| 【発明の名称】 |
ジェル状組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】河内 洋一 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号 株式会社ナリス化粧品内
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| 【要約】 |
【課題】使用後に粉うきやゴマージュといった現象が生じることが無く、使用性が良く、肌への保護効果が高く、かつ使用感に優れ、さらさら、すべすべとした感触が得られる化粧料用ジェル状組成物の提供。
【解決手段】ポリアクリル酸アルキル球状粉体及びラフィノースを含有する組成物。更には該組成物にゲル化剤としてポリアクリル酸又はポリアクリル酸アミドを含有する組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリアクリル酸アルキル球状粉体及びラフィノースを含有することを特徴とするジェル状組成物。 【請求項2】 ポリアクリル酸アルキル球状粉体の含有量が1.0〜10.0重量%、及びラフィノースの含有量が0.1〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1ジェル状組成物。 【請求項3】 ポリアクリル酸アルキル球状粉体及びラフィノースを含有及びゲル化剤を含有することを特徴とするジェル状組成物。 【請求項4】 ゲル化剤がカルボマーまたは、ポリアクリル酸アミドであることを特徴とする請求項1〜請求項3記載のジェル状組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、汗、皮脂などでべたつきやすい部位に塗布することで、皮膚をサラサラにし、べたつきが気にならなくなることを目的とした化粧料組成物である。より詳細には、手のひらや腋の下などに塗布することで塗布部をサラサラにすると同時に水分を与えながら保護する働きをもつ組成物である。 【背景技術】 【0002】 従来の本発明に類似した組成物としては、エアロゾルタイプの制汗剤があるがその問題点としては、サラサラ感に固執するあまり水分や、保湿剤がほとんど含まれておらず、肌にダメージを与えるものであった。また、噴射剤としてLPGなどが含まれており大気中に揮散することで環境に対して負荷の高い製品であった。 【0003】 他に類似の組成物としては、粉体含有ローションにアルコールを高濃度配合することにより、清浄効果、消毒効果、清涼感等を加えることで、電気カミソリを用いてひげをそる場合の感触やひげそり効果をよくする目的で用いるプレシェーブローション、ひげそり後の皮膚の消毒と収斂を目的としたアフターシェーブローション、あぶら性の人や夏用に適したローション、メークアップ前に用いて化粧くずれを抑えるためのローション等として用いることも行われているが、多量のアルコールによる皮膚への刺激やローション特有の限定部位への塗布のしにくさなど問題点は多い。 【0004】 このような組成物の例として、特開平2−289508号に、粒径が1〜50μmで真比重が1.5以下である球状有機粉末0.1〜10重量%及びアルコール等の揮発性成分を50重量%以上含有するプレシェーブ組成物 が開示されている。しかし、高濃度のアルコールを含有するための肌への刺激が強く、男性用組成物 としての使用に限られてしまうという問題がある。また、乾燥がすすむと皮膚上に粉が浮いてきて白くなってしまう。 【0005】 また、粉体成分が多量に配合された組成的に類似の組成物としては、ゴマージュクリームまたは、ジェルがあげられるが、ここで言うゴマージュとは、これらの組成物を、塗布後なじませていると、水分が蒸発するとともに粉体成分がヨレることで不定形のゲル状物が皮膚の上に形成されることであり、このゲル状物によりマッサージを行うことで肌の老廃物を取り去る効果を得ることができるという化粧料である。粉体を多量に配合することで発生するこの現象については、一般的でありクリーム、ジェルなどの剤形では、サラサラ感を強くするために粉体成分の配合量を多くするとゴマージュしてしまい、せっかく配合した粉体が剥がれてしまうので、手の平や腋の下等をサラサラにするという目的の効果を得ることが出来なくなってしまう。 【特許文献1】特開平2−289508号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、上記観点からなされたものであって、使用性が良く、肌への保護効果が高く、かつ使用感に優れ、さらさら、すべすべとした感触が得られる組成物を提供することを課題とする。当然、使用後に粉うきやゴマージュといった現象は起こらない。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記の目的を達成すべく本発明者らが、検討を重ねた結果、ポリアクリル酸アルキル球状粉体および、ラフィノースを含有するジェル状組成物が所期の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。 つまり、本発明品は、汗、皮脂などでべたつきやすい部位に塗布することで、皮膚をサラサラにし、べたつきが気にならなくなる組成物であった。また、保湿による高い皮膚保護効果を有する組成物であり、ジェル状であるため限定部位にも簡単に塗布できる使用性のよいものであった。 【発明の効果】 【0008】 本発明は、ポリアクリル酸アルキル球状粉体およびラフィノースを配合したジェルを、汗や皮脂などでべたつきやすい部位に塗布することにより、皮膚をサラサラにし、べたつきが気にならなくさせる組成物であり、保湿による高い皮膚保護効果を有する。また、ジェル状であるため限定部位にも簡単に塗布できるため使用性にも優れている。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の実施の形態について説明する。 本発明の組成物は、ポリアクリル酸アルキル球状粉体および、ラフィノースを配合したジェル状組成物である。つまり、本発明では、ポリアクリル酸アルキル球状粉体とラフィノース併用することで、粉うきや、ゴマージュ化せずに充分なサラサラ感と皮膚保護効果を得ることができる。また、ジェル状の組成物にするためのゲル化剤は、高分子系のものが使用感上良好であり、特にカルボマーまたは、ポリアクリル酸アミドを用いたときに、良好な使用感であった。 【0010】 本発明で使用されるポリアクリル酸アルキル球状粉体は、一般的には、アクリル酸アルキルモノマーを重合開始剤や界面活性剤等とともに、水相で分散させながら反応させる懸濁重合法を用いて、球状微粒子に重合させる。重合時に加える少量の添加剤で粒子の分散性をコントロールすることができる。特に本発明に使用するポリアクリル酸アルキル球状粉体は、水系ジェルに配合するため親水性の処理を行ったものが望ましい。基本的な性質としては、高い光透過度をもち、マットな質感であり、やわらかい感触、良好な伸び、すべり感を持つ成分である。 【0011】 また、サラサラとした使用感を得るためには、粒子の大きさが重要であり1〜50μmが望ましい。配合量は、全組成中に1.0〜10.0重量%、特に3.0〜7.0重量%配合することで良好な使用感触が得られ、且つ粉うきやゴマージュといった現象も見られない。 【0012】 本発明に使用されるラフィノースは、ビート(砂糖大根)から分離精製して得られるオリゴ糖であり、その他大豆やユーカリなどにも多く含まれている。基本的に水に可溶な結晶性の白色針状の粉体で結晶水を5分子含んでいる。また、耐熱性、耐酸性も良好でショ糖とほぼ同程度の安定性である。 化学構造は、D−ガラクトース、D−グルコース、D−フラクトース(Gal−G−Fru)で構成された三糖類である。 極めて吸湿性が低く相対湿度90%で6ヶ月保管しても吸湿しない。 【0013】 ラフィノースの配合量は、全組成中に0.1〜10.0重量%、特に1.0〜5.0重量%配合することで良好な保湿性が得られ、しかも吸湿性がないためべとつかずサラサラ感を抑制するといったこともおこらない。且つ安全性、安定性の面でも好ましい。 【0014】 使用した高分子系ゲル剤としては、カルボマーまたは、アクリル酸アミドが良好であったが、その配合量は、0.05〜1.0重量%が適量であり、0.05重量%以下であれば、充分な粘度が得られず塗布時にタレが発生して使用性が悪く、1.0重量%以上であれば、べたつきが大きくなりすぎ目的とする効果が得られない。 【0015】 本発明の組成物 には、通常の化粧料など に配合されるオイル、アルコールおよびグリコール類、界面活性剤、高分子化合物、水、その他の成分を用途、剤型、目的等に応じて適宜配合することができる。 【0016】 上記のオイルとしては、流動パラフィン、スクワラン、ホホバ油、2-エチルヘキサン酸セチル、オリーブ油、ヒマシ油等の液体油;白色ワセリン、固形パラフィン、ラノリン、蜜ロウ等の半固体〜固体脂;セタノール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類;パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸類;パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤;ジメチコン、シクロメチコン等のシリコーン系油剤が挙げられる。 【0017】 上記アルコールおよびグリコール類としては、エタノール、グリセリン、1.3ブチレングリコール、1.2ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等が挙げられる。 【0018】 上記界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEポリオキシプロピレンコポリマー、POEアルキルフェニルエーテル、POE硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミド、ポリエーテル変性シリコン等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩等の陰イオン性界面活性剤;レシチンや酢酸ベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等の両性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。 【0019】 その他併用できる高分子化合物としては、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン-酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。 【0020】 また、粉体としては、タルク、雲母、二酸化チタン、セリサイト、カリオン、パール顔料、アルミニウムパウダー等の金属粉末顔料、酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、チタン酸化チタン焼結物、マンガンバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、群青、亜鉛華、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー、赤色201号、赤色202号等や、そのジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ類を含むの有機色素等が挙げられる。 【0021】 また、上記のその他の成分としては、L−メントール等の清涼剤、アルギニン、セリンなどの各種アミノ酸、ヒアルロン酸等の保湿剤;オキシベンゾン、パラアミノ安息香酸エステル等の紫外線吸収剤;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤;パラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤;イソプロピルメチルフェノール、トリクロロカルバン等の殺菌剤、コラーゲン、ケラチン、絹等のタンパクの加水分解物;水酸化カリウム、クエン酸等のpH調整剤、各種植物抽出エキス、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;NaCl等の無機塩、ハマメリス水等の収斂剤、イオウ、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩等の美白剤、エデト酸塩等のキレート剤:アスコルヒ゛ン酸等の各種ビタミン類、香料等が挙げられる。 【実施例】 【0022】 以下に実施例を示して本発明について具体的に説明するが、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。なお、以下の表に示す組成物の配合量は総て重量%で示す。 【0023】 <使用感> ポリアクリル酸アルキル球状粉体およびラフィノースを有量した本発明の組成物について、それぞれの使用感に与える影響を官能評価で確認を行った。 なお、実施例および比較例については、常法に従い混合し試料を得た。 【0024】 評価方法は、20人のパネラーに、サンプルを0.15ml/cm2の割合で直接、手の平に塗布し官能評価してもらうというもので、評価の着眼点としてサラサラ感については、もっとも良いと回答したパネラーの人数を得点とした。ゴマージュ化については、なじむまで手の平をこすり合わせて粉が出てこないかを判断した。また総合評価については、肌への刺激の有無、肌へのなじみ具合等について評価しもっとも良いと回答したサンプルの得点とした。 また、保湿効果を実証する為、I.B.S.ジャパン社製 SKIKON−200を用いて時間毎に手の平の水分を測定し、その結果を表1に示す。 【0025】 〔実施例1〕 (1)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 5.0%(2)ラフィノース 3.0%(3)カルボマー 0.2%(4)エタノール 8.0%(5)精製水 83.4%(6)パラベン 0.3%(7)水酸化カリウム 0.1% 【0026】 〔比較例1〕 (1)ラフィノース 3.0%(2)エタノール 8.0%(3)カルボマー 0.2%(3)精製水 88.4%(4)パラベン 0.3%(5)水酸化カリウム 0.1% 【0027】 〔比較例2〕 (1)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 5.0%(2)エタノール 8.0%(3)カルボマー 0.2%(3)精製水 86.4%(4)パラベン 0.3%(7)水酸化カリウム 0.1% 【0028】 〔比較例3〕 (1)結晶セルロース球状粉体 5.0%(2)ラフィノース 3.0%(6)カルボマー 0.2%(3)エタノール 8.0%(4)精製水 83.4%(6)パラベン 0.3%(7)水酸化カリウム 0.1% 【0029】 〔比較例4〕 (1)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 5.0%(2)グリセリン 3.0%(6)カルボマー 0.2%(3)エタノール 8.0%(4)精製水 83.4%(6)パラベン 0.3%(7)水酸化カリウム 0.1% 【0030】 〔比較例5〕 (1)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 5.0%(2)ラフィノース 3.0%(3)エタノール 8.0%(4)精製水 83.7%(5)パラベン 0.3% 【0031】 実施例1、比較例1〜比較例5の試料は常法により製造し、得た。 【0032】 【表1】
【0033】 上記評価の結果、実施例1については、皮膚水分量が高く充分な皮膚保護効果が得られているにもかかわらず、べとつきが無く非常にサラサラしており、ゴマージュ化もなく良好な総合評価が得られている。また、比較例1については、サラサラ感が得られず、比較例2.4については、どちらもゴマージュ化しないが比較例2は乾燥感が強く、比較例4は、若干のベタつき感があった為総合評価が低くなった。比較例3については、ゴマージュ化して手の平から不定形の「カス」が発生した。比較例5については、液状であっために使用性が悪く総合評価に結びつかなかった。 【0034】 <処方例1> 〔手の平用サラサラジェル〕 (1)精製水 85.4%(2)ラフィノース 2.0%(3)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 4.0%(4)カルボキシビニルポリマー 0.2%(5)エタノール 8.0%(6)パラベン 0.3%(7)トリエタノールアミン 0.1% (製法)(1)〜(4)を混合溶解する。あらかじめ溶解しておいた(5)、(6)を加え混合溶解する。(7)を加えて中和増粘する。 【0035】 <処方例2> 〔腋の下用ジェル〕 (1)精製水 76.1%(2)ラフィノース 3.0%(3)ポリアクリル酸アルキル球状粉体 7.0%(4)イソプロピルメチルフェノール 0.05%(5)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5%(6)エタノール 10.0%(7)パラベン 0.3%(8)香料 0.05%(9)ポリアクリル酸アミド混合物 3.0% (製法)(1)〜(3)を混合溶解する。あらかじめ溶解しておいた(4)、(5)を加え混合溶解する。あらかじめ溶解しておいた(6)、(7)、(8)を加え混合溶解する。(9)を加え均一になるまで混合する。 【産業上の利用可能性】 【0036】 本発明は、皮膚をサラサラにし、べたつきが気にならなくさせる組成物であり、保湿による高い皮膚保護効果を有することに加え、ジェル状組成物であるため、限定部位にも簡単に塗布できる使用性にも優れているため、医薬品及び化粧品等に広く応用が期待できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591230619 【氏名又は名称】株式会社ナリス化粧品 【住所又は居所】大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号
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| 【出願日】 |
平成17年3月30日(2005.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−273813(P2006−273813A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月12日(2006.10.12) |
| 【出願番号】 |
特願2005−99928(P2005−99928) |
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