| 【発明の名称】 |
連続殺菌装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 敏彦 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工業株式会社内
【氏名】松尾 研吾 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工業株式会社内
【氏名】設楽 和弘 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工業株式会社内
【氏名】平田 哲也 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工業株式会社内
【氏名】釜瀬 幸広 【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石川島播磨重工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】減圧工程やガス除去工程等をそれぞれ必要最小限な容積で行うことができる連続殺菌装置を提供する。
【解決手段】内部にオゾンガスが浸透しにくい被殺菌物xを、処理空間Bに略連続供給して殺菌する連続殺菌装置1において、オゾンガスが供給される処理空間Bに、被殺菌物xを搬入する搬入室Aを、開閉自在な搬入側仕切扉3を介して連結すると共に、オゾンガスが供給される処理空間Bに、被殺菌物を搬出する搬出室Cを、開閉自在な搬出側仕切扉5を介して連結し、搬入室Aに、搬入室A内を減圧する搬入側減圧手段6を接続すると共に、搬入室Aに、減圧後の搬入室A内にオゾンガスを供給する搬入側オゾンガス供給手段8を接続したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部にオゾンガスが浸透しにくい被殺菌物を、処理空間に略連続供給して殺菌する連続殺菌装置において、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬入する搬入室を、開閉自在な搬入側仕切扉を介して連結すると共に、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬出する搬出室を、開閉自在な搬出側仕切扉を介して連結し、上記搬入室に、搬入室内を減圧する搬入側減圧手段を接続すると共に、上記搬入室に、減圧後の搬入室内にオゾンガスを供給する搬入側オゾンガス供給手段を接続したことを特徴とする連続殺菌装置。 【請求項2】 上記搬出室に、搬出室内を減圧する搬出側減圧手段を接続すると共に、上記搬出室に、減圧後の搬出室内に空気を供給する搬出側空気供給手段を接続した請求項1記載の連続殺菌装置。 【請求項3】 上記搬入室と上記処理空間は、均圧手段で連通され、減圧後の搬入室内に均圧手段を介して上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記搬入室と上記処理空間を均圧化する請求項1または2記載の連続殺菌装置。 【請求項4】 上記搬入側オゾンガス供給手段は、減圧後の搬入室内に上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記搬入室と上記処理空間を均圧化する均圧手段からなる請求項1〜3いずれかに記載の連続殺菌装置。 【請求項5】 上記処理空間の搬入室側にオゾンガス供給手段が接続され、上記処理空間の搬出室側にオゾンガス排気手段が接続されて上記処理空間の搬入室側から搬出室側にかけてオゾンガスの濃度が順次低くなるような濃度分布を形成した請求項1〜4いずれかに記載の連続殺菌装置。 【請求項6】 上記処理空間の搬入室側には、上記被殺菌物の搬送方向に沿ってオゾンガス供給口が複数形成され、上記処理空間の搬出室側には上記被殺菌物の搬送方向に沿ってオゾンガス排気口が複数形成される請求項1〜5いずれかに記載の連続殺菌装置。 【請求項7】 上記処理空間内にその壁面から延びるパーティションを設けて、上記搬入室側から上記搬出室側まで迂回して上記被殺菌物を搬送する搬送路を形成し、その搬送路に上記被殺菌物を搬送する搬送手段を設けた請求項5または6記載の連続殺菌装置。 【請求項8】 上記搬送路を横切るように、上記搬送路の上方をカーテンで複数個の領域に仕切った請求項7記載の連続殺菌装置。 【請求項9】 内部にオゾンガスが浸透しにくい被殺菌物を、処理空間に略連続供給して殺菌する連続殺菌装置において、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬入する搬入室を、開閉自在な搬入側仕切扉を介して連結すると共に、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬出する搬出室を、開閉自在な搬出側仕切扉を介して連結し、オゾンガスが供給される上記処理空間内に上記被殺菌物の搬送路を形成し、その搬送路に上記被殺菌物を一時収納する小部屋を少なくとも1つ形成すると共に、その小部屋の出入口に開閉自在な小部屋用仕切扉をそれぞれ設け、上記小部屋に、小部屋内を減圧する小部屋用減圧手段を接続すると共に、上記小部屋に、減圧後の小部屋内にオゾンガスを供給する小部屋用オゾンガス供給手段を接続したことを特徴とする連続殺菌装置。 【請求項10】 上記小部屋と上記処理空間は、小部屋用均圧手段で連通され、減圧後の小部屋内に小部屋用均圧手段を介して上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記小部屋と上記処理空間を均圧化する請求項9記載の連続殺菌装置。 【請求項11】 上記小部屋用オゾンガス供給手段は、減圧後の小部屋内に上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記小部屋と上記処理空間を均圧化する小部屋用均圧手段からなる請求項9または10記載の連続殺菌装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、内部にオゾンガスが浸透しにくい寝具などの被殺菌物を、処理空間に略連続供給して殺菌する連続殺菌装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の殺菌(滅菌あるいは消毒)装置としては、被殺菌物をEOG(酸化エチレンガス)で殺菌するEOG殺菌庫や、被殺菌物をオゾンガスで殺菌するオゾンガス殺菌庫などがある。 【0003】 被殺菌物が内視鏡などの微細部品を有する機器である場合や、布類、寝具(例えば、ベッドマット)等のように内部に空気を抱え込んでいる場合には、被殺菌物の内部にガスを浸透させて被殺菌物を殺菌するため、ガス導入前に処理空間となる殺菌庫を減圧することが一般である。 【0004】 なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。 【0005】 【特許文献1】特開2001−346863号公報 【特許文献2】特開平10−258113号公報 【特許文献3】特開平10−43279号公報 【特許文献4】特許第3029575号公報(特開平10−114403号公報) 【特許文献5】特開平6−169976号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従来の殺菌装置では、被殺菌物の内部にEOGやオゾンガス等の殺菌ガスを浸透させるべく処理空間を減圧し(減圧工程)、処理空間に殺菌ガスを供給して被殺菌物を殺菌し、殺菌後には被殺菌物から殺菌ガスを除去して処理空間を換気するガス除去工程を行って殺菌処理している。 【0007】 そのため、被殺菌物に対して処理空間が大容量化すると、処理空間が十分に減圧・換気されなかったり、殺菌処理時間が長時間化してしまうといった問題がある。 【0008】 また、減圧工程やガス除去工程を含む一連の殺菌処理工程を全て終えるまで、次に殺菌予定の被殺菌物を処理空間内に搬入することができず、大量の被殺菌物を殺菌するのに時間が掛かってしまう。 【0009】 そこで、本発明の目的は、減圧工程やガス除去工程等をそれぞれ必要最小限な容積で行うことができる連続殺菌装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、内部にオゾンガスが浸透しにくい被殺菌物を、処理空間に略連続供給して殺菌する連続殺菌装置において、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬入する搬入室を、開閉自在な搬入側仕切扉を介して連結すると共に、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬出する搬出室を、開閉自在な搬出側仕切扉を介して連結し、上記搬入室に、搬入室内を減圧する搬入側減圧手段を接続すると共に、上記搬入室に、減圧後の搬入室内にオゾンガスを供給する搬入側オゾンガス供給手段を接続した連続殺菌装置である。 【0011】 請求項2の発明は、上記搬出室に、搬出室内を減圧する搬出側減圧手段を接続すると共に、上記搬出室に、減圧後の搬出室内に空気を供給する搬出側空気供給手段を接続した請求項1記載の連続殺菌装置である。 【0012】 請求項3の発明は、上記搬入室と上記処理空間は、均圧手段で連通され、減圧後の搬入室内に均圧手段を介して上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記搬入室と上記処理空間を均圧化する請求項1または2記載の連続殺菌装置である。 【0013】 請求項4の発明は、上記搬入側オゾンガス供給手段は、減圧後の搬入室内に上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記搬入室と上記処理空間を均圧化する均圧手段からなる請求項1〜3いずれかに記載の連続殺菌装置である。 【0014】 請求項5の発明は、上記処理空間の搬入室側にオゾンガス供給手段が接続され、上記処理空間の搬出室側にオゾンガス排気手段が接続されて上記処理空間の搬入室側から搬出室側にかけてオゾンガスの濃度が順次低くなるような濃度分布を形成した請求項1〜4いずれかに記載の連続殺菌装置である。 【0015】 請求項6の発明は、上記処理空間の搬入室側には、上記被殺菌物の搬送方向に沿ってオゾンガス供給口が複数形成され、上記処理空間の搬出室側には上記被殺菌物の搬送方向に沿ってオゾンガス排気口が複数形成される請求項1〜5いずれかに記載の連続殺菌装置である。 【0016】 請求項7の発明は、上記処理空間内にその壁面から延びるパーティションを設けて、上記搬入室側から上記搬出室側まで迂回して上記被殺菌物を搬送する搬送路を形成し、その搬送路に上記被殺菌物を搬送する搬送手段を設けた請求項5または6記載の連続殺菌装置である。 【0017】 請求項8の発明は、上記搬送路を横切るように、上記搬送路の上方をカーテンで複数個の領域に仕切った請求項7記載の連続殺菌装置である。 【0018】 請求項9の発明は、内部にオゾンガスが浸透しにくい被殺菌物を、処理空間に略連続供給して殺菌する連続殺菌装置において、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬入する搬入室を、開閉自在な搬入側仕切扉を介して連結すると共に、オゾンガスが供給される上記処理空間に、上記被殺菌物を搬出する搬出室を、開閉自在な搬出側仕切扉を介して連結し、オゾンガスが供給される上記処理空間内に上記被殺菌物の搬送路を形成し、その搬送路に上記被殺菌物を一時収納する小部屋を少なくとも1つ形成すると共に、その小部屋の出入口に開閉自在な小部屋用仕切扉をそれぞれ設け、上記小部屋に、小部屋内を減圧する小部屋用減圧手段を接続すると共に、上記小部屋に、減圧後の小部屋内にオゾンガスを供給する小部屋用オゾンガス供給手段を接続した連続殺菌装置である。 【0019】 請求項10の発明は、上記小部屋と上記処理空間は、小部屋用均圧手段で連通され、減圧後の小部屋内に小部屋用均圧手段を介して上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記小部屋と上記処理空間を均圧化する請求項9記載の連続殺菌装置である。 【0020】 請求項11の発明は、上記小部屋用オゾンガス供給手段は、減圧後の小部屋内に上記処理空間内のオゾンガスを供給して上記小部屋と上記処理空間を均圧化する小部屋用均圧手段からなる請求項9または10記載の連続殺菌装置である。 【発明の効果】 【0021】 本発明によれば、減圧工程やガス除去工程等をそれぞれ必要最小限な容積で行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明の好適な実施形態を添付図面にしたがって説明する。 【0023】 図1は、本発明の好適な第1の実施形態を示す連続殺菌装置の概略図である。 【0024】 図1に示すように、第1の実施形態に係る連続殺菌装置1は、内部にオゾンガスが浸透しにくい布類、寝具(例えば、ベッドマット)や、内視鏡などの微細部品を有する機器などの被殺菌物xをオゾンガスで略連続して殺菌する装置である。この装置1は、被殺菌物xが搬入される搬入室Aと、被殺菌物xが略連続供給される処理空間(処理室)としての主処理空間(主処理室)Bと、被殺菌物xが搬出される搬出室Cとを備える。 【0025】 主処理空間Bは、オゾンガスが供給される(例えば、体育館程度の)大容量(大容積)の空間を有する部屋(容器)であり、常に被殺菌物xの殺菌に必要なオゾンガス濃度に調整され、大気圧近傍で使用される。搬入室Aと搬出室Cとは、主処理空間Bに比べて十分小さい小容量の部屋である。これら搬入室Aと、主処理空間Bと、搬出室Cとは、従来の大容量の処理空間を3つに分けて構成したものに相当する。 【0026】 搬入室Aは、搬入口に開閉自在な搬入口扉2が設けられ、主処理空間Bに開閉自在な搬入側仕切扉3を介して連結される。搬出室Cは、搬出口に開閉自在な搬出口扉4が設けられ、主処理空間Bに開閉自在な搬出側仕切扉5を介して連結される。仕切扉3,5としては、シール可能で自動開閉可能なシール扉やシャッターを用いる。 【0027】 搬入室Aには、搬入室A内を減圧する真空ポンプ(搬入側減圧手段)6がオゾンガスを分解するオゾン分解触媒7を介して接続される。搬入室Aには、減圧後の搬入室A内にオゾンガスを供給する搬入側オゾンガス供給手段(後述)が接続される。搬入室Aには、減圧後の搬入室A内に空気を供給する空気流入ライン(搬入側空気供給手段)8が接続され、その空気流入ライン8に図示しないバルブが設けられる。 【0028】 搬入室Aと主処理空間Bはオゾンガス流入ライン(均圧手段)9で連通され、そのオゾンガス流入ライン9に均圧用バルブ10が設けられる。装置1では、搬入側オゾンガス供給手段は、減圧後の搬入室A内に主処理空間B内のオゾンガスを供給して搬入室Aと主処理空間Bを均圧化するオゾンガス流入ライン9からなる。 【0029】 搬出室Cには、搬出室C内を減圧する真空ポンプ(搬出側減圧手段)11がオゾン分解触媒12を介して接続される。搬入室Cには、減圧後の搬入室C内に空気を供給する空気流入ライン(搬出側空気供給手段)13が接続され、その空気流入ライン13に図示しないバルブが設けられる。 【0030】 主処理空間Bの搬入室A側には、主処理空間B内にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段14が接続される。オゾンガス供給手段14は、オゾンガス供給ライン15にそれぞれ接続されてオゾンガスを発生するオゾナイザ16と、オゾナイザ16に酸素を供給する酸素発生装置(PSA)17と、PSA17に空気を供給するコンプレッサ18とからなる。 【0031】 主処理空間Bの搬出室C側には、主処理空間B内のオゾンガスを排気するオゾンガス排気手段19が接続される。オゾンガス排気手段19は、オゾンガス排気ライン20にそれぞれ接続されるオゾン分解触媒21と、真空ポンプ22とからなる。真空ポンプ22の代わりに、排気ファンを用いてもよい。 【0032】 これらオゾンガス供給手段14とオゾンガス排気手段19により、主処理空間Bの搬入室A側から搬出室C側にかけてオゾンガスの濃度が順次低くなるようなオゾン濃度分布を形成する。 【0033】 装置1では、このオゾン濃度分布を形成しやすくするため、主処理空間Bの搬入室A側には、被殺菌物xの搬送方向に沿ってオゾンガス供給口23が複数形成され、これらオゾンガス供給口23がオゾンガス供給ライン15にそれぞれ接続される。一方、主処理空間Bの搬出室C側には、被殺菌物xの搬送方向に沿ってオゾンガス排気口24が複数形成され、これらオゾンガス排気口24がオゾンガス排気ライン20にそれぞれ接続される。 【0034】 また、装置1では、オゾン濃度分布を形成しやすくするため、主処理空間B内に、その壁面から延びるパーティション25を設けて、搬入室A側から搬出室C側まで迂回して被殺菌物xを搬送する搬送路26を形成している。本実施の形態では、主処理空間Bの一側に、搬入室Aと搬出室Cを並べて配置し、主処理空間B内に、搬入室Aと搬出室Cとの間から他側に延びるパーティション25を設けて搬送路26を形成している。搬送路26には、被殺菌物xを自動搬送する図示しないベルトコンベヤなどの自動搬送手段が設けられる。 【0035】 ここで、搬入室Aと搬出室Cは一側に並べて配置されなくともよい。パーティション25は、搬入室Aから搬出室Cへ被殺菌物xを搬送可能な搬送路26を形成できるように配置されればよい。そのため、パーティション25は、2つ以上形成してもよく、直線状に形成されたものに限定されない。 【0036】 さらに、装置1では、オゾン濃度分布を形成しやすくするため、搬送路26を横切るように、搬送路26の上方を短冊状のカーテン27で複数個の領域に仕切っている。 【0037】 次に、装置1の動作を、図2の運転フローチャートを用いて図1と共に説明する。図2中の点線は、その段階で、ある部屋から別部屋へ被殺菌物xの受け渡し、例えば、図示しないピックアップ手段による移動があることを示す。これは、後述する図4についても同じである。 【0038】 図1および図2に示すように、まず、主処理空間Bにおいて、コンプレッサ18と真空ポンプ22を起動し(F2f)、PSA17とオゾナイザ16を起動して主処理空間Bにオゾンガスの供給を開始する(F2g)。その後、オゾンガスの供給と排気(排出)を継続して実施する(F2h)。これにより、主処理空間Bの搬入室A側から搬出室C側にかけてオゾンガスの濃度が順次低くなるようなオゾン濃度分布が形成される。 【0039】 この状態で搬入室Aにおいて、搬入口扉2を開き、被殺菌物xを外部から搬入室Aに搬入し、搬入口扉2を閉める(F2a)。仕切扉3、均圧用バルブ10、空気流入ライン8のバルブが閉の状態で真空ポンプ6を起動して真空引きし、搬入室A内を減圧させる(F2b)。このとき、被殺菌物xから空気が除去される。 【0040】 真空ポンプ6を停止して均圧用バルブ10を開き、減圧後の搬入室A内にオゾンガス流入ライン9を介して主処理空間B内のオゾンガスを供給(流入)して搬入室Aと主処理空間Bを均圧化する(F2c)。このとき、被殺菌物xの内部にオゾンガスが浸透する。 【0041】 仕切扉3を開き、被殺菌物xを搬入室Aから主処理空間Bへ移動し、仕切扉3を閉める(F2d)。その後、真空ポンプ6によるオゾンガスの排気、空気流入ライン8から空気の吸気を行って搬入室Aの換気を行い(F2e)、真空ポンプ6を停止して工程F2aに戻る。 【0042】 次の被殺菌物xについても同じ工程F2a〜F2eを行う。これら工程F2a〜F2eが被殺菌物xの内部にオゾンガスを浸透させるための減圧工程である。 【0043】 工程F2dの後、主処理空間Bにおいて、被殺菌物xを搬送路26に沿って自動搬送手段で自動搬送し、被殺菌物xの主処理空間B内の移動を行う(F2j)。仕切扉5を開き、被殺菌物xを主処理空間Bから搬出室Cへ移動し、仕切扉5を閉める(F2k)。被殺菌物xは、搬入室Aから搬出室Cまで移動する間に殺菌される。その後、工程F2d,F2j,F2kを繰り返して被殺菌物xの主処理空間Bへの出入りを連続して実施する(F2i)。 【0044】 工程F2kの後、搬出室Cにおいて、空気流入ライン13のバルブ、搬出口扉4が閉の状態で、真空ポンプ11を起動して真空引きし、搬出室C内を減圧させる(F2n)。真空ポンプ11を停止して空気流入ライン13のバルブを開き、減圧後の搬出室C内に空気を供給(流入)し、搬出室Cの換気を行う(F2o)。このとき、被殺菌物xからオゾンガスが除去される。 【0045】 ここで、搬出室Cの換気が十分であるかどうかを、例えば、搬出室Cに備えたオゾンセンサで検出したオゾンガスの濃度などによって判断する(F2p)。搬出室Cの換気が十分であるとき(Yes)、被殺菌物xにオゾンガスが残留していないので、搬出口扉4を開き、被殺菌物xを搬出室Cから外部へ搬出し、搬出口扉4を閉め(F2q)、工程F2kに戻る。搬出室Cの換気が十分でないときは(No)、被殺菌物xにオゾンガスが残留しているので、工程F2nに戻る。 【0046】 次の被殺菌物xについても同じ工程F2k,F2n〜F2qを行う。これら工程F2k,F2n〜F2qが被殺菌物xの殺菌後に被殺菌物xからオゾンガスを除去するガス除去工程である。 【0047】 装置1を停止するには、搬出室C内のオゾンガスが除去されたことを確認した後、主処理空間Bにおいて、PSA17とオゾナイザ16を停止し(F2l)、コンプレッサ18と真空ポンプ22を停止する(F2m)。 【0048】 このように、装置1では、従来の大容量の処理空間を、大容量の主処理空間Bに、減圧工程を行う小容量の搬入室Aと、ガス除去工程を行う小容量の搬出室Cとを連結して構成している。 【0049】 すなわち、装置1では、工程ごとに部屋を分けることにより、減圧工程やガス除去工程等をそれぞれ必要最小限な容積で行うことができる。このため、主処理空間Bが大容量化しても、搬入室Aや搬出室Cの減圧・換気等の操作を十分にかつ短時間で行うことができる。 【0050】 また、減圧工程やガス除去工程等を含む一連の殺菌工程全てを終えなくても、次の被殺菌物xを主処理空間Bに搬入できるため、主処理空間B内には、異なる時間に搬入された複数の被殺菌物xが同時に存在できる。したがって、装置1では、複数の被殺菌物xを略連続して効率よく殺菌できる。 【0051】 主処理空間B内の圧力を低くしたり高くしたりする必要がないため、主処理空間Bは、陰圧、陽圧対応の容器としてでは無く、大気圧近傍での使用に対応した容器として製作してよい。 【0052】 さらに、装置1では、主処理空間Bの搬入室A側から搬出室C側にかけてオゾンガスの濃度が順次低くなるようなオゾン濃度分布を形成している。その結果、搬入室Aに近いところでオゾンガスの濃度が高く、搬出室Cに近づくほどオゾンガスの濃度が低くなる。 【0053】 このため、被殺菌物xの殺菌が最も必要な搬入室Aや主処理空間Bの搬入室A側において、被殺菌物xの内部にオゾンガスを十分に浸透させることができ、オゾンガスに被殺菌物xを十分に晒すことができる。被殺菌物xの殺菌が必要ない搬出室Cにおいては、搬出室Cに接続した真空ポンプ11やオゾン分解触媒12の負荷を減らすことができる。 【0054】 第1の実施形態では、搬入側オゾンガス供給手段がオゾンガス流入ライン9からなる例で説明したが、搬入側オゾンガス供給手段としてオゾンガス供給手段14と同じ構成のオゾンガス供給手段を用い、これを搬入室Aに接続してもよい。 【0055】 第2の実施形態を説明する。 【0056】 図3に示すように、連続殺菌装置31は、図1の装置1が搬入室Aで減圧工程を行ったのに対し、主処理空間B内の搬送路26に、被殺菌物xを一時収納して減圧工程を行う小部屋Dを形成したものである。 【0057】 小部屋Dは、主処理空間Bに比べて十分小さい小容量の部屋である。小部屋Dの出入口には、開閉自在な小部屋用仕切扉32a,32bがそれぞれ設けられる。仕切扉32a,32bとしては、シール可能で自動開閉可能なシール扉やシャッターを用いる。 【0058】 小部屋Dには、小部屋D内を減圧する真空ポンプ(小部屋用減圧手段)33がオゾン分解触媒34を介して接続される。小部屋Dには、減圧後の小部屋D内にオゾンガスを供給する小部屋用オゾンガス供給手段(後述)が接続される。 【0059】 小部屋Dと主処理空間Bはオゾンガス流入ライン(小部屋用均圧手段)35で連通され、そのオゾンガス流入ライン35に均圧用バルブ36が設けられる。装置31では、小部屋用オゾンガス供給手段は、減圧後の小部屋D内に主処理空間B内のオゾンガスを供給して小部屋Dと主処理空間Bを均圧化するオゾンガス流入ライン35からなる。 【0060】 この装置31では、図1の装置1から空気流入ライン8、オゾンガス流入ライン9、均圧用バルブ10を省略し、真空ポンプ6の代わりに排気ファンを用いればよい。装置31のその他の構成は装置1と同じである。 【0061】 次に、装置31の動作を、図4の運転フローチャートを用いて図3と共に説明する。装置31の動作は、搬入室Aで減圧工程を行う代わりに排気ファンによる搬入室Aの換気を行う点と、小部屋Dで減圧工程を行う点を除けば、装置1の動作と同じなので、主にこれら2つの点について説明する。 【0062】 図3に示すように、搬入室Aにおいて、搬入口扉2を開き、被殺菌物xを外部から搬入室Aに搬入し、搬入口扉2を閉める。仕切扉3が閉の状態で排気ファンを起動し、搬入室A内を換気する。排気ファンを停止して仕切扉3を開き、被殺菌物xを搬入室Aから主処理空間Bへ移動し、仕切扉3を閉める。次の被殺菌物xについてもこれらの工程を行う。 【0063】 図3および図4に示すように、仕切扉3を閉めた後、主処理空間Bにおいて、被殺菌物xを搬送路26に沿って自動搬送手段で自動搬送し、被殺菌物xの主処理空間B内の移動を行う(F2j)。仕切扉32aを開き、被殺菌物xを主処理空間Bから小部屋Dへ移動し、仕切扉32aを閉める(F4a)。 【0064】 仕切扉32bを閉めた状態で小部屋Dにおいて、真空ポンプ33を起動して真空引きし、小部屋D内を減圧させる(F4b)。このとき、被殺菌物xから空気が除去され、小部屋D内のオゾンガスが除去される。 【0065】 真空ポンプ33を停止して均圧用バルブ36を開き、減圧後の小部屋D内にオゾンガス流入ライン35を介して主処理空間B内のオゾンガスを供給(流入)して小部屋Dと主処理空間Bを均圧化する(F4c)。このとき、被殺菌物xの内部にオゾンガスが浸透する。 【0066】 仕切扉32bを開き、被殺菌物xを小部屋Dから主処理空間Bへ移動し、仕切扉32bを閉め(F4d)、工程F4aに戻る。 【0067】 次の被殺菌物xについても同じ工程F4a〜F4dを行う。これら工程F4a〜F4dが被殺菌物xの内部にオゾンガスを浸透させるための減圧工程である。この装置31によっても、図1の装置1と同様の作用効果が得られる。 【0068】 第2の実施形態では、搬送路26に小部屋Dを1つ形成した例で説明したが、搬送路26に2つ以上の小部屋Dを形成してもよい。この場合、被殺菌物xの内部にオゾンガスをより確実に浸透させることができる。 【0069】 また、第2の実施形態では、小部屋用オゾンガス供給手段がオゾンガス流入ライン35からなる例で説明したが、小部屋用オゾンガス供給手段として図1のオゾンガス供給手段14と同じ構成のオゾンガス供給手段を用い、これを小部屋Dに接続してもよい。 【0070】 図1の装置1の構成に加え、さらに搬送路26に小部屋Dを少なくとも1つ形成してもよい。この場合、装置の動作は、図2の運転フローチャートの米印を付けた工程F2jに、さらに図4の運転フローチャートを小部屋Dの数だけ追加したものとなる。 【図面の簡単な説明】 【0071】 【図1】本発明の好適な第1の実施形態を示す連続殺菌装置の概略図である。 【図2】図1に示した連続殺菌装置の運転フローチャートである。 【図3】本発明の第2の実施形態を示す連続殺菌装置の概略図である。 【図4】図3に示した連続殺菌装置の運転フローチャートの一部分である。 【符号の説明】 【0072】 1 連続殺菌装置 3 搬入側仕切扉 5 搬出側仕切扉 6 真空ポンプ(搬入側減圧手段) 8 オゾンガス流入ライン(搬入側オゾンガス供給手段) A 搬入室 B 主処理空間(処理空間) C 搬出室
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成17年5月11日(2005.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2006−314441(P2006−314441A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月24日(2006.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−138443(P2005−138443) |
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