| 【発明の名称】 |
空気処理装置および詰め替えパック |
| 【発明者】 |
【氏名】コリン ベリド
【氏名】ハンス−ユルゲン フーペルト
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| 【要約】 |
【課題】使用中に非揮発性または分解性芳香剤成分で詰まることがなく、寿命の長い空気処理装置を提供する。
【解決手段】空気処理装置は、電気加熱素子(5)と、詰め替え用パックとを有し、該詰め替え用パックは、芳香剤または例えば防虫剤のような他の活性物質を含むワックスまたはパラフィンの顆粒(2)を含有する。別の実施例では、発熱反応の生じる混合物によって、熱が供給される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芳香剤または活性物質を揮発させる空気処理装置であって、 粒子状ワックスもしくはパラフィン、あるいは前記芳香剤もしくは他の活性物質が分散された熱輸送液体を収容する容器と、 前記粒子状ワックスもしくはパラフィン、あるいは熱輸送液体を加熱して、前記芳香剤または他の活性物質を大気中に放出する加熱制御手段と、 を有する空気処理装置。 【請求項2】 前記加熱制御手段は、電気加熱素子であることを特徴とする請求項1に記載の空気処理装置。 【請求項3】 前記電気加熱素子は、前記粒子状ワックスまたはパラフィンの加熱を自己制限する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の空気処理装置。 【請求項4】 前記加熱制御手段は、発熱反応成分を有することを特徴とする請求項1に記載の空気処理装置。 【請求項5】 さらに、水の入った密閉容器と、該容器の水を前記反応成分に接触させる手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の空気処理装置。 【請求項6】 前記水の入った容器は破損しやすい箇所を有し、該箇所から前記反応成分に水が放出されることを特徴とする請求項5に記載の空気処理装置。 【請求項7】 前記発熱反応成分は、水との接触によって活性化されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項8】 前記発熱反応成分は、前記粒子状ワックスまたはパラフィンと接触させて、前記芳香剤または他の活性物質を揮発させるために使用されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項9】 前記発熱反応成分は、酸化カルシウムを含むことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項10】 前記反応成分は、前記芳香剤または他の活性物質を揮発させる蒸気を発生させるために用いられることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項11】 前記加熱制御手段は、前記粒子状ワックスまたはパラフィンを溶解させることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項12】 前記粒子状ワックスまたはパラフィンは顆粒状で、顆粒は、充填された顆粒の隙間から、芳香剤または他の活性物質が放出され得るように、疎に充填されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項13】 前記顆粒の平均径は、2乃至8mmの範囲であることを特徴とする請求項11に記載の空気処理装置。 【請求項14】 前記芳香剤および/または他の活性物質は、揮発性の異なる2以上の成分を含み、該揮発性の異なる2以上の成分は、使用時に粒子状ワックスまたはパラフィンが加熱された際に、異なる段階で優先的に放出されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項15】 前記ワックスまたはパラフィンは、融点の異なる2以上の成分を含み、前記ワックスまたはパラフィンは、加熱により徐々に溶解するように用いられることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項16】 前記粒子状ワックスまたはパラフィンは、長鎖の脂肪アルコール、あるいは長鎖の脂肪アルコールと脂肪酸の混合物を含み、任意で脂肪アルコールエトキシレートおよび/またはポリエチレングリコールを含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項17】 水により活性化される熱発生化学物質は、前記芳香剤もしくは他の活性物質が分散されたワックスまたはパラフィンの顆粒と混合されることを特徴とする請求項4乃至15のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項18】 前記加熱は、間接的な手段で行われることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項19】 前記芳香剤または他の活性物質は、熱輸送液体中に分散され、該熱輸送液体は、水、グリコール、沸点が100℃を越えるアルコール、鉱物油、シリコンオイルおよびこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1、2、3または18のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項20】 熱発生成分は、交換式ユニットに収容されることを特徴とする請求項18または19に記載の空気処理装置。 【請求項21】 水は焼結フィルタを通過して流れ、前記熱発生成分と接触することを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項22】 熱発生成分を水中から引き上げ、あるいは水中に沈める手段が設けられることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一つに記載の空気処理装置。 【請求項23】 加熱空気処理装置用の詰め替えパックであって、 当該詰め替えパックは、芳香剤または他の活性空気処理物質を吸着させた粒子状ワックスまたはパラフィンを収容する容器を有し、 該容器は、前記芳香剤または他の活性物質を大気中に放出するための穴の開いたまたは透過性の壁を備え、前記容器は、耐熱性を示し、そのような装置の中で、芳香剤または他の活性物質が十分に大気中に放出される温度に加熱することができることを特徴とする詰め替えパック。 【請求項24】 前記容器は、金属製であることを特徴とする請求項23に記載の詰め替え品。 【請求項25】 前記容器は、前記穴の開いたまたは透過性の壁を覆う着脱式シール材を備えることを特徴とする請求項23または24に記載の詰め替え品。 【請求項26】 前記容器は、発熱反応を生じさせる混合物を収容することを特徴とする請求項25に記載の詰め替え品。 【請求項27】 前記発熱反応を生じさせる混合物は、前記粒子状ワックスまたはパラフィンと接することを特徴とする請求項26に記載の詰め替え品。 【請求項28】 当該詰め替え品は水を含み、該水は、前記芳香剤および/または他の活性物質を揮発させる蒸気を発生させることを特徴とする請求項23乃至27のいずれか一つに記載の詰め替え品。 【請求項29】 前記発熱反応を生じさせる混合物は、水と接することによって活性化されることを特徴とする、請求項26または27に従属した請求項28に記載の詰め替え品。 【請求項30】 壊れやすいバリア部を有し、該バリア部が壊れて、水が発熱反応を生じさせる混合物と接触することを特徴とする請求項28または29に記載の詰め替え品。 【請求項31】 芳香剤または他の活性物質を含む前記粒子状ワックスまたはパラフィンは、請求項20、21または22のいずれかに記載されたものであることを特徴とする請求項23乃至30のいずれか一つに記載の詰め替え品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、熱空気処理装置およびそのような装置の詰め替えパックに関する。 【背景技術】 【0002】 空気処理装置という用語は、空気清浄装置(一般には、オイルを例えば電気ヒーターまたはロウソクの炎によって加熱して、オイル入りの容器に浸漬させた芯から香料入りのオイルを蒸発させる装置)のみならず、溶解性防虫剤または芳香剤以外の別の活性物質を含む高温液体を有する同様の装置を含む。 【0003】 前述の装置は、室内で有害な拡散性活性物質を含み、特にこれらの物質は、子供に摂取される危険性がある。さらに拡散性液体は、例えばカーペット、織物または家具のような敏感な表面に損傷を与え、シールがなされていても、有効ではない場合が多く、有効であったとしても、その製作は難しい。 【0004】 電気加熱液体芳香器の芯は、使用中に非揮発性または分解性芳香剤成分で詰まることがあり、これは効率を低下させる。これらの芳香剤成分は、通常、揮発性で、酸化または加水分解されやすく、従来の装置では保管性が悪く、保管期間が短い。 【0005】 例えば高分子膜に芳香剤を取り込むことで、芯や加熱液体を不要にした製品が開発されている。しかしそのような高分子膜の製作は、複雑で高価であり、そのような膜は、芳香剤または他の活性物質量を制限しなければ得ることはできない。 【特許文献1】国際公開第WO2004/035721号パンフレット 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明の課題は、従来技術の少なくともいくつかの問題を解消し、あるいは軽減することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明のある態様では、 芳香剤または活性物質を揮発させる空気処理装置であって、 粒子状ワックスもしくはパラフィン、あるいは前記芳香剤もしくは他の活性物質が分散された熱輸送液体を収容する容器と、 前記粒子状ワックスもしくはパラフィン、あるいは熱輸送液体を加熱して、前記芳香剤または他の活性物質を大気中に放出する加熱制御手段と、 を有する空気処理装置が提供される。 【0008】 本発明の装置では芯が不要であり、かなりの長期間、芳香剤または他の活性物質を放出させることができる。多くの芳香剤および他の活性物質を高濃度で固体ワックスまたはパラフィン中に取り入れることができるためである。 【0009】 加熱制御手段は、電気式加熱素子であることが好ましいが、別の実施例では、容器に水分または他の温度抑制物質を添加することによって、加熱制御手段が提供される。そのような実施例では、粒子状ワックスやパラフィンがむき出しの炎、例えばロウソクまたはアルコールランプで加熱される。 【0010】 「ワックス」という言葉は、広義の意味に解釈する必要があり、エステルや脂肪酸を含む物質には限定されず、長鎖を有する脂肪アルコール、または周囲温度では固体の脂肪アルコールと脂肪酸の混合物をも含む。 【0011】 特に、本発明の空気処理装置に好適な粒子材料は、本願において参照文献として取り入れられている国際公開第WO2004/035721号(Bell Flavours & Fragrances Duft und GmbH)に示されているような、液体芳香剤を取り込んだロウ界面活性剤成分を含み、重量比で40%までの液体芳香剤と、重量比で60%の液体C22脂肪アルコールの混合物を含み、脂肪アルコールは、凝固点の70℃よりも2、3℃高い温度に加熱される。 【0012】 さらに上記出願には、通常、重量比で40%から60%の液体芳香剤の溶解物が、重量比で30%のC22脂肪アルコールと、重量比で30%のステアリンの液体混合物中に含まれていることが示されている。さらに上記出願には、重量比で40%の芳香剤が、重量比で30%のC22脂肪アルコールと重量比で30%のポリエチレングリコールの液体混合物中に取り込まれていることが示されている。 【0013】 前記の各組成は、本発明の装置および詰め替えパックに利用することができる。 【0014】 前記国際公開には、固体石鹸、界面活性剤、食器用洗剤、これらと同様の家庭用化学物質および化粧品のような製品の使用についても示されていることに留意する必要がある。しかしながら、処理装置の使用については開示されておらず、示されていない。 【0015】 本願の参照文献として取り入れられている米国特許第6,224,641号を参照すると、パラフィン系の製品、特にロウソクを製作するプロセス、が示されており、芳香剤が有機エステルを含む溶媒に溶解され、この溶液には、溶解したパラフィンが添加され、その後固化される。これに示されている芳香剤添加パラフィンは、粒子形状に微細化され、本発明の装置に利用される。 【0016】 芳香剤以外(例えば防虫剤)の別の活性物質を、国際公開WO2004/035721Aまたは米国特許第6,224,641号に示されている、ワックスまたはパラフィン系製品に溶解することも可能である。 【0017】 ワックスおよびパラフィンは、芳香剤、および空気処理装置に利用される他の活性物質に対して化学的に不活性であり、さらに液体製品の拡散および劣化に関する問題は解消され、以下の利点が生じる。 a)芳香剤または活性物質は、周囲温度では、ワックスまたはパラフィン内に保持され、シールが不要となる; b)揮発性有機液体が使用されていないため、製作が簡単で、安全である; c)初期加熱時に、芳香剤または活性物質は、粒子状ワックスまたはパラフィンから拡散によって徐々に放出され、必要であれば融点まで加熱することにより、実質的に全ての芳香剤または他の活性物質を放出させることができる; d)好適実施例では、ワックスまたはパラフィンに取り込まれた2または3以上の芳香剤が、異なる温度で放出され、および/または融点の異なるワックスまたはパラフィンの混合物を用いることにより、2または3以上の芳香剤が所望の比率で放出される。 【0018】 本発明のある実施例による、芳香剤または他の活性物質を分散させる熱輸送液体には、水分、グリコール、沸点が100℃を越えるアルコール、鉱物油およびシリコンオイルが含まれる。 【0019】 例えば加熱コイルまたはエレメントを用いる電気加熱、局部燃焼による直接加熱、熱輸送装置を用いる間接加熱、または発熱反応を利用した局部熱発生法を含む、多くの加熱技術が用いられる。間接加熱方式の採用により、交換式加熱ユニットの利用が可能となり、ユニットには、例えば熱発生化学物質を含むパックまたはヒートスティックが用いられる。熱発生化学物質は、芳香剤もしくは他の活性物質が付加された粒子状ワックスまたはパラフィンに、取り込まれ、これらから導出され、あるいはこれらに隣接してもしくは一定距離だけ離して設置され、これにより前記芳香剤もしくは他の活性物質の放出される時間が制御できる。 【0020】 ある実施例では、加熱制御手段は電気式加熱素子であって、例えば抵抗に対して正の温度勾配を示す手段、または粒子状ワックスまたはパラフィンの加熱を自己制限する制御回路のような手段を有することが好ましい。 【0021】 別の実施例では、加熱制御手段には、例えば酸化カルシウム(この物質は、水分と接したときに熱を発生する)を含む発熱反応混合物、あるいは鉄−マグネシウム合金の充填物が含まれる。この充填物は、塩化ナトリウム溶液のような電解質物質に添加した際に、自己腐食により熱を発生する。鉄の充填物の空気酸化により熱発生する、乾式加熱パックを使用することも可能である。 【0022】 酸化カルシウムと水分の接触によって熱が発生する場合、酸化カルシウムの粒子径は、極めて微細にして、水分と接する表面積はできるだけ大きくする必要がある。例えば粒子の平均径は、0.1乃至5mmの範囲にある。しかしながら出願人らは、粒子径が0.5mm未満の場合には、粒子の凝集化が生じる場合があることを確認した。通常の場合、水分のモル比を過剰にして用いられる。 【0023】 発熱反応によって熱が生じる場合、出願人らは、水分活性熱発生化学物質の利用が最も効果的であることを把握した。水分で化学物質を活性化させる方法では、熱発生を制御する多くの異なる方法が利用できるからである。そのような技術は、単に、水を貯蔵源から誘導して化学物質に接触させる方法であっても良く、あるいは、より漸進的な接触が必要な場合は、水分を化学物質と接触させる前に、多孔質層に水分を貫通させる方法を用いても良い。例えば、HEPAフィルタとして使用されるような形状の焼結フィルタが使用される。そのようなフィルタは、例えば、焼結性セラミックまたは焼結性高分子で構成されても良い。芳香剤または活性物質を放出させるため、熱発生を制御する別の手段には、水活性化学物質が、水中に沈められ、または水中から引き上げられる装置、および水活性化熱源が、芳香剤または活性物質含有顆粒もしくは熱輸送液体の方に移動して、あるいはそこから遠ざかり、間接的に加熱が行われる装置が含まれる。 【0024】 反応を生じさせる混合物を用いて、芳香剤または他の活性物質を揮発させる蒸気を生じさせることが好ましい。この方法では、芳香剤または活性物質は、蒸気蒸留することができる。 【0025】 本発明の別の態様では、加熱空気処理装置用の詰め替えパックが提供され、当該詰め替えパックは、芳香剤または他の活性空気処理物質が吸着された粒子状ワックスまたはパラフィンを収容する容器を有し、該容器は、前記芳香剤または他の活性空気処理物質を大気中に放出するための穴の開いたまたは透過性の壁を備え、前記容器は、十分な耐熱性を示し、そのような装置の中で、芳香剤または他の活性物質が十分に大気中に放出される温度に加熱することができる。 【0026】 そのような詰め替えパックは、固体ワックスおよびパラフィンが芳香剤および他の活性物質を不活性にするため、保管期間がきわめて長く、また拡散の問題が有効に解消できる。 【0027】 容器は、アルミニウムのような金属で構成されることが好ましい。ただし、比較的低温の加熱を目的とする実施例では、耐熱性プラスチック材料を代わりに用いても良い。 【0028】 ある実施例では、容器は、発熱反応混合物(例えば前述のいずれかの反応を生じさせる混合物)を含有し、この反応混合物は、粒子状ワックスまたはパラフィンと接することが好ましい。 【0029】 必要に応じて、詰め替え品は、水分を含んでも良く、この水分は、芳香剤または他の活性物質を気化させる蒸気を発生するために使用される。 【0030】 詰め替え品は、壊れやすいバリア部を有することが好ましく、この部分が壊れることにより、水分が反応を生じさせる混合物と接触する。 【0031】 本発明の別の好適特徴は、従属請求項に示されている。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下に、本発明の好適実施例を図1乃至4を参照して説明する。添付図面は、例示に用いるに過ぎない。また図において、同様の部品には同じ参照符号が使用されている。 【0033】 図1には、本発明による詰め替え品の一例を示す。詰め替え品は、耐熱性/熱導電性容器3で構成され、容器には通気口2が設けられており、ワックスまたはパラフィンの顆粒1に含まれる芳香剤または他の活性物質が、所望の環境と連通できる。顆粒1は、必要に応じてゲルマトリクス12で被覆されても良く、取り扱い性または特性が向上する。 【0034】 図2には、加熱アセンブリに設置された図1の実施例を示す。加熱アッセンブリは、ハウジング4と、PTC加熱素子5と、熱交換板6とで構成され、熱の変動を緩和し、熱を均一に分散させ、温度を調節する。 【0035】 図3には、本発明の別の実施例を示す。図1の詰め替え品はハウジング4に設置され、このハウジング4は、熱源として用いられる、Tライトキャンドル7を保持するように設計されている。熱交換板6は、図2において説明したように、熱流を調整するために設置される。 【0036】 図4には、図1、2に示した通気口の代わりに、透過性膜8を用いた詰め替え品の一例を示す。芳香剤を含むワックスまたはパラフィン1の顆粒からの活性物質は、透過性膜8を透過して、所望の環境に向かうことができる。剥離可能な蓋材9は、使用前の詰め替え品のシールに用いられる。この例では、ハウジング13は、熱成形性耐熱プラスチックで構成され、詰め替え品をヒーターとして用いることが可能であり、あるいは化学的に発生する熱に対して耐熱性を有する。ハウジングは、熱導電性コーティング材料(例えば金属膜)で静電的にコーティングしても良い。 【0037】 図5には、本発明のさらに別の実施例を示す。この実施例には、芳香剤を付与したワックスまたはパラフィンの顆粒に別の成分を、使用直前に追加する手段が含まれている。本実施例では、水12を用いた共沸蒸留または蒸気蒸留の効果により、活性物質の蒸発が促進されるとともに、熱制御が行われる(他の材料および/または他の材料と水分との混合物によって、活性物質が増加、活性化または調整されることに留意する必要がある)。しかしながら、この単純な形態では、活性化剤を、詰め替え品の開封後に手動で添加することができ、あるいは詰め替え品の密封前に予め添加しておくことができる。 【0038】 図5の装置は、通気口を有し熱成形性耐熱プラスチックからなるハウジング13で構成され、このハウジングは、芳香剤が付与されたワックスまたはパラフィンの顆粒を収容し、通気口は、割ることが可能な袋10に取り付けられた破裂可能なシール材11で被覆される。割ることが可能な袋は、透過性膜8で覆われ、活性物質はこの膜を通過して、所望の環境に移動できる。剥離可能な蓋材9は、使用前の詰め替え品をシールするために用いられる。 【0039】 図6には、図5の実施例の変形例を示す。この例では、剥離可能な蓋材9に、割ることのできる袋10が取り付けられる(この図では、破裂可能なシールは、既に使用済みとなっている)。図5に示すように、半透過性膜の代わりに、通気口が用いられる。 【0040】 図7には、さらに別の実施例を示す。本実施例では、活性物質の特性を高める外部熱源は不要である。本実施例では、発熱反応を利用して、製品の内部から熱が提供される。この例では、熱発生化学物質として酸化カルシウムが用いられる。ただし、塩および水と混合させた鉄およびマグネシウム合金充填物のような、熱を生じさせる電解質反応体に触媒作用を及ぼす、他の化学成分を利用することができることは明らかである。本実施例は、図6の構成と同様であるが、反応化学物質(この場合はCaO)は、顆粒1と混合されている。使用時には、剥離可能な蓋材9で製品を開封する前に、製品には押圧が加えられ、割ることが可能な袋10が破れて、水分が顆粒1および化学物質14(CaO)に向けて放出される。その結果、水分とCaO14の混合物から生じる発熱反応によって熱が提供され、顆粒1に含まれる活性物質の特性が増強される。これにより駆動電源が不要となり、製品を容易に携帯することが可能となる。 【0041】 図8には、断熱性の容器4を示す。容器4は、芳香剤または他の活性物質を付与したワックスまたはパラフィンの顆粒1と、水と接した際に熱を発生する粉末状化学物質15の混合物を収容する。容器の上部には、水の貯蔵器16が設置され、この貯蔵器は必要な場合、予め密閉されており、バルブ17によって水を容器に注入することができる。このバルブは、手動で作動することが好ましいが、特殊な状況では、機械制御することも可能であり、例えばタイマーによって、あるいは何らかのセンサ装置からの信号に応じて、制御される。容器の上面には、通気口が設けられ、この通気口を介して、芳香剤または他の活性物質が放出される。特定の実施例では、剥離可能なシール膜19が設けられる。しかしながら必要に応じて、別の形態の密閉機構が設けられても良く、あるいは密閉機構が設けられていなくても良い。 【0042】 図9には、図8と同様の実施例を示す。ただし図9では、下側に開口23、24の設けられた上部室および下部室21、22を備えるユニット20によって、水が供給される。上部室は、水袋を収容するように適合され、下部室は、多孔質材料で形成された焼結性制御バルブ25を有し、袋から放出された水は、主室に注入される前にこのバルブを流れ、水との反応で活性化される熱発生化学物質と接触する。水が主室に注入されるときの速度は、焼結性制御バルブのポロシティの値により制御することができる。袋は手動で割って、水を放出させても良い。あるいは、主室の通気口に気密シールを設置して、十分な圧力を主室内に保持して、水供給ユニットからの水の放出を制御し、シールが排除されるまで水が主室に注入されることを防止しても良い。水が袋から制御バルブを通って流れ出し、主室に注入された場合、熱発生化学物質が活性化される。 【0043】 図10には、図9の実施例の変形例を示す。この実施例では、鋭利な表面を有する機構部26が提供され、水袋に穴が開けられる。 【0044】 図11および12には、本発明の実施例を示す。バスケットまたはカゴ27には、水との反応で活性化する熱発生化学物質と、芳香剤または他の活性物質が付与されたワックスまたはパラフィンの顆粒とが収容され、バスケットまたはカゴは、水中から引き上げたり、水中に沈めたりすることができる。バスケットまたはカゴの上昇および下降は、ラチェット機構を使用して行うことができる。水は、割ることの可能な袋29によって供給されることが好ましいが、別の方法を使用して、容器の底部に水を設置しても良い。カゴを用いて化学物質を収容させる場合、カゴの上部には通気口を設け、使用するまでこの通気口を剥離可能な蓋材で覆うことが好ましい。上部が開放されたバスケットを用いる場合、容器の上部には通気口を設け、この通気口の上部に剥離可能なシール材を設置しても良い。 【0045】 図13および14には、本発明の実施例を示す。この実施例では、芳香剤または他の活性物質への熱輸送は、熱輸送機構によって間接的に行われる。両実施例では、水を入れた袋31を収容し、任意で脱着式とすることができる加熱ユニット30が、熱発生化学物質32の上部に取り付けられ、袋が破れた場合、水が袋から化学物質に滴下される。そのようなアセンブリは、自己収容型で脱着可能であることが好ましく、例えば「ヒートスティック」を構成する。通常そのアセンブリは、水を含む袋に圧力が加わった際に、破裂可能なシール材33または袋の底部が破裂し、水が熱発生化学物質と接触するように設計される。そのような加熱素子は、図14に示すように、芳香剤または他の活性物質が付与されたワックスまたはパラフィンの顆粒を収容する容器14に挿入することができる。あるいは別の方法として、芳香剤または他の活性物質は、図13に示すように、容器に入った熱輸送液体34に溶解または分散させても良い。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】電気加熱空気処理装置に用いられる、本発明の第2の態様による詰め替えパックの概略断面図である。 【図2】図1の詰め替え品を用いる、本発明の第1の態様による、空気処理装置の概略断面図である。 【図3】図1の詰め替え品を用いる、本発明の第1の態様の装置の別の実施例の概略断面図である。 【図4】図1の詰め替えパックの変形例の概略断面図である。 【図5】水の入った、割ることのできる袋を備えた図1の詰め替え品の別の変形例の概略断面図である。 【図6】図1の詰め替え品の別の変形例の概略断面図である。 【図7】図1の詰め替え品の別の変形例の概略断面図である。 【図8】単純な制御バルブを用いた水の添加によって熱を発生させる、本発明の実施例の概略断面図である。 【図9】焼結性制御バルブを用いた水の添加によって熱を発生させる、本発明の実施例の概略断面図である。 【図10】水の入った袋を破裂させて水を添加して熱を発生させる、本発明の実施例の概略断面図である。 【図11】水分と化学物質との反応を制御する機構を用いて、水を添加することにより熱を発生させる本発明の実施例であって、化学物質が水と接触していないときの概略断面図である。 【図12】化学物質が水分と接触しているときの、図11の実施例の概略断面図である。 【図13】粒子状ワックスまたはパラフィンとは分離された化学物質に水を添加することによって、熱が発生し、粒子状ワックスまたはパラフィンは、熱輸送によって加熱される本発明の実施例の概略断面図である。 【図14】交換式ヒートスティックを用いる本発明の実施例の概略断面図である。 【符号の説明】 【0047】 1 ワックスまたはパラフィンの顆粒 2 通気口 3 容器 4 ハウジング 5 加熱素子 6 熱交換板 7 Tライトキャンドル 8 透過性膜 9 蓋材 10 袋 11 シール材 13 ハウジング 12 水 14 化学物質(CaO) 15 粉末状化学物質 16 貯蔵器 17 バルブ 19 シール膜 20 ユニット 21 上部室 22 下部室 23 開口 24 開口 25 焼結性制御バルブ 26 機構部 27 バスケットまたはカゴ 29 袋 30 加熱ユニット 31 袋 32 熱発生化学物質 33 シール材 34 熱輸送液体。
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| 【出願人】 |
【識別番号】505312154 【氏名又は名称】ベル フレイヴァーズ アンド フレグランスィズ リミテッド
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| 【出願日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
【識別番号】100091214 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 進介
【識別番号】100107766 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠重
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| 【公開番号】 |
特開2006−55646(P2006−55646A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月2日(2006.3.2) |
| 【出願番号】 |
特願2005−237770(P2005−237770) |
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