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【発明の名称】 頭皮用組成物
【発明者】 【氏名】石井 丈晴
【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内

【氏名】椿原 操
【住所又は居所】大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社マンダム中央研究所内

【要約】 【課題】噴射時の液ダレを防止し、且つ、頭皮上での原液成分の拡がりが優れ、高い清涼感を頭皮に付与することができるエアゾール型頭皮用組成物を提供すること。

【解決手段】(A)エタノール、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)エタノール、
(B)水、
(C)セルロース誘導体、
(D)ポリエーテル変性シリコーン、および
(E)清涼剤
を含む原液と、(F)ジメチルエーテルを含む噴射剤からなるエアゾール型頭皮用組成物。
【請求項2】
原液中における(A)成分の含有量が、70〜95重量%である請求項1記載のエアゾール型頭皮用組成物。
【請求項3】
(C)成分が、ヒドロキシプロピルセルロースである請求項1または2記載のエアゾール型頭皮用組成物。
【請求項4】
(D)成分のHLB値が、5〜10である請求項1〜3いずれか記載のエアゾール型頭皮用組成物。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール型頭皮用組成物に関する。更に詳しくは、噴射時の瞬間的な適度な発泡により液ダレを防ぐとともに、高い清涼感を頭皮に付与できるエアゾール型頭皮用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、頭皮用組成物は、使用性が簡便で、且つ、頭皮への直接塗布が可能なことからエアゾール型のものが好んで使用されている。
【0003】
エアゾール型の頭皮用組成物は、トニック、育毛剤、頭皮リフレッシャーなどに代表されるように一般的に清涼感を有する製剤が多く、エタノールや清涼剤などの清涼感を有する成分が配合される。通常、清涼感を高めるためには、清涼剤を高配合にすればよいが、清涼剤の多くは非水溶性であることから、溶解性を向上させるためにエタノールを高配合する必要がある。
【0004】
しかしながら、エタノールを高配合にすると、好ましい清涼感は得られるものの、液ダレが著しく、使用感が好ましくないと言う問題点がある。更に、エタノールは、起泡の原因物質を溶解し、消泡に作用することから(例えば、非特許文献1参照)、高配合とした場合、液ダレ防止策である発泡性を付与させにくいと言う問題点もある。
【0005】
このような問題点を解決するために、原液を増粘させ、液ダレを防止する試みがなされている。例えば、カルボキシビニルポリマーとアルコール類と水とを含有し、増粘させた原液と噴射剤からなるジェル形成用エアゾール組成物(特許文献1参照)や油性成分を含有し、増粘させた非水系原液と噴射剤からなるエアゾール用組成物(特許文献2参照)などが提案されている。
【0006】
しかしながら、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤を含有するジェル組成物は、液ダレを防止することはできるものの、皮膚滞在性が優れているため、べたつき感が生じ、使用感が好ましくない。更に、水の配合量を増加せざるをえないため、非水系の清涼剤を高配合できず、高い清涼感を付与することができないといった問題を有している。また、油性成分により増粘させた場合も、液ダレを防止することはできるものの、皮膚滞在性が優れているため、べたつき感が著しく、使用感が好ましくないと言った問題を有している。
【0007】
【非特許文献1】妹尾学/辻井薫著「界面活性の化学と応用」大日本図書株式会社発行、1995年1月30日、p.47
【特許文献1】特開平11−35419号公報
【特許文献2】特開平6−100415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、噴射時の頭皮からの液ダレを防止し、且つ、頭皮上での原液成分の拡がり(以下、単に分散性と記載する)が優れ、高い清涼感を頭皮に付与することができるエアゾール型頭皮用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、
[1](A)エタノール、
(B)水、
(C)セルロース誘導体、
(D)ポリエーテル変性シリコーン、および
(E)清涼剤
を含む原液と、(F)ジメチルエーテルを含む噴射剤からなるエアゾール型頭皮用組成物;
[2]原液中における(A)成分の含有量が、70〜95重量%である[1]記載のエアゾール型頭皮用組成物;
[3](C)成分が、ヒドロキシプロピルセルロースである[1]または[2]記載のエアゾール型頭皮用組成物;ならびに
[4](D)成分のHLB値が、5〜10である[1]〜[3]いずれか記載のエアゾール型頭皮用組成物
に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のエアゾール型頭皮用組成物は、エタノールが高含有されているにもかかわらず、噴射した瞬間に適度な発泡を形成することにより、塗布直後の液ダレを防ぐとともに、消泡後の分散性に優れ、高い清涼感を持続性よく頭皮に付与することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のエアゾール型頭皮用組成物(本明細書中において、単に頭皮用組成物という場合がある)は、(A)エタノール、(B)水、(C)セルロース誘導体、(D)ポリエーテル変性シリコーン、および(E)清涼剤を含む原液と、(F)ジメチルエーテルを含む噴射剤からなることを1つの大きな特徴とする。
【0012】
本発明において、(A)成分はエタノールであり、頭皮用組成物の清涼感を向上させ、且つ、含有成分の溶解性を向上させる。なかでも特に、(E)成分の溶解性を向上させる目的で配合される。
【0013】
本発明の頭皮用組成物における(A)成分の含有量は、頭皮に十分な清涼感を付与し、且つ(E)成分の高い溶解性を得るという観点から、原液中、70重量%以上が好ましく、より好ましくは75重量%以上であることが望ましい。また、他成分の含有量が少なくなりすぎず、且つエタノールの消泡作用による液ダレを防止するという観点から、95重量%以下が好ましく、より好ましくは90重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、(A)成分の含有量は、原液中、好ましくは70〜95重量%、より好ましくは75〜90重量%である。
【0014】
本発明において、(B)成分は水であり、頭皮からの液ダレを防止する目的および適度な発泡を形成するために必要な表面張力を付与する目的で配合される。本発明に使用される水の種類は特に限定されず、例えば、イオン交換水、蒸留水などの精製水や、水道水等を使用することができる。
【0015】
本発明の頭皮用組成物における(B)成分の含有量は特に限定されず、原液の全量が100重量%となるように残部として使用されればよいが、頭皮からの液ダレを防止し、適度な発泡を助勢する観点から、原液中、2重量%以上が好ましく、より好ましくは5重量%以上であることが望ましい。また、べたつき感を抑制する観点から、25重量%以下が好ましく、より好ましくは20重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、(B)成分の含有量は、原液中、好ましくは2〜25重量%、より好ましくは5〜20重量%である。
【0016】
(C)成分のセルロース誘導体としては、特に限定されないが、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらは1種で用いてもよく、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの中では、頭皮からの液ダレを防止し、消泡後の分散性を向上させる観点から、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
【0017】
本発明の頭皮用組成物における(C)成分の含有量は、原液を増粘させ、液ダレを防止する観点から、原液中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上であることが望ましい。また、過剰な増粘を抑え、消泡後の分散性を良くするという観点およびべたつき感を抑制する観点から、3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、(C)成分の含有量は、原液中、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
【0018】
本発明において、(D)成分はポリエーテル変性シリコーンであり、液ダレを防止するため、頭皮への噴射時に適度な発泡を形成することを目的に配合される。
【0019】
(D)成分としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。これらは1種で用いてもよく、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの中では、噴射時に適度な発泡を形成する観点から、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が好ましい。
【0020】
また、エタノールが高配合されているにもかかわらず、適度に発泡を形成し、更には、整泡効果をもたらす観点から、(D)成分のHLB値は、5〜10であることが好ましい。このようなHLB値を有するポリエーテル変性シリコーンとしては、ポリオキシエチレン(10E.O.)・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレン(28E.O.)・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレン(33E.O.)・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレン(42E.O.)・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)(125E.O.)(125P.O.)・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)(20E.O.)(22P.O.)・メチルポリシロキサン共重合体等を例示することができる。なお、2種以上の(D)成分を用いる場合は、各(D)成分のHLB値が上記範囲にあることが好ましい。
【0021】
また、本発明に用い得る市販のポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、商品名:SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3746M(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、商品名:KF−6013、6015、6017、6004(いずれも信越化学工業社製)、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体としては、商品名:SH3748、SH3749(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、商品名:KF−6012(信越化学工業社製)、商品名:L−7002(日本ユニカー社製)等を例示することができる。
【0022】
本発明の頭皮用組成物における(D)成分の含有量は、噴射時に適度に発泡を形成する観点から、原液中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上であることが望ましい。また、過剰な発泡を抑え、べたつき感を抑制する観点から、3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、本発明の頭皮用組成物における(D)成分の含有量は、原液中、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
【0023】
本発明に使用される(E)成分の清涼剤としては、特に限定されないが、例えば、1−メントール、d1−カンファ、メンチルグリセリルエーテル、メンチルラクテート、サリチル酸メンチル等が挙げられる。これらは1種で用いてもよく、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの中では、高い清涼感を持続性よく付与する観点から、1−メントールが好ましい。
【0024】
本発明の頭皮用組成物における(E)成分の含有量は、清涼感を高める観点から、原液中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上であることが望ましい。また、頭皮に対する刺激を抑制する観点から、3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、本発明の頭皮用組成物における(E)成分の含有量は、原液中、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
【0025】
本発明の頭皮用組成物を構成する原液中には、上記(A)〜(E)成分以外に、更に当該組成物の用途に応じて種々の有効成分が含有されていてもよい。有効成分の具体例としては、例えば、育毛、養毛成分として、ビタミンE及びその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、アセチルコリン等の血行促進剤、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ノニル酸バニリルアミド等の局所刺激剤、サリチル酸、レゾルシン、乳酸等の角質溶解剤、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリド、パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ヒノキチオール、アラントイン等の代謝賦活剤、グリチルリチン酸、グチリルレチン酸等の消炎剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチール等の殺菌剤、その他、女性ホルモン等が挙げられるが、特に限定されない。
【0026】
また、本発明の頭皮用組成物を構成する原液中には、その安定性を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他、例えば、多価アルコール、酸化防止剤、pH調整剤、紫外線防止剤、金属イオン封鎖剤、界面活性剤、香料、防腐剤、油剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、保湿剤、色素等の通常の化粧料成分、或いは、ホルモン剤、ビタミン剤、アミノ酸、収斂剤、エラスチン、コラーゲン、ムコ多糖、アロエ抽出物、ヘチマ水、ローヤルゼリー、バーチ、ニンジンエキス、カモミラエキス、甘草エキス、サルビアエキス、アルテアエキス、セイヨウノコギリソウエキス等の生薬成分をはじめとする動植物由来の抽出成分等、特殊配合成分を目的に応じて適宜任意に含有してもよい。
【0027】
本発明の頭皮用組成物は、上記したような原液と、(F)ジメチルエーテルを含む噴射剤とからなる。
【0028】
本発明の頭皮用組成物を構成する噴射剤は、(F)成分であるジメチルエーテルを含んでなる。本発明において、噴射剤は、(F)成分以外にも、例えば、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低沸点の炭化水素からなる液化石油ガス、イソブタン等を含むことができるが、本発明における噴射剤としては、適度な発泡を形成させる観点から、(F)成分のみからなることが好ましい。また、噴射剤として(F)成分を含むことにより、容器内における頭皮用組成物の全てが噴射されるまで、良好な噴射状態を維持することができる。
【0029】
本発明の頭皮用組成物における原液と噴射剤の含有割合は、原液の組成によっても異なるため一概には言えないが、容器内における組成物の全てが噴射されるまで良好な噴射状態を維持する観点および組成物の安定性を向上させる観点から、原液/噴射剤は重量比で50/50〜80/20であることが好ましく、60/40〜70/30であることがより好ましい。
【0030】
本発明の頭皮用組成物は、例えば、前記したような原液と噴射剤とを、前記のような割合で常法により混合し、エアゾール用の容器に充填して調製することができる。
【0031】
本発明の頭皮用組成物は種々の剤型に適用することができるが、例えば、ヘアスプレー、ヘアミスト等の剤型に好ましく用いることができる。また、前記したような所望の有効成分を含有させることにより、例えば、育毛剤、頭皮用リフレッシュナー、ヘアートニック等として、種々の用途目的に好ましく使用することができる。
【実施例】
【0032】
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
【0033】
実施例1〜4および比較例1〜3
表1に記載した各成分を常法により混合することにより、エアゾール型頭皮用組成物を調製し、下記評価試験に供した。本実施例および比較例において、噴射剤としてはジメチルエーテルのみを使用した。尚、表中、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体は、商品名:SH3775M(HLB=5)、SH3772M(HLB=6)、SH3773M(HLB=8)(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、KF−6013(HLB=10)(信越化学工業社製)を、ヒドロキシプロピルセルロースは、商品名:HPC−H(日本曹達社製)をそれぞれ用いた。また、表1に記載された成分の量は、いずれも「重量%」である。
【0034】
(試験例1)泡形成の評価
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、塗布直後の泡形成に関し以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0035】
<泡形成の評価基準>
◎:非常に良好(10名中8名以上が泡形成がよいと回答)
○:良好(10名中6〜7名が泡形成がよいと回答)
△:普通(10名中4〜5名が泡形成がよいと回答)
×:不良(10名中3名以下が泡形成がよいと回答)
【0036】
(試験例2)液ダレの評価
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、液ダレの有無を以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0037】
<液ダレの評価基準>
◎:10名中8名以上が液ダレしないと回答
○:10名中6〜7名が液ダレしないと回答
△:10名中4〜5名が液ダレしないと回答
×:10名中3名以下が液ダレしないと回答
【0038】
(試験例3)分散性の評価
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、分散性を以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0039】
<分散性の評価基準>
◎:10名中8名以上が分散性がよいと回答
○:10名中6〜7名が分散性がよいと回答
△:10名中4〜5名が分散性がよいと回答
×:10名中3名以下が分散性がよいと回答
【0040】
(試験例4)べたつき感の評価
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、べたつき感を以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0041】
<べたつき感の評価基準>
◎:10名中8名以上がべたつき感なしと回答
○:10名中6〜7名がべたつき感なしと回答
△:10名中4〜5名がべたつき感なしと回答
×:10名中3名以下がべたつき感なしと回答
【0042】
(試験例5)清涼感の評価1
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、清涼感を以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0043】
<清涼感の評価基準>
◎:十分ある(10名中8名以上が、清涼感があると回答)
○:ある(10名中6〜7名が、清涼感があると回答)
△:あまりない(10名中4〜5名が、清涼感があると回答)
×:ない(10名中3名以下が、清涼感があると回答)
【0044】
(試験例6)清涼感の評価2
各実施例および各比較例で調製したエアゾール型頭皮用組成物を、専門パネル10名により、頭皮に直接噴霧してもらい、清涼感の持続性を以下の評価基準に従って官能評価した。結果を表1に記す。
【0045】
<清涼感の持続性の評価基準>
◎:非常に良好(10名中8名以上が清涼感の持続性ありと回答)
○:良好(10名中6〜7名が清涼感の持続性ありと回答)
△:普通(10名中4〜5名が清涼感の持続性ありと回答)
×:不良(10名中3名以下が清涼感の持続性ありと回答)
【0046】
【表1】


【0047】
表1に示される結果の通り、本発明に係るエアゾール型頭皮用組成物は、塗布直後の発泡性に優れ、比較例結果と比べ、液ダレを生じないことが分かる。更に、消泡後の分散性に優れ、持続良く高い清涼感を付与することが分かる。
【0048】
以下、本発明に係るエアゾール型頭皮用組成物の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
【0049】
処方例1:育毛剤
以下の各成分を混合することにより、育毛剤の原液を調製した。
【0050】
<原液> (含有量)
酢酸トコフェロール 0.1
D−パントテニルアルコール 0.2
l−メントール 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.5
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(HLB値=8) 0.5
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
1,3−ブチレングリコール 2.0
エタノール 80.0
精製水 15.8
(合計) (100.0)
【0051】
また、噴射剤として、ジメチルエーテル(20℃、0.5MPa)を用意した。
【0052】
次いで、前記のようにして得られた原液と噴射剤とを、60/40の重量比でエアゾール容器内に充填することにより、育毛剤を得た。
【0053】
処方例2:頭皮リフレッシュナー
以下の各成分を混合することにより、頭皮リフレッシュナーの原液を調製した。
【0054】
<原液> (含有量)
l−メントール 0.5
dl−カンファ 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(HLB値=6) 0.5
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
ジプロピレングリコール 3.0
エタノール 70.0
精製水 25.2
(合計) (100.0)
【0055】
また、噴射剤として、ジメチルエーテル(20℃、0.5MPa)を用意した。
【0056】
次いで、前記のようにして得られた原液と噴射剤とを70/30の重量比でエアゾール容器内に充填することにより、頭皮リフレッシュナーを得た。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明のエアゾール型頭皮用組成物は、塗布時の頭皮からの液ダレを噴射時の発泡により抑制することができると共に、分散性が良く、持続性よく高い清涼感を頭皮に付与することに優れることから、育毛剤や頭皮リフレッシャーなどの頭皮に直接作用させる用途に好適に用いることができる。


【出願人】 【識別番号】390011442
【氏名又は名称】株式会社マンダム
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区十二軒町5番12号
【出願日】 平成17年6月8日(2005.6.8)
【代理人】 【識別番号】100095832
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 芳徳

【公開番号】 特開2006−342096(P2006−342096A)
【公開日】 平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願番号】 特願2005−168747(P2005−168747)