| 【発明の名称】 |
睫用化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】廣江 薫 【住所又は居所】東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセー研究本部内
【氏名】姫野 達也 【住所又は居所】東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセー研究本部内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)及び(B); (A)薄片状基材に少なくとも二種の屈折率が2以上の着色層を積層被覆した複合粉体であって、当該着色層の間又は最外層に、屈折率が1.3〜1.8である光散乱層を有する複合粉体 (B)被膜形成性成分 を配合することを特徴とする睫用化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、特定の複合粉体と被膜形成性成分とを配合することを特徴とする睫用化粧料であり、より詳細には、使用時の滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性、睫を立体的に見せ一本一本を際だたせることで、目元をはっきりさせる効果、及びその効果の持続性に優れた睫用化粧料に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、睫用化粧料とは、ワックスや樹脂等を配合することにより、化粧料の睫への密着性を高め、睫を太く目立たせたり、睫を上向きにカールして目元を際立たせたり(例えば、特許文献1参照)、更に、これらの系にナイロン等の繊維を配合することにより、睫を長く見せ、目元を際立たせる(例えば、特許文献2参照)等の効果を有するものであった。特に、睫の一本一本を目立たせることで目元をはっきりさせるという化粧効果は、睫の一本一本を太くすることにより実現してきた。 【0003】 【特許文献1】特開2003−55158号公報 【特許文献2】特開2004−269493号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、従来のワックスや油溶性樹脂等により、睫を太くする技術は、塗膜の柔軟性に乏しいため、睫のカールが直線的になりやすく、不自然な仕上がりになったり、化粧膜が不均一になり、持続性が悪い等の問題があった。また最近では輝きのある煌びやかな雰囲気が流行し、パール感やラメ感を強調した輝きにより立体感を演出し、目元を際立たせる手法があるが、その効果を得るには多量のパール剤の配合が必要となるため、ワックス、樹脂等をパール剤やラメ剤の付着剤、接着剤として多量に配合する必要があり、製品における伸び広がりが悪くなる等の使用性の低下につながるものであった。 【課題を解決するための手段】 【0005】 そこで本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、少なくとも二種以上の着色層を有することで見る角度により色が変化し立体感を付与する特定の複合粉体と被膜形成性成分とを配合することにより、使用時は滑らかに伸び広がり、化粧膜の均一性に優れ、睫の一本一本を色の変化により立体的に見せ、際だたせることで目元をはっきりさせる効果、及びその効果の持続性に優れた睫用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0006】 すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B)、 (A)薄片状基材に少なくとも二種の屈折率が2以上の着色層を積層被覆した複合粉体であって、当該着色層の間又は最外層に、屈折率が1.3〜1.8である光散乱層を有する複合粉体 (B)被膜形成性成分 を配合することを特徴とする睫用化粧料。 【発明の効果】 【0007】 本発明の睫用化粧料は、使用時の滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性、睫を立体的に見せ一本一本を際だたせることで目元をはっきりさせる効果、及びその効果の持続性に優れた睫用化粧料であり、経時安定性も良好である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明に用いられる成分(A)は、薄片状基材に少なくとも二種の屈折率が2以上の着色層を積層被覆した複合粉体であって、当該着色層の間又は最外層に、屈折率が1.3〜1.8である光散乱層を有する複合粉体である。 前記薄片状基材は、通常化粧料に用いられる薄片状粉体であれば、特に制限されるものではないが、例えば、雲母、セリサイト、合成雲母、合成セリサイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、劈開タルク、板状無水ケイ酸、板状ガラス、板状酸化アルミニウム、板状カオリン、板状窒化硼素、板状オキシ塩化ビスマス等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。また、成分(A)の薄片状基材の平均粒径(レーザー回折式粒度分布測定により得られる値、以下は単に「平均粒径」と略す。)は、1〜100μmが好ましく、3〜50μmがより好ましい。平均粒径がこの範囲内であると、不自然な光沢が抑えられ、伸び広がりが良好な複合粉体を得ることができる。尚、前記薄片状基材のアスペクト比は、伸び広がりの観点より、30以上が好ましい。 【0009】 成分(A)の着色層は、屈折率が2以上の粉体の層であり、このような粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、四三酸化鉄、酸化第一鉄、酸化第二鉄、オキシ水酸化鉄、水酸化第二鉄、酸化鉄・酸化チタン焼結物、鉄ドープ酸化チタン、低次酸化チタン、チタン酸リチウムコバルト、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、マンガンバイオレット等の無機粉体、有機タール色素、天然色素等の有機粉体等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。また、これら粉体の中から、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛を選択すると、着色効果がより良好となるので好ましい。 また、薄片状基材上に被覆する各着色層は、5〜200nmの厚みを有することが好ましい。そして、薄片状基材100質量部に対して、各着色層は5〜50質量部被覆することが好ましい。 【0010】 次に、成分(A)の光散乱層は、屈折率が1.3〜1.8の粉体の層であり、このような粉体としては、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、フッ化マグネシウム等の無機粉体、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリウレタン等の有機粉体等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。また、これら粉体の中から、無水ケイ酸、酸化アルミニウムを選択すると、光散乱効果がより良好となるので好ましい。 更に、成分(A)の光散乱層が最外層となる場合には、表面に微小な凹凸を形成するように積層されることが好ましい。表面に微小な凹凸を形成することにより、光の散乱を促進し、粉体表面での反射を抑制することにより、ギラギラとした不自然な光沢を低下させることができる。 また、薄片状基材上に被覆する光散乱層は、10〜100nmの厚みを有することが好ましい。そして、薄片状基材100質量部に対して、光散乱層は3〜20質量部被覆することが好ましい。 【0011】 成分(A)の複合粉体は、薄片状基材に少なくとも二種の屈折率が2以上の着色層を積層被覆した複合粉体であって、当該着色層の間又は最外層に、屈折率が1.3〜1.8である光散乱層を有する複合粉体であるが、具体的には、(1)薄片状基材に第一の着色層を被覆し、次いで光散乱層を被覆し、更に第二の着色層を積層被覆した複合粉体、(2)薄片状基材に第一の着色層を被覆し、次いで第二の着色層を被覆し、更に光散乱層を積層被覆した複合粉体等が挙げられる。 【0012】 成分(A)の複合粉体は、少なくとも二種以上の着色層を有しているため、見る角度により色が変化する、いわゆるフリップフロップ、カラーフロップなどと称される顔料である。また、成分(A)の複合粉体は、JIS Z 8729(色の表示方法−L*a*b* 表色系及びL*u*v* 表色系)5.3に規定されるab色相角habの最大値と最小値の差(hMAX−hMIN)が10°〜180°(但し、この値が180°を超える場合には、360°−(hMAX−hMIN)が10°〜180°)であり、かつ、JIS Z 8729の4.に規定される明度L*の最大値と最小値の比が1.0〜2.0であることが好ましい。この範囲であれは、見る角度による色の変化が鮮明であり、睫用化粧料に配合した際にも、睫の一本一本をより深みのある色の変化により立体的に見せることができる。 【0013】 前記ab色相角habおよび明度L* は、白色の紙に貼った平滑性の高い透明両面テープの粘着面に複合粉体を塗布したものを試料とし、三次元変角分光光度計(村上色彩技術研究所製、GCMS−4)を用いて、入射角45゜で受光角を−80゜〜80゜まで変化させ、5゜間隔で測定する。本発明では、このときのhabの最大値hMAXと最小値hMINのhMAX−hMINを求めて評価した。また、明度L* の最大値L*MAXと最小値L* MIN の比L*MAX /L* MINを求めて評価した。habの最大値hMAX と最小値hMIN の差hMAX −hMINは、大きい程見る角度による色の変化が大きく、また、比L* MAX/L* MINは、小さい程光沢が低いことを意味する。 【0014】 このような成分(A)の複合粉体は、市販品として、例えば、「RELIEF COLOR RED」、「RELIEF COLOR YELLOW」、「RELIEF COLOR BLUE」、「RELIEF COLOR BEIGE」(以上、何れも触媒化成工業社製)等が挙げられる。 また、成分(A)の複合粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合物、界面活性剤等の通常公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。 【0015】 本発明の睫用化粧料における成分(A)の配合量は、特に限定されないが、全量中0.1〜30質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に、1〜20%が特に好ましい。配合量がこの範囲であれば、使用時の滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性、化粧持続性及び経時安定性、立体感の観点から良好なものが得られる。また、これらの複合粉体は必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。 【0016】 本発明に使用される成分(B)である被膜形成性成分としてはエマルションポリマー、水溶性樹脂、油溶性樹脂等いずれのものも使用することができる。被膜形成性エマルションポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、シリコーン含有重合体エマルション等が挙げられるが、中でもアクリル酸アルキル共重合体エマルションが使用性、及び睫を立体的にみせ、目元をはっきりさせるといった化粧効果の点で最も好ましい。水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ビニルピロリドン・スチレン共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。油溶性樹脂としては、ロジン酸ペンタエリスリット等のロジン酸系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル変性シリコーン、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリイソブチレン等が挙げられる。これらの被膜形成性成分は必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。成分(B)の配合量は、特に限定されないが、全量中固形分換算で5.0%〜30.0%が好ましく、更に10.0%〜20.0%が特に好ましい。 【0017】 本発明の睫用化粧料には、上記必須成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、油性成分、粉体、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、薬効成分、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。 【0018】 油性成分としては、化粧品に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル,トリイソステアリン酸ジグリセリル,トリベヘン酸グリセリル,2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、ポリオキシアルキル変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。 【0019】 粉体成分としては、化粧品に一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその一種又は二種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。 【0020】 界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。 【0021】 水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー等の合成系のものを挙げることができる。タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を含有する事もできる。 紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。 酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。 【0022】 本発明の睫用化粧料の形態としては、代表的なものとしてクリーム状、ゲル状、液状、ムース状、固形状が挙げられるが、なかでもクリーム状が好ましい。また、使用する睫用化粧料の剤型は、特に制限されず、水性型、油性型、水中油型、油中水型等のいずれの剤型にも好適に用いることができる。また、頭髪用化粧料、眉毛用化粧料としても使用できる。 【0023】 次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。 【実施例1】 【0024】 本発明品1〜6及び比較品1〜3:水中油型マスカラ 下記表1に示す処方のマスカラを調製し、睫の立体感、及び化粧効果の持続性、使用性(伸び広がり)、及び化粧膜の均一性について下記の方法により官能評価を行った。その結果も併せて表1に示す。 【0025】 【表1】
【0026】 *1:シリコンSF1642(GE東芝シリコーン社製) *2:RELIEF COLOR RED(触媒化成工業社製) *3:サイリシア550(富士シリシア化学社製) *4:AEROSIL300(日本アエロジル社製) *5:プレキシトールB−500(固形分50%)(ポリマーラテックス社製) *6:ビニブラン GV−5651(固形分36%)(日信化学工業社製) *7:クラレポバール 224C(クラレ社製) 【0027】 (製造方法) A.成分(1)〜(9)を加熱溶解し、(10)〜(14)を加え、均一に混合する。 B.成分(15)〜(21)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填しマスカラを得た。 【0028】 (評価方法) 10名の化粧品専門パネルにより、使用テストを行い、下記の評価項目について各試料を下記絶対評価基準を用いて7段階に評価し、パネルの評点の平均値をもとに、各試料について下記判定基準を用いて判定した。 【0029】 [評価項目] a.睫の立体感 b.化粧効果の持続性(9時間後) c.使用性(伸び広がり) d.化粧膜の均一性 [絶対評価基準] (評点):(評価) 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い [判定基準] (判定):(評点の平均点) ◎ :5点を超える :非常に良好 ○ :3点を超える5点以下:良好 △ :1点を超える3点以下:やや不良 × :1点以下 :不良 【0030】 表1の結果から明らかなように、本発明品1〜6の水中油型マスカラは、比較品1〜3のマスカラに比較し、睫の立体感、化粧効果の持続性、使用性、化粧膜の均一性、の全ての面で、はるかに優れた特性を有していることがわかる。 一方、成分(A)複合粉体を配合していない比較品1では、立体感及び化粧効果の持続性の点で特に満足のいくものが得られず、成分(A)の替わりに雲母チタンを用いた比較品2では、立体感が得られることはなく、化粧効果の持続性の点で満足のいくものではなく、成分(B)被膜形成性成分を配合していない比較品3では、化粧効果、及び化粧効果の持続性、使用性、均一性の点で満足のいくものが得られなかった。 【実施例2】 【0031】 油中水型マスカラ (成分) (%) 1.デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 2.軽質流動イソパラフィン 5.0 3.トリメチルシロキシケイ酸溶液*8 4.0 4.ミツロウ 4.0 5.α−オレフィン・ビニルピロリドン共重合体*9 2.0 6.ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体*10 2.0 7.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 5.0 8.無水ケイ酸*3 3.0 9.無水ケイ酸*4 2.0 10.黒酸化鉄 5.0 11.タルク 5.0 12.成分(A)の複合粉体*11 0.3 13.ポリビニルアルコール*7 10.0 14.精製水 残量 *8:KF−9021(信越化学工業社製) *9:ANTARON V−220(ISP社製) *10:NUCシリコーン SS2802(日本ユニカー社製) *11:RELIEF COLOR BLUE(触媒化成工業社製) 【0032】 (製造方法) A:成分3〜6を混合し、成分1、2を加え、溶解する。 B:Aに成分7を加え、混合する。 C:Bに成分8〜12を加え、混合する。 D:Cに成分13〜14を加え、乳化する。 E:Dを容器に充填しマスカラを得た。 実施例2の油中水型マスカラは、睫の立体感、化粧効果の持続性、使用性(伸び広がり)、化粧膜の均一性に優れたものであった。 【実施例3】 【0033】 油性型マスカラ (成分) (%) 1.ポリエチレンワックス*12 2.0 2.軽質イソパラフィン 50.0 3.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 7.0 4.炭酸プロピレン 1.5 5.パルミチン酸デキストリン 8.0 6.無水ケイ酸*13 0.5 7.シリル化処理無水ケイ酸*14 0.5 8.タルク 残量 9.黄酸化鉄 0.3 10.黒酸化鉄 8.0 11.成分(A)の複合粉体*15 5.0 12.p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 3.0 13.ロジン酸ペンタエリスリット*16 0.1 14.防腐剤 適量 15.香料 適量 *12:PERFORMALENE 500 POLYETHYLENE(ニューフェーズテクノロジー社製) *13:AEROSIL 200(日本アエロジル社製) *14:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製) *15:RELIEF COLOR YELLOW(触媒化成工業社製) *16:エステルガム HP(荒川化学工業社製) 【0034】 (製造方法) A:成分1〜2を120℃で均一に溶解混合する。 B:A成分に成分3〜15を加えて均一に混合する。 C:Bを容器に充填し、冷却してマスカラを得た。 実施例3の油性型マスカラは、睫の立体感、化粧効果の持続性、使用性(伸び広がり)、化粧膜の均一性に優れたものであった。 【実施例4】 【0035】 固形状頭髪用着色料 (成分) (%) 1.カルナウバワックス*17 2.0 2.ポリエチレンワックス*12 12.0 3.ポリブテン (分子量 2650) 8.0 4.ミツロウ 0.5 5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量 6.ロジン酸ペンタエリスリット*16 5.0 7.軽質イソパラフィン 40.0 8.無水ケイ酸*3 0.02 9.シリル化処理無水ケイ酸*18 1.5 10.シリコーン処理タルク*19 5.5 11.赤色202号 0.05 12.黄色4号アルミニウムレーキ 0.05 13.青色1号アルミニウムレーキ 0.05 14.雲母チタン 1.5 15.成分(A)の複合粉体*2 8.0 16.黒酸化鉄 10.0 17.赤酸化鉄 0.2 18.マイカ 0.1 19.防腐剤 適量 20.香料 適量 *17:精製カルナウバワックス(セラリカ野田社製 融点:80〜86℃) *18:AEROSIL R972 (日本アエロジル社製 平均粒子径:16nm) *19:ジメチルポリシロキサン 5%処理 【0036】 (製造方法) A:成分1〜5を100℃で溶解混合する。 B:Aに成分6〜20を加え、均一に混合分散する。 C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して固形状頭髪用着色料を得た。 実施例4の固形状頭髪用着色料は、化粧効果、化粧効果の持続性、使用性(伸び広がり)、化粧膜の均一性に優れたものであった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145862 【氏名又は名称】株式会社コーセー 【住所又は居所】東京都中央区日本橋3丁目6番2号
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| 【出願日】 |
平成17年3月30日(2005.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−273806(P2006−273806A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月12日(2006.10.12) |
| 【出願番号】 |
特願2005−99867(P2005−99867) |
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