| 【発明の名称】 |
フキタンポポ抽出物を含有した生活習慣病予防または改善剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】小島 肇夫 【住所又は居所】名古屋市西区鳥見町2丁目7番地 日本メナード化粧品株式会社総合研究所内
【氏名】中田 悟 【住所又は居所】名古屋市西区鳥見町2丁目7番地 日本メナード化粧品株式会社総合研究所内
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| 【要約】 |
【課題】副作用のない食品の中で、高血圧、高血糖や高脂血症、血液流動性の低下、肥満、アレルギー症状等の生活習慣病を予防または改善する作用のある有用な物質が望まれていた。
【解決手段】本発明は、生活習慣病の予防または改善剤、あるいは飲食品として、キク科のカントウ属の植物であるフキタンポポの抽出物を提供するものである。この抽出物は効果が報告されているクロロゲン酸、カフェ酸を含み、それらの同等量より効果が高く、安定かつ、製剤化も容易である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする高血圧予防または改善剤。 【請求項2】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする高血糖予防または改善剤。 【請求項3】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする高脂血症予防または改善剤。 【請求項4】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする血液流動性低下予防または改善剤。 【請求項5】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする抗肥満剤。 【請求項6】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする抗アレルギー剤。 【請求項7】 フキタンポポ抽出物を含有することを特徴とする生活習慣病予防または改善剤。 【請求項8】 フキタンポポ抽出物の抽出部位が葉であることを特徴とする請求項第7項目記載の生活習慣病予防または改善剤。 【請求項9】 請求項第7または8項目記載の生活習慣病予防または改善剤を含有することを特徴とする飲食品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、フキタンポポ抽出物(特に、葉が好ましい)を含有する高血圧、高血糖、高脂血症、血液流動性の低下、肥満、アレルギー等の生活習慣病の予防または改善剤、あるいは飲食品への応用に関するものである。 【0002】 その利用分野は、口腔用組成物、その他、健康食品等一般的な飲食品類への利用が挙げられる。 【背景技術】 【0003】 日本人の死因の第二位は心筋梗塞、狭心症等の心疾患、第三位は脳梗塞、脳出血等の脳血管疾患である。これらの原因は、高血圧、高血糖や高脂血症、血液流動性の低下、肥満によるものと考えられている。これらの症状は、遺伝的な原因の他に、食生活、環境に大きく起因することから、生活習慣病と言われている。また、患者が増えている花粉症、アトピー性皮膚炎も生活習慣病に含まれる(非特許文献1)。 【0004】 【非特許文献1】厚生労働省大臣官房統計情報部「人口動態統計」2002年 【0005】 なんらかの原因で血管の内膜が傷つくと、隙間にコレステロールがアテロームとして溜まる。高脂血症であるとアテロームができやすくなる。これにより、動脈の壁が厚くなり、動脈硬化につながり、血管の内側も狭くなって、血流が悪くなる。この時、血圧が高い、血糖値が高い、血液の流動性が低いと血管の状態が悪化し、内膜が破裂すると、傷を塞ごうと血小板が集まってくる。これが血栓となって血管を詰まらせ、梗塞となる。梗塞を防ぐためには、高血圧、高血糖や高脂血症、血液流動性の低下、肥満等を改善する必要がある(非特許文献2)。 【0006】 【非特許文献2】ブルーバックス「コレステロール常識」ウソ・ホント、2005年、講談社 【0007】 アレルギー症状には、花粉症、アトピー性皮膚炎のように患者が増えている疾患もあれば、少数ではあるが、アナフィラキシーショックのように生命を脅かす病気も知られている(非特許文献3)。 【0008】 【非特許文献3】家庭の医学、講談社、1991年 【0009】 高血圧症を改善するため、降圧剤が使われる。降圧剤は多くの種類があり、血圧の高さ等に応じて使い分けられる。降圧剤の種類としては、降圧利尿剤、レセルピン、血管拡張剤、抗アルドステロン剤、交感神経β遮断剤、交感α遮断剤、レニン・アンギオテンシン系阻害剤、カルシウム拮抗剤等の医薬品が使われている(非特許文献3)。 【0010】 高血糖症を改善するためには、食事制限および運動療法が最適であるが、それでも血糖を十分にコントロールできない場合には、経口血糖降下剤を使用する。現在用いられている経口血糖降下剤としては、スルホニールウレア剤およびビグアナイド剤がある(非特許文献3)。 【0011】 高脂血症を改善するためには、体内での脂質の利用を高め、余分に蓄積されている脂質を処理する薬剤として、脂質代謝改善剤に多くの種類がある(非特許文献3)。 【0012】 高血糖や高脂血症も関連した血液流動性の低下を改善するためには、酢、梅干、レモン、そば、たまねぎ、納豆、EPA、DHA、コエンザイムQ−10等の食品がよく知られている(非特許文献4)。 【0013】 【非特許文献4】日経ヘルス、2003.4、日本経済新聞社 【0014】 上記の症状すべての引き金と言われている肥満を解決するためには、運動、食事療法等が推奨される一方、多くのダイエット食品が市販されている。にがり、緑茶、黒豆、酢、カルニチン、αリポ酸、ビタミンB群、アミノ酸、ビール酵母等の食品がよく知られている(非特許文献5)。 【0015】 【非特許文献5】日経ヘルス、2003.4、日本経済新聞社 【0016】 花粉症、アトピー性皮膚炎等のアレルギー症状を改善するためには、副腎皮質ホルモン剤、非ステロイド剤等に多くの種類がある(非特許文献3)。 【0017】 これらを解決するため、クロロゲン酸、カフェ酸等を直接適用する報告がある。あるいはこれらを多く含む植物の摂取が知られている(特許文献1〜4)。 【0018】 【特許文献1】特開2002−53464 【特許文献2】特開2002−308766 【特許文献3】特開2002−80351 【特許文献4】特開2004−168749 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0019】 しかしながら、これらの薬は飲み始めると、一生続けなければならない上、医薬品の使用は副作用の問題を無視できない。多くの薬は、有効性に伴い、副作用を必ず持つ薬が多い。また、多くの症状改善の薬を併用するために起こる新たな副作用も問題となっている。また、ダイエット食品により肝機能障害も報告されている。 【0020】 また、クロロゲン酸、カフェ酸は不安定であり、製剤化に工夫が必要であった。これを含有する植物においても、より高い効果が望まれていた。 【課題を解決するための手段】 【0021】 こうしたことに鑑み、本発明者らは日常的に食品として摂取され、副作用のない食品の中で、高血圧、高血糖や高脂血症、血液流動性の低下、肥満、アレルギー症状等を改善する作用がある有用な物質、および植物を開発のテーマとし鋭意研究した。その結果、フキタンポポ抽出物(好ましくは葉からの抽出物)に特に高い効果を発見した。 【0022】 尚、本発明で使用する「フキタンポポ」とは、クロロゲン酸、カフェ酸を多く含むキク科のカントウ属の植物:フキタンポポの葉または枝、葉、花、花穂等を用い、原産国は中国産、欧州産、北米産等のいずれでもよい。中でも、葉が効果の面で好ましく、産地としては欧州産が好ましい。 【0023】 又、本発明のフキタンポポ抽出物は、各種溶媒、例えば水、アルコール類等の溶媒を、単独であるいは2種類以上の混液を任意に組み合わせ、溶解した状態でも使用できる。中でも、含水エタノールが好ましい。 【0024】 又、本発明の本発明のフキタンポポ抽出物は、応用する生活習慣病予防または改善剤の飲食品の剤型・形態により乾燥、濃縮、あるいは希釈等を任意に行い調製すれば良い。 【0025】 本発明のフキタンポポ抽出物は、生活習慣病予防または改善剤として飲食品へ配合でき、その配合量としては特に規定するものではないが、種類、品質、期待される作用の程度によって若干異なり、通常、0.001重量%以上(以下、重量%で表わす)好ましくは0.001〜99%が良い。尚、配合量が0.001%より少ないと効果が充分期待できない。 【0026】 尚、本発明の生活習慣病予防または改善剤は、前記の必須物質に加え必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬品や健康食品の製剤に使用される成分や添加剤を任意に選択あるいは併用して製造することができる。 【0027】 又、本発明の生活習慣病予防剤の剤型は任意であり、カプセル等の医薬品に配合して用いることができる。 【0028】 具体的には、例えば、口腔用組成物(ガム、キャンデー等)、かまぼこ、ちくわ等の加工水産ねり製品、ソーセージ、ハム等の畜産製品、洋菓子類、和菓子類、生めん、中華めん、ゆでめん、ソバ等の麺類、ソース、醤油、タレ、砂糖、蜂蜜、ドレッシング、粉末あめ、水アメ等の調味料、カレー粉、からし粉、コショウ粉等の香辛料、ジャム、マーマレード、チョコレートスプレッド、漬物、惣菜、ふりかけ、または各種野菜・果実の缶詰・瓶詰め等の加工野菜・果実類、チーズ、バター、ヨーグルト等の乳製品、みそ汁、スープ、果実ジュース、野菜ジュース、乳飲料、清涼飲料、酒類等の飲料、健康食品等の一般的な飲食品への使用が可能である。 【発明の効果】 【0029】 本発明は、フキタンポポ抽出物(特に、葉が好ましい)を含有する高血圧、高血糖、高脂血症、血液流動性の低下、肥満、アレルギー等の生活習慣病の予防または改善剤、あるいは飲食品を提供するものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 尚、本発明の生活習慣病予防剤への添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。 【0031】 以下に、試験例、処方例を挙げて説明するが、本発明はこれらに制約されるものではない。 【実施例1】 【0032】 製造例1 フキタンポポ葉の乾燥物100gを例えば、30%エタノール溶液1.5kgに浸漬し、室温にて7日間抽出した後、濾過して抽出液を約1.0kg得た。これを凍結乾燥して粉末5.1gを得た。 【0033】 製造例2 フキタンポポ葉の乾燥物100gを例えば、70%エタノール溶液1.5kgに浸漬し、室温にて7日間抽出した後、濾過して抽出液を約1.0kg得た。 【0034】 製造例3 フキタンポポ花の乾燥物100gを例えば、30%エタノール溶液1.5kgに浸漬し、室温にて7日間抽出した後、濾過して抽出液を約1.0kg得た。これを凍結乾燥して粉末4.2gを得た。 【実施例2】 【0035】 試験例1 クロロゲン酸、カフェ酸の定量 試験方法 標準溶液として、クロロゲン酸(東京化成製)3.0mgにメタノールを加えて溶解し、100mLとした。また、カフェ酸(東京化成製)2.0mgにメタノールを加えて溶解し、100mLとした。次に、製造例1で得られたフキタンポポ葉抽出物を1.0mg取り、50%メタノール水溶液を加えて10mLに調整し、試験に供した。 【0036】 試験条件 高速液体クロマトグラフー(島津製作所製)にて、下記の条件で測定を行い、結果を表1に示した。カラム:Develosil ODS−HG−5 4.6×250 カラム温度:30℃、移動相:アセトニトリル:0.05%酢酸水溶液=20:80、流速:1.0mL/分、測定波長:UV330nm。 【0037】
【0038】 (結果) 表1に示すように、本発明のフキタンポポ葉抽出物は、クロロゲン酸含有量が0.10%以上およびカフェ酸含有量が0.3%以上含まれることが確認された。 【実施例3】 【0039】 飲食品の処方例を以下に示すが、処方例は各製品の製造における常法により製造したものでよく、配合量のみを示した。また、本発明はこれに限定されるものではない。 【0040】 処方例1 錠菓 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例1) 2部 2.乾燥コーンスターチ 50 3.エリスリトール 40 4.クエン酸 5 5.ショ糖脂肪酸エステル 3 6.香料 適量 7.水 適量 [製造方法]成分1〜4および7を混合し、顆粒成形する。成形した顆粒に成分5および6を加えて打錠する。1粒1.0gとした。 【0041】 処方例2 飲料 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例2) 1部 2.ステビア 0.05 3.リンゴ酸 5 4.香料 0.1 5.水にて全量を100とする [製造方法]成分2および3を少量の水に溶解する。次いで、成分1および4、5を加えて混合した。 【0042】 処方例3 錠剤 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例1) 10部 2.トウモロコシデンプン 10 3.精製白糖 20 4.カルボキシメチルセルロース 10 5.微結晶セルロース 35 6.ポリビニルピロリドン 5 7.タルク 10 [製造方法]成分1〜5を混合し、次いで成分6の水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤として成分7を加えて配合した後、1錠100mgの錠剤に打錠した。 【0043】 処方例4 散剤 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例1) 10部 2.トウモロコシデンプン 40 3.微結晶セルロース 50 [製造方法]上記成分を混合し、常法により散剤とした。 【0044】 処方例5 ドレッシング 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例3) 50部 2.オリーブ油 23.5 3.トコフェロール含有植物油抽出物(トコフェロール20%) 5 4.大豆レシチン(フォスファチジルコリン20%) 0.5 5.酢 10 6.食塩 1 7.マスタード 5 [製造方法]成分1〜4に成分5〜7を加え、攪拌しながらろ紙に充填してドレッシングを得た。 【0045】 処方例6 調理油 処方 配合量 1.フキタンポポ抽出物(製造例3) 37.5部 2.ラード 30 3.ゴマ油 11.5 4.トコフェロール 5 5.分画レシチン(フォスファチジルコリン70%) 1 [製造方法]成分1〜4を加温して均一にした後、成分5を加えて攪拌混合し、分包冷却して調理油を得た。 【実施例4】 【0046】 試験例2 高血圧抑制試験 12週齢の雄性、自然発症高血圧ラット(SHR)を、非観式血圧測定装置(ソフトロン社製)を用いて7日間血圧を測定し、この操作に慣らした後、試験前日から絶食とした。 試験当日、1群5匹のSHRに試験群では、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。この場合のクロロゲン酸量は15mg/kgとなる。対照群1として、クロロゲン酸15mg/10mL/kgを、対照群2として、生理食塩水を投与した。 投与前および6時間後の収縮期血圧を測定し、得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0047】
【0048】 (試験結果) 表2に投与開始前および6時間後における収縮期血圧を示した。試験群のフキタンポポ抽出物を投与したSHRの血圧は、対照群2と比較して有意に血圧が降下した。試験群の効果は対照群1における同量のクロロゲン酸より高い効果を示した。 【0049】 試験例3 血糖値改善試験 18時間絶食させた7週齢の雄性、ICRマウス、各群5匹ずつに、試験群では、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。この場合のクロロゲン酸量は15mg/kgとなる。対照群1として、クロロゲン酸15mg/10mL/kgを、対照群2として、生理食塩水を投与した。 その後、ただちに2g/kgのデンプンを経口投与した。デンプン負荷前、負荷後30、60分の計3回、眼底より採血し、5000回転、5分間遠心分離により得られた血清中に含まれるグルコース濃度をグルコースCIIテストワコー(和光純薬製:ムタロターゼ、グルコースオキシダーゼ法)を用いて測定した。得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0050】
【0051】 (試験結果) 表3に示すように、デンプン負荷後30分において、対照群2では血糖値が275mg/dLまで上昇したのに対して、対照群1では、182mg/dL、試験群では、157mg/dLとそれぞれ有意に血糖値の上昇を抑制した。試験群の効果は対照群1における同量のクロロゲン酸より高い効果を示した。 【0052】 試験例4 高脂血症改善試験 Zucker Ratを用いた高脂血症に対する効果 7週齢の雄性、Zucker fatty rat、各群5匹ずつに、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。この場合のクロロゲン酸量は15mg/kgとなる。対照群1として、クロロゲン酸15mg/10mL/kgを、対照群2として、生理食塩水を投与した。 投与10日後、エーテル麻酔下で心臓より採血を行い、血清トリグリセライドを測定した。得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0053】
【0054】 (試験結果) 表4に血清トリグリセライド量を示した。フキタンポポ抽出物を投与した血清トリグリセライドは、対照群2と比較して有意に降下した。この効果は同量のクロロゲン酸より高い効果を示した。 【0055】 試験例5 抗肥満試験 4週齢、雄性のICRマウスを平均体重が等しくなるように1群5匹、4群に分け、8週間飼育した。すなわち、1群は健常群として市販の固形飼料(オリエンタル酵母)を、他の3群には高脂肪食群として、表5に示す餌を与えた。さらに、高脂肪食群の内、試験群では、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。この場合のクロロゲン酸量は15mg/kgとなる。対照群1として、クロロゲン酸15mg/10mL/kgを、対照群2として、生理食塩水を投与した。 試験期間中、各群のマウスの体重を毎週1回測定し、終了後にエーテル麻酔下で心臓採血し、血清中の総コレステロールおよびトリグリセライドをそれぞれテストワコー(和光純薬製)を用いて、定量した。開始前および8週間後の結果を測定し、得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0056】
【0057】
【0058】 (試験結果) 表6に体重、コレステロール、トリグリセライド量を示した。フキタンポポ抽出物を投与した場合、いずれの項目も対照群2と比較して有意に降下した。この効果は同量のクロロゲン酸より高い効果を示した。 【0059】 試験例6 血液流動性試験 7週齢の雄性、自然発症高血圧ラット(SHR)に、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。この場合のクロロゲン酸量は15mg/kgとなる。対照群1として、クロロゲン酸15mg/10mL/kgを、対照群2として、生理食塩水を28日間連続で投与した後、血液流動性を測定した。測定には、マイクロチャネルアレイアナライザー(那珂インスツルメント)を使用した。 得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0060】
【0061】 (試験結果) 表7に血液流動性の指標として血球成分の通過時間を示した。フキタンポポ抽出物を投与した通過時間は、対照群2と比較して有意に短くなった。この効果は同量のクロロゲン酸より高い効果を示した。 【0062】 試験例7 ヒスタミン遊離抑制試験 肥満細胞をラットから精製した。すなわち、Mast Cell Medium(MCM)20mLを放血致死させたラット腹腔に注入し、90秒間マッサージをしながら、腸管粘膜の肥満細胞をMCMで抽出した。ラットを開腹してMCMを回収し、フレッシュなMCMで細胞を数回洗浄した後、28%BSA溶液に重層し、20分間室温にて放置し、遠心によって得られたペレットをMCMで洗浄し肥満細胞浮遊液とした。1×105細胞/mLとなるように細胞浮遊液を調製して試験管にとり、試料又は対照物質を加えて10分間、37℃でインキュベートした。さらに、肥満細胞からヒスタミンを遊離させる作用を持ったcompound48/80を加えてインキュベートし、10分後に遠心を行い、上清の遊離ヒスタミンを回収した。 遊離したヒスタミンは、o-フタルアルデヒド蛍光測定法で定量し、得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0063】
【0064】 (試験結果) 表8にヒスタミン遊離抑制試験結果を示した。フキタンポポ抽出物の適用により、対照群2と比較してヒスタミン遊離は有意に少なくなった。この効果は同量のクロロゲン酸より極めて高い効果を示した。 【0065】 試験例8 安全性試験 90日間経口反復投与毒性試験 4週齢、雄および雌性のWistar系ラットの各群10匹ずつに、試験群では、製造例1の試料を生理食塩水に10mg/mL懸濁したものを10mL/kg、ゾンデを用いて経口投与した。また、対照群2として、生理食塩水を投与した。これを、90 日間繰り返した。 休日を除く毎日、投与前に実施し、異常を認めた場合は所見を記録した。また、最終投与終了後には絶食にした。最終投与翌日に全例について剖検を行い、外観および主要臓器について異常の有無を確認し、所見を記録した。また、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓および副腎については臓器重量を測定した。剖検時に採血した血液について、血液像6項目を含めた計15項目の血液学的検査および18項目の血清生化学的検査を実施した。 得られた結果をそれぞれF検定の等分散分析後、得られた結果をStudent‘s t−testにて検定した。 【0066】 その結果、試験期間中に死亡例はなく、また、体重は順調に推移し、一般症状においても外観上、試料に起因する異常所見は観察されなかった。 血液学的検査および血清生化学的検査の各測定項目にて認められた測定値の変化は、いずれも生理学的変動内であり、試料の毒性に起因した変動ではないと考えた。よって、安全性が高いことが明らかになった。 【0067】 試験例9 ヒトによる使用試験 定期健康診断にて、正常範囲を超えている高血圧、高脂血症の男性成人の被験者10名に、1ヶ月間、製造例1の試料1gの入ったカプセルを1日1回服用させた。 服用終了の翌日、朝食を抜きにして、体重、体脂肪率、血圧、採血により血糖およびトリグリセライド等を測定した。 【0068】
【0069】 表9に体重、体脂肪率、血圧、血糖およびトリグリセライドの測定結果を示した。1ヶ月間、途中で服用をやめた被験者はなく、便秘、胃の膨満感を訴える者はいたが、著しい体調不良を主張する被験者はいなかった。測定結果は、フキタンポポ抽出物を服用した場合、いずれの項目も降下し、生活習慣病の予防、改善に有効と考えられた。 【産業上の利用可能性】 【0070】 フキタンポポ抽出物が、生活習慣病予防作用を有することが確認された。すなわち高血圧、高血糖や高脂血症、血液流動性の低下、肥満、アレルギーの悪影響を、本発明の物質が抑制する作用を有することである。従って、あらゆる形態の飲食品への応用ができ、又、内用しても安全なものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592262543 【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社 【住所又は居所】愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目130番地
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| 【出願日】 |
平成17年4月27日(2005.4.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−306747(P2006−306747A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月9日(2006.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2005−128780(P2005−128780) |
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