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【発明の名称】 化粧料用油剤及びこれを配合する化粧料
【発明者】 【氏名】宮路 由紀子
【住所又は居所】大阪府泉大津市臨海町1丁目20番 阪本薬品工業株式会社研究所内

【氏名】今西 潤
【住所又は居所】大阪府泉大津市臨海町1丁目20番 阪本薬品工業株式会社研究所内

【氏名】寺田 玲子
【住所又は居所】大阪府泉大津市臨海町1丁目20番 阪本薬品工業株式会社研究所内

【氏名】野口 安則
【住所又は居所】大阪府泉大津市臨海町1丁目20番 阪本薬品工業株式会社研究所内

【要約】 【課題】体温付近で直ちに溶融する事で、容易に皮膚表面に保護膜を形成させ、皮膚表面からの水分蒸散を(角層水分の減少)抑制すると共に、油性感を抑えた化粧料用油剤に関するものであり、またこれを配合する化粧料を提供する。

【解決手段】(1)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと(2)炭素数6〜24の飽和脂肪酸及び(3)植物油脂と炭素数2〜12の二塩基酸の混合物であり、植物油脂の鹸化価から分子量を算出し、それを以て1モルとした時、植物油脂と二塩基酸との割合が、モル比で10:0.5〜2.5である混合物からなり、且つ(1)の1モルに対して、(2)と(3)の合計が、(n+2)×0.75モル以上であり、同時に(2)に対する(3)のモル比を2.0以下の範囲としたエステル化反応生成物である化粧料用油剤及び、これを配合した化粧料を用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと
(2)炭素数6〜24の飽和脂肪酸及び
(3)植物油脂と炭素数2〜12の二塩基酸の混合物であり、植物油脂の鹸化価から分子量を算出し、それを以て1モルとした時、植物油脂と二塩基酸との割合が、モル比で10:0.5〜2.5である混合物からなり、且つ(1)1モルに対して、(2)と(3)の合計が、(n+2)×0.75モル以上であり、同時に(2)に対する(3)のモル比を2.0以下の範囲としたエステル化反応生成物である化粧料用油剤。
(ここでnは(1)グリセリン及び/又はポリグリセリンの平均重合度を示す。)
【請求項2】
請求項1記載の化粧料用油剤を配合する化粧品。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、体温付近で直ちに溶融する事で、容易に皮膚表面に保護膜を形成させ、皮膚表面からの水分蒸散(角層水分の減少)を抑制すると共に、油性感を抑えた化粧料用油剤に関するものであり、またこれを配合する化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧料用油剤は、主に皮膚の保護作用や角層水分保持効果、またクリーム・乳液等の乳化物の稠度の調整(濃厚感を出すことによるリッチ感の付与)を目的に配合され、化粧料の分野では広範囲に使用されている。中でも、体温付近で直ちに溶融する低融点油剤は製剤の保形性(クリームの硬さ保持、乳液の粘度保持)と共に、それを配合した化粧料を皮膚に塗布した場合、直ちに体温で溶融し、セタノールやステアリルアルコール等の高級アルコール、蜜蝋、キャンデリラロウ等のロウ類や水添の硬化油等の高融点油剤に比べ、ノビが重くなる事がなく、更には油性感も少ない事から、好まれており、化粧料の分野では広く使用されていた。例えば、ワセリンやラノリン等は、上記機能を有しているだけでなく、皮膚へ塗布した場合の親和性や付着性、化粧料へのリッチ感付与効果等が優れている事から、基礎化粧品、メイクアップ化粧料及び毛髪化粧料等、幅広い分野で使用されてきた。しかし、ワセリンを含む石油系の油剤は、通気性が悪いとされており、皮膚呼吸を妨げ皮膚に対して悪影響を及ぼす懸念があると言われている。一方ラノリンは、通気性が良好な油剤であることが知られており、化粧品のみならず軟膏類等、幅広い分野で使用されてきた。しかし、動物由来の油脂に特徴的な色及び臭いの問題や、その他最近の世界的な動物愛護や自然保護の風潮から、ラノリンの使用が敬遠されているのが実情である。これら以外の低融点油剤としては、馬油、カカオ脂やシア脂等も挙げられるが、天然物である為、品質が一定せず、また長時間の内に酸敗する等の性質があるので、化粧料用として直接使用されることは殆ど無い油剤である。こうした背景から、低融点での化粧料用油剤の開発が行われている。例えば、特許文献1に記載されている組成物は、低融点であり、安全性や使用面の点が良好であると報告されているが、油剤として必要な、角層水分の保持に関する記載はなく、化粧料用油剤としては満足できるものとは言えない。
【特許文献1】特願2000−551723
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、体温付近で直ちに溶融する事で、容易に皮膚表面に保護膜を形成させ、皮膚表面からの水分蒸散(角層水分の減少)を抑制すると共に、油性感を抑えた化粧料用油剤に関するものであり、またこれを配合する化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、グリセリン及び/又は特定のポリグリセリンと、特定の飽和脂肪酸および植物油脂と炭素数2〜12の二塩基酸の混合物とのエステル化反応生成物が、上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、(1)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと(2)炭素数6〜24の飽和脂肪酸及び(3)植物油脂と炭素数2〜12の二塩基酸の混合物であり、植物油脂の鹸化価から分子量を算出し、それを以て1モルとした時、植物油脂と二塩基酸との割合が、モル比で10:0.5〜2.5である混合物からなり、且つ(1)の1モルに対して、(2)と(3)の合計が、(n+2)×0.75モル以上であり、同時に(2)に対する(3)のモル比を2.0以下の範囲としたエステル化反応生成物である化粧料用油剤に関するものである。
(ここでnは(1)グリセリン及び/又はポリグリセリンの平均重合度を示す。)
【発明の効果】
【0005】
本発明の化粧料用油剤は、体温付近で直ちに溶融し、容易に皮膚表面に保護膜を形成させ、皮膚表面からの水分蒸散(角層水分の減少)を抑制すると共に、油性感を抑えた化粧料用油剤であり、これを配合することで、エモリエント性に優れ、且つ油性感の無い優れた化粧料を提供出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
本発明で使用する、(1)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンとしては、通常化粧品に使用されるグリセリンであり、また、そのグリセリンを原料とし、脱水縮合反応し得たポリグリセリン、例えばジグリセリン、トリグリセリンの事を指し、これらの一種又は二種以上を用いる。平均重合度が15を超えると反応が困難となり好ましくない。
【0008】
また、(2)炭素数6〜24の飽和脂肪酸については特に限定はなく、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の直鎖脂肪酸や、エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等の分枝脂肪酸が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いる。不飽和脂肪酸を用いた場合、得られるエステル化反応生成物の色相及び臭気が悪いものとなり好ましくない。
【0009】
更に、(3)を構成する植物油脂としては、化粧品原料として用いられているものであれば、特に限定はない。化粧品グレードのものを使用すれば、得られる化粧料用油剤の色相や臭気が良くなり好ましい。例えば、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、サザンカ油、茶油、ツバキ油、ヒマシ油、ヘーゼルナッツ油、メドゥフォーム油、ラッカセイ油、パーシック油等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いる。
【0010】
また、上記植物油脂と混合する二塩基酸は、炭素数2〜12のものであり、より好ましくは炭素数10のセバシン酸である。炭素数2〜12の二塩基酸であれば、一種又は二種以上用いても良い。また、植物油脂の鹸化価から分子量を算出し、それを以て1モルとした時、植物油脂と二塩基酸との割合が、モル比で10:0.5〜2.5、好ましくは10:0.8〜1.2となるように混合する。二塩基酸量がその範囲より多い場合は、反応制御が困難となる。逆に、二塩基酸量がその範囲より少ない場合は、反応物が液化し、本発明の目的である体温付近で直ちに溶融する機能を失う為、好ましくない。
【0011】
本発明の化粧料用油剤は、(1)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと(2)炭素数6〜24の飽和脂肪酸及び(3)植物油脂と炭素数2〜12の二塩基酸の混合物であり、植物油脂の鹸化価から分子量を算出し、それを以て1モルとした時、植物油脂と二塩基酸との割合が、モル比で10:0.5〜2.5である混合物からなり、且つ(2)に対する(3)のモル比が2.0以下、好ましくは1.5以下の範囲である。モル比が2.0を超えると、反応途中にゲル化物が生成し、他の油剤との相溶性が無くなり、好ましくない。また、モル比が0で無い場合、つまり植物油脂と二塩基酸から成る混合物を反応に用いる場合、得られる化粧料用油剤は、従来の固体油脂が有する、液体油を増粘させる機能を新たに付与することが出来、クリーム・乳液等のエマルションの増粘や、製剤の保形性に関して優れた機能を発揮することが出来る。また、(1)の1モルに対して、(2)と(3)の合計が、(n+2)×0.75モル以上、好ましくは(n+2)×0.80モル以上の範囲とする。(ここでnは、(1)グリセリン及び/又はポリグリセリンの平均重合度を示す。)ここで、(n+2)×0.75に満たないものでは、残存する水酸基数が増え、油剤としての機能が失われ、目的のものが得られず好ましくない。
【0012】
本発明における化粧料用油剤の製造方法は、以下の方法で行うことが出来る。各成分を上記条件を満たす様に仕込み、水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒を加えた後、常圧もしくは減圧下において、常法に従ってエステル化反応を行う。
【0013】
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0014】
<実施例1>
エステル化生成物は以下のように合成した。
ジグリセリン140.3gとベヘン酸748.6g、マカデミアナッツ油1521.3g、セバシン酸35.9gを反応容器に入れ、0.5gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、7時間反応を行い、化粧料用油剤2400.0gを得た。
【0015】
<実施例2>
グリセリン142.8gと2−エチルヘキサン酸436.4g、ベヘン酸290.7gを反応容器に入れ、0.16gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、9時間反応を行い、化粧料用油剤800.0gを得た。
【0016】
<実施例3>
デカグリセリン85.8gとパルミチン酸261.0g、オリーブ油500.0g、アジピン酸5.0gを反応容器に入れ、0.83gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、10時間反応を行い化粧料用油剤832.2gを得た。
【0017】
<比較例1>
ジグリセリン55.3gとベヘン酸147.6g、マカデミアナッツ油300.0g、セバシン酸7.1gを反応容器に入れ、0.10gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、7時間反応を行い、エステル化生成物501.0gを得た。
【0018】
<比較例2>
デカグリセリン175.4gとベヘン酸78.8g、オレイン酸587.4gを反応容器に入れ、0.4gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、8時間反応を行い、エステル化生成物800.0gを得た。
【0019】
<比較例3>
トリグリセリン33.6gとベヘン酸133.5g、マカデミアナッツ油300.0g、セバシン酸18.48gを反応容器に入れ、0.14gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において240℃、7時間反応を行ったが、反応途中でゲル化した為反応を中断した。
【0020】
(評価方法)
(融点)
実施例、比較例で得た化粧料用油剤(エステル化反応生成物)の融点を測定した。尚、測定方法は粧原基一般試験法融点測定法、第1法(透明融点)に従い測定した。その結果を表1に示す。
【0021】
(角層水分蒸散量及び油性感)
実施例、比較例で得た化粧料用油剤(エステル化反応生成物)を皮膚に塗布した場合の、その皮膚の角層水分蒸散量を測定した。尚、健常女性パネラー20名の上腕内側部4×4cmの範囲に対し、0.03gを均一に塗布し、塗布前の経皮水分蒸散量(TEWL)及び、塗布6時間後の経皮水分蒸散量をTewameter(Courage+Khazaka社製)にて測定した。同時に塗布後の油性感についても、スクワランを対照品とし、以下の評点に従い評価した。尚、パネラーの中で、最も多かった評点を表1に示す。
(評 点)
○:スクワランと同等である(良好である)
△:スクワランよりやや油性感がある(やや悪い)
×:スクワランより油性感が強い(悪い)
【0022】
(色相及び臭気)
実施例、比較例で得た化粧料用油剤(エステル化反応生成物)を、健常女性パネラー20名により、色相及び臭気について以下の評点に従い官能評価した。尚、パネラーの中で、最も多かった評点を表1に示す。
(評 点)
○:色や臭気が殆ど無い
△:僅かに色や臭気がある
×:外観が黄色や褐色を呈し、不快な臭気が強い
【0023】
【表1】


【0024】
(官能評価)
20名の健常女性パネラーに下記調製の化粧料を使用してもらい、配合実施例1と配合比較例1のエモリエントクリーム、配合実施例2と配合比較例2のミルキーローション、配合実施例3と配合比較例3のファンデーション、配合実施例4と配合比較例4のヘアワックスを直接比較し、「ノビ」、「エモリエント性」、「油性感の無さ」について官能評価した。尚、各評価項目を5点満点とし、20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した。その結果を表2に示す。
(評価基準)
◎:4.5点以上(非常に良好である)
○:4.0点以上4.5点未満(良好である)
△:3.0点以上4.0点未満(やや悪い)
×:3.0点未満(悪い)
【0025】
(1)配合実施例1 エモリエントクリーム
A相 (重量%)
実施例1の化粧料用油剤 5.00
スクワラン 7.50
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.00
ステアリン酸 3.50
モノステアリン酸グリセリン 2.00
トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 5.00
B相
グリセリン 7.00
10%−水酸化カリウム水溶液 1.00
精製水 67.00
A相を80℃にて溶解し、これに80℃に加温したB相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してエモリエントクリームを得た。
【0026】
(2)配合実施例2 ミルキーローション
A相 (重量%)
実施例2の化粧料用油剤 2.50
モノオレイン酸デカグリセリル 1.00
B相
1%−カルボキシビニルポリマー 5.00
10%−水酸化カリウム水溶液 1.00
1,3−ブチレングリコール 5.00
グリセリン 2.00
精製水 83.50
A相を80℃にて溶解し、これに80℃に加温したB相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してミルキーローションを得た。
【0027】
(3)配合実施例3 油性ファンデーション(スティックタイプ)
A相 (重量%)
実施例3の化粧料用油剤 15.00
固形パラフィン 7.50
マイクロクリスタリンワックス 7.00
リンゴ酸ジイソステアリル 5.00
オレイン酸フィトステリル 5.00
精製水 10.00
B相
カオリン 23.00
酸化チタン 23.00
ベンガラ 1.00
黄酸化鉄 3.00
黒酸化鉄 0.50
A相を85℃にて加温して均一溶解した後、これに予め混合粉砕したB相を攪拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。脱気後70℃で型に流し込み急冷して、油性ファンデーションを得た。
【0028】
(4)配合実施例4 ヘアワックス
A相 (重量%)
実施例1の化粧料用油剤 10.00
ホホバワックス 3.00
ワセリン 3.00
スクワラン 2.00
セチルアルコール 1.50
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.00
B相
ジグリセリン 5.00
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.00
2%アクリル酸・メタクリル酸アルキル
共重合体水溶液 18.00
2%カルボキシビニルポリマー水溶液 5.00
10%水酸化カリウム水溶液 1.80
精製水 46.70
A相及びB相を80℃にて溶解し、B相にA相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してヘアワックスを得た。
【0029】
(1)配合比較例1 エモリエントクリーム
A相 (重量%)
比較例1のエステル化反応生成物 5.00
スクワラン 7.50
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.00
ステアリン酸 3.50
モノステアリン酸グリセリン 2.00
トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 5.00
B相
グリセリン 7.00
10%−水酸化カリウム水溶液 1.00
精製水 67.00
A相を80℃にて溶解し、これに80℃に加温したB相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してエモリエントクリームを得た。
【0030】
(2)配合比較例2 ミルキーローション
A相 (重量%)
比較例1のエステル化反応生成物 2.50
モノオレイン酸デカグリセリル 1.00
B相
1%−カルボキシビニルポリマー 5.00
10%−水酸化カリウム水溶液 1.00
1,3−ブチレングリコール 5.00
グリセリン 2.00
精製水 83.50
A相を80℃にて溶解し、これに80℃に加温したB相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してミルキーローションを得た。
【0031】
(3)配合比較例3 油性ファンデーション(スティックタイプ)
A相 (重量%)
比較例1のエステル化反応生成物 15.00
固形パラフィン 7.50
マイクロクリスタリンワックス 7.00
リンゴ酸ジイソステアリル 5.00
オレイン酸フィトステリル 5.00
精製水 10.00
B相
カオリン 23.00
酸化チタン 23.00
ベンガラ 1.00
黄酸化鉄 3.00
黒酸化鉄 0.50
A相を85℃にて加温して均一溶解した後、これに予め混合粉砕したB相を攪拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。脱気後70℃で型に流し込み急冷して、油性ファンデーションを得た。
【0032】
(4)配合比較例4 ヘアワックス
A相 (重量%)
ラノリン 10.00
ホホバワックス 3.00
ワセリン 3.00
スクワラン 2.00
セチルアルコール 1.50
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.00
B相
ジグリセリン 5.00
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.00
2%アクリル酸・メタクリル酸アルキル
共重合体水溶液 18.00
2%カルボキシビニルポリマー水溶液 5.00
10%水酸化カリウム水溶液 1.80
精製水 46.70
A相及びB相を80℃にて溶解し、B相にA相を徐々に添加していき乳化した。乳化後、35℃まで冷却してヘアワックスを得た。
【0033】
【表2】


【0034】
配合実施例1〜4の化粧料は、配合比較例1〜4のものに比べ「ノビ」、「エモリエント性」、「油性感の無さ」の使用性について優れていることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の化粧料用油剤は、ミルキーローション、乳液、クリーム、エッセンス(美容液)等の基礎化粧品や固形ファンデーション、乳化型ファンデーション、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、粉おしろい等のメイク化粧料、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアセット化粧料等の毛髪化粧料等、幅広い用途に利用が可能なものである。また、本発明品を化粧料に配合することにより、ノビの軽さ、エモリエント性の付与、油性感の無さ等、使用感の優れたものが開発できる。
【出願人】 【識別番号】390028897
【氏名又は名称】阪本薬品工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区淡路町1丁目2番6号
【出願日】 平成17年5月11日(2005.5.11)
【代理人】 【識別番号】300088360
【氏名又は名称】田村 克之

【公開番号】 特開2006−315975(P2006−315975A)
【公開日】 平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願番号】 特願2005−138503(P2005−138503)