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【発明の名称】 ビリヤードの練習器具とその使用方法
【発明者】 【氏名】岩崎 仁

【要約】 【課題】主にポケットビリヤードで、イメージボールの位置を正確に自分で把握し、所謂「厚み」と手球の進行ラインを適宜修正してフィードバックしながら繰り返し練習でき、正確な「狙い」そのものを自ら養う。

【解決手段】ビリヤードに使用される球9を着脱自在な握持部10が棒体1Bの先端に取り付けられており、前記握持部10で固着された前記球9が、イメージボール5を指示するイメージボール指示球3として前記棒体1Bで移動され、的球6に接するベストポジションに手球4が位置すると想定した前記イメージボール5の位置に、三次元的な配置が自在に構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球が、イメージボールを指示するイメージボール指示球として棒体の先端に取り付けられており、前記イメージボール指示球が、前記棒体で移動され、的球に接するベストポジションに手球が位置すると想定した前記イメージボールの位置に、三次元的な配置が自在に構成されていることを特徴とするビリヤードの練習器具。
【請求項2】
ビリヤードに使用される球を着脱自在な握持部が棒体の先端に取り付けられており、前記握持部で固着された前記球が、イメージボールを指示するイメージボール指示球として前記棒体で移動され、的球に接するベストポジションに手球が位置すると想定した前記イメージボールの位置に、三次元的な配置が自在に構成されていることを特徴とするビリヤードの練習器具。
【請求項3】
棒体は必要最小限の全長であって、その基端の挿し込み口からキューを挿し込み自在な中空内部に形成され、当該棒体の先端に取り付けられた握持部は、複数本の腕部の各先端に吸盤が設置されて成り、前記複数の吸盤にビリヤード用の球が着脱自在に構成されていることを特徴とする、請求項2に記載したビリヤードの練習器具。
【請求項4】
ビリヤード台の上に載置可能な大きさの脚体であって、当該脚体の上部は、棒体又は棒体に挿し込まれたキューを下方から抱えやすいU字状断面の湾曲状に形成され、その湾曲状上部から脚部が複数本取り付けられており、イメージボールと手球を結ぶ手球の進行ラインの上方空間で、棒体又はキューが前記脚体により支えられる構成であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載したビリヤードの練習器具。
【請求項5】
a) ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球を棒体の先端に取り付け、又は棒体の先端の握持部にビリヤード用の球を固着して成るビリヤードの練習器具を用意すること、
b) 前記練習器具の先端の球をイメージボール指示球とし、的球に接するベストポジションに手球が位置すると想定したイメージボールの位置に、前記棒体を移動して前記イメージボール指示球を三次元的に配置すること、
c) 前記イメージボール指示球によって指し示されたイメージボールに狙いを定めて、手球をキューで撞き、その手球が前記イメージボール指示球に当たる直前に当該イメージボール指示球を移動すること、
を特徴とする、ビリヤードの練習器具の使用方法。
【請求項6】
a) ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球を棒体の先端に取り付け、又はキューが接続された棒体の先端の握持部にビリヤード用の球を固着して成るビリヤードの練習器具を用意すること、
b) 想定するイメージボールと手球を結ぶ手球の進行ラインたるイメージライン上の手玉の上方空間で、ビリヤード台上に載置する脚体により前記棒体又はキューを傾斜状態に保ちつつ、前記棒体の先端の球を、イメージボール指示球として、的球に接するベストポジションに手球が位置すると想定した前記イメージボールの位置に三次元的に配置し、仮の位置決めをすること、
c) イメージボールと的球を結ぶラインの延長線上にポケットが位置する的球の適正な進行ラインを確認し、前記的球の適正な進行ライン上でイメージボールが的球に接するように、前記イメージボール指示球及び棒体、キュー並びに脚体の位置を修正し、その修正作業を必要に応じ繰り返し行うこと、
を特徴とする、ビリヤードの練習器具の使用方法。
【請求項7】
ビリヤードの練習器具を構成するキューを挿し込み自在な棒体は、内部が中空状の必要最小限の全長で、その基端がキューの挿し込み口に形成されていると共に、当該棒体の先端の握持部は、複数本の腕部の各先端に吸盤が設置されて成り、前記複数の吸盤にビリヤード用の球が吸着により固着されて成ることを特徴とする、請求項5又は6に記載したビリヤードの練習器具の使用方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ビリヤードの練習器具とその使用方法に属し、さらに言えば、主にポケットビリヤード(スヌーカー、キャロムビリヤードにも適用可能、以下省略)において、所謂イメージボールの正確な位置を自分で把握し、的球に接する前記イメージボールを狙って手球を撞けるように、正確な「狙い」そのものを養う練習器具と、その練習器具の使用方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ポケットビリヤードに興じるプレーヤー(生徒)が、初心者や更に上達しようとする場合、インストラクターに教授を受ける。その場合従来は、的球をポケットへと導く的球に接するベストなポジションに手球が位置すると想定した所謂イメージボールの位置に、インストラクターがビリヤードに使用する球を直に置いてセットする。そして、生徒がそのイメージボールを把握したら、そのイメージボールに位置する前記球をインストラクターが移動する。しかる後、イメージボールの位置に前記球が無くなった状態で、生徒が自分でイメージするイメージボールに向って手玉を撞く練習を行っている。
【0003】
また特開2001−276296号特許公開公報には、(イ)ポケットビリヤードで使用する球と同径の円とその中心点を明示した円板の外周部に、突起を設ける。(ロ)突起部を含む円板には、テーブル上に置いた際に、球の動き(速さ・回転・方向等)に極力影響を与えない様、凹凸がなく、薄く滑りにくい素材を用いる。(ハ)円板の中心点と突起の先端を結ぶ線が、ポケットと的球の中心を通るライン上に重なる様にしながら、突起の先端を的球の接地点に合わせ、これを起点として、円板をテーブル上にセットする。(ニ)この時、円板に記した円と中心点が各々、的球に接する位置に想定した球とその中心点の位置を表わす様、円板の中心点から突起の先端迄の長さを定める。以上の構成により、的球をポケットに落とす際にセオリー上狙うべき、イメージボールとその中心点であるイマジナリーポイントの位置を、各々、円板に記した円と中心点で具体的に示せる様にしたポケットビリヤード練習用ターゲットが開示されている。
【特許文献1】特開2001−276296号特許公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記インストラクターが正確なイメージボールの位置に一旦、球を置いて、生徒が前記イメージボールの位置に存在した球を残像として狙って手玉を撞く従来の方法では、生徒が自分の狙っている「狙い」が正しいか否かを自分で把握し、適切な「狙い」を自ら養う訓練はできなかった。
【0005】
これをインストラクターの立場からみた場合、生徒が狙っているイメージラインが正しいか否か、換言すれば、生徒が狙っているイメージボールと的球との重なり方(以下「厚み」という)が、正しいか否かをインストラクターが事前に把握して正確に教授することは不可能であった。
【0006】
これに対して、前記特開2001−276296号特許公開公報記載の「ターゲット」を使用すれば、正確なイメージボールの位置に当該ターゲットがセットされ、生徒がそのターゲットに向って手玉を撞けばいいため、初心者のビリヤード技術をある程度向上させることはできる。しかし、その「ターゲット」は平面的な部材、つまり二次元的な構成であるため、「狙い」の精度を高めるには、前記三次元的に実在するイメージボール(球)には劣る。
【0007】
したがって、本発明の目的は、主にポケットビリヤードにおいて、所謂イメージボールの位置を三次元的に正確に自分で把握できる上、そのイメージボールの「厚み」と手球の進行ラインを適宜修正してフィードバックしながら繰り返し練習でき、正確な「狙い」そのものを自ら養う練習器具と、その練習器具の合理的な使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明のビリヤードの練習器具は、ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球9が、イメージボール5を指示するイメージボール指示球3として棒体1Aの先端に取り付けられており、前記イメージボール指示球3が、前記棒体1Aで移動され、的球6に接するベストポジションに手球4が位置すると想定した前記イメージボール5の位置に、三次元的な配置が自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明のビリヤードの練習器具は、ビリヤードに使用される球9を着脱自在な握持部10が棒体1Bの先端に取り付けられており、前記握持部10で固着された前記球9が、イメージボール5を指示するイメージボール指示球3として前記棒体1Bで移動され、的球6に接するベストポジションに手球4が位置すると想定した前記イメージボール5の位置に、三次元的な配置が自在に構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明のビリヤードの練習器具は、前記棒体1Bは必要最小限の全長であって、その基端の挿し込み口14からキュー11を挿し込み自在な中空内部に形成され、当該棒体1Bの先端に取り付けられた握持部10は、複数本の腕部12・・・の各先端に吸盤13が設置されて成り、前記複数の吸盤13・・・にビリヤード用の球9が着脱自在に構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明のビリヤードの練習器具は、ビリヤード台8の上に載置可能な大きさの脚体2であって、当該脚体2の上部21は、前記棒体1A又は棒体1Bに挿し込まれたキュー11を下方から抱えやすいU字状断面の湾曲状に形成され、その湾曲状上部21から脚部20が複数本取り付けられており、イメージボール5と手球4を結ぶ手球4の進行ラインSの上方空間で、棒体1B又はキュー11が前記脚体2により支えられる構成であることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明のビリヤードの練習器具の使用方法は、
a) ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球9を棒体1Aの先端に取り付け、又は棒体1Bの先端の握持部10にビリヤード用の球9を固着して成るビリヤードの練習器具を用意すること、
b) 前記練習器具の先端の球9をイメージボール指示球3とし、的球6に接するベストポジションに手球4が位置すると想定したイメージボール5の位置に、前記棒体1A又は1Bを移動して前記イメージボール指示球3を三次元的に配置すること、
c) 前記イメージボール指示球3によって指し示されたイメージボール5に狙いを定めて、手球4をキュー11で撞き、その手球4が前記イメージボール指示球3に当たる直前に当該イメージボール指示球3を移動すること、を特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明のビリヤードの練習器具の使用方法は、
a) ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球9を棒体1Aの先端に取り付け、又はキュー11が接続された棒体1Bの先端の握持部10にビリヤード用の球9を固着して成るビリヤードの練習器具を用意すること、
b) 想定するイメージボール5と手球4を結ぶ手球4の進行ラインSたるイメージライン上の手玉4の上方空間で、ビリヤード台8の上に載置する脚体2により前記棒体1A、1B又はキュー11を傾斜状態に保ちつつ、前記棒体1A、1Bの先端の球9を、イメージボール指示球3として、的球6に接するベストポジションに手球4が位置すると想定した前記イメージボール5の位置に三次元的に配置し、仮の位置決めをすること、
c) イメージボール5と的球6を結ぶラインの延長線上にポケット7が位置する的球6の適正な進行ラインTを確認し、前記的球6の適正な進行ラインTの上でイメージボール5が的球6に接するように、前記イメージボール指示球3及び棒体1A又は1B、キュー11並びに脚体2の位置を修正し、その修正作業を必要に応じ繰り返し行うこと、を特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明のビリヤードの練習器具の使用方法は、前記ビリヤードの練習器具を構成するキュー11を挿し込み自在な棒体1Bに関し、内部が中空状の必要最小限の全長で、その基端がキュー11の挿し込み口14に形成されていると共に、当該棒体1Bの先端の握持部10は、複数本の腕部12・・・の各先端に吸盤13が設置されて成り、前記複数の吸盤13・・・にビリヤード用の球9が吸着により固着されて成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1、5記載の発明は、ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球が、イメージボールを指示するイメージボール指示球として棒体の先端に取り付けられているので、ポケットビリヤードにおいて、所謂イメージボールの正確な位置を、インストラクターが前記棒体でイメージボール指示球を移動して立体的に指示できる上、手玉がイメージボール指示球に当たるまで当該イメージボール指示球を動かさずに生徒に指し示すことができる。したがって、生徒はイメージボールの適切な位置を三次元的に把握し、イメージボール目掛けて手球を撞ける正確な「狙い」を早期に養うことができ、ビリヤード技術の上達に寄与する。
【0016】
請求項2記載の発明のビリヤードの練習器具は、前記と同様の効果を奏するほか、棒体先端の握持部にビリヤードで使用する球をそのまま固着して、その球をイメージボールとして配置できるので、利便性に優れる。しかも、実際のビリヤード用の球がイメージボールとして三次元的に実在されるので、手球を撞く正確な「狙い」と適正な「厚み」の把握を容易かつ正確に行え、ビリヤード技術の早期向上に貢献する。
【0017】
請求項3、7記載の発明によれば、前記棒体が必要最小限の全長であり、コンパクト設計で使い勝手がいい。また、基端の挿し込み口から中空内部に、キューを挿し込んで利用できる便利さがある。さらに、先端に取り付けられた握持部が、複数本の腕部の各先端に吸盤が設置されて成るから、その吸盤を利用してビリヤード用の球の固着と離脱を簡単に行えて扱い易い。
【0018】
請求項4、6記載の発明は、イメージボールと手球を結ぶ手球の進行ラインの上方空間で、ビリヤード台上に載置する脚体により、棒体やキューが傾斜状態に保たれる。よって、手球は元の位置を確保され移動することなく、前記棒体の先端の球をイメージボール指示球として、的球に接するベストポジションに手球が位置すると想定した前記イメージボールの位置に三次元的に配置する、仮の位置決めを行える。次に、見る位置を変えて、イメージボールと的球を結ぶラインの延長線上にポケットが位置する的球の適正な進行ライン(所謂シュートライン)を確認する。
【0019】
その結果、自分が想定したイメージボールの位置、換言すれば、イメージボールの「厚み」が間違っていると判断した場合、前記シュートライン上でイメージボールが的球に接するように、前記イメージボール指示球と棒体、キュー並びに脚体の位置を修正し、適正なイメージラインを習得できる。必要に応じその修正作業を繰り返し行い、フィードバックしながら練習し、錯覚して間違って判断していた自らのイメージそのものを正しく修正することができ、ビリヤードの上達に多大に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
請求項1〜7記載の本発明に係るビリヤードの練習器具とその使用方法の好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。本形態では、ポケットビリヤードでの実施例について説明するが、スヌーカーやキャロムビリヤードにも同様に実施可能である。
【0021】
図1は、本ビリヤードの練習器具を構成する2種類の棒体(1A、1B)のうちの1つ(1B)を示している。この棒体1Bは、プラスチック又は金属製で必要最小限の全長(約30cmぐらい)を有する内部中空の円筒状に形成されている。その基端が、キュー11のシャフト(先端部)を挿し込めるように開口された挿し込み口14に形成されている(図2参照)。なお、キュー11の異なる直径のシャフトに対応すべく、前記挿し込み口14の外周に、複数の切り込み15・・・を軸方向に形成して、挿し込み口14の若干の拡径が自在な構成で実施するのが好ましい。
【0022】
また、前記棒体1Bの先端には、ビリヤードに使用される球9を着脱自在な握持部10が取り付けられている。この握持部10は、3本の湾曲する腕部12・・・の各先端に、吸盤13がそれぞれ球9を包み込む配置で設置されて成り、前記複数の吸盤13・・・の吸着力によってビリヤード用の球9を簡単に着脱できるように構成されている。なお、腕部12(吸盤13)は前記3本に限定されず、複数本であればよい。
【0023】
図3及び図5、図6は、異なる棒体1Aを示している。この棒体1Aは、木製又はプラスチック又は金属製で、約1mぐらいに形成されている。そして先端に、ビリヤードに使用される球と略同じ大きさの球9が、イメージボール5を指示するイメージボール指示球3として取り付けられている。このイメージボール指示球3の材質は何でも構わない。
【0024】
つまり、前記の棒体1Bと比べると、キュー11を挿し込む形態ではなく、予め長く形成されており、遠近を問わず、当該棒体1Aを握ってイメージボール指示球3を移動して、イメージボール5の位置に立体的(三次元的)に配置することができる。なお、前記棒体1Bの先端に球9(イメージボール指示球3)を吸着させ、キュー11の挿し込みの有無に拘らず、棒体1Aのようにイメージボール5の位置に立体的(三次元的)に配置することも可能である(図示は省略)。
【0025】
次に、本ビリヤードの練習器具を構成する脚体2について説明する。この脚体2は、いわば小型の三脚である。すなわち、図2と図3に例示したように、ビリヤード台8の上に載置した際、自立して不動状態を保つように、通常3本の脚部20・・・が取り付けられている(但し、脚部20の本数は前記3本に限らず、複数本であればよい)。3本の脚部20・・・が開脚状態で起立し、その上端部が固定された当該脚体2の上部21は、前記棒体1Bに挿し込まれたキュー11又は後述の棒体1A自体を下方から抱えやすいように縦断面がU字状断面の湾曲状に形成されている。
【0026】
以下、前記練習器具の好適な使用例を説明する。
【0027】
前記のように、キュー11を接続した棒体1Bの先端握持部10にビリヤード用の球9を吸着した練習器具を用意する(又は球9を先端に取り付けた棒体1Aによる練習器具であってもよい、以下省略)。
【0028】
想定するイメージボール5と手球4を結ぶ手球4の進行ラインSたるイメージライン上の手玉4の上方空間で、ビリヤード台8の上に載置する脚体2により前記棒体1Bとキュー11を傾斜状態に保ちつつ(図2参照)、棒体1Bの先端の球9を、イメージボール指示球3として、イメージボール5の位置に三次元的に配置し、仮の位置決めをする。この場合、図3に示したように、イメージボール指示球3の配置が間違っている場合が多い。つまり、図3の状態では、符号T’で示したライン、つまりイメージボール指示球3の中心と的球6の中心を結ぶ線の延長線に的球6は進行するが、この場合、的球6はポケット7に入らない。よって、符号Tのポケット7へと進むシュートライン上に、メージボール指示球3を配置できるように修正する。
【0029】
図4を用いてより具体的に説明すれば、イメージボール5’の位置だと、図3におけるイメージボール指示球3の位置に相当して所謂「厚み」が厚く、イメージラインS’を進行する手玉4に当たった的球6は符号T’のラインを進行してポケット7に入らない。また、イメージボール5”の位置だと「厚み」が薄く、イメージラインS”を進行する手玉4に当たった的球6は符号T”のラインを進行してやはりポケット7に入らない。よって、イメージボール5と的球6を結ぶラインの延長線上にポケット7が位置する的球6の適正な進行ラインT(シュートライン)上の適正なイメージボール5の位置に、手球4を進行させるラインS(イメージライン)を判断・確認し、前記イメージボール指示球3及び棒体1B、キュー11並びに脚体2の位置を適宜修正する。その修正作業を必要に応じ繰り返し行い、フィードバックしながら、錯覚して間違って判断していた自らの「狙い」を自ら正しく修正していくことができる。
【0030】
次に、前記練習器具の異なる使用例を説明する。
【0031】
上記のように球9(イメージボール指示球3)を先端に取り付けた棒体1Aによる練習器具を用意する(又は棒体1Bの先端握持部10に球9を吸着した練習器具であってもよい)。
【0032】
図5に図示例の的球6に接するベストポジション(前記符号Tのライン上)に手球4が位置すると想定したイメージボール5の位置に、インストラクターが棒体1Aを握って移動してイメージボール指示球3たる球9を三次元的に配置する。
【0033】
生徒は、前記イメージボール指示球3(球9)によって指し示されたイメージボール5に狙いを定めて、手球4をキュー11で撞く。その際、キュー11で撞かれた手玉4がイメージボール指示球3に当たる直前まで、イメージボール指示球3がイメージボール5を指し示しており、イメージボール指示球3は手球4が当たる直前にインストラクターが移動すればよく(図6)、生徒にとって正確なイメージボール5の把握の訓練に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】棒体を示した斜視図である。
【0035】
【図2】棒体と脚体の使用例を示した全体図である。
【0036】
【図3】間違ったイメージボールの位置にイメージボール指示球を配置した状態を示した全体図である。
【0037】
【図4】イメージボールの説明図である。
【0038】
【図5】異なる棒体により適正なイメージボールの位置にイメージボール指示球を配置した状態を示した全体図である。
【0039】
【図6】図5の状態からイメージボール指示球の移動要領を示した全体図である。
【符号の説明】
【0040】
S 手球の進行ライン
T 的球の進行ライン
1A 棒体
1B 棒体
2 脚体
3 イメージボール指示球
4 手球
5 イメージボール
6 的球
7 ポケット
8 ビリヤード台
9 球
10 握持部
11 キュー
14 挿し込み口
【出願人】 【識別番号】504360462
【氏名又は名称】岩崎 仁
【出願日】 平成16年9月24日(2004.9.24)
【代理人】 【識別番号】100066821
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 建治

【公開番号】 特開2006−87732(P2006−87732A)
【公開日】 平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願番号】 特願2004−277940(P2004−277940)