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【発明の名称】 表示装置
【発明者】 【氏名】古見 芳幸
【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
【課題】理想的な投球コースをプレイヤーに容易に認識させ得る表示装置を提供する。

【解決手段】ボウリングレーン101よりも上方からボウリングレーン101に向けて投射光Lを投射して画像を表示するプロジェクタ15a,15b,15cと、プロジェクタ15a,15b,15cを制御する制御部とを備え、制御部は、ボウリングレーン101のピンの配列状態に応じて投球コースの一例を示す画像をプロジェクタ15a,15b,15cを制御してボウリングレーン101に表示させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボウリングレーンよりも上方から当該ボウリングレーンに向けて投射光を投射して画像を表示するプロジェクタと、当該プロジェクタを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記ボウリングレーンのピンの配列状態に応じて投球コースの一例を示す画像を前記プロジェクタを制御して前記ボウリングレーンに表示させる表示装置。
【請求項2】
撮像部を備え、
前記制御部は、前記撮像部を制御して前記ボウリングレーン上のボールを撮像させると共に、前記プロジェクタを制御して当該ボールの撮像画像に基づいて投球における当該ボールの移動経路を示す画像を前記ボウリングレーンに表示させる請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記投球コースの一例を示す画像と前記ボールの移動経路を示す画像とを前記ボウリングレーンに同時に表示させる請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
投球条件を入力可能な入力操作部を備え、
前記制御部は、前記ボウリングレーンのピンの配列状態と前記入力された投球条件とに基づいて特定される前記投球コースの一例を示す画像を前記プロジェクタを制御して前記ボウリングレーンに表示させる請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ボウリングレーンに画像を表示する表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ボウリングは、誰もが気軽に楽しめる娯楽として、従来から多くの人々に親しまれている。しかしながら、初心者にとっては、ストライクやスペアを取るための理想の投球コースを判断するのが困難なため、高得点を取り難い結果、ボウリングの楽しさを十分に堪能するのが困難であるという課題が存在する。この課題を解決可能な技術として、特開平7−299185号公報には、ボウリングレーン上に設けられた複数の発光マークと、ピン位置信号に基づいてピンを倒すための投球ライン上またはその近傍にある発光マークを選択的に発光制御する発光制御手段とを備えたボウリング装置が開示されている。
【特許文献1】特開平7−299185号公報(第2−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、従来のボウリング装置には、以下の問題点がある。すなわち、このボウリング装置では、ピンを倒すための投球ラインをプレイヤーに認識させるべく、発光マークを選択的に発光制御している。このため、プレイヤーは、投球に際して、発光している複数の発光マークを結んだ投球ラインをイメージし、そのイメージした投球ラインに沿わせてボールを投球する必要がある。しかしながら、初心者にとっては、投球に集中するのが精一杯であり、発光マークを結んだ投球ラインを投球動作と共にイメージするのは非常に困難である。したがって、このボウリング装置には、ストライクやスペアを取るための理想の投球コースをプレイヤーに認識させるのが困難であるという問題点が依然として存在する。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、理想的な投球コースをプレイヤーに容易に認識させ得る表示装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく本発明に係る表示装置は、ボウリングレーンよりも上方から当該ボウリングレーンに向けて投射光を投射して画像を表示するプロジェクタと、当該プロジェクタを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ボウリングレーンのピンの配列状態に応じて投球コースの一例を示す画像を前記プロジェクタを制御して前記ボウリングレーンに表示させる。
【0006】
この表示装置によれば、ピンの配列状態に応じて投球コースの一例を示す画像をボウリングレーンに表示することにより、投球コースを示す画像がボウリングレーンの手前側縁部からピンの位置まで連続的に表示されるため、ストライクやスペアを取るための投球コースを容易に認識させることができる。したがって、プレイヤーは、例えば、ガイドやスパットなどの目印と狙いのピンとを結んだ投球ラインをイメージする必要がないため、ボウリングレーンに表示された画像にボールを沿わせる投球に専念することができる。この結果、プレイヤーは、たとえ初心者であったとしても、投球に専念できる分、正確な投球を行うことができる。
【0007】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、撮像部を備え、前記制御部は、前記撮像部を制御して前記ボウリングレーン上のボールを撮像させると共に、前記プロジェクタを制御して当該ボールの撮像画像に基づいて投球における当該ボールの移動経路を示す画像を前記ボウリングレーンに表示させる。
【0008】
この表示装置によれば、投球におけるボールの移動経路を示す画像をボウリングレーンに表示することにより、例えば、投球を失敗したときのボールの実際の移動経路を容易に認識させることができる。したがって、プレイヤーは、その失敗を今後のプレーに十分に活かすことができる。
【0009】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記投球コースの一例を示す画像と前記ボールの移動経路を示す画像とを前記ボウリングレーンに同時に表示させる。
【0010】
この表示装置によれば、投球コースの一例を示す画像とボールの移動経路を示す画像とをボウリングレーンに同時に表示させることにより、例えば、投球を失敗したときのボールの実際の移動経路と理想的な投球コースとの比較を容易に行わせることができる。したがって、プレイヤーは、その失敗を今後のプレーに一層有効に活かすことができる。
【0011】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、投球条件を入力可能な入力操作部を備え、前記制御部は、前記ボウリングレーンのピンの配列状態と前記入力された投球条件とに基づいて特定される前記投球コースの一例を示す画像を前記プロジェクタを制御して前記ボウリングレーンに表示させる。
【0012】
この表示装置によれば、入力操作部から投球条件が入力されたときに、ピンの配列状態と投球条件とに基づいて特定される投球コースを示す画像を表示することにより、例えば、右投げか左投げか等のプレイヤーの投球スタイルや、プレイヤーの技術レベルに適した投球コースを示す画像を表示することができるため、より正確な投球を行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る表示装置の最良の形態について説明する。最初に、表示装置1の構成について説明する。表示装置1は、図1に示すように、ボウリングレーン(以下、単に「レーン」ともいう)101に投射光Lを投射することにより、投球コースの一例を示す画像(一例として、図8〜図18に示す投球コース画像Ga1〜Ga5(以下、区別しないときには「投球コース画像Ga」ともいう))、および投球したボール102の移動経路を示す画像(一例として、図10,13,16に示す移動経路画像Gb1〜Gb3(以下、区別しないときには「移動経路画像Gb」ともいう))をレーン101に表示可能に構成されている。具体的には、表示装置1は、図2に示すように、コントローラ11、カメラ12a〜12c、カメラ制御部13、表示用データ生成部14a〜14c、プロジェクタ15a〜15c、主制御部16およびメモリ17を備えて構成されている。なお、実際には、各レーン101,101・・に対してそれぞれ1台ずつの表示装置1が配設されているが、本発明の理解を容易とするために、図1では、左端のレーン101に配設された表示装置1のみを図示している。
【0014】
コントローラ11は、本発明における入力操作部に相当し、図1に示すように、スコアや各種情報を表示するディスプレイが配設されたテーブル103に組み込まれている。また、コントローラ11は、ゲーム開始の際に操作するゲーム開始ボタン、投球コース画像Gaや移動経路画像Gbの表示有無を選択するための表示選択ボタン、並びに「左投げ」、「右投げ」、「初級」、「中級」および「上級」等の投球に関わる各種の投球条件を選択(入力)するための条件選択ボタンなどの各種ボタンを備えている。この場合、コントローラ11は、ゲーム開始ボタン、表示選択ボタンおよび条件選択ボタンが操作されたときに、ゲーム開始信号S1、表示指示信号S2および条件選択信号S3をそれぞれ出力する。
【0015】
カメラ12a,12b,12c(以下、区別しないときには「カメラ12」ともいう)は、本発明における撮像部に相当し、図3に示すように、本体部21およびレンズ22を備えている。また、カメラ12は、図1に示すように、例えば、レンズ22を下向きにした状態でボウリング場の天井Rに本体部21が固定されて、カメラ制御部13の制御に従ってレーン101およびレーン101上を移動するボール102を撮像して撮像データD1をカメラ制御部13に出力する。この場合、カメラ12a,12b,12cは、レーン101の手前側からピンP1〜P10(以下、区別しないときには「ピンP」ともいう)がセットされる奥側に向かう長手方向に沿ってこの順序で等間隔に配設されて、レーン101を長手方向に沿って3分割した領域をそれぞれ撮像する。カメラ制御部13は、主制御部16の制御に従い、カメラ12の動作を制御すると共に、カメラ12から出力された撮像データD1を主制御部16に転送する。
【0016】
表示用データ生成部14a〜14c(以下、区別しないときには「表示用データ生成部14」ともいう)は、主制御部16の制御に従い、主制御部16から出力される投球コースデータD3に基づいて例えば図8〜図18に示す投球コース画像Ga1〜Ga5を表示させるための表示用データD5を生成してプロジェクタ15a〜15cにそれぞれ出力する。また、表示用データ生成部14a〜14cは、主制御部16の制御に従い、主制御部16から出力される経路データD4に基づいて例えば図10,13,16にそれぞれ示す移動経路画像Gb1〜Gb3を表示させるための表示用データD6を生成してプロジェクタ15a〜15cにそれぞれ出力する。
【0017】
プロジェクタ15a〜15c(以下、区別しないときには「プロジェクタ15」ともいう)は、図4に示すように、本体部31およびレンズ32を備えている。この場合、プロジェクタ15は、図1に示すように、例えば、レンズ32を下向きにした状態でボウリング場の天井Rに本体部31が固定されている。本体部31は、例えば、光源と、光源によって射出される白色光を投射光Lに変調するための変調手段(一例として、DMD(Digital Micro Mirror Device )や液晶ライトバルブ)とを備え、主制御部16の制御に従い、表示用データ生成部14から出力される表示用データD5および表示用データD6に基づいて変調した投射光Lを射出する。レンズ32は、投射光Lを拡大してレーン101に投射する。この場合、プロジェクタ15a〜15cは、レーン101の長手方向に沿ってこの順序で等間隔に配設されて、レーン101を長手方向に沿って3分割した領域に投射光Lをそれぞれ投射する。
【0018】
主制御部16は、コントローラ11から出力される表示指示信号S2に従い、図外の各設備をコントロールするコントロール装置201(図2参照)から出力されてピンPのセット完了、ゲームのフレーム数、および投球数などのゲームの進行状態を示す情報を含んだ進行状態データD2と、コントローラ11から出力される条件選択信号S3とに基づいて表示制御処理を実行することにより、カメラ12、カメラ制御部13、表示用データ生成部14およびプロジェクタ15を制御して、投球コース画像Gaおよび移動経路画像Gbをレーン101に表示させる。なお、カメラ制御部13、表示用データ生成部14および主制御部16によって本発明における制御部が構成される。メモリ17は、「左投げ」、「右投げ」、「初級」、「中級」および「上級」などの投球に関わる各種の投球条件、並びにピンPの本数や配列パターン(配列状態)に対応してそれぞれ設定された投球コースについての投球コースデータD3を記憶する。
【0019】
次に、表示装置1を用いて投球コース画像Gaや移動経路画像Gbをレーン101に表示させつつ、ボウリングをプレイする方法について、表示装置1の動作を中心にして、図面を参照して説明する。まず、ゲームの開始にあたってコントローラ11のゲーム開始ボタンを操作する。これに応じて、ゲーム開始信号S1がコントローラ11から主制御部16および表示装置1外部のコントロール装置201に出力される。この際に、コントロール装置201が、図外のピンセッターを制御して、図5に示すように10本のピンP1〜P10をレーン101上にセットさせる。次いで、コントロール装置201は、ピンPのセットを完了した時点で、第1フレームの1投目の投球準備を完了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。続いて、コントローラ11の表示選択ボタンを操作して「表示有り」を選択すると共に、コントローラ11の条件選択ボタンを操作して例えば「右投げ」および「初級」を選択する。これに応じて、コントローラ11は、表示指示信号S2および条件選択信号S3を主制御部16に出力する。
【0020】
続いて、主制御部16が、表示指示信号S2に従って表示制御処理を実行する。この場合、主制御部16は、待機を指示する待機指示信号S4を出力して、カメラ12、カメラ制御部13、表示用データ生成部14およびプロジェクタ15をそれぞれ待機状態に移行させる。次に、主制御部16は、図6に示す投球コース表示処理40を実行する。この投球コース表示処理40では、主制御部16は、進行状態データD2および条件選択信号S3を入力して、進行状態データD2に含まれているピンPの本数(この場合、10本)およびピンPの配列パターン(この場合、三角形をなす初期状態の配列パターン)と、条件選択信号S3に含まれている「右投げ」および「初級」等の投球に関わる投球条件とを取得する(ステップ41)。
【0021】
次いで、主制御部16は、取得したこれらの内容に基づいて特定される次の投球(この場合、第1フレームの1投目の投球)における投球コースの一例、つまり右投げの初級者がストライクを取るための投球コースの一例に対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出す(ステップ42)。この場合、主制御部16は、例えば、1番ピンP1の右側にボール102がやや厚めに入る直線コースに対応する投球コースデータD3を読み出す。続いて、主制御部16は、読み出した投球コースデータD3と、投球コースデータD3に基づく表示用データD5の生成を指示するデータ生成指示信号S5とを表示用データ生成部14に出力する。また、主制御部16は、撮像の開始を指示する撮像開始指示信号S6をカメラ制御部13に出力する(ステップ43)。次に、待機状態に移行していたカメラ制御部13が、撮像開始指示信号S6に従ってカメラ12を制御して撮像を開始させ、カメラ12が、カメラ制御部13の制御に従ってレーン101上の撮像を開始して撮像データD1をカメラ制御部13に出力する。
【0022】
一方、表示用データ生成部14は、主制御部16からの待機指示信号S4に従って待機状態に移行した後に、表示用データD5の生成を指示するデータ生成指示信号S5が主制御部16から入力したか否かの判別処理を繰り返して実行する(ステップ44)。この際に、データ生成指示信号S5を入力したときには、表示用データ生成部14は、投球コースデータD3を入力して、投球コースデータD3に含まれている投球コースを取得する(ステップ45)。次に、表示用データ生成部14は、取得した投球コースを示す投球コース画像Gaを表示させるための表示用データD5を生成する(ステップ46)。次いで、表示用データ生成部14は、生成した表示用データD5をプロジェクタ15に出力する(ステップ47)。続いて、プロジェクタ15が、表示用データD5に基づく投球コース画像Gaを表示さるための投射光Lをレーン101に投射する(ステップ48)。この場合、図1に示すように、プロジェクタ15a〜15cは、レーン101を長手方向に沿って3分割した領域に投射光Lをそれぞれ投射する。このため、各プロジェクタ15a〜15cからの投射光Lによって表示される3つの画像が繋がり、図8に示すように、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや右側(同図では下側)の位置と、1番ピンP1の右側(同図では下側)とを結ぶ帯状の投球コース画像Ga1がレーン101に連続的に表示される。
【0023】
次に、第1フレームの1投目の投球を行う。この場合、投球コース画像Ga1がレーン101の手前側縁部からピンPのセット位置まで連続的に表示されているため、プレイヤーは、ストライクを取るための投球コースを容易に認識することができる。したがって、プレイヤーは、投球に専念することができるため、その分、正確な投球を行うことができる。次いで、例えば、1投目の投球によって図9に破線で示す移動経路でボール102が移動した場合、図10に示すように、5本のピンPが倒れて5本のピンP5,P6,P8〜P10が残ったものとする。次いで、レーン101の奥に配設されている図外のボール返送装置によってボール102が回収されたときに、コントロール装置201が、1投目の投球を終了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。
【0024】
これに応じて、主制御部16は、図7に示す移動経路表示処理50を実行する。この移動経路表示処理50では、主制御部16は、カメラ制御部13から撮像データD1を取得する(ステップ51)。次に、主制御部16は、撮像データD1に基づいてボール102が移動した経路を算出して、その経路を示す経路データD4を生成する(ステップ52)。次いで、主制御部16は、生成した経路データD4と、経路データD4に基づく表示用データD6の生成を指示するデータ生成指示信号S7とを表示用データ生成部14に出力する(ステップ53)。
【0025】
一方、表示用データ生成部14は、投球コース表示処理40のステップ46において投球コース画像Ga1用の表示用データD5を出力した後に、データ生成指示信号S7が主制御部16から入力したか否かを判別する判別処理を繰り返して実行する(ステップ54)。この際に、データ生成指示信号S7が入力したときには、表示用データ生成部14は、経路データD4を入力すると共にその経路データD4に含まれているボール102の移動経路を取得する(ステップ55)。次いで、表示用データ生成部14は、取得した移動経路を示す移動経路画像Gbを表示させるための表示用データD6を生成して(ステップ56)、生成した表示用データD6をプロジェクタ15に出力する(ステップ57)。次に、プロジェクタ15は、表示用データD6に基づく移動経路画像Gbと、上記した表示用データD5に基づく投球コース画像Gaとを表示させるための投射光Lをレーン101に投射する(ステップ58)。これにより、図10に示すように、移動経路画像Gb1が投球コース画像Ga1と共にレーン101に表示される。この場合、両画像Gb1,Ga1が同時に表示されているため、ボール102の実際の移動経路と理想的な投球コースとを容易に比較することができる。次いで、表示用データ生成部14は、ステップ57を実行してから所定時間が経過したときに、画像を非表示にするための非表示用データ(例えば、プロジェクタ15の液晶ライトバルブに投射光Lを遮蔽させるデータ)を生成してプロジェクタ15に出力する。続いて、プロジェクタ15がその非表示用データに基づいて投射光Lを遮蔽することにより、投球コース画像Ga1および移動経路画像Gb1が非表示となる。
【0026】
一方、コントロール装置201は、主制御部16による移動経路表示処理50の実行中に、ピンセッターを制御して倒れたピンPを回収させると共に、倒れていない5本のピンPを再セットさせる。次に、コントロール装置201は、これらのピンPの再セットを終了した時点で、第1フレームの2投目の投球準備を完了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。次いで、主制御部16は、上記した投球コース表示処理40のステップ41〜43を実行する。この際に、主制御部16は、ピンPの本数およびピンPの配列パターンと、「右投げ」および「初級」等の投球条件とに基づいて特定される次の投球における投球コースの一例、つまり右投げの初級者が残りのピンP5,P6,P8〜P10を全て倒してスペアを取るための投球コースの一例に対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出すと共に、読み出した投球コースデータD3、データ生成指示信号S5および撮像開始指示信号S6を出力する。この場合、主制御部16は、例えば、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや右側の位置と、5番ピンP5および6番ピンP6の間とを結ぶ直線コースに対応する投球コースデータD3を読み出す。続いて、表示用データ生成部14が、投球コース表示処理40のステップ44〜47を実行して表示用データD5をプロジェクタ15に出力し、プロジェクタ15が、ステップ48を実行して表示用データD5に基づく投射光Lをレーン101に投射する。以上により、図11に示すように、投球コース画像Ga2がレーン101に表示される。この場合、投球コース画像Ga2は、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや右側の位置と、5番ピンP5および6番ピンP6の間とを結ぶ連続した帯状の画像で構成されている。
【0027】
続いて、第1フレームの2投目の投球を行う。この場合、投球コース画像Ga2がレーン101の手前側縁部からピンPのセット位置まで連続的に表示されているため、プレイヤーは、スペアを取るための投球コースを容易に認識することができる。次に、例えば、2投目の投球によって図12に破線で示す移動経路でボール102が移動して、図13に示すように、3本のピンPが倒れて2本のピンP6,P10が残り、図外のボール返送装置によってボール102が回収されたときには、コントロール装置201が、2投目の投球を終了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。
【0028】
これに応じて、主制御部16は、上記した移動経路表示処理50のステップ51〜53を実行することにより、経路データD4とデータ生成指示信号S7とを表示用データ生成部14に出力する。次いで、表示用データ生成部14が、移動経路表示処理50のステップ54〜57を実行して表示用データD6をプロジェクタ15に出力し、プロジェクタ15が、ステップ58を実行して表示用データD5,D6に基づく投射光Lをレーン101に投射する。以上により、図13に示すように、移動経路画像Gb2が投球コース画像Ga2と共にレーン101に表示される。この場合、両画像Gb2,Ga2が同時に表示されているため、ボール102の実際の移動経路と理想的な投球コースとを容易に比較することができる。続いて、表示用データ生成部14が、ステップ57を実行してから所定時間が経過したときに非表示用データを出力し、プロジェクタ15が、その非表示用データに基づいて投射光Lを遮蔽することにより、投球コース画像Ga2および移動経路画像Gb2が非表示となる。
【0029】
一方、コントロール装置201は、主制御部16による移動経路表示処理50の実行中において、ピンセッターを制御して、倒れたピンPおよび残ったピンPを回収させると共に、10本のピンを新たにセットさせる。次に、コントロール装置201は、ピンPのセットを終了した時点で、第2フレームの1投目の投球準備を完了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。次いで、主制御部16は、上記した投球コース表示処理40のステップ41〜43を実行して、投球コースデータD3、データ生成指示信号S5および撮像開始指示信号S6を出力する。
【0030】
この場合、主制御部16は、第1フレームの1投目および2投目の際の投球コースと実際のボール102の移動経路との差に基づいて特定される投球コース、つまり第1フレームの1投目の投球コースとは異なる投球コースに対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出す。具体的には、第1フレームの1投目および2投目では、図9,12に示すように、実際のボール102の移動経路が、表示された投球コース画像Ga1,Ga2よりも若干左側にずれていた。このため、主制御部16は、この左側へのずれを矯正するための投球コースとして、例えば、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや左側の位置と、1番ピンP1の右側とを結んだ右方向にやや傾く直線コースに対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出す。続いて、表示用データ生成部14が表示用データD5をプロジェクタ15に出力し、プロジェクタ15が表示用データD5に基づく投射光Lをレーン101に投射する。以上により、図14に示すように、投球コース画像Ga3がレーン101に表示される。この場合、投球コース画像Ga3は、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや左側(同図では上側)の位置と、1番ピンP1の右側(同図では下側)とを結ぶ連続した帯状の画像で構成されている。
【0031】
続いて、第2フレームの1投目の投球を行う。この場合、左側へのずれを矯正するようにして右方向にやや傾く投球コース画像Ga3がレーン101に表示されている。このため、この投球コース画像Ga3に沿って投球することで、図15に破線で示すように、ストライクとなる可能性の高い移動経路でボール102が移動する。次に、例えば、図16に示すように、10本のピンPが全て倒れてストライクとなったとする。次いで、図外のボール返送装置によってボール102が回収されたときに、コントロール装置201が、第2フレームの1投目の投球を終了した旨を示す進行状態データD2を主制御部16に出力する。これに応じて、主制御部16、表示用データ生成部14およびプロジェクタ15が移動経路表示処理50を実行することにより、同図に示すように、投球コース画像Ga3および移動経路画像Gb3が同時にレーン101に表示される。この後、主制御部16、表示用データ生成部14およびプロジェクタ15は、第10フレームに達してゲームを終了するまで、またはコントローラ11の操作によって「表示無し」が選択されるまで、上記した投球コース表示処理40および移動経路表示処理50を繰り返して実行する。
【0032】
なお、コントローラ11の条件選択ボタンを操作して、例えば、「右投げ」に代えて「左投げ」を選択したときには、主制御部16は、投球コース表示処理40のステップ42において、左投げ用の投球コースに対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出す。これにより、図17に示すように、例えば、レーン101の手前側縁部における幅方向の中心よりもやや左側の位置と、1番ピンP1の左側とを結ぶ直線の画像で構成された左投げ用の投球コース画像Ga4が表示される。また、コントローラ11の条件選択ボタンを操作して、例えば、「初級」に代えて「上級」を選択したときには、主制御部16は、投球コース表示処理40のステップ42において、上級用の投球コースに対応する投球コースデータD3をメモリ17から読み出す。これにより、図18に示すように、例えば左側にフックする投球コース画像Ga5が表示される。
【0033】
このように、この表示装置1によれば、ピンPの本数およびピンPの配列パターンに基づいて特定される次の投球における投球コースの一例を示す投球コース画像Gaをレーン101に表示することにより、投球コース画像Gaがレーン101の手前側縁部からピンPの位置まで連続的に表示されるため、ストライクやスペアを取るための投球コースを容易に認識させることができる。したがって、プレイヤーは、例えば、ガイドやスパットなどの目印と狙いのピンPとを結んだ投球ラインをイメージする必要がないため、レーン101に表示された投球コース画像Gaにボール102を沿わせる投球に専念することができる。この結果、プレイヤーは、たとえ初心者であったとしても、投球に専念できる分、正確な投球を行うことができる。
【0034】
また、直前の投球におけるボール102の移動経路を示す移動経路画像Gbをレーン101に表示することにより、例えば、投球を失敗したときのボール102の実際の移動経路を容易に認識させることができる。したがって、プレイヤーは、その失敗を今後のプレーに十分に活かすことができる。また、投球コース画像Gaと移動経路画像Gbとをレーン101に同時に表示することにより、例えば、投球を失敗したときのボール102の実際の移動経路と理想的な投球コースとの比較を容易に行わせることができる。したがって、プレイヤーは、その失敗を今後のプレーに一層有効に活かすことができる。
【0035】
また、コントローラ11から投球条件が入力されたときに、ピンPの本数およびピンPの配列パターンと投球条件とに基づいて特定される投球コースを示す投球コース画像Gaを表示することにより、例えば、右投げか左投げか等のプレイヤーの投球スタイルや、プレイヤーの技術レベルに適した投球コース画像Gaを表示することができるため、より正確な投球を行わせることができる。
【0036】
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、投球コース画像Gaおよび移動経路画像Gbの双方を表示する例について上記したが、投球コース画像Gaのみを表示する構成を採用することもできる。この場合、カメラ12およびカメラ制御部13を不要とすることができるため、表示装置を簡易に構成することができる。また、3台のカメラ12と、3台のプロジェクタ15とを備えた構成例について上記したが、カメラ12およびプロジェクタ15の台数は、任意に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ボウリング場に設置された表示装置1の斜視図である。
【図2】表示装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】カメラ12の斜視図である。
【図4】プロジェクタ15の斜視図である。
【図5】ピンPがセットされた状態のレーン101の平面図である。
【図6】投球コース表示処理40のフローチャートである。
【図7】移動経路表示処理50のフローチャートである。
【図8】投球コース画像Ga1が表示されたレーン101の平面図である。
【図9】第1フレームの1投目が投球された状態のレーン101の平面図である。
【図10】投球コース画像Ga1および移動経路画像Gb1が表示されたレーン101の平面図である。
【図11】投球コース画像Ga2が表示されたレーン101の平面図である。
【図12】第1フレームの2投目が投球された状態のレーン101の平面図である。
【図13】投球コース画像Ga2および移動経路画像Gb2が表示されたレーン101の平面図である。
【図14】投球コース画像Ga3が表示されたレーン101の平面図である。
【図15】第2フレームの1投目が投球された状態のレーン101の平面図である。
【図16】投球コース画像Ga3および移動経路画像Gb3が表示されたレーン101の平面図である。
【図17】投球コース画像Ga4が表示されたレーン101の平面図である。
【図18】投球コース画像Ga5が表示されたレーン101の平面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 表示装置、11 コントローラ、12a〜12c カメラ、13 カメラ制御部、14,14a〜14c 表示用データ生成部、15,15a〜15c プロジェクタ、16 主制御部、101 レーン、102 ボール、Ga1〜Ga5 投球コース画像、Gb1〜Gb3 移動経路画像、L 投射光、P1〜P10 ピン
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
【出願日】 平成16年8月4日(2004.8.4)
【代理人】 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉

【識別番号】100107076
【弁理士】
【氏名又は名称】藤綱 英吉

【識別番号】100107261
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 修

【公開番号】 特開2006−43083(P2006−43083A)
【公開日】 平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願番号】 特願2004−227562(P2004−227562)