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【発明の名称】 脱臭液の製造方法。
【発明者】 【氏名】砂田 知則

【要約】 【課題】

【解決手段】本発明の脱製造方法は、ミルラ樹脂をアルコール濃度が70未満〜25容量%の範囲のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出してタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得、該成分液に水及び又はエチルアルコールを混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲かつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することからなることを特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミルラ樹脂をアルコール濃度が70未満〜25容量%の範囲のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出しミルラ樹脂に含有するタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得、該成分液に水及び又はエチルアルコールを混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲に制御しかつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することからなることを特徴とする脱臭液の製造方法。
【請求項2】
エチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出するアルコール濃度が、65〜35容量%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の脱臭液の製造方法。
【請求項3】
脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度が、0.06〜0.15重量%かつエチルアルコール濃度が1〜20容量%の範囲に制御すことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の脱臭液の製造方法。
【請求項4】
エチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出するアルコール濃度が、60〜40容量%の範囲であることを特徴とする請求項1から3にいずれかに記載の脱臭液の製造方法。
【請求項5】
成分液が、ミルラ樹脂に含有するタール成分の含有量の内、98%以上のアルコール濃度を有するエチルアルコールで抽出した場合と対比して50重量%以上のタール成分を除去していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の脱臭液の製造方法。
【請求項6】
成分液が、減圧又は大気圧下で蒸留されタール成分がさらに除去されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の脱臭液の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はミルラ樹脂をアルコール濃度が70未満〜25容量%の範囲のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出しミルラ樹脂に含有するタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得、該成分液に水及び又はエチルアルコールを混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲に制御しかつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することからなる脱臭液の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カンラン科の植物であるミルラ(没薬)を原料としこれを有機溶媒で抽出した抽出液を利用した用途特許が出願されている。例えば、オボボナックス樹脂、ミル樹脂及びオリバナム樹脂の群から選択される1種以上の樹脂から得られる精油とイランイラン、ラベンダー、ラバンジンの群から選択される1種以上の樹脂から得られる精油と、シトラスベース、フローラルベース、ムスクベース及びウッディベースの香料の1種以上とを含有する香料組成物を吸着含浸させた含浸体を灰皿の内部に取り付けた灰皿が提案されている。(特許文献1参照)
【0003】
また、オボボナックス樹脂、ミル樹脂及びオリバナム樹脂の群から選択される1種以上の樹脂から得られる精油とシトラスベース、フローラルベース、ムスクベース及びウッディベースの香料の1種以上とを含有する香料組成物を吸着含浸させた含浸体ヘルメットの内部に収納した作業用ヘルメットが提案されている。(特許文献2参照)
【0004】
また、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と水とを含有する液状消臭剤ならびに10〜50℃においてエタノールまたはエタノール濃度80%以上のエタノール水溶液を用いてミルラ樹脂を抽出し、得られるミルラ抽出液と水及び添加成分を混合することにより液状消臭剤を製造する方法が提案されている。(特許文献3参照)
【0005】
しかしながら、本発明者の知見によると、単にミルラ樹脂の精油や抽出液をそのまま使用したりミルラ樹脂を単にエタノールで抽出した抽出液を水と混合した前記液状消臭剤は、臭気成分の脱臭性能が十分に発揮されず、また、ミルラ樹脂特有の臭いが発生し使用者に不快感を与えるという問題があった。
【0006】
また、さらにミルラ樹脂を単にエタノールで抽出した抽出液を水と混合した上記液状消臭剤は黄褐色の濁った液状色を有しているため、これが衣服やカーテン、布団、敷布などの染みになるという問題があった。
【0007】
そのためミルラ樹脂特有の臭いを発生することなく、また、衣服やカーテン、布団、敷布などの布地に染みを発生させず臭気成分を高性能で脱臭することが出来る脱臭液の提供が望まれていた。
【0008】
本発明者は、上記知見に基づき臭気成分の脱臭作用についてさらに鋭意研究した結果、ミルラ樹脂のエタノール抽出液から得られる脱臭液の脱臭性能を阻害する原因は、ミルラ樹脂に含有するタール成分であること、また、さらに、ミルラ樹脂のタール成分を除去した抽出成分の濃度やアルコールの濃度が影響することを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
【特許文献1】 特開平7−95871号公報
【特許文献2】 特開平7−310219号公報
【特許文献3】 特開2004−160216号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ミルラ樹脂を特定の条件で抽出してタール成分を除去し、ミルラ樹脂特有の臭いを発生させることなく、また、衣服やカーテン、布団、敷布などの生地に染みを発生させず臭気成分を高性能で脱臭することができる脱臭液の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1は、樹脂をアルコール濃度が70未満〜25容量%の範囲のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出しミルラ樹脂に含有するタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得、該成分液に水及び又はエチルアルコールを混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲に制御しかつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することからなることを特徴とする脱臭液の製造方法に関する。
【0012】
本発明の第2は、エチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出するアルコール濃度が、65〜35容量%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の脱臭液の製造方法に関する。
【0013】
本発明の第3は、脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度が、0.06〜0.15重量%かつエチルアルコール濃度が1〜20容量%の範囲に制御すことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の脱臭液の製造方法に関する。
【0014】
本発明の第4は、エチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出するアルコール濃度が、60〜40容量%の範囲であることを特徴とする請求項1から3にいずれかに記載の脱臭液の製造方法に関する。
【0015】
本発明の第5は、成分液が、ミルラ樹脂に含有するタール成分の含有量の内、98%以上のアルコール濃度を有するエチルアルコールで抽出した場合と対比して50重量%以上のタール成分を除去していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の脱臭液の製造方法に関する。
【0016】
本発明の第6は、成分液が、減圧又は大気圧下で蒸留されタール成分がさらに除去されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の脱臭液の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の製造方法から製造される脱臭液は、脱臭性能を阻害するタール成分やミルラ原料の表面付着物が除去されているため、トイレ等から発生するアンモニア臭、靴、足、シーツ、布団等から発生する汗臭の酢酸臭を極めて効率よく脱臭することができるという効果を有している。また、魚臭、煙草臭、生ゴミ臭、焼肉臭、室内臭、車内臭、台所や風呂の排水管臭等の多様な混合臭気に対しても優れた脱臭効果を有している。
【0018】
また、本発明の脱臭液の製造方法は、厚生省から食品添加物として認可されている天然素材物質のミルラ(没役)を原料としているため副作用がなく安全に使用することができる。
【0019】
また、本発明の製造方法から製造される脱臭液は、ミルラ特有の臭気や黄褐色の浮遊物発生原因となるタール成分が除去されているため、ミルラ樹脂特有の臭いを発生させることなく、また、衣服やカーテン、布団、敷布などの生地に染みを発生させず臭気成分を高性能で脱臭することができる脱臭液の製造法を提供することができる。
【0020】
また、本発明の脱臭液の製造方法は、エチルアルコールの使用量を軽減できるので安価に製造でき経済的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下本発明について具体的に説明する。
【0022】
本発明の脱臭液の製造方法は、ミルラ樹脂をアルコール濃度が70未満〜25容量%の範囲のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出しミルラ樹脂に含有するタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得、該成分液に水及び又はエチルアルコールを混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲に制御しかつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することによって実施される。
【0023】
本発明の脱臭液の製造方法で使用するミルラ樹脂は、カンラン科植物の樹木から採取される樹脂であればよく、一般市販品を好適に使用できる。
【0024】
本発明者がミルラ樹脂のエチルアルコール抽出物から得られる脱臭剤の脱臭性能についてさらに鋭意研究した結果、ミルラ樹脂に含有されるタール成分が臭気の脱臭性能を阻害することが判った。また、このタール成分がミルラ特有の臭いの原因であることや衣服等の染みの原因であることも判った。
【0025】
また、ミルラ樹脂の品質にもよるがタール成分は、数重量%以上含有されていることが判った。したがって、ミルラ樹脂特有の臭いを発生することなくまた脱臭性能を向上させるためには、最終的に製造される脱臭液中のタール成分ができるだけ除去されていることが必要である。
【0026】
したがって、本発明はエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出することによりミルラ樹脂に含有されるタール成分を除去したミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液が得られる。この場合エチルアルコールと水の混合溶媒中のアルコール濃度は70未満〜25容量%の範囲の範囲である。
【0027】
混合溶媒中のアルコール濃度が70%を超えると得られる成分液は、タール成分の除去が十分でなく期待される脱臭性能が得られないので望ましくない。また、アルコール濃度が25パーセント未満の場合には、タール成分は除去されるが最終的に製造される脱臭液の脱臭性能が低下するので好ましくない。好ましくは、65〜35容量%、さらに好ましくは60〜40容量%である。
【0028】
上述のようにしてタール成分が除去された成分液を得ることができるが、ミルラ樹脂に含有されるタール成分の除去は、98%以上のアルコール濃度を有するエチルアルコールで抽出した場合と対比して50重量%以上を除去することが好ましい。
【0029】
また、上述のようにして得られる成分液を減圧又は大気圧下で蒸留し留出物を採取することにより、成分液中のタール成分がさらに除去された成分液を得ることができ、最終的に製造される脱臭液の脱臭性能がさらに向上するので好ましい。
【0030】
また、本発明の脱臭液の製造方法は、上述のようにして得られた成分液を水及び又はエチルアルコールと混合しミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.06〜0.20重量%の範囲に制御しかつエチルアルコール濃度が1〜35容量%の範囲に制御することにより製造される。
【0031】
脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度が0.06〜0.20重量%の範囲外の場合では期待される脱臭性能が得られない。したがって、脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度は0.06〜0.20重量%の範囲に制御される。好ましくは0.06〜0.15重量%の範囲である。
【0032】
また、本発明者が脱臭性能について鋭意研究した結果、脱臭液中のエチルアルコール濃度が高くなるほど脱臭性能が低下する傾向が見出された。そこで、期待される脱臭性能を得るためには、エチルアルコール濃度は1〜35容量%の範囲に制御される。好ましくは1〜20容量%の範囲である。
【0033】
また、成分液を水及び又はエチルアルコールと混合する際、水とエチルアルコールを先に混合しアルコール濃度が制御された混合液に成分液を後から混合することが好ましい。成分液に水を先に混合した場合には浮遊物が発生することがあるので、水とエチルアルコールを先に混合した後に成分液を混合することが肝要である。
【0034】
このようにして得られた本発明の脱臭剤は、臭気発生元に対して噴霧又は散布等することにより、従来の消臭液や脱臭液に比べ高性能で臭気を脱臭することが出来る。また、多様な臭気の発生元である生ゴミ臭、魚臭、煙草臭、焼肉臭、室内臭、車内臭あるいはペット臭や靴臭や足臭の原因となる酢酸臭やアンモニア臭等の臭気を効率よく脱臭することができるという効果を有している。
【0035】
さらに、本発明の脱臭液は、タール成分が除去されているためミルラ特有の臭気や黄褐色の浮遊物を発生することがなくミルラ樹脂特有の臭いを気にすることもない。また、衣服やカーテン、布団、敷布などの生地への染みを心配することなく利用できるという効果を有している。
【0036】
またさらに、本発明の脱臭液の製造方法は、エチルアルコールの使用量を極めて軽減できるため脱臭液が安価に製造でき経済的である。
【0037】
実施例
以下実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0038】
ミルラ樹脂を5〜8mmの粒子に粉砕し、エチルアルコールと水の混合溶媒各種を用いて抽出し、タール成分が除去されたミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得た。各々の成分液を水と混合し各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.08重量%に調整した。この脱臭液を用い、臭気成分としてアンモニアと酢酸について脱臭性能(脱臭率)を測定した。また、脱臭性能(脱臭率)の測定は以下の方法で行った。
【0039】
容量1000mlの三角フラスコに適宜量の臭気成分を入れ、ガステック社製ガス検知管を用いて、ブランクとして気相中の臭気成分濃度Xを測定した。その後、脱臭液の5mlを三角フラスコに入れ一定時間経過後、同様にして臭気成分濃度Yを測定した。 そして、ブランク時の臭気成分濃度Xと脱臭液を入れた後の臭気成分濃度Yから脱臭性能(脱臭率)Uを次の式により算出した。
U=X−Y/X×100
結果を表1に示す。
【0040】
【表1】


【実施例2】
【0041】
実施例1で得られたアルコール濃度50%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液を用いてアルコール濃度の異なる各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度は0.08重量%に調整した。この各種脱臭液について実施例1と同様にして脱臭性能を測定した。結果を表2に示す。
【0042】
【表2a】


【表2b】


【実施例3】
【0043】
実施例1で得られたアルコール濃度50%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液を用いて脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度が異なる各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液中のアルコール濃度は2.0容量%に調整した。この各種脱臭液について実施例1と同様にして脱臭性能を測定した。結果を表3に示す。
【0044】
【表3】




【実施例4】
【0045】
アルコール含有量が60%のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いてミルミルラ樹脂を5〜8mmの粒子に粉砕し、アルコール濃度が50%容量のエチルアルコールと水の混合溶媒を用いて抽出し、タール成分が除去されたミルラ樹脂抽出成分を含有する成分液を得た。各々の成分液を水又はエチルアルコールと混合しアルコール濃度が各々1.8容量%、10容量%、20容量%、30容量%のA〜Dの各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度は0.08重量%に調整した。試作した各種脱臭液を使用して各種混合臭気を発生する箇所への脱臭性能を実施した。
【0047】
実施例4−1
オキアミを使用して魚釣りをしたモニター5人に対して、試作脱臭液Cの脱臭性能を実施した。魚釣りをした後のモニター5人は、手を洗った後もオキアミの臭いや魚臭が手に残っていて不快感を持っていたが、脱臭液Cを手に噴霧した後は全くオキアミ臭や魚臭がしなくなったと回答した。
【0048】
実施例4−2
煙草を10本吸った状態の8畳和室について、モニター5人が直後に入り煙草臭を全員が確認した後、試作脱臭液Bを用いて室内に10回程度噴霧した。噴霧2分後にモニター5人が室内に入り煙草臭を確認した結果、4人は脱臭液を噴霧した後は全く煙草臭を感じないと回答した。残りの1人は煙草臭がほぼなくなっていると回答した。また室内のカーテンにも染みは発生しなかった。
【0049】
実施例4−3
自家用車を所有するモニター5人に対して、試作脱臭液Bを車内へ噴霧する前と後の車内臭について確認した結果、脱臭液を噴霧した後は5人全員が車内の煙草臭や車内特有の汗臭などの複合臭がほとんどしなくなったと回答した。
【0050】
実施例4−4
家庭内の台所で発生する生ゴミ臭に対して、試作脱臭液Aを生ゴミへ直接噴霧する前と後の生ゴミ臭についてモニター5人に確認した結果、脱臭液を噴霧した後は5人全員が生ゴミのいやな腐敗臭がほとんど感じなくなったと回答した。
【0051】
実施例4−5
室内で家族4人が焼肉をした後モニター5人に対して、試作脱臭液Aを室内へ噴霧する前と後の室内の焼肉臭について確認した結果、脱臭液を噴霧した後は5人全員が室内の焼肉臭がほとんどしなくなったと回答した。
【0052】
実施例4−6
家庭内のトイレで大便と小便をした後のトイレ室内に脱臭液Dを噴霧する前と後のトイレ臭についてモニター5人に確認した結果、脱臭液を噴霧した後は5人全員がトイレ室内のアンモニア臭や大便臭が全く感じなくなったと回答した。
【0053】
実施例4−7
野球選手のモニター5人に対して、練習に使用した野球靴に脱臭液Dを噴霧する前と後の野球靴臭について確認した結果、脱臭液を噴霧した後は4人は靴内の汗臭の基である酢酸臭がなくなったと回答した。残りの1人はあまり感じなくなったと回答した。
【0054】
実施例4−8
寝たきりになった老人が使用しているシーツや布団に脱臭液Cを噴霧する前と後のシーツや布団臭の基となる汗臭などの体臭についてモニター5人に確認した結果、4人は臭いがなくなったと回答した。残りの1人はあまり感じなくなったと回答した。またシーツや布団には染みは発生しなかった。
【0055】
実施例4−9
家庭内の風呂場や台所の配管で発生する腐敗臭に対し、配管内へ脱臭液Dを流入する前と後の腐敗臭についてモニター5人に確認した結果、脱臭液を流入した後は5人全員が風呂場と台所の腐敗臭がほとんどしなくなったと回答した。
【実施例5及び比較例1】
【0056】
実施例1で得られたアルコール濃度50%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液aとミルラ樹脂を用いてアルコール濃度98%のエチルアルコールで抽出した成分液bについて減圧下で蒸留し、各々の残渣aaとbbをタール成分として得た。その結果、aaとbbの残渣について比較するとaaの残渣分はbbの残渣分に対し20重量%であった。そして、aの留出物について実施例1に準拠して脱臭液を試作し脱臭性能を測定した。また、aの留出物はタール成分をほとんど含有していないため無色透明であった。
【0057】
(結果)アンモニアの脱臭性能(脱臭率)は経過時間30分後で99.0%であった。また、酢酸の脱臭性能(脱臭率)は経過時間30分後で96.2%であった。
【0058】
bbの残渣を用いて同様にして脱臭液を試作し脱臭性能を測定した。試作した脱臭液中のアルコール濃度は2容量%、タール成分の濃度は0.09重量%に調整した。その結果アンモニア及び酢酸の脱臭性能(脱臭率)は、経過時間30分後においてほとんど脱臭性能を示さなかった。また試作した脱臭液は浮遊物が多く発生した褐色を示していた。
【比較例2】
【0059】
ミルラ樹脂を用いてアルコール濃度98%のエチルアルコールで抽出した成分液cとミルラ樹脂を用いてアルコール濃度20%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液dを用いて各々の成分液に水を混合し各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液は、ミルラ樹脂抽出成分の濃度を0.08重量%、アルコールの濃度を2.0に調整した。この脱臭液を用い実施例1と同様にして臭気成分としてのアンモニアと酢酸について脱臭性能(脱臭率)を測定した。結果を表4に示す。
【比較例3】
【0060】
実施例1で得られたアルコール濃度50%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液を用いてアルコール濃度の異なる各種脱臭液を試作した。試作した各種脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度は0.08重量%に調整した。この各種脱臭液について実施例1と同様にして脱臭性能を測定した。結果を表5に示す。
【0061】
【表4】




【0062】
【表5】


【比較例4】
【0063】
実施例1で得られたアルコール濃度50%のエチルアルコールと水の混合溶媒で抽出した成分液を用いて脱臭液中のミルラ樹脂抽出成分の濃度が異なる脱臭液E及びFを試作した。試作した各種脱臭液中のアルコール濃度は2.0容量%に調整した。この各種脱臭液について実施例1と同様にして脱臭性能を測定した。結果を表6に示す。
【0064】
【表6】


【出願人】 【識別番号】504454808
【氏名又は名称】砂田 敦子
【出願日】 平成16年11月11日(2004.11.11)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−136695(P2006−136695A)
【公開日】 平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願番号】 特願2004−359098(P2004−359098)