| 【発明の名称】 |
ペプチドを含む毛髪処理用薬剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】渋谷 彰 【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区千鳥町2番3号 昭和電工株式会社内
【氏名】蒲池 元昭 【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和電工株式会社内
【氏名】土屋 篤史 【住所又は居所】東京都豊島区南大塚二丁目37番5号 MSB−21南大塚ビル 佐々木化学株式会社内
【氏名】岡村 彰郎 【住所又は居所】東京都豊島区南大塚二丁目37番5号 MSB−21南大塚ビル 佐々木化学株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】本発明の毛髪処理用薬剤は、特定の環状メルカプト化合物と、ペプチドとを含有することを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記式(1)で示される化合物と、ペプチドとを含有することを特徴とする毛髪処理用薬剤; 【化1】
(Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸 素原子または硫黄原子を示す。Rはメルカプト基を有してもよい二価の有機残基を示す。)。 【請求項2】 前記式(1)のXが、−O−、−NH−、−NCH3−または−S−であることを特徴 とする請求項1に記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項3】 前記式(1)のYが、酸素原子であることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項4】 前記式(1)のRが、アルキレン基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項5】 前記式(1)のRが、一つ以上のメルカプト基を有するアルキレン基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項6】 前記式(1)で示される化合物が、 2−メルカプト−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンおよび2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項7】 前記式(1)で示される化合物が、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、0.2〜30%の量で含まれていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項8】 前記ペプチドが、平均分子量100〜50,000のペプチドであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項9】 前記ペプチドが、システイン残基を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項10】 前記ペプチドが、0.1〜20質量%の量で含まれていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項11】 さらに水を含有していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項12】 薬剤のpHが4.0〜7.5であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項13】 パーマネントウエーブ加工用薬剤であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として用いることを特徴とする毛髪のパーマネントウエーブ加工方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ペプチドを含む毛髪処理用薬剤に関し、より詳しくはパーマネントウエーブ加工用薬剤に好適な毛髪処理用薬剤ならびにこれを用いる毛髪のパーマネントウエーブ加工方法に関する。 【背景技術】 【0002】 パーマネントウエーブ加工処理は2つの工程により形成されることが知られている。即ち、還元剤の作用により毛髪のシスチン(ジスルフィド)結合を還元切断する工程と、その後の酸化剤を使用した中和または固定工程であり、この後者の工程によりシスチン(ジスルフィド)結合が復元する。 【0003】 従来、毛髪のパーマネントウエーブ加工処理で使用される化合物は、チオグリコール酸、システイン、アセチルシステイン、およびこれらの塩類などの一般にケラチン還元物質ともいわれる化合物が使用されてきた。これら従来のケラチン還元物質ともいわれる化合物は、毛髪のパーマネントウエーブ加工用薬剤としてアルカリ性条件下で実用的な性能を有するため、多くのパーマ液はpH9.5程度のアルカリ性に調整されている。しかし、アルカリ性に調整されたパーマ液は、毛髪や頭皮の損傷を引き起こすことが知られている。さらに近年では、毛髪に対するパーマネントウエーブ加工処理を複数回、断続的に行なったり、染毛やブリーチなどと組合せたりする傾向があり、毛髪や頭皮の損傷度合いが増していることから、これらの不都合を解決するために中性から弱酸性のpH領域(pH3〜7.5、25℃)で使用可能なケラチン還元物質の開発が進められている。 【0004】 例えば、このようなpH領域で使用されるケラチン還元物質として、チオグリコール酸のモノグリセロールエステルの使用が検討されている(例えば、特許文献1)。また、チオグリコール酸エステルでみられる皮膚障害を解決する目的でメルカプトグリコール酸アミド誘導体およびメルカプト乳酸アミド誘導体の使用も検討されている(例えば、特許文献2、特許文献3)。さらには、弱酸性で効果を発揮するとされるシステアミンの使用も検討されている(例えば、特許文献4)。 【特許文献1】特開平08−291031号公報 【特許文献2】特表2000−507272号公報 【特許文献3】特表2003−528901号公報 【特許文献4】特開平03−271214号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1に提案されたチオグリコール酸モノグリセロールエステルは液状であり、取り扱い性、臭気に関しては優れているが、その構造中の水酸基に由来すると推定される感作性の報告もあり実用には至っていない。 【0006】 特許文献2に提案されたメルカプトカルボン酸アミドには、皮膚刺激性があることは既に知られており、また特許文献3に提案されたメルカプトカルボン酸アミド誘導体でも同様の感作性が懸念され、更には精製不足や保存中に遊離する原料アミンによる感作性、皮膚刺激性なども懸念されるという問題がある。 【0007】 特許文献4に提案されたシステアミンは、弱酸性〜酸性でのウエーブ性能は十分ではなく、更には、パーマネントウエーブ加工処理後の毛髪が独特の臭気を有するなど課題が多い。 【0008】 このように従来、提案されていたケラチン還元物質では、必ずしも所望のパーマネントウエーブ加工用薬剤は得られていないのが現状であった。 【0009】 かかる問題を解決するものとして、本出願人は既に、式(1)等で示される環状メルカプト化合物をケラチン還元性物質として含むパーマネントウエーブ加工用薬剤を提案した。このパーマネントウエーブ加工用薬剤によれば、毛髪や皮膚への刺激が少ない中性から弱酸性のpH領域において、既知の化合物よりも高いパーマネントウエーブ性能を有し、毛髪や皮膚に与える刺激を軽減しつつ毛髪に確実にパーマネントウエーブ加工処理を施すことができる。 【0010】 しかしながら、該パーマネントウエーブ加工用薬剤には他の成分との併用による改善の余地が残されていた。すなわち、該パーマネントウエーブ加工用薬剤に毛髪の損傷を補修しうる成分を配合することで、パーマネントウエーブ加工処理と同時に毛髪の損傷を補修し、処理後の毛髪の感触を改善するとともにツヤなどの外観の向上が期待できる。この改善処方は、健康な毛髪にパーマネントウエーブ加工処理を施す際の毛髪の損傷をより低減するだけでなく、既に損傷した毛髪に対して、毛髪の損傷を補修しながらパーマネントウエーブ加工処理を施すといった要求に応えられるという意味でも有用である。 【0011】 このため、本発明は、特に皮膚への刺激が少ない中性から弱酸性のpH領域においても、毛髪のパーマネントウエーブ加工やくせ毛直しなどの処理が可能であるとともに、処理後の毛髪の感触や外観を改善しうる毛髪処理用薬剤を提供することを目的とする。 【0012】 また、本発明は、上記改善処方のパーマネントウエーブ加工用薬剤や、上記毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として用いるパーマネントウエーブ加工方法を提供することをも目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0013】 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特定の環状メルカプト化合物と、ペプチドとを含有した毛髪処理用薬剤によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0014】 すなわち、本発明は、たとえば、以下の[1]〜[14]の事項を含む。 【0015】 [1]下記式(1)で示される化合物と、ペプチドとを含有することを特徴とする毛髪処理用薬剤; 【0016】 【化2】
【0017】 (Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸 素原子または硫黄原子を示す。Rはメルカプト基を有してもよい二価の有機残基を示す。)。 【0018】 [2]前記式(1)のXが、−O−、−NH−、−NCH3−または−S−であること を特徴とする上記[1]に記載の毛髪処理用薬剤。 【0019】 [3]前記式(1)のYが、酸素原子であることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の毛髪処理用薬剤。 【0020】 [4]前記式(1)のRが、アルキレン基であることを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0021】 [5]前記式(1)のRが、一つ以上のメルカプト基を有するアルキレン基であることを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0022】 [6]前記式(1)で示される化合物が、 2−メルカプト−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンおよび2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記[1]に記載の毛髪処理用薬剤。 【0023】 [7]前記式(1)で示される化合物が、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、0.2〜30%の量で含まれていることを特徴とする上記[1]〜[6]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0024】 [8]前記ペプチドが、平均分子量100〜50,000のペプチドであることを特徴とする上記[1]〜[7]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0025】 [9]前記ペプチドが、システイン残基を有することを特徴とする上記[1]〜[8]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0026】 [10]前記ペプチドが、0.1〜20質量%の量で含まれていることを特徴とする上記[1]〜[9]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0027】 [11]さらに水を含有していることを特徴とする上記[1]〜[10]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0028】 [12]薬剤のpHが4.0〜7.5であることを特徴とする上記[1]〜[11]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0029】 [13]パーマネントウエーブ加工用薬剤であることを特徴とする上記[1]〜[12]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤。 【0030】 [14]上記[1]〜[12]のいずれかに記載の毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として用いることを特徴とする毛髪のパーマネントウエーブ加工方法。 【発明の効果】 【0031】 本発明の毛髪処理用薬剤によれば、皮膚への刺激が少ない中性から弱酸性のpH領域において、毛髪のパーマネントウエーブ加工やくせ毛直しなどの処理が可能であるとともに、処理中に毛髪の損傷を補修できるため、処理後の毛髪の感触を改善するとともにツヤなどの毛髪の外観を向上できる。 【0032】 すなわち、本発明の毛髪処理用薬剤によれば、健康な毛髪に与える損傷をより低減するだけでなく、既に損傷している毛髪に対してもその損傷を補修しながら、パーマネントウエーブ加工やくせ毛直しなどの処理を行なうことができる。 【0033】 このため、本発明の毛髪処理用薬剤は、パーマネントウエーブ加工用薬剤として好適で あり、なかでも既にパーマネントウエーブ加工処理、染毛、ブリーチなどの履歴のある損傷した毛髪のパーマネントウエーブ加工用薬剤としてとくに好適である。 【0034】 したがって、本発明の毛髪処理用薬剤はパーマネントウエーブ加工用薬剤として、毛髪のパーマネントウエーブ加工方法に好適に用いられる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0035】 以下、本発明について具体的に説明する。 【0036】 本発明の毛髪処理用薬剤は下記式(1)で示される化合物と、ペプチドとを含有することを特徴としている。 【0037】 <環状メルカプト化合物> 本発明の毛髪処理用薬剤には、少なくとも下記式(1)で示される環状メルカプト化合物が含まれている。 【0038】 【化3】
【0039】 上記式(1)中、Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示し 、R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸素原子または硫黄原子を示す。Rはメルカプト基を有してもよい二価の有機残基を示す。 【0040】 R1としては、メチル基、エチル基が毛髪への浸透性向上の点で望ましい。さらに好ま しくは、R1がメチル基である。 【0041】 Xとしては、−O−、−NH−、−NCH3−または−S−であることが、水溶液とし て使用されることの多い毛髪処理用薬剤調製の際に水溶液への溶解度が比較的高く、液調製の点で好ましい。 【0042】 式(1)において、Yは酸素原子または硫黄原子を示すが、酸素原子が工業的な原料入手や取り扱い性の点でより好ましい。 【0043】 また、R2としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基などが例示され、な かでも水素原子、メチル基、エチル基が好適である。 【0044】 Rはメルカプト基(−SH)を有してもよい二価の有機残基を示す。Rは、二価の有機基であれば、特に限定されないが、アルキレン基が好ましい。アルキレン基としては、主鎖の炭素数が2〜6のアルキレン基が好ましい。また、分岐および/または側鎖を有して いてもよい。側鎖としては、アルキル基、アルケニル基などが挙げられる。 【0045】 また、Rがメルカプト基を有する場合、当該メルカプト基は1つであっても複数個であっても良いが、1個または2個が好ましい。とくに二価の有機残基としてはアルキレン基にメルカプト基が結合しているものが好ましい。また、アルキレン基へメルカプト基が結 合する位置に特に制限はない。メルカプト基は直接アルキレン基に結合していても、さらにアルキレン基などを介していてもよい(例えばメルカプトエチル基)。 【0046】 中でも、好ましいRとしては、工業的入手のしやすさの点でエチレン基、プロピレン基が挙げられる。 【0047】 式(1)で示される化合物の具体例としては、2−メルカプト−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4,4−ジメチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−(2−プロペニル)−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロチオラクトン、 2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−3−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロラクタム、 2−メルカプト−3−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メル カプト−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノチオラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノラクタム、2−メルカプト−8−オクタノラクトン、2−メルカプト−8−オクタノチオラクトン、2−メルカプト−8−オクタノラクタム、2−メルカプト−9−ノナラクトン、2−メルカプト−9−ノナチオラクトン、2−メルカプト−9−ノナラクタム、および、これらラクタム類のN−メチルあるいはN−エチル誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上組み合わせて用いてもよい。 【0048】 これらの中でも、2−メルカプト−4−ブチロラクトン(2−メルカプト−4−ブタノリド)、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムが、パーマネントウエーブ性能、毛髪のくせ毛直しやカール伸ばしなどの毛髪矯正性能および工業的な製造の観点で好ましい。 【0049】 これらの化合物は、既知の方法に準じて製造可能である。例えば、ラクトン化合物、ラクタム化合物をハロゲン化化合物としたのちにメルカプト基を導入することで合成できる。 【0050】 具体的には、メルカプトラクトン及びメルカプトチオラクトンは、市販のラクトンあるいはチオラクトンを使用して、J.Am.Chem.Soc.1945,.67.2218−2220に記載された方法により合成したハロゲン体、あるいは市販で入手可能なハロゲン体を用いて、さらにAnn.1960,639.146−56に記載された方法に準じて反応させることでラクトン誘導体が合成できる。 【0051】 メルカプトラクタム類は、J.Am.Chem.Soc.1958.80.6233−6237に記載された方法に準じて合成したハロゲン化合物を用いて、ラクトン類と同様にAnn.1960,639.146−56に記載された方法に準じて反応させることによりラクタム誘導体を合成できる。 【0052】 このような特定のメルカプト化合物を、毛髪処理用薬剤の成分として使用すると、毛髪に影響を与えない低pHで作用するとともに、良好なパーマネントウエーブ効果を発揮し、また、毛髪のくせ毛直しやカール伸ばしなどにも効果を発揮し、皮膚に対する影響も少ない。その理由は明確ではないものの、前記化合物の構造を有することで従来の還元剤よりも親油性が増し、毛髪への浸透性が向上すると共に、複素環を有していることによってメルカプト化合物が酸化されやすく、特に中性から弱酸性でより酸化されやすく、その結果、従来使用されていたメルカプト化合物と異なり、アルカリ性にせずとも還元剤として機能を発揮すると思料される。 【0053】 <ペプチド> 本発明の毛髪処理用薬剤には、上記環状メルカプト化合物のほかに、ペプチドが含まれている。 【0054】 毛髪は、その表面から内部に向かって順に、キューティクル(毛小皮)、コルテックス(毛皮質)、毛髄質(メデュラ)といった組織から構成されている。 【0055】 これら組織の主たる構成成分はタンパク質であり、なかでもケラチンが多く含まれているが、該タンパク質は、パーマネントウエーブ加工処理、くせ毛直しやカール伸ばしなどの毛髪矯正処理、染毛やブリーチなどに使用される、還元剤、酸化剤、アルカリ成分などによって、その一部がオリゴペプチドやアミノ酸に分解され、さらに変性されたりして、毛髪外に溶出するといわれている。しかも、上記還元剤、酸化剤、アルカリに加えて紫外線などの化学的刺激、さらにブラッシングなどの物理的刺激によって、毛髪表面のキューティクルが既に損傷を受けている場合にはその傾向が一層強まるといわれている。 【0056】 毛髪からタンパク質が溶出すると、毛髪から滑らかさや潤いが失われて、きしみやごわつきが発生したり、弾力が失われて、こしがなくなったりするといった感触の劣化や、ツヤがなくなるなどの外観の劣化が現れる。 【0057】 従来、このような毛髪の損傷を補修する成分として、コラーゲンやケラチンなどのタンパク質の加水分解物およびその誘導体を使用することが検討されている。しかしながら、このようなタンパク質加水分解物やその誘導体は、アルカリ性条件下では分解が促進され、アミノ酸まで分解されてしまうため、従来広く用いられているアルカリ性の毛髪処理用薬剤(たとえば、パーマネントウエーブ加工用薬剤)に配合しても、期待したほどの補修効果は得られなかった。 【0058】 これに対し、上述したように、本発明の毛髪処理用薬剤に用いられる特定のメルカプト化合物はアルカリ性にせずとも還元剤として機能することから、毛髪処理用薬剤を弱酸性から中性のpH領域に調整でき、タンパク質加水分解物やその誘導体による毛髪損傷補修効果を有効に発揮させることができる。 【0059】 具体的には、本発明の毛髪処理用薬剤には、毛髪損傷補修成分としてペプチドが配合されている。本明細書中、「ペプチド」とは、2個以上のアミノ酸がペプチド結合によって結合したものをいい、オリゴペプチドのみならず、タンパク質やタンパク質加水分解物などのポリペプチド、およびこれらの誘導体をも包含する広義の意味で用いられる。また、ペプチドは天然物、合成物の別を問わない。 【0060】 ペプチドの合成方法としては、「有機化学実験のてびき4(化学同人;1990年)、「新生物化学実験の手引き2(化学同人;1996年)にあるように、Boc-アミノ酸を用いる固相合成方法、あるいは、Fmoc-アミノ酸を用いる固相合成方法などがあるが、これらを自動 化したペプチド合成機によっても所望のペプチドを合成することができる。 【0061】 該ペプチドとしては、とくに限定されず、公知のものを使用することができる。具体的には、たとえば、グリシルグリシン、グリシルアラニン、グリシルアスパラギン、グリシルアスパラギン酸、グリシルセリン、グリシルトリプトファン、グリシルバリン、グリシルフェニルアラニン、グリシルチロシン、グリシルメチオニン、アラニルロイシン、アラニルセリン、アラニルバリン、アラニルフェニルアラニン、アラニルアラニン、アラニルイソロイシン、アラニルスレオニン、アラニルトリプトファン、ロイシルロイシン、ロイシルチロシン、ロイシルアラニン、バリルチロシン、シスチルグリシン、グリシルグリシルグリシン、グリシルロイシルチロシン、ロイシルグリシルグリシン、アラニルアラニルアラニン、ロイシルグリシルグリシン、テトラグリシン、グリシルロイシルグリシルロイ シン、グリシルロイシルグリシルグリシン、ペンタグリシン、ペンタアラニン、ヘキサチロシン、配列表の配列番号1に示したアミノ酸配列からなるオリゴペプチド、配列番号2に示したアミノ酸配列からなるオリゴペプチドなどのオリゴペプチド類; コラーゲン、絹タンパク、ゼラチン、エラスチン、ケラチン、フィブロイン、牛乳タンパク、畜肉タンパク、精巣タンパク、卵タンパク、酵母タンパクなどの動物性タンパク質の加水分解物; 小麦タンパク、大豆タンパク、大麦タンパク、コメタンパク、トウモロコシタンパク、ナタネタンパクなどの植物性タンパク質の加水分解物; α−ケラトース(市販品としては、たとえば、一丸ファルコス社製;PROTICUTE Uα( 平均分子量25,000〜45,000))、γ−ケラトース(市販品としては、たとえば、一丸ファ ルコス社製;PROTICUTE Hγ(平均分子量20,000〜40,000)); 化粧品種別配合成分規格(薬事日報社、厚生省薬務局審査課監修;1997年)に記載されている、加水分解ケラチン末、加水分解ケラチン液; 同じく化粧品種別配合成分規格(薬事日報社、厚生省薬務局審査課監修;1997年)に記載されている、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン液、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク液、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギタンパク液、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク液、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルクなどのカチオン化ポリペプチド誘導体; 上記タンパク質とシリル化剤、たとえば3−グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランとを反応させて得られるシリル化ポリペプチド誘導体; などが挙げられる。これらは、1種単独でも2種以上組み合わせて用いてもよい。 【0062】 なかでも、本発明では、平均分子量が通常100〜50,000、好ましくは100〜10,000、より好ましくは100〜5,000の範囲内にあるペプチドを用いることが望ましい。とくにペプチドの平均分子量が10,000以下であると、水溶液として使用されることの多い毛髪処理用薬剤調製の際に水溶液への溶解度が比較的高く、液調製の点で好ましい。 【0063】 該ペプチドの平均分子量は、以下のようにして求められる。 【0064】 高速液体クロマトグラフィーによる測定法では、カラムShodex Asahipak ODP-50 6D、 溶離液0.05% TFA(トリフルオロ酢酸;in CH3CN)、流速1ml/min、温度30℃、検出器UV(220nm)で分離を行い、分子量を算出することができる。また、上記ペプチドがポリペプチド またはその誘導体の場合には、Laemmliにより考案されたSDS−PAGEによる測定法 で、0.12mol/lトリス塩酸(pH6.8)、4.3% SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、30% グリセロール、10% 2−メルカプトエタノール、0.01% BPB(ブロモフェノールブルー)と混合 し100℃、5分処理した後、濃度勾配ポリアクリルアミドゲル(例えば第一化学薬品株式会社製)を用いて電気泳動を行い、分子量を算出することができる。なお、合成ペプチドの 場合は、その構成アミノ酸の分子量から算出するものとする。 【0065】 さらに、前記ペプチドはシステイン残基を有することが好ましい。毛髪の主たる構成タンパク質であるケラチンは、システインの2量体であるシスチンを他のタンパク質と比較して特異的に多く含有していることから、システイン残基を有するペプチドを本発明の毛髪処理用薬剤に配合することで、損傷した毛髪のシステイン残基と該ペプチドのシステイン残基とがシスチン結合を形成して、損傷により失われた毛髪の弾力を回復し、毛髪のこしを向上させると期待される。 【0066】 このように損傷した毛髪中のケラチンのシステイン残基とシスチン結合を形成するのに有利である点からは、システイン残基は該ペプチド中に少なくとも1残基含まれていればよいが、1〜50モル%程度含まれていることが好ましい。 【0067】 上記ペプチド中のシステイン残基の量は、下記の方法で求めることができる。 【0068】 ペプチドに4mol/lメタンスルホン酸を加えた試験管を真空封管し、110℃で24時間加水分解した後、水酸化ナトリウムで中和して、アミノ酸溶液を得る。これをニンヒドリンで発色させアミノ酸分析用高速液体クロマトグラフィーで各アミノ酸を分離定量することでペプチド中のシステイン残基の量を求める。 【0069】 <水> 本発明の毛髪処理用薬剤には、上述した成分を溶解あるいは分散させるための媒体として、上述した成分に加えて水が含まれていることが望ましい。 【0070】 本発明の毛髪処理用薬剤に用いることのできる水としては、とくに限定されないが、イオン交換水、蒸留水、精製水などの精製工程を経たものが好ましい。 【0071】 <その他> 本発明の毛髪処理用薬剤には、毛髪の加工性能を向上させる目的および使用形態に応じて、上述した成分以外の他の成分をさらに配合してもよい。該他の成分としては、pH調整剤、界面活性剤、膨潤剤、浸透促進剤、緩衝剤、油剤、増粘剤、湿潤剤、香料、染料、安定化剤、臭気マスキング剤などが挙げられる。 【0072】 pH調整剤としては、塩酸、リン酸などの無機酸、あるいはリン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等の無機酸塩;クエン酸、リンゴ酸、乳酸、コハク酸、シュウ酸などの有機酸、あるいはそのナトリウム塩;アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ剤が挙げられる。 【0073】 界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、両イオン性、非イオン性のいずれであってもよく、また、シリコーン系界面活性剤であっても、バイオサーファクタントであってもよい。このような界面活性剤としては公知のものが例示される。 【0074】 たとえば、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、ジソジウムアルキルアミドエチルスルホコハク酸エステル、α−スルホン化脂肪族アルキルエステル塩、ナトリウムN-メチル-N-オレ イルタウリン、ソジウムアルキルイセチネート、石油スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルメチルカルボン酸塩 、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などが例示される。 【0075】 また、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルグリコール、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノ(ジ)エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ひまし油、脂肪酸ジエテノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、トリアルキルアミンオキサイド等が挙げられる。 【0076】 カチオン性界面活性剤としては、第1〜3級脂肪アミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォリニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の塩、ポリエチレンポリアミン脂肪アミドの尿素縮合物の第4級アンモニウム塩などのハロゲン化物、オキソ酸塩、脂肪酸塩などが例示される。 【0077】 両イオン性界面活性剤としては、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチル アンモニオベタイン、N,N,N−トリメチル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N',N'−ジメチル−N'−β−ヒドロキシプロピレンアンモニオスルホベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニオベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリウニウム ベタインなどが例示される。 【0078】 シリコーン系界面活性剤としては、アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコンコポリマー、アモジメチコンなどのアミノ変性シリコーン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコンコポリオール(ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体)などが挙げられる。 【0079】 バイオサーファクタントとしては、サーファクチンのナトリウム塩が挙げられる。サーファクチンとは7分子のアミノ酸からなる環状ペプチドの親水性部位と、長い脂肪酸残基による疎水性部位とで構成され、環の両端には二個のカルボキシル基があり、全体として2価のアニオンチャージを持つ。環状ペプチドは2分子のD−ロイシンを含み、L−ロイシンがL−バリンまたはL−イソロイシンに置換されていてもよい。また脂肪酸には鎖長と分岐位置は適宜選択される。 【0080】 膨潤剤、浸透促進剤としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、尿素、ベンジルアミン、2−メチルピロリドンなどが挙げられる。 【0081】 緩衝剤としては、無機緩衝剤のほか、アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸を含む緩衝剤が挙げられる。 【0082】 油剤としては、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどが挙げられる。 【0083】 増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、トラガントガム、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコ ールなどの高級アルコール、カオリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシル酸、イソステアリン酸などの脂肪酸、ワセリンなどが挙げられる。 【0084】 湿潤剤としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトール、植物抽出エキス、ビタミン類、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン硫酸塩などが挙げられる。 【0085】 安定剤としては、過剰還元防止を目的として、還元化合物のジスルフィド体のほか、ジチオジグリコール酸などがあげられる。 【0086】 その他の添加剤としては、キレート剤として、エデト酸およびその金属塩、グルタミン酸4酢酸およびその金属塩、アスパラギン酸4酢酸およびその金属塩、プロピルジアミン4酢酸およびその金属塩などが挙げられる。 【0087】 また、本発明の毛髪処理用薬剤には、従来から知られているケラチン還元物質、たとえば、亜硫酸塩や亜硫酸水素塩のほか、チオグリコール酸およびそのモノグリセロールエステル、チオ乳酸、システイン、アセチルシステイン、システアミン、アシルシステアミンおよびそれらの塩類を併用してもよい。これらその他還元剤を併用する場合には、これらその他還元剤の量は、式(1)で示される環状メルカプト化合物との合計量に対して30質量%以下であることが望ましい。 【0088】 <毛髪処理用薬剤> 本発明の毛髪処理用薬剤は、少なくとも上記式(1)で示される環状メルカプト化合物と、ペプチドとを含有している。 【0089】 該毛髪処理用薬剤の具体的な態様としては、パーマネントウエーブ加工用薬剤、毛髪矯正剤などが好ましく挙げられる。毛髪矯正剤は、主として、毛髪のくせ毛直し、カール伸ばし、いわゆる寝ぐせの改善のほか、カール形成などにも好適に使用される薬剤であり、パーマネントウエーブ加工用薬剤で一般に行われる臭素酸塩や過酸化水素などの酸化剤による酸化処理を必要としない。毛髪矯正剤による処理後の毛髪は、通常は空気酸化によって酸化される。 【0090】 上記毛髪矯正剤の用途に特に制限はなく、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアウオーター、ヘアワックス、ヘアムース、頭髪用ジェルなどとして用いられる。これらの中では、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアウオーター、またはヘアムースからなる群より選ばれるいずれかの毛髪化粧料として好ましく用いられる。 【0091】 本発明の毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として使用する場合、上記式(1)で表される環状メルカプト化合物が還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、好ましくは0.2〜30%、より好ましくは1〜15%、さらに好ましくは1〜5%となる量で含有されている。環状メルカプト化合物の含有率がこの範囲にあれば、毛髪や皮膚へのダメージがなく、ウエーブ効率を高く保持することができる。 【0092】 還元物質の含有率が0.2%未満では、パーマネントウエーブ加工用薬剤としての性能が全くでない場合がある。一方、30%を越えると、モンゴロイド系人種の場合には、毛髪の極端な縮毛、キューティクルの部分剥離が促進されることで毛髪ダメージが大きくなることがある。 【0093】 なお、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)とは、チオグリコール酸還元力換 算とも言い、医薬部外品に関するパーマネントウエーブ用剤品質規格で施術ごとに定められたケラチン還元性物質濃度の表記法であり、下記の方法(I)〜(III)に準じて測定 された濃度である。 【0094】 (I)試料10mLを100mLのメスフラスコに取り、化粧品原料基準に適合する精製水(以下、単に「水」と記載する。)を加えて全量を100mLとし、これを試験溶液とする。 【0095】 (II)試験溶液20mLを正確に取り、水50mLおよび30%硫酸5mLを加え、穏やかに加熱し、5分間煮沸する。冷却後、0.1Nヨウ素液で滴定し、その消費量をAmLとする(指示薬:デンプン試液 3mL)。 【0096】 (III)得られた滴定結果を下式によりチオグリコール酸換算の含有率として算出する 。 【0097】 還元物質の含有率(チオグリコール酸として)(%)=0.4606×A なお、化粧品分類のパーマネントウエーブ用剤(カーリング剤)は、パーマネントウエーブ工業会で自主規制値を設定しており、同様の測定方法により使用量が規定されている。 【0098】 また、本発明の毛髪処理用薬剤を毛髪矯正剤として使用する場合、上記式(1)で表される環状メルカプト化合物は通常0.01〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%の量で含有される。上記環状メルカプト化合物の含有量がこの範囲にあれば、期待される毛髪矯正効果を充分に発揮することができる。 【0099】 その一方、環状メルカプト化合物の含有量が上記下限値未満では毛髪矯正効果がほとんど発揮されない場合があり、上記上限値を超えると臭気が強くなるので実用的でない場合がある。このように毛髪矯正剤として使用した場合は、毛髪への塗布後、櫛による整髪あるいは洗髪までの比較的短い時間で、くせ毛やカールの矯正ができ、さらに、毛髪のソフト感が向上する。その理由は、定かではないが、上記式(1)で示される環状メルカプト化合物を使用することによって、剤の親油性が増し、毛髪への浸透性が向上するために短時間で効果が現れると推定され、さらには、後述のように中性から弱酸性領域で使用されるために毛髪の損傷などがなくソフト感が得られるものと考えられる。 【0100】 さらに本発明の毛髪処理用薬剤には、前記ペプチドが、通常0.1〜20質量%、より好ましくは0.2〜10質量%、さらに好ましくは0.5〜5質量%の量で含まれている。 【0101】 このような量でペプチドが含まれていると、毛髪の損傷を抑制すると共に、既に損傷した毛髪の補修効果が有効に発揮される。 【0102】 さらに、本発明の毛髪処理用薬剤には、媒体として水が含まれていることが望ましいが、水の量は毛髪処理用薬剤の形態によって適宜調整することができる。 【0103】 たとえば、本発明の毛髪処理用薬剤が水溶液の場合には、水は通常50〜99.7質量%、好ましくは70〜98.8質量%、より好ましくは80〜95質量%の量で毛髪処理用薬剤に含まれているとよい。 【0104】 また、本発明の毛髪処理用薬剤が乳化した系の場合には、水は通常50〜95質量%、好ましくは50〜90質量%、より好ましくは50〜80質量%の量で毛髪処理用薬剤に含まれているとよい。 【0105】 なお、上述したように、本発明の毛髪処理用薬剤には、特定の環状メルカプト化合物、ペプチド、媒体のほかに、その他の成分が本発明の効果を損なわない範囲内の量で含まれていてもよい。 【0106】 本発明の毛髪処理用薬剤を調製する方法は特に限定されず、上述した各成分を、公知の方法で媒体に溶解あるいは分散させればよい。媒体としては水が好ましい。 【0107】 本発明の毛髪処理用薬剤は、上記式(1)で示される環状メルカプト化合物と、上記ペプチドとを含有している限り、特にその形態に制限はなく、例えば、液状、泡状、ゲル状、クリーム状、ペーストなどの種々の形態で使用可能である。そして、その形態によって液タイプ、スプレータイプ、エアゾールタイプ、クリームタイプ、ゲルタイプ等、種々のタイプの薬剤として使用できる。 【0108】 本発明の毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤と使用する場合、そのpHについては特に制限は無く、pH9程度のアルカリ性で使用しても良いが、好ましくはpH2.5〜8.7、更に好ましくはpH3.5〜8.0、もっとも好ましくはpH4.0〜7.5の範囲で使用することが望ましい。 【0109】 すなわち、本発明の毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤と使用した場合には、パーマネントウエーブ加工用薬剤はアルカリ性であってもパーマネントウエーブ加工効果があるものの、中性から弱酸性の方がその効果が大きくなる。 【0110】 薬剤のpHが上記範囲にあると、皮膚刺激性が少なく、毛髪や頭皮の損傷を引き起こす原因とならない上、毛髪補修成分として配合したペプチドの分解を抑制し、剤中に安定に存在させておくことができる。また、本発明に係わる薬剤は、pHを上記範囲内として使用してもパーマネントウエーブ加工の実用的な性能を発揮することができる。なお、上記範囲内に薬剤のpHを制御するには、例えば上記pH調整剤を薬剤に添加するなどすればよい。 【0111】 また、本発明の毛髪処理用薬剤を該毛髪矯正剤として使用する場合にも、アルカリ性側で使用できることは言うまでもないが、従来の毛髪処理剤で使用されているpHよりも低い、弱酸性から中性領域で使用可能であり、むしろ該pH領域でより一層優れた毛髪矯正効果を示す。使用するpHについては特に制限はないが、好ましくはpH2.5〜9.0、更に好ましくはpH3.5〜8.0、特に好ましくはpH4.0〜7.5である。pHが上記範囲にあると、皮膚刺激性が少なく、毛髪の損傷などを引き起こす原因となりにくい上、毛髪補修成分として配合したペプチドの分解を抑制し、剤中に安定に存在させておくことができる。 【0112】 <パーマネントウエーブ加工方法> 本発明のパーマネントウエーブ加工方法は、上述した毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として使用する限り、その使用方法は特に制限されるものではないが、例えば、毛髪に対するパーマネントウエーブ加工処理の方法としては、下記(1)〜(4)の工程を有する方法が挙げられる。なお、パーマネントウエーブ加工処理とは、パーマネントウエーブ形成処理、パーマネントウエーブ加工処理によるウエーブのばし処理および縮毛矯正処理を含めたものをいう。 (1)パーマネントウエーブ加工用薬剤を毛髪に湿潤し、毛髪に型付けをするためのロッドで巻き込む。なお、縮毛矯正の際には、ロッドを使用しない。また、水巻などで毛髪を固定してからパーマネントウエーブ加工用薬剤を湿潤しても良い。 (2)薬剤を湿潤した後、室温にて放置する。その際、30℃から40℃程度の温度に加温することが好ましい。 (3)酸化剤を含有する組成物によって環状メルカプト化合物を酸化し、毛髪を固定する 。 (4)固定した毛髪からロッドを取り外し、毛髪を洗浄、シャンプー処理をし、乾燥する。 【0113】 なお、(3)で使用する酸化剤としては、一般的に使用される臭素酸ナトリウムの3〜8質量%程度の水溶液や過酸化水素、過ホウ酸ナトリウムなどの希釈液が使用できる。 【0114】 本発明では、上述した毛髪処理用薬剤をパーマネントウエーブ加工用薬剤として使用しているので、感作性も弱く、皮膚や毛髪に与える損傷が少ない上、毛髪の損傷を修復しながら処理をするため、毛髪の感触やツヤなどの外観を改善しつつ、確実にパーマネントウエーブ加工を毛髪に付与することができる 以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【実施例】 【0115】 [合成例1] 2−メルカプト−4−ブチロラクトンの製造 70%水硫化ナトリウム(49g、0.6mmol、純正化学株式会社製)をメチルアルコール(500g、純正化学社製、特級)と精製水(蒸留後にイオン交換フィルターを通した水、500g)に溶解した。溶解した液を撹拌しながら氷冷下にて10℃以下まで冷却した。冷却した溶液に2−ブロモ−4−ブチロラクトン(100g、0.6mol、東京化成株式会社製)を約30分かけて滴下した。滴下完了後の液を10分間撹拌した後に、反応液を減圧下で約半量となるまで濃縮した。濃縮した液に、酢酸エチル(500mL、純正化学社製、特級)を加えて抽出した。得られた水相を酢酸エチル(500mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、減圧下に濃縮、蒸留精製することで2−メルカプト−4−ブチロラクトン(23g、bp.94℃/0.3kPa、収率32%)を得た。 【0116】 [合成例2] 2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンの製造 (1)2−ブロモ−4−ブチロチオラクトンの製造 4−ブチロチオラクトン(10g、0.098mol、アルドリッチ社)を酢酸エチル(90g、純正化学株式会社製)に溶解し、63℃に加温した。臭素(18g、0.11mol、純正化学株式会社製)を滴下ロートより15分で滴下した。滴下完了後、反応液を24時間、63℃で撹拌した。 【0117】 反応後の反応液を室温まで冷却後、水(50g)を少しずつ加えて10分間撹拌した。更に、酢酸エチルを100g加えて抽出した。 【0118】 有機相の分離により得られる水相を酢酸エチル(100mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウム(純正化学株式会社製)にて乾燥後、硫酸ナトリウムをろ過除去した有機相を減圧下に濃縮・蒸留することで、2−ブロモ−4−ブチロチオラクトン(7g、bp.62℃/0.2kPa、収率37%)を得た。 (2)2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンの製造 2−ブロモ−4−ブチロラクトンに代えて、上記(1)で得られた2−ブロモ−4−ブチロチオラクトン(7g、0.037mol)を使用したほかは、合成例1の手順に準じて反応させた。反応後の液を蒸留精製し、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン(2.2g、bp.62℃/0.2kPa、収率45%)を得た。 【0119】 [合成例3] 配列番号1に示したアミノ酸配列からなるオリゴペプチドの合成 ペプチド合成機(433A;ABI社製)を用い、Fmoc法により、配列表の配列番号1に示し たアミノ酸配列からなるオリゴペプチド(平均分子量384)を合成した。 【0120】 [合成例4] 配列番号2に示したアミノ酸配列からなるオリゴペプチドの合成 ペプチド合成機(433A;ABI社製)を用い、Fmoc法により、配列表の配列番号2に示し たアミノ酸配列からなるオリゴペプチド(平均分子量487)を合成した。得られたオリゴペプチドはシステイン残基を17モル%含有していた。 【0121】 [実施例1〜実施例5] 下記の方法でパーマネントウエーブ加工用薬剤の第1液および第2液を調製し、これらを用いて毛髪にパーマネントウエーブ加工処理を行い、官能評価試験を行った。 パーマネントウエーブ加工用薬剤の第1液の調製 100mLのポリエチレン製容器に、それぞれ表1、表3、表5の組成に従い、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、2−メルカプト−4−ブチロラクトン、または、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、ペプチド、精製水(蒸留後にイオン交換フィルターを通した水)を加えてよく混合し、モノエタノールアミンと精製水を徐々に加えてpHを調整 しながら、全量100gのパーマネントウエーブ加工用薬剤の第1液を得た。 パーマネントウエーブ加工用薬剤の第2液の調製 臭素酸ナトリウム7gおよび精製水93gを混合してパーマネントウエーブ加工用薬剤の第2液を得た。 パーマネントウエーブ加工処理および官能評価試験 毛髪(長さ約20cm)50本からなる毛束を、長さ10cm、直径1cmのロッドに巻きつけた。次いで、40℃に加温した上記パーマネントウエーブ加工用薬剤の第1液に、ロッドに固定した毛束を20分間浸した。その後、第1液から取り出した毛束から液が滴らない程度に軽く拭き取りとった。 【0122】 この毛束に上記パーマネントウエーブ加工用薬剤の第2液を湿潤させて、25℃のもと、10分間放置した。その後、流水を用いて毛束を洗浄し、ロッドから外した後、乾燥した。 【0123】 このようにして得られた乾燥毛束のつや、こし、滑らかさ、潤いを評価パネラー10名で評価した。評価は、優れている3点、普通2点、劣る1点で10名の平均を結果として表2、表4、表6にそれぞれ示す。 【0124】 [比較例1〜3] それぞれ表1、表3、表5の組成に従ったほかは、実施例1〜5と同様にして、パーマネントウエーブ加工用薬剤の第1液および第2液を調製し、これらを用いて毛髪にパーマネントウエーブ加工処理を行い、官能評価を行った。結果を、表2、表4、表6にそれぞれ示す。 【0125】 【表1】
【0126】 【表2】
【0127】 【表3】
【0128】 【表4】
【0129】 【表5】
【0130】 【表6】
【0131】 表2および表4より、実施例1〜3では、比較例1〜2と比べて、全ての項目が改善されており、毛髪全体の感触が改善されていることがわかる。なかでも、とくに潤いで大きな改善が見られる。 【0132】 また、表6より、実施例4〜5では、比較例3と比べて、全ての項目が改善されており、毛髪全体の感触が改善されていることがわかる。なかでも、とくにシステイン残基を有するオリゴペプチドを用いた実施例5については、こしで大きな改善が見られる。 【配列表フリ−テキスト】 【0133】 毛髪の損傷補修成分として作用するよう、大きさとアミノ酸組成に基づき設計されたペプチドである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002004 【氏名又は名称】昭和電工株式会社 【住所又は居所】東京都港区芝大門1丁目13番9号
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| 【出願日】 |
平成17年5月11日(2005.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081994 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 俊一郎
【識別番号】100103218 【弁理士】 【氏名又は名称】牧村 浩次
【識別番号】100107043 【弁理士】 【氏名又は名称】高畑 ちより
【識別番号】100110917 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 亨
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| 【公開番号】 |
特開2006−315978(P2006−315978A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月24日(2006.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−138727(P2005−138727) |
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