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【発明の名称】 含水ゲル体及びその製造方法
【発明者】 【氏名】石井 徹弥
【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和電工株式会社内

【要約】 【課題】被着体への粘着性が低く使用感良好で、皮膚への刺激性が少なくしかも離しょう液が生じず、単純な組成で調整が容易な含水ゲル体を提供する。

【解決手段】(1)1価の金属イオンを含有する化合物及び2価の金属イオンを含有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)、(メタ)アクリル酸系重合体(B)、水(C)及びカルボキシル基と反応する架橋剤(D)を主成分として含有する含水ゲル体用組成物、(2)その組成物から得られる含水ゲル体、(3)前記含水ゲル体の製造方法、及び(4)前記含水ゲル体を用いた経皮吸収製剤、冷却シート及び化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1価の金属イオンを含有する化合物及び2価の金属イオンを含有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)、(メタ)アクリル酸系重合体(B)、水(C)及びカルボキシル基と反応する架橋剤(D)を含有することを特徴とする含水ゲル体用組成物。
【請求項2】
前記(メタ)アクリル酸系重合体(B)の繰り返し単位が、一般式(1)、(2)及び(3)
【化1】


(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、MはNH4+またはアルカリ金属を表し、Xは不飽和単量体由来の2価の有機基を表す。)で示され、(1)/(2)=100/0〜0/100(モル比)、かつ(1)及び(2)の総量/(3)=100/0〜10/90(モル比)である請求項1に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項3】
Mがナトリウムであり、前記繰り返し単位(1)及び(2)が、(1)/(2)=0/100〜100/0(モル比)の範囲であり、前記繰り返し単位(3)を含まない請求項2に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項4】
1価の金属イオンを含有する化合物が塩化ナトリウムである請求項1に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項5】
さらに、多価アルコール(E)を含む請求項1に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項6】
前記カルボキシル基と反応する架橋剤(D)がアルミニウム化合物である請求項1に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項7】
(メタ)アクリル酸系重合体(B)がアクリル酸ナトリウム−N−ビニルアセトアミド共重合体である請求項2に記載の含水ゲル体用組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の含水ゲル体用組成物を用いて得られる含水ゲル体。
【請求項9】
前記含水ゲル体中に含まれる水の含有量が5〜98質量%である請求項8に記載の含水ゲル体。
【請求項10】
請求項1〜7のいずれかに記載の含水ゲル体用組成物を室温下に架橋させることを特徴とする含水ゲル体の製造方法。
【請求項11】
請求項8または9に記載の含水ゲル体を用いた経皮吸収製剤。
【請求項12】
請求項8または9に記載の含水ゲル体を用いた冷却シート。
【請求項13】
請求項8または9に記載の含水ゲル体を用いた化粧料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は経皮吸収製剤や化粧料または冷却シートなどに用いられる含水ゲル体及びその製造方法に関する。さらに詳しく言えば、(メタ)アクリル酸系重合体を用いることにより粘着性が低減されて使用感が著しく良好な安全性の高い含水ゲル体、その製造方法及び用途に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療用としての経皮吸収製剤、冷却シートまたは化粧料等において、アクリル酸系重合体を用いた含水ゲル体が多く用いられている。一般的に使用されているアクリル酸系重合体は高分子量であるため、カルボキシル基を架橋点とし、アルミニウムイオンで架橋して弾力及び保型性のあるゲル体が製造できる。しかしながらアクリル酸系重合体は水に溶けたとき粘着性を発現するため、必要以上にべたつきを生じ、使用感が悪かった。
【0003】
一方、他の水溶性高分子を用いると、粘着性の極端に少ないゲルであったり(例えば寒天)(特開2001−096145号公報;特許文献1)、アルミニウム化合物を用いる従来の架橋システムを使えないなどの欠点があった。そこで、従来と同じ架橋システムを用いることが可能な(メタ)アクリル酸系重合体を用い粘着性の低減された含水ゲル体が望まれていた。
【0004】
【特許文献1】特開2001−096145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の従来技術の課題を解決し、被着体への粘着性が低く使用感良好で、皮膚への刺激性が少なく、しかも離しょう液が生じること無く、単純な組成で調整が容易な含水ゲル体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な実情に鑑み、本発明者らはポリアクリル酸部分中和物(アクリル酸−アクリル酸塩共重合体)あるいはポリアクリル酸塩を用い、粘着力の低減された含水ゲル体の製造方法について検討した。
【0007】
まず、アクリル酸−アクリル酸塩共重合体あるいはポリアクリル酸塩に架橋剤を高濃度に添加した。しかしながら水溶性エポキシ化合物やアルミニウムイオンによって架橋した場合にはいずれもゲル強度が安定せず不安定であったり、ゲル体に濁りが生じ透明感に乏しく、また特に水溶性エポキシ化合物を架橋剤に用いた場合、残留物による皮膚に対する刺激等の影響が懸念された。
【0008】
次に系を酸性にし、ポリアクリル酸部分中和物(アクリル酸−アクリル酸塩共重合体)あるいはポリアクリル酸塩中の塩の解離を抑え、重合体を縮こませることにより粘着性を低減しようとした。この手法を用いることにより粘着性は確かに低減されたが、経時的に離しょう液が生じ、また場合によってはゲル体のpHが著しく低くなり、人体に適用する用途向けとしては安全上の問題が生じた。
【0009】
そこで本発明者らは、1価の金属イオンを含有する化合物を(メタ)アクリル酸系重合体を含む組成物に加えることにより、その中の金属イオンで(メタ)アクリル酸系重合体のカルボキシル基をイオン封鎖してカルボキシル基の解離を抑え、結果としてポリマーを凝集(縮め)せしめ、粘着性が低減され、優れた保水能を示す含水ゲルが作製可能なことを見出し、本発明を完成した。
【0010】
本発明によって得られる粘着性の低減されたゲル体は優れた性質を有しているので下記のような種々の用途に応用することができる。
(I)医薬品:例えば経皮吸収製剤、経粘膜吸収製剤など。
(II)医療用具:例えば発熱時の患部の冷却剤、創傷治癒剤、治療用パット、手術用吸液剤、ドレッシングテープ、やけど治癒剤など。
(III)化粧品、医薬部外品:例えばパック剤、サンタン用品、ニキビ用品など。
【0011】
本発明は、下記の含水ゲル体用組成物、ゲル体、そのゲル体を用いた経皮吸収製剤、冷却シート及び化粧料を提供するものである。
1.1価の金属イオンを含有する化合物及び2価の金属イオンを含有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)、(メタ)アクリル酸系重合体(B)、水(C)及びカルボキシル基と反応する架橋剤(D)を含有することを特徴とする含水ゲル体用組成物。
2.前記(メタ)アクリル酸系重合体(B)の繰り返し単位が、一般式(1)、(2)及び(3)
【化1】


(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、MはNH4+またはアルカリ金属を表し、Xは不飽和単量体由来の2価の有機基を表す。)で示され、(1)/(2)=100/0〜0/100(モル比)、かつ(1)及び(2)の総量/(3)=100/0〜10/90(モル比)である前記1に記載の含水ゲル体用組成物。
3.Mがナトリウムであり、前記繰り返し単位(1)及び(2)が、(1)/(2)=0/100〜100/0(モル比)の範囲であり、前記繰り返し単位(3)を含まない前記2に記載の含水ゲル体用組成物。
4.1価の金属イオンを含有する化合物が塩化ナトリウムである前記1に記載の含水ゲル体用組成物。
5.さらに、多価アルコール(E)を含む前記1に記載の含水ゲル体用組成物。
6.前記カルボキシル基と反応する架橋剤(D)がアルミニウム化合物である前記1に記載の含水ゲル体用組成物。
7.(メタ)アクリル酸系重合体(B)がアクリル酸ナトリウム−N−ビニルアセトアミド共重合体である前記2に記載の含水ゲル体用組成物。
8.前記1〜7のいずれかに記載の含水ゲル体用組成物を用いて得られる含水ゲル体。
9.前記含水ゲル体中に含まれる水の含有量が5〜98質量%である前記8に記載の含水ゲル体。
10.前記1〜7のいずれかに記載の含水ゲル体用組成物を室温下に架橋させることを特徴とする含水ゲル体の製造方法。
11.前記8または9に記載の含水ゲル体を用いた経皮吸収製剤。
12.前記8または9に記載の含水ゲル体を用いた冷却シート。
13.前記8または9に記載の含水ゲル体を用いた化粧料。
【発明の効果】
【0012】
本発明の含水ゲル体により、従来技術の課題が解決された。本発明の含水ゲル体は、被着体への粘着性が低く使用感良好で、皮膚への刺激性が少なくしかも離しょう液が生じること無く、組成が単純であり、調整が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の含水ゲル体用組成物は、1価の金属イオン及び/または2価の金属イオンを含有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)、(メタ)アクリル酸系重合体(B)、水(C)及びカルボキシル基と反応する架橋剤(D)を主成分として構成される含水ゲル体用組成物である。
【0014】
本発明で用いられる1価の金属イオン及び/または2価の金属イオンを含有する化合物(A)は、成分A〜Dを含む組成物の全量に対して0.001〜10質量%(以下、単に%と表記する。)の範囲で使用することが好ましく、さらに好ましくは0.01〜5%の範囲がよい。0.001%未満の場合は、ゲル体の粘着性が高くなり使用感が悪化することがある。また10%を超える場合は、ポリマーが過剰に凝集し、その結果、ゲル体からの離しょう液が生じたり、粘着性が極端に低くなり皮膚への密着性が著しく劣ってくることがある。
【0015】
1価の金属イオンを含有する化合物としては、リチウムを含有するものとして、酸化リチウム、ブチルリチウム、エチルリチウム、臭化リチウム、炭化リチウム、ヨウ化リチウム、硝酸リチウム、窒化リチウム、硫化リチウム、メチルリチウム、硫酸リチウム、塩化リチウム、水素化リチウム、プロピルリチウム、炭酸リチウム、フッ化リチウム、ニオブ酸リチウム、過酸化リチウム、水酸化リチウム、モリブデン酸リチウム、過塩素酸リチウム、酢酸リチウム、ギ酸リチウム、タングステン酸リチウム、次亜塩素酸リチウム、酢酸リチウム二水和物、ヨウ化リチウム二水和物、硫酸水素リチウム、酢酸リチウム二水和物、臭化リチウム一水和物、硫酸リチウム一水和物、炭酸二リチウム、シュウ酸ジリチウム、硫酸二リチウム、クロム酸リチウム二水和物、水酸化リチウム一水和物、クエン酸リチウム四水和物、過塩素酸リチウム三水和物、六フッ化リン酸リチウムなどが挙げられる。
【0016】
また、ナトリウムを含有する化合物として、ナトリウムアミド、酸化ナトリウム、アジ化ナトリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムアセチリド、臭化ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、乳酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、金属ナトリウム、臭素酸ナトリウム、塩化ナトリウム、水素化ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、エカベトナトリウム、酪酸ナトリウム、ヘパリンナトリウム、塩素酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、シアン酸ナトリウム、シアン化ナトリウム、フッ化ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、スズ酸ナトリウム、ナトリウム−t−ブトキシド、炭酸ナトリウム、スラミンナトリウム、安息香酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、セレン酸ナトリウム、セレン化ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、イノシン酸(以下、IMPと略す。)ジナトリウム、アルギン酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、ロダン化ナトリウム、ヒ酸二ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム、アンフェナクナトリウム、トルメチンナトリウム、ピルビン酸ナトリウム、サッカリンナトリウム、アルミン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、多硫化ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、バルプロ酸ナトリウム、イオポダートナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸二ナトリウム、過ヨウ素酸ナトリウム、レビパリンナトリウム、ポルフィマーナトリウム、カルモナムナトリウム、セフミノクスナトリウム、フロモキセフナトリウム、セファロチンナトリウム、セファゾリンナトリウム、ラタモキセフナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、チアミラールナトリウム、トリクロホスナトリウム、炭酸水素ナトリウム、重クロム酸ナトリウム、二クロム酸ナトリウム、ホウフッ化ナトリウム、酸性硫化ナトリウムリン酸二ナトリウム、ベラプロストナトリウム、セフォテタンナトリウム、セフテゾールナトリウム、ファロペネムナトリウム、クエン酸三ナトリウム、セファピリンナトリウム、アンピシリンナトリウム、セフォキシチンナトリウム、セフスロジンナトリウム、セフロキシムナトリウム、ダントロレンナトリウム、アンチモン酸ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、三リン酸ナトリウム、ダルテパリンナトリウム、パルナパリンナトリウム、ダナパロイドナトリウム、セフォジジムナトリウム、カルメロースナトリウム、イオタラム酸ナトリウム、ホスカルネットナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、セフォタキシムナトリウム、セフピラミドナトリウム、シクラム酸ナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオペンタールナトリウム、チカルシリンナトリウム、ホスホマイシンナトリウム、ヒ酸ナトリウム、二塩基性ホスフィン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、イミトロダストナトリウム、ブクラデシンナトリウム、水酸化ホウ素ナトリウム、グルクロン酸ナトリウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、セフメタゾールナトリウム、セフチゾキシムナトリウム、クロキサシリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、フルオレセインナトリウム、リオチロニンナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、ピペラシリンナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、ナフチオン酸ナトリウム、過マンガン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、フルバスタチンナトリウム、プラバスタチンナトリウム、ラベプラゾールナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、5’−IMPジナトリウム、アモバルビタールナトリウム、セファマンドールナトリウム、セフォペラゾンナトリウム、フェロシアン化ナトリウム、硫化水素ナトリウム、メタバナジン酸ナトリウム、ケイフッ化ナトリウム、キサントゲン酸ナトリウム、フルオロ酢酸ナトリウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム、クロモグリク酸ナトリウム、ピコスルファートナトリウム、フルオロ酢酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、セリバスタチンナトリウム、酢酸ナトリウム三水和物、セフトリアキソンナトリウム、カルベニシリンナトリウム、セフブペラゾンナトリウム、フマル酸一ナトリウム、レボチロキシンナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、スルベニシリンナトリウム、ホウ酸ナトリウム十水和物、メタバナジウム酸ナトリウム、メタ過ヨウ素酸ナトリウム、コール酸ナトリウム水和物、硫酸ナトリウム十水和物、ドデシル硫酸ナトリウム、セコバルビタールナトリウム、ロベンザリット二ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ニトロプルシドナトリウム、ジクロキサシリンナトリウム、フタロシアニンナトリウム、チオグリコール酸ナトリウム、硫酸二ナトリウム、ナトリウムジヒドロナフタレニジル、金チオリンゴ酸ナトリウム、2−ビフェニロールナトリウム、コール酸ナトリウムn水和物、スズ酸ナトリウム三水和物、硫化ナトリウム九水和物、エデト酸二ナトリウムカルシウム、エポプロステノールナトリウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、無水炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム七水和物、ケイアルミン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウムカフェイン、ヒ酸水素二ナトリウム、サッカリンナトリウム二水和物、二塩基性リン酸ナトリウム、トリクロロ酢酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ブロムフェナクナトリウム水和物、モリブデン酸ナトリウム二水和物、塩基性リン酸ナトリウム、三塩基性リン酸ナトリウム、トリフルオロ酢酸ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、クロム酸ナトリウム四水和物、コハク酸ナトリウム六水和物、クエン酸二水素ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、酒石酸アンチモンナトリウム、シアノボロ水素化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、プラステロン硫酸ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム五水塩、ジピクリルアミンナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム四水和物、テトラヒドロホウ酸ナトリウム、アシルβ−アラニンナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、過塩素酸ナトリウム一水和物、(+)−パントテン酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム(無水)、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、スルファニル酸ナトリウム二水和物、セルロース硫酸ナトリウム、パントプラゾールナトリウム水和物、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メチルアルソン酸二ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、リン酸リボフラビンナトリウム、デキストラン硫酸ナトリウムイオウ、リン酸三ナトリウム十二水和物、5’−グアニル酸ジナトリウム、5’−イノシン酸ジナトリウム、デキストラン硫酸ナトリウムイオウ18、スルホブロモフタレインナトリウム、5’−シチジル酸ジナトリウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム塩、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、リン酸プレドニゾロンナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム塩、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム塩、リン酸デキサメタゾンナトリウム、リン酸エストラムスチンナトリウム、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、フマル酸水素ナトリウム、ヘキサシアノ鉄(II)酸ナトリウム、1−ドデカンスルホン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム二水和物、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、2−ヒドロキシプロパン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム十水和物、ピロリン酸二水素二ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム十二水和物、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム、2−ヒドロキシプロピオン酸ナトリウム、(Z)−9−オクタデセン酸ナトリウム、2−ヒドロキシコハク酸二ナトリウム、シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、ウリジン−5’−二リン酸二ナトリウム、ジフェニルアミン−4−スルホン酸ナトリウム、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、イノシン5’−モノホスファートナトリウム塩、イノシン−5’−リン酸ジナトリウム、N−シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム、シチジン5’−リン酸二ナトリウム、グアノシン−5’−リン酸ジナトリウム、(E)−2−ブテン二酸水素1−ナトリウム、メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム、2、4−ジクロロフェノキシ酢酸ナトリウム塩、(2,4−ジクロロフェノキシ)酢酸ナトリウム、1,5−ナフタレンジスルホン酸二ナトリウム、ペンタクロロフェノール、ナトリウム塩(工業用)、ナトリウム4−(2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−オラート、2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸ナトリウム、(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)酢酸ナトリウム、[(4−クロロ−2−メチルフェニル)オキシ]酢酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ナトリウム5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ[3,2−b][1,8]ナフチリジン−7−カルボキシラート、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸三ナトリウム、1−フェニルアゾ−2−ナフトール−4’,6−ジスルホン酸ジナトリウム、1−(p−ソジオスルホフェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、6−ヒドロキシ−5−[(4−スルホフェニル)アゾ]−2−ナフタレンスルホン酸ジナトリウム、2−ヒドロキシ(1,1’−アゾビスナフタレン)−3,4’,6−トリスルホン酸トリナトリウム、(+)−N−[(R)−2,4−ジヒドロキシ−3,3−ジメチルブチリル]−β−アラニンナトリウム、4−[(2,4−ジメチルフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−2,7−ナフタレンジスルホン酸ジナトリウム、(+)−3−[[(R)−2,4−ジヒドロキシ−3,3−ジメチルブチリル]アミノ]プロピオン酸ナトリウム、[メチル(2,3−ジヒドロ−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]メタンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0017】
また、カリウムを含有する化合物として、カリウムミョウバン、酸化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、硝酸カリウム、硫酸カリウム、硫化カリウム、酢酸カリウム、臭素酸カリウム、塩化カリウム、亜硝酸カリウム、亜硫酸カリウム、ヒ酸カリウム、ヨウ素酸カリウム、水素化カリウム、カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム、塩素酸カリウム、シアン酸カリウム、シアン化カリウム、フッ化カリウム、シュウ酸カリウム、ケイ酸カリウム、亜ヒ酸カリウム、スズ酸カリウム、クロム酸カリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、ソルビン酸カリウム、重硫酸カリウム、セレン酸カリウム、過硫酸カリウム、ロダン化カリウム、ロサルタンカリウム、亜セレン酸カリウム、亜テルル酸カリウム、ワルファリンカリウム、過ヨウ素酸カリウム、グルコン酸カリウム、カンレノ酸カリウム、過塩素酸カリウム、チオ硫酸カリウム、重クロム酸カリウム、ホウフッ化カリウム、二クロム酸カリウム、モリブデン酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、アスパラギン酸カリウム、ペミロラストカリウム、次亜塩素酸カリウム、チオシアン酸カリウム、クラブラン酸カリウム、硫酸カリウムアルミニウム、硫シアン化カリウム、水酸化ホウ素カリウム、次亜リン酸カリウム、メタリン酸カリウム、過マンガン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、フェリシアン化カリウム、フェロシアン化カリウム、ケイフッ化カリウム、硫酸水素カリウム、メタバナジン酸カリウム、キサントゲン酸カリウム、シュウ酸水素カリウム、クロラゼプ酸二カリウム、セレノシアン酸カリウム、シュウ酸二カリウム、フルオロケイ酸カリウム、スズ酸カリウム三水和物、炭酸水素カリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、硫酸アルミニウムカリウム、ピロリン酸四カリウム、ベンジルペニシリンカリウム、カリウム(メチルスルフィニル)メタニド、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、グリチルリチン酸二カリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、グアヤコールスルホン酸カリウム、ヘキサフルオロケイ酸カリウム、硫酸カリウムアルミニウム十二水和物、ジチオ炭酸o−エチルカリウム、ヘキサシアノ鉄(III)カリウム、フェノキシメチルペニシリンカリウム、(2E,4E)−2,4−ヘキサジエン酸カリウムなどが挙げられる。
【0018】
また、ルビジウムを含有する化合物として、酸化ルビジウム、臭化ルビジウム、ヨウ化ルビジウム、硫酸ルビジウム、塩化ルビジウム、フッ化ルビジウム、酢酸ルビジウム、硫酸水素ルビジウム、炭酸ジルビジウムなどが挙げられ、セシウムを含有する化合物として、セシウムシアニド、酸化セシウム、臭化セシウム、ヨウ化セシウム、硝酸セシウム、硫酸セシウム、塩化セシウム、炭酸セシウム、フッ化セシウム、炭酸ジセシウム、シュウ酸ジセシウム、硫酸二セシウム、L−酒石酸ジセシウム、水酸化セシウム一水和物、トリフルオロ酢酸セシウム、2,3−ジヒドロキシブタン二酸1−セシウム、2,3−ジヒドロキシブタン二酸水素1−セシウムなどが挙げられるが、これらに限ったものではない。この中で、安全上及び化合物の安定性の観点から塩化ナトリウム及び塩化カリウム、中でも塩化ナトリウムが好ましい。
【0019】
また2価の金属イオンを含有する化合物としては、ベリリウムを含有する化合物として、酸化ベリリウム、臭化ベリリウム、炭化ベリリウム、ヨウ化ベリリウム、硝酸ベリリウム、窒化ベリリウム、硫化ベリリウム、塩化ベリリウム、フッ化ベリリウム、ケイ酸ベリリウム、ジステアリン酸ベリリウム、硫酸ベリリウム四水塩、アセチルアセトンベリリウム塩などが挙げられ、マグネシウムを含有する化合物としては、酸化マグネシウム、マグネシウムオロテート、アリールマグネシウム、酢酸マグネシウム、ホウ化マグネシウム、臭化マグネシウム、炭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硝酸マグネシウム、窒化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫化マグネシウム、マグネシウム(粉末)、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩素酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、フッ化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ化マグネシウム、水酸化マグネシウム、リン化マグネシウム、オロチン酸マグネシウム、硝酸マグネシウム(II)、ステアリン酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ケイフッ化マグネシウム、フルオロケイ酸マグネシウム、臭化フェニルマグネシウム、硝酸マグネシウム六水和物、フタロシアニンマグネシウム、酢酸マグネシウム四水和物、安息香酸マグネシウム三水和物、炭酸カルシウムマグネシウム、クロム酸マグネシウム五水和物、ヘキサフルオロケイ酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムビスマス、水酸化アルミニウムマグネシウム炭酸塩水和物などが挙げられる。
【0020】
また、カルシウムを含有する化合物として、カルシウムカーバイド、酸化カルシウム、臭化カルシウム、炭化カルシウム、カルシウムシアナミド、ヨウ化カルシウム、乳酸カルシウム、硝酸カルシウム、窒化カルシウム、硫酸カルシウム、硫化カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、ヒ酸カルシウム、水素化カルシウム、砒酸カルシウム、ヨウ素酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩素酸カルシウム、フッ化カルシウム、シュウ酸カルシウム、過酸化カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ化カルシウム、シアン化カルシウム、亜ヒ酸カルシウム、ヘパリンカルシウム、亜塩素酸カルシウム、クロム酸カルシウム、水酸化カルシウム、リン酸カルシウム、リン化カルシウム、ホリナートカルシウム、グルコン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、アスパラギン酸カルシウム、次亜塩素酸カルシウム、ホスホマイシンカルシウム、メタケイ酸カルシウム、チオシアン酸カルシウム、次亜リン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、過マンガン酸カルシウム、フェノプロフェンカルシウム、塩化カルシウム二水和物、炭酸カルシウムマグネシウム、ポリカルボフィルカルシウム、ムピロシンカルシウム水和物、リン酸水素カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、ジヨードステアリン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、エデト酸二ナトリウムカルシウム、アトルバスタチンカルシウム水和物、(+)−パントテン酸カルシウム、パラアミノサリチル酸カルシウム、コハク酸トコフェロールカルシウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム、(+)−パントテン酸カルシウム塩(2:1)、アルミノパラアミノサリチル酸カルシウム、3−ヒドロキシ−4−[(4−メチル−2−スルホフェニル)アゾ]−2−ナフタレンカルボン酸カルシウム塩などが挙げられ、バリウムを含有する化合物としては、酸化バリウム、アジ化バリウム、酢酸バリウム、臭化バリウム、ヨウ化バリウム、硝酸バリウム、窒化バリウム、硫酸バリウム、硫化バリウム、ギ酸バリウム、乳酸バリウム、塩化バリウム、亜硫酸バリウム、炭酸バリウム、塩素酸バリウム、フッ化バリウム、過酸化バリウム、シアン化バリウム、クロム酸バリウム、水酸化バリウム、チタン酸バリウム、セレン酸バリウム、リン酸バリウム、硝酸バリウム(II)、亜セレン酸バリウム、マンガン酸バリウム、シュウ酸バリウム、ステアリン酸バリウム、過塩素酸バリウム、チオ硫酸バリウム、次亜塩素酸バリウム、過マンガン酸バリウム、クロラニル酸バリウム、塩化バリウム二水和物、二酢酸バリウム、臭化バリウム二水和物、ジプロピオン酸バリウム、塩素酸バリウム一水和物、水酸化バリウム八水和物、チオシアン酸バリウム二水和物、チオ硫酸バリウム一水和物、アセチルアセトンバリウム二水和物などが挙げられるが、これらに限ったものではない。
なお、下記(B)において、Mがアルカリ金属である重合体は、ここでいう化合物(A)に含まない。
【0021】
本発明の含水ゲル体用組成物で用いられる、(メタ)アクリル酸塩系重合体(B)は、成分(A)〜成分(D)を含む組成物の全量に対して0.5〜30質量%の範囲で使用することが好ましく、さらに好ましくは2〜20質量%の範囲がよい。0.5質量%未満の場合には、ゲル体の強度が著しく小さくなり、結果支持体からのしみだしやゲルの皮膚残りなどが発生することがある。30質量%を超えると成形時のゾルの粘度が上昇して、塗工、他の成分の混合などが困難となることがある。
【0022】
前記成分(B)の(メタ)アクリル酸系重合体は繰り返し単位が、一般式(1)、(2)及び(3)
【化2】


(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、MはNH4+またはアルカリ金属を表し、Xは不飽和単量体由来の2価の有機基を表す。)で示され、(1)/(2)=100/0〜0/100(モル比)、かつ(1)及び(2)の総量/(3)=100/0〜10/90(モル比)であることが好ましい。
【0023】
前記成分(B)の具体例としては、アクリル酸またはメタクリル酸のナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩等の単独重合体、アクリル酸またはメタクリル酸のナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩等とアクリル酸との共重合体、アクリル酸またはメタクリル酸のナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩等とメタアクリル酸との共重合体等を挙げることができる。
【0024】
前記成分(B)に用いられる全不飽和単量体のうち、90モル%までの範囲であればアクリル酸系以外の不飽和単量体を用いてもよい。
【0025】
アクリル酸系以外の不飽和単量体としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸などの酸基含有の親水性不飽和単量体及びその塩;N−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリジンなどのノニオン性の親水性不飽和単量体;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド及びその四級塩などのカチオン性の親水性不飽和単量体、スチレン、塩化ビニル、ブタジエン、イソブテン、エチレン、プロピレン、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらの群から選ばれる1種あるいは2種以上を使用できる。また、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニルなどのように、官能基の加水分解によって親水性樹脂を形成する不飽和単量体を用いてもよい。
【0026】
これらの中でも、特にN−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリルアミドが好ましい。
【0027】
前記成分(B)に用いられる不飽和単量体の重合方法としては、例えば、(a)ラジカル重合開始剤による方法、(b)放射線による方法、(c)電子線による方法、(d)光増感剤による紫外線重合などの公知の手法を挙げることができるが、高性能のアクリル酸系重合体を得るためには、(a)ラジカル重合開始剤による重合が好ましい。
【0028】
かかる重合法(a)としては、例えば、型枠内重合、含水ゲル状重合体の細分化によるもの、加圧条件下での重合などの各種水溶液重合、逆相懸濁重合、逆相乳化重合、沈澱重合、バルク重合などの公知の重合方法が例示できるが、逆相懸濁重合または水溶液重合が特に好ましい。なお、重合の際に、連続、半回分式、回分式の区別や減圧、加圧、常圧の区別は特に制限しない。
【0029】
重合に際して、バルク重合や沈澱重合でもよいが、性能面や重合の制御の容易さから、溶液として重合を行うことが好ましい。重合系溶媒としては、不飽和単量体が溶解する液体ならば特に制限はなく、例えば、水、メタノール、エタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられるが、水または水性溶媒が特に好ましい。また、不飽和単量体を溶液として重合する際の濃度には特に制限はなく、飽和濃度を越えてもかまわないが、諸物性や残存モノマー低減の面から、通常、20質量%〜飽和濃度、好ましくは25〜50質量%の範囲である。また、重合に際して、不飽和単量体に、連鎖移動剤や、澱粉、セルロースやそれらの誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルアセトアミド架橋体などの親水性高分子を添加してもよい。それらの使用量は、通常、前者は5質量部以内、後者は50質量部以内である。なお連鎖移動剤としては、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム等の次亜リン酸類、チオ酢酸、チオグリコール酸、メルカプトエタノール等の含硫黄化合物、ジスルフィド類、四塩化炭素なでのハロゲン化物、亜リン酸、亜リン酸ナトリウムなどの亜リン酸類などが挙げられる。
【0030】
かかる重合に用いられるラジカル重合開始剤としては、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩;t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物;過酸化水素;2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ化合物;その他、亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩、第二セリウム塩、過マンガン酸塩など公知の重合開始剤が挙げられるが、これらの中でも、過硫酸塩、過酸化水素、アゾ化合物よりなる群から選ばれる1種あるいは2種以上が好ましい。また、酸化性ラジカル重合開始剤を用いる場合、亜硫酸(水素)塩や、鉄、L−アスコルビン酸などの還元剤を併用してもよいし、アゾ系重合開始剤などを用いる場合は紫外線を併用してよい。なお、これらラジカル重合開始剤などは重合系に一括添加してもよいし、逐次添加してもよいが、その使用量は不飽和単量体に対して、通常0.001〜2モル%、好ましくは0.01〜1モル%である。
【0031】
水(C)は(メタ)アクリル酸系重合体の溶解性を高め、増粘性をだすために添加され、その添加量は5〜98質量%である。水の含有量が5質量%未満であると(メタ)アクリル酸系重合体の溶解性が悪化し、増粘効果が少なくなるために、重合体が剥離紙上や適用皮膚面上に残存する、いわゆる「糊残り」現象や、ゲル体が支持体を抜け出てしまう、いわゆる「裏抜け」現象などを生じることがある。一方、98質量%より多いとゲル体の強度が著しく小さくなり、結果保型性が低減し支持体からのしみだしやゲルの皮膚残りなどが発生することがある。
【0032】
本発明の含水ゲル体用組成物は、得られるゲル体の保形性維持のため、また「糊残り」防止を目的として、カルボキシル基と反応する架橋剤(D)を添加する。カルボキシル基との反応はイオン結合や共有結合などが挙げられる。
【0033】
架橋剤は、含水ゲル体用組成物全量に対して0.01〜20質量%の範囲で添加され、さらに好ましくは0.1〜10質量%の範囲がよい。添加量が0.01質量%未満の場合には架橋が不十分となって基剤に糸引きが生じることがある。20質量%を超えるとゲル強度が安定せず不安定となったり、ゲル体に濁りが生じ透明感に乏しく、また特にエポキシ化合物の場合、未反応物による毒性や安定性の影響が懸念される。
【0034】
架橋剤としては、特にアルミニウム化合物が好ましい。
アルミニウム化合物としては、塩化アルミニウム、カリミョウバン、アンモニウムミョウバン、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、EDTA−アルミニウム、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物(例えば、協和化学工業(株)の「クムライト」など)、合成ケイ酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、アルミニウムアラントイネート、合成ハイドロタルサイト(例えば、協和化学工業(株)の「アルカマック」「アルカマイザー」「キョーワード」など))、水酸化アルミナ・マグネシウム(例えば、協和化学工業(株)の「サナルミン」など)、水酸化アルミニウム(例えば、協和化学工業(株)の「乾燥水酸化アルミニウムゲルS−100、低含水タイプ」など)、酢酸アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート(例えば、協和化学工業(株)の「グリシナールSG、PGまたはSA」など)、カオリン、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(例えば、富山化学工業(株)の「ノイシリン」など)、ケイ酸アルミン酸マグネシウムなどを包含する。これらのアルミニウム化合物は、水溶性のものであっても、難溶性のものであってもかまわない。なお、これらのアルミニウム化合物は1種または2種以上用いることができる。
【0035】
その他の架橋剤も添加可能である。それらの例としては、カルシウム、錫、鉄、マグネシウム、マンガン、亜鉛、バリウム等の無機酸塩(例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、鉄ミョウバン、硫酸第2鉄、硫酸マグネシウム、EDTA−カルシウム、EDTA−マグネシウム、塩化第1錫、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム)、水酸化物(例えば、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム(例えば、協和化学工業(株)の「キスマ」等)、水酸化第2鉄、水酸化第1錫など)、酸化物(例えば、酸化マグネシウム(例えば、協和化学工業(株)の「キョーワマグ」「マグサラット」等))、ホルムアルデヒド、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物等を挙げることができ、これらの架橋剤を1種または2種以上用いることができる。
【0036】
本発明の含水ゲル体用組成物は、多価アルコール(E)を含むことが好ましい。多価アルコールは貼付剤用粘着剤中での薬物の溶解性及び活量を高め、皮膚への移行性を向上させる目的で配合する。多価アルコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブチレングリコール(2価アルコール)、グリセリン、トリオキシイソブタン(3価アルコール)、エリトリット、ペンタエリトリット(4価アルコール)、キシリット、アドニット(5価アルコール)、アロズルシット、ソルビトール、ソルビット液、マンニトール(6価アルコール)、ポリグリセリン、ジプロピレングリコール等が挙げられるがこの限りではない。これらの中でも特にグリセリンがその安全性や(メタ)アクリル酸系重合体との親和性の面から好ましい。多価アルコールは単独で用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
【0037】
多価アルコールは含水ゲル体用組成物全量に対して90質量%までの範囲で添加され、さらに好ましくは60質量%までの範囲がよい。添加量が90質量%を超えると(メタ)アクリル酸系重合体による増粘効果が発現しにくくなり、充分な保形性が得にくくなることがある。
【0038】
また、本発明の含水ゲル体用組成物には多価アルコール類以外の溶剤も添加できる。それらの溶剤の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、オクチルアルコール、ブタノール、ペンタノール等の1価アルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、セロソルブ、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシドのごとき水と混和しうる有機溶剤のほかに酢酸エチル、クロタミトン等の水と混和しない有機溶剤が挙げられる。
【0039】
さらに架橋反応の速度調整剤として酒石酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、サリチル酸、フマル酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、酢酸、EDTA−2ナトリウム、尿素、トリエチルアミン、アンモニア等の金属イオンに対してキレートもしくは配位能をもつ有機酸、有機酸塩、有機塩基などの他に塩酸、リン酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸などの無機酸等が利用できる。
【0040】
本発明の含水ゲル体用組成物は、得られるゲル体の保形性や粘着性向上などを目的として他の高分子を添加することができる。これらの高分子としては、ポリビニルピロリドン、架橋型ポリアクリル酸であるカルボキシビニルポリマー、ビニルピロリドン−アクリル酸エチル共重合体、N−ビニルアセトアミド−アクリル酸ナトリウム共重合体のごときN−ビニルアセトアミド系共重合体、N−ビニルアセトアミド単独重合体、ポリビニルスルホン酸、N−ビニルアセトアミド架橋物、ポリイタコン酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙げられる。このなかで皮膚への密着性向上の面から、N−ビニルアセトアミド−アクリル酸ナトリウム共重合体が特に好ましい。なお、N−ビニルアセトアミド−アクリル酸ナトリウム共重合体においてN−ビニルアセトアミドとアクリル酸ナトリウムとのモル比は99.9:0.1〜50:50の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは95.0:5〜50:50がよい。
【0041】
これらの高分子は含水ゲル体用組成物全量に対して20質量%までの範囲で添加され、さらに好ましくは10質量%までの範囲がよい。添加量が20質量%を超えるとゲル体が硬くなりすぎ、皮膚との密着感が悪化してくることがある。
【0042】
本発明のゲル体を用いて投与することの出来る薬剤は多数ある。例えば、(a)コルチコステロイド類:例えば、ハイドロコーチゾン、プレドニゾン、ベクロメタゾンピロピオネート、フルメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドアセテート、プロピオン酸クロベタゾールなど、
【0043】
(b)消炎鎮痛剤:例えば、サリチル酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、1−メントール、カンファー、スリンダック、トリメチンナトリウム、ナプロキセン、フェンブフェン、ピロキシカム、トリアムシノロン、酢酸ヒドロコルチゾン、インドメタシン、ケトプロフェン、アセトアミノフェン、メフェナム酸、フルフェナム酸、イブフェナック、ロキソプロフェン、チアプロフェン、プラノプロフェン、フェンブフェン、ジクロフェナック、ジクロフェナクナトリウム、アルクロフェナック、ロルノキシカム、メプラノプロフェン、オキシフェンブタゾン、イブプロフェン、フェルビナク、ケトロラック、ベルモプロフェン、ナブメトン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、COX−2阻害剤(セレコキシブ、ロフェコキシブ、バレコキシブ、パレコキシブ、バレデコキシブ、エトドラッグ、ニメスライド、メロキシカムなど)など、
【0044】
(c)抗真菌剤:例えば、クロトリマゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オモコナゾール、硝酸チオコナゾール、硝酸ケトコナゾール、硝酸ミコナゾール、硝酸イソコナゾール、トルナフテート、硝酸スルコナゾール、ピロールニトリン、ピマフシン、ウンデシレン酸、サリチル酸、シッカニン、ナイスタチン、ノルナフテート、エキサラミド、フェニルヨードウンデシノエート、チアントール、シクロピロクスオラミン、ハロプロジン、トリコマイシン、バリオチン、ペンタマイシン、アムホテリシンBなど、
【0045】
(d)抗ヒスタミン剤:例えば、塩酸テトラサイクリン、塩酸ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ジフェニルイミダゾール、クロラムフェニコール等の抗生物質、ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンなど、
(e)催眠鎮静剤:例えば、フェノバルビタール、アモバルビタール、シクロバルビタール、ロラゼパム、ハロペリドールなど、
(f)精神安定剤:例えば、フルフェナジン、テオリダジン、ジアゼパム、フルニトラゼパム、クロルプロマジンなど、
(g)抗高血圧剤:例えば、クロニジン、塩酸クリニジン、ピンドロール、プロプラノール、塩酸プロプラノール、ブフラノール、インデノロール、ブクモロール、ニフェジピンなど、
【0046】
(h)降圧利尿剤:例えば、ハイドロサイアザイド、シクロペンチアザイドなど、
(i)抗生物質:例えば、ペニシリン、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、硫酸フラジオマイシン、エリスロマイシン、クロラムフェニコールなど、
(j)麻酔剤:例えば、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカインなど、
(k)抗菌性物質:例えば、塩化ベンザルコニウム、ニトロフラゾン、ナイスタチン、アセトスルフアミン、クロトリマゾールなど、
【0047】
(l)ビタミン剤:例えば、ビタミンA、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、リボフラビン酪酸エステルなど、
(m)抗てんかん剤:例えば、ニトラゼパム、メプロバメート、クロナゼパムなど、
(n)冠血管拡張剤:例えば、ニトログリセリン、ニトログリコール、イソソルビジナイトレート、エリスルトールテトラナイトレート、ペンタエリスリトールテトラナイトレート、プロパチルナイトレートなど、
(o)抗ヒスタミン剤:例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ジフェニルイミダゾールなど、
【0048】
(p)鎮咳剤:例えば、デキストロメトルファン、テルブタリン、エフェドリン、
塩酸エフェドリンなど、
(q)性ホルモン:例えば、プロゲステロン、エストラジオールなど、
(r)抗うつ剤:例えば、ドキセピンなど、
(s)狭心症治療剤:ジエチルアミド、カンフル等の制汗剤、ニトログリセリン、硝酸イソソルビドなど、
(t)麻薬性鎮痛剤:塩酸モルヒネ、塩酸エチルモルヒネ、硫酸モルヒネ、塩酸コカイン、塩酸ペチジン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、クエン酸フェンタニール、スフェンタニール、塩酸メペリジンなど、
【0049】
(u)生薬:オウバク、オイヒ、オンジ、ガジュツ、カミツレ、カロニン、カンゾウ、キキョウ、キョウニン、ゴオウ、ゴミシ、サイカチ、サイコ、サイシン、シヤゼンシ、ショウマ、セネガ、ソウジュツ、ソウハクヒ、チョウジ、チンピ、トコン、ナンテンジツ、バイモ、バクモンドウ、ハンゲ、ビヤクジュツ、ヒヨス、ボウホウ、マオウなど、
【0050】
(v)その他:5−フルオロウラシル、ジヒドロエルゴタミン、フェンタニール、デスモプレシン、ジゴキシン、メトクロプラミド、ドンペリドン、スコポラミン、臭化水素酸スコポラミンなどのほかに動物用医薬品、睡眠薬、循環器系治療薬、脳代謝賦活薬、殺菌剤、酵素製剤、酵素阻害剤、生体医薬(ポリペプチド)、角化症治療剤、麻薬、抗悪性腫瘍剤、全身麻酔剤、抗不安剤、喘息・鼻アレルギー剤、抗パーキンソン剤、化学療法剤、駆虫剤、抗原虫剤、止血剤、強心剤、興奮剤・覚醒剤、習慣性中毒用剤、漢方剤、放射性医薬品、泌尿生殖器及び肛門用剤、血糖降下剤、抗潰瘍剤、頭髪用剤、金属イオン封鎖剤、発汗防止剤、トランキライザー、抗擬血剤、抗リュウマチ、抗痛風剤及び抗凝固薬等を挙げることができるが、これらに限定されることではない。また、これらの薬物は必要に応じて2種類以上併用することができ、薬物の配合割合は上記貼付剤用粘着剤の全質量に対して0.01〜30質量%、好ましくは2〜20質量%に調整するのが好ましい。
【0051】
薬剤は溶液段階(またはゲル懸濁段階)あるいは架橋反応のための熟成後、内含させることができる。好適な方法は、その薬剤の物性、投与部位及び放出速度に対する初期の目的により左右される。
【0052】
また、これら薬剤の吸収を促進する補助剤を添加することができる。補助剤の例としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,3ブタンジオール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール#400、グリセリン、クロタミトン、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸プロピレン、ヘキシルドデカノール、プロパノール、サリチル酸、アラントイン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジイソプロピルアジペート、ジエチルセバケート、エチルラウレート、ラノリン、エイゾン、1−ゲラニルアザシルクロヘプタン−2−オン(GACH)、脂肪酸ジアルキロールアミド、サリチル酸、サリチル酸誘導体、尿素、イオウ等の角質軟化剤、ピロリドンカルボン酸等の保湿剤、プロピレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、グリセリンモノステアレート等の界面活性剤、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル等のエステル類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、ヘキサン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸、リノール酸等の脂肪酸、メントール、メントン、リモネン、ピネン、ピペリトン、テルピネン、テルピノレン、テルピノロール、カルベオールなどのテルペン系化合物及び界面活性剤、アラントイン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジイソプロピルアジペート、ジエチルセバケート、エチルラウレート、ラノリン、エイゾン等の助剤、またその他必要に応じてメントール、カンフル等の清涼化剤、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ハッカ油、ゴマ油、ダイズ油、ミンク油、綿実油、トウモロコシ油、サフラワー油、ヤシ油、ユーカリ油、ヒマシ油、流動パラフィン、ワセリン、スクワレン、スクワラン、ラノリン等の油成分、カルボキシビニルポリマー等のゲル化剤、ジイソプロパノールアミン等の中和剤などを1種類以上配合することができる。これらの配合量は、皮膚刺激性等を考慮すると薬剤100質量部に対して0.1〜5質量部であることが望ましい。
【0053】
本発明の含水ゲル体用組成物には、その特性をより多く発現させるため、あるいは加工・成形性及び品質の向上、ゲル体中の薬剤の分散性と安定性の向上などの目的で、ゲルの性能を損なわない程度に目的に応じて選択した物をさらに任意に配合することができる。そのような添加剤としては、
(1)湿潤剤:例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、1,3−ブチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウムなど、
(2)収れん剤:例えば、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、アルミニウムクロロヒドロオキシドなど、
(3)保湿剤:例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類、乳酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子など、
【0054】
(4)増粘剤:例えば、アラビアガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、グアーガム、エコーガム、カラヤガム、寒天、デンプン、カラゲナン、アルギン酸、アルギン酸塩(例えばアルギン酸ナトリウム)、アルギン酸プロピレングリコール、デキストラン、デキストリン、アミロース、ゼラチン、コラーゲン、プルラン、ペクチン、アミロペクチン、スターチ、アミロペクチンセミグリコール酸ナトリウム、キチン、アルブミン、カゼインなどの天然の高分子、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボシキメチルスターチ、アルカリ金属カルボキシメチルセルロース、アルカリ金属セルロース硫酸塩、セルロースグラフト重合体、架橋ゼラチン、セルロースアセテートフタレート、デンプン−アクリル酸グラフト重合、無水フタル酸変性ゼラチン、コハク酸変性ゼラチンなどの半合成の高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ビニルピロリドン−アクリル酸エチル共重合体、ビニルピロリドン−スチレン共重合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ビニルアセテート−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリビニルアセテート−クロトン酸共重合体、N−ビニルアセトアミド−アクリル酸ナトリウム共重合体などのN−ビニルアセトアミド系共重合体、ポリビニルスルホン酸、N−ビニルアセトアミド架橋物、ポリイタコン酸、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、スチレン−マレイン酸無水物共重合体、アクリルアミド−アクリル酸共重合体などの合成の高分子など、
【0055】
(5)粘着付与物質:例えば、シリコーンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブロック共重合体ゴム、アクリルゴム、天然ゴム等の各粘着性物質など、
(6)止痒剤:例えば、カンフル、チモール、メントール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、抗ヒスタミン剤、アミノ安息香酸エチルなど、
(7)角質軟化剥離剤:例えば、イオウ、チオキソロン、硫化セレン、サリチル酸、レゾルシンなど、
(8)誤食防止物質:例えば、唐辛子粉、トウガラシエッセンスなど、
(9)粉体原料:例えば、モンモリロライト、無水ケイ酸、石コウ、カーボンブラック、珪藻土、ベンガラ、炭酸カルシウム、ヒドロタルサイト、タルク、ガラス、カオリン、ベントナイト、金属石鹸、エーロジル、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等、亜鉛華、二酸化チタンなど、
【0056】
(10)油性原料:例えば、アーモンド油、オリーブ油、硬化油、つばき油、ヒマシ油、モクロウ油、ヤシ油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワレン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、コレステロール、ヘキシルデカノール、ホワイトステロール、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデカノール、ステアリン酸ブチル、カカオ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボカド油、ミンク油、卵黄油、蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、流動パラフィン、セレシンワックス、パラフィンワックス、ベヘニン酸、アジピン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレエートなど、
【0057】
(11)界面活性剤:例えば、ラウリル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、N−アシルアミノ酸塩、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、アシルグルタミン酸ナトリウム、サーファクチン等のアニオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、レシチン等の両性界面活性剤、ポリオール脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン、親油型モノオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、N−アシルアミノ酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤など、
【0058】
(12)着色剤:例えば、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、群青、カーボンブラック、水酸化クロム、酸化クロム、タール色素、レーキ、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色201号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号など、
【0059】
(13)香料:例えば、芥子油、オレンジ油、胡椒油、ジャスミン油、杉油、ショウブ油、テルピン油、橙花油、バラ油、ユーカリ油、ライム油、レモン油、和種ハッカ油、ローズマリー油等の植物性香料、ムスク、レイビョウコウ、カイリコウ、リュウゼンコウ等の動物性香料、ブロモスチロール、ピネン、リモネンなどの炭化水素系香料、ベンジルアルコール、l−メントールなどのアルコール系香料、酢酸エチル、サリチル酸メチル等のエステル類系香料、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド類系香料、カンファー、ムスコン、ムスクケトン、l−メントン等のケトン類系香料、サフロール等のエーテル類系香料、チモール等のフェノール類系香料、ラクトン類系香料、フェニル酢酸等の酸系香料、インドール等の窒素化合物系香料など、
【0060】
(14)紫外線遮断剤:例えば、ASL−24、Cyasorb UV−9、Uvinul M−40等のベンゾフェノン系、Salol等の安息香酸系、Tinuvin P等のアゾール系、Uvinul N−35等のニトリル系、Ancour UA等の尿素系、Neo Heliopan Give tan F、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート等のパラアミノ酸系、サリチル酸系、ベンゾフラン系、クマリン系、アゾール系など、
【0061】
(15)防腐殺菌剤:例えば、安息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸、ソルビン酸、ホウ酸等の酸類及びその塩類、フェノール、クロロクレゾール、クロルキシレノール、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、チモール、ヒノキチオール、チオキソロンなどのフェノール類、ヘキサクロロフェン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル等のハロゲン化ビスフェノール類、トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、ウデシレン酸モノエタノールアミド等のアミド化合物類、塩化ベンザルコニウム、臭化アルキルイソキノリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等の4級アンモニム化合物類、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン等の両性界面活性剤、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、グルコン酸、クロルヘキシジン、チラム、N−トリクロロメチルチオ−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミド、クロロブタノールなど、
【0062】
(16)酸化防止剤:例えば、ノルジヒドログアヤレチン酸、グアヤク脂、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、トコフェロール(ビタミンE)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル)フェノールなど、
【0063】
(17)キレート剤:例えば、エデト酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸など、
(18)紫外線散乱剤:例えば、酸化チタン、カオリン、タルクなど、
(19)pH調整剤:例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、アンモニア、アンモニア水、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ポリエタノールアミンなどのアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、第1級、第2級もしくは第3級のアルキルアミン、または第1級、第2級もしくは第3級のアルカノールアミンなどのアルカリ、さらにクエン酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、塩酸、硝酸、リンゴ酸、リン酸などの酸の他、酸性またはアルカリ性を示す高分子も用いられ、例えばアルギン酸、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、デンプン−アクリル酸グラフト重合体、ポリアクリル酸、ポリビニルアセテート−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、ポリビニルスルホン酸、ポリイタコン酸、スチレン−マレイン酸無水物共重合体、アクリルアミド−アクリル酸共重合体などが挙げられるが、これらに限ったことではない。
【0064】
この他に安定剤、充填剤、保存剤、可塑剤、軟化剤、劣化防止剤等も添加でき、これら添加剤は得られる貼付剤用粘着剤の特性に影響を与えない範囲で任意に加えられる。
【0065】
本発明の含水ゲル体は直接、各種原料を混合後、ゾル状態で適当な型に流し込み、そこで架橋させて成形するか、架橋後のゲルを直接適当な成型機、打錠機等を用いて各種成形物に調製される。原料の混合は、例えばニーダー、コニーダー、ニーダールーダー、アジホモミキサー、プラネタリーミキサー、ダブルプラネタリーミキサー等を適宜に選択使用することにより行うことができる。
【0066】
含水ゲル体をシート化するには、紙、木材、金属、ガラス繊維、布(ネル、織布、不織布等)、合成樹脂(ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン66など)、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等、アルミニウムなどの金属箔、ゴムまたはセルロース誘導体及びこれらとプラスチックフィルムとの積層フィルムなどの成形品、シート(箔)、またはテープのごとき支持体の1面あるいは両面に含水ゲル体を適量塗布すればよい。得られたシート状の含水ゲル体の保存を容易にするには、含水ゲル体を塗布した面に、シリコンまたはその他の適当な方法で処理した剥離シートを貼着しておくか、あるいは含水ゲル体を塗布していない面をシリコンまたはその他の適当な方法で処理して剥離面とし、ゲルが塗布されていない面と重なるように巻くか重ねておくことが望ましい。なお剥離シートとしてはポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、剥離紙、セロハン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等が用いられる。
【実施例】
【0067】
以下に本発明の含水ゲル体用組成物の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、部は質量部を示す。
【0068】
実施例1:
処方:
アクリル酸/アクリル酸ナトリウム(50/50(モル比))共重合体 4部
グリセリン 30部
水酸化アルミニウム 0.4部
水 63.4部
塩化ナトリウム 2部
酒石酸 0.2部
【0069】
上記の処方に基いて、水、酒石酸及び塩化ナトリウムの混合液に、アクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体(『ビスコメート NP−700』:昭和電工(株))、水酸化アルミニウム(『乾燥水酸化アルミニウムゲル(S−100)』:協和化学工業(株))及びグリセリンの分散液を徐々に加え、均一になるまで練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸び、強い反発力があり、べとつき感は低く、指にまとわりつくことは無かった。また一方で、得られたゾルを厚さ1.0mm、大きさ10×20cmの型に流し込み20℃で3日間熟成した。なお支持体はガムテープを用い、ガムテープの粘着面にゲル体が塗工されている形とした。得られたゲル体を25℃、相対湿度60%で24時間暴露した後、JIS Z0237のタック試験法に準じて、ヨシミツ精機(株)のC140型の試験器を用い行ったところ、傾斜角30度のボールタック値は8であった。
【0070】
実施例2:
処方:
ポリアクリル酸ナトリウム水溶液 20部
グリセリン 35部
塩化カリウム 0.25部
水酸化アルミニウム 0.4部
酒石酸 1.6部
精製水 42.75部
【0071】
上記の処方で、水、酒石酸、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(『ビスコメート SL−104Y』:昭和電工(株))及び塩化カリウムの混合液に、水酸化アルミニウム(『乾燥水酸化アルミニウムゲル(低含水品)』:協和化学工業(株))及びグリセリンの分散液を一気に加え、均一になるまで練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸び、強い反発力があり、べとつき感は低く、指にまとわりつくことは無かった。
【0072】
実施例3:
処方:
アクリル酸/アクリル酸ナトリウム(50/50(モル比))共重合体 4部
リン酸ナトリウム 0.5部
塩化マグネシウム 1部
精製水 64.4部
グリセリン 29.5部
水酸化アルミニウム 0.4部
酒石酸 0.2部
【0073】
上記の処方で、リン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、酒石酸及び精製水の混合液にアクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体、グリセリン及び水酸化アルミニウム(『乾燥水酸化アルミニウムゲル(S−100)』:協和化学工業(株))を加え均一になるまで練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸び、強い反発力があり、べとつき感は低く、指にまとわりつくことは無かった。
【0074】
実施例4:
処方:
N−ビニルアセトアミド/アクリル酸ナトリウム(55/45(モル比))共重合体
28部
クエン酸 0.5部
合成ヒドロタルサイト 0.9部
アンモニウムミョウバン 0.1部
酸化アルミニウム 19.0部
塩化リチウム 9.5部
1,3−ブタンジオール 10部
N−ビニルアセトアミド架橋物 1部
精製水 31部
【0075】
上記の処方で、クエン酸、塩化リチウム及び精製水の混合液に、N−ビニルアセトアミド/アクリル酸ナトリウム共重合体、合成ヒドロタルサイト(『アルカマック』:協和化学工業(株))、アンモニウムミョウバン、酸化アルミニウム及びN−ビニルアセトアミド架橋物及び1,3−ブタンジオールの混合液を徐々に加えて練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸び、強い反発力があり、べとつき感は低く、指にまとわりつくことは無かった。
【0076】
実施例5:
処方:
アクリル酸ナトリウム/メタクリル酸カリウム=50/50(モル比)
共重合体 0.5部
ソルビトールポリグリシジルエーテル 0.05部
塩化カリウム 0.005部
塩化カルシウム 0.005部
カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.5部
精製水 93.445部
【0077】
上記の処方で、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソルビトールポリグリシジルエーテル(『デナコールEX−614B』:ナガセ化成工業(株))及び精製水の混合液にアクリル酸ナトリウム/メタクリル酸カリウム共重合体及びカルボキシメチルセルロースナトリウムを一気に加え均一になるまで充分練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸び、強い反発力があり、べとつき感は低く、指にまとわりつくことは無かった。
【0078】
比較例1:
処方:
アクリル酸/アクリル酸ナトリウム(50/50(モル比))共重合体 4部
グリセリン 30部
水酸化アルミニウム 0.4部
精製水 65.4部
酒石酸 0.2部
【0079】
上記処方で、精製水及び酒石酸の混合液に、アクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体(『ビスコメート NP−700』:昭和電工(株))、水酸化アルミニウム(『乾燥水酸化アルミニウムゲル(S−100)』:協和化学工業(株))及びグリセリンの分散液を徐々に加え、均一になるまで練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸びるものの、元に戻ろうとする力は弱く、ゲルが指にまとわりついてきた。また一方で、得られたゾルを厚さ1.0mm、大きさ10×20cmの型に流し込み25℃で3日間熟成した。なお支持体はガムテープを用い、ガムテープの粘着面にゲル体が塗工されている形とした。得られたゲル体を25℃、相対湿度60%で24時間暴露した後、JIS Z0237のタック試験法に準じて、ヨシミツ精機(株)のC140型の試験器を用い行ったところ、傾斜角30度のボールタック値は18であった。
【0080】
比較例2:
処方:
N−ビニルアセトアミド/アクリル酸ナトリウム(55/45(モル比))
共重合体 28部
クエン酸 0.5部
合成ヒドロタルサイト 0.9部
アンモニウムミョウバン 0.1部
酸化アルミニウム 19.0部
1,3−ブタンジオール 10部
N−ビニルアセトアミド架橋物 1部
精製水 40.5部
【0081】
上記処方で、クエン酸及び精製水の混合液に、N−ビニルアセトアミド/アクリル酸ナトリウム共重合体、合成ヒドロタルサイト(『アルカマック』:協和化学工業(株))、アンモニウムミョウバン、酸化アルミニウム及びN−ビニルアセトアミド架橋物及び1,3−ブタンジオールの混合液を徐々に加えて練合した。得られたゾルを成形し密封したのち約20℃下3日間熟成した後、容器から取り出しゲルを指で触ると伸びるものの、元に戻ろうとする力は弱く、ゲルが指にまとわりついてきた。
【出願人】 【識別番号】000002004
【氏名又は名称】昭和電工株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝大門1丁目13番9号
【出願日】 平成18年4月17日(2006.4.17)
【代理人】 【識別番号】100081086
【弁理士】
【氏名又は名称】大家 邦久

【識別番号】100117732
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 信彦

【識別番号】100121050
【弁理士】
【氏名又は名称】林 篤史

【公開番号】 特開2006−321792(P2006−321792A)
【公開日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願番号】 特願2006−113283(P2006−113283)