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【発明の名称】 皮膚化粧料組成物
【発明者】 【氏名】田辺 弘之

【氏名】大寺 章夫

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチンを0.01〜20.0重量%含有する皮膚化粧料組成物。
【請求項2】
含有するケラチンが加水分解していないケラチンであることを特徴とする請求項1に記載した皮膚化粧料組成物。
【請求項3】
ケラチンの分子量が30,000〜60,000であることを特徴とする請求項1、2に記載した皮膚化粧料組成物。
【請求項4】
含有するケラチンのシスチンが反応性ブンテ塩として存在することを特徴とする請求項1、2、3に記載した皮膚化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ローション、乳液、クリーム、化粧水、パック剤、ボディーシャンプー、洗顔料などの皮膚化粧料に関し、さらに詳しくは、皮膚への親和性が良好で、皮膚に対して潤い、なめらかさを付与し、しかも臭いの少ない皮膚化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、コラーゲン、絹、大豆、小麦などの天然物由来の蛋白質を加水分解することによって得られる加水分解ペプチドやその誘導体を化粧品に配合することは行われている。これは、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が皮膚や毛髪への収着性がよく、皮膚や毛髪に保湿性、なめらかさを付与する作用を有し、しかも、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が天然蛋白質由来であって、皮膚や毛髪に対する刺激が少なく、安全性が高いという理由によるものである。
【0003】
上記のタンパク源の中でも、コラーゲンは構成アミノ酸にヒドロキシプロリンを多量に含み、その加水分解ペプチドは皮膚や毛髪に保湿性を付与する作用に優れ、しかも優れた造膜作用を有するため皮膚や毛髪の保護効果が高く、各種の化粧品に広く用いられてきた。
【0004】
しかしながら、従来用いられているコラーゲンは、牛や豚の皮や骨を原料としたものであるため、動物由来蛋白質加水分解物特有の臭いがあり、加水分解ペプチドが有する効果を充分に発揮させる量を化粧品に配合しにくいという問題があった。
【特許文献1】特開2002−87936
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決するとともに、皮膚に対する親和性に優れ、皮膚に潤い、なめらかさを付与し、しかも従来のコラーゲン加水分解物配合皮膚化粧料のような臭いをほとんど感じることがない化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ケラチン中のシスチンをS−スルフォン化システインとした加水分解していないケラチンを使用することによって、従来の牛や豚の皮や骨を由来とするコラーゲン加水分解物およびその誘導体と同様に皮膚に対して優れた潤い、なめらかさを付与し、優れた造膜作用を有し、しかも従来のコラーゲン加水分解物配合のような臭いをほとんど感じることがない皮膚化粧料が作成できることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【発明の効果】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、請求項1、2、3、4記載のケラチンを配合した皮膚化粧料が、皮膚に対して優れた潤い、なめらかさを付与し、優れた造膜作用を有し、皮膚の状態を改善する効果に非常に優れることを見出した。しかも従来のコラーゲン加水分解物配合のような臭いをほとんど感じることがない低臭性に非常に優れることを見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に配合するケラチンの製造方法は以下に説明する。
羊毛ケラチンに亜硫酸ナトリウムを反応させてケラチン中のシスチンをS−スルフォン化システインとする。これをホモジナイザーで処理して、可溶化ケラチンが得られる。このケラチン中のシスチンはS−スルフォン化システインとなっている。
本発明に使用されるケラチンとしてはクローダジャパン株式会社が販売しているケラテック IFP-HMWが挙げられる。
本発明の爪用化粧料に於ける含有量は総量で0.1〜30.0重量%。好ましくは1.0〜20.0重量%である。
【0009】
本発明に配合するケラチンは水溶液として安定な性状を維持することができる。また、通常の化粧料成分との混和性に優れ、しかも皮膚の副作用の懸念がなく安全性に優れているので、通常の化粧料成分、例えば各種の界面活性物質、乳化作用成分、安定化剤、有機酸類、油脂類、アルコール類、ビタミン類、防腐剤、香料等の配合剤と適宜組み合わせて使用することができる。このような 成分としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドで、EOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜18のいずれかまたは2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸塩などのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、大豆、小麦、トウモロコシなどの植物由来のタンパク加水分解物や微生物由来のタンパク加水分解物を炭素数8〜20の脂肪酸でアシル化したアシル化加水分解タンパクまたはその塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜18)エーテルリン酸塩(1〜10EO)、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜22)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシドなどのノニオン性界面活性剤、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−アルキル(炭素数12〜18)ジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、グァーガム、カラギーナン、アラビアゴム、キサンタンガム、ヒアルロン酸などの天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロースなどの半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどの合成高分子、イソステアリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤、植物抽出物、ポリサッカライドまたはその誘導体、植物および微生物由来のタンパク質の加水分解ペプチドやそのペプチドエステル誘導体、植物および微生物由来のタンパク質の加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの保湿剤、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、グリシン、L−アルギニン、L−システインなどのアミノ酸、ロウ類、パラフィン、脂肪酸エステル、グリセライド、動植物油などの油脂類、鎖状または環状のメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、などが挙げられるが、これら以外にも本発明の皮膚化粧料の特性を損なわない範囲で、適宜他の成分を添加することができる。
【0010】
本発明の皮膚化粧料は、上述したケラチンを有効成分として含有するものである。本発明の対象となる皮膚化粧料としては、例えば、ハンドクリーム、栄養クリーム、モイスチャークリーム、クレンジングクリームなどのクリーム類、フェイスローション、アフターシェーブローションなどのローション類、化粧水、乳液、パック剤、メーキャップ化粧品、日焼け止め化粧品、ボディーシャンプー、洗顔料、各種石鹸などが挙げられる。
【実施例1】
【0011】
次に本発明を実施例及び比較例によって更に具体的かつ詳細に説明するが、本発明はこの実施例によって限定されない。なお、以下に記載する数値はいずれも重量%である。
【0012】
女性パネラー30名を対象とした官能試験を行った。被験者は表−1の処方で調製した乳液を皮膚に塗布し、その結果を以下に示す基準で評価した。評価結果を表−2に示す。
【0013】
【表−1】


【0014】
【表−2】


【0015】
評価項目
皮膚のうるおい感の評価 :
皮膚のうるおいが感じられたとした人数
評価 評価指標
◎ 25名以上
○ 15〜24名
△ 6〜14名
× 5名以下
皮膚の滑らかさの評価 :
皮膚の滑らかさが感じられたとした人数
評価 評価指標
◎ 25名以上
○ 15〜24名
△ 6〜14名
× 5名以下
臭いの評価 :
臭いが少ないとした人数
評価 評価基準
◎ 25名以上
○ 15〜24名
△ 6〜14名
× 5名以下
【実施例2】
【0016】
化粧水
(処方成分) (重量%)
1.ケラテックIFP−HMW 25
2.1,3−ブチレングリコール 6
3.グリセリン 5
4.オレイルアルコール 0.1
5.ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5
モノラウリン酸エステル
6.ポリオキシエチレン(15)ラウリル 0.5
アルコールエーテル
7.エタノール 7
8.精製水 55.9
(製法)
A. 成分4〜6を加熱混合する。
B. Aに8を徐々に加えて撹拌混合後冷却する。
C. 最後に7を加えて撹拌混合する。
【0017】
以上の如く得られた化粧水は、肌のうるおい感、滑らかさに優れ、尚且つ、臭いの少ない点において優れたものであった。
【実施例3】
【0018】
スキントニックジェル
(処方成分) (重量%)
1.ケラテックIFP−HMW 1
2.ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 2
ラノリン
3.カルボキシビニルポリマー 1
4.トリエタノールアミン 0.5
5.エタノール 15
8.精製水 80.5
(製法)
A. 精製水にカルボキシビニルポリマーを少しずつホモディスパーを使って、分散させる
B. Aに残りの成分を徐々に加えて撹拌混合する。
【0019】
以上の如く得られたスキントニックジェルは、肌のうるおい感、滑らかさに優れ、尚且つ、臭いの少ない点において優れたものであった。
【出願人】 【識別番号】000104995
【氏名又は名称】クローダジャパン株式会社
【出願日】 平成17年6月7日(2005.6.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2006−342063(P2006−342063A)
【公開日】 平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願番号】 特願2005−166390(P2005−166390)