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【発明の名称】 遊技機用装飾構造物
【発明者】 【氏名】玉利 秀文
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区二番二丁目25番10号 株式会社内藤商会内

【要約】 【課題】遊技機用装飾構造物を構成する複数の構成部品の、組み付け作業性および分解作業性の向上を図る。

【解決手段】遊技盤26の表面に垂直な方向に複数の構成部品31〜36を積層してなるセンター役物30であって、複数の構成部品31〜36のうち積層方向の最も手前側に位置する手前側構成部品36に、最も奥側に位置する奥側構成部品31に向けて延びるボス部36aを設け、奥側構成部品31および手前側構成部品36以外の中間構成部品32〜35と、奥側構成部品31とには、ボス部36aが挿入される挿入穴31h,32h,34h,35hを形成する。そして、ボス部36a先端に形成された溝部Mに止め輪37を組み付けることで、奥側構成部品31および中間構成部品32〜35を、手前側構成部品36と止め輪37とで挟み込むように組み付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の遊技盤に取り付けられ、前記遊技盤の表面に垂直な方向に複数の構成部品を積層してなる遊技機用装飾構造物であって、
前記複数の構成部品のうち積層方向の最も奥側に位置する構成部品を奥側構成部品とし、
前記複数の構成部品のうち積層方向の最も手前側に位置する構成部品を手前側構成部品とし、
前記複数の構成部品のうち前記奥側構成部品および前記手前側構成部品以外の構成部品を中間構成部品とした場合において、
前記手前側構成部品に、前記奥側構成部品に向けて延びるボス部を設け、
前記奥側構成部品および前記中間構成部品には、前記ボス部が挿入される挿入穴又は挿入溝を形成し、
前記ボス部の先端にストッパー部材を組み付けることで、前記奥側構成部品および前記中間構成部品を、前記手前側構成部品と前記ストッパー部材とで挟み込むように組み付けられていることを特徴とする遊技機用装飾構造物。
【請求項2】
前記中間構成部品が複数であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用装飾構造物。
【請求項3】
前記複数の中間構成部品のうち1つの構成部品には、遊技者に向けて光を出射する光源が備えられており、
前記複数の中間構成部品のうち他の構成部品には、前記光源の光を屈折させながら透過するレンズ部が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用装飾構造物。
【請求項4】
前記手前側構成部品は樹脂製であり、
前記ボス部は前記手前側構成部品に樹脂にて一体に成形されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機用装飾構造物。
【請求項5】
前記手前側構成部品は樹脂製、前記ボス部は金属製であり、
前記手前側構成部品を樹脂成形するにあたり前記ボス部をインサート成形することで、前記ボス部は前記手前側構成部品に一体に成形されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機用装飾構造物。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ、スロットルその他の遊技機が有する遊技盤に取り付けられた、遊技機用装飾構造物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機用装飾構造物は、特許文献1にて記載されているように、遊技盤面に垂直な方向に積層配置された複数の構成部品1,2,3a,3b,4a,4b,5,6,7,8a,8b,9,10a,10b,10c,11,12から構成されている(図6参照)。そして、各構成部品どうしは複数のビス16により結合されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−85648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年では、デザインの複雑化に伴って構成部品の数が多くなってきたため必要とするビス16の数も増大しており、これらのビス16を手作業で1つ1つ締め付ける作業は極めて効率が悪い。因みに、図6に記載の例では、ビス16が約60個も必要となる。
【0005】
また、遊技機を分別して廃棄処分するにあたり、遊技機用装飾構造物を分解すべく、これらのビス16を手作業で1つ1つ取り外す作業も効率の悪い作業となっている。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、遊技機用装飾構造物を構成する複数の構成部品の、組み付け作業性および分解作業性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
遊技機の遊技盤に取り付けられ、前記遊技盤の表面に垂直な方向に複数の構成部品を積層してなる遊技機用装飾構造物であって、
前記複数の構成部品のうち積層方向の最も奥側に位置する構成部品を奥側構成部品とし、
前記複数の構成部品のうち積層方向の最も手前側に位置する構成部品を手前側構成部品とし、
前記複数の構成部品のうち前記奥側構成部品および前記手前側構成部品以外の構成部品を中間構成部品とした場合において、
前記手前側構成部品に、前記奥側構成部品に向けて延びるボス部を設け、
前記奥側構成部品および前記中間構成部品には、前記ボス部が挿入される挿入穴又は挿入溝を形成し、
前記ボス部の先端にストッパー部材を組み付けることで、前記奥側構成部品および前記中間構成部品を、前記手前側構成部品と前記ストッパー部材とで挟み込むように組み付けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明では前記中間構成部品が複数であることを特徴とし、請求項3に記載の発明では、前記複数の中間構成部品のうち1つの構成部品には、遊技者に向けて光を出射する光源が備えられており、前記複数の中間構成部品のうち他の構成部品には、前記光源の光を屈折させながら透過するレンズ部が備えられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明では、前記手前側構成部品は樹脂製であり、前記ボス部は前記手前側構成部品に樹脂にて一体に成形されていることを特徴とし、請求項5に記載の発明では、前記手前側構成部品は樹脂製、前記ボス部は金属製であり、前記手前側構成部品を樹脂成形するにあたり前記ボス部をインサート成形することで、前記ボス部は前記手前側構成部品に一体に成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、挿入穴又は挿入溝にボス部を挿入させつつ、奥側構成部品、中間構成部品および手前側構成部品を積層配置し、その後、ボス部の先端にストッパー部材を組み付けるだけで各構成部品の組み付けが終了するので、各構成部品を組み付ける作業性を向上できる。また、遊技機用装飾構造物を分解する際においても、ボス部の先端からストッパー部材を取り外し、その後、挿入穴又は挿入溝からボス部を抜き取るだけで遊技機用装飾構造物を分解できるので、遊技機用装飾構造物を分解する作業性を向上できる。
【0011】
ここで、中間構成部品の1つに光源が備えられ、他の中間構成部品にレンズ部が備えられている場合等、遊技機用装飾構造物の装飾性向上を図るようにすると中間構成部品の数が増大せざるを得なくなってくる。そして、このように中間構成部品の数が増大すると、各構成部品どうしを複数のビス16で結合する従来の構造ではビス16の数がより一層多くなってしまう。そこで、請求項2,3に記載の発明の如く、中間構成部品が複数である場合に請求項1に記載の発明を適用すれば、構成部品の組み付け作業性および分解作業性の向上といった効果が、より効果的に発揮される。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、手前側構成部品にボス部を設けることを安価に実現できる。また、請求項5に記載の発明によれば、ボス部を樹脂製にした場合に比べてボス部の強度を高めることができるので、ボス部を長くせざるを得ない場合等、ボス部に高い強度が求められる場合に用いて好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の各実施形態を図に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは無論である。
【0014】
本実施形態では、弾球遊技機の遊技盤に取り付けられた表示装飾枠体(以下、センター役物と呼ぶ)に、本発明の遊技機用装飾構造物を適用させた一例であり、図1に示す通り、該弾球遊技機20は、前面枠21、機枠22、操作ハンドル23、上皿24、下皿25、遊技盤26、板ガラス27、表示装置28、センター役物30等から構成される。表示装置28は、遊技盤26の中央に配置されて3つの特別図柄を変動表示させる特別図柄表示装置を構成する。
【0015】
図2はセンター役物30単体を示す斜視図であり、センター役物30は、遊技盤26の略中央部分に取り付けられ、表示装置28を取り囲むように延びる環状に形成された装飾構造物として機能する。また、センター役物30は、遊技内容に応じて電飾表示態様を変化させることで、遊技者の興趣を高めるものである。
【0016】
図3は図2の分解斜視図、図4は図2の側面図、図5は図2の背面図であり、以下、センター役物30の構造について詳細に説明する。なお、図4では、後述する止め輪37の図示を省略している。
【0017】
図2乃至図5に示すように、センター役物30は、遊技盤26の表面に垂直な方向に複数の構成部品31,32,33,34,35,36を積層して構成されている。符号31に示す構成部品は裏板であり、複数の構成部品31〜36のうち遊技者から見て最も奥側(図4の右側)に位置し、特許請求の範囲に記載の奥側構成部品に相当する。また、裏板31は樹脂製であり、センター役物30の強度部材として機能する。また、裏板31の開口部31a内には表示装置28の表示面が位置する。
【0018】
符号32に示す構成部品は基板であり、この基板32には、発光ダイオード等の図示しない光源が実装されている。この光源は、遊技者に向けて光が出射される向きとなるように配置されており、遊技内容に応じて点灯或いは点滅するように駆動制御されている。光源には、異なる色に発光する複数種の発光素子を備えたものを採用してもよく、また、発光輝度を段階的に調節可能なものを採用してもよい。なお、本実施形態の基板32は、エポキシ樹脂基板にプリント配線を施してなるリジッド基板である。
【0019】
符号33に示す構成部品はステージであり、遊技盤上を流下する遊技球のうちセンター役物30内に流入した遊技球がステージ33の上面33aに流下するようになっている。そして、ステージ上面33aにて左右に揺れ動く遊技球は、ステージ33の奥側に落下して裏板31に設けられた流入口31bに入球するか、図2中の矢印Aに示すようにステージ33の手前側に落下して遊技盤26上を流下することとなる。また、ステージ33は樹脂製であり、前述した光源からの光を透過する透光性の樹脂を用いたレンズ部を有する。このレンズ部により、光源の光を屈折させながら透過させることで、装飾性の向上を図っている。
【0020】
符号34に示す構成部品は台板であり、この台板34と裏板31とで基板32およびステージ33を狭持させており、台板34はセンター役物30の強度部材として機能している。また、台板34には締結部34aが設けられており、この締結部34aを遊技盤26にビス等を用いて締結することで、センター役物30を遊技盤26に取り付け固定するようになっている。
【0021】
また、台板34は樹脂製であり、前述した光源からの光を透過する透光性の樹脂を用いたレンズ部を有する。このレンズ部により、光源の光を屈折させながら透過させることで、装飾性の向上を図っている。また、台板34には、裏板31の流入口31bと連通する流出口34bが設けられており、ステージ上面33aから流入口31bに流入した遊技球は流出口34bから遊技盤26上に流下する。
【0022】
符号35に示す構成部品はレンズであり、前述した光源からの光を透過する透光性の樹脂製であり、光源の光を屈折させながら透過させることで、装飾性の向上を図っている。なお、以上説明した基板32、ステージ33、台板34およびレンズ35は、特許請求の範囲に記載の中間構成部品に相当する。
【0023】
符号36に示す構成部品は複数の小物部品であり、複数の構成部品31〜36のうち遊技者から見て最も手前側(図4の左側)に位置し、特許請求の範囲に記載の手前側構成部品に相当する。また、小物部品36は樹脂製であり、文字、図形、記号等を表す外形形状に形成されている。なお、小物部品36にも透光性の樹脂を採用して装飾性の向上を図るようにしてもよい。
【0024】
図3に示すように、小物部品36には、裏板31に向けて延びるボス部36aが設けられている。本実施形態のボス部36aは金属製であり、小物部品36を樹脂成形するにあたりボス部36aをインサート成形することで、ボス部36aは小物部品36に一体に成形されている。
【0025】
また、図3に示すように、裏板31、基板32、ステージ33、台板34およびレンズ35のそれぞれには、ボス部36aが挿入される挿入穴31h,32h,34h,35hが形成されている。そして、ボス部36aの先端に形成された溝部Mに、ストッパー部材としての止め輪を組み付けることで、裏板31、基板32、ステージ33、台板34およびレンズ35を、小物部品36と止め輪37とで挟み込むように組み付けられている。これにより、各構成部品31〜36を一体に組み付けて1つのアッセンブリーとしてセンター役物30を構成している。すなわち、各構成部品31〜36同士は、積層方向に対して垂直な方向には、ボス部36aが挿入穴31h,32h,34h,35hの内壁に当接することで位置決めされ、積層方向に対しては小物部品36と止め輪37とで構成部品31〜35を挟み込むことで位置決めされる。
【0026】
なお、本実施形態の止め輪37には、ボス部36aの軸線と直角方向から溝部Mにはめ込むE形(日本工業規格JISB2804参照)を採用しているが、軸線方向からはめ込むC形を採用してもよいことは勿論である。また、ストッパー部材は止め輪に限られるものではなく、例えば、プッシュナット等のワンタッチで取り付けることのできるナットや、割ピン等を採用してもよい。
【0027】
また、図3に示すように、台板34にも、小物部品36に形成されたボス部36aと同様のボス部34cが形成されており、裏板31、基板32およびステージ33には、ボス部34cが挿入される挿入穴31i,32i,33iが形成されている。そして、ボス部34cの先端に形成された溝部Mに前述した止め輪37を組み付けることで、裏板31、基板32、ステージ33を台板34と止め輪37とで挟み込むように組み付けられている。
【0028】
以上により、本実施形態によれば、挿入穴31h,32h,34h,35h,31i,32i,33iに小物部品36のボス部36aおよび台板34のボス部34cを挿入させつつ、裏板31、基板32、ステージ33、台板34、レンズ35および小物部品36を積層配置し、その後、各々のボス部36a,34cの溝部Mに止め輪37を組み付けるだけで、各構成部品31〜36の組み付けが終了するので、各構成部品31〜36を組み付ける作業性を向上できる。なお、このように組み付けられてアッセンブリー化されたセンター役物30は、遊技盤26の中央部分に形成された開口部にはめ込まれ、台板34の締結部34aをビスにて遊技盤26に締結することで、センター役物30の遊技盤26への取り付けが完了する。
【0029】
また、弾球遊技機20を分別して廃棄処分する際には、先ず、締結部34aのビスを取り外してセンター役物30を遊技盤26の開口部から取り出し、その後、センター役物30を分解する。この分解作業の際においても、各々のボス部36a,34cから止め輪37を取り外し、その後、挿入穴31h,32h,34h,35h,31i,32i,33iからボス部36a,34cを抜き取るだけで、センター役物30を分解できるので、センター役物30を分解する作業性を向上できる。
【0030】
(他の実施形態)
本発明に係る他の実施形態として、各構成部品31〜35の外周縁部に切り欠いた形状の挿入溝を形成し、この挿入溝にボス部36a,34cを挿入するようにして、上記実施形態の挿入穴31h,32h,34h,35h,31i,32i,33iを挿入溝に置き換えるようにしてもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ボス部36a,34cを金属製にして小物部品36および台板34にインサート成形しているが、本発明の実施にあたり、ボス部36a,34cを樹脂製にして、小物部品36および台板34と樹脂にて一体に成形するようにしてもよい。なお、このようにボス部36a,34cを樹脂製にした場合には、透光性樹脂を用いることにより、ボス部36a,34cが光源の影となってしまうことを回避できるので、センター役物30に対するボス部36a,34cの配置レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0032】
また、上記実施形態では、第1種の弾球遊技機20のセンター役物30に本発明の装飾構造物を適用させているが、本発明は第1種弾球遊技機20への適用に限られるものではなく、例えば、第3種の弾球遊技機における大入賞口として機能しているセンター役物に、本発明の装飾構造物を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンター役物30が取り付けられる、弾球遊技機20の正面図である。
【図2】図1のセンター役物30単体を示す斜視図である。
【図3】図2のセンター役物30を示す分解斜視図である。
【図4】図2のセンター役物30を示す側面図である。
【図5】図2のセンター役物30を示す背面図である。
【図6】特許文献1に記載の遊技機用装飾構造物を示す、分解斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
20…弾球遊技機 26…遊技盤 30…センター役物(遊技機用装飾構造物)
31…裏板(奥側構成部品) 31h,32h,34h,35h…挿入穴
32…基板(中間構成部品) 33…ステージ(中間構成部品)
34…台板(中間構成部品) 35…レンズ(中間構成部品)
36…小物部品(手前側構成部品) 36a…ボス部
37…止め輪(ストッパー部材)
【出願人】 【識別番号】593045053
【氏名又は名称】株式会社内藤商会
【住所又は居所】愛知県名古屋市熱田区二番二丁目25番10号
【出願日】 平成16年6月15日(2004.6.15)
【代理人】 【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘

【公開番号】 特開2006−130(P2006−130A)
【公開日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願番号】 特願2004−176436(P2004−176436)