| 【発明の名称】 |
ボウリングゲーム装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】越智 泰 【住所又は居所】大阪府泉佐野市葵町4丁目6番45号 ビイエルデイオリエンタル株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】非力な子供達でもストライクやスペアをとって高得点を挙げ得るボウリングゲーム装置を提供する。
【解決手段】プレーヤが投球動作を行う領域としてのアプローチ部と、このアプローチ部から延設され、プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、このレーンの端部上に整列,配置される複数のピンと、樋状のガターとを備えたボウリングゲーム装置において、複数のピンを個別に転倒させるピン転倒手段20と、前記レーン上を転動するボールを検出するボール検知手段35と、前記ボール検知手段からの検知信号を基に、前記ボールがピンに衝突するタイミングに合わせてピン転倒手段20を駆動して、複数のピンの内、予め設定したピンを転倒させる制御手段41,45とを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プレーヤが投球動作を行う領域としてのアプローチ部と、該アプローチ部から延設され、前記プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、該レーンの前記アプローチ部とは反対側の端部上に整列,配置される複数のピンと、前記レーンの両側にこれに沿って設けられて、前記レーン上から落ちるボールを受容する樋状のガターとを備えたボウリングゲーム装置において、 前記複数のピンを個別に転倒させるピン転倒手段と、 前記レーン上を転動するボールを検出するボール検知手段と、 前記ボール検知手段からの検知信号を基に、前記ボールがピンに衝突するタイミングに合わせて前記ピン転倒手段を駆動して、前記複数のピンの内、予め設定したピンを転倒させる制御手段とを設けて構成したことを特徴とするボウリングゲーム装置。 【請求項2】 前記制御手段は、プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて前記ピン転倒手段を駆動するのかを決定した後、プレーの進行を監視して、プレーが該当するフレームに至ったとき、前記ピン転倒手段を駆動するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載のボウリングゲーム装置。 【請求項3】 前記ボール検知手段は、前記レーンの長手方向及び幅方向におけるボールの位置を検出するように構成され、 前記制御手段は、前記ボール検知手段によって検出された前記幅方向におけるボールの位置を基に転倒させるべきピンを決定し、決定したピンを転倒させるべく前記ピン転倒手段を駆動するように構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のボウリングゲーム装置。 【請求項4】 前記ピン転倒手段は、加圧した気体を供給する加圧気体供給源と、前記ピンに対して一対一対応で配設され、前記加圧気体供給源から供給された加圧気体を、対応するピンに向け指向性をもたせて噴出するノズル体と、該各ノズル体に供給される加圧気体の流路を開閉する制御弁とを備えて構成され、 前記ピンが、前記ノズル体から噴出される加圧気体によって転倒せしめられるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのボウリングゲーム装置。 【請求項5】 前記ピン転倒手段は、前記レーン上において前記ピンが配置される各領域内で、上下動可能に前記レーンに埋設され、上方に移動したとき上端が前記レーン上面から上方に突出し、下方に移動したとき、上端が前記レーンの上面と同一面若しくはこれより下方に位置する昇降体と、該昇降体を上下動させる駆動装置とから構成され、 前記昇降体が上方に移動することによって前記ピンが転倒せしめられるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのボウリングゲーム装置。 【請求項6】 前記ピン転倒手段は、前記各ピンの下面に設けられた永久磁石と、前記ピンが配置される各領域内の前記レーンに埋設、若しくはこれより下方に配設された電磁石と、該電磁石に電力を供給する電力供給装置とから構成されるとともに、 前記永久磁石と電磁石とは、互いに対向する側の極性が反対の極性を有してなり、 前記電磁石に電力が供給されて磁性を帯びることによって前記ピンが転倒せしめられるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのボウリングゲーム装置。 【請求項7】 前記ピン転倒手段は、前記レーン上において前記ピンが配置される各領域内で前記レーンに埋設された振動発生機構から構成され、 前記振動発生機構上に前記ピンが載置され、該振動発生機構が振動することによって前記ピンが転倒せしめられるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのボウリングゲーム装置。 【請求項8】 前記ピンが相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力する効果音発生手段を更に備えてなり、 前記制御手段は、前記ピン転倒手段を駆動して前記ピンを転倒せしめるとき、前記効果音発生手段を駆動して、擬音効果音を出力させるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至7記載のいずれかのボウリングゲーム装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、前方に複数のピンが整列,配置されたレーン上にボールを投じ、このレーン上を転動するボールにより前記ピンを倒して楽しむボウリングゲーム装置に関する。 【背景技術】 【0002】 前記ボウリングゲーム装置は、プレーヤが投球動作を行う領域としてのアプローチ部と、このアプローチ部から延設され、投じられたボールが転動するレーンと、このレーンの前記アプローチ部とは反対側の端部上に配置される複数のピンと、レーンの両側にこれに沿って設けられて、当該レーン上からこぼれ落ちるボールを受容する樋状のガターなどから構成され、プレーヤは、倒したピンの数によって決定される得点を競い合うことで当該ゲームを楽しむ。 【0003】 ところで、言うまでも無いことであるが、倒れるピンの数は、投じられたボールの方向、言い換えれば、配置されたピン群の何処にボールが当たるかということと、ピン群に衝突するボールの衝突エネルギ(ボールの重さと衝突速度)やボールの回転状態に支配され、ボールの方向性だけを捉えると、ボールをレーンの中央寄りにコントロールする技量の良し悪しで、得点が高くなったり低くなったりする。 【0004】 このため、取り扱うことのできるボールの重さが軽く、しかもこれを旨くコントロールして投げることができない体格的に未発達の子供達の場合には、高得点を望むことができず、そればかりか、ボールがガターにばかり落ちてピンを倒すことができないといったことも起こり得る。この場合、ゲームへの興味がそがれ、一家団欒を目的とした家族でのゲームを楽しむことができない状態となる。 【0005】 そこで、従来、ボールがガターに落ちるのを防止するためのガター防止装置が種々提案されている。その一つに、レーンの両脇にこれに沿ってバー材を配設し、ガターとレーンとの境界近傍にあってボールがガターに落ちるのを阻止する阻止位置と、この阻止位置からガター側に退避した退避位置との間で、前記バー材を水平方向に平行移動させるように構成された装置がある(特開平7−155424号公報、特開平9−84923号公報及び特開平11−164931号公報参照)。 【0006】 このガター防止装置では、例えば、子供などボールを旨くコントロールできない者が投じる場合には、前記バー材を前記阻止位置に移動させ、他方、子供より体格の発達した大人が投じる場合には、前記バー材を前記退避位置に移動させる。 【0007】 こうすることにより、子供など投球方向が定まらない者の投じたボールが仮にガターに向かって転がるような場合でも、ボールは、阻止位置に配置されたバー材によりガターに落ちるのが阻止されてレーン上に維持され、最終的にピンと衝突し当該ピンが倒される。即ち、子供でも必ずピンを倒すことができ、確実に得点を挙げることができるのである。 【0008】 一方、大人がプレーする場合には、バー材が退避位置に配置され、投じられたボールがガターに向かう場合、これが阻止されず、ボールはそのままガターに落ち込む。即ち、ガター防止装置を備えない通常のボウリングゲーム装置と同様のプレーを行うことができるのである。 【0009】 このように、上記ガター防止装置を用いると、子供でも必ずピンを倒して得点を挙げることができ、ゲームへの興味を相応に保つことができる。また、大人と同じレーンでプレーすることも可能であり、この意味において一家団欒を目的とした家族でのゲームを楽しむことができる。 【0010】 尚、上記の他に、前記阻止位置とこの阻止位置から下方に退避した位置の退避位置との間で、前記バー材を垂直方向に平行移動させるように構成されたもの(特開平10−151235号公報及び特開2002−65933号公報参照)や、レーンの長手方向に沿った軸線を中心としてガターをレーン側に回動させるように構成されたものもあり(特表平10−506031号公報参照)、いずれも上記装置と同様の役割を果たす。 【0011】 【特許文献1】特開平7−155424号公報 【特許文献2】特開平9−84923号公報 【特許文献3】特開平11−164931号公報 【特許文献4】特開平10−151235号公報 【特許文献5】特開2002−65933号公報 【特許文献6】特表平10−506031号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 ところが、上記従来のガター防止装置を備えたボウリングゲーム装置であっても、子供たちが十分興味を持続してプレーするには、未だ、十分なものとは言えなかった。 【0013】 即ち、例えば、バー材を阻止位置に移動させる構成のガター防止装置の場合、投じられたボールがガターに向かって転び、当該バー材に衝突すると、バー材とボールとの間に高反発性が保証されていない限り、ボールはバー材に沿って転動し、せいぜいレーンの端に配置されたピンしか倒すことができない。仮に、バー材とボールとの間に高反発性が備えられていても、バー材に衝突した後のボールの転動方向は一定せず、多くのピンが倒れるかどうかは保証されていない。 【0014】 また、上記のように、倒れるピンの数は、投じられたボールの方向のみならず、ボールがピン群に衝突するその衝突エネルギやボールの回転状態にも支配される。このため、非力な子供達は、重いボールを取り扱うことができず、また、投じるボールの速度が遅く回転も少ないことから、例え、ボールをレーンの中央寄りに旨くコントロールして投げることができ、ピン群の中央よりにボールを当てることができたとしても、倒れるピンの数は大人の場合に比べて少ない。この場合、子供達にとっては、旨く投球することができたことに対する満足感と、これによって多くのピンが倒れるとの期待が得られる分、逆に期待通りにならなかった場合にはそのことに対する不満が増大し、これが度重なると、ゲームへの興味が失せることになる。 【0015】 このように、上記従来のガター防止装置は、これの備えられていないものに比べると、多少なりとも子供達がゲームへの興味を保つことができるという効果を奏するものの、飽きやすい子供達にとっては、未だ十分なものとは言えないものであった。即ち、好奇心や向上心,優越心の豊かな子供たちがゲームへの興味を持続するには、ストライクやスペアをとって大人と同等以上の得点を挙げることができ、大人と同等に競い合うことができる状態を必要とするのである。 【0016】 このことは、ガターをレーン側に回動させるように構成したものについても同様である。 【0017】 本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、非力な子供達でもストライクやスペアをとって高得点を挙げ得るボウリングゲーム装置の提供をその目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0018】 上記目的を達成するための本発明は、プレーヤが投球動作を行う領域としてのアプローチ部と、該アプローチ部から延設され、前記プレーヤの投じたボールが転動するレーンと、該レーンの前記アプローチ部とは反対側の端部上に整列,配置される複数のピンと、前記レーンの両側にこれに沿って設けられて、前記レーン上から落ちるボールを受容する樋状のガターとを備えたボウリングゲーム装置において、 前記複数のピンを個別に転倒させるピン転倒手段と、前記レーン上を転動するボールを検出するボール検知手段と、前記ボール検知手段からの検知信号を基に、前記ボールがピンに衝突するタイミングに合わせて前記ピン転倒手段を駆動して、前記複数のピンの内、予め設定したピンを転倒させる制御手段とを設けて構成したボウリングゲーム装置に係る。 【0019】 このボウリングゲーム装置によれば、プレーヤがボールを投じ、これがレーン上をピン群に向けて転動すると、まず、レーン上のボールがボール検知手段によって検出される。そして、前記制御手段は、このボール検知手段によって検出される検知信号を基に、ボールがピン群に衝突するタイミングを計り、この衝突に合わせて前記ピン転倒手段を駆動し、予め設定したピンを転倒させる。 【0020】 このように、このボウリングゲーム装置では、ボールがピンに衝突するタイミングに合わせて、所定のピンを転倒させることができるので、プレーヤが非力な子供達であっても、例えば、この者がボールをレーンの中央寄りに旨くコントロールして投げることができた場合には、全てのピンを倒して、ストライクとすることができ、また、第1投目に倒れず残ったピンに、第2投目で当てることができた場合には、残ったピンを全て倒すことでスペアとすることができる。即ち、ボール検知手段,ピン転倒手段及び制御手段より構成される補助機構の補助動作によって、非力な子供達であっても容易にストライクやスペアをとることができるのである。 【0021】 斯くして、本発明に係るボウリングゲーム装置によれば、子供と大人が同じレーンでプレーしても、子供達は大人と同等に高得点を挙げることができ、このため、ゲームへの興味が失われることはなく、家族でのゲームを互いに同等のプレーヤーとして競い合いながら、和気藹々と楽しむことができる。 【0022】 尚、前述のボールがピンに衝突するタイミングは、例えば、前記ボール検知手段をピンの手前に配置して、ボールがピンに衝突する直前に当該ボールを検知することで、これを認識することができる。 【0023】 また、前記制御手段は、プレーヤの技量に応じて設定されたハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいてピン転倒手段を駆動するのかを決定した後、プレーの進行を監視して、プレーが該当するフレームに至ったとき、前記ピン転倒手段を駆動して、所定のピンを転倒させるように構成されていても良い。 【0024】 前記補助機構を常時動作させたのでは、プレーヤの実力に関係なく常にハイレベルな得点を挙げることが可能であり、この場合、却ってゲームに対する興味が殺がれることになる。そこで、上記のように、プレーヤの技量に応じ設定されるハンデを基にして、前記補助機構を動作させるフレームを決定し、決定されたフレームにおいてのみ前記補助機構を動作させるようにすれば、プレーヤ間のハンデを加味した仮想上の実力を拮抗させたものとすることができ、各プレーヤは当該ゲームを通して所謂真剣勝負を行うことができる。 【0025】 また、ボウリングゲームの場合、その得点は各フレームにおいて倒したピン数を単純に合計するものではなく、ストライクが連続する回数や、スペアをとった後のフレームにおける第1投目の転倒ピン数によって得点が変動する。したがって、前記補助機構が動作するフレームにおいてストライクやスペアが取れたとしても、その前後のフレームの状態(ストライク、スペア、オープンフレームなど)如何によっては、高得点になることもあるし、得点が上がらないこともあり得る。即ち、補助機構による補助を実行したとしても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない不確実性が残っているのであり、この不確実性によって、ボウリングゲームの面白さが維持され、プレーヤの興味が損なわれることはない。 【0026】 また、前記ボール検知手段は、レーンの長手方向及び幅方向におけるボールの位置を検出するように構成され、前記制御手段は、ボール検知手段によって検出された幅方向におけるボールの位置を基に転倒させるべきピンを決定し、決定したピンを転倒させるべく前記ピン転倒手段を駆動するように構成されていても良い。 【0027】 通常、前記ピンは、最後尾の列が4本、その前の列が3本、更にその前の列が2本、最前列が1本、合計10本が、各列互い違いに平面視三角形を形成するように配置される。したがって、このピン群のどの位置にボールが当るかにより、理論的に当然転倒し得ないピンを生じることになるが、この理論的に倒れ得ないピンまでも前記補助機構によって転倒させると、ゲーム自体に不自然さが生じて、興ざめしたものとなる。 【0028】 そこで、上記のように、ボール検知手段によって検出された幅方向におけるボールの位置を基に転倒させるべきピンを決定し、決定したピンを転倒させるようにすれば、上記のような不都合が解消される。 【0029】 また、上述したピン転倒手段については、各種の構成を採用することができる。その一つとして、例えば、加圧した気体を供給する加圧気体供給源と、前記ピンに対して一対一対応で配設され、前記加圧気体供給源から供給された加圧気体を、対応するピンに向け指向性をもたせて噴出するノズル体と、該各ノズル体に供給される加圧気体の流路を開閉する制御弁とを備えた構成とすることができる。この場合、前記ピンは、前記ノズル体から噴出される加圧気体によって転倒せしめられる。 【0030】 また、前記ピン転倒手段の他の構成としては、前記レーン上において前記ピンが配置される各領域内で、上下動可能に前記レーンに埋設され、上方に移動したとき上端が前記レーン上面から上方に突出し、下方に移動したとき、上端が前記レーンの上面と同一面若しくはこれより下方に位置する昇降体と、該昇降体を上下動させる駆動装置とを備えた構成とすることができる。この場合、前記ピンは、上下動する昇降体によって転倒せしめられる。 【0031】 また、前記ピン転倒手段の更に他の構成としては、前記各ピンの下面に設けられた永久磁石と、前記ピンが配置される各領域内の前記レーンに埋設、若しくはこれより下方に配設された電磁石と、該電磁石に電力を供給する電力供給装置とを備えた構成とすることができる。この場合、永久磁石と電磁石とは、互いに対向する側の極性が反対の極性を有し、電磁石に電力が供給されて磁性を帯びることによってピンが転倒せしめられる。 【0032】 更に、前記ピン転倒手段の別の構成としては、前記レーン上において前記ピンが配置される各領域内で前記レーンに埋設された振動発生機構を備えた構成とすることができる。この場合、振動発生機構上にピンが載置され、この振動発生機構が振動することによってピンが転倒せしめられる。 【0033】 また、前記ボウリングゲーム装置は、ピンが相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力する効果音発生手段を備え、前記制御手段が、前記ピン転倒手段を駆動して前記ピンを転倒せしめるとき、前記効果音発生手段を駆動して、擬音効果音を出力させるように構成されていても良い。 【0034】 このようにすれば、ピン転倒手段を駆動してピンを転倒させる際に、ピンが相互に衝突して倒れる音が出力されるので、実際にピン同士が衝突して転倒しているようなリアリティをもたせることができる。 【発明の効果】 【0035】 以上述べたように、上記構成を備えた本発明によれば、子供と大人が同じレーンでプレーしても、子供達も大人と同等に高得点を挙げることができ、ゲームへの興味が失われることなく、家族でのゲームを互いに同等,対等のプレーヤーとして競い合いながら、和気藹々と楽しむことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0036】 以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は、本実施形態に係るボウリングゲーム装置の概略構成を示した斜視図であり、図2はその側断面図、図3は平面図である。また、図4は、本実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。 【0037】 図1に示すように、本例のボウリングゲーム装置1は、プレーヤがボールbを投じる領域として設定されたアプローチ部2と、このアプローチ部2から延設され、プレーヤの投じたボールbが転動するレーン3と、このレーン3のアプローチ部2とは反対側の端部上に整列,配置された10本のピン5と、このレーン3の両側にこれに沿って設けられた樋状のガター4,4とを基本的な構成として備え、これらの複数組が横方向に並設された構成を備える。 【0038】 相互に隣接する前記ガター4,4間には分離部6が設けられており、レーン3及びガター4,4から構成される各プレー領域が、この分離部6によって相互に分離されている。また、ピン5が配置される部分の両側のガター4,4間には隔壁7が設けられ、この隔壁7によっても前記各プレー領域が分離されている。また、レーン3の上方の前記隔壁7,7間には、フロントカバー8が設けられ、このフロントカバー8及び前記隔壁7によって囲まれる空間内の前記レーン3上に10本のピン5が配置される。 【0039】 図2に示すように、前記隔壁7,7及びフロントカバー8によって囲まれた各領域内には、それぞれピンセッタ10及びピン排出装置11が設けられ、フロントカバー8の裏面には圧縮空気供給源25に接続された転倒補助機構20が設けられている。尚、この圧縮空気供給源25及び転倒補助機構20から本例のピン転倒装置が構成される。また、レーン3の延長上には、レーン3上又はガター4内を通過したボールb、並びレーン3上から排出されたピン5を回収して、ボールbをアプローチ2側に、ピン5をピンセッタ10にそれぞれ供給する回収供給装置9が配設されている。そして、これらピンセッタ10,ピン排出装置11,転倒補助機構20及び回収供給装置9は、図4に示すように、それぞれ制御装置40によってその作動が制御される。 【0040】 前記ピンセッタ10は上下動してピン5をレーン3上に起立状態で載置する装置であり、ピン排出装置11は前方水平位置(図2において実線で示す位置)から下方に向けて旋回移動した後(図2において2点鎖線で示す位置)、後方に水平移動し(図2において同じく2点鎖線で示す位置)、ついで同順路を逆にたどって原位置に復帰する排出アーム11aを備え、この排出アーム11aの動作によって、レーン3上のピン5及びガター4内のピン5を回収供給装置9側に排出する。 【0041】 これらピンセッタ10及びピン排出装置11は、前記の制御装置40を構成する機械制御部41によって制御され、相互に連動して動作する。 【0042】 具体的には、レーン3上に10本のピン5が起立,載置された状態で、第1投目のボールbが投じられ、これが回収供給装置9に到達すると、まず、前記排出アーム11aが下方に旋回移動し、この後、ピンセッタ10が降下して起立状態でレーン3上に残ったピン5を把持し、ついでピン5を把持したまま上昇する。 【0043】 図4に示すように、ピンセッタ10にはピン検知センサ30が付設されており、ピンセッタ10により把持されたピン5の有無、及び把持されたピン5が存在する場合にはそれが何番ピンであるかが、このピン検知センサ30によって検知される。 【0044】 そして、ピンセッタ10により把持されたピン5が存在する場合には、次に、排出アーム11aが後方に水平移動して、転倒状態でレーン3上に転がっているピン5及びガター4内にあるピン5を回収供給装置9側に排出した後、前方に水平移動し、ついで、ピンセッタ10が降下して把持したピン5をレーン3上に載置した後、このピンセッタ10が上昇し且つ排出アーム11aが上方に旋回移動して、第1投後のピンセットを完了する。 【0045】 そして、この場合、次に、第2投目のボールbが投じられ、これが回収供給装置9に到達すると、上記と同様にして前記排出アーム11aが下方に旋回移動し、ついでこれが後方に水平移動して、レーン3上にある全てのピン5及びガター4内にあるピン5を回収供給装置9側に排出した後、前方に水平移動し、ついで、ピンセッタ10が降下して10本のピン5をレーン3上に載置した後、このピンセッタ10が上昇し且つ排出アーム11aが上方に旋回移動して、第2投後(即ち、第1投前)のピンセットを完了する。 【0046】 一方、上記第1投後のピンセットの際に、ピンセッタ10により把持されたピン5が無い場合、即ち、ストライクであった場合には、上記のように排出アーム11aが後方に水平移動して、転倒状態でレーン3上に転がっているピン5及びガター4内にあるピン5を回収供給装置9側に排出した後、前方に水平移動し、ついで、ピンセッタ10が降下して10本のピン5をレーン3上に載置した後、このピンセッタ10が上昇し且つ排出アーム11aが上方に旋回移動して、ピンセットを完了する。 【0047】 前記転倒補助機構20は、図2及び図3に示すように、前記フロントカバー8の裏面に固設された取付ブラケット24と、前記圧縮空気供給源25に接続され、相互に平行且つ前記レーン3の長手方向と直交するように前記取付ブラケット24に固設された4本の供給管21(21a,21b,21c,21d)と、それぞれピン5に対して一対一で対応するように各供給管21に固着され、前記圧縮空気供給源25から供給された圧縮空気を、対応するピン5に向け指向性をもたせて噴出するノズル体22(22a,22b・・・22i,22j)と、この各ノズル体22に供給される圧縮空気の流路途中に配設され、当該流路を開閉する制御弁23(23a,23b・・・23i,23j)とを備える。 【0048】 尚、本例では、図3に示すように、ノズル体22aは10番ピンに、ノズル体22bは9番ピンに、ノズル体22cは8番ピンに、ノズル体22dは7番ピンに、ノズル体22eは6番ピンに、ノズル体22fは5番ピンに、ノズル体22gは4番ピンに、ノズル体22hは3番ピンに、ノズル体22iは2番ピンに、ノズル体22jは1番ピンに向けそれぞれ指向性をもって配置され、各ノズル体22から吐出される圧縮空気流がピン5の頭部に衝突して、これを転倒させる。 【0049】 また、ノズル体22a,22b,22c,22dは供給管21aに固着され、ノズル体22e,22f,22gは供給管21bに固着され、ノズル体22h,22iは供給管21cに固着され、ノズル体22jは供給管21dに固着されている。 【0050】 前記制御弁23は、前記機械制御部41によってその作動が制御され、当該制御弁23が開弁されて、各ノズル体22から圧縮空気が吐出されると、上記のように対応したピン5の頭部に圧縮空気流が衝突し、当該ピン5が転倒せしめられる。 【0051】 前記制御装置40は、図4に示すように、前述の機械制御部41の他、スコア演算部42,スコア記憶部43,スコア表示部44,支援実行処理部45,プレーヤ情報記憶部46,駆動情報記憶部47などを備える。 【0052】 前記プレーヤ情報記憶部46は、所定のレーン3でプレーするプレーヤの情報、例えば、プレーヤの氏名,性別,年齢,ハンデなどの個人情報の他、プレーヤのプレー順などに関する情報を記憶する機能部であり、外部の入力装置32から入力された前記情報を記憶する。 【0053】 前記スコア演算部42は、前記プレーヤ情報記憶部46からプレーヤの情報を読み出し、各プレーヤのプレー順やその個人情報を認識すると共に、機械制御部41から制御に係るデータを受信してプレーの進行状態を認識し且つ前記ピン検知センサ30からピン5の転倒状態に係るデータを各プレーごとに受信して、各プレーヤごとのスコアを随時演算し、演算したスコアに係るデータをプレーヤの情報と共に前記スコア記憶部43に格納する。 【0054】 そして、前記スコア表示部44は、前記スコア記憶部43に格納された各プレーヤごとのスコア及びその個人情報を読み出し、ディスプレイなどの表示装置31にこれを表示させる。この表示装置31は、前記アプローチ部2の手前側に設定されたプレーヤの待機場所からプレーヤが視認し得る位置(例えば、待機場所の上方)に設置され、各プレーヤは、表示装置31に表示された内容を確認することでゲームの進行状態や各プレーヤのスコアを認識することができる。 【0055】 前記支援実行処理部45は、プレーヤ情報記憶部46に格納された各プレーヤのハンデを認識し、認識したハンデを基に、プレー中のどのフレームにおいて前記転倒補助機構20を駆動するかを決定した後、プレーの進行状態を監視して、プレーが該当するフレームに至ったとき、前記補助機構20を駆動して、所定のピン5を転倒させる処理、即ち、転倒支援処理を行う。具体的には、図5に示した処理を実行する。 【0056】 即ち、まず、プレーヤ情報記憶部46に格納された各プレーヤのハンデ及びプレー順をを認識し(ステップS1)、認識した各プレーヤのハンデを基に、駆動情報記憶部47に格納されたハンデと補助フレーム数との相関を定めた図6に示す如きデータテーブルを参照し、得られたフレーム数を基に、どのフレームで支援を行うのかを各プレーヤごとに決定する(ステップS2)。 【0057】 尚、図6に示したデータテーブルは、入力装置32から入力され、駆動情報記憶部47に予め格納される。また、支援実行フレームの決定に当っては、例えば、支援実行フレームの組み合わせに係る幾つかのパターンを支援フレーム数に応じて予め設定しておき、この中から1つのパターンをランダムに選択するようにしても良く、或いは、乱数などを用いて実行フレームを決定しても良い。 【0058】 次に、支援実行処理部45は機械制御部41に対してプレーの開始を出力し(ステップS3)、プレーヤがゲームを実行可能な状態にする。以後、機械制御部41から制御に係るデータを随時受信し、前記プレーヤ情報記憶部46に格納されたプレー順序に係る情報とを併せてプレーの進行状態を各プレーヤごとに監視して、各プレーヤの実行するフレームがステップS2で決定した支援フレームであるかどうかを監視し(ステップS4)、支援フレームである場合には、プレーヤの投じる投球が1投目であるか否かを認識し(ステップS5)、1投目である場合には、次に、ボール検知センサ35から入力される検知信号から、投じられたボールbの位置を認識する(ステップS6)。 【0059】 尚、ボール検知センサ35は、近接スイッチなどの位置検出センサからなり、図3に示すように、その複数個(35a,35b・・・35h,35i)がピン5群の手前側適宜位置でレーン3の幅方向に沿って当該レーン3中に埋設され、支援実行処理部45はこれら複数のボール検知センサ(35a,35b・・・35h,35i)の検知信号を基に、レーン3の幅方向におけるボールbの通過位置を認識する。 【0060】 次に、支援実行処理部45は、レーン3の幅方向におけるボールbの通過位置、言い換えれば、どのボール検知センサ(35a,35b・・・35h,35i)がボールbを検知したかを基に、駆動情報記憶部47に格納された図7に示すようなデータテーブルを参照して、転倒させるべきピン5を設定し、設定したピン5を転倒させるべく配置された前記ノズル体22に対して圧縮空気を供給する制御弁23を認識する(ステップS7)。 【0061】 尚、図7に示したデータテーブルは、ボールbを検知したボール検知センサ(35a,35b・・・35h,35i)と支援によって転倒させるべきピンナンバーとの相関関係を示すもので、ボールbの位置によって理論的に転倒し得ないピン5についてはこれを除き、可能な限りの転倒可能なピン5を設定しており、予め、入力装置32から入力され駆動情報記憶部47に格納される。 【0062】 ついで、支援実行処理部45は、駆動すべき制御弁23が有る場合には、当該制御弁23を駆動させるように機械制御部41に駆動制御信号を送信し、当該制御弁23を開弁させて、上記設定したピン5を転倒させ、これと同時に、擬音効果音出力装置36を駆動して、ピン5が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力させる(ステップS8,S9)。この制御弁23及び擬音効果音出力装置36の駆動は、ボールbがピン5に衝突するタイミングに合わせ、これと同時に行われる。 【0063】 一方、上記ステップS5において、プレーヤが投じる投球が第2投目である判断された場合には、支援実行処理部45は、まず、前記機械制御部41を介して前記ピン検出センサ30からの検知信号を受信して、どの番号のピンが転倒せずにレーン3上に残っているかを認識する(ステップS10)。 【0064】 ついで、上記のステップS6と同様に、第2投目として投じられたボールbのレーン3の幅方向における通過位置、即ち、どのボール検知センサ(35a,35b・・・35h,35i)がボールbを検知したかを認識する(ステップS11)。 【0065】 次に、認識結果を基に、駆動情報記憶部47に格納された図8に示すようなデータテーブルを参照して、転倒させるべきピン5を設定し、設定したピン5を転倒させるべく配置された前記ノズル体22に対して圧縮空気を供給する制御弁23を認識する(ステップS12)。 【0066】 尚、図8に示したデータテーブルは、図7に示したデータテーブルと同様に、1投後に残ったピンについて、ボールbを検知したボール検知センサ(35a,35b・・・35h,35i)と支援によって転倒させるべきピンナンバーとの相関関係を示すもので、ボールbの位置によって理論的に転倒し得ないピン5についてはこれを除き、可能な限りの転倒可能なピン5を設定しており、予め、入力装置32から入力され駆動情報記憶部47に格納される。 【0067】 ついで、支援実行処理部45は、上記ステップS8,S9を順次実行して、駆動すべき制御弁23が有る場合には、当該制御弁23を駆動させるように機械制御部41に駆動制御信号を送信し、当該制御弁23を開弁させて、上記設定したピン5を転倒させ、これと同時に、擬音効果音出力装置36を駆動して、ピン5が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力させる。 【0068】 そして、前述のステップS9の処理を終えると、次に、当該ゲームが終了したかどうかを機械制御部41から受信した制御データを基に認識し、ゲームが終了していない場合には、前述のステップS4〜ステップS12の処理を繰り返し、ゲームが終了した場合には、当該一連の処理を終了する(ステップS13)。 【0069】 このように、支援実行処理部45では、プレーヤのハンデに応じて支援すべきフレームを設定し、設定した支援フレームにおいて、投じられたボールbの位置に応じ転倒補助機構20を駆動して、可能な限りのピン5を転倒させる支援を行う。 【0070】 以上の構成を備えた本例のボウリングゲーム装置1によれば、まず、入力装置32から入力され、プレーヤ情報記憶部46に格納されたプレーヤのハンデを基に、支援実行処理部45において各プレーヤごとに支援を行うべきフレームが決定され、決定後、ゲームを行うことが可能な状態となる。 【0071】 ついで、支援実行処理部45はプレーの進行状態を各プレーヤごとに監視して、各プレーヤの実行するフレームが支援フレームであるかどうかを判別し、支援フレームである場合には、プレーヤが投じたボールbの位置に応じて、転倒補助機構20を駆動し、この転倒駆動機構20の支援によって可能な限りのピン5を転倒させる。 【0072】 このように、このボウリングゲーム装置1では、プレーヤが投じたボールbの位置に応じて転倒補助機構20を駆動し、この転倒駆動機構20の支援によって可能な限りのピン5を転倒させるようにしているので、プレーヤが非力な子供達であっても、ボールbをレーン3の中央寄りに旨くコントロールして投げることができた場合には、全てのピンを倒して、ストライクとすることができ、また、第1投目に倒れず残ったピンに、第2投目で当てることができた場合には、残ったピンを全て倒すことでスペアとすることができる。 【0073】 前述したように、倒れるピン5の数は、投じられたボールbの方向のみならず、ボールbがピン5群に衝突するその衝突エネルギやボールbの回転状態にも支配される。ところが、非力な子供達は、重いボールbを取り扱うことができず、また、投じるボールbの速度が遅く回転も少ないことから、例え、ボールbをレーン3の中央寄りに旨くコントロールして投げることができ、ピン5群の中央よりにボールbを当てることができたとしても、倒れるピン5の数は大人の場合に比べて少ない。この場合、子供達にとっては、旨く投球することができたことに対する満足感と、これによって多くのピンが倒れるとの期待が得られる分、逆に期待通りにならなかった場合にはそのことに対する不満が増大し、これが度重なると、ゲームへの興味が失せることになる。 【0074】 本例のボウリングゲーム装置1によれば、上記のように、非力な子供達であっても、ストライクやスペアをとることができるので、子供と大人が同じレーンでプレーしても、子供達は大人と同等に高得点を挙げることができ、このため、ゲームへの興味が失われることはなく、家族でのゲームを互いに同等のプレーヤーとして競い合いながら、和気藹々と楽しむことができる。 【0075】 また、プレーヤの技量に応じ設定されるハンデを基にして、前記転倒補助機構20を駆動させるフレームを決定し、決定されたフレームにおいてのみ前記転倒補助機構20を駆動するようにしているので、ハンデを加味したプレーヤ間の仮想上の実力を拮抗させたものとすることができ、各プレーヤはゲームを通して所謂真剣勝負を行うことができる。 【0076】 また、ボウリングゲームの場合、その得点は各フレームにおいて倒したピン数を単純に合計するものではなく、ストライクが連続する回数や、スペアをとった後のフレームにおける第1投目の転倒ピン数によって得点が変動する。したがって、前記転倒補助機構20を駆動するフレームにおいてストライクやスペアが取れたとしても、その前後のフレームの状態(ストライク、スペア、オープンフレームなど)如何によっては、高得点になることもあるし、得点が上がらないこともあり得る。即ち、転倒補助機構20による補助を実行したとしても、必ずしも同じ結果が得られるとは限らない不確実性が残っているのであり、この不確実性によって、ボウリングゲームの面白さが維持され、プレーヤの興味が損なわれることはない。 【0077】 また、本例では、前記転倒補助機構20による補助動作によってピン5を転倒させる際に、ボールbの位置により理論的に転倒し得ないピン5についてはこれを除いているので、即ち転倒させないようにしているので、不自然さが生じることはなく、ゲームが興ざめしたものとならない。 【0078】 また、前記転倒補助機構20を駆動してピン5を転倒させる際に、ピン5が相互に衝突して倒れる擬音効果音を出力するようにしているので、ボールbに起因して転倒するピン5が少ない場合であっても、言い換えれば、転倒補助機構20の作動によって転倒するピン5が多く、ピン5同士間の衝突が少ない場合であっても、この擬音効果音により実際にピン同士が衝突して転倒しているようなリアリティをもたせることができる。 【0079】 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は何ら上例のものに限定されるものではない。 【0080】 例えば、上記の転倒補助機構20及び圧縮空気供給源25からなるピン転倒装置は、これを、図9に示すような、油圧又は空圧のシリンダ51と、このシリンダ51のピストンロッドに連結された昇降ロッド52とからなる転倒補助機構50を備えた構成とすることができる。 【0081】 昇降ロッド52は、ピン5が載置されるレーン3の各領域内で、上下動可能に当該レーン3を貫通して設けられ、上方に移動したとき上端がレーン3の上面から上方に突出し、下方に移動したとき、上端がレーン3の上面と同一面若しくはこれより下方に位置するように設けられる。尚、各シリンダ51には、適宜、油圧又は空圧の供給源から圧油又は圧縮空気が供給される。 【0082】 斯くして、この転倒補助機構50では、昇降ロッド52が上昇することによってピン5が転倒せしめられる。 【0083】 また、上例のピン転倒装置は、別の構成として、図10に示すような、バイブレータ55を備えた構成とすることができる。このバイブレータ55は、ピン5が載置されるレーン3の各領域内で当該レーン3に埋設され、各ピン5はこのバイブレータ55上に載置される。斯くして、この場合、バイブレータ55が振動することによってピン5が転倒せしめられる。 【0084】 更に、上例のピン転倒装置は、他の別の構成として、図11に示すような、各ピン5の下面に埋め込まれた永久磁石62と、ピン5が配置されるレーン3の各領域内で当該レーン3に埋設された電磁石61とからなる転倒補助機構60を備えた構成とすることができる。この場合、永久磁石62と電磁石61とは、互いに対向する側の極性が反対の極性を有するように設定される。斯くして、この転倒補助機構60によれば、電磁石61に電力が供給されてこれが磁性を帯びることによってピン5が転倒せしめられる。 【0085】 また、上述のボール検知センサ35は、レーン3の長手方向及び幅方向におけるボールbの位置を検出できればどのようなものでも良く、また、その配置位置も図3に示したものに限られない。例えば、図12に示すように、ピン5群の手前に配置したボール検知センサ35列と、これと所定間隔を隔てて更に手前側に配置されたもう一列のボール検知センサ35’列(35a’,35b’・・・35h’,35i’)と(或いは更に複数列)を設けた構成とすることができる。 【0086】 この場合、前記支援実行処理部45は、これを、各列のボール検知センサによって検出されるボールbのレーン3幅方向における位置、及びその検知時間差から、ボールbの転動方向及び転動速度を認識した後、認識したボールbの幅方向における位置、転動方向及び転動速度を基に支援転倒させるべきピン5を決定し、決定したピン5を転倒させるように構成することができる。 【0087】 レーン3上の同一位置をボールが通過したとしても、その方向が異なればピン群5に対し衝突する位置が異なり、倒れるピン5が異なるが、図3に示した例では、ボールbの前記幅方向における位置についてはこれを検出することができるものの、ボールbの転動方向や転動速度についてはこれを検出することができない。したがって、ボールbの幅方向における位置のみから、支援転倒させるべきピン5を決定すると、ボールbの転動方向や転動速度によっては、不自然さを生じる場合がある。 【0088】 そこで、上記のように、ボールbの幅方向における位置、転動方向及び転動速度を基に、支援転倒させるべきピン5を決定するようにすれば、上記不自然さを解消することができ、より現実的なものとすることができる。 【産業上の利用可能性】 【0089】 以上詳述したように、本発明は、レーン上にボールを投じて、当該レーン上に整列,配置されたピンを転倒させて楽しむボウリングゲーム装置に好適に適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0090】 【図1】本発明の一実施形態に係るボウリングゲーム装置の概略構成を示した斜視図である。 【図2】図1に示したボウリングゲーム装置の側断面図である。 【図3】図1に示したボウリングゲーム装置の平面図である。 【図4】本実施形態に係るボウリングゲーム装置の制御系を含めた概略構成を示すブロック図である。 【図5】本実施形態に係る支援実行処理部における処理手順を示したフローチャートである。 【図6】本実施形態に係る駆動情報記憶部に格納されるデータテーブルであって、ハンデと補助フレーム数との相関関係を定めたデータテーブルである。 【図7】本実施形態に係る駆動情報記憶部に格納されるデータテーブルであって、ボールを検知したボール検知センサと1投目の支援によって転倒させるべきピンナンバーとの相関関係を定めたデータテーブルである。 【図8】本実施形態に係る駆動情報記憶部に格納されるデータテーブルであって、ボールを検知したボール検知センサと2投目の支援によって転倒させるべきピンナンバーとの相関関係を定めたデータテーブルである。 【図9】本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。 【図10】本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。 【図11】本発明の他の実施形態に係る転倒補助機構を示した側断面図である。 【図12】本発明の他の実施形態に係るボウリングゲーム装置を示した平面図である。 【符号の説明】 【0091】 1 ボウリングゲーム装置 2 アプローチ部 3 レーン 4 ガター 5 ピン 20 転倒補助機構 22 ノズル体 23 制御弁 25 圧縮空気供給源 35 ボール検知センサ 36 擬音効果音出力装置 40 制御装置 41 機械制御部 45 支援実行処理部 46 プレーヤ情報記憶部 47 駆動情報記憶部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】301033639 【氏名又は名称】ビイエルデイオリエンタル株式会社 【住所又は居所】大阪府泉佐野市葵町4丁目6番45号
|
| 【出願日】 |
平成16年7月23日(2004.7.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104662 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 智司
|
| 【公開番号】 |
特開2006−34403(P2006−34403A) |
| 【公開日】 |
平成18年2月9日(2006.2.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−215425(P2004−215425) |
|