| 【発明の名称】 |
整髪料洗浄剤及びその使用方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩井 滋 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
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| 【要約】 |
【課題】通常の洗髪前に用いられ、整髪料の洗浄効果が高い整髪料洗浄剤及びその使用方法を提供する。
【解決手段】(A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と、(B)両性界面活性剤とを含む整髪料洗浄剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と、 (B)両性界面活性剤とを含む整髪料洗浄剤。 【請求項2】 請求項1に記載の整髪料洗浄剤において、(A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物が、下記一般式(I)で示されるランダム型アルキレンオキシド誘導体及びコハク酸ジエトキシエチルから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする整髪料洗浄剤。 (化1) R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I) (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はランダム状に付加している。R1,R2は、同一もしくは異なってもよく炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合は0.15以下である。) 【請求項3】 請求項1又は2に記載の整髪料洗浄剤において、(B)両性界面活性剤が、アルキルベタイン及びアミドプロピルベタインからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする整髪料洗浄剤。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の整髪料洗浄剤において、(A)に対する(B)の配合量比が(B)/(A)=0.01〜5.0であることを特徴とする整髪料洗浄剤。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の整髪料洗浄剤において、さらにカチオン性ポリマーを含むことを特徴とする整髪料洗浄剤。 【請求項6】 整髪料が塗布された毛髪に、請求項1〜5のいずれかに記載の整髪料洗浄剤を、毛髪が渇いた状態で塗布し、水洗することを特徴とする整髪料洗浄剤の使用方法。 【請求項7】 請求項6に記載の使用方法において、整髪料洗浄剤をトリガー付きティスペンサー容器に充填し、毛髪に噴霧することを特徴とする整髪料洗浄剤の使用方法。 【請求項8】 請求項6に記載の使用方法において、整髪料洗浄剤をポンプフォーマー容器に充填し、泡状にして毛髪に塗布することを特徴とする整髪料洗浄剤の使用方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は整髪料洗浄剤及びその使用方法に関する。 【背景技術】 【0002】 整髪料とは、ヘアスタイルを整えたり、セットしたヘアスタイルを持続させたりすると共に、毛髪に潤いを与えるために用いられる製品である。整髪料としては、樹脂膜により整髪するヘアフォーム、ヘアスプレー、ジェル、セットローション等と、固形又はペースト状の油脂を主体とするヘアワックス、ヘアスティック、ポマード、ヘアクリーム等がある。 これらの整髪料(特に油性整髪料)を塗布した状態では、シャンプーの泡立ちが悪く、「洗髪した」という満足感が得られない。また、整髪料が洗髪後にも残存していると、乾燥後の仕上がりが悪くなる。このため、整髪料を塗布した場合には、複数回洗髪を行なうことが必要とされていた。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、シャンプーにて繰り返し洗髪することは、頭皮及び毛髪を必要以上に脱脂したり、手荒れの要因になるだけでなく、コスト面でも個人あるいはヘアサロン店に不都合であった。 これらの事情により、シャンプーでの洗髪前に手軽に整髪料を除去することができる洗浄剤が必要とされていたが、これまで存在しなかった。 本発明は、前述の課題に鑑み行われたものであり、通常の洗髪前に用いられ、整髪料の洗浄効果が高い整髪料洗浄剤及びその使用方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記事情を鑑み、本発明者等が鋭意検討を行った結果、IOBが0.66〜1.5である化合物と、両性界面活性剤とを組み合わせることにより、整髪料を効果的に洗浄できる整髪料洗浄剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 すなわち、本発明の第一の主題は、(A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と、(B)両性界面活性剤とを含む整髪料洗浄剤である。 【0005】 前記整髪料洗浄剤において、(A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物が、下記一般式(I)で示されるランダム型アルキレンオキシド誘導体及びコハク酸ジエトキシエチルから選択される1種又は2種以上であることが好適である。 (化1) R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I) (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はランダム状に付加している。R1,R2は、同一もしくは異なってもよく炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合は0.15以下である。) 【0006】 前記整髪料洗浄剤において、(B)両性界面活性剤が、アルキルベタイン及びアミドプロピルベタインからなる群より選択される1種又は2種以上であることが好適である。 (A)に対する(B)の配合量比は、(B)/(A)=0.01〜5.0であることが好適である。 前記整髪料洗浄剤において、さらにカチオン性ポリマーを含むことが好適である。 【0007】 本発明の第二の主題は、整髪料が塗布された毛髪に、前記整髪料洗浄剤を、毛髪が渇いた状態で塗布し、水洗することを特徴とする整髪料洗浄剤の使用方法である。 具体的な使用方法としては、整髪料洗浄剤をトリガー付きティスペンサー容器に充填し、毛髪に噴霧することが好ましい。 あるいは、整髪料洗浄剤をポンプフォーマー容器に充填し、泡状にして毛髪に塗布することが好ましい。 【発明の効果】 【0008】 本発明の整髪料洗浄剤は、IOBが0.66〜1.5である化合物と、両性界面活性剤とを組み合わせることにより、整髪料の洗浄効果が高いものとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の好適な実施形態について説明する。 本発明の整髪料洗浄剤は、有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と、両性界面活性剤とを含むことを特徴とする。 (A)有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物 有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は"Pharmaceutical Bulletin", vol.2, 2, pp.163-173(1954)、「化学の領域」vol.11,10, pp.719-725(1957)、「フレグランスジャーナル」,vol.50, pp.79-82(1981)、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)等で説明されている。 すなわち、すべての有機化合物をメタン(CH4)の誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、その数値を加算して有機性値、無機性値を求め、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。 有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、すなわち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」を意味する。 【0010】 本発明において、『有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物』としては、下記一般式(I)で示されるランダム型アルキレンオキシド誘導体及びコハク酸ジエトキシエチルから選択される1種又は2種以上であることが好ましいが、これらに限定されない。 (化2) R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I) (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はランダム状に付加している。R1,R2は、同一もしくは異なってもよく炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、R1およびR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合は0.15以下である。) 【0011】 上記一般式(I)において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。 mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦41である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは14≦n≦55である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基またはオキシエチレン基が0であるとなめらかさが落ち、70を越えるとべたつき感がでてくる傾向がある。 【0012】 また上記一般式(I)において、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%であることが好ましい。オキシエチレン基の割合が20質量%未満であるとなめらかさに劣る傾向にあり、80質量%を超えると使用後べたつきを生じる傾向にある。 オキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基の付加する順序は、特に指定されず、ランダム状に付加している。ランダム状のものはブロック状のものと比較して使用感触に優れている。 【0013】 R1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基もしくは水素原子で、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基である。炭素数5以上の炭化水素基では親水性が低下し、うるおい感が低下する。R1,R2は、同一であっても異なっていても良い。 R1およびR2はそれぞれ同種のものを用いても、水素原子と炭素数1〜4の炭化水素基とが混在しても、異種の炭素数1〜4の炭化水素基が混在してもよい。ただし、R1およびR2において、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、べたつき感がでてくる。 【0014】 上記式(I)で示されるランダム型アルキレンオキシド誘導体としては、具体的にはPOE(14)POP(7)ジメチルエーテル(IOB 1.19)、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル(IOB 0.90)、POE(55)POP(28)ジメチルエーテル(IOB 1.20)、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル(IOB 0.90)等が挙げられる。 なお、上記POE及びPOPは、それぞれポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンの略であり、以下、このように略して記載することがある。 【0015】 本発明のランダム型アルキレンオキシド誘導体は公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。以下、ランダム型アルキレンオキシド誘導体の合成例について示す。 〔合成例〕 POE(10)POP(10)ジメチルエーテル(ランダム型) CH3O[(EO)10/(PO)10]CH3 プロピレングリコール76gと触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりエチレンオキシド440gとプロピレンオキシド522gの混合物を滴下させ、2時間攪拌した。 次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、前記ランダム型アルキレンオキシド誘導体を得た。 【0016】 有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物の配合量としては、合計で1.0〜20質量%であることが望ましい。1.0質量%未満だと本発明の効果が十分でなく、20質量%以上では使用感が悪くなることがある。 【0017】 (B)両性界面活性剤 両性界面活性剤としては、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。 本発明において、両性界面活性剤としては、下記一般式(II)で表されるアルキルベタイン及び下記一般式(III)で表されるアミドプロピルベタインからなる群より選択される1種又は2種以上であることが好ましい。 【0018】 (化3)
(式中、R3は炭素原子数10〜20のアルキル基、R4及びR5は炭素原子数1〜3のアルキル基、Mはアルカリ金属原子である。) 【0019】 (A)IOBが0.66〜1.5である化合物に対する(B)両性界面活性剤の配合量比は、洗浄力等の点から0.01〜5.0であることが好ましく、特に0.04〜1.0であることが好ましい。また両性界面活性剤の配合量は、0.1〜5.0質量%であることが望ましい。 【0020】 本発明の整髪料洗浄剤には、さらにカチオン性ポリマーを配合することが好ましい。 ここでカチオン性ポリマーとは、カチオン基又はカチオン基にイオン化され得る基を有するポリマーをいい、全体としてカチオン性となる両性ポリマーも含まれる。 カチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性デンプン、カチオン化グアーガム誘導体の他、ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムハライド)型カチオン性ポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムハライド/アクリルアミド共重合体型カチオン性ポリマー;ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルアミンの縮合生成物型であるカチオン性ポリマー;ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミン及びヤシ油脂肪酸より得られるココイルアミンの縮合生成物型であるカチオン性ポリマー;ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタアクリレート共重合体型カチオン性ポリマー;第4級窒素含有セルロースエーテル型カチオン性ポリマー等が挙げられる。 本発明において用いられるカチオン性ポリマーは、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン(すなわち塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]デンプン)、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース−2、ポリクオタニウム−39(すなわち塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体)、ポリクオタニウム−7(すなわちアクリル酸・アクリル酸アミド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体)から選択される1種または2種以上であることが好ましい。 【0021】 カチオン性ポリマーは、整髪料洗浄剤をすすぎ流す時からシャンプー処理等を経て毛髪を乾燥するまでの毛髪が濡れている段階において、きしみ感やベタツキ感、絡まりの防止効果を発揮し、乾燥時の毛髪にツヤ、柔らかさ、滑らかさ、しっとり感及びまとまりやすさ等を与える効果にも寄与する。 カチオン性ポリマーの配合量としては、0.1〜1.0質量%が望ましい。0.1質量%未満だと添加効果が十分ではなく、1.0質量%以上配合すると液の粘性が高くなり過ぎて使用しにくくなる。 【0022】 本発明の整髪料洗浄剤には、液の粘性を高くしたり、仕上がり感のさらなる向上のために、金属イオン封鎖剤を添加することもできる。金属イオン封鎖剤としては、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩等のヒドロキシエタンジフォスホン酸類;エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等のエデト酸類;ラウロイルエチレンジアミントリ酢酸塩、エチレンジアミンヒドロキシエチルトリ酢酸3ナトリウム等のN−アシルエチレンジアミントリ酢酸塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸、コハク酸等を用いることが好ましく、1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。特にクエン酸/トリエタノールアミンの組み合わせなどにより、pH6〜8程度に調整すると、製品安定性が良好に保つことができるため好ましい。 金属イオン封鎖剤の配合量としては、0.1〜3.0質量%が望ましい。0.1質量%未満だと添加効果が十分ではなく、3.0質量%以上だと仕上がり感が劣ることがある。 【0023】 本発明の整髪料洗浄剤は上記必須成分の他、通常化粧品や医薬部外品に用いられる成分を適宜配合し、常法に応じて製造される。 本発明の整髪料洗浄剤の使用方法は、整髪料がついた毛髪に、シャンプー前の渇いた状態で塗布後、水洗するという方法である。湿った状態でも使用できるが、事前に毛髪を湿らせる手間がかかることや、効果の点から、毛髪が渇いた状態で用いることが好ましい。 【0024】 使用形態としては、例えばトリガー付きティスペンサー容器に充填し適量を毛髪に噴霧して使用したり、ポンプフォーマー容器で泡状にして使用する事ができるが、これらに限定されない。 本発明の整髪料洗浄剤を使用後、通常のシャンプーで洗髪を行うことが好ましい。本整髪料洗浄剤で整髪料を予め落としているので、シャンプーでの洗髪は複数回を必要とせず、またシャンプーの起泡性が向上する。 シャンプー後、さらにリンスやトリートメント、ヘアコンディショナー等を使用することが好ましい。本整髪料洗浄剤を予め使用することにより、これらの仕上がり感が向上する。 【0025】 本発明の整髪料洗浄剤は、乾いた状態の髪に塗布して使用されるものであり、従来のシャンプーでは落としにくかった整髪料の洗浄効果に優れている。 本発明の整髪料洗浄剤においては、有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と両性界面活性剤との組み合わせにより、整髪剤を毛髪から引き離す働きに加えて、整髪剤がすすぎ時に再付着するのを防止する働きを有するため、優れた洗浄効果を発揮する。 本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。 【実施例1】 【0026】 本発明にて用いるの評価方法及び評価基準について説明する。 評価(1) 安定性(外観) 製造直後、経時(室温1ヶ月後)での外観にて評価する ○:変化なし(合格) △:白濁(不合格) ×:沈殿あり(不合格) 【0027】 評価(2) 洗浄率(%) 1.毛束の調整 約10cmの毛束を市販シャンプーにて洗髪後、市販ヘアコンディショナーを塗布し、洗い流す。室内にて風乾後、温度25℃、湿度50%の恒温硬湿室内に一晩おき、精秤する。この値をPとする。 2.整髪料の塗布 油性整髪料(市販ヘアワックス(PPG−40ブチル及びワセリン・ミツロウを主成分とするもの))0.1gを毛束に均一に塗布し、室内にて風乾後、上記恒温硬湿室内に一晩おき、精秤する。この値をQとする。 3.洗浄 毛束を乾燥した状態のままで、試料1.0gを塗布(噴霧)し、30秒間手でなじませてから、約35℃の流水中で30秒間すすぐ。室内にて風乾後、上記恒温硬湿室内に一晩おき、精秤する。この値をRとする。 洗浄率(%)=(R−P)/(Q−P)×100 【0028】 評価(3) すすぎ時の滑らかさ 各試料にて洗浄した時のすすぎ時の滑らかさを官能評価する。 ○:滑らか ×:滑らかでない 【0029】 評価(4) すすぎ後のベタツキ感 各試料にて洗浄した時のすすぎ後のベタツキ感を官能評価する。 ○:ベタツキ感がない ×:ベタツキ感がある 【0030】 評価(5) 乾燥後のゴワツキ感 各試料にて洗浄した時の乾燥後のゴワツキ感を官能評価する。 ○:ゴワツキ感がない ×:ゴワツキ感がある 【0031】 まず、市販シャンプー(ラウレス硫酸ナトリウム及びコカミドプロピルベタインを主成分とするものを用いて、整髪料の洗浄を試みた。 上記方法にて洗浄率(%)を算出した。ただし洗浄は、毛束を予め約35℃の流水中で3秒間濡らしてから行った。 上記工程においてはシャンプーの泡立ちが悪く、また洗浄率は13%であり、シャンプー後の毛束は、整髪料が残存してべたつき感があり、ごわついた仕上がりとなってしまった。 このようにシャンプーを用いた場合、整髪料を落とすためには複数回洗髪を行なうことが必要とされるが、頭皮及び毛髪を必要以上に脱脂したり、手荒れの要因になるだけでなく、コスト面でも好ましくない。 【0032】 そこで、下記表1に示す各処方の試料を用いて、乾燥状態の毛束の洗浄を行い、下記評価を行った。 (表1)
(製法) 成分Eで成分Cを加熱溶解後、成分A及びBを加えて透明溶解確認する。その後、成分DでpH7に調整する。 【0033】 有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物が配合されていない試験例1−12では、洗浄率が低く、使用感が劣っていた。 一方、両性界面活性剤であるラウリルベタインあるいはコカミドプロピルベタインが配合されていない試験例1−8においても、洗浄率が低く、使用感が劣っていた。 また、両性界面活性剤の代わりにアニオン性界面活性剤を配合した試験例1−3〜1−7では、経時で沈殿が生じ整髪料洗浄剤として成り立たないことがわかった。 【0034】 これに対し、本発明の整髪料洗浄剤である試験例1−1〜1−2及び試験例1−9〜1−11では、製品安定性に優れ、洗浄率が高く、使用感も良好であった。 本発明の整髪料洗浄剤は、(A)IOBが0.6〜1.5である化合物、及び(B)両性界面活性剤を配合することにより、整髪剤を毛髪から引き離す働きに加えて、整髪剤がすすぎ時に再付着するのを防止する働きを有するため、優れた洗浄効果を発揮すると考えられる。 【実施例2】 【0035】 次に、(A)IOBが0.6〜1.5である化合物と、(B)両性界面活性剤との配合量比が、洗浄率との関係を調べるために、下記表2に示す各処方の試料について、上記評価を行った。 (表2)
(製法) 成分Eで成分Cを加熱溶解後、成分A及びBを加えて透明溶解確認する。その後、成分DでpH7に調整する。 【0036】 表2より、洗浄力の点から、(A)/(B)は0.01〜5.0、特に0.04〜1.0であることが好ましいことがわかった。 本発明者がさらに検討したところ、有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物の配合量は1.0〜20質量%であることが好ましく、両性界面活性剤の配合量は0.1〜5.0質量%であることが好ましいことが確認された。 従来用いられているシャンプーにおいては、一般に界面活性剤の配合量が多いほど洗浄力が高い。これに対し、本発明の整髪料洗浄剤では、両性界面活性剤の配合量がある一定範囲である時に洗浄力が高く、これを超えるとむしろ洗浄力が低下することが確認された。 これは、本発明の整髪料洗浄剤における洗浄力が、有機概念図におけるIOBが0.66〜1.5である化合物と、両性界面活性剤とが何らかの相互作用を発揮するからであると考えられる。 【実施例3】 【0037】 〔ポンプフォーマータイプの整髪料洗浄剤〕 配合成分 (質量%) ジプロピレングリコール 9.0 PEG/PPG−55/28ジメチルエーテル 9.0 カチオン化ヒドロキシエチルセルロース−2 0.3 クエン酸ナトリウム 0.2 メチルパラベン 0.2 フェノキシエタノール 0.4 ラウリルベタイン液(40%) 3.0 エデト酸塩 0.1 香料 0.1 精製水 77.7 (製法) カチオン化ヒドロキシエチルセルロース−2を精製水に溶解する。これに、メチルパラベンをジプロピレングリコールで溶解してから加え、60℃に一度加熱して透明溶解確認をする。その後、他の配合成分を加えて、透明溶解確認してから冷却する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【住所又は居所】東京都中央区銀座7丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092901 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 祐司
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| 【公開番号】 |
特開2006−321757(P2006−321757A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月30日(2006.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2005−146944(P2005−146944) |
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