| 【発明の名称】 |
外用液剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷村 淳一 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
【氏名】鈴木 康之 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
【氏名】佐々木 七生子 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
【氏名】椿 典子 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
【氏名】近藤 靖 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】優れた効果と高い持続性を有する外用液剤を提供するために、フマル酸ケトチフェンおよびカチオン応答型高分子を配合した外用液剤組成物を提供することを試みた。しかし、得られた組成物は経時的に着色してしまい、医薬品として提供することが難しいことがわかった。
【解決手段】(a)フマル酸ケトチフェン、(b)カチオン応答型高分子、並びに(c)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、pHが4〜6である外用液剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)フマル酸ケトチフェン、(b)カチオン応答型高分子、並びに(c)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、pHが4〜6である外用液剤。 【請求項2】 カチオン応答型高分子がジェランガム、ペクチン、アルギン酸及びアルギン酸の塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の外用液剤。 【請求項3】 カチオン応答型高分子がジェランガムである請求項1記載の外用液剤。 【請求項4】 カチオン応答型高分子の配合量が外用液剤全体の0.05w/v%〜0.6w/v%である請求項1〜3のいずれかに記載の外用液剤。 【請求項5】 ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の配合量が外用液剤全体の0.1w/v%〜15w/v%である請求項1〜3のいずれかに記載の外用液剤。 【請求項6】 粘膜適用製剤である請求項1〜5のいずれかに記載の外用液剤。 【請求項7】 点鼻剤または点眼剤である請求項6に記載の外用液剤。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はフマル酸ケトチフェンを配合した外用液剤に関し、さらに詳しくはフマル酸ケトチフェン由来の経時的な着色を抑制もしくは軽減し、安定性が向上した新規な外用液剤に関する。 【背景技術】 【0002】 フマル酸ケトチフェンは化学伝達物質の遊離抑制作用と抗ヒスタミン作用を併せ持つ抗アレルギー薬の一つであり、アレルギー性鼻炎をはじめアレルギー性結膜炎、気管支喘息などの治療薬として広く用いられている。 【0003】 一般的に点鼻剤、点眼剤などの薬剤は即効性があるため、対症療法的に用いられることが多い。しかし、その反面滞留性が劣るため十分な持続効果が得られていなかった。 【0004】 従来、持続性の高い点鼻剤を提供するために、フマル酸ケトチフェンおよびカチオン応答型高分子を配合しpHが3〜6の点鼻組成物が開示されている(特許文献1)。 【0005】 また、フマル酸ケトチフェンの刺激低減を目的としてポリエチレングリコールを含有する処方(特許文献2)も開示されている。 【0006】 さらに、ケトチフェン配合剤の光安定性を改善するために、イプシロン-アミノカプロン酸、非イオン界面活性剤およびソルビン酸を配合する技術(特許文献3)、アミノ酸を配合する技術(特許文献4)などが開示されている。 【0007】 その他に、ケトチフェン含有点眼剤に多価アルコール類及びメントールを配合することによりケトチフェンのコンタクトレンズへの吸着を抑制した点眼剤などが開示されている(特許文献5)。 【0008】 【特許文献1】特開平11−255654 【特許文献2】特開2004−143162 【特許文献3】特開2004−315365 【特許文献4】特開2004−175771 【特許文献5】特開2005−104970 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 本発明者らは、フマル酸ケトチフェンの優れた効果が長時間持続する外用液剤を提供するために、フマル酸ケトチフェンおよびカチオン応答型高分子を配合した外用液剤を調製した。しかし、得られた外用液剤は経時的に着色してしまい、医薬品として提供することが難しいことがわかった。 【0010】 本発明は、フマル酸ケトチフェンとカチオン応答型高分子とを同時に配合することにより生じる経時的な着色を抑制もしくは軽減した外用液剤を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、フマル酸ケトチフェン及びカチオン応答型高分子を含有する水溶液に、酸性領域である種の添加成分を配合することにより、経時的な着色が抑制もしくは軽減できることを見出し本発明を完成した。 【0012】 すなわち本発明は、 (1)(a)フマル酸ケトチフェン、(b)カチオン応答型高分子、並びに(c)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、pHが4〜6である外用液剤。 (2)カチオン応答型高分子がジェランガム、ペクチン、アルギン酸及びアルギン酸の塩から選ばれる少なくとも1種である(1)記載の外用液剤。 (3)カチオン応答型高分子がジェランガムである(1)記載の外用液剤。 (4)カチオン応答型高分子の配合量が外用液剤全体の0.05w/v%〜0.6w/v%である(1)〜(3)のいずれかに記載の外用液剤。 (5)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の配合量が外用液剤全体の0.1w/v%〜15w/v%である(1)〜(3)のいずれかに記載の外用液剤。 (6)粘膜適用製剤である(1)〜(5)のいずれかに記載の外用液剤。 (7)点鼻剤または点眼剤である(6)に記載の外用液剤。 である。 【0013】 ここで、フマル酸ケトチフェン配合外用液剤の着色防止効果は、特定の成分を配合した場合に特異的に発現する効果であり、他の一般的な基剤成分などでは発現しないことである。 【発明の効果】 【0014】 本発明によりケトチフェン及びカチオン応答型高分子を配合した外用液剤の経時的な着色が抑制もしくは軽減されることがわかった。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明で配合するフマル酸ケトチフェンは外用液剤として配合される一般的な量を配合することができ、具体的には、製剤全体の0.01〜0.1w/v%である。 【0016】 本発明において使用するポリエチレングリコール(以下、適宜PEGと表記する)は、エチレンオキシドと水との付加重合体である。分子量により液状から固体状のものまで存在し、医薬品等の基剤として汎用されている。本発明では、平均分子量が400から6000のPEGが好ましい。また、本発明で用いるプロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールは、それぞれ医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。 【0017】 本発明の(c)成分である、PEG、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、D−マンニトール及びキシリトールはそれぞれ単独または2種以上組み合わせて使用することができる。また、PEGは平均分子量のものを組み合わせて使用することもできる。 【0018】 本発明の(c)成分の好ましい配合量は、製剤全体の0.1〜15w/v%であり、さらに好ましくは0.15〜10w/v%である。 【0019】 本発明の外用液剤は、pH4〜6であり、好ましくは4.5〜5.5であり、さらに好ましくは4.5〜5である。pHが4未満であると粘膜投与時に刺激が生じる恐れがあり、pHが6を越えると着色防止効果が不十分になってしまうからである。 【0020】 本発明でカチオン応答型高分子とは、粘膜上でカルシウムイオンやナトリウムイオンなどのカチオンに応答してゲル化する高分子である。カチオン応答型高分子の好ましいものとしてジェランガム、アルギン酸またはその塩およびペクチンをあげることができ、ゲル化能の点からさらに好ましいものとしてジェランガムをあげることができる。また、アルギン酸塩としてはアルギン酸ナトリウムが好ましい。 【0021】 本発明で用いるカチオン応答型高分子は、各成分とも一般的に医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。 【0022】 本発明で用いるカチオン応答型高分子の好ましい配合量は外用液剤全体の0.05〜0.6w/v%であり、さらに好ましい範囲は0.1〜0.4w/v%である。なお、カチオン応答型高分子は2種以上を組み合わせて用いることもできる。 【0023】 本発明の外用液剤は本発明の効果を損なわない範囲で、他の有効成分及び医薬品に含有可能な種々の添加物を配合することができる。 【0024】 有効成分として例えば、ステロイド剤、殺菌剤、抗炎症剤、局所麻酔剤、収斂剤、血管収縮剤、清涼化剤、ビタミン、アミノ酸、ピント調節剤などがあげられる。 【0025】 また基剤成分として、精製水やアルコールなどの溶剤、安定化剤、界面活性剤、清涼化剤、増粘剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、pH調節剤、抗酸化剤、香料、色素などを配合することができる。 【0026】 本発明の外用液剤は、精製水にカチオン応答型高分子を溶解した溶液に、フマル酸ケトチフェンおよびポリエチレングリコール等の(c)成分を各々精製水にて溶解した溶液を、攪拌下で添加することにより製造することができる。 【0027】 本発明の外用液剤は一般的な外用液剤の剤型で用いることができるが、高い付着性などの効果の点から粘膜適用製剤として用いるのが好ましい。粘膜適用製剤としては点眼剤、点鼻剤、口腔用剤、咽頭用剤、痔疾用剤などがあるが、点眼剤または点鼻剤に用いると効果の点で好ましい。 【0028】 以下、本発明を実施例および試験例によりさらに詳細に説明する。 【実施例1】 【0029】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 0.25g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例2】 【0030】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール4000 0.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例3】 【0031】 フマル酸ケトチフェン 0.069g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール6000 0.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例4】 【0032】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g 塩酸ナファゾリン 0.05g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 2.5g ポリエチレングリコール4000 2.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例5】 【0033】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例6】 【0034】 フマル酸ケトチフェン 0.069g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g ジェランガム 0.4g ポリエチレングリコール4000 0.5g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g l-メントール 0.008g エタノール 0.2g D-ソルビトール 0.86g ホウ酸 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsmになるように調整した。 【実施例7】 【0035】 フマル酸ケトチフェン 0.069g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール4000 0.5g ポリエチレングリコール6000 0.5g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール 0.86g ホウ酸 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsmになるように調整した。 【実施例8】 【0036】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.1g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 1g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール液 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。 【実施例9】 【0037】 フマル酸ケトチフェン 0.069g 塩酸ナファゾリン 0.003g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール6000 1g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール 0.86g ホウ酸 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。 【実施例10】 【0038】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g 塩酸ナファゾリン 0.025g ジェランガム 0.3g ポリエチレングリコール400 2g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール液 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。 【実施例11】 【0039】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g 塩酸ナファゾリン 0.05g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例12】 【0040】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ペクチン 0.1g ポリエチレングリコール400 0.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例13】 【0041】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g 塩酸ナファゾリン 0.025g ペクチン 0.05g ポリエチレングリコール4000 2g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール液 適量 上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。 【実施例14】 【0042】 フマル酸ケトチフェン 0.069g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g ペクチン 0.05g ポリエチレングリコール6000 0.5g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール 0.86g ホウ酸 適量 上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。 【実施例15】 【0043】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ペクチン 0.1g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 0.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例16】 【0044】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g アルギン酸ナトリウム 0.2g ポリエチレングリコール400 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例17】 【0045】 フマル酸ケトチフェン 0.069g 塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g アルギン酸ナトリウム 0.4g ポリエチレングリコール6000 1g 塩化ベンザルコニウム 0.01g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ポリソルベート80 0.1g D-ソルビトール 0.86g ホウ酸 適量 上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。 【実施例18】 【0046】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g アルギン酸ナトリウム 0.2g ジェランガム 0.2g ポリエチレングリコール400 0.5g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例19】 【0047】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g 1,3−ブチレングリコール 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例20】 【0048】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g プロピレングリコール 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例21】 【0049】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g D-マンニトール 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例22】 【0050】 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g キシリトール 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【実施例23】 【0051】 フマル酸ケトチフェン 0.069g ジェランガム 0.15g ポリエチレングリコール400 1g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【0052】 比較例1 フマル酸ケトチフェン 0.0756g ジェランガム 0.2g EDTA-2Na 0.05g クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 適量 ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。 【0053】 試験例1 実施例1〜4、11、12、16、19〜22、比較例1の外用液剤を透明ガラス管に充填してサンプルとした。このサンプルを65℃にて2週間静置後、外観の確認及び波長400nmにてその吸光度を測定した。結果を表1〜表3に示した。 【0054】 なお、外観の評価は以下の基準で行った。 −:無色澄明 ±:帯黄色澄明 +:微黄色澄明 ++:黄色澄明 【0055】 【表1】
【0056】 【表2】
【0057】 【表3】
【0058】 比較例 以下の表の処方で常法により外用液剤を調製した。 【0059】 【表4】
【0060】 試験例2 試験例1と同様にして試験を行った。結果を表5に示した。 【0061】 【表5】
【0062】 表1〜5から明らかなように、本発明の処方は保存後も商品性に問題が無いことがわかった。一方、本発明の(c)成分を配合しない処方、本発明の(c)成分に替えてポリビニルアルコール、メチルセルロースを用いた処方では着色を抑制することはできなかった。 【0063】 比較例 以下の表の処方で常法により外用液剤を調製した。 【0064】 【表6】
【0065】 試験例3 比較例5〜8の外用液剤を透明ガラス管に充填してサンプルとした。このサンプルを65℃にて1週間又は2週間静置後、試験例1と同様にして外観の確認及び波長400nmにてその吸光度を測定した。結果を表7、8に示した。 【0066】 【表7】
【0067】 【表8】
【0068】 表から明らかなように、本発明からpH範囲が外れた処方、本発明の(c)成分に替えてグリセリンを用いた処方では着色防止効果が不十分であった。 【産業上の利用可能性】 【0069】 本発明は、フマル酸ケトチフェンとカチオン応答型高分子を同時に配合することにより生じる経時的な着色を抑制もしくは軽減することができたので、点鼻剤、点眼剤をはじめとする外用液剤などに使用可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002819 【氏名又は名称】大正製薬株式会社 【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号
|
| 【出願日】 |
平成18年4月14日(2006.4.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100115406 【弁理士】 【氏名又は名称】佐鳥 宗一
|
| 【公開番号】 |
特開2006−316055(P2006−316055A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月24日(2006.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−111830(P2006−111830) |
|