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【発明の名称】 髪型形成保持剤
【発明者】 【氏名】貝塚 和敏

【要約】 【課題】パーマネントウェーブ剤や縮毛矯正剤として使用され、その成分に多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末を含有させることにより、髪型の持ちが良く、毛髪損傷が極めて少なく、頭皮や施術者の手指への刺激性が低く、かつヘアスタイルの持ちがよい髪型形成保持剤の提供。

【解決手段】多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末を含有し、還元剤であるメルカプト化合物を0.1〜3.0重量%含有したもので、使用に際しては、30〜60℃にて作用させることを特徴とする。本発明の髪型形成保持剤を第1剤とし、この第1剤と、過酸化水素または臭素酸塩を含有した第2剤とを組み合わせて使用するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末を含有していることを特徴とする髪型形成保持剤。
【請求項2】
還元剤であるメルカプト化合物を0.1〜3.0重量%含有していることを特徴とする請求項1記載の髪型形成保持剤
【請求項3】
還元剤であるメルカプト化合物を1.5〜2.5重量%含有していることを特徴とする請求項1記載の髪型形成保持剤
【請求項4】
還元剤であるメルカプト化合物を2.0重量%含有していることを特徴とする請求項1記載の髪型形成保持剤
【請求項5】
30℃〜60℃に加温して使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の髪型形成保持剤
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パーネントウェーブヘアやストレートヘアなどの髪型を形成保持させるために用いられる髪型形成保持剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーマネントウェーブヘアやストレートヘアを得るにはパーマネントウェーブ用剤や縮毛矯正剤等の髪型形成保持剤を用いなければならなかった。
この髪型形成保持剤は、主剤としてチオグリコール酸やシスティン等のメルカプト化合物を4〜12重量%とかなり多く配合しなければならず、不快臭や毛髪の損傷、頭皮への刺激、施術者の手荒れなどが生じるという問題があった。
【0003】
なお、従来、多元素鉱物の一つである真珠岩粉末を成分として含む染毛剤組成物や歯磨き剤が提案されているが(特許文献1、2参照)、多元素鉱物の一種である真珠岩粉末や松脂岩粉末を髪型整形保持剤の成分として含むものは見当たらない。
【特許文献1】特許公開2004−149464号公報
【特許文献2】特許公開平11−152216号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、パーマネントウェーブ剤や縮毛矯正剤として使用され、その成分に多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末を含有させることにより、髪型の持ちが良く、不快臭がなく、毛髪損傷が極めて少なく、頭皮や施術者の手指への刺激性が低く、かつヘアスタイルの持ちがよい髪型形成保持剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の髪型形成保持剤は、多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末を含有したもので、使用に際しては、本発明の髪型形成保持剤を第1剤とし、この第1剤と、過酸化水素または臭素酸塩を含有した第2剤とを組み合わせて使用するものである。
【0006】
以下に示した表1は多元素鉱物の一つである真珠岩の成分表の1例である。松脂岩は、原石に含まれる結晶水が相違するのみで、化学組成は真珠岩とほとんど同じである。本発明の髪型形成保持剤(第1剤)は、真珠岩又は松脂岩を粉末にした真珠岩粉末又は松脂岩粉末を、0.001〜10重量%、好ましくは、0.01〜0.2重量%、特に好ましくは0.03〜0.1重量%含有させている。本発明の髪型形成保持剤は、通常、美容室で使用される遠赤外線促進機やヘアースチーマー等の加温促進機や、ホットカーラー等で毛髪を30℃〜60℃に加温した状態で使用される。毛髪の温度が30度より低いとパーマネントウェーブヘアやストレートヘアを形成することが出来ず、毛髪の温度が60℃より高いと毛髪を損傷する。
【0007】
【表1】


【0008】
本発明の髪型形成保持剤(第1剤)には、還元剤として、メルカプト化合物、例えば、チオグリコール酸及びその塩類、L−システィン及びその塩類、DL−システィン及びその塩類、N−アセチル−L−システィン、システアミン及びその塩類、チオ乳酸及びその塩類、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオグリセリンエステルのいずれかの1種又は2種類以上を0.1〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.5重量%、特に好ましくは2.0重量%含有させている。
【0009】
本発明の髪型形成保持剤(第1剤)と組み合わせて使用する第2剤としては、過酸化水素、臭素酸塩のいずれかを0.01〜10重量%含有させている。
【0010】
なお、本発明の髪型形成保持剤は、通常用いられているアルカリ剤、例えばアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、炭酸塩、重炭酸塩の内の1種又は2種以上を0.01〜10重量%含有させている。
【0011】
本発明の髪型形成保持剤には、その効果を妨げない範囲において従来公知の他の成分を添加配合することが出来る。
他の成分としては、例えば、高級アルコール、脂肪酸、シリコーン、ペプチド、アミノ酸、キレート剤、界面活性剤、糖類、養毛剤、香料等が挙げられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の髪型形成保持剤は、多元素鉱物の一つである真珠岩粉末又は松脂岩粉末
を含有させているので、メルカプト化合物の使用量を減らすことが出来て、この髪型形成保持剤を第1剤として、過酸化水素又は臭素酸塩を含有する第2剤と組み合わせて使用することにより、髪型の持ちが良く、毛髪損傷が極めて少なく、頭皮や施術者の手指への刺激性が低く、かつヘアスタイルの持ちがよい髪型形成保持剤を提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0014】
(実施例1)
表2に示すように、発明品1、発明品2、発明品3、及び比較品の4品目について、第1剤及び第2剤の組成を調整し、各品目について、収縮率によりウェーブ形成率を評価し、その結果を表3に示した。
【0015】
(評価方法)
人毛束20cm約2gに第1剤2gを塗布し、40℃で15分経過後、第2剤を塗布し、室温にて5〜10分放置後、水洗、乾燥させた。
なお、収縮率の数値が小さいほどウェーブ形成率の数値が高い。
【0016】
【表2】


【0017】
【表3】


【0018】
上記の表3から明らかなように、真珠岩粉末を含有させた発明品1、発明品2、発明品3は、ウェーブ形成率が高く、優れた弾力性とハリを有していた。
これに対し、真珠岩粉末を含有させない比較品は、発明品に比べてウェーブ形成率が低いものであった。
【0019】
(実施例2)
表4に示すように、発明品4、発明品5、発明品6、及び比較品の4品目について、第1剤及び第2剤の組成を調整し、各品目について、収縮率によりウェーブ形成率を評価し、その結果を表5に示した。
【0020】
(評価方法)
人毛束20cm約2gに第1剤2gを塗布し、40℃で15分経過後、第2剤を塗布し、室温にて5〜10分放置後、水洗、乾燥させた。
なお、収縮率の数値が小さいほどウェーブ形成率の数値が高い。
【0021】
【表4】


【0022】
【表5】


【0023】
上記の表5から明らかなように、松脂岩粉末を含有させた発明品4、発明品5、発明品6は、ウェーブ形成率が高く、優れた弾力性とハリを有していた。
これに対し、松脂岩粉末を含有させない比較品は、発明品に比べてウェーブ形成率が低いものであった。
【0024】
20代〜40代の女性5人A〜Dを被験者とし、前記表2、表4で示す組成に調整した第1剤及び第2剤を用いて各被験者の頭髪で実際にヘアスタイルを作り、官能評価した結果を表6に示す。
【0025】
【表6】


【0026】
上記の表6から明らかなように、本発明の髪型形成保持剤は、ウェーブ形成力、手触り、弾力、ツヤ共に比較品と比べて優位差を持ち、髪を傷めず、弾力を有し、ツヤのあるウェーブやストレートヘアスタイルを作ることが可能である。
【出願人】 【識別番号】595014321
【氏名又は名称】株式会社クレイツ
【出願日】 平成17年5月20日(2005.5.20)
【代理人】 【識別番号】100081592
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 義則

【公開番号】 特開2006−273833(P2006−273833A)
【公開日】 平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願番号】 特願2005−148100(P2005−148100)