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【発明の名称】 注射、採血台
【発明者】 【氏名】佐藤 有
【課題】腕の高さ、角度が任意に調節可能な、安全で能率的作業ができる台に、カートリッジ式で清潔カバー収納箱が装着できる、注射、採血台である。

【解決手段】本体1、中間板11、腕のせ板12(取っ手、パット付)片側交点を回転軸か、蝶つがい9a、9c等で連結し、上下調節金具2、3、上下調節バー2b、3b、波状カム8、8aを取り付け、台にする。腕を保持し、上下取っ手4a、上下調節バーを動かしながら、波状カム上で止める事により、高さ、角度を自由に変えれるようにした。本体にカートリッジ式カバー収納箱10を装着カバー6を連続的に取り出すようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱と板を重ね合わせた、台の片側、端の接点を回転軸か、蝶つがいにて連結し、その左右の底部に高さ調整用板金具と固定用波状カム金具を取り付け、取っ手を別々に上下に動かし、レバーを移動させることにより、高さと角度を瞬時に調整、変更することができる機能を設けたことを特長とする注射、採血台。
【請求項2】
腕を支える台のパット部のX軸方向に肘逃げ防止凸部付きU字溝とY軸方向にもU字溝を設けた機能を特長とする注射、採血台。
【請求項3】
ロールカバーと折り畳みカバーの両方を一個のカートリッジ式収納箱にして、ワンタッチで装着ができて、清潔カバーを連続的に瞬時に交換ができるようにしたことを特長とする注射、採血台。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は注射、採血を行うに際して、腕の高さ、角度が任意に調節可能な、安全で能率的作業ができる台に、カートリッジ式で清潔カバー収納箱が装着できる、注射、採血台である。
【背景技術】
【0002】
従来、注射、採血をするとき、机、テーブルの場合は何種類かの手台を多用し、腕の高さ、角度を調節している。スタンド式上肢台(静脈注射台)を使用、身長にあわせ、上肢台を上下に動かして高さ調整をノブにて固定している。台にはカバー未装着がほとんどであり、始業前に手台を清拭するか、装着した、カバーを多人数に何回も使用ている。もちろんスタンド式上肢台(静脈注射台)にはカバーは使用されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次のような問題点があった。注射、採血を行う場合、台の上に腕を水平状態に置くか肘側を上げながら、角度を付け、正中皮静脈血管から注射、採血するのが一般的基本姿勢(図9参照)である。子供はもちろん、大人でも特に血管が細くて表面に出にくい人、太っていて血管が見えない人、血管の破損している人、注射針を見ただけでたじろぎ、一瞬腕を引いてしまう人、注射、採血中にもかかわらず後ずさりする人など、大変危険である。これら、さまざまな人に注射、採血しやすい姿勢、状態を常時確保する必要がある。市販のスタンド式上肢台(静脈注射台)で一連の作業を行うには手台の高さをその都度、ノブをゆるめながら、上下調整する必要があり、面倒である。しかも手台は平板のため角度をつけることができない。机、テーブルは高さ一定のために上下できないから高さの異なる何種類の手台等で高さと角度を調整する必要がある。一般的である、肘正中皮静脈から、どうしても注射、採血ができない場合、手技の一つとして、尺側皮静脈から注射、採血をしなくてはならない、しかし尺側皮静脈は腕の中心より外側に位置していて、変則的姿勢を取らざるをえない、この姿勢を長く保つのは苦痛である。注射、採血中に動かれると大変危険であり、腕を確実に保持する台が必要である。不慣れな術者が注射、採血を行うと血管の確保がむつかしく、何回も穿刺、しなおさなければならない、血管痛、内出血が起こる、血管がつぶれてしまうこともあり、受診者は大変苦痛である。浅い所に動脈が2%の人に見られ、太った人は特に静脈が見えにくいため、静脈に打つべき注射が誤って動脈に注射された事故が報告されている。取り返しのつかない医療事故につながり、大変、危険である、このため簡便で安全な注射、採血台が必要である。生活の向上、社会的変化にて特に清潔についての関心度が非常に高くなり注射、採血台で前の人が使用した後に腕を乗せるのを嫌って、不快感を表す人がたくさんいる。汗、油汚れなどで不潔な人、または外国人が使用した場合など、特に嫌がられるのが多い。病院、企業、工場などでの検診はこれら不特定多数の人を対象とするため、清潔カバーの取付要望が特に強い、現状では清拭すら行っていなく、カバーを装着していない所が少くなくない。だからといって、注射、採血台を受診者ごと毎回、清拭することは無理がある。カバーをかぶせても一日一には始業前の交換か、もしくは汚れが目立つまで使用されているのが現状である。カバーを連続的に取り出し、交換する方法、取り付る場所がない。
これらの不都合を解決することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するため請求項1の発明は台の上下と角度を多種類の手台を使わずして、3段にした腕のせ台、注射、採血台だけで、腕の高さ、腕の角度を簡単に変更、調整できるよう、右、肘側と左、手首側に取り付けた、取っ手を上下しながら、レバーを操作し、波状カム上の任意の場所にて金具を止め、固定する。この簡単な操作にのみで、いろいろな人に対して、一般的基本姿勢(図9、図12参照)の確保が容易となる、よつて簡便で安全な注射、採血が可能である。
【0005】
また 請求項2の発明は血管の確保が非常に難しく、注射、採血のできにくい人は、本発明の台を90度、回転し、Y軸に腕を乗せ、かなり強制的に腕をせり上げながら、更に傾斜を付け、腕を回転させ、尺側皮静脈14血管を前面に押し出すような姿勢をとる(図14参照)もとに戻りにくい一定の姿勢を長く保持し、腕が支えて滑り落ちないよう、パット部、Y軸にU字溝、X軸にもU字溝を設ける。受診者が注射による恐怖から腕を引くのを防ぐため、X軸U字溝内に、肘逃げ防止凸部5を取り付け、XYパッド部22の形状(図1、14参照)を設けた。
【0006】
請求項3の発明は高さの限られた低い、注射、採血台にロールカバーと折り畳みカバーの清潔カバー両方をカートリッジ式収納箱10(図5、11参照)にて装着し、連続的に且つ、多人数分のカバーを取り出せるようにした。以上を特長とする注射、採血台である。
【発明の効果】
【0007】
本発明を使用することにより、注射、採血に何種類もの台、手台を用意しなくても良く、一台で必要な角度、高さの微調整が簡単に出来るため、注射、採血時の基本姿勢が瞬時にとれる。あらゆる血管確保が用意となり、誤注射、血管貫通、血液漏れ等の事故が軽減され、失敗による穿刺回数が激変するなど、術者の技術不足を補うことも出来る、また注射、採血台の不潔による不快感を一瞬のカバー交換で、手間なく簡単に解消できる。以上の点から、なれない術者の焦りによるストレスを軽減し、患者の精神的苦痛をかなり軽減できる、衛生面でも配慮することにより、患者からの苦情が少なくなる。よって、安全で且つ、迅速に効率的な注射、採血が可能であり、医療事故も大幅に減るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の注射、採血台を左右、それぞれを片方づつ持ち上げた、実施の形態を示す斜視図である。図2は注射、採血台を左右、片方づつ持ち上げた、実施状態を示す右側面図である。具体的には箱、本体1と中間板11、腕のせ板12(上下取っ手4、4a、4b付き)を積み重ねて三段にする。本体1の右端(肘側)のかどと、中間板11が交わる接点を自由に曲がる、回転軸か、蝶つがい(肘側)9c等にて接合する(図2、図5、図6参照)。同じように二段目の中間板11と三段目の腕のせ板12(上下取っ手4、4a4b付き)の左、手首側交点を同じように、回転軸か、蝶つがい(手首側)9a等にて接合し、連結する。更に中間板11の左、手首側板、裏面に、上下取っ手4、4dを上げると重さで自然にさがり、曲がるよう、上下調節金具2を回転軸か、蝶つがい(手首側)9等にて接合する。同じく、腕のせ板12(上下取っ手4、4a、4b付き)の右、肘側板、裏面にも上下調節金具3を同じように回転軸か、蝶つがい(肘側)9b等にて接合する。次に本体1の左、手首側、箱内、底部に波状カム8aを取り付け、同じく中間板11の右、肘側面上部に波状カム8を取り付ける。また、腕のせ板12(上下取っ手4、4a4b付き)上部にXYパッド部22を取り付ける。更にロールカバー10aと折畳みカバー10bの2種類のカバーを同時に箱詰めにした、カーリッジ式カバー収納箱10(図11参照)を本体1に装着(図5参照)し、XYパット部22をカバー6で覆うようにしたものである。
【0009】
使用方法について説明する(図1、2参照)、上下取っ手4を持ち上げると上下調節金具2と上下調整バー2a、2bが波状カム8aの上を移動する、任意の位置で止めることによって波状カム8aに上下調節金具2が食い込み、把持、固定でき、高さが確定する。更に上下取って4a、4bを持ち上げ、波状カム8の上を上下調節金具3と上下調節用バー3bを移動させ、任意の位置で止めることにより、波状カム8に上下調節金具3が食い込み、固定、高さを確定することができる。左、手首側の高さを低く調整したい場合、上下取っ手4を少し持ち上げ、噛み合っている、上下調節金具2と波上カム8aを一端外す、次に上下調節バー2a、2bを少し持ち上げながら任意の位置、右方向に移行し、波状カム下段用8a上で止め、再度、高さを決定しなおしする。右、肘側を下げたい場合も同じ要領にて、上下取って4を少し持ち上げ、噛み合っている、上下調節金具3を波上カム8から外しつつ、上下調節バー3bを少し持ち上げながら任意の位置に移行し、噛み合わせ、高さを調整する。この作業を繰り返すことにより、水平にも角度付きにもなる。よって高さ及び角度を自由に瞬時、簡単に調節、可能である。
【0010】
図9は実際に医療現場にて、机、テーブル上で手台18を使用し、もっとも多く、一般的に行われている、基本的姿勢の注射、採血を行う状態の斜視図である。肘正中皮静脈13から、注射、採血を行うのが基本的に一番、針が刺しやすい。その肘正中皮静脈を確保するため、肘の下に手台18をあてがい、肘を意識的に上げた状態の高さ19と角度を決定している。特に子供、身長の高低差によって、高さの異なる手台18を頻繁に入れ替えている。図9のこれらの肘を上げた基本的な姿勢による注射、採血が難しい場合、腕17の駆血部21をゴム管で縛り、逆に手首側をあげて肘側を下げることにより、低い方への肘側に血液が流れ、よどむことになる(図10参照)それにより、各静脈血管が膨らみ、触診にて血管の確認がより可能となり、注射、採血がし易くなる。血管の太さ、走行ともに、千差万別でさまざまな患者が存在するため、更に姿勢を変えて、手首、手の甲からも注射、採血を行うこともある。さまざまな、注射、採血を成し遂げるにはいろいろ複雑な作業を安全に手際よくこなす必要がある。これらの条件を満たすために右肘側、左手首側の片方づつ高さ、角度を瞬時に調節する必要がある。これらの使用方法をそのまま本発明に移行させると図13になる。
【0011】
しかし、上記の方法でも血管の確保の難しい人の場合は次の手段として、本発明の注射、採血台(図14参照)を90度、横に回転し、腕(図は左腕)をXYパット部22に乗せ、身長等に合わせながら片方の上下取って4a、4bを持ち上げる。必要に応じ、上下取って4も使い、角度、高さを設定する。同時に患者の腕をひねり、回しながら、尺側皮静脈14をせりだし気味に、血管を確保する。この時、腕が逃げないよう、且つ、滑り落ちないためにX軸23にU字溝とY軸24にU字溝付き、XYパット部22を設けた、実施例(図12、13、14)に示す。またX軸U字溝内、肘側に受診者が注射による恐怖から腕を引く、肘逃げ防止凸部5(図1、14参照)を設け、腕をしつかり保持することにより、逃げ腰から肘の移動を防ぐことができ、より安全な注射、採血が可能である。
【0012】
本発明の図5は子供、身長の低い人たちのために注射、採血台の両側を一番低くし、カバー6で覆った、カバー収納要部を図示した右側面図である。本来、机、テーブルでの注射、採血は子供、背の低い人などの角度、高さ調節には、特別に低い手台、1、5cm〜3cmほどが使用されている。本発明もその低い条件に合わせて注射、採血台の高さを設定する必要がある。本体1、箱内部左側には上下調節金具2、波上カム8aなどの上下調節機構部分を設け、その残り、半分のわずかな場所に折畳みカバー10b収納可能にした、しかし、折畳みカバー10bのみでは多人数分の使用量をまかなう事ができない。幸いにして、図9で示すように一般的で基本である、一番多い、肘正中皮静脈13、尺側皮静脈14、燒側皮静脈15での注射、採血方法では肘側を意識的に上げた状態の高さ19が生まれるのと、肘と体の部分に空間がある、よつてこの部分にロールカバー10aを取付けることが可能である。図11に示すように変形だが一つの箱にロールカバーと折畳みカバーの両方をまとめて収納する。ロール式、折畳み式、単体でも良い訳だが多人数分のカバーを装着するのに意義がある。ロールカバー10aと折畳みカバー10bはつながっていて、カバー出口6bから、カバーを取り出し、XYパッド部22をカバー6で覆う。カバー6が汚れたらカバー取り出し口6aから瞬時に引っ張り出すことができる、補充交換が簡単な,カートリッジ式カバー収納箱10にして取り付け、多人数分の清潔カバーが連続的に交換できるようにした。
これらの発明は机、テーブルにおける注射、採血台にはもちろん、従来のスタンド式静脈注射台にも使用できる。且つ、足を乗せても同様、使用可能であること考案した、注射、採血台である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明に係る注射、採血台は快適医療の手助けと医療事故の発生軽減が可能であり、医療産業に貢献、利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の両側を上げた状態を示す斜視図
【図2】 本発明の両側を上げた状態を示す右側面図
【図3】 本発明の両側を下げた状態を示す正面図
【図4】 本発明の両側を下げた状態を示す背面図
【図5】 本発明の両側を下げた状態でカバーを収納した要部を示す右側面図
【図6】 本発明の両側を下げた状態を示す左側面図
【図7】 本発明の平面図
【図8】 本発明の底面図
【図9】 本発明の前提となる従来の手台を使用し、肘側のみを上げた注射、採血を行う状態を示す基本姿勢実施図(左腕)
【図10】 本発明の前提となる従来の手台を使用し、注射、採血を行う状態を示す手首側のみを上げた標準姿勢実施図(左腕)
【図11】 カートリッジ式カバー収納箱
【図12】 本発明の手首側のみを下げた状態の実地例を示す斜視図(カバーなし)
【図13】 本発明の手首側のみを上げた状態の実地例を示す斜視図(カバーなし)
【図14】 本発明を横に90度回転し、左腕尺側皮静脈をせりだした状態での実地例の一部を示す斜視図(カバーなし)
【符号の説明】
【0015】
1 本体
2 上下調節金具
2a 上下調節バー
2b 上下調節バー
3 上下調節金具
3a 上下調節バー
3b 上下調節バー
4 上下取っ手
4a 上下取っ手
4b 上下取っ手
5 肘逃げ防止凸部
6 カバー
6a カバー取り出し口
6b カバー出口
7 カバー押え
8 波状カム
8a 波状カム
9 蝶つがい(手首側)
9a 蝶つがい(手首側)
9b 蝶つがい(肘側)
9c 蝶つがい(肘側)
10 カートリッジ式カバー収納箱
10a ロールカバー
10b 折畳みカバー
11 中間板
12 腕のせ板
13 肘正中皮静脈
14 尺側皮静脈
15 橈側皮静脈
16 手首
17 腕
18 手台
19 肘側を意識的に上げた状態の高さ
20 手首側を意識的に上げた状態の高さ
21 駆血部
22 XYパット部
23 X軸
24 Y軸
【出願人】 【識別番号】502053281
【氏名又は名称】佐藤 有
【出願日】 平成17年1月5日(2005.1.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−187566(P2006−187566A)
【公開日】 平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願番号】 特願2005−26985(P2005−26985)