.32秒)+リールの一周する時間(例えば0.75秒)まで待たなければ、基準位置ひいてはリールの回転位置を検出することができない場合があった。
【0006】
従って、この間は、例えばストップスイッチを有効にするといった、リール停止制御を行うための処理を開始することができず、迅速にリールの停止制御を行う上で不具合があった。さらに、この間を、遊技者は待機時間として費やさなければならず、スムーズな遊技進行を妨げ、遊技者の興趣を低下させるおそれがあった。
【0007】
このような不具合を回避するために、複数箇所に検出手段を配置し、遮光板を複数箇所で検出するように構成することも考えられるが、検出手段を複数備えた場合、生産コストの増大や、配線の複雑化等の不具合を招くおそれがあった。
【0008】
なお、以上の問題はスロットマシンに限らず、リール等の回転体を回転させ、その後回転体を停止させる他の遊技機にも該当する問題である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率よくリールの回転位置を検出することのできる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0011】
手段1.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置(回転角度位置)を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられ、前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なる複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記回転位置検出手段は、
前記各被検出部の長さの違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0012】
上記手段1によれば、複数の被検出部を備え、各被検出部の長さの違いに基づき回転体の回転位置を検出できるよう構成され、回転体の複数箇所で被検出部の検出を行えるため、効率よく回転体の回転位置を検出することができる。さらに、回転体が定速回転状態となった後、回転体が一周するのを待つことなく、比較的短時間(例えば回転体が半周等、所定角度分だけ回転する時間)で、回転位置を把握できる。従って、回転体を停止させるための停止操作手段を有効にする等といった、回転体の停止制御を行うための処理を、回転体が定速回転状態となった後、比較的迅速に行うことができる。結果として、遊技者の待機時間を短縮してスムーズな遊技進行を実現し、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
【0013】
また、複数の被検出部を設けることを除いて、従来の構成、すなわち従来から備えている1つの検出手段によって被検出部を検出する構成や回転体の構成等に大幅な設計変更を加えることなく、そのまま採用することができる。換言すれば、複数箇所に検出手段を配置し、被検出部を複数箇所で検出するといった構成等を採用する必要がなく、生産コストの増大や、配線の複雑化等の不具合の発生を抑制することができる。つまり、「検出手段を1つだけ備えた」構成とした上記手段においては、生産コストの増大や配線の複雑化等の不具合を抑制しつつ、上記効率よく回転体の回転位置を検出することができるという効果を得ることができ、格段の相乗効果が生まれる。
【0014】
手段2.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられ、前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なる複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部における前記始端部の検出開始時から前記終端部の検出終了時までの検出有り時間を計測する通過時間計測手段を備え、
前記各被検出部の検出有り時間の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0015】
上記手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。さらに、以下の手段でも同様であるが、回転位置検出手段は定速回転状態にある回転体の回転位置を検出するため、例えば加速回転状態にある回転体の回転位置を検出する場合に比べて、検出有り時間等の算出を複雑な演算処理を行うことなく比較的容易に行うことができる。結果として、処理負担の増加を抑制することができる。
【0016】
手段3.前記回転体の回転方向に対して、前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように前記複数の被検出部が配置されていることを特徴とする手段1又は2に記載の遊技機。
【0017】
上記手段3によれば、回転体の回転方向に対して、各被検出部の始端部又は各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように複数の被検出部が配置されている。例えば、2つの被検出部を設ける場合には180°間隔、3つの場合には120°間隔となるように配置される。仮に被検出部を1つだけ備え、当該被検出部の両端部(始端部と終端部)間の長さを比較的長めに設定し、当該両端部(複数箇所)を検出するような構成では、回転体の全体のバランスが悪くなり、回転が不安定になるおそれがあるが、本手段によれば、複数の被検出部をバランスよく配置することにより、そのような不具合を低減させることができる。加えて、隣り合った2つの被検出部の間(被検出部間)の距離に偏りがでてしまうといった不具合を低減することができる。つまり、被検出部を検出できない極端に長い(例えば回転体の半周を超える長さ等)区間ができず、比較的短時間で効率よく回転体の回転位置を検出することができ、上記手段1等の効果をさらに高めることができる。また、複数の被検出部の配置バランスが悪い場合の態様例としては、例えば複数の被検出部の位置が回転体の停止時において当該回転体の下部に集中した状態となってしまう場合などが考えられ、この場合には回転体の始動時に駆動手段へかかる負荷が大きくなり適正な始動加速度で始動させることができないといった不具合を招くおそれがある。また、回転体の回転時においては、回転軸が振れて回転体が回転するといった不具合を招くおそれがある。また、回転体の停止時においては、遠心力等の影響を受け、適正位置に停止させにくくなるといった不具合を招くおそれがある。
【0018】
手段4.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられた複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記複数の被検出部は、それぞれ前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なるよう構成されるとともに、前記回転体の回転方向に対して前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように配置され、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部における前記始端部の検出開始時から前記終端部の検出終了時までの検出有り時間、及び、所定の前記被検出部の終端部の検出終了時から次の前記被検出部の始端部の検出開始時までの検出無し時間を計測する通過時間計測手段を備え、
前記検出有り時間及び前記検出無し時間の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0019】
上記手段4によれば、上記手段1乃至3と同様の作用効果が奏される。さらに、回転体の回転方向に対して、各被検出部の始端部又は各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように複数の被検出部を配置することにより、各被検出部の長さが異なることに基づき、各被検出部間の長さも異なってくる。従って、各被検出部間の通過時間である検出無し時間の違いを把握することにより、次の被検出部の始端部が検出される際、当該被検出部がどの位置の被検出部であるかを、当該被検出部の始端部から終端部までの検出有り時間を計測するまでもなく把握することができる。従って、より早い段階で回転体の回転位置を特定することができる。また、被検出部の通過時間である検出有り時間、及び被検出部間の通過時間である検出無し時間の両者を見ることにより、より確実かつ正確に回転体の回転位置を検出することができる。
【0020】
手段5.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられた第1被検出部及び第2被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記第1被検出部及び前記第2被検出部は、それぞれ前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なるよう設けられるとともに、前記回転体の回転方向に対して前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が180°間隔となるように配置され、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部における前記始端部の検出開始時から前記終端部の検出終了時までの検出有り時間、前記第1被検出部の終端部の検出終了時から前記第2被検出部の始端部の検出開始時までの検出無し時間、及び、前記第2被検出部の終端部の検出終了時から前記第1被検出部の始端部の検出開始時までの検出無し時間を計測する通過時間計測手段を備え、
前記検出有り時間及び前記検出無し時間の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0021】
上記手段5によれば、上記手段4と同様の作用効果が奏される。さらに、第1被検出部及び第2被検出部は、その始端部又は終端部の位置が180°間隔となるように配置されている。このため、回転体が半周以内(180°角度変化する以内)に回転位置を検出できる。結果として、第1被検出部及び第2被検出部の配置バランスが悪い場合に比べて、より確実に検出時間を短縮することができる。加えて、被検出部が3つ以上設けられているものに比べて、設計上、回転体の原点位置等との配置バランスを考慮することが比較的容易となるとともに、製造時における取付作業の工程数を極力抑えることができる。
【0022】
手段6.前記回転位置検出手段は、
前記各被検出部に対応する前記検出有り時間及び前記各被検出部間に対応する検出無し時間を予め記憶した通過時間記憶手段と、
前記通過時間計測手段によって計測された所定の前記被検出部に対応する検出有り時間又は所定の前記被検出部間に対応する検出無し時間と、前記通過時間記憶手段に記憶された前記各被検出部に対応する検出有り時間又は前記各被検出部間に対応する検出無し時間とを比較する比較手段とを備え、
前記比較手段による比較結果から前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする手段4又は5に記載の遊技機。
【0023】
上記手段6によれば、予め各被検出部に対応する検出有り時間及び各被検出部間に対応する検出無し時間を記憶しておき、これらと計測された各時間とを比較することで回転位置を検出できる。結果として、複雑な演算処理等を行うことなく、処理負担の増加を抑制することができる。
【0024】
手段7.前記駆動手段は、所定の駆動信号の入力に基づき、当該駆動信号の数に応じた回転量で前記回転体を回転させるよう構成され、
前記駆動制御手段は、前記駆動手段に前記駆動信号を出力することにより、前記駆動手段を制御し、前記回転体の回転位置を制御するよう構成されていることを特徴とする手段2乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【0025】
上記手段7によれば、駆動信号(励磁パルス)の入力に基づき駆動するステッピングモータ等の駆動手段を使用することにより、回転体の回転位置を比較的容易に制御することができる。また、駆動手段は、所定数(例えば504)の駆動信号(励磁パルス)を入力することにより、回転体を1回転させることができる。
【0026】
手段8.前記通過時間計測手段は、
前記駆動手段に出力される駆動信号の数を計数する駆動信号計数手段と、
前記計数される駆動信号の数に基づき、前記各種時間を算出する演算手段とから構成されていることを特徴とする手段7に記載の遊技機。
【0027】
上記手段8によれば、被検出部の検出有り時間等を計測するためのタイマ等を別途設定しなくともよいため、処理負担の増加を抑制することができる。
【0028】
手段9.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
所定の駆動信号の入力に基づき、当該駆動信号の数に応じた回転量で前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段に前記駆動信号を出力することにより、前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられ、前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なる複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部の始端部から終端部までの角度変化(移動)に要した駆動信号数を計数する駆動信号計数手段を備え、
前記各被検出部に対応する駆動信号数の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0029】
上記手段9によれば、上記手段2と同様の作用効果が奏される。さらに、駆動信号(励磁パルス)の入力に基づき駆動するステッピングモータ等の駆動手段を使用することにより、回転体の回転位置を比較的容易に制御することができる。また、駆動手段は、所定数(例えば504)の駆動信号(励磁パルス)を入力することにより、回転体を1回転させることができる。また、被検出部の検出有り時間等を計測するためのタイマ等を別途設定しなくともよいため、処理負担の増加を抑制することができる。
【0030】
手段10.前記回転体の回転方向に対して、前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように前記複数の被検出部が配置されていることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
【0031】
上記手段10によれば、上記手段3と同様の作用効果が奏される。
【0032】
手段11.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
所定の駆動信号の入力に基づき、当該駆動信号の数に応じた回転量で前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段に前記駆動信号を出力することにより、前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられた複数の被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記複数の被検出部は、それぞれ前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なるよう構成されるとともに、前記回転体の回転方向に対して前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が等角度間隔となるように配置され、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部の始端部から終端部までの角度変化に要した駆動信号数、及び、所定の前記被検出部の終端部から次の前記被検出部の始端部までの角度変化に要した駆動信号数を計数する駆動信号計数手段を備え、
前記各被検出部及び前記各被検出部間に対応する駆動信号数の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0033】
上記手段11によれば、上記手段4と同様の作用効果が奏される。
【0034】
手段12.周囲に複数の識別情報が付された回転体と、
所定の駆動信号の入力に基づき、当該駆動信号の数に応じた回転量で前記回転体を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段に前記駆動信号を出力することにより、前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
定速回転状態にある前記回転体の回転位置を検出可能な回転位置検出手段とを備え、
少なくとも前記駆動制御手段が、前記回転位置検出手段による検出結果に基づき、前記駆動手段の停止制御を行い、前記回転体を所定位置に停止させることができるよう構成された遊技機であって、
前記回転体と一体に回転しかつ所定検出位置を通過するよう設けられた第1被検出部及び第2被検出部と、
前記所定検出位置を通過する前記各被検出部を検出して検出信号を出力する検出手段とを備え、
前記第1被検出部及び前記第2被検出部は、それぞれ前記所定検出位置を先に通過する始端部から後に通過する終端部までの長さが異なるよう設けられるとともに、前記回転体の回転方向に対して前記各被検出部の始端部又は前記各被検出部の終端部の位置が180°間隔となるように配置され、
前記回転位置検出手段は、
前記検出手段からの検出信号に基づき、前記各被検出部の始端部から終端部までの角度変化に要した駆動信号数、前記第1被検出部の終端部から前記第2被検出部の始端部までの角度変化に要した駆動信号数、及び、前記第2被検出部の終端部から前記第1被検出部の始端部までの角度変化に要した駆動信号数を計数する駆動信号計数手段を備え、
前記各被検出部及び前記各被検出部間に対応する駆動信号数の違いに基づき、前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0035】
上記手段12によれば、上記手段4と同様の作用効果が奏される。
【0036】
手段13.前記回転位置検出手段は、
前記各被検出部に対応する前記駆動信号数及び前記各被検出部間に対応する前記駆動信号数を予め記憶した前記駆動信号数記憶手段と、
前記駆動信号計数手段によって計数された所定の前記被検出部に対応する駆動信号数又は所定の前記被検出部間に対応する駆動信号数と、前記駆動信号数記憶手段に記憶された前記各被検出部に対応する駆動信号数又は前記各被検出部間に対応する駆動信号数とを比較する比較手段とを備え、
前記比較手段による比較結果から前記回転体の回転位置を検出できるよう構成されていることを特徴とする手段11又は12に記載の遊技機。
【0037】
上記手段13によれば、上記手段6と同様の作用効果が奏される。
【0038】
手段14.前記各被検出部は、前記回転体の回転方向に沿って形成され、前記回転体の所定回転角度に対応した長さを有する略円弧形状をなし、当該弧の長さが異なるよう構成されていることを特徴とする手段1乃至13のいずれかに記載の遊技機。
【0039】
上記手段14によれば、被検出部を略円弧形状とすることにより、被検出部の長さを比較的長くした場合においても、被検出部の各部位が同様に上記所定検出位置を通過するため、検出誤差を少なくし、より正確な位置検出を行うことができる。
【0040】
手段15.前記回転体は、前記駆動手段の駆動軸に固定される支軸部と、前記識別情報が付された円筒状の回転体本体とを備え、
前記各被検出部は、前記回転体の半径方向に対して前記回転体本体と離間するよう当該回転体本体よりも支軸部側に設けられていることを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
【0041】
上記手段15によれば、被検出部が、回転体本体よりも回転体の内周側に設けられているため、回転体本体つまり回転体の最外周部に設けられる場合に比べて、遠心力等の影響を比較的受けにくい。結果として、回転軸が振れて回転体が回転するといった回転の不安定性を低減するとともに、回転体の始動時に駆動手段へかかる負荷を軽減して回転体を適正な始動加速度で始動させたり、適正位置に停止させやすくすることができる。
【0042】
手段16.前記各被検出部は、前記回転体の回転軸線方向に沿って突出する突部であり、
前記検出手段は、前記所定検出位置において、前記被検出部を挟むように相対向して配置される発光部(発光素子)及び受光部(受光素子)を有する透過型フォトセンサであることを特徴とする手段1乃至15のいずれかに記載の遊技機。
【0043】
手段17.前記検出手段は、定期的に(例えば2msec周期で)前記検出を行うよう構成され、
少なくとも前記各被検出部の長さの違いは、前記検出手段による前記検出の一周期間に前記各被検出部が移動する移動量以上あることを特徴とする手段1乃至16のいずれかに記載の遊技機。
【0044】
上記手段17によれば、より確実に被検出部の長さの違い(検出時間の違い等)を検出することができる。
【0045】
手段18.前記各被検出部が、前記回転体から取外し可能なように当該回転体に取着された構成となっていることを特徴とする手段1乃至17のいずれかに記載の遊技機。
【0046】
上記手段18によれば、各被検出部が回転体と別体となっていることにより、用途に応じて被検出部を取替えることができ、リサイクル性の向上を図ることができる。
【0047】
手段19.前記回転位置検出手段は、
前記検出手段から検出信号の受信の有無を監視する信号監視手段を備え、
前記検出信号の受信無し状態から受信有り状態に切換った際に、前記被検出部の始端部の位置を検出することができるように構成されるとともに、
前記検出信号の受信有り状態から受信無し状態に切換った際に、前記被検出部の終端部の位置を検出することができるように構成されていることを特徴とする手段1乃至18のいずれかに記載の遊技機。
【0048】
手段20.前記回転体を始動させるための始動操作手段と、前記回転体を停止させるための停止操作手段とを備え、
前記駆動制御手段は、前記始動操作手段の操作に基づいて前記回転体の回転を開始させ、前記停止操作手段の操作に基づいて前記回転体の回転を停止させるように構成され、
さらに、前記回転位置検出手段が前記回転体の回転位置を検出する前段階において、前記停止操作手段の停止操作を無効化する無効化手段を備えていることを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
【0049】
上記手段20によれば、回転位置が検出された後でないと、停止操作することができないため、より正確な位置に回転体を停止させることができる。
【0050】
手段21.隣り合った2つの前記被検出部の間(被検出部間)には、それぞれ前記回転体のバランスをとるためのバランス維持手段が設けられていることを特徴とする手段1乃至20のいずれかに記載の遊技機。
【0051】
上記手段21によれば、被検出部を設けたことで回転体のバランスが崩れることが懸念されるが、例えば錘などの上記バランス維持手段を設けることにより、そのような不具合の発生を抑制することができる。結果として、回転が不安定になるおそれを低減させることができる。
【0052】
以下に、上記各手段が適用される各種遊技機の基本構成を示す。
【0053】
A.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
【0054】
B.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示手段を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出装置とを備え、前記投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機」が挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筺体11の正面図である。
【0056】
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筺体11を備えている。筐体11は、木製板状に形成された天板11a、底板11b、背板11c、左側板11d及び右側板11eからなり、隣接する各板11a〜11eが接着等の固定手段によって固定されることにより、全体として前面を開放した箱状に形成されている。なお、各板11a〜11eは木製のパネルによって構成する以外に、合成樹脂製パネル又は金属製パネルによって構成してもよいし、合成樹脂材料又は金属材料によって一体の箱状に形成することによって構成してもよい。以上のように構成された筺体11は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
【0057】
筺体11の前面側には、前面開閉扉としての前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筺体11の左側板11dには、上下一対の支軸25a、25bが設けられている。支軸25a、25bは上方に向けて突出された先細り形状の軸部を備えている。一方、前面扉12には、各支軸25a、25bに対応して当該支軸25a、25bの軸部が挿入される挿入孔を備えた支軸金具26a、26bが設けられている。そして、各支軸25a、25bの上方に支持金具26a、26bを配置させた上で前面扉12を降下させることにより、支持金具26a、26bの挿入孔に支軸25a、25bの軸部が挿入された状態とされる。これにより、前面扉12は筺体11に対して両支軸25a、25bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回転可能に支持され、その回転によって筺体11の前面開放側を開放したり閉鎖することができるように構成されている。
【0058】
前面扉12は、その裏側に設けられた施錠装置によって開放不能な施錠状態とされる。また、前面扉12の右端側上部には解錠操作部たるキーシリンダ20が設けられている。キーシリンダ20は施錠装置と一体化されており、キーシリンダ20に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。そこで、施錠装置を含むロック機構について概略を説明する。
【0059】
前面扉12の右端側、すなわち前面扉12の開放軸の反対側には、その裏側に施錠装置が設けられている。施錠装置は、上下方向に延び前面扉12に固定された基枠と、基枠の上部から前面扉12の前方に延びるように設けられたキーシリンダ20と、基枠に対して上下方向に移動可能に組み付けられた長尺状の連動杆21とを備えている。そして、施錠装置のうちキーシリンダ20だけが前面扉12の前方に突出した状態で設けられている。キーシリンダ20が設けられる位置は前面扉12の中でも肉厚の薄い上部位置とされており、その結果、全長の短い汎用性のあるキーシリンダ20を採用することができる。なお、本実施の形態では、キーシリンダ20として、不正解錠防止機能の高いオムロック(商標名)が用いられている。連動杆21は、キーシリンダ20に差し込んだキーを時計回りに操作することで下方へ移動される。連動杆21には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具22が設けられており、筺体11に対して前面扉12を閉鎖した際には、鉤金具22が筺体11側の支持金具23に係止されて施錠状態となる。なお、鉤金具22には施錠状態を維持する側へ付勢するコイルバネ等の付勢部材が設けられている。キーシリンダ20に対してキーが時計回りに操作されると、連動杆21が下方に移動し、前期付勢部材の付勢力に抗して鉤金具22が移動されることにより当該鉤金具22と支持金具23との係止状態が解除され、筺体11に対する前面扉12の施錠状態が解除される。
【0060】
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル30が設けられている。遊技パネル30には、縦長の3つの表示窓31L,31M,31Rが横並びとなるように形成されている。表示窓31L,31M,31Rは透明又は半透明な材質により構成されており、各表示窓31L,31M,31Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓31L,31M,31Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
【0061】
図3に示すように、筺体11は仕切り板40によりその内部が上下2分割されており、仕切り板40の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット41が取り付けられている。リールユニット41は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された回転体としての左リール42L,中リール42M,右リール42Rを備えている。各リール42L,42M,42Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール42L,42M,42Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール42L,42M,42Rが各表示窓31L,31M,31Rと1対1で対応している。従って、各リール42L,42M,42Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓31L,31M,31Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール42L,42M,42Rが正回転すると、各表示窓31L,31M,31Rを通じてリール42L,42M,42Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映しだされる。
【0062】
これら各リール42L,42M,42Rは、それぞれが駆動手段としてのステッピングモータ61L,61M,61Rに連結されており、各ステッピングモータ61L,61M,61Rの駆動により各リール42L,42M,42Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。これら各リール42L,42M,42Rは同様の構成をしているため、ここでは左リール42Lを例に挙げて図6に基づいて説明する。従って、後述する第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57は各リール42L,42M,42Rがそれぞれ備えている。なお、図6は左リール42Lの組立斜視図である。
【0063】
左リール42Lは、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材50と、その外周面において無端状に巻かれた帯状のベルトとを備えている。これらにより、本実施形態における回転体本体が構成される。そして、その巻かれた状態を維持するように、ベルトの長辺両側に沿って形成された一対のシール部を介して円筒骨格部材50に貼付されている。前記ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。円筒骨格部材50の中心部には支軸部を構成するボス部51が形成されており、円盤状のボス補強板52を介して左リール用ステッピングモータ61Lの駆動軸に取り付けられている。従って、左リール用ステッピングモータ61Lの駆動軸が回転することによりその駆動軸を中心として円筒骨格部材50が自転するように回転され、左リール42Lが円環状のリール面に沿って周回するようになっている。
【0064】
左リール用ステッピングモータ61Lは、リールユニット41(図3)内において起立状態に配置されたモータプレート53の側面にねじ54で固定されている。モータプレート53には、所定検出位置において、検出手段としてのリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)55が設置されている。本実施形態では、リールインデックスセンサ55として、発光部としての発光素子55aと、受光部としての受光素子55bとが所定間隔をおいて保持された透過型フォトセンサが採用されている。
【0065】
一方、左リール42Lと一体化されたボス補強板52には、半径方向に延びる第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57が取着されている。第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57は、その基端部56b,57bがねじ58で固定されている。第1センサカットバン56の先端部は略直角に屈曲されており、当該先端部には左リール42Lの回転軸線方向に沿って突出する第1被検出部としての第1突部56aが形成されている。また、第2センサカットバン57の先端部にも、同様に、第2被検出部としての第2突部57aが形成されている。第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57は、それぞれ第1突部56a及び第2突部57aがリールインデックスセンサ55の両素子55a,55bの間を通過できるように位置合わせがなされている。そして、左リール42Lがほぼ半周するごとに第1突部56a及び第2突部57aの通過をリールインデックスセンサ55が検出し、その検出の都度、後述する主制御装置131に検出信号が出力される。なお、リールインデックスセンサ55は定期的に(本実施形態では1.49msec周期で)前記検出を行うよう構成されている。従って、主制御装置131はこの検出信号に基づいて左リール42Lの回転位置(回転角度位置)をほぼ半周するごとに確認し補正できる。詳細は後述する。
【0066】
次に、第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57の構成や配置について図29を参照して詳しく説明する。なお、図29は左リール42Lに取着される第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57の配置構成を示す模式図であり、当該図29では左リール42Lが反時計回り(図29の矢印方向)に回転するような態様で示されている。
【0067】
第1センサカットバン56及び第2センサカットバン57は略扇形状に構成され、第1突部56a及び第2突部57aは左リール42Lの回転方向に沿った略円弧形状に構成されている。より詳しくは、第1突部56aの長さ、すなわちリールインデックスセンサ55を先に通過する始端部56sから後に通過する終端部56eまでの弧の長さは、左リール42Lの所定回転角度15°に対応した長さとなっている。また、第2突部57aの長さ、すなわちリールインデックスセンサ55を先に通過する始端部57sから後に通過する終端部57eまでの弧の長さは、左リール42Lの所定回転角度30°に対応した長さとなっている。従って、第1突部56aと第2突部57aの長さは、回転角度15°分だけ異なっている。また、本実施形態では、左リール42Lの回転方向に対して、第1突部56aの始端部56sの位置と、第2突部57aの始端部57eの位置とが等角度間隔つまり180°間隔となっている。
【0068】
また、本実施形態では、左リール42Lをその回転軸を中心に所定角度30°(360°/12)の等角度間隔に区分けした12個のエリアのうち、0°〜30°の範囲の基準位置から1番目のエリア内に第1センサカットバン56が配置され、180°〜210°の範囲の基準位置から7番目のエリア内に第2センサカットバン57が配置されている。さらに、第1突部56a及び第2突部57aの長さは、それぞれ前記所定角度30°(360°/12)の2分の1以上の角度に対応した長さである角度15°(360°/24)以上の角度に対応した長さを有している。
【0069】
さて、ステッピングモータ61Lは例えば504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転されるように設定されている。つまり、7パルスの駆動信号で左リール42Lが5°角度変化するというように、駆動信号の数に応じた回転量で左リール42Lを回転させるように構成されている。さらに、この駆動信号によってステッピングモータ61Lの回転位置、すなわち左リール42Lの回転位置が制御される。
【0070】
各リール42L,42M,42Rの各ベルト上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置においてある図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。そして、左リール42Lの回転位置が検出された時点(例えば第1センサカットバン56(第1突部56a)の始端部56sが検出された時点等)からのパルス数により、どの図柄が表示窓31Lから視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を表示窓31Lから視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
【0071】
各リール42L,42M,42Rに付された図柄のうち、表示窓31L,31M,31Rを介して全体を視認可能な図柄数は、主として表示窓31L,31M,31Rの上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施形態では各リール3個ずつとされている。このため、各リール42L,42M,42Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
【0072】
ここで、各リール42L,42M,42Rに付される図柄について説明する。図7には、左リール42L,中リール42M,右リール42Rのそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール42L,42M,42Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。各リール42L,42M,42Rに対応して番号が1〜21まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、リール42L,42M,42Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
【0073】
図柄としては、ビッグボーナスゲームに移行するための第1特別図柄としての「赤7」図柄(例えば、左ベルト第20番目)と「白7」図柄(例えば、左ベルト第19番目)とがある。また、レギュラーボーナスゲームに移行するための第2特別図柄としての「BAR」図柄(例えば、左ベルト第14番目)がある。また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト第11番目)がある。また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、左ベルト第9番目)、
「ベル」図柄(例えば、左ベルト第8番目), 「チェリー」図柄(例えば、左ベルト第4番目)がある。そして、図7に示すように、各リール42L,42M,42Rに巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
【0074】
なお、リールユニット41の各リール42L,42M,42Rは識別情報を可変表示する可変表示手段の一例であり、主表示部を構成する。
【0075】
遊技パネル30には、各表示窓31L,31M,31Rを結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。これら各組合せラインに対応して、表示窓31L,31M,31R群の正面から見て左側には有効ライン表示部32,33,34が設けられている。第1有効ライン表示部32は組合せラインのうち中央の横ライン(中央ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第2有効ライン表示部33は組合せラインのうち上下の横ライン(上ライン及び下ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第3有効ライン表示部34は組合せラインのうち一対の斜めライン(右下がりライン及び右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められたメダル払出処理や特定遊技への移行処理などが実行される。
【0076】
ここで、入賞となった場合の各図柄に関する払出枚数について説明する。小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には8枚のメダル払出、左リール42Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には2枚のメダル払出が行われる。即ち、中リール42M及び右リール42Rの「チェリー」図柄はメダル払出と無関係である。また, 「チェリー」図柄に限っては、 他の図柄との組合せとは無関係にメダル払出が行われるため、左リール42Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では4枚のメダル払出が行われる。
【0077】
また、その他の図柄に関しては、第1特別図柄(ビッグボーナス図柄)の組合せである「赤7」図柄又は「白7」図柄が同一図柄にて有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出, 第2特別図柄(レギュラーボーナス図柄)の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にも15枚のメダル払出が行われる。なお、本実施形態においては、例えば「赤7」図柄と「チェリー」図柄とが同時に成立する場合が生じ得るが、かかる場合におけるメダル払出は15枚である。これは、1回のメダル払出における上限枚数が15枚に設定されているためである。
【0078】
更に、第3特別図柄の組合せである「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にはメダル払出は行われない。その他の場合、即ち有効ライン上に左リール42Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に左・中・右と同一図柄が揃わない場合には、一切メダル払出は行われない。
【0079】
遊技パネル30の下方左側には、各リール42L,42M,42Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー71が設けられている。スタートレバー71はリール42L,42M,42Rを回転開始、すなわち可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。スタートレバー71は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが投入されているときにこのスタートレバー71が操作されると、各リール42L,42M,42Rが一斉に回転を始める。
【0080】
スタートレバー71の右側には、回転している各リール42L,42M,42Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ72,73,74が設けられている。各ストップスイッチ72,73,74は停止対象となるリール42L,42M,42Rに対応する表示窓31L,31M,31Rの直下にそれぞれ配置されている。ストップスイッチ72,73,74はリール42L,42M,42Rの回転に基づく可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ72,73,74は、左リール42Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
【0081】
表示窓31L,31M,31Rの下方右側には、投資価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口75が設けられている。メダル投入口75は投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、投資価値を直接入力する直接入力手段を構成するものともいえる。
【0082】
メダル投入口75から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ84によって貯留用通路81か排出用通路82のいずれかへ導かれる。すなわち、セレクタ84にはメダル通路切替ソレノイド83が設けられ、そのメダル通路切替ソレノイド83の非励磁時には排出用通路82側とされ、励磁時には貯留用通路81側に切り替えられるようになっている。貯留用通路81に導かれたメダルは、筺体11の内部に収納されたホッパ装置91へと導かれる。一方、排出用通路82に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出項17からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返還される。
【0083】
メダルを遊技者に付与する払出手段としてのホッパ装置91は、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とにより構成されている。払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、排出用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
【0084】
メダル投入口75の下方には、ボタン状の返却スイッチ76が設けられている。返却スイッチ76は、メダル投入口75に投入されたメダルがセレクタ84内に詰まった際に押されるスイッチであり、このスイッチが押されることによりセレクタ84が機械的に連動して動作され、当該セレクタ84内に詰まったメダルがメダル排出口17より返却されるようになっている。
【0085】
表示窓31L,31M,31Rの下方左側には、投資価値としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するためのボタン状の第1クレジット投入スイッチ77が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ77の左方には当該スイッチ77よりも小さなボタン状のスイッチとして、第2クレジット投入スイッチ78及び第3クレジット投入スイッチ79が設けられている。第2クレジット投入スイッチ78はクレジットされた仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ79は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ77〜79は前記メダル投入口75とともに投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し各クレジット投入スイッチ77〜79は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、投資価値を間接入力する間接入力手段を構成するものともいえる。
【0086】
なお、第1クレジット投入スイッチ77は、1ゲームにつき投入できるメダル最大数(3枚)に達していないことを促すため、図示しない発光部材としてのランプが内蔵されている。当該ランプは、第1クレジット投入スイッチ77のスイッチ操作が有効である状況時において点灯されて当該スイッチ77の操作を促すが、クレジットされた仮想メダルが存在しない場合や既に3枚のメダル投入がなされている状況下では消灯される。ここで、上記点灯に代えて、点滅させてメダル投入の促しを遊技者に一層分かり易くしてもよい。
【0087】
スタートレバー71の左側には、ボタン状の切換スイッチ80が設けられている。切換スイッチ80は、1度押されるとオン状態になり、もう1度押されるとオフ状態になり、その後押下操作が行われるごとにオンオフが切り替わるトグル式に構成されている。切換スイッチ80は、メダル投入口75に必要量より多く投入された投入メダルや、所定の遊技の結果、遊技者に返還される獲得メダルの取扱形式を変更するために操作される。
【0088】
切換スイッチ80がオン状態のときには、所定の最大値(例えばメダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルがクレジットメダルとして貯留記憶されるように設定された「クレジットモード」となる。切換スイッチ80がオフ状態のときには、余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを現実のメダルとして払い出すように設定された「ダイレクトモード」となる。なお、クレジットモードからダイレクトモードに切り換えられた際にクレジットメダルがある場合には、その分のクレジットメダルが現実のメダルとして払い出される。このように、遊技者はクレジットモードとダイレクトモードとを切り換えることにより自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ80は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。また、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、切換スイッチ80は貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。なお、切換スイッチ80の操作により「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とを切り換えるように構成する他、常に「クレジットモード」としておき切換スイッチ80が操作されると貯留記憶された仮想メダルを払い出すだけの精算スイッチとして機能させてもよい。
【0089】
遊技パネル30の表示窓31L,31M,31R下方には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたメダル数を表示する残数表示部35と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部36と、獲得メダルの枚数を表示する獲得枚数表示部37とがそれぞれ設けられている。これら表示部35〜37は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
【0090】
ここで、メダルがベットされる手順について説明する。ダイレクトモード、クレジットモードのいずれのモードにおいても、遊技の開始時にメダル投入口75からメダルが投入されるとベットとなる。
【0091】
すなわち、1枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、第1有効ライン表示部32が点灯し、そしてこれに対応する中央ラインが有効ラインとなり、2枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第2有効ライン表示部33が点灯すると共に、これに対応する上ライン及び下ラインを含む合計3本の組合せラインがそれぞれ有効ラインとなり、3枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第3有効ライン表示部34が点灯し、そしてこれに対応する一対の斜めラインを含む合計5本の組合せライン全てが有効ラインとなる。
【0092】
また、4枚以上のメダルがメダル投入口75に投入されると、3枚を超える余剰メダルは、そのときのモードがダイレクトモードであればセレクタ84により排出用通路82への切替がなされてメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。一方、クレジットモードであればスロットマシン内部に貯蓄されると共に残数表示部35に貯蓄枚数が表示される。この貯留枚数には上限枚数が決められており(例えば50枚)、それを超える枚数のメダルが投入されたときにはメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。
【0093】
また、クレジットモードにて遊技が行われ且つ残数表示部35に貯留枚数が表示されている場合には、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際にも仮想メダルが投入されたこととなりベットとなる。
【0094】
第3クレジット投入スイッチ79が押された際には、仮想メダルが1枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が1つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32が点灯して中央ラインが有効ラインとなる。第2クレジット投入スイッチ78が押された際には、仮想メダルが2枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が2つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32および第2有効ライン表示部33が点灯して合計3本の組合せラインが有効ラインとなる。第1クレジット投入スイッチ77が押された際には、仮想メダルが3枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が3つディクリメントされ、全ての有効ライン表示部32〜34が点灯して合計5本の組合せラインが有効ラインとなる。
【0095】
なお、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際に投入されるべき仮想メダルが貯留されていない場合、例えば残数表示部35の表示が2のときに第1クレジット投入スイッチ77が押された場合等には、残数表示部35の数値が全てディクリメントされて0となり、投入可能な仮想メダル分だけベットされる。
【0096】
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ14と、遊技者に各種情報を与える補助表示部15とが設けられている。補助表示部15は、本実施形態では表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図して液晶表示器によって構成されているが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。補助表示部15は、遊技に進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール42L,42M,42Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部15と称している。補助表示部15の背面には上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15を駆動させるための表示制御装置111が設けられている。なお、上部ランプ13及びスピーカ14の位置や数は特に以上説明したものに限られない。
【0097】
メダル受け皿18の上方には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示された下段プレート16が装着されている。また、メダル受け皿18の左方には、手前側下方に反転可能な灰皿19が設けられている。
【0098】
筺体11の内部においてホッパ装置91の左方には、電源ボックス121が設けられている。電源ボックス121は、電源スイッチ122やリセットスイッチ123や設定キー挿入孔124などを備えている。電源スイッチ122は、主制御装置131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。
【0099】
リセットスイッチ123は、スロットマシン10の各種状態をリセットするためのスイッチである。本スロットマシン10は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復旧(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、例えば遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチ123を押しながら電源スイッチ122をオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチ122がオンされている状態でリセットスイッチ123を押した場合には、エラー状態がリセットされる。
【0100】
設定キー挿入孔124は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔124へ挿入して操作することにより、スロットマシン10の設定状態(当選確率設定処理)を「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
【0101】
リールユニット41の上方には、主制御装置131が筺体11の背板11cに取り付けられている。主制御装置131は、主たる制御を司るCPU,遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明樹脂材料等よりなる被包手段としての基板ボックスに収容されて構成されている。基板ボックスは、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印ユニットによって開封不能に連結され、これにより基板ボックスが封印されている。なお、ボックスベースとボックスカバーとを鍵部材を用いて開封不能に連結する構成としてもよい。
【0102】
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図8のブロック図に基づいて説明する。
【0103】
主制御装置131には、演算処理手段であるCPU151を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU151には、電源ボックス121の内部に設けられた電源装置161の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路154や、入出力ポート155などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置131は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基板としての機能を果たすものである。主制御装置131は、本実施形態における駆動制御手段、回転位置検出手段、通過時間計測手段、駆動信号計数手段、演算手段、信号監視手段、通過時間記憶手段、比較手段を構成する。
【0104】
主制御装置131の入力側には、スタートレバー71の操作を検出するスタート検出センサ71a、各ストップスイッチ72,73,74の操作を個別に検出するストップ検出センサ72a,73a,74a、メダル投入口75から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ75a、各クレジット投入スイッチ77,78,79の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ77a,78a,79a、切換スイッチ80の操作を検出する切換検出センサ80a、各リール42の回転位置を個別に検出するリールインデックスセンサ55、ホッパ装置91から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ91a、リセットスイッチ123の操作を検出するリセット検出センサ123a、設定キー挿入孔124に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ124a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート155を介してCPU151に出力されるようになっている。
【0105】
なお、投入メダル検出センサ75aは実際には複数個のセンサより構成されている。即ち、メダル投入口75からホッパ装置91に至る貯留用通路81は、メダルが1列で通行可能なように構成されている。そして、貯留用通路81には第1センサが設けられるとともに、それよりメダルの幅以上離れた下流側に第2センサ及び第3センサが近接(少なくとも一時期において同一メダルを同時に検出する状態が生じる程度の近接)して設けられており、これら第1乃至第3の各センサによって投入メダル検出センサ75aが構成されている。主制御装置131は、第1センサから第2センサに至る時間を監視し、その経過時間が所定時間を越えた場合にはメダル詰まり又は不正があったものとみなしてエラーとする。エラーになると、エラー報知が行われるとともにエラー解除されるまでの遊技者による操作が無効化される。また、主制御装置131は第2センサと第3センサとがオンオフされる順序をも監視し、第2,第3センサが共にオフ、第2センサのみオン、第2,第3センサが共にオン、第3センサのみオン、第2,第3センサが共にオフという順序通りになった場合で、かつ各オンオフ切換に移行する時間が所定時間内である場合にのみメダルが正常に取り込まれたと判断し、それ以外の場合はエラーとする。このようにするのは、貯留用通路81でのメダル詰まりの他、メダルを投入メダル検出センサ75a付近で往復動させてメダル投入と誤認させる不正を防止するためである。
【0106】
また、主制御装置131の入力側には、入出力ポート155を介して電源装置161に設けられた停電監視回路161bが接続されている。電源装置161には、主制御装置131を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部161aや、上述した停電監視回路161bなどが搭載されている。
【0107】
停電監視回路161bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ122による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路161bは、電源部161aから出力される。この例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電圧が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU151と入出力ポート155のそれぞれに供給され、CPU151ではこの停電信号を認識することにより後述する停電時処理が実行される。
【0108】
電源部161aからは出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置131などの制御系における駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されており、この安定化電圧が出力されている時間としては、主制御装置131による停電時処理を実行するに十分な時間が確保されている。
【0109】
主制御装置131の出力側には、各有効ライン表示部32,33,34、残数表示部35、ゲーム数表示部36、獲得枚数表示部37、各リール42L,42M,42Rを回転させるための各ステッピングモータ61(61L,61M,61R)、セレクタ84に設けられたメダル通路切替ソレノイド83、ホッパ装置91、表示制御装置111、図示しないホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板171等が入出力ポート155を介して接続されている。
【0110】
表示制御装置111は、上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等が一体化された基板を備えている。そして、主制御装置131からの信号を受け取った上で、表示制御装置111が独自に上部ランプ13、スピーカ14及び補助表示部15を駆動制御する。従って、表示制御装置111は、遊技を統括管理するメイン基板たる主制御装置131との関係では補助的な制御を実行するサブ基板となっている。即ち、間接的な遊技に関する音声やランプ、表示についてはサブ基板を設けることにより、メイン基板の負担軽減を図っている。なお、各種表示部32〜37を表示制御装置111が制御する構成としてもよい。
【0111】
上述したCPU151には、このCPU151によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM152と、このROM152内に記憶されている制御プログラムを実行するに当たって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM153のほかに、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM152とRAM153によって記憶手段としてのメインメモリが構成され、図9以降に示される各種フローチャートに示される処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM152に記憶されている。ROM152は、本実施形態における通過時間記憶手段を構成する。
【0112】
RAM153は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源ボックス121内に設けられた電源装置161からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM153には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリアが設けられている。
【0113】
バックアップエリアは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ122の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ122の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電時処理(図11参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理(図12参照)において実行される。なお、CPU151のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路161bからの停電信号が入力されるように構成されており、停電等の発生に伴う停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行される。
【0114】
続いて、主制御装置131内のCPU151により実行される各制御処理を図9〜図18のフローチャートを参照しながら説明する。かかるCPU151の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにNMI割込み処理とタイマ割込み処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
【0115】
図9はNMI割込み処理の一例を示すフローチャートである。停電の発生などによって電源が遮断されると、電源装置161の停電監視回路161bでは停電信号が生成され、主制御装置131に対して出力される。NMI端子を介して停電信号を受信した主制御装置131では、NMI割込み処理が実行される。
【0116】
NMI割込み処理では、まずステップS101において、CPU151内に設けられた使用レジスタのデータをRAM153内に設けられたバックアップエリアに退避させる。続いて、ステップS102では、停電フラグをRAM153内に設けられた停電フラグ格納エリアにセットする。その後、ステップS103にてRAM153のバックアップエリアに退避させたデータを再びCPU151の使用レジスタに復帰させる。この復帰処理でNMI割込み処理が終了する。なお、CPU151の使用レジスタのデータを破壊せずに停電フラグのセット処理が可能な場合には、バックアップエリアへの退避および復帰処理を省くことができる。
【0117】
図10は、主制御装置131で定期的に実行されるタイマ割込み処理のフローチャートであり、主制御装置131のCPU151により例えば1.49msecごとにタイマ割込みが発生する。
【0118】
先ず、ステップS201に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU151内の全レジスタの値をRAM153のバックアップエリアに退避させる。ステップS202では停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときはステップS203に進み、停電時処理を実行する。
【0119】
ここで、停電時処理について図11を用いて説明する。この停電時処理は、タイマ割込み処理のうち特にレジスタ退避処理の直後に行われるため、その他の割込み処理を中断することなく実行できる。従って、例えば各種コマンドの送信処理中、スイッチの状態(オンオフ)の読み込み処理中などのように、それぞれの処理に割り込んでこの停電時処理が実行されることはなく、かかるタイミングで実行されることをも考慮した停電時処理のプログラムを作成する必要がなくなる。これにより停電時処理用の処理プログラムを簡略化してプログラム要領を削減できる。なお、このことは後述する復電時処理用の処理プログラムについても同様である。
【0120】
ステップS301では、コマンド送信が終了しているか否かを判定する。送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンド送信を終了させる。このように停電時処理の初期段階でコマンドの送信が完了しているか否かを判断し、送信が未完であるときには送信処理を優先し、単位コマンドの送信処理終了後に停電時処理を実行する構成とすることにより、コマンドの送信途中で停電時処理が実行されることをも考慮した停電時処理プログラムを構築する必要がなくなる。その結果停電時処理プログラムを簡略化してROM152の小容量化を図ることができる実益を有する。
【0121】
ステップS301がYES、すなわちコマンドの送信が完了している場合には、ステップS302に進み、CPU151のスタックポイントの値をRAM153内のバックアップエリアに保存する。その後ステップS303では、停止処理として後述するRAM判定値をクリアすると共に入出力ポート155における出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。ステップS304では、RAM判定値を算出し、バックアップエリアに保存する。RAM判定値とは、具体的にはRAM153の作業領域アドレスにおけるチェックサムの2の補数である。RAM判定値をバックアップエリアに保存することにより、RAM153のチェックサムは0となる。RAM153のチェックサムを0にすることにより、ステップS305においてそれ以降のRAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。なお、例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM153への書き込みを許可すると共に停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。
【0122】
なお、電源装置161の電源部161aは、上述したNMI割込み処理及び停電時処理を実行するのに十分な時間、制御系の駆動電圧として使用される安定化電圧(5ボルト)の出力が保持されるように構成されている。本実施形態では、30msecの間、駆動電圧が出力され続けるようになっている。
【0123】
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS202にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS204以降の各種処理を行う。
【0124】
すなわち、ステップS204では、誤作動の発生を監視するためのウォッチドッグタイマの値を初期化するウォッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS205では、CPU151自身に対して割込み許可を出す割込み終了宣言処理を行う。ステップS206では、各リール42L,42M,42Rを回転させるために、それぞれの回動駆動モータであるステッピングモータ61L〜61Rを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS207では、入出力ポート155に接続された各種センサ(図8参照)の状態を監視するセンサ監視処理を行う。ステップS208では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS209では、メダルのベット数や、払い出し枚数をカウントした結果を外部集中端子板171へ出力するカウンタ処理を行う。
【0125】
ステップS210では、表示制御装置111へコマンドなどを送信するコマンド出力処理を行う。ステップS211では、残数表示部35、ゲーム数表示部36および獲得枚数表示部37にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS212では、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部35〜37に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。ステップS213では、入出力ポート155からI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS214では、先のステップS201にてバックアップエリアに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU151内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS215にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割り込み処理を終了する。
【0126】
図12は電源投入後に実行される主制御装置131でのメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、停電からの復旧や電源スイッチ122のオン操作によって電源が投入された際に実行される。
【0127】
先ずステップS401では、初期化処理として、スタックポインタの値をCPU151内に設定すると共に、割込み処理を許可する割込みモードを設定し、その後CPU151内のレジスタ群や、I/O装置等に対する各種の設定などを行う。
【0128】
これらの初期化処理が終了すると、次にステップS402ではリセットスイッチ123がオン操作されているか否かを判定する。リセットスイッチ123がオン操作されている場合にはステップS403に進み、RAMクリア処理としてRAM153に記憶されたデータを全てクリアする。
【0129】
ステップS402にてリセットスイッチが操作されていないことを確認した後、またはステップS403にてRAMクリア処理を行った後、ステップS404では設定キーが設定キー挿入孔124に挿入されているか否かを判定する。設定キーが挿入されている場合にはステップS405に進み設定変更処理を行う。設定変更処理として、先ずRAM153に記憶されたデータを全てクリアする。そして、予め設定された6段階の設定状態(「設定1」〜「設定6」)のうちどの設定状態が選択されたかを判定した上で、選択された設定状態に応じた内部処理を実行する。
【0130】
ステップS406では停電フラグがセットされているか否かを確認する。停電フラグがセットされていない、すなわち先にステップS403又はステップS405にてRAM153のデータがクリアされている場合には、後述するステップS407の通常処理に進み、本処理を終了する。
【0131】
ステップS406において停電フラグがセットされた状態にあるときには、ステップS408以降に示す復伝処理に移行する。停電フラグがセットされた状態にあると言うことは、ステップS403のRAMクリア処理、ステップS405の設定変更処理等のサブルーチン処理が全く実行されていないことを意味する。従って、RAM153のデータは全く書き換えられていないこととなり、復電処理ではRAM153のデータなどが正常であるかどうかなどの確認処理が必要となる。
【0132】
そのためにまず、ステップS408ではRAM判定値が正常であるか否かを確認する。具体的には、RAM153のチェックサムの値を調べ、その値が正常、つまりRAM判定値を加味したチェックサムの値が0か否かを確認する。RAM判定値を加味したチェックサムの値が0である場合、RAM153のデータは正常であると判定する。
【0133】
ステップS408においてRAM判定値が異常である、つまりチェックサムの値が0でなかったときには、RAM153のデータが破壊された可能性が高い。そのため、このような場合にはステップS409にてエラー表示処理を行う。エラー表示処理として、先ず割込み処理を禁止し、入出力ポート155内の全ての出力ポートをクリアすることにより、入出力ポート155に接続された全てのアクチュエータをオフ状態に制御する。その後、ホール管理者などにエラーの発生を報知するエラー表示を行うと共に、リセットスイッチ123がON操作されるまでかかる状態を維持する。
【0134】
ステップS408においてRAM判定値が正常であると判定した場合にはステップS410に進み、バックアップエリアに保存されたスタックポインタの値をCPU151のスタックポインタに書き込み、スタックの状態を電源が遮断される前の状態に復帰させる。次に、ステップS411において、復電処理の実行を伝える復電コマンドを表示制御装置111に送信する。その後、ステップS412にて遊技状態として打ち止めおよび自動精算設定保存処理を行い、ステップS413にてスタート検出センサ71a等の各種センサの初期化を行う。以上の処理が終了した後、ステップS414にて停電フラグをリセットし、電源遮断前の番地に戻る。具体的には、先に説明したタイマ割込み処理に復帰し、ウォッチドッグタイマクリア処理(ステップS204)が実行されることとなる。
【0135】
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図13のフローチャートに基づき説明する。
【0136】
先ずステップS501では、メダルがベットされているか否かを判定する。メダルがベットされているときには、続いてステップS502にてスタートレバー71が操作されたか否かを判定する。ステップS501,ステップS502が共にYESの場合には、ステップS503の抽選処理、ステップS504のリール制御処理、ステップS505のメダル払出処理、ステップS506の特別遊技状態処理を順に実行し、ステップS501に戻る。一方、ステップS501にてメダルがベットされていない、またはステップS502にてスタートレバー71が操作されていない場合には、ステップS501に戻る。
【0137】
次に、ステップS503の抽選処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。
【0138】
ステップS601では、スロットマシン10の現在の設定状態やベットされたメダルの枚数、小役確率の高低等に基づき、当否決定用の乱数テーブルを選択する。ここで、スロットマシン10の設定状態は図示しない設定キーを用いてセットされた「設定1」〜「設定6」のいずれかであり、「設定1」のときに役の当選確率が最も低い乱数テーブルが選択され、「設定6」のときに役の当選確率が最も高い乱数テーブルが選択される。また、ベットされたメダルの枚数は1〜3枚のいずれかであり、ベット枚数が多いほど役の当選確率が高くなるような乱数テーブルが選択される。例えば3枚ベットされたときの役の当選確率は、1枚ベットされたときの役の当選確率と比して3倍よりも高い確率となっている。さらに、小役確率については高低2種類存在し、現在の出玉率が所定の期待値を下回っているときには小役当選確率が高い乱数テーブルが選択され、所定の期待値を上回っているときには小役当選確率が低い乱数テーブルが選択される。
【0139】
ステップS602では、このようにして選択された乱数テーブルに、スタートレバー71が操作されたときに乱数カウンタよりラッチした乱数を照らして役の抽選を行う。そしてステップS603にていずれかの役に当選したか否かを判定し、いずれの役にも当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。いずれかの役に当選した場合にはステップS604に進み、その役に応じた当選フラグをセットすると共に図柄を揃えるべき有効ラインを決定する。続いてステップS605ではリール停止制御用のスベリテーブルを決定し、これをRAM153のスベリテーブル格納エリアに格納する。ここで、スベリテーブルとは、ストップスイッチ72〜74が押されたタイミングにおける所定の有効ライン上の図柄と、その有効ライン上に停止させるべき図柄とが異なる場合に、その停止させるべき図柄を所定の有効ライン上で止まるようにリールをどれだけ滑らせるかを定めたテーブルである。
【0140】
次に、ステップS504のリール制御処理について、図15のフローチャートに基づき説明する。
【0141】
リール制御処理では、先ずステップS701においてウエイト処理を行う。このウエイト処理は、前回のゲームにおいてリールの回転を開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過するまで今回のゲームにおいてリールの回転を開始せずに待機する処理である。このため、遊技者がメダルをベットしてスタートレバー71を操作したとしても、直ちに各リール42L,42M,42Rが回転しないことがある。ウエイト処理に続いてステップS702のリール回転処理を行い、各リール42L,42M,42Rを回転させる。なお、リール回転処理は、後述するように加速カウンタテーブルに基づいた所定の加速カウンタ値を各リール42L,42M,42Rの加速カウンタにセットし、その後タイマ割込みを許可することで、当該タイマ割込み処理に基づいて回転を開始するといったように実行される。また、リール回転処理が実行される際には、各リール42L,42M,42Rが定速回転状態となったか否かを判定する処理を行うとともに、定速回転状態となった場合には後述する各リール42L,42M,42Rの回転位置検出処理が実行される。
【0142】
その後、ステップS703に進み、各リール42L,42M,42Rの回転位置(回転角度位置)を検出した否かを判別する。回転位置を検出した場合にはステップS704に進み、ストップスイッチ72〜74のいずれかが押下操作されてリールの停止指令が発生したか否か、より具体的にはストップ検出センサ72a〜74aからのON信号を受信しているか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、各リール42L,42M,42Rが回転を開始してから各リール42L,42M,42Rの回転位置を検出するまでの期間を無効期間として設定しており、この無効期間内にストップスイッチ72〜74が押下操作されても、ストップ検出センサ72a〜74aからのON信号を無効化する。停止指令が発生していない場合にはステップS705に進み、予め定められた各リール42L,42M,42Rの最大回転時間(例えば40秒)を経過したか否かを判定する。最大回転時間を経過していない場合にはステップS704に戻り、最大回転時間を経過した場合にはステップS706に進んで回転中の全てにリールを強制的に順次停止させる強制
停止処理を行う。
【0143】
一方、ステップS704にてストップスイッチ72〜74のいずれかが押下操作されて停止指令が発生した場合には、ステップS707に進み、リール停止処理を行う。このリール停止処理では、押下操作されたストップスイッチに対応するリールを停止させるが、役の抽選において役に当選し、当選フラグがセットされている場合にはRAM153のスベリテーブル格納エリアに格納されたスベリテーブルを参照して、可能な限り当選した役が所定の有効ライン上に並ぶように制御する。例えば、下ライン上に「スイカ」図柄が並ぶという役に当選し、「スイカ」図柄が上ラインに停止するタイミングでストップスイッチが押下操作された場合には、下ラインに停止するように図柄2つ分だけリールを滑らせる。但し、滑らせることのできる範囲は予め決められている(例えば最大で図柄4つ分)ため、ストップスイッチを押したタイミングによっては下ライン上に「スイカ」図柄が停止しないこともある。なお、ステップS706の強制停止処理においても、当選フラグがセットされている場合にはこれと同様の処理を行う。
【0144】
続いて、ステップS708では今回の停止指令が第1停止指令か否か、すなわち3つのリール全てが回転しているときにストップスイッチが押下操作されたか否かを判定する。第1停止指令の場合には、ステップS709に進み、スベリテーブル変更処理を行う。このスベリテーブル変更処理では、例えば当選した有効ライン上で役を揃えようとしたときに役の複合が発生するか否かを判定し、役の複合が発生しないときにはそのまま次のステップに移行し、役の複合が発生するときには当選した有効ラインを別の有効ラインに変更すると共に変更後の有効ラインにあったスベリテーブルに変更した後に次のステップに移行する。ここで、役の複合とは、例えば上ライン上で「スイカ」図柄を揃えようとしたときに左リールにて「チェリー」図柄が下ライン上に現れる場合のように複数の役が同時に発生する場合をいう。なお、スベリテーブル変更処理は役の複合を回避するとき以外にも行われることがある。
【0145】
一方、ステップS708で今回の停止指令が第1停止指令でないときには、ステップS710に進み、第2停止指令か否か、つまり3つのリールのうち1つのリールが停止し2つのリールが回転しているときにストップスイッチが押下操作されたか否かを判定する。第2停止指令のときにはステップS711に進み、停止目判定処理を行う。この停止目判定処理では、2つのリールが停止したときにその2つが「赤7」図柄等のボーナス図柄で揃っているか否かを判定し、揃っていないときにはそのまま次のステップに移行し、揃っているときにはスピーカ14から効果音等を発生させた後に次のステップに移行する。なお、停止目判定処理ではボーナス図柄が2つ揃う以外の別の条件が成立したか否かを判定してもよいし、効果音以外に補助表示部15を用いた演出を行ってもよい。
【0146】
そして、ステップS706の強制停止処理の後、ステップS709のスベリテーブル変更処理の後、ステップS710にて今回の停止指令が第2停止指令でなかったとき、又はステップS711の停止目判定処理を行った後には、ステップS712にて左、中、右リール42L,42M,42Rのすべての回転が停止したか否かを判定する。ステップS712がNOの場合にはステップS704に戻り、YESの場合には続くステップS713にて払出判定処理を行った後、本処理を終了する。払出判定処理では、役が有効ライン上に並んでいるか否かを判定し、役が有効ライン上に並んでいないときにはRAM153の払出予定数格納エリアに0をセットし、役が有効ライン上に並んでいるときにはその役が当選した役と一致しているか否かを判定し、一致していないときには上部ランプ13等によりエラー表示を行うと共に払出予定数格納エリアに0をセットする。一致しているときには払出予定数格納エリアに並んだ役と対応する払出数をセットする。
【0147】
次に、ステップS505のメダル払出処理について、図16のフローチャートに基づき説明する。
【0148】
メダル払出処理では、先ずステップS801にて払出数カウンタがカウントした払出数と、払出予定数格納エリアに格納された払出予定数とが一致しているか否かを判定する。払出数と払出予定数とが一致していないときには、ステップS802にて遊技がクレジットモードにて行われているか否かを判定する。クレジットモードであるときには、ステップS803においてクレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達しているか否かを判定する。上限に達していないときには、ステップS804にてクレジットカウンタのカウント値及び払出数をそれぞれ1インクリメントする。これにより残数表示部35及び獲得枚数表示部37の枚数がそれぞれ1インクリメントされる。
【0149】
一方、遊技がダイレクトモードにて行われているとき、またはクレジットカウンタのカウント値が上限に達しているときには、ステップS805にてメダル払出用回転板を駆動してメダルをホッパ装置91からメダル排出口17を介してメダル受け皿18へ払い出す。このとき、ステップS806ではホッパ装置91に取り付けられた払出検出センサ91aのメダル検出信号に応じて払出数を1インクリメントする。これにより獲得枚数表示部37の枚数が1インクリメントされる。そして、ステップS804またはステップS806で払出数を1インクリメントしたあと、再びステップS801に戻る。ステップS801で払出数と払出予定数とが一致したときには、ステップS807にてホッパ装置91のメダル払出用回転板を停止させ、本処理を終了する。なお、払出数や獲得枚数表示部37は、次回スタートレバー71が操作されたときにリセットされる。
【0150】
次に、ステップS506の特別遊技状態処理について、図17のフローチャートに基づいて説明する。
【0151】
特別遊技状態処理の説明に先立ち、ボーナスゲームについて説明する。レギュラーボーナス(以下「RB」という)ゲームは、12回のJACゲームで構成さえている。JACゲームは、1枚ベットのみ許されるゲームであり、JAC図柄(ここではリプレイ図柄で代用)が有効ライン上に揃う確率つまりJAC図柄成立の確立が非常に高いゲームである。JACゲームでJAC図柄が成立すると最大枚数(ここでは15枚)のメダルが払い出される。そして、JAC図柄が8回成立すると、JACゲームが12回に達する前であってもRBゲームが終了する。一方、ビッグボーナス(以下「BB」という)ゲームは、30回の小役ゲームと3回のJACインとから構成されている。小役ゲームとは高確率で小役が当選する(有効ライン上に「ベル」図柄などが揃う)ゲームであり、JACインとは12回のJACゲームに突入することを意味し、小役ゲーム中にJAC図柄が有効ライン上に揃うとJACインが成立する。JACゲームはRBゲームの場合と同様である。また、3回目のJACインによるJACゲームが終了すると小役ゲームが30回に達する前であってもBBゲームは終了し、30回の小役ゲームが終了するとJACインが3回に達する前であってもBBゲームは終了する。
【0152】
さて、特別遊技状態処理では、先ずステップS901にて遊技状態がボーナスゲーム中
か否かを判定する。ボーナスゲーム中でないときにはステップS902に進み、ボーナス図柄判定処理を行う。
【0153】
このボーナス図柄判定処理では、図18に示すように、まずステップS1001にてRB当選フラグがセットされているか否かを判定し、セットされているときにはステップS1002に進み、今回有効ライン上にRB図柄(例えば「BAR」図柄)が揃ったか否かを判定し、RB図柄が揃っていないときにはそのまま本処理を終了する。一方、今回有効ライン上にRB図柄が揃ったときには、ステップS1003においてRB当選フラグをリセットしRB設定フラグをセットしてボーナスゲームの1種であるRBゲームとし、図19に示すRBゲーム初期設定処理を実行して本処理を終了する。ステップS1001でRB当選フラグがセットされていないときには、ステップS1004にてBB当選フラグがセットされたか否かを判定し、セットされていないときにはそのまま本処理を終了する。BB当選フラグがセットされているときにはステップS1005に進み、今回有効ライン上にBB図柄(例えば図柄「赤7」)が揃ったか否かを判定し、BB図柄が揃っていないときにはそのまま本処理を終了する。一方、今回有効ライン上にBB図柄が揃ったときには、ステップS1006においてBB当選フラグをリセットしBB設定フラグをセットしてボーナスゲームの1種であるBBゲームとし、図20で示すBBゲーム初期設定処理を実行して本処理を終了する。
【0154】
なお、図19,図20において、残小役ゲームカウンタは小役ゲームの残りゲーム数(残小役ゲーム数ともいう)を表し、残JACインカウンタはJACイン可能な残り回数(残JACイン回数ともいう)を表し、残JAC成立カウンタはJAC図柄が成立可能な残り回数(残JAC成立数ともいう)を表し、残JACゲームカウンタはJACゲームの残りゲーム数(残JACゲーム数ともいう)を表す。残小役ゲーム数や、残JACイン回数や、残JAC成立数、残JACゲーム数は、適宜、ゲーム数表示部36に表示される。ちなみに、役の抽選で小役またはリプレイに当選して小役当選フラグまたはリプレイ当選フラグがセットされたときには、そのゲームで小役図柄またはリプレイ図柄を有効ライン上に揃えられないとこれらの当選フラグはリセットされるが、役の抽選でRBまたはBBに当選してRB当選フラグまたはBB当選フラグがセットされたときには、そのゲームでRB図柄またはBB図柄を有効ライン上に揃えられなかったとしてもこれらの当選フラグは次回に持ち越される。なお、BB又はRB当選フラグを持ち越した次ゲームにおける抽選処理では、小役又はリプレイの当選可否に関する抽選は行われるが、BB又はRBに関する抽選は行われない。また、BB又はRB当選フラグを持ち越した状態で小役又はリプレイに当選した場合には、小役又はリプレイが優先して揃えられるようにスベリテーブルが格納される。
【0155】
さて、図17に戻り、ステップS901で遊技状態がボーナスゲーム中のときには、ステップS903にてそのボーナスゲームがJACゲームか否かを判定する。JACゲームでないときにはBBゲームの小役ゲーム中であることを意味するため、ステップS904に進み、JAC図柄が有効ライン上に揃ったか否かを判定する。JAC図柄が有効ライン上に揃ったときには、ステップS905にてJACゲームを開始すると共に図20(b)のBBゲーム中JACゲーム初期設定処理を行い、本処理を終了する。一方、ステップS904でJAC図柄が有効ライン上に揃わなかったときには、小役ゲームが1ゲーム消化されたことになるため、ステップS906にて残小役ゲーム数を1ディクリメントし、ステップS907にてその残小役ゲーム数が0になったか否かを判定する。残小役ゲーム数が0でないときには本処理を終了し、0のときにはステップS908に進み、各種設定フラグやBB設定フラグや各種カウンタなどを適宜リセットしたりエンディング処理を行ったりする特別遊技状態終了処理を行い、本処理を終了する。
【0156】
ステップS903で遊技状態がJACゲームであるときには、ステップS909に進みJAC図柄が有効ライン上に揃ったか否かを判定し、JAC図柄が有効ライン上に揃ったときにはステップS910にて残JAC成立数を1ディクリメントする。その後、或いはステップS909でJAC図柄が有効ライン上に揃わなかったときには、JACゲームを1つ消化したことになるため、ステップS911にて残JACゲーム数を1ディクリメントする。続いて、ステップS912では残JAC成立数か残JACゲーム数のいずれかが0になったか否かを判定し、いずれも0になっていないとき、つまりJAC図柄がまだ8回成立しておらずJACゲームも12回消化されていないときには、そのまま本処理を終了する。一方、いずれかが0になっていたとき、つまりJAC図柄が8回成立したかJACゲームが12回消化されたときには、JACインが1回消化されたことになるためステップS913にて残JACイン回数を1ディクリメントし、続くステップS914にてその残JACイン回数が0か否かを判定する。0のときには先に述べたステップS908の特別遊技状態終了処理を行い、本処理を終了する。ちなみに、当該ボーナスゲームがRBボーナスである場合には、当初の残JACイン回数が1(図19参照)であるからステップS913で0になり、ステップS914で必ず肯定判定され、ステップS908の特別遊技状態終了処理にてRB設定フラグがリセットされる。
【0157】
一方、ステップS914で残JACイン回数がゼロでないとき、つまりBBゲームでJACインが3回消化されていないときには、ステップS915においてJACゲーム設定フラグをリセットするJACゲーム終了処理を行ったあと、今回JACインしたときに小役ゲームを1ゲーム消化しているためステップS906にて残小役ゲーム数を1ディクリメントし、続いてステップS907にてその残小役ゲーム数が0になったか否かを判定し、残小役ゲーム数が0のときには先に述べたステップS908の特別遊技状態終了処理を行い、本処理を終了する。一方、残小役ゲーム数が0でないときにはBBボーナスにおける小役ゲームが30回に達しておらず且つJACインも3回に達していないため、本処理を終了する。
【0158】
次に、各リール42を回転させるためのステッピングモータ61についてより詳細に説明する。
【0159】
図21はステッピングモータ61の動作原理を示す接続図である。ステッピングモータ61として本実施形態では、1−2相励磁方式を採用したハイブリッド(HB)型の2相ステッピングモータを使用している。なお、ステッピングモータはハイブリッド型や2相に限らず、4相あるいは5相のステッピングモータなど、種々のステッピングモータを使用することができる。
【0160】
ハイブリッド型のステッピングモータ61は、中央に配置されたロータ(回転子)62と、ロータ62の周囲に配された第1〜第4ポール63〜66とより構成されている。
【0161】
ロータ62は、N極に着磁された手前側ロータ62aと、S極に着磁された奥側ロータ62bとで構成され、手前側ロータ62aの周囲に設けられた歯(小歯)と歯の間に、奥側ロータ62bの周囲に設けられた歯が位置するように1/2ピッチだけ相対的にずらされた状態で回転軸に取り付けられている。そして、手前側ロータ62aと奥側ロータ62bとの間に図示しない筒状磁石が取着されている。
【0162】
第1ポール63と第3ポール65には、図22で示すように励磁コイルL0と励磁コイルL2がバイファイラ巻きされ、励磁コイルL0の巻き終わり端と励磁コイルL2の巻き始め端とが結線され、ここに所定の直流電流+B(例えば+24ボルト)が印加される。同じく、第2ポール64と第4ポール66にも励磁コイルL1と励磁コイルL3がバイファイラ巻きされ、励磁コイルL1の巻き終わり端と励磁コイルL3の巻き始め端とが結線され、ここに上述した直流電流+Bが印加される。
【0163】
ここで、第1ポール63の励磁コイルL0に励磁信号を印加し、第1ポール63をS極に励磁すると共に第3ポール65をN極に励磁する相をA相とし、これとは逆に第3ポール65の励磁コイルL2に励磁信号を印加し、第1ポール63をN極に励磁すると共に第3ポール65をS極に励磁する相を逆A相と称する。同様に、第2ポール64の励磁コイルL1に励磁信号を印加し、第2ポール64をS極に励磁すると共に第4ポール66をN極に励磁する相をB相とし、これとは逆に第4ポール66の励磁コイルL3に励磁信号を印加し、第2ポール64をN極に励磁すると共に第4ポール66をS極に励磁する相を逆B相と称する。
【0164】
ステッピングモータ61が1相励磁駆動方式の場合には、A相、B相、逆A相および逆B相に対して順次励磁信号を印加することにより、ロータ62を時計方向又は反時計方向に回転駆動させることができる。
【0165】
つまり、例えばまずA相に通電すると、S極になった第1ポール63の突起と手前側ロータ62aの歯、N極になった第3ポール65の突起と奥側ロータ62bの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次にB相に通電すると、S極になった第2ポール64の突起と手前側ロータ62aの歯、N極になった第4ポール66の突起と奥側ロータ62bの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次に逆A相に通電すると、N極になった第1ポール63の突起と奥側ロータ62bの歯、S極になった第3ポール65の突起と手前側ロータ62aの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次に逆B相に通電すると、N極になった第2ポール64の突起と奥側ロータ62bの歯、S極になった第4ポール66の突起と手前側ロータ62aの歯とがそれぞれ吸引力により向き合う。この順序で励磁することにより、ロータ62は図21において時計方向に回転する。
【0166】
これに対して、本実施形態では、1相励磁と2相励磁とを交互に行う1−2相励磁駆動が採用されている。1−2相励磁駆動では以下の(1)〜(8)の励磁シーケンス(励磁順序)に従って励磁が行われる。
【0167】
すなわち、1組のみの励磁が1相励磁であり、2相を同時に励磁するのが2相励磁であるから、図24に示すように1−2相励磁駆動は、(1)A相に通電し(1相励磁)、(2)A相とB相の両方に通電し(2相励磁)、以下同様、(3)B相に通電し、(4)B相と逆A相の両方に通電し、(5)逆A相に通電し、(6)逆A相と逆B相の両方に通電し、(7)逆B相に通電し、(8)逆B相とA相の両方に通電し、その後(1)に戻るような駆動方式である。本実施形態では504パルスの駆動信号によりリールが1周する構成であるため、1パルスの駆動信号に基づく角度変化、すなわち1ステップあたりの角度変化は約0.714°となる。
【0168】
ステッピングモータ61に対する駆動信号(駆動信号用データ)は、図24に示す励磁データとしてモータドライバ67に与えられる。この励磁データは主制御装置131のRAM153に格納されており、タイマ割込み処理によって入出力ポート155に適切な励磁データが出力される。この励磁データによってステッピングモータ61に対する励磁相が定まり、その励磁相に対して励磁信号(電流)が通電される。
【0169】
回転開始時つまり初期励磁時に上述の励磁順が狂ったり、励磁間隔が短かったり、励磁間隔が極端に不揃いであったりすると、場合によっては脱調したり、回転が不安定になったりする。ここに、励磁間隔とは入出力ポート155における出力ポートへのデータの書き込み間隔であって、これは入出力ポート155における出力ポートからの励磁データの出力間隔を意味する。
【0170】
さて、スロットマシン10の回転駆動モータとしてステッピングモータ61(61L,61M,61R)を使用する場合にあっては、図23に示すような駆動特性が要求される。
【0171】
この駆動特性は、スタートレバー71が操作されてからステッピングモータ61が回転を始め一定の定速回転(定速回転状態)に至るまでの加速期間Taと定速回転期間(定速期間)とに大別でき、定速回転期間はストップスイッチ72〜74が押下操作されるまで回転速度を維持しつづける維持期間Tbと、ストップスイッチ72〜74の押下操作に基づいて所定のスベリを伴いながら停止する停止期間Tcとに分けられる。
【0172】
加速期間Taの長さに関する規制は設けられていない一方、ストップスイッチ72〜74が操作されない場合の加速期間Taと維持期間Tbとを加えた時間は30秒以上でなければならないという規制が設けられている。停止期間Tcについても、ストップスイッチ72〜74を操作してから最大約190msec以内に回転駆動モータ(ステッピングモータ61)の励磁相を固定することが要求されている。
【0173】
ここで、ステッピングモータ61は加速状態からできるだけ早く定速回転状態に移行させることが望ましい。そのためにはステッピングモータ61に対する励磁相への割込み(励磁相である1相励磁から2相励磁への切り替えおよび2相励磁から1相励磁への切り替えを言う)を早めればよいが、そうすると先述したように脱調や回転の不安定性をもたらす恐れがある。従って、かかる懸念を伴わない範囲で最適な割込み処理を行う必要がある。
【0174】
割込み処理によって励磁信号を励磁コイルに印加する本実施形態においては、励磁相への適切な割込みタイミングを設定する必要がある。このため、まずモータ加速時におけるロータ62の回転揺れが抑えられるまでの間は、同一励磁相により励磁状態を固定する。
【0175】
基本的には、初期励磁(初速ゼロのときの励磁)の状態をある程度維持しないと脱調や回転の不安定性が解消しにくいことを考慮する。これは、初期励磁の際にロータ62の歯がポール63〜66の突起に吸引されるときに発生するロータ62の回転揺れ(往復動を伴った微小振動)の収束程度に係ってくる。リール42L,42M,42Rのイナーシャーなどによっても相違するが、実験によれば30msecで1往復(サイクル)する揺れが5〜6往復位繰り返してからロータ62が停止した。従って、回転揺れをなくしながら加速処理を行うには、同一励磁相で固定する時間として少なくとも初期励磁をしてから150〜180msecの時間が必要となることが判明した。従って、初期励磁相を固定する初期励磁保持期間としてこの時間を越えた時間を設定すればよい。本実施形態ではタイマ割込みが1.49msecに設定されているため、初期励磁保持期間を193.7msec(=1.49msec×130割込み)に設定した。なお、180msecを超えていればよいため、180.29msec(=1.49msec×121割込み)を初期励磁保持期間としてもよい。初期励磁保持期間は、図24に示す励磁信号用の励磁データ(例えば励磁順2に示す励磁データ09H)(Hはヘキサデジマル表示)が入出力ポート155から連続してモータドライバ67に出力される。
【0176】
加速期間Taのうちで、初期励磁を行う加速期間を第1の加速期間とし、定速回転に至るまでの加速期間を第2の加速期間とすれば、例えば図25に示すように、第2の加速期間では定速回転に至るべく励磁信号の励磁相への割込み処理が頻繁に行われる。
【0177】
ここで、初期励磁の励磁相を1相励磁とするか、2相励磁とするかが問題となる。初期励磁は高トルクでロータ62を回転させる必要があり、初期励磁の励磁相は1相励磁よりもさらに高トルクが得られる2相励磁が好ましい。これは以下に示すような理由による。
【0178】
まずステッピングモータとして1−2相励磁方式を採用したハイブリッド(HB)型の2相ステッピングモータでは、加速時の初期励磁相としては、1相励磁の他に2相励磁が考えられる。1相励磁は特定の励磁相のみを駆動するもので、この1相励磁によって初速時の回転トルクを得る。これに対して2相励磁は特定の2つの励磁相を同時に駆動するもので、2相励磁によって初速時の回転トルクを得る。リールの大きさやイナーシャーなどによっても相違するが、通常のスロットマシンであれば1相励磁でもリールを初速ゼロから加速させることが可能である。しかしながら、1相励磁の場合には2相励磁と比較して発生する回転トルクが小さいため、十分な初速が得られない可能性がある。十分な初速が得られなければ脱調する可能性が高くなるため、初期励磁は2相励磁が好ましい。また、ストップスイッチ72〜74の押下操作に基づいてリール42L,42M,42Rにブレーキ(制動)をかけてから実際に停止するまでには、所定のステップ角分だけ滑って停止する。滑って停止した際には、この角度のずれ分を吸収しつつ次回の加速処理を行う必要があり、できる限り初期励磁での電磁的吸引力は大きい方が好ましい。2相励磁の場合には1相励磁よりも電磁手吸引力が大きいので、この角度のずれに伴う回転揺れを素早く吸収することができる。以上のことを総合的に勘案すると、初期励磁は1相励磁より2相励磁の方が好ましいことになる。
【0179】
初期励磁を2相励磁に設定した場合で、しかも第2の加速期間内で所定の回転速度まで短期間に到達させるための割込みタイミングとしては、図25に示すようなタイミング例が好適である。また、初期励磁としての2相励磁は、図24に示した励磁順のうち最も早い励磁順2を選択することができる。勿論、回転停止時の励磁相によっては、異なる励磁順(励磁順4、励磁順6または励磁順8)となる場合もある。1.49msecごとの割込みタイミングに同期して励磁信号を印加してからは130割込み(193.7msec)の間、この励磁状態を保持する。
【0180】
第2の加速期間では、1−2相励磁を交互に繰り返すが、励磁相への割込みタイミング、換言すれば相励磁の保持期間として、図25のように1相励磁の励磁保持期間と2相励磁の励磁保持期間とが細かく制御される。この例では、第2の加速期間に入ると、2相励磁に続く1相励磁が8割込み分行われ、その次の2相励磁は7割込み分だけ行われるというように、割込みが漸次短くなるように設定して励磁時間を漸次短縮すると共に、最後には最小の割込み間隔で励磁相が順次切り替わる通常の1−2相励磁となるように設定されている。したがって図25に示すように、第2の加速期間における最後の励磁相が2相励磁であってこれが1割込みであるときには、次の定速回転期間における最初の励磁相は1相励磁であって割込み間隔は1割込みとなる。このように第2の加速期間での割込み処理タイミングを、定速回転に近づくにつれ順次短くすることで、高速な加速処理を短時間で実現することができると共に、定速回転へのスムーズな移行が可能になる。なお、図25に示す第2の加速期間は全体の加速期間Taが317.370msecに設定さえているときの例であり、全体の加速期間Taがこれとは異なる時間に設定されているときには、その時間に応じて第2の加速期間が選定されると共に図25とは異なる割込み処理が行われることは言うまでもない。
【0181】
さて、ステッピングモータ61の駆動特性に関する説明に戻ると、リール42L,42M,42Rを停止させる際には、上述したようにスベリ処理(1〜4図柄分の回転処理)及びブレーキ処理を所定時間ts(=109msec)以内に行う必要がある。ブレーキ処理を行う際には、2相励磁を行った直後に4相励磁を行う。2相励磁のみにてブレーキ処理を行った場合、強い制動力によって回転速度が急激に低下して回転が乱調する可能性がある。しかし、2相励磁直後に4相励磁を行うことにより、回転を乱調させることなく滑らかにリール42L,42M,42Rを停止させることができる。また、1相励磁よりも2相励磁のときの方が回転位置を特定し易いため、2相励磁の直後に4相励磁を行うことで停止位置精度を高めることもできる。
【0182】
上述したステッピングモータ61を駆動するための駆動信号の生成処理は、CPU151に対して定期的に発行されるタイマ割込み処理内で行われる。駆動信号としてはRAM153内にストアされた励磁順に則った励磁データ(図24参照)が利用され、この励磁順にしたがってモータドライバ67に対応する励磁データが供給される。このため、RAM153にストアされた励磁データはタイマ割込みが発生する都度RAM153から読み出され、入出力ポート155の出力ポートに書き込まれる。この入出力ポート155に書き込まれた励磁データは即座にモータドライバ67に供給され、これによって対応する励磁コイルL0〜L3へ通電処理がなされる。
【0183】
ここで、主制御装置131にて行われるリールの回転に関わる制御のうち、タイマ割込み処理にて行われるステッピングモータ制御処理(図10のステップS206)、及び、リール制御処理のリール回転処理(図15のステップS702)にて行われるリールの回転位置検出処理について説明する。なお、説明の便宜上、ステッピングモータ制御処理を先に説明し、その後回転位置検出処理について説明する。
【0184】
図26はステッピングモータ制御処理に関するフローチャートである。
【0185】
ステップS1101においてステッピングモータ61の制御に関わる初期化処理が終了すると、ステップS1102に進み、モータ制御処理として主に駆動モータであるステッピングモータ61に対する回転制御のための駆動信号(具体的には後述する励磁データであるので、以下は励磁データという)の生成処理が行われ、生成された励磁データは一時的にRAM153に保存される。モータ制御処理では励磁データの生成処理の他に、図柄のオフセット処理や、図柄番号の更新処理等が行われる。
【0186】
回転制御のための励磁データ生成処理(RAM153からの励磁データ取得処理)などはそれぞれのリール42L,42M,42Rに対して順次実行される。1つのリール、例えば左リール42Lに対する励磁データ生成処理などはRAM153の作業用エリアに設けられた左リール42L用の回転制御データ(後述する)を使用して行われ、その生成処理などが終了すると、次のリール例えば中リール42Mに対しての励磁データ生成処理などに遷移する。従って、ステップS1103ではソフト的に次の作業用エリアへの遷移処理(アドレス変更処理)を行い、続くステップS1104では全てのリールに対する励磁データの生成処理などが終了したか否かを確認する。全てのリールに対する励磁データの生成処理などが終了していない場合には、ステップS1102に戻り、残りのリールに対する励磁データの生成処理などが行われる。
【0187】
3つのリール42L,42M,42Rの全てに対する回転制御処理、つまり励磁データ生成処理などが終了した場合には、ステップS1105に進み、RAM153に保存されているデータのうち各リール42L,42M,42Rに対する励磁データが入出力ポート155に出力される。
【0188】
入出力ポート155への出力は、入出力ポート155の対応する出力ポートへのデータ書き込み処理であるから、モータドライバ67には励磁データの入出力ポート155への書き込みと同時に励磁データが供給されたことになる。その結果、ステッピングモータ61は即座に励磁データによって指定された励磁相への通電処理を行い、ロータ62に対する励磁処理がなされることとなる。
【0189】
図27は上述したモータ制御処理S1102の具体的な処理例である。このモータ制御処理では、少なくともウエイトタイマ、加速カウンタおよび励磁順ポインタ(何れもRAM153を利用したソフトウエア処理)が使用される。
【0190】
ここに、1つのタイマ割込み期間を単位励磁時間Tとしたとき、ウエイトタイマには同一励磁モードでのタイマ割込み数(励磁時間)が設定される。図25にその例を示した。第1の加速期間では2相励磁モード(加速順序1)が130単位、つまり130割込み分だけ連続して実行される。したがって、ウエイトタイマには130と設定される。同様に、例えば第2の加速期間にあって、加速順序2では1相励磁モードが8単位(=8割込み=8励磁時間)に亘って連続して実行されるため、ウエイトタイマには8と設定される。
【0191】
加速カウンタは、図25において加速順序を指定するためのものである。加速処理は25ステップの励磁パターン(加速順序1〜25)で構成されている。特定の加速位置を指定するには、「0」から「24」までのカウンタ値を指定すればよいので、加速カウンタの初期値は本来「24」あるいは「0」であるが、本実施形態において加速カウンタに設定される初期値は「25」である。詳細は後述する。
【0192】
図25の各データはテーブル化されてROM153に保存されているので、これらを励磁時間および加速カウンタテ−ブルと呼称することもできる。
【0193】
励磁順ポインタは図24に示すステッピングモータ61に対する励磁相を決めるときに使用されるポインタである。1−2相励磁のステッピングモータ61を使用した場合、1相励磁と2相励磁とを交互に行うが、そのときの相励磁パターンは図24のように8パターンとなる。どの相励磁のときにどの励磁データを出力励磁データとして取得し、これをRAM153に一時的に保存するかが、この励磁順ポインタの値(0〜7)によって指定される。
【0194】
回転開始時の励磁順ポインタの値は、詳細は後述するが、直前にステッピングモータ61を停止させたときに使用した励磁相がどのパターンに属する励磁相を使用したかによって相違する。回転中は順次励磁順ポインタの値を更新しながら使用する。
【0195】
続いて、スタートレバー71およびストップスイッチ72〜74の操作に関連させてモータ制御処理を図27のフローチャートに基づいて説明する。以下の説明はあくまでも1つのリールを制御するためのステッピングモータ61に対する処理例である。
【0196】
まずスタートレバー71が操作されていない状態における処理を説明する。
【0197】
スタートレバー71が操作される前のウエイトタイマの値は0であり、加速カウンタの値も0である。そのため、ステップS1201におけるウエイトタイマが0か否かの判定処理では肯定判定し、ステップS1211に進む。ステップS1211では加速カウンタ、ステップS1212では出力励磁データを「0」と設定して本処理を終了する。従って、スタートレバー71が操作されるまでの間、ステッピングモータ61は停止状態を維持する。
【0198】
次にスタートレバー71の操作に伴う処理について説明する。
【0199】
スタートレバー71の操作は通常処理(図13のステップS502)にて検出される。スタートレバー71の操作が検出されると、後述するリール回転処理において加速カウンタの値が「25」と設定される。
【0200】
スタートレバー71が操作されてもウエイトタイマの値は0のため、この場合にもステップS1201を経てステップS1211に進み、加速カウンタの値を判別する。加速カウンタの値は「25」とセットされているため、この場合にはステップS1221にて加速カウンタの値を1ディクリメントする処理を行う。ステップS1222では再度加速カウンタの値が0でないか否かを判別する。このときの加速カウンタの値は「24」であるからステップS1231に進み、図25に示すテーブルから加速カウンタの値「24」における励磁時間の内容を参照し、かかる励磁時間をウエイトタイマに設定する。本実施形態では、第1の加速期間に相当し、励磁時間として「130」を設定する。
【0201】
ウエイトタイマへのセット処理が終了すると、ステップS1232では励磁順ポインタを1インクリメントする更新処理を実行する。そして、ステップS1233では、更新処理された励磁順ポインタの値(この例では「5」)に対応した励磁データを図24に示すテーブルより取得し、その励磁データ(06H)を左リール42L用の出力励磁データとしてRAM153に保存する。保存された励磁データは他のリール用のステッピングモータに対する励磁データを取得した後、図28に示すように入出力ポート155へ同時に出力される。
【0202】
その後、ステップS1234にて図柄オフセットの値を更新すると共に、ステップS1235以下に示すリールインデックスセンサ55による基点位置検出処理などを行う。このうち、ステップS1244及びS1245はリール異常処理であって、励磁データを印加したにも拘わらずリールが正常に回転しないようなときの処理であり、またステップS1251〜S1254まではステッピングモータ61に対する回転停止処理(ブレーキ処理)である。なお、リール制御処理のリール回転処理(図15のステップS702)にて行われる後述するリールの回転位置検出処理にて上記基点は検出される。つまり、基点とは、第1センサカットバン56(第1突部56a)の始端部56s,終端部56e、第2センサカットバン57(第2突部57a)の始端部57s,終端部57eのいずれかであり、この基点に基づいて、第1センサカットバン56(第1突部56a)の始端部56s、すなわち本実施形態におけるリールの原点位置も確定される。
【0203】
これらの処理は後述するとして、モータ加速処理が正常であれば上述のステップS1244からステップS1254までがスキップされて図10に示すタイマ割込み処理にリターンする。
【0204】
以上のように、スタートレバー71が操作されると、加速カウンタにカウンタ値「25」がセットされ、3つのリール42L,42M,42Rのそれぞれに対応するステッピングモータ61L,61M,61Rに対してモータ始動用の励磁データがそれぞれ供給されることでそれぞれのロータ62が始動する。次にタイマ割込み時間になると、再びモータ制御処理がコールされる。このときの処理を次に説明する。
【0205】
この場合にはウエイトタイマの値は「130」であるからステップS1202に進み、ウエイトタイマの値を1ディクリメントする減算処理を実行してタイマ割込みにリターンする。この結果、加速カウンタや励磁順ポインタの値は前のタイマ割込み時と同じ値を保持する。つまり、同じ励磁相(この例では2相励磁)によるモータ加速処理が継続される。この同じ励磁相を使用したモータ加速処理はトータル130割込み分連続して行われ、ウエイトタイマはタイマ割込みの都度減算処理される。この結果、130割込みが行われたときウエイトタイマの値はゼロとなる。
【0206】
一方、加速カウンタの値はこの第1の加速期間中全く変化しない。130割込みが終了してウエイトタイマの値が0となることで、ステップS1211を介してステップS1221に進み、加速カウンタを減算処理する。その後ステップS1222及びS1231において、1ディクリメントされた加速カウンタの値「23」に対応した励磁時間を図25のテーブルより取得(8割込み)し、取得したこの励磁時間の値(=8)をウエイトタイマに設定する。ステップS1232〜S1234では、励磁順ポインタの値を1インクリメントして「6」とし、この励磁順ポインタの値「6」に対応した励磁データ「02H」(1相励磁)を出力励磁データとしてRAM153に格納する。その後、他のリール42M,42Rについても同様な出力励磁データの取得処理を行い、全てのリール42L,42M,42Rに対して出力励磁データの取得処理が終了した段階でこれら出力励磁データを入出力ポート155にそれぞれ出力し、第2の加速期間に関する処理を開始する。したがって、第2の加速期間は最初は1相励磁が8割込み分だけ連続して行われる。
【0207】
第2の加速期間の最初は加速順序2に相当する処理である(図25参照)。この加速順序2における加速処理でタイマ割込みが8割込み分終了する(ステップS1201がYES)と、ステップS1221において加速カウンタの値を更にディクリメントする。すると励磁順ポインタの値が「赤7」となる励磁データ「03H」が図24のテ−ブルより読み出されることとなり、今度は7割込み分の連続加速処理が2相励磁によって行われる。
【0208】
このように加速カウンタを順次減算処理しながら第2の加速期間中における加速処理を実行するため、やがて加速カウンタの値は「0」となる。ステップS1221にて減算処理したことにより加速カウンタの値が「0」となった場合には、ステップS1222において否定判別を行ってステップS1223に進む。ステップS1223では加速カウンタの値を「1」とする処理を実行する。その後、ステップS1231に進み、ステップS1221で減算したときの加速カウンタの値「0」に対応した励磁時間に相当する値をウエイトタイマに設定する。その後ステップS1232,S1233では、励磁順ポインタを更新してこの例では「0」のポインタに該当する励磁データ「01H」を図24のテーブルより読み出し、これを出力励磁データとしてセットする。したがって、ステップS1221での加速カウンタの値が「0」になると、図25に示すテーブルを参照した際には1回のタイマ割込み分だけ励磁を行う。
【0209】
ステップS1221で加速カウンタの値が「0」となっても、ステップS1223の処理で加速カウンタの値は「1」となる。そのため、次のタイマ割込み処理において、励磁順である加速順序25(図25参照)の次の処理ステップでは、ステップS1211を経由してステップS1221に進み再度加速カウンタの減算処理を行う。これによって加速カウンタの値は再び「0」となるから、ステップS1231では図25の加速順序25に相当する励磁時間を再度ウエイトタイマに設定することになる。また、励磁順ポインタはステップS1232の処理で「1」に更新される結果、励磁相は2相励磁に切り替わる。
【0210】
つまり、加速順序25の次のタイマ割込み処理からは、ステップS1221,S1223において加速カウンタの「0」、「1」のか減算処理を交互に繰り返すこととなる一方、ステップS1231では常に加速カウンタ「0」の励磁時間をウエイトタイマに設定する。また、ステップS1232、S1233において励磁データは毎回更新されるため、ステッピングモータ61は1相励磁と2相励磁とを交互に繰り返す回転モードとなる。これは定速処理に他ならず、換言すれば、加速順序25まで励磁処理が進むと、それ以降は定速回転モードに遷移することになる。
【0211】
次に、ストップスイッチ72〜74の操作に伴う処理について説明する。
【0212】
さて、この定速回転モード中に遊技者が任意のストップスイッチ72〜74を操作してリール42L,42M,42Rを止める操作を行うと、以下に示す処理によってリール42L,42M,42Rの回転が止まる。
【0213】
回転停止処理の前に、図柄オフセットと図柄番号の説明を行う。ステップS1233において励磁データを取得すると、ステップS1234,S1235にて図柄オフセットの値を更新すると共に、リールインデックスセンサ55(図6参照)によるリールの基点位置検出処理を行う。ステップS1235では、リールの基点位置が上記所定検出位置(リールインデックスセンサ55)を通過したか否かを確認する。リールの基点位置の通過を確認した場合にはリールの原点位置が確定したことを意味するため、ステップS1236に進み、当該リールの原点位置が所定検出位置を通過するタイミングに合わせた図柄オフセットカウンタ及び図柄番号カウンタの更新処理を実行する。つまり、リールの各基点位置に応じた図柄オフセットカウンタ及び図柄番号カウンタの値をセットし、当該リールの原点位置が所定検出位置を通過するタイミングで図柄オフセットカウンタ及び図柄番号カウンタの値が0にリセットされるような更新処理が行われる。より詳しくは、検出された基点が、第1センサカットバン56の始端部56s(原点位置)の場合には、図柄番号の値が「0」、図柄オフセットの値が「0」にセットされる。また、検出された基点が、第1センサカットバン56の終端部56eの場合には、図柄番号の値が「0」、図柄オフセットの値が「21」にセットされる。また、検出された基点が、第2センサカットバン57の始端部57sの場合には、図柄番号の値が「10」、図柄オフセットの値が「12」にセットされる。また、検出された基点が、第2センサカットバン57の終端部57eの場合には、図柄番号の値が「12」、図柄オフセットの値が「6」にセットされる。
【0214】
図柄番号は図柄の番号を連番で示すものであり、トータル21個の図柄が用意されているので、図柄番号は「0」〜「20」の値をとる。図7にて説明の便宜上付与した番号は「1」が図柄番号「0」に対応し、「21」が図柄番号「20」に対応している。図柄オフセットは1つの図柄をリールの回転方向に24等分した値であり、[0]〜「23」の値をとる。図柄オフセットの値が「24」になると、ステップS1241にてチェックされてステップS1242に進み、図柄番号を更新すると共に図柄オフセットの値を0にリセットする。
【0215】
さて、ブレーキをかけたとしても、ロータ62にはすべりがあるので3〜4ステップ分滑って停止する。また上述したように、モータ始動時の励磁相としては2相励磁であるのが好ましく、ブレーキは2相励磁直後、つまり1相励磁のタイミングで開始されるように、ストップボタン72〜74の操作タイミングに拘わらずモータ停止時期(リール停止時期)を把握しておく必要がある。
【0216】
そこで、ステップS1242において図柄番号の更新処理や図柄オフセットをリセットした後の処理として、ステップS1251のようなリール停止時期を判別する処理ステップを置いている。このステップS1251では、現在出力中の励磁相が2相励磁であり、図柄オフセット値が所定オフセット値を超えない範囲となっているかをそれぞれ判別する。ここで、現在の励磁相が2相励磁であるかどうかは、励磁順ポインタの値を参照すればよく、所定オフセット値を越えたかどうかは図柄オフセット値を参照すればよい。図柄オフセット値を考慮するのは、図柄オフセット値が大きくなればなるほど停止時における隣接するリールとの図柄位置の相対的ずれが大きくなるからである。人間の識別力では4オフセット以上になると図柄のずれがはっきり認識できるようになるため、図柄オフセット値が4以下のときに回転停止処理を実行する必要がある。
【0217】
したがってこの条件を満足しないとき(ステップS1251がNO)にはそのまま本処理を終了し、タイマ割込み処理に戻る。リール停止条件を満足している(ステップS1251がYES)ときで且つストップスイッチ72〜74の何れかが押されたときには、ステップS1252にて現在の図柄番号とセットされた停止図柄の図柄番号との比較を行う。両者の図柄番号が一致していないときにはそのまま本処理を終了してタイマ割込み処理に戻るが、両者の図柄番号が一致したときにはステップS1253に進み、ブレーキ設定処理を行う。なお、ここに言う停止図柄とは、スタートレバー71が操作された際に抽選された役と対応する図柄のことを言う。
【0218】
このブレーキ設定処理ではブレーキ用励磁データの設定処理を行う。本実施形態では4相が同時励磁されるように設定を行う。また、ウエイトタイマにブレーキ時間を設定する。本実施形態では159割込み分(=236.91msec)がブレーキ時間として設定されており、ウエイトタイマには「159」がセットされる。これに加えて加速カウンタをリセット(=0)する。ウエイトタイマを上述した値(=159)にセットするとステップS1201,S1202の処理が159割込み分行われるため、その間はブレーキ用励磁データが連続して出力されることによりロータ62が完全に停止する。
【0219】
ブレーキ設定処理が終了すると、ステップS1254では次回回転時に使用する励磁順ポインタに対する調整処理が行われる。励磁順ポインタの調整処理はロータ62のすべりを考慮する。上述したように、ブレーキ処理がなされる際にロータ62は3〜4ステップ分程度滑ってから停止するのが殆どであるため、例えば図24に示す励磁順ポインタ「0」でブレーキをかけると、励磁順ポインタ「4」の位置でロータ62が停止しているものと推定される。そこで、励磁相の調整分として「4つの励磁用」分だけ進める。この結果ステップS1232における更新後の励磁順ポインタ値は「5」となる。
【0220】
モータ制御処理の最後に、リールの回転に異常が発生した際の処理を説明する。
【0221】
すでに説明したように、加速期間では加速カウンタの加減算に応じて図柄オフセットの値を更新し、定速回転期間ではタイマ割込みを行うたびに図柄オフセットの値を更新する。そして、図柄オフセットの値が「24」になると、図柄番号を更新すると共に図柄オフセットの値をリセットする。また、リールの基点位置を検出する(リールの基点位置がリールインデックスセンサ55を通過する)と、原点位置の通過タイミングに合わせた図柄番号及び図柄オフセットの値のリセット処理を行う。これらの処理を行うことにより、図柄番号の値を基準としてどの図柄が表示窓31を介して視認可能となっているかが判り、図柄オフセットの値によって表示窓31から図柄のどの範囲が視認可能となっているかが判る。例えば図柄番号「0」,図柄オフセット「0」のときには、表示窓から図柄番号「0」〜「2」の図柄が視認可能となっている。
【0222】
スタートスイッチ71の操作によりステッピングモータ61が正常に加速して定速回転に至る正常回転の場合には上述したような状況が再現される。しかし、正常に加速しなかった場合や、故意にリールを押さえて回転を止めたりすると、以下のような異常回転処理となる。
【0223】
まず、上述したようにリールは504パルスの励磁信号によって1回転する。したがって、正常回転を行っていれば、リールの原点位置(始端部56s)がリールインデックスセンサ55を通過してから504パルスの励磁信号を出力するとリールの原点位置(始端部56s)の通過を再度検出する。しかし、加速が正常に行われずにリールが回転を開始しなかった場合や、故意にリールを押さえて回転を止めていた場合には、504パルスの励磁信号を出力してもリールの原点位置(始端部56s)の通過を検出しない。この結果、ステップS1236における図柄番号のリセット処理が行われないため、ステップS1242において図柄番号は最大値「20」を超えて「21」に更新される。図柄番号の値が「21」となっても、次回の処理ではカウンタ加減算処理が行われるため、図柄オフセットの値は今まで通り更新処理される。
【0224】
この場合にはステップS1241を経て、ステップS1243において図柄番号の値がチェックされる。図柄番号は「0」から「20」までであるので、その値が「21」となったときには異常回転状態とみなすことができる。しかしながら、異常回転状態の原因がステッピングモータ61の動作上のばらつきによる可能性もあり得るため、ステップS1244にて4オフセット以上図柄オフセットの値を更新したかを判別し、更新している場合に始めて異常回転状態と判断してステップS1245の異常処理を行う。異常処理では加速カウンタにその初期値である「25」をセットし、次のタイマ割込み期間から再び加速処理を行う。ちなみに、ステッピングモータ61には動作上のばらつきがあり、理想的には1回転=504パルスとなるが、場合によっては503パルスあるいは505パルスで1回転することも考えられる。そこでステップS1244では余裕をもって4オフセット分を異常検出値として設定している。
【0225】
なお、このステップS1245における異常処理の回数が規定回数(例えば3回)を超えたときには、この異常状態を報知する処理(ホール内に設けられた異常ランプに対する点滅処理、ホール管理者へのブザー報知処理など)を講じることもできる。
【0226】
次に、リールの回転位置検出処理について具体的に説明する。便宜上、先ず図29,30を参照して各センサカットバン56,57の配置構成、駆動信号、回転角度及び周回時間との関連性について述べる。その後、図28を参照して回転位置検出処理について述べる。図28は回転位置検出処理に関するフローチャートであり、図30は回転位置検出に関わるタイムチャートである。
【0227】
上述したように本実施形態では504パルスの駆動信号によりリールが1周する構成であるため、1パルスの駆動信号に基づく角度変化、すなわち1ステップあたりの角度変化は約0.714°となる。従って、本実施形態ではタイマ割込みが1.49msecに設定されているため、リールが1周するには、750.96msec(=1.49msec×504パルス)となる。
【0228】
図29,30に示すように、第1突部56aの長さ、すなわち始端部56sから終端部56eまでの弧の長さが、左リール42Lの所定回転角度15°に対応した長さとなっていることから、始端部56sから終端部56eまでの移動(角度変化)に要する駆動信号数は21パルスであり、その移動に要する時間t1は31.29msec(=1.49msec×21パルス)となる。
【0229】
また、第1突部56aの終端部56eから、第2突部57aの始端部57sまでの非検出区間の長さは、左リール42Lの所定回転角度165°に対応した長さとなっていることから、この区間の移動(角度変化)に要する駆動信号数は231パルスであり、その移動に要する時間t2は344.19msec(=1.49msec×231パルス)となる。
【0230】
また、第2突部57aの長さ、すなわち始端部57sから終端部57eまでの弧の長さが、左リール42Lの所定回転角度30°に対応した長さとなっていることから、始端部57sから終端部57eまでの移動(角度変化)に要する駆動信号数は42パルスであり、その移動に要する時間t3は62.58msec(=1.49msec×42パルス)となる。
【0231】
また、第2突部57aの終端部57eから、第1突部56aの始端部56sまでの非検出区間の長さは、左リール42Lの所定回転角度150°に対応した長さとなっていることから、この区間の移動(角度変化)に要する駆動信号数は210パルスであり、その移動に要する時間t4は312.9msec(=1.49msec×210パルス)となる。
【0232】
また、第1突部56aの始端部56sの検出開始時から終端部56eの検出終了時までに要する時間である検出有り時間(以下、オン時間という)t1、第1突部56aの終端部56eの検出終了時から第2突部57aの始端部57sの検出開始時までに要する時間である検出無し時間(以下、オフ時間という)t2、第2突部57aの始端部57sの検出開始時から終端部57eの検出終了時までのオン時間t3、第2突部57aの終端部57eの検出終了時から第1突部56aの始端部56sの検出開始時までのオフ時間t4は、予めROM152に記憶されており、後述する比較処理において参酌される。
【0233】
続いて、図28の回転位置検出処理について説明する。ステップS1301においてリールインデックスセンサ55から検出信号の受信の有無を監視し、検出信号を受信した場合には、ステップS1302においてカットバン・オンフラグがセットされている否かを判定する。なお、カットバン・オンフラグとは、第1センサカットバン56(第1突部56a)又は第2センサカットバン57(第2突部57a)がリールインデックスセンサ55を通過中、つまりどちらかのセンサカットバン56,57を検出中である際にRAM153内の所定領域にセットされるフラグである。
【0234】
そして、ステップS1302において肯定判定された場合、すなわちセンサカットバン56,57がリールインデックスセンサ55をそれまでも通過中であった場合には、ステップS1303において駆動信号数カウンタの値を1インクリメントする更新処理を実行し、本処理を終了する。つまり、検出信号の受信有り状態(以下、オン状態という)が継続される。なお、駆動信号数カウンタとは、出力された駆動信号数を計数するためにRAM153内の所定領域に設定されたカウンタであり、後述する所定タイミングで「0」にリセットされる。
【0235】
一方、ステップS1302において否定判定された場合、すなわちセンサカットバン56,57がリールインデックスセンサ55をそれまで通過中でなかった場合には、第1突部56aの始端部56s又は第2突部57aの始端部57sが通過して、検出信号の受信無し状態(以下、オフ状態という)からオン状態に切換ったと判断し、ステップS1304においてカットバン・オンフラグをセットする処理を行う。そして、ステップS1305において、それまでオフ状態であった時間(オフ時間)の算出処理を行う。オフ時間の算出は、オフ状態中に加算された駆動信号数カウンタの値に基づいて算出される。つまり、カウンタ値×1タイマ割込み時間(1.49msec)から算出される。
【0236】
次に、ステップS1306において、この算出されたオフ時間と、予め記憶されたオフ時間とを比較する。その結果を踏まえて、ステップS1307において、算出されたオフ時間が、第1突部56aの終端部56eから第2突部57aの始端部57sまでの区間に対応する時間t2であるのか、又は、第2突部57aの終端部57eから第1突部56aの始端部56sまでの区間に対応する時間t4であるのかを判別する。そして、検出した始端部が、第1突部56aの始端部56s又は第2突部57aの始端部57sのいずれであるのかを特定し、リールの回転位置を検出する。また、検出した始端部が、第1突部56aの始端部56s又は第2突部57aの始端部57sのいずれであるにせよ、これによりリールの原点位置(第1突部56aの始端部56s)も確定できる。そして、ステップS1308において駆動信号数カウンタの値を「0」にリセットして本処理を終了する。
【0237】
さて、ステップS1301において否定判定、すなわち検出信号を受信していない場合には、ステップS1309においてカットバン・オンフラグがセットされている否かを判定する。
【0238】
そして、ステップS1309において否定判定された場合、すなわちセンサカットバン56,57がリールインデックスセンサ55をそれまで通過中でなかった場合には、ステップS1310において駆動信号数カウンタの値を1インクリメントする更新処理を実行し、本処理を終了する。つまり、オフ状態が継続される。
【0239】
一方、ステップS1309において肯定判定された場合、すなわちセンサカットバン56,57がリールインデックスセンサ55をそれまで通過中であった場合には、第1突部56aの終端部56e又は第2突部57aの終端部57eが通過して、オン状態からオフ状態に切換ったと判断し、ステップS1311においてカットバン・オンフラグをリセットする処理を行う。そして、ステップS1312において、それまでにオン状態であった時間(オン時間)の算出処理を行う。オン時間の算出は、オン時間中に加算された駆動信号数カウンタの値に基づいて算出される。つまり、カウンタ値×1タイマ割込み時間(1.49msec)から算出される。
【0240】
次に、ステップS1313において、この算出されたオン時間と、予め記憶されたオン時間とを比較する。その結果を踏まえて、ステップS1314において、算出されたオン時間が、第1突部56aの始端部56sから終端部56eまでの区間に対応する時間t1であるのか、又は、第2突部57aの始端部57sから終端部57eまでの区間に対応する時間t3であるのかを判別する。そして、検出した終端部が、第1突部56aの終端部56e又は第2突部57aの終端部57eのいずれであるのかを特定し、リールの回転位置を検出する。また、検出した終端部が、第1突部56aの終端部56e又は第2突部57aの終端部57eのいずれであるにせよ、これによりリールの原点位置(第1突部56aの始端部56s)も確定できる。そして、ステップS1315において駆動信号数カウンタの値を「0」にリセットして本処理を終了する。
【0241】
以上詳述したように、本実施形態では、弧の長さの異なる第1センサカットバン56(第1突部56a)及び第2センサカットバン57(第2突部57a)を備え、左リール42L等の複数箇所で回転位置の検出を行えるため、効率よく左リール42L等の回転位置を検出することができる。さらに、左リール42L等が定速回転状態となった後、左リール42L等が一周するのを待つことなく、比較的短時間(左リール42L等が約半周する時間)で、回転位置を把握できる。従って、左リール42L等を停止させるためのストップスイッチ72等を有効にする等といった、左リール42L等の停止制御を行うための処理を、左リール42L等が定速回転状態となった後、比較的迅速に行うことができる。結果として、遊技者の待機時間を短縮してスムーズな遊技進行を実現し、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
【0242】
また、2つのセンサカットバン(被検出部)を設けることを除いて、従来の構成、すなわち従来から備えている1つのリールインデックスセンサ55によってセンサカットバンを検出する構成や左リール42L等の構成等に大幅な設計変更を加えることなく、そのまま採用することができる。換言すれば、複数箇所にリールインデックスセンサ55を配置し、センサカットバンを複数箇所で検出するといった構成等を採用する必要がなく、生産コストの増大や、配線の複雑化等の不具合の発生を抑制することができる。
【0243】
さらに、左リール42L等の回転方向に対して、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の始端部56s,57sの位置が等角度間隔(180°間隔)となるように各センサカットバン56,57が配置されていることから、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の弧の長さが異なることに基づき、各センサカットバン56,57間の長さも異なってくる。従って、各センサカットバン56,57間の通過時間であるオフ時間t2,t4の違いを把握することにより、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の始端部56s,57sが検出される際、当該センサカットバンが第1センサカットバン56又は第2センサカットバン57のどちらであるのかを、当該センサカットバンの始端部から終端部までのオン時間を計測するまでもなく把握することができる。従って、より早い段階で左リール42L等の回転位置を特定することができる。また、各センサカットバン56,57の通過時間であるオン時間t1,t3、及び各センサカットバン56,57間の通過時間であるオフ時間t2,t4の両者を見ることにより、より確実かつ正確に左リール42L等の回転位置を検出することができる。
【0244】
また、各センサカットバン56,57に対応するオン時間t1,t3、及び各センサカットバン56,57間に対応するオフ時間t2,t4を予めROM152に記憶しておき、これらと計測された各時間とを比較することで回転位置を検出できる。結果として、複雑な演算処理等を行うことなく、処理負担の増加を抑制することができる。
【0245】
また、各センサカットバン56,57が、左リール42L等から取外し可能なように当該左リール42L等に取着された構成となっていることから、用途に応じて各種センサカットバンに取替えることができ、リサイクル性の向上を図ることができる。
【0246】
また、各センサカットバン56,57は、左リール42L等の半径方向に対して当該左リール42L等の外周部(円筒骨格部材50、ベルト)と離間するよう、当該左リール42L等の外周部よりも内側に設けられている。このため、センサカットバン等の被検出部が左リール42L等の外周部に設けられる場合に比べて、遠心力等の影響を比較的受けにくい。結果として、回転軸が振れて左リール42L等が回転するといった回転の不安定性を低減するとともに、左リール42L等の始動時にステッピングモータ61L等へかかる負荷を軽減して左リール42L等を適正な始動加速度で始動させたり、適正位置に停止させやすくすることができる。
【0247】
また、本実施形態では、左リール42L等をその回転軸を中心に所定角度30°(360°/12)の等角度間隔に区分けした12個のエリアのうち、0°〜30°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に第1センサカットバン56が配置され、180°〜210°の範囲の基準位置(原点位置)から7番目のエリア内に第2センサカットバン57が配置されている。加えて、左リール42L等の回転方向に対して、第1突部56aの始端部56sの位置と、第2突部57aの始端部57eの位置と等角度間隔(180°間隔)となっている。仮にセンサカットバン等の被検出部を1つだけ備え、当該被検出部の両端部(始端部と終端部)間の長さを比較的長めに設定し、当該両端部(複数箇所)を検出するような構成では、左リール42L等の全体のバランスが悪くなり、回転が不安定になるおそれがある。これは、複数の被検出部(センサカットバン等)を設けた場合でも、各被検出部の配置バランスが悪ければ起こり得る問題である。しかし、本実施形態のようにすれば、複数の被検出部(センサカットバン等)をバランスよく配置することができるため、そのような不具合を低減させることができる。また、極端に長い(例えば左リール42L等の半周を超える長さ等)非検出区間ができず、比較的短時間で効率よく左リール42L等の回転位置を検出することができる。
【0248】
さらに、第1突部56a及び第2突部57aの弧の長さは、それぞれ前記所定角度30°(360°/12)の2分の1以上の角度に対応した長さである角度360°/24以上の角度に対応した長さを有している。従って、上記エリアの大きさ(角度幅)に対して、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の大きさ(長さ)を比較的大きなものとすることができる。仮に、各センサカットバン56,57等の被検出部の大きさ(長さ)が上記エリアの大きさ(角度幅)に対して極端に小さい場合には、各センサカットバン56,57を配置する各エリアがバランスよく配置されていても、各エリア内に占める割合が小さければ、全体として複数の被検出部をバランスよく配置することができない場合もある。例えば、左リール42L等をその回転軸を中心に所定角度90°(360°/4)の等角度間隔に区分けした4個のエリアのうち、0°〜90°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に第1センサカットバン56が配置され、180°〜270°の範囲の基準位置(原点位置)から3番目のエリア内に第2センサカットバン57が配置された構成において、第1センサカットバン56の第1突部56aの弧の長さが回転角度5°に対応した長さで、第2センサカットバン57の第2突部57aの弧の長さが回転角度85°に対応した長さである場合が、センサカットバン56,57の大きさの比率が悪い一例として挙げられる。しかし、上記構成により、複数の被検出部のより良いバランスを確保することができるため、そのような不具合を低減させることができる。
【0249】
また、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の始端部56s,57sの位置が180°間隔となっているため、左リール42L等が半周以内(180°角度変化する以内)に回転位置を検出できる。結果として、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の配置バランスが悪い場合に比べて、より確実に検出時間を短縮することができる。
【0250】
さらに、センサカットバン(被検出部)が3つ以上設けられているものに比べて、設計上、左リール42L等の原点位置等との配置バランスを考慮することが比較的容易となるとともに、製造時における取付作業の工程数を極力抑えることができる。
【0251】
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0252】
(a)上記実施形態では、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)に対応するオン時間t1,t3、及び各センサカットバン56,57間に対応するオフ時間t2,t4を計測することにより、左リール42L等の回転位置を検出している。これに限らず、各センサカットバン56,57の始端部56s,57sから終端部56e,57eまでの角度変化(移動)に要した駆動信号数(パルス数)を、駆動信号計数手段としての主制御装置131が計数し、各センサカットバン56,57に対応する駆動信号数の違いに基づき、左リール42L等の回転位置を検出する構成としてもよい。このようにすれば、上記オン時間等を計測するためのタイマ等を別途設定しなくともよいため、処理負担の増加を抑制することができる。もちろん、この構成に加えて、各センサカットバン56,57間(非検出区間)の角度変化に要した駆動信号数を計数し、これを踏まえて左リール42L等の回転位置を検出する構成としてもよい。さらに、前記各種駆動信号数を予め駆動信号数記憶手段としてのROM152に記憶しておき、これらと計数された各駆動信号数とを比較することで回転位置を検出する構成としてもよい。結果として、複雑な演算処理等を行うことなく、処理負担の増加を抑制することができる。従って、主制御装置131が駆動信号計数手段、比較手段を構成する。
【0253】
(b)上記実施形態では、各センサカットバン56,57の通過時間であるオン時間t1,t3や、各センサカットバン56,57間の通過時間であるオフ時間t2,t4の違いに基づき、左リール42L等の回転位置を検出している。これに限らず、各センサカットバン56,57の通過時間であるオン時間t1,t3の違いのみ、すなわち各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の長さの違いだけに基づき、左リール42L等の回転位置を検出する構成としてもよい。
【0254】
(c)上記実施形態では、各センサカットバン56,57が等角度間隔(180°間隔)となるように配置されているが、等角度間隔となるように配置されなくともよい。しかし、上述したように左リール42L等のバランスや回転位置の検出効率を考慮すると、等間隔に配置することが好ましい。
【0255】
(d)上記実施形態では、第1突部56aの弧の長さは回転角度15°に対応した長さとなっており、第2突部57aの弧の長さは回転角度30°に対応した長さとなっている。そして、第1突部56aと第2突部57aの長さは、回転角度15°分だけ異なっている。しかし、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の長さやその長さの違いは上記実施形態に限られるものではない。例えば、第1突部56aの弧の長さが回転角度45°に対応した長さとなり、第2突部57aの弧の長さが回転角度50°に対応した長さとなるようにしてもよい。また、各センサカットバン56,57(突部56a,57a)の長さの違いは、少なくともリールインデックスセンサ55による検出の一周期間(本実施形態では1.49msec)に各センサカットバン56,57(突部56a,57a)が移動する移動量以上、すなわち回転角度0.714°に対応した長さ分の違いがあればよい。
【0256】
(e)上記実施形態では、左リール42L等に取外し可能なように取着された略扇形状をなすセンサカットバン56,57の先端部に設けられた突部56a,57aによって被検出部が構成されている。しかし、被検出部の構成はこれに限られるものではなく、例えば、突部56a,57aの部分のみが左リール42L等に一体形成された構成としてもよい。また、突部56a,57aに代えて又は加えて磁性体を取着し、当該磁性体を検出手段としての磁気センサ等により検出する構成としてもよい。また、複数の被検出部(センサカットバン56,57)が一体形成された構成としてもよい。この場合、複数の被検出部が一体となったものを左リール42L等の中心軸付近にねじ止めするなど取付作業の簡素化を図ることができる。
【0257】
(f)上記実施形態では、検出手段としてのリールインデックスセンサ55として、発光素子55aと、受光素子55bとが所定間隔をおいて保持された透過型フォトセンサが採用されているが、検出手段はこれに限られるものではない。例えば、発光部としての発光素子と、受光部としての受光素子とが被検出部(突部56a,57a)に対して同じ側に配置され、被検出部の反射光によって当該被検出部の位置(有無)を検出する反射型フォトセンサ等を検出手段として採用してもよい。
【0258】
(g)上記実施形態では、リールインデックスセンサ55はセンサカットバン56,57を検出すると主制御装置131に対し検出信号を出力し、この検出信号の受信有り状態(オン状態)の時間を計測することにより主制御装置131は検出有り時間であるオン時間を算出し、また検出信号の受信無し状態(オフ状態)の時間を計測することにより検出無し時間であるオフ時間を算出するように構成されている。これに限らず、リールインデックスセンサ55がセンサカットバン56,57の設けられていない区間を検出すると主制御装置131に対し検出信号を出力し、センサカットバン56,57を検出すると検出信号を出力しない構成としてもよい。この場合、検出信号の受信無し状態(検出信号のオフ状態)の時間を計測することにより、主制御装置131が、センサカットバン56,57を検出したことを意味する検出有り時間(検出信号のオフ時間)を算出し、また検出信号の受信有り状態(検出信号のオン状態)の時間を計測することによりセンサカットバン56,57を検出していないことを意味する検出無し時間(検出信号のオフ時間)を算出する構成となる。
【0259】
(h)上記実施形態では、無効期間内にストップスイッチ72〜74が押下操作された場合、主制御装置131のCPU151がストップ検出センサ72a〜74aのON信号を無効化する構成としたが、無効期間内であればストップ検出センサ72a〜74aがON信号を主制御装置131に対して出力しない、すなわちストップ検出センサ72a〜74aを無効化する構成としてもよい。かかる構成を実現する手段として、ストップ検出センサ72a〜74aと主制御装置131との間にAND回路を設ける例が挙げられる。ストップ検出センサ72a〜74aは主制御装置131からの信号と、ストップスイッチ72〜74からの信号とを共に受信した場合に主制御装置131へON信号を出力する構成とし、主制御装置131は有効期間中にストップ検出センサ72a〜74aへ信号を出力する構成とする。かかる構成とすれば、主制御装置131のCPU151は、信号をON状態とすることと、ストップ検出センサ72a〜74aからのON信号を受信したか確認することとを行えばよいため、処理負荷を軽減することが可能となる。或いは、無効期間内はストップスイッチ72〜74の押下操作を無効化する構成としてもよい。かかる構成を実現する手段として、無効期間内はストップスイッチ72〜74を押下できないように押下操作規制部材を設ける例が挙げられる。具体的には、スロットマシン10正面から見てストップスイッチ72〜74の背面に一部切欠きを設けておき、通常時はこの切欠きにソレノイドが係合するよう構成する。このソレノイドは電気配線により主制御装置131と接続されており、有効期間となった際には、主制御装置131からの電気信号によりソレノイドと前記切欠きとの係合が解除され、ストップスイッチ72〜74が押下可能となる。かかる構成とすれば、ストップスイッチ72〜74を押下操作できないことから、遊技者に対してストップスイッチ72〜74が無効化されていることを教示することが可能となる。
【0260】
(i)上記実施形態では、駆動モータとして1−2相励磁方式を採用した2相ステッピングモータを使用したが、3−4相励磁方式を採用した4相ステッピングモータや4−5相励磁方式を採用した5相ステッピングモータ等を使用してもよい。
【0261】
(j)上記実施形態では、リールを3つ並列して備え、有効ラインとして5ラインを有するスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、例えばリールを5つ並列して備えたスロットマシンや、有効ラインを7ライン有するスロットマシンであってもよい。また、いわゆるAタイプのスロットマシンに限らず、Bタイプ、Cタイプ、AタイプとCタイプの複合タイプ、BタイプとCタイプの複合タイプなど、どのようなスロットマシンにこの発明を適用してもよく、何れの場合であっても上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
【0262】
(k)各リール42L,42M,42Rの図柄としては、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等によって図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。即ち、図柄は識別性を有した情報(識別情報)としての機能を有するものであればよい。
【0263】
(l)隣り合った2つのセンサカットバン56,57の間(非検出区間)において、それぞれ左リール42L等のバランスをとるための例えば錘などのバランス維持手段を設けた構成としてもよい。このようにすれば、センサカットバン56,57を設けたことで左リール42L等のバランスが崩れることを抑制することができる。結果として、回転が不安定になるおそれを低減させることができる。さらに、センサカットバン56,57との配置構成を考慮して、バランス維持手段(錘など)を各センサカットバン56,57間のほぼ中間地点に配置した構成としてもよい。例えば、左リール42L等をその回転軸を中心に所定角度30°(360°/12)の等角度間隔に区分けした12個のエリアのうち、0°〜30°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に第1センサカットバン56が配置され、180°〜210°の範囲の基準位置(原点位置)から7番目のエリア内に第2センサカットバン57が配置された構成において、90°〜120°の範囲の基準位置(原点位置)から4番目のエリア内と、270°〜300°の範囲の基準位置(原点位置)から10番目のエリア内とに、それぞれバランス維持手段(錘など)を配置した構成としてもよい。
【0264】
(m)上記実施形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。即ち、スロットマシンのうち、メダル投入及びメダル払出機能に代えて、パチンコ機のような球投入及び球払出機能をもたせた遊技機としてもよい。例えば、球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出装置とを備え、前記投入装置により遊技球が投入されることにより始動操作手段の操作が有効となるような構成としてもよい。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。もちろん、リール等の回転体を回転させ、その後回転体を停止させる可変表示手段を備えた他の遊技機、例えばパチンコ機に適用してもよい。
【0265】
(n)上記実施形態では、リールユニット41の各リール42L,42M,42Rが回転体を構成しているが、回転体はこれ以外の構成であってもよい。例えばベルトやドラムなどで構成してもよい。さらに、例えばベルトを自転させるのではなく周回させるタイプ等の他の機械的なリール構成としてもよい。
【0266】
(o)上記実施形態では、左リール42L等をその回転軸を中心に所定角度30°(360°/12)の等角度間隔に区分けした12個のエリアのうち、0°〜30°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に第1センサカットバン56が配置され、180°〜210°の範囲の基準位置(原点位置)から7番目のエリア内に第2センサカットバン57が配置されている。加えて、左リール42L等の回転方向に対して、第1突部56aの始端部56sの位置と、第2突部57aの始端部57eの位置と等角度間隔(180°間隔)となっている。さらに、第1突部56a及び第2突部57aの弧の長さは、それぞれ前記所定角度30°(360°/12)の2分の1以上の角度に対応した長さである角度360°/24以上の角度に対応した長さを有している。
【0267】
しかし、センサカットバンの数、配置構成等は上記実施形態に限られるものではない。センサカットバンの数は2以上であればよい。また、その配置構成も、例えば図31に示すように、上記所定角度30°の等角度間隔に区分けした12個のエリアのうち、0°〜30°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に第1センサカットバン356が配置され、120°〜150°の範囲の基準位置(原点位置)から5番目のエリア内に第2センサカットバン357が配置され、240°〜270°の範囲の基準位置(原点位置)から9番目のエリア内に第3センサカットバン358が配置された構成としてもよい。
【0268】
この態様例では、左リール42L等の回転方向に対して、第1センサカットバン356の第1突部356aの始端部の位置と、第2センサカットバン357の第2突部357aの始端部の位置と、第3センサカットバン358の第3突部358aの始端部の位置とが等角度間隔(120°間隔)となっている。また、各センサカットバンは、第1センサカットバン356のように、その第1突部356aの弧の長さが前記所定角度30°の2分の1以上の角度に対応した長さである角度360°/24以上の角度に対応した長さを有していなくともよい。但し、各センサカットバンの大きさ(長さ)が上記エリアの大きさ(角度幅)に対して極端に小さい場合には、複数のセンサカットバンをバランスよく配置することができない場合もあるため、複数のセンサカットバンのより良いバランスを確保するためには、各センサカットバンの大きさ(長さ)をエリアの所定角度の2分の1以上の角度に対応した長さとすることが望ましい。
【0269】
また、区分けするエリアの大きさも上記実施形態に限られるものではなく、例えば、左リール42L等をその回転軸を中心に所定角度10°(360°/36)の等角度間隔に区分けした36個のエリアのうち、0°〜10°の範囲の基準位置(原点位置)から1番目のエリア内に、弧の長さが回転角度5°に対応する長さを有する第1センサカットバンが配置され、180°〜190°の範囲の基準位置(原点位置)から19番目のエリア内に第2センサカットバンが配置された構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0270】
【図1】一実施形態におけるスロットマシンの正面図。
【図2】前面扉を閉じた状態を示すスロットマシンの斜視図。
【図3】前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図。
【図4】前面扉の背面図。
【図5】筐体の正面図。
【図6】左リールの組立斜視図。
【図7】各リールを構成する帯状ベルトの展開図。
【図8】スロットマシンのブロック回路図。
【図9】NMI割込み処理を示すフローチャート。
【図10】タイマ割込み処理を示すフローチャート。
【図11】停電時処理を示すフローチャート。
【図12】メイン処理を示すフローチャート。
【図13】通常処理を示すフローチャート。
【図14】抽選処理を示すフローチャート。
【図15】リール制御処理を示すフローチャート。
【図16】メダル払出処理を示すフローチャート。
【図17】特別遊技状態処理を示すフローチャート。
【図18】ボーナス図柄判定処理を示すフローチャート。
【図19】RBゲーム初期設定処理時のカウンタ設定を示す説明図。
【図20】(a)はBBゲーム初期設定処理時のカウンタ設定を示す説明図、(b)はBBゲーム中JACゲーム初期設定処理時のカウンタ設定を示す説明図。
【図21】ステッピングモータの動作原理を示す接続図。
【図22】ステッピングモータの駆動系を示す接続図。
【図23】ステッピングモータの駆動特性を示す図。
【図24】励磁信号(励磁データ)と励磁順ポインタとの関係を示す説明図。
【図25】加速処理時の励磁時間テーブルの内容と加速カウンタの関係を示す説明図。
【図26】ステッピングモータ制御処理を示すフローチャート。
【図27】モータ制御処理を示すフローチャート。
【図28】回転位置検出処理に関するフローチャート。
【図29】第1センサカットバン及び第2センサカットバンの配置構成を示す模式図。
【図30】回転位置検出に関わるタイム(周期)チャート。
【図31】別の実施形態に関わる複数のセンサカットバンの配置構成を示す模式図。
【符号の説明】
【0271】
10…遊技機としてのスロットマシン、42…回転体(回胴)を構成するリール、55…検出手段としてのリールインデックスセンサ、56…第1センサカットバン、56a…第1被検出部としての第1突部、57…第2センサカットバン、57a…第2被検出部としての第2突部、56s,57s…始端部、56e,57e…終端部、61…駆動手段としてのステッピングモータ、71…始動操作手段としてのスタートレバー、72〜74…停止操作手段としてのストップスイッチ、131…回転位置検出手段等の各種制御手段を構成する主制御装置、151…回転位置検出手段等の各種制御手段を構成するCPU、152…通過時間記憶手段を構成するROM、153…各種記憶手段を構成するRAM。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男

【公開番号】 特開2006−150(P2006−150A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−176625(P2004−176625)