| 【発明の名称】 |
ヒアルロン酸産生促進剤、及びこれを含有する化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】西村 聡 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号 株式会社ナリス化粧品内
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| 【要約】 |
【課題】解決しようとする問題点は、皮膚の老化を根本的に改善し、しかも皮膚に弊害がなく、安全に使用できる老化防止に有効な化粧料の提供である。
【解決手段】ウリ科植物の種子から得られた抽出物が、ケラチノサイトのヒアルロン酸産生能を活性化し、細胞外マトリックスの産生を増加させることにより、皮膚のハリ・シワの改善に顕著な作用を示すことを見出し、安全に使用できる老化防止に有効な化粧料の提供を可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ウリ科植物の種子から得られた抽出物を有効成分として含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。 【請求項2】 請求項1記載のヒアルロン酸産生促進剤からなる群より1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ケラチノサイトのヒアルロン酸産生を促進することにより、皮膚のハリ・シワの改善を目的とした化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、高齢化社会が進行するにつれて、美しく年を重ねるために、化粧品に求められる役割が大きくなってきている。ところが、肌は、加齢等の内的因子や紫外線、活性酸素等の外的因子によって、皮膚が本来維持している収縮性、柔軟性、保湿性等の機能が衰え、様々なトラブルを発生する。 【0003】 これらのトラブルの一つであるシワは、真皮の細胞外マトリックスを産生する細胞数の減少、分裂速度の衰え等による細胞機能の老化や、コラーゲン線維の減少及び変性、皮下脂肪組織の減少等により、皮膚の弛緩及び弾力性の損失の起こることが原因となって発生する。 【0004】 従来、皮膚老化への対処法としては、老化によって失われるコラーゲン、ヒアルロン酸等の物質を皮膚に塗布し補う組成物や、紫外線や活性酸素から皮膚を守るための防御物質を配合した間接的な老化防止剤が主流であった。しかしながら、これらの方法は満足のいく効果を奏するものではなかった。また、老化特に生成したシワを根本的に改善しようとする試みとしてはレチノイン酸(特開2005−15388)やグリコール酸に代表されるα−ヒドロキシ酸等(特開平8−259420,特開平9−301883)があるが、これらは高い配合量が必要とされ、腫れを伴う炎症等を起こす等安全性に問題があり、長期使用に耐え得るものではなかった。 【特許文献1】特開平8−259420号公報 【特許文献1】特開平9−301883号公報 【特許文献1】特開2005−15388号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 解決しようとする問題点は、皮膚の老化を根本的に改善し、しかも皮膚に弊害がなく、安全に使用できる老化防止に有効な化粧料の提供である。 【課題を解決するための手段】 【0006】 そこで本発明者は、係る実情に鑑み鋭意検討した結果、ウリ科植物の種子から得られた抽出物が、ケラチノサイトのヒアルロン酸産生能を活性化し、細胞外マトリックスの産生を増加させることにより、皮膚のハリ・シワの改善に顕著な作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。 【0007】 即ち、本発明は、ウリ科植物の種子から得られた抽出物を含有することを特徴とする老化防止に有効な皮膚外用剤を提供するものである。 【0008】 本発明で使用されるウリ科植物の種子は、特に限定はされないが、カボチャ(Cucurbita moschata Duch. var. Toonas Makino)、ヘチマ(Luffa cylindrical Roem.)の種子が好ましい。そして、抽出方法も特に限定は無く、通常、各種溶剤で抽出し、抽出物(エキス)を精製することにより得ることができる。 【0009】 即ち、ウリ科植物の種子から得られた抽出物は、抽出溶媒としては、水、各種極性有機溶媒及びそれらの混液、及び塩酸酸性にした極性溶媒を用いることができる。 【0010】 本発明に係るウリ科植物の種子から得られた抽出物の各種化粧料に対する配合量は、化粧料の実施態様、化粧料の使用形態等に応じて変動させることができるので特に限定されない。原則的には、有効量存在すれば良いことになるが、一般的には化粧料組成物中、乾燥重量に換算して0.0001〜100質量%が利用でき、好ましくは0.01〜10質量%、更に好ましくは0.1〜5.0質量%である。 【0011】 本発明に係る化粧料の適用範囲は、特に限定されない。つまり、この発明の有効成分が有する作用効果に応じて各作用効果を利用できる全ての化粧料に適用できる。 【0012】 例えば、本発明に係る有効成分を各種化粧料基剤等に配合して、クリーム、乳液、化粧水、パック剤、洗顔料等の各種基礎化粧料、ファンデーション、口紅、ほほ紅、白粉等の各種メーキャップ料、洗髪料、養毛剤、シャンプー、リンス等の各種頭髪用化粧料、石鹸、美爪料、オーデコロン等その他化粧料に対して広範囲に適用できる。また、前記各種化粧料の実施態様は、ローション、エマルジョン、軟膏、ゾル、ゲル、パウダー、スプレー、固形等の各種態様で適用できる。 【実施例】 【0013】 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0014】 〔実施例1〕カボチャ種子から得られるエキスの作成 原材料として、カボチャ種子の種皮を除いた胚乳を50g使用した。前記原材料50gにイオン交換水200mlを加え、60℃で6時間加熱抽出した後上澄みを遠心分離し、比較的大きい浮遊物を除去したあと、メッシュ径0.22μmのろ紙を用いてろ過する。ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮し、カボチャ種子エキス約0.5gを得た。 【0015】 〔実施例2〕ケラチノサイトを用いたヒアルロン酸産生試験 (1)試験溶液調製 前記カボチャ種子エキスを5%牛胎児血清含有DULBECCO’S MODIFICATION OF EAGLE’S MEDIUM(EME)培地に1.0(w/v)%になるように溶解後、0.2μmメンブランフィルターにて濾過滅菌し、適宜希釈したものを、試験溶液とした。 (2)細胞培養 ケラチノサイトを、DULBECCO’S-EME培地に5(v/v)%の牛胎児血清を添加したもので培養した。前記培地にて5×105cell/mLに調整した細胞を、内径6.5mmの滅菌プラスチック96穴プレートに0.1mLずつ接種し、48時間培養した。 (3)培地内ヒアルロン酸の定量 ヒアルロン酸の定量は生化学工業株式会社製のヒアルロン酸測定キットを用いた。培養した細胞から培地を取りだし、ヒアルロン酸結合蛋白質(HABP)が固定化されたマイクロプレートに50μL添加した。続いて、ビオチン標識HABP溶液を各ウェルあたり、50μLずつ添加した。プレートミキサーを用い、1分間混和後、37℃で60分間静置した。(1時反応)各ウェルの洗浄後HRP標識ストレプトアビジン溶液を100μLずつ添加した後、37℃で60分間静置した。(2次反応)各ウェルの洗浄後、酵素基質溶液を100μLずつ添加した後、アルミホイルなどで遮光し常温で30分間静置した。(発光反応)各ウェルに反応停止溶液を100μLずつ添加した。プレートリーダーで各ウェルの吸光度を測定した。 【0016】 レチノイン酸およびウリ科種子エキスのケラチノサイトにおけるヒアルロン酸産生能を表1に示す。 【0017】 【表1】
【0018】 表1の結果より、ウリ科種子エキスは高いヒアルロン酸産生を促進する効果を有するとされているレチノイン酸にはおよばないものの明らかにヒアルロン酸産生を促進することが判明した。 【0019】 以下に本発明の処方例を挙げる。 <処方例1>化粧水 (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.01 グリセリン 5.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.0) 1.5 エタノール 10.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 精製水 残部 【0020】 <処方例2>クリーム (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.0001 ミツロウ 2.0 ステアリルアルコール 5.0 ステアリン酸 8.0 スクワラン 10.0 自己乳化型グリセリルモノステアレート 3.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 1.0 グリセリン 5.0 水酸化カリウム 0.3 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部 【0021】 <処方例3>乳液 (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.1 スクワラン 8.0 ワセリン 2.0 ミツロウ 0.5 ソルビタンセスキオレエート 0.8 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.0) 1.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 グリセリン 1.5 水酸化カリウム 0.1 エタノール 7.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部 【0022】 <処方例4>パック剤 (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.01 酢酸ビニル樹脂エマルジョン 15.0 ポリビニルアルコール 10.0 ホホバ油 3.0 グリセリン 5.0 酸化チタン 8.0 カオリン 7.0 エタノール 5.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部 【0023】 <処方例5>軟膏 (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.0001 酢酸トコフェロール 0.5 パラジメチルアミノ安息香酸オクチル 4.0 ブチルメトキシベンゾイルメタン 4.0 ステアリルアルコール 18.0 モクロウ 20.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.3 ワセリン 33.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部 【0024】 <処方例6>パウダーファンデーション (成分名) (質量%) カボチャ種子エキス 0.01 タルク 43.0 カオリン 18.0 マイカ 8.0 酸化亜鉛 10.0 酸化チタン 5.0 着色顔料 適量 ステアリン酸マグネシウム 6.0 流動パラフィン 4.0 白色ワセリン 1.0 セレシン 1.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.5 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 【0025】 処方例2のクリームを健常成人女性20名に1ヶ月間使用させたところ、18名に皮膚の潤い及びハリ、シワが改善したとの結果を得た。また、使用中に肌に何らかの異常を感じたパネラーは無かった。 【産業上の利用可能性】 【0026】 本発明によれば、ウリ科種子エキス、特にカボチャ及びヘチマの種子抽出物に高いヒアルロン酸産生促進効果が見られることから、それを含有させることにより、高い安全性を有したシワ改善に有効な化粧料の提供が期待できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591230619 【氏名又は名称】株式会社ナリス化粧品 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号
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| 【出願日】 |
平成17年3月30日(2005.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−273815(P2006−273815A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月12日(2006.10.12) |
| 【出願番号】 |
特願2005−99935(P2005−99935) |
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