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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】金子 正司
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】作動可能な操作スイッチの位置や大きさが変動することにより、本来の遊技機能の他に、付加的な遊技機能を発揮することができ、遊技性および演出性を向上させうるようにした遊技機を提供する。

【解決手段】遊技機本体2におけるストップスイッチ(操作スイッチ)22を、複数の単位作動領域23を有するタッチパネル24により形成し、各単位作動領域23を、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換可能とし、有効状態となった単位作動領域23に遊技者がタッチしたときだけ、ストップスイッチ22が作動するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機本体に、遊技のための操作スイッチを設けた遊技機において、
前記操作スイッチを、複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成し、各単位作動領域を、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換可能とし、遊技者が有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、前記操作スイッチが作動するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技機本体が、遊技盤と、遊技球を発射する発射装置と、変動可能な図柄を表示する表示装置と、前記発射装置から発射され、かつ遊技盤に沿って落下する遊技球が入球または通過することにより作動し、前記表示装置に表示された図柄の変動を開始させる始動装置と、前記表示装置に表示された図柄の変動を早期に停止させるストップスイッチと、遊技盤に開閉可能に設けられ、開くことにより、遊技盤に沿って落下してきた遊技球が入球する確率を大とする大入賞口と、入賞することにより賞球を払い出す賞球払出装置と、払い出された賞球を貯留する貯留皿とを備え、かつ制御装置が、始動装置の作動により、通常遊技状態と、それより遊技者にとって有利な状態とするべく、前記大入賞口を開かせることを含む特定遊技状態との抽選を行う抽選手段と、前記始動装置の作動により、表示装置に表示された図柄の変動を開始し、かつ前記始動装置の作動から予め定めた設定時間が経過するか、または前記ストップスイッチが作動させられることにより、前記表示装置に表示された図柄を、前記抽選手段の抽選結果と対応する図柄で停止させる図柄表示制御手段とを備えるパチンコ機等の遊技機において、
前記ストップスイッチを、複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成し、各単位作動領域を、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換可能とし、遊技者が有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、前記ストップスイッチが作動するようにしたことを特徴とする遊技機。
【請求項3】
切換手段は、有効状態と無効状態とを、予め定めたパターン、またはランダムに経時的に交互に繰り返すように制御する切換制御手段を備える請求項1または2記載の遊技機。
【請求項4】
タッチパネルにおける各単位作動領域に表示手段を設け、有効状態となっている単位作動領域の表示を、他の単位作動領域の表示と異ならせるように制御するタッチパネル表示制御手段を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】
タッチパネル表示制御手段に、無効状態となっているいずれかの単位作動領域の表示を、適時に、有効状態となっている単位作動領域の表示と同一とするか、またはそれと類似のものとするように制御する機能を付加した請求項4記載の遊技機。
【請求項6】
予め定めた開始時間から操作スイッチまたはストップスイッチが作動させられるまでの時間を計測するタイマを設け、前記タイマが計測した時間が予め定めた設定時間より短いときは、操作スイッチの操作が成功した旨の表示をするか、または報償を付与する機能を、遊技制御装置に組み込んだ請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
【請求項7】
タイマの計測開始時間を、始動装置の作動時、または表示装置における図柄の変動の開始時に基づいて定めた請求項2に従属する請求項6記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機、特にその遊技のために使用される操作スイッチの関連構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパチンコ機には、遊技盤に設けられた始動入賞口(始動装置)に遊技球が入球すると、抽選を開始し、抽選の結果、当たりとなると、遊技盤に設けられた大入賞口が、所定時間、所定回数だけ開く等の、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特定遊技状態となるようにしたものがある。
【0003】
この種の従来のパチンコ機においては、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、遊技盤に液晶表示画面等の表示装置を設け、この表示装置に、遊技者が興味を引くような図柄を表示するとともに、この図柄が、始動入賞口に遊技球が入ったときから、予め定めた設定時間が経過するまでの間に変動するように表示し、かつ停止したときの図柄が、抽選の結果と対応するようにしたもの(例えば、当たりの場合に、3枚の同一図柄が揃うようにしたもの)が多い。
【0004】
しかし、このような表示装置による演出時間が長く設定されていると、遊技者によってはその演出を早く終わらせたいと望む場合がある。そのような要望を満足させるため、近年では、図柄変動時間を、遊技者の意志で短縮させるための停止操作スイッチを、遊技機の前面に設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
さらに、図柄変動停止用のストップボタン(停止操作スイッチ)の押圧操作が有効であることを遊技者に報知する報知手段を設け、この報知手段が作動している際にストップボタンを押圧操作したときだけでなく、報知手段が作動していないときにストップボタンを押圧操作した場合にも、適宜の確率で、遊技動作に変化をもたらし、隠しアイテムとして機能させるようにしたものもある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−159689号公報
【特許文献2】特開2004−129984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の停止操作スイッチまたはストップボタンは、遊技機に固定された単一のものであり、遊技者は、いつでもこれを簡単に押圧操作することができるようになっているので、ゲーム性に何ら貢献していない。
【0007】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、作動可能な操作スイッチの位置や大きさが変動することにより、本来の遊技機能の他に、付加的な遊技機能を発揮することができ、遊技性および演出性を向上させうるようにした遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 遊技機本体に、遊技のための操作スイッチを設けた遊技機において、
前記操作スイッチを、複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成し、各単位作動領域を、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換可能とし、遊技者が有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、前記操作スイッチが作動するようにする。
【0009】
(2) 遊技機本体が、遊技盤と、遊技球を発射する発射装置と、変動可能な図柄を表示する表示装置と、前記発射装置から発射され、かつ遊技盤に沿って落下する遊技球が入球または通過することにより作動し、前記表示装置に表示された図柄の変動を開始させる始動装置と、前記表示装置に表示された図柄の変動を早期に停止させるストップスイッチと、遊技盤に開閉可能に設けられ、開くことにより、遊技盤に沿って落下してきた遊技球が入球する確率を大とする大入賞口と、入賞することにより賞球を払い出す賞球払出装置と、払い出された賞球を貯留する貯留皿とを備え、かつ制御装置が、始動装置の作動により、通常遊技状態と、それより遊技者にとって有利な状態とするべく、前記大入賞口を開かせることを含む特定遊技状態との抽選を行う抽選手段と、前記始動装置の作動により、表示装置に表示された図柄の変動を開始し、かつ前記始動装置の作動から予め定めた設定時間が経過するか、または前記ストップスイッチが作動させられることにより、前記表示装置に表示された図柄を、前記抽選手段の抽選結果と対応する図柄で停止させる図柄表示制御手段とを備えるパチンコ機等の遊技機において、前記ストップスイッチを、複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成し、各単位作動領域を、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換可能とし、遊技者が有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、前記ストップスイッチが作動するようにする。
【0010】
(3) 上記(1)または(2)項において、切換手段は、有効状態と無効状態とを、予め定めたパターン、またはランダムに経時的に交互に繰り返すように制御する切換制御手段を備えるものとする。
【0011】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、タッチパネルにおける各単位作動領域に表示手段を設け、有効状態となっている単位作動領域の表示を、他の単位作動領域の表示と異ならせるように制御するタッチパネル表示制御手段を設ける。
【0012】
(5) 上記(4)項において、タッチパネル表示制御手段に、無効状態となっているいずれかの単位作動領域の表示を、適時に、有効状態となっている単位作動領域の表示と同一とするか、またはそれと類似のものとするように制御する機能を付加する。
【0013】
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、予め定めた開始時間から操作スイッチまたはストップスイッチが作動させられるまでの時間を計測するタイマを設け、前記タイマが計測した時間が予め定めた設定時間より短いときは、操作スイッチの操作が成功した旨の表示をするか、または報償を付与する機能を、遊技制御装置に組み込む。
【0014】
(7) 上記(2)項に従属する(6)項において、タイマの計測開始時間を、始動装置の作動時、または表示装置における図柄の変動の開始時に基づいて定める。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(1) 請求項1記載の発明によると、操作しようとする操作スイッチが、複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成され、各単位作動領域が、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換えられ、有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、操作スイッチが作動するようにするようになっているので、簡単には操作スイッチを作動させることができず、本来の遊技に付随した付加的な遊技性が創出され、遊技者を楽しませることができる。
【0016】
(2) 請求項2記載の発明のように、遊技機をパチンコ機に限定し、その図柄変動停止用のストップスイッチを、複数の単位作動領域を有するタッチパネル式のものとすると、遊技者が図柄の変動を停止させようとする際に、簡単には停止させることができず、遊技性の幅が広がる。
特に、パチンコ機の場合は、遊技者が操作する部分が、遊技球を発射する発射装置に限定され、遊技者の技量が発揮できる部分が少なかったが、本発明を適用することにより、遊技者の技量を発揮できる要素を付加することができ、遊技者に満足感を与えることができる。
【0017】
(3) 請求項3記載の発明によると、切換手段が切換制御手段により制御されて、タッチパネルの各単位作動領域が、経時的に予め定めたパターンか、またはランダムに有効状態と無効状態とに交互に切換えられるので、遊技者は、パターンを読むか、または偶然を期待して、いずれかの単位作動領域をタッチすることになり、ゲーム性が増す。
【0018】
(4) 請求項4記載の発明によると、タッチパネルにおける各単位作動領域に設けられた表示手段の表示が、目まぐるしく変動し、タッチパネル全体で見ると、その有効状態の領域が、例えば逃げ回ったり、消えたり、または拡大もしくは縮小したりしているように見せることができ、演出効果を高めることができる。
【0019】
(5) 請求項5記載の発明によると、ときに、無効状態となっている単位作動領域の表示が、有効状態の表示と同一または類似となり、いわば、虚偽的な表示、または紛らわしい表示がなされるので、さらにゲーム性が高まる。
【0020】
(6) 請求項6記載の発明によると、遊技者が、短時間で操作スイッチまたはストップスイッチを作動させることに成功した場合、成功した旨の表示がなされるので、達成感と優越感を味わうことができ、またそれによって報償が付与されるようにした場合には、実益がもたらされるので、遊技者に満足感を与えることができる。
【0021】
(7) 請求項7記載の発明によると、始動装置に入球したこと、または表示装置における図柄の変動が開始したことを確認した後、いかに早くストップスイッチを作動させることができるかを競うことになり、ゲームとしての興趣性がさらに増す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるパチンコ機の正面図である。
【0023】
このパチンコ機(遊技機)は、前面が開口する外枠(1)と、その前面開口部を開閉しうるように、外枠(1)の前面左側部に上下方向を向く軸(図示略)をもって枢着された遊技機本体(2)とを備えている。
遊技機本体(2)は、外枠(1)に枢着された内枠(2a)と、この内枠(2a)の窓部(図示略)に着脱自在に装着された遊技盤(2b)と、後述する前扉(9)と、それらに装着された付属部品とからなっている。
【0024】
遊技機本体(2)の内枠(2a)の前面における下部中央には、発射用の遊技球と、払い出された賞球とを貯留する貯留皿(3)が設けられ、同じく右下部には、遊技球を発射させる発射装置(4)における遊技球の飛距離調節用の操作ハンドル(5)が設けられている。
【0025】
遊技機本体(2)の前面における貯留皿(3)より上方の部分には、中央の遊技領域(6)の前面を覆う部分をガラス板等の透光板(7)により形成し、かつその周囲を枠材(8)により保持してなる前扉(9)が、その左側部を遊技機本体(2)の内枠(2a)の左側部に上下方向を向く軸(図示略)をもって枢着することにより、前方に開閉可能として装着されている。
【0026】
遊技領域(6)における遊技盤(2b)と透光板(7)との間には、遊技領域(6)を包囲するほぼ円形の外側ガイドレール(10)と、その左側部の内側において所要の間隔をもってほぼ平行をなす内側ガイドレール(11)とが設けられており、遊技者が発射装置(4)の操作ハンドル(5)を握って右方に回すことにより、発射装置(4)が作動させられて、貯留皿(3)に貯留された遊技球が、予め定められたタイミングで、1個ずつ上方に向けて発射され、その遊技球が、両ガイドレール(10)(11)間を通って、遊技領域(6)の上部に到達し、そこから遊技盤(2b)に沿って落下することにより、遊技が開始されるようになっている。
【0027】
遊技盤(2b)には、多数の遊技釘が配設され、遊技球は、遊技釘に当たって跳ね返されながら漸次落下するが、これらの遊技釘は、図示を簡素化するために省略してある。
【0028】
遊技盤(2b)のほぼ中央には、液晶表示画面等からなり、変動可能な特別図柄を表示する特別図柄表示装置(12)が設けられている。この特別図柄表示装置(12)に表示される特別図柄としては、例えば左右に並んだ3個の枠のそれぞれに、「0」〜「9」の数字、記号、またはマーク等が互いに独立して順次表示されるようにし、それらの同じ数字等が横に並んで停止したときを、特定遊技状態を生起する当たり表示とし、さらに、そのうち奇数の数字または特定の記号等が横に並んで停止したときを、特定遊技状態終了後、再度当たりとなる確率が高まる(確率変動)特別遊技状態を生起させる当たり表示とするものなどがある。
【0029】
遊技盤(2b)における特別図柄表示装置(12)の真下の位置には、盤面に沿って落下する遊技球が入球することにより作動し、後述する抽選を開始させるとともに、特別図柄表示装置(12)に表示された特別図柄の変動を開始させる始動入賞口(始動装置)(13)が設けられている。始動入賞口(13)に入球することにより、予め定めた数の賞球を払い出すようにすることもある。
【0030】
この始動入賞口(13)に入球すると、抽選および図柄変動を1回だけ実行させる始動権利が確保され、そのことが、それぞれが発光ダイオードにより形成された4個のランプ(14a)(14b)(14c)(14d)からなる始動権利数表示装置(14)における第1個目のランプ(14a)が点灯することによって表示される。
【0031】
始動権利は、最大4回までストックしておくことができ、そのときはすべてのランプ(14a)(14b)(14c)(14d)が点灯する。この状態で、さらに始動入賞口(13)に入球しても無効となる。抽選および図柄変動が実行された都度、ランプ(14a)(14b)(14c)(14d)は下方のものから順次消灯し、消灯した数だけ再度始動権利を蓄積することができる。
【0032】
抽選および図柄変動の具体的な実施要領については後述する。
なお、始動装置は、上述の始動入賞口(13)のように、入球することにより入賞する(賞球の払い出しが行われる)タイプのものだけでなく、遊技球が単に通過するだけで作動するようにしたタイプのものとすることもできる。
【0033】
遊技盤(2b)における始動入賞口(13)の両側方には、普通図柄作動ゲート(15)(15)が配置されている。
遊技球が普通図柄作動ゲート(15)を通過すると、所定の確率に基づいて、準特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、遊技盤(2b)における特別図柄表示装置(12)の上方に配置された普通図柄表示装置(16)の表示内容を変動させ、その後に所定の表示態様で停止させる。
【0034】
この例では、普通図柄表示装置(16)は、それぞれ発光ダイオードにより形成された2個のランプ(16a)(16b)が、交互に点灯を繰返すことにより表示を行うようにしてあるが、特別図柄表示装置(12)と同様の表示機能を有する液晶表示画面により形成してもよい。
【0035】
所定の確率に基づいて、交互に点灯表示を繰返すランプ(16a)(16b)が、予め定められた表示態様としてランプ(16a)のみが点灯表示された場合に、準特賞状態を生起させ、始動入賞口(13)の上向き開口の両側部に設けられた左右1対の可動片(13a)(13b)を所定時間開放し、遊技球が始動入賞口(13)に入賞しやすくなるようにしてある。なお、図1では、可動片(13a)(13b)が開放した状態を示してある。
【0036】
始動入賞口(13)は、可動片(13a)(13b)を開閉することによって、入賞開口が拡大する第1状態と、入賞開口が平常状態に戻った第2状態とに変化可能に構成されている。この第1状態となる時間には、通常時間モード(例えば0.5秒)と、通常時間よりも長い開放時間延長モード(例えば2秒)との2通りがある。この開放時間延長モードは、後述する特別確率モード期間中に設定される。また、普通図柄表示装置(16)の表示変動時間には、通常時の比較的長いパターン(例えば30秒)と、特定時の短いパターン(例えば5秒)との2通りがある。
【0037】
遊技盤(2b)における下部中央に配設された変動入賞装置(17)は、広幅の扉が前面側に開くことにより、盤面に沿って落下してきた遊技球が、高い確率で入球しうるようにした大入賞口(18)を備えている。
【0038】
大入賞口(18)の扉が開放されている状態や、開閉を繰り返している状態で、遊技球が入賞可能な状態を、遊技者にとって有利な状態という。この有利な状態以外の状態、すなわち、大入賞口(18)の扉が閉鎖されていて、遊技球がここに入球不可能な状態、または入球し難い状態を、遊技者にとって不利な状態という。
【0039】
その他、遊技盤(2b)には、遊技釘とともに遊技球の跳ね返り方向を変化させるランプ付き風車(19)、遊技盤(2b)の下端まで到達した遊技球を遊技盤(2b)の裏面に送るアウト口(20)、種々の装飾用等のランプ(21)等が設けられている。
また、遊技機本体(2)の後面には、入賞することにより賞球を貯留皿(3)に払い出す賞球払出装置(図示略)が設けられている。
【0040】
前扉(9)における左下部の前面には、特別図柄表示装置(12)に表示された特別図柄の変動を早期に停止させるストップスイッチ(操作スイッチ)(22)が設けられている。
図1および図2に示すように、このストップスイッチ(22)は、操作面を複数の単位作動領域(23)に分割可能なタッチパネル(24)により形成されている。この例では、タッチパネル(24)は、左右2個の単位作動領域(図示略)と、縦横3個ずつの合計9個の単位作動領域(23)とに分割しうるようなものとしてある。さらに、縦横4個ずつの合計16個の単位作動領域に分割しうるようなものとすればなおよい。
【0041】
この例では、タッチパネル(24)は、図2に示すように、前扉(9)の透光板(7)の前面に設けた前面が開口する薄い直方体状のケース(25)内に、表示手段である液晶表示画面(26)、ガラス板等からなる透光板(27)、前面に領域区画用のドットスペーサ(28a)が設けられた酸化インジウムスズ(ITO)製の固定側透明電極(28)、方形枠状の周縁用スペーサ(29)、固定側透明電極(28)と同材質の可動側透明電極(30)、透明フィルムからなる可撓性表面材(31)を順次前方より重ねたものよりなっている。
【0042】
このように、タッチパネル(24)は、前面の操作面を透明なものとし、後部に表示手段である液晶表示画面(26)を設けたものとしてあり、基本的には、液晶表示画面(26)における任意の単位作動領域(23)に対応する部分に、「ストップ」等の文字を表示し、その単位作動領域(23)における可撓性表面材(31)を、図2に想像線で示すように、指先(32)等により後方に押圧することによって、可撓性表面材(31)とともに可動側透明電極(30)を局部的に弾性撓曲させて、固定側透明電極(28)に接触させ、その接触点のXY座標(その検出方法には、アナログ方式とデジタル方式とが知られているが、そのどちらでもよい)が上記の単位作動領域(23)のXY座標と一致したときに、ストップスイッチ(22)が作動したとして、特別図柄表示装置(12)に表示された特別図柄の変動を早期に停止させることができるようにしてある。
【0043】
タッチパネル(24)は、このような構造のものに限るものではなく、あらゆる公知の構造のものを採用することができる。例えば、液晶表示画面(26)と平行に、そのX軸方向およびY軸方向から、複数の赤外線を等間隔で投光させ、それらの赤外線のいずれかが、液晶表示画面に触れるか、または触れようとする指先等により遮られることにより、その指先のX軸方向およびY軸方向の位置を検知し、その位置が、有効状態とした単位作動領域(23)内にあるときは、ストップスイッチ(22)が作動したとして、特別図柄表示装置(12)に表示された図柄の変動を早期に停止させることができるようにし、無効状態とした単位作動領域(23)内にあるときは、ストップスイッチ(22)が作動しないようにした赤外線方式のものとしてもよい。
また、複数の押しボタン式スイッチを縦横に並べ、それらの押しボタンの表面に、表示手段としてのランプを設けたものとしてもよい。
【0044】
遊技機本体(2)に配設された上述の主要なものは、マイクロコンピュータによって制御されており、以下、その制御装置を、図3に示す制御ブロック図を参照しつつ説明する。
【0045】
図3は、遊技機全体の制御装置を示す。なお、この図においては、本発明に直接関係しない発射装置(4)や賞球払出装置を制御する制御系統や電源回路等は省略してある。
【0046】
この制御装置は、各種のパチンコ機に共通する基本的な事項を制御するとともに、後述するような抽選を行なう抽選手段を有する主制御基板(50)と、特別図柄表示装置(12)に表示する内容やランプの点灯、音響等の演出に関する具体的な事項を制御する副制御基板(60)とを備えている。
【0047】
主制御基板(50)と副制御基板(60)とは、それぞれ入力ポート(51)(61)と出力ポート(52)(62)とを有するとともに、制御プログラムおよびデータを記憶しているROM(53)(63)と、CPUのワークエリアとして機能するRAM(54)(64)とを備える一体型のワンチップCPUとして構成され、ROM(53)(63)に記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行するように構成されている。
【0048】
主制御基板(50)の入力ポート(51)には、始動入賞口(13)に設けられ、これに遊技球が入球したことを検出する始動入賞センサ(55)、普通図柄作動ゲート(15)に設けられ、ここを遊技球が通過したことを検出する普通図柄作動センサ(56)、変動入賞装置(17)における大入賞口(18)に設けられ、大入賞口(18)に遊技球が入球したことを検出する大入賞口センサ(57)、同じく、大入賞口(18)内の特定の領域に設けられ、この特定領域に遊技球が入球したことを検出する特定領域通過センサ(58)がそれぞれ接続され、各検出信号が主制御基板(50)に入力されるようになっている。なお、特定領域通過センサ(58)は省略することもある。
【0049】
主制御基板(50)のROM(53)には、主制御基板(50)のCPUが処理する遊技制御処理の内容、遊技状態のパラメータ、そのパラメータに応じて動作する遊技制御プログラム、その他パチンコ機を制御するための各種パラメータが記憶されている。
【0050】
主制御基板(50)のRAM(54)は、主制御基板(50)に対する入出力データや演算処理のためのデータを一時的に記憶するとともに、遊技に関連する乱数カウンタやその他のカウンタとしての機能を有している。
このRAM(54)のカウンタ領域には、上述した始動権利数を上限値(例えば4個)まで計数記憶するとともに、1回の抽選および図柄変動が実行される毎に、計数値が減算されるカウント値選択数記憶手段としての始動権利計数カウンタも形成されている。
【0051】
主制御基板(50)の出力ポート(52)は、コネクタケーブル(図示略)を介して、副制御基板(60)の入力ポート(61)に接続され、主制御基板(50)側からの各種のコマンドは、コネクタケーブルを介して、副制御基板(60)側に送られる。
【0052】
副制御基板(60)は、主制御基板(50)からの各種のコマンドを受信して、副制御基板(60)の出力ポート(62)に接続された特別図柄制御基板(70)、音響制御基板(71)、ランプ制御基板(72)等の個別制御基板が必要とするコマンドの送信制御をするものである。
【0053】
副制御基板(60)のROM(63)には、副制御基板(60)の制御プログラムの他に、特別図柄表示装置(12)に表示する特別図柄の変動時間、変動図柄態様の発生比率、決定した変動図柄態様に対応して特別図柄制御基板(70)に送信する図柄変動コマンド、主制御基板(50)から送られてきた図柄変動開始コマンドに基づいて、停止図柄を決定する乱数処理プログラム等が格納されている。
また、ROM(63)には、各個別制御基板に送信するコマンドの編集や、各個別制御基板の処理等に必要なパラメータ等も格納されている。
【0054】
副制御基板(60)には、ROM(63)やRAM(64)の他に、タイマ(65)も内蔵されている。このタイマ(65)は、副制御基板(60)に外付けするタイプのものとしてもよい。
このタイマ(65)は、特別図柄の変動開始から、ROM(63)に記憶された特別図柄の変動時間が経過するまでの時間を計時する機能を有している。
【0055】
個別制御基板は、いずれも、主制御基板(50)と同様の入力ポート、出力ポート、ROM、RAM(いずれも図示略)等を備える一体型のワンチップCPUとして構成され、ROMに記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行するように構成されている。なお、これらの個別制御基板は、それらの機能を副制御基板(60)に持たせることにより、省略することもある。
【0056】
特別図柄制御基板(図柄表示制御手段)(70)は、副制御基板(60)からのコマンドに基づいて、特別図柄表示装置(12)に表示する具体的な内容、すなわち特別図柄の変動態様や、停止時の特別図柄等を決定し、それを特別図柄表示装置(12)に表示させる。
【0057】
音響制御基板(71)は、副制御基板(60)からのコマンドに基づいて、適時に、遊技機本体(2)に設けたスピーカ(73)から効果音や音声を発生させる。
【0058】
ランプ制御基板(72)は、副制御基板(60)からのコマンドに基づいて、始動権利数表示装置(14)におけるランプ(14a)(14b)(14c)(14d)、普通図柄表示装置(16)におけるランプ(16a)(16b)、およびその他の装飾用等のランプ(21)の点灯、消灯、および点滅等の具体的な制御を行う。
【0059】
タッチパネル制御基板(80)は、タッチパネル(24)およびその中に内蔵された液晶表示画面の表示内容を制御するもので、その入力ポート(図示略)は、特別図柄制御基板(70)における図柄の変動開始信号を出力する出力ポート(図示略)に接続されるとともに、インプット/アウトプットインターフェース(81)を介して、副制御基板(60)に接続されている。
タッチパネル制御基板(80)は、具体的には、タッチパネル用としてICチップの形で提供されている公知のマイクロコントロールユニットを用いることができる。
【0060】
このタッチパネル制御基板(80)は、理解を容易にするため機能的に説明すると、図4に示すように、副制御基板(60)および特別図柄制御基板(70)に接続するためのインターフェースドライバ(82)と、副制御基板(60)からインターフェースドライバ(82)を介して送られてきた画面分割コマンドに基づいて、タッチパネル(24)の操作面、および液晶表示画面(26)を、例えば2分割、9分割、16分割等の複数の単位作動領域(23)に分割する画面分割手段(83)と、その分割された各単位作動領域(23)を互いに独立して有効状態と無効状態とに切換え、有効状態となった単位作動領域(23)にタッチしたときだけ、タッチパネル(24)の操作を有効として、ストップスイッチ(22)の作動出力を、インターフェースドライバ(82)を介して、副制御基板(60)に送信する切換手段(84)と、その切換手段(84)を、副制御基板(60)からのコマンドに基づいて、各単位作動領域(23)における有効状態と無効状態とが経時的に予め定めたパターンで、またはランダムに交互に繰り返すように制御する切換制御手段(85)と、分割された各単位作動領域(23)に対応する液晶表示画面(26)の各部に、副制御基板(60)によって指定された画像を表示する表示制御手段(86)とを備えている。
【0061】
表示制御手段(86)は、副制御基板(60)からのコマンドに基づいて、各単位作動領域(23)に対応する液晶表示画面(26)の各部に、「ストップ」等の表示を、経時的に予め定めたパターンで、またはランダムに交互に繰り返すように表示させるだけでなく、タッチパネル(24)の操作と関連して、例えば無効状態となっている単位作動領域(23)をタッチしたときは、その領域の液晶表示画面(26)の部分の表示を「無効」等の文字表示としたり、または、遊技機の休止時に、液晶表示画面(26)に、宣伝用画像や興味を引くための画像等を表示させたりしうる機能を有するものとしておくのがよい。
【0062】
なお、これらの各手段を、独立した電気回路として構成することもできるが、実際には、ICチップが、上記の全手段を設けた場合と同様の機能を発揮できるように構成されていればよい。
【0063】
タッチパネル(24)の操作面の分割パターン、例えば2分割パターンや9分割パターン、各パターンにおける各単位作動領域(23)の有効、無効の切換プログラム、切換時間、各パターンにおける各単位作動領域(23)に対応する液晶表示画面(26)の各部に表示する画像パターン、およびその切換プログラム等は、副制御基板(60)のROM(63)に記憶させておき、その中から任意の順序、例えば、決定した停止図柄に対応させるか、またはランダムに抽出して、その情報をタッチパネル制御基板(80)に送って、タッチパネル(24)およびその液晶表示画面(26)を制御するようにするのがよい。
【0064】
液晶表示画面(26)の各部に表示させる画像パターンが、例えば「ストップ」等の簡単なものの場合は、その画像パターンや上述したその他の情報は、タッチパネル制御基板(80)に記憶させておき、副制御基板(60)からは、それらのどれを選択するかのコマンドのみを発信させるようにしてもよい。
【0065】
次に、このパチンコ機の作用を、図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本発明に関連しない部分については省略するかまたは大まかに、本発明に関連する部分については詳細に説明する。
図5に示すように、始動権利数が上限値に達していないときに、遊技球が始動入賞口(13)に入球すると、始動入賞センサ(55)が作動し(ステップS1)、主制御基板(50)においては、始動入賞センサ(55)からの信号を受信して、所定の確率に基づいて、特定遊技状態を生起するか否かの抽選が行われる(ステップS2)。
【0066】
この抽選は、主制御基板(50)におけるROM(53)に格納されたカウント値「0」〜「349」を、RAM(54)において、所定周期(4msec)で常時1ずつカウントアップし、上限値に達すると「0」に戻る無限ループカウンタ(図示略)を形成し、始動入賞センサ(55)からの信号を受信したときのカウント値と、ROM(53)に特定遊技状態を生起するものとして記憶させておいた特定値(例えば「7」)とを比較して、それが一致したときを当たりとする。このときの当選確率は1/350である。
特別確率モード時(確率変動状態)には、特定値の数を増やし(例えば「5」、「7」、「73」、「153」、「139」)、それと比較することにより、当選確率を高めるようになっている。このときの当選確率は1/70である。
【0067】
抽選終了後、停止図柄の選択が行われる(ステップS3)。
この選択は、主制御基板(50)におけるRAM(54)に、当選図柄の種類を選択するための当選図柄決定用カウンタ、特定遊技状態を生起させないときに、各図柄が同一とならないように図柄の選択をするための左、中、および右図柄決定用カウンタ(いずれも図示略)(カウント更新範囲いずれも「0」〜「9」)により行われる。そのほかに、RAM(54)に、リーチ決定用カウンタ等を設け、これによりリーチ(最初に停止する2個の図柄が同一となること)とするか否か等をも決定するようにしてもよい。
【0068】
次に、ステップS3により選択された停止図柄が、停止図柄コマンドとして副制御基板(60)に送信されるとともに(ステップS4)、変動開始コマンドが副制御基板(60)に送信される(ステップS5)。
【0069】
図6に示すように、副制御基板(60)においては、主制御基板(50)から送られてきた停止図柄コマンドを判別した後(ステップS6)、タッチパネル(24)における液晶表示画面(26)による演出モードの抽選が行われる(ステップS7)。
この演出モードの抽選の詳細については後述する。
【0070】
演出モードの抽選が完了した後、その抽選結果である演出モードコマンドと、演出開始コマンドとが、インプット/アウトプットインターフェース(81)を介して、タッチパネル制御基板(80)に送信される(ステップS8)。
【0071】
それとほぼ同時に、停止図柄コマンドと変動開始コマンドが特別図柄制御基板(70)に送信され(ステップS9)、そこで停止図柄、変動態様、変動時間等(それらを特定するコマンドが、停止図柄コマンドとともに副制御基板(60)から送られてくる)が具体化され、特別図柄表示装置(12)に具体的な変動図柄として表示される(ステップS10)。
【0072】
図柄の変動開始と同時に、図柄の変動開始信号が特別図柄制御基板(70)から出力され、タッチパネル制御基板(80)に入力される(ステップS11)。なお、この例では、タッチパネル制御基板(80)において、副制御基板(60)からの変動開始コマンドと、特別図柄制御基板(70)からの図柄の変動開始信号とがともに入力した時点で、タッチパネル(24)の液晶表示画面(26)による演出がスタートするようにしてあるが、副制御基板(60)からの変動開始コマンドのみにより、または始動入賞センサ(55)の作動と同時に、上記演出がスタートするようにする場合は、図柄制御基板(70)における図柄の変動開始信号を出力する出力ポートをタッチパネル制御基板(80)に接続する必要はない。
【0073】
図柄の変動開始から、設定された変動時間が経過するか(ステップS12)、または後述するようにしてストップスイッチ(22)が作動させられることにより(ステップS13)、停止図柄コマンドにより指定された停止図柄で図柄の変動が停止させられる(ステップS14)。
【0074】
抽選結果が当たりであって、特別図柄表示装置(12)に当選図柄が停止図柄として表示されたときは、特定遊技状態となり、大入賞口(18)が所定時間経過するか、またはそれへの入球数が所定の数に到達するまで開き、かつこの状態を複数回繰り返させる等の制御が行われる。また、確率変動を伴う当たりの場合には、それから所定回数の抽選において、当選確率が上記のように高められる。
これらの制御に関しては、公知であり、また本発明に直接関係しないので、説明を省略する。
【0075】
次に、演出モードの抽選の詳細について説明する。
演出モードには、例示的に次のようなものがある。
<演出モード1>
タッチパネル(24)の操作面全体を単一の単位作動領域(23)とし、かつ液晶表示画面(26)の全体に「ストップ」の文字を表示し、タッチパネル(24)の操作面のどこをタッチしても、ストップスイッチ(22)が作動するようにする。
【0076】
<演出モード2>
タッチパネル(24)の操作面全体を単一の単位作動領域(23)とし、かつ液晶表示画面(26)の全体に「ストップ」の文字を表示し、タッチパネル(24)の操作面のどこをタッチしても、「ストップ」の文字が「無効」の文字に変わり、ストップスイッチ(22)は作動しないようにする。
【0077】
<演出モード3>
タッチパネル(24)の操作面を左右2個に分割して、2個の単位作動領域(23)を形成し、その左右の単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の部分に、「ストップ」の文字を所要時間(例えば0.5〜5秒、その時間間隔がランダムに変化するようにしてもよい)毎に交互に表示し、その「ストップ」の文字が表示されている方の単位作動領域(23)のみを有効状態とし、そこにタッチしたときだけ、ストップスイッチ(22)が作動するようにする。
【0078】
<演出モード4>
タッチパネル(24)の操作面を縦横3個ずつに分割して、9個の単位作動領域(23)を形成し、その中央のものに相当する液晶表示画面(26)の部分のみに「ストップ」の文字を表示し、この中央の単位作動領域(23)をタッチしたときだけ、ストップスイッチ(22)が作動するようにする。他の単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の部分は白地又はその他の無地とし、この部分をタッチしてもストップスイッチは作動しないようにする。
【0079】
<演出モード5>
タッチパネル(24)の操作面を縦横3個ずつに分割して、9個の単位作動領域(23)を形成し、その中央のものに相当する液晶表示画面(26)の部分のみに「ストップ」の文字を表示し、この中央の単位作動領域(23)をタッチしたときは、ストップスイッチは作動せず、「ストップ」の文字が「無効」の文字に変わるようにする。他の単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の部分は白地又はその他の無地とし、この部分をタッチしてもストップスイッチは作動しないようにする。
演出モード2および5の最初の「ストップ」の表示は、虚偽的な表示であるが、これを、その表示と類似する、または紛らわしい表示、例えば「ストップ」の前に、微小な「NON」の文字を付した表示等としてもよい。
【0080】
<演出モード6>
タッチパネル(24)の操作面を縦横3個ずつに分割して、9個の単位作動領域(23)を形成し、その9個の単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の各部分に、「ストップ」の文字を所要時間(例えば0.5〜5秒、その時間間隔がランダムに変化するようにしてもよい)毎に表示し、その「ストップ」の文字が表示されている単位作動領域(23)のみを有効状態とし、そこにタッチしたときだけ、ストップスイッチ(22)が作動するようにする。
この各単位作動領域(23)に表示される「ストップ」の文字の表示時間と非表示時間とを調整することにより、「ストップ」の文字が逃げ回る印象を与えたり、拡大縮小する印象を与えたり(互いに近接する4個の単位作動領域(23)に「ストップ」の文字が同時に表示された直後に、その内の1個のみに「ストップ」の文字が表示されたような場合は縮小されたように、またその逆は、拡大したように見える)することができる。
【0081】
<演出モード7>
液晶表示画面(26)の全画面、またはその一部に、「HIT」「大当たり」「確変」「時短○○回」「○○○リーチ」等の文字を、適時に表示する。
「確変」は、確率変動の略語である。
「時短」とは、一般的に、図柄変動時間を通常時より短くしたときの状態をいうが、機種によっては、さらに、特定遊技状態終了後に、遊技球が普通図柄作動ゲート(15)を通過したときに開く始動入賞口(13)の左右の可動片(13a)(13b)の開放時間を、図柄変動回数が所定回数(例えば100回)に達するまで、通常時(例えば0.5秒)より長く(例えば2秒)するようにしたものがあり、「時短○○回」とは、そのような場合における、特定遊技状態終了後から数えた図柄変動回数(上限100回)を言う。
「○○○リーチ」とは、リーチの種類であり、例えば、「ノーマルリーチ」「スーパーリーチ」「プレミアムリーチ」等の他に、各機種毎にキャラクタと関連させて命名された各種のリーチ名称がある。
【0082】
<演出モード8>
遊技機の休止時の演出モードとして、9分割画面の各単位作動領域(23)のそれぞれに、赤、黄、青等の色彩が、所要時間間隔でランダムに表示されるようにする。
【0083】
これらの演出モード1〜6は、図6に示すステップS7のように、副制御基板(60)において、主制御基板(50)から送られてきた停止図柄コマンドを判別した後(ステップS6)に、停止図柄コマンドに対応して抽選される。
例えば、停止図柄コマンドが、当選図柄コマンドである場合は、演出モード1〜6の中から抽選され、停止図柄コマンドが、リーチを伴う外れ図柄コマンドである場合は、演出モード4、5、6の中から抽選され、停止図柄コマンドが、リーチを伴わない外れ図柄コマンドである場合には、演出モード4、5の中から抽選されるようにすることができる。
【0084】
演出モード7は、停止図柄コマンドが、当選図柄コマンドである場合、およびリーチを伴う外れ図柄コマンドである場合に、抽選した演出モードと組み合わせて適用される。
また、演出モード8は、遊技機の休止時に、副制御基板(60)から休止時モードコマンドとして、タッチパネル制御基板(80)に送信され、次のコマンドがタッチパネル制御基板(80)に送信されるまでは、液晶表示画面(26)には上記の態様の表示がなされる。
【0085】
この例では、ストップスイッチ(22)が複数の単位作動領域を有するタッチパネルにより形成され、各単位作動領域が、切換手段により、互いに独立して有効状態と無効状態とに切換えられ、有効状態となった単位作動領域にタッチしたときだけ、ストップスイッチ(22)が作動するようにしたので、本来の遊技機能の他に、付加的な遊技機能を発揮することができ、遊技性および演出性を向上させることができる。
【0086】
なお、副制御基板(60)に設けたタイマ(65)、または別に設けたタイマ(図示略)により、始動入賞センサ(55)の作動時、または図柄制御基板(70)における図柄の変動開始信号の出力時から、ストップスイッチ(22)が作動させられるまでの時間を計測し、その計測した時間が予め定めた設定時間より短いときは、操作スイッチの操作が成功した旨の表示(例えば「HIT!」等の文字)を、液晶表示画面(26)に表示したり、または成功した旨の情報を副制御基板(60)に送信して、副制御基板(60)からのコマンドにより、払出装置に所定の賞球を払い出させる等の報償を付与するようにすると、遊技者に、達成感と優越感だけでなく、十分な満足感を与えることができる。
【0087】
また、遊技機本体(2)におけるタッチパネル(24)の配置を変更したり、透光板(7)の全面を、透光性のタッチパネル(24)としたり、タッチパネル(24)を遊技機本体(2)から外して操作できるようにしたりしてもよい。
【0088】
さらに、タッチパネル(24)における液晶表示画面(26)の演出モードの抽選等は、副制御基板(60)ではなく、主制御基板(50)、特別図柄制御基板(70)、またはタッチパネル制御基板(80)のいずれにおいて行ってもよい。
【0089】
タッチパネル(24)には、次のような付加的な機能を持たせるようにしてもよい。
(イ)時短回数の抽選機能
例えば、特定遊技状態終了後、またはその前の適当な時期に、タッチパネル(24)の操作面を9分割して、9個の単位作動領域(23)を形成し、各単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の各部分に、「有効」「無効」を区別する表示を、所要時間間隔で交互に変化するように表示し、その表示のスタート時から、遊技者が「有効」状態の単位作動領域(23)をタッチするまでの時間を計測し、その時間の長さに応じて、付与する時短回数を、10秒以内なら100回、10〜20秒の範囲なら50回、20〜30秒の範囲なら20回と決定するような機能を付加する。
【0090】
(ロ)確率変動の抽選機能
例えば、上記(イ)と同様にして、タッチパネル(24)の表示を開始し、その表示のスタート時から、遊技者が「有効」状態の単位作動領域(23)をタッチするまでの時間を計測し、その時間の長さが予め定めた時間、例えば10秒以内なら確率変動モードとし、それを越えた場合は、通常モードとするような機能を付加する。
【0091】
(ハ)変動図柄の選択機能
例えば、タッチパネル(24)の操作面を複数に分割して、その各単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の各部分に、それぞれ異なる図柄(人物、動物等のキャラクタ、背景等)を表示し、遊技者がその中の好みの図柄を選択して、その単位作動領域(23)をタッチすることにより、以後変動図柄をその選択した図柄で表示する。
【0092】
(ニ)事前予告演出の選択機能
遊技者が、好みの事前予告演出を選択するための入力手段として、タッチパネル(24)を用いる。
【0093】
(ホ)ミニゲームとしての機能
タッチパネル(24)の操作面を複数に分割し、分割された各単位作動領域(23)に相当する液晶表示画面(26)の各部分に、「有効」「無効」を区別する表示を、所要時間間隔で交互に変化するように表示し、その表示のスタート時から、遊技者が「有効」状態の単位作動領域(23)をタッチするまでの時間を計測し、その計測時間を液晶表示画面(26)に表示することにより、タッチパネル(24)の操作の訓練用のゲームとしたり、または単なるミニゲームとして遊べる機能を付加する。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、パチンコ機に限定されるものではなく、遊技機本体に、遊技の操作をする操作スイッチを設けたあらゆる遊技機に適用することができる。
例えば、メダルまたはパチンコ玉を遊技媒体とするスロットマシンにおいて、図柄表示装置に表示された3列の図柄の変動を停止させるストップスイッチや、演出態様を切換える演出切換スイッチ等を、上記ストップスイッチ(22)と同様のタッチパネル式のものとすることにより、同様の作用効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の一実施形態であるパチンコ機の外観斜視図である。
【図2】同じく、図1のII−IIに沿う模式的な拡大縦断側面図である。
【図3】同じく、制御装置のブロック図である。
【図4】同じく、タッチパネル制御基板のブロック図である。
【図5】同じく、主制御基板における遊技制御処理を説明するフローチャートである。
【図6】同じく、副制御基板における遊技制御処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
(1)外枠
(2)遊技機本体
(2a)内枠
(2b)遊技盤
(3)貯留皿
(4)発射装置
(5)操作ハンドル
(6)遊技領域
(7)透光板
(8)枠材
(9)前扉
(10)外側レール
(11)内側レール
(12)特別図柄表示装置(表示装置)
(13)始動入賞口(始動装置)
(13a)(13b)可動片
(14)始動権利数表示装置
(14a)(14b)(14c)(14d)ランプ
(15)普通図柄作動ゲート
(16)普通図柄表示装置
(16a)(16b)ランプ
(17)変動入賞装置
(18)大入賞口
(19)ランプ付き風車
(20)アウト口
(21)ランプ
(22)ストップスイッチ(操作スイッチ)
(23)単位作動領域
(24)タッチパネル
(25)ケース
(26)液晶表示画面(表示手段)
(27)透光板
(28)固定側透明電極
(28a)ドットスペーサ
(29)周縁用スペーサ
(30)可動側透明電極
(31)可撓性表面材
(32)指先
(50)主制御基板(抽選手段を含む)
(51)入力ポート
(52)出力ポート
(53)ROM
(54)RAM
(55)始動入賞センサ
(56)普通図柄作動センサ
(57)大入賞口センサ
(58)特定領域通過センサ
(60)副制御基板
(61)入力ポート
(62)出力ポート
(63)ROM
(64)RAM
(65)タイマ
(70)特別図柄制御基板(図柄表示制御手段)
(71)音響制御基板
(72)ランプ制御基板
(73)スピーカ
(80)タッチパネル制御基板
(81)インプット/アウトプットインターフェース
(82)インターフェースドライバ
(83)画面分割手段
(84)切換手段
(85)切換制御手段
(86)表示制御手段
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一

【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣

【公開番号】 特開2006−149(P2006−149A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−176622(P2004−176622)