| 【発明の名称】 |
皮膚外用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 陽一 【住所又は居所】神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢八景)内
【氏名】中谷 善昌 【住所又は居所】神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢八景)内
【氏名】佐藤 康弘 【住所又は居所】神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢八景)内
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| 【要約】 |
【課題】分子中にエステル基やアミド基を有する薬剤が、経時で安定に存在する皮膚外用組成物を提供する。
【解決手段】分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤と、 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤と、 下記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体と、 水を含むことを特徴とする皮膚外用組成物。 (化1) R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I) (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。) 【請求項2】 請求項1に記載の組成物において、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体のオキシアルキレン基とオキシエチレン基がランダム状に付加していることを特徴とする皮膚外用組成物。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の組成物において、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体を0.01〜50質量%含むことを特徴とする皮膚外用組成物。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物において、分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤と、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体との配合量比が、1:500〜10:1であることを特徴とする皮膚外用組成物。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物において、ポリオール基を有する保湿剤を0.2〜50質量%含むことを特徴とする皮膚外用組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は皮膚外用組成物、特に分子中にエステル基やアミド基を有する薬剤が配合された皮膚外用組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 従来使用されている皮膚外用組成物には、様々な薬理効果を期待して、インドメタシン等の鎮痛消炎剤や、吉草酸酢酸プレドニゾロン等のステロイド剤に代表される各種薬剤が配合されているものがある。これらの薬剤は、分子中にエステル基やアミド基を有するため、製剤中で加水分解しやすいことが知られている。 【0003】 一方、健康な皮膚を保つには、水分保持が不可欠であるため、皮膚外用組成物には保湿剤が配合されることが多い。例えば、化粧水や乳液等に一般に配合されている保湿剤としては、グリセリンや1,3−ブチレングリコール等のポリオール類が挙げられる。 しかしながら、ポリオール基と、エステル基あるいはアミド基とは反応しやすく、ポリオール類を配合すると、上記薬剤の加水分解が促進されてしまうという問題があった。 このため、皮膚外用組成物においては、上記薬剤の加水分解を阻止することが、各薬剤の有効性を高めるため、加えて組成物自体の経時安定性を良くするための大きな課題となっている。 【0004】 そこで、薬剤を結晶形にして配合する試みがなされているが、この方法では、系中で薬剤が局在化したり、凝集やブツが生じたりすることがある。また、薬剤を結晶形にすると、系の透明さを損なうため、外観的に好ましくないことがある。 一方、系のpHを一定の範囲内に調整して、薬剤を安定化する試みもなされている。例えば、インドメタシンを含むゲル剤や水性パップ剤、ステロイドを含むクリーム剤(特許文献1〜3)等が知られている。 【特許文献1】特公平1−35807号公報 【特許文献2】特公平4−36134号公報 【特許文献3】特許第3150021号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記方法においては、製造時にpHを調整しても、経時的にpHが変化してしまい、十分な効果が得られないことがあった。また、薬剤の種類によって最適なpHが異なるため、系のpHが一律に決められず、複数の薬剤の配合が困難であることもあった。 本発明の目的は、分子中にエステル基やアミド基を有する薬剤が経時で安定に存在する皮膚外用組成物を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記事情を鑑み、本発明者等が鋭意検討した結果、驚くべきことに特定のアルキレンオキシド誘導体を配合することで、ポリオール基を有する保湿剤の配合の有無に関わらず、前記薬剤の加水分解が抑制され、製剤中に安定に配合できることがわかった。 また、該アルキレンオキシド誘導体を配合することで、ポリオール基を有する保湿剤を配合した場合よりも、皮膚に対する保湿性が著しく向上することが認められた。 【0007】 すなわち、本発明の皮膚外用組成物は、 分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤と、 下記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体と、 水を含むことを特徴とする。 (化1) R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I) (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。) 【0008】 上記皮膚外用組成物において、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体のオキシアルキレン基とオキシエチレン基は、ランダム状に付加していることが好適である。 一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、組成物中0.01〜50質量%含まれることが好適である。 分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤と、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体との配合量比は、1:500〜10:1であることが好適である。 さらに上記皮膚外用組成物は、ポリオール基を有する保湿剤を0.2〜50質量%含むことが好適である。 【発明の効果】 【0009】 本発明の皮膚外用組成物は、特定のアルキレンオキシド誘導体を配合することにより、エステル基やアミド基を有する薬剤の、経時安定性に優れたものとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明の実施の形態について詳述する。 <アルキレンオキシド誘導体> 本発明において特徴的な一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。 EOはオキシエチレン基である。 【0011】 mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦40である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは2≦n≦50である。mまたはnが0であるとしっとり感が低下し、70を越えるとべたつき感がでてくる傾向がある。 また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%であることが好ましい。 【0012】 エチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は、特に指定されない。また、オキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基は、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよいが、ランダム状に付加されているものが特に好ましい。なお、ブロック状には、2段ブロックのみならず、3段以上のブロックも含まれる。 R1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基もしくは水素原子で、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基である。炭素数5以上の炭化水素基では親水性が低下し、使用感が低下する。 【0013】 R1とR2は、同一であっても異なっていても良い。ただし、R1およびR2の炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、べたつき感がでてくる。 【0014】 上記アルキレンオキシド誘導体としては、具体的にはPOE(9)POP(2)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(14)POP(7)ジメチルエーテル、POE(17)POP(4)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジメチルエーテル、POE(6)POP(14)ジメチルエーテル、POE(15)POP(5)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(27)POP(14)ジメチルエーテル、POE(55)POP(28)ジメチルエーテル、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル、POE(9)POB(2)ジメチルエーテル、POE(14)POB(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジエチルエーテル、POE(10)POP(10)ジプロピルエーテル 、POE(10)POP(10)ジブチルエーテル等が挙げられる。 本発明においてアルキレンオキシド誘導体は、1種又は2種以上を用いることができる。 【0015】 本発明のアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で製造することができる。 例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル化させることによって得られる。 【0016】 〔ブロックポリマーの合成例〕 ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル CH3O(EO)5(PO)10(EO)5CH3 プロピレングリコール76gと、触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、撹拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりプロピレンオキシド522gを滴下させ、2時間撹拌した。引き続きエチレンオキシド440gを滴下させ、2時間撹拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後、オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に生成した塩を除去するため濾過を行い、前記アルキレンオキシド誘導体(ブロックポリマー) を得た。 【0017】 塩化メチルを反応させる前にサンプリングし精製したものの水酸基価は110、得られた化合物の水酸基価は0.3、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.003であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に置換されている。 【0018】 〔ランダムポリマーの合成例〕 ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル CH3O[(EO)10/(PO)10]CH3 プロピレングリコール76gと、触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、撹拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりエチレンオキシド440gとプロピレンオキシド522gの混合物を滴下させ、2時間撹拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後、オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に生成した塩を除去するため濾過を行い、前記アルキレンオキシド誘導体(ランダムポリマー)を得た。 【0019】 塩化メチルを反応させる前にサンプリングし精製したものの水酸基価は107、得られた化合物の水酸基価は0.4、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.004であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に置換されている。 なお、以下において、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、[(EO)/(PO)]はランダム状結合を表す。 【0020】 本発明の皮膚外用組成物へのアルキレンオキシド誘導体の配合量は、特に限定されないが、通常は0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜40質量%、さらに好ましくは0.5〜30質量%である。0.01質量%未満であると、薬剤の安定化効果が十分に得られないことがあり、50質量%を越えると、べたつき感が生じることがある。 【0021】 <分子中にエステル基及び/又はアミド基を含有する薬剤> 本発明において、分子中にエステル基及び/又はアミド基を含有する薬剤としては、水溶性あるいは疎水性のいずれのものでも用いることができる。また、薬効、薬理作用に関しても特に限定されない。例えば、鎮痛消炎剤、殺菌消毒剤、抗真菌剤、抗生物質、ビタミン剤、血行促進剤、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、抗ウィルス剤、角質軟化剤、サルファ剤、代謝性剤等が挙げられる。薬剤は、1種を用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。 【0022】 分子中にエステル基を有する薬剤としては、例えば2,4,6−トリブロムフェニルカプロン酸エステル、アムホテリシンB、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、塩酸テルビナフィン、塩酸ネチコナゾール、塩酸ブテナフィン、オキシコナゾール、グリセオフルビン、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、チメロサール、デルマシド、トリクロロフェノールカプロエート、トリブロムフェノールカプロエート、フェニル−11−ヨード−10−ウンデシノエート、セファロスポリン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、コハク酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ビタミンEコハク酸エステルカルシウム、アセチルコリン、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、タンニン酸、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、トリアムシノロンアセトニド、吉草酸酢酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルドロン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、酢酸コルチゾン、酢酸ジフロラゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ビバル酸フルメタゾン、ファルネシル酸プレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、フルドロコルチゾンアセテート、プロピオン酸アルクロメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸デキサメタゾン、プロピオン酸デプロドン、プロピオン酸ベタメタゾン、アミノ安息香酸エチル、フルフェナム酸ブチル、グリチルレチン酸ステアリル等が挙げられる。 【0023】 分子中にアミド基を有する薬剤としては、エキサラミド、塩酸オキシテトラサイクリン、塩酸テトラサイクリン、塩酸デメチルクロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、セファレキシン、セファロチン、テトラサイクリン、ミノサイクリン、メタサイクリン、硫酸ブレオマイシン、チアミンジスルフィド、カプサイシン、アセトアミノフェン、インドメタシン、アセトアミノフェン等が挙げられる。 【0024】 本発明の皮膚外用組成物への上記薬剤の配合量は、各薬剤における有効量であり、一律に限定できないが、例えば、組成物中0.001〜10質量%、好ましくは0.005〜8質量%、特に好ましくは、0.01〜5質量%である。0.001質量%未満であると十分な薬理効果が得られないことがあり、10質量%を超えると、薬剤によっては安全性が問題になる可能性がある。 【0025】 また、本発明の皮膚外用組成物において、上記薬剤と一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体の配合量比は、安定性、安全性等の面から1:500〜10:1が好適とされる。さらに好ましくは1:100〜5:1であり、特に好ましくは、1:50〜1:1である。 【0026】 また、本発明の皮膚外用組成物において、水の配合量には特に制限はなく、各組成物の剤型により適宜調整される。液剤の場合、水の配合量は0.5〜90質量%、好ましくは5〜70質量%、特に好ましくは10〜60質量%である。水の配合量が0.5質量%未満の組成物においては、もともと前記薬剤が加水分解されにくいので、アルキレンオキシド誘導体を配合する効果があまり得られない傾向にある。 【0027】 本発明の皮膚外用組成物には、保湿効果や防腐効果を目的として、ポリオール基を有する保湿剤を配合することができる。本発明においては、上記アルキレンオキシド誘導体を配合することで、ポリオール基を有する保湿剤を配合しても、前記薬剤を製剤中に安定に配合できる。 本発明において、ポリオール基を有する保湿剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、マルトース、キシリトース、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール、L−アラビノース、D−キシロース、D−アラビノース、D−リボース、D−キシルロース、L−キシルロース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、D−グルクロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、ショ糖、ラクトース、α,α−トレハロース、ラフィノース等が挙げられる。 【0028】 本発明の皮膚外用組成物において、上記ポリオール基を有する保湿剤は、必須成分ではないが、配合する場合の配合量は、組成物全量中、0.2〜50質量%、好ましくは0.5〜30質量%、特に好ましくは1〜20質量%とされる。0.2質量%未満であると添加効果が得られないことがあり、50質量%を超えるとべたついた使用感になることがある。 【0029】 本発明の皮膚外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、化粧品等に用いられる各種成分、例えば、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、安定化剤、低級アルコール、粉末、顔料、色素、香料等を配合することができる。 本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、組成物全体に対する質量%で示す。 【実施例1】 【0030】 分子中にエステル基及び/又はアミド基を有する薬剤として、吉草酸酢酸プレドニゾロンを選定して、下記表1の各試験例の皮膚外用組成物を調製し、薬剤の安定性及び保湿性を試験した。 (薬剤の安定性の試験方法) 各試験例の組成物をガラス製の気密容器に入れ、60℃で1週間保存後、該組成物中の薬剤を定量して残存率(%)を求め、安定性について評価を行った。 なお、薬剤の定量は、エタノールで各試験例の組成物を希釈し、液体クロマトグラフ法にて行った。 【0031】 (保湿性の試験方法) 上腕に塗布120分後のしっとり感の有無について、専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。 ◎…10名中8名以上が、しっとり感があると認めた。 ○…10名中6〜7名が、しっとり感があると認めた。 △…10名中3〜5名が、しっとり感があると認めた。 ×…10名中2名未満が、しっとり感があると認めた。 【0032】 (表1) 試 験 例 1−1 1−2 1−3 (1)吉草酸酢酸プレドニゾロン 0.15 0.15 0.15 (2)濃グリセリン ---- 30.00 ---- (3)1,3−ブチレングリコール ---- ---- 30.00 (4)POE(60)硬化ヒマシ油 0.10 0.10 0.10 (5)クエン酸 0.01 0.01 0.01 (6)クエン酸ナトリウム 0.09 0.09 0.09 (7)95%エタノール 30.00 30.00 30.00 (8)精製水 残余 残余 残余 60℃で1週間保存後の残存率(%) 89.4 70.2 76.7 保湿性 × ◎ ○ 【0033】 表1に示されるように、吉草酸酢酸プレドニゾロンは、短期間に加水分解され、残存率が低下してしまうことが確認された。 特に、ポリオール基を有する保湿剤を配合した場合には、残存率の低下が顕著であることが確認された(試験例1−2,1−3)。 これは、保湿剤中のポリオール基と、薬剤中のエステル基とが反応し、薬剤の加水分解が促進されるためであると考えられる。 【0034】 次に、下記表2の各試験例の皮膚外用組成物を調製し、薬剤の安定性及び保湿性を試験した。 (表2) 試 験 例 2−1 2−2 2−3 2−4 2−5 (1)吉草酸酢酸プレドニゾロン 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 (3)CH3O[(EO)14/(PO)7]CH3 ---- ---- 30.00 ---- 15.00 (4)CH3O[(EO)36/(PO)41]CH3 ---- ---- ---- 30.00 ---- (5)1,3−ブチレングリコール ---- 30.00 ---- ---- 15.00 (6)POE(60)硬化ヒマシ油 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 (7)クエン酸 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 (8)クエン酸ナトリウム 0.09 0.09 0.09 0.09 0.09 (9)95%エタノール 30.00 30.00 30.00 30.00 30.00 (10)精製水 残余 残余 残余 残余 残余 60℃で1週間保存後の残存率(%) 89.4 76.7 97.2 98.8 96.9 保湿性 × ○ ◎ ◎ ◎ 【0035】 試験例2−1と、試験例2−3及び2−4との比較により、一般式(I)のアルキレンオキシド誘導体を配合することにより、薬剤の安定性が著しく向上することが確認された。 また、一般式(I)のアルキレンオキシド誘導体を配合することにより、ポリオール基を有する保湿剤を用いた場合でも、薬剤の安定性が良いことがわかった(試験例2−5)。 さらに、試験例2−2と、試験例2−3及び2−4との比較により、該アルキレンオキシド誘導体を配合することで、薬剤の安定性が向上するだけでなく、ポリオール基を有する保湿剤を配合した場合よりも、皮膚に対する保湿性も向上することが認められた。 このように、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体を用いることにより、ポリオール基を有する保湿剤の配合の有無に関わらず、前記薬剤の加水分解が抑制され、製剤中に安定に配合できることがわかった。 【実施例2】 【0036】 さらに、他の薬剤を用いて表3〜5に示す処方の各剤形の皮膚外用組成物を調製し、50℃あるいは0℃で1ヵ月間保存後、上記方法に準じて、薬剤の安定性を試験した。 〔液剤〕 (表3) 試 験 例 3−1 3−2 (1)酢酸デキサメタゾン 0.025 0.025 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 15.00 --- CH3O[(EO)55/(PO)28]CH3 (3)POE(40)硬化ヒマシ油 0.05 0.05 (4)95%エタノール 40.00 40.00 (5)精製水 残余 残余 50℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 98.6 56.3 0℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 99.7 90.1 (製法) 1を3と4に溶解し、5に溶解した2を加えて撹拌混合した。 【0037】 〔乳剤性ローション剤〕 (表4) 試 験 例 4−1 4−2 (1)吉草酸ベタメタゾン 0.05 0.05 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 10.0 --- CH3O[(EO)36/(PO)41]CH3 (3)セタノール 1.5 1.5 (4)ワセリン 2.0 2.0 (5)グリセリン脂肪酸エステル 1.5 1.5 (6)POE(20)ステアリルエーテル 2.0 2.0 (7)メチルパラベン 0.1 0.1 (8)ジメチルポリシロキサン 2.0 2.0 (シリコンKF96A−6TM:信越化学工業社製) (9)スクワラン 5.0 5.0 (10)流動パラフィン 3.0 3.0 (11)グリセリン 5.0 5.0 (12)1,3−ブチレングリコール 7.0 7.0 (13)精製水 残余 残余 50℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 99.8 68.6 0℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 100.0 87.4 (製法) 1〜10を順次加えて油相を調製し、11〜13を順次加えて水相を調製した。それぞれを70℃に加温して、ホモミキサーを用いて混合乳化し、室温まで冷却した。 【0038】 〔クリーム剤〕 (表5) 試 験 例 5−1 5−2 (1)酢酸ヒドロコルチゾン 0.005 0.005 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 25.0 --- CH3O[(EO)14/(PO)07]CH3 (3)ステアリルアルコール 2.5 2.5 (4)セタノール 1.5 1.5 (5)硬化油 4.0 4.0 (6)グリセリン脂肪酸エステル 3.0 3.0 (7)POE(45)ステアリルエーテル 2.0 2.0 (8)エチルパラベン 0.15 0.15 (9)ジメチルポリシロキサン 2.0 2.0 (シリコンKF96A−6TM:信越化学工業社製) (10)流動パラフィン 8.0 8.0 (11)プロピレングリコール 5.0 5.0 (12)1,3−ブチレンングリコール 5.0 5.0 (13)精製水 適量 適量 50℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 96.9 50.7 0℃で1ヶ月間保存後の残存率(%) 98.4 79.8 (製法) 1〜10を順次加えて油相を調製し、11〜13を順次加えて水相を調製した。それぞれを70℃に加温して、ホモミキサーを用いて混合乳化し、室温まで冷却した。 【0039】 上記の結果から本発明の皮膚外用組成物は、上記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体を配合することで、いずれの剤形においても、各種薬剤が安定に存在できることが確認された。 【0040】 なお、本発明者がさらに検討したところ、アルキレンオキシド誘導体の配合量は0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜40質量%、特に好ましくは0.5〜30質量%であることが確認された。 また、分子中にエステル基またはアミド基を有する薬剤と、一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体との配合量比は1:500〜10:1、好ましくは1:100〜5:1、特に好ましくは、1:50〜1:1であることが確認された。 【実施例3】 【0041】 〔ゲル剤〕 (処方) (質量%) (1)インドメタシン 1.0 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 15.0 CH3O[(EO)9/(PO)2]CH3 (3)クロタミトン 3.0 (4)95%エタノール 35.0 (5)カルボキシビニルポリマー 0.4 (カーボポール940TM:BF Goodrich社製) (6)ジイソプロパノール 0.4 (7)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01 (8)精製水 残余 (製法) 1、3を4に溶解した(A)。一方2を8の一部に溶解した(B)。残りの8に5、7を溶解し、6で中和後、AパーツとBパーツを順次加えて撹拌混合した。 本実施例の皮膚外用組成物は、経時での薬剤の安定性に優れていた。 【実施例4】 【0042】 〔液剤〕 (処方) (質量%) (1)酢酸プレドニゾロン 0.005 (2)L−メントール 0.01 (3)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 12.0 CH3O[(EO)55/(PO)28]CH3 (4)POE(60)オレイルエーテル 0.3 (5)95%エタノール 30.0 (6)メチルパラベン 0.1 (7)精製水 残余 (製法) 試験例3−1に準じる。 本実施例の皮膚外用組成物は、経時での薬剤の安定性に優れていた。 【実施例5】 【0043】 〔クリーム剤〕 (処方) (質量%) (1)インドメタシン 0.75 (2)酢酸トコフェロール 0.1 (3)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 25.0 CH3O[(EO)9/(PO)2]CH3 (4)セタノール 4.0 (5)ワセリン 7.0 (6)スクワラン 12.5 (7)ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.2 (8)POE(20)ソルビタンステアレート 2.8 (9)イソプロピルミリステート 6.0 (10)エチルパラベン 0.3 (11)グリセリン 10.0 (12)プロピレングリコール 5.0 (13)エデト酸ナトリウム 0.2 (14)乳酸 適量 (15)乳酸ナトリウム 適量 (16)精製水 残量 (製法) 試験例5−1に準じる。 本実施例の皮膚外用組成物は、経時での薬剤の安定性に優れていた。 【実施例6】 【0044】 〔乳剤性ローション剤〕 (処方) (質量%) (1)吉草酸酢酸プレドニゾロン 0.15 (2)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 30.0 CH3O[(EO)14/(PO)7]CH3 (3)セタノール 0.7 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 1.6 (5)POE(40)モノステアリン酸 1.0 (6)硬化油 2.0 (7)スクワラン 8.0 (8)トリイソオクタン酸グリセリン 5.0 (9)ジメチルポリシロキサン 2.0 (シリコンKF96A−6TM:信越化学工業社製) (10)濃グリセリン 8.5 (11)1,3−ブチレングリコール 6.5 (12)カルボキシビニルポリマー 0.3 (13)水酸化ナトリウム 適量 (14)精製水 残余 (製法) 試験例4−1に準じる。 本実施例の皮膚外用組成物は、経時での薬剤の安定性に優れていた。 【実施例7】 【0045】 〔パップ剤〕 (処方) (質量%) (1)酢酸レチノール 0.01 (2)酢酸トコフェロール 0.5 (3)一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体 10.0 CH3O[(EO)36/(PO)41]CH3 (4)ベンジルアルコール 0.5 (5)ゼラチン 1.0 (6)ポリビニルアルコール 0.5 (7)ポリアクリル酸 2.5 (8)ポリアクリル酸ナトリウム 2.0 (9)カルボキシメチルセルロースナトリウム 4.0 (10)グリセリン 1.5 (11)1,3−ブチレングリコール 14.0 (12)ポリグリセロールポリグリシジルエーテル 0.05 (13)水酸化アルミニウム 0.1 (14)メチルパラベン 0.2 (15)精製水 残量 (製法) 11に、7〜10を加え均一に撹拌する(A)。5、6、12〜14を加温した精製水50gに溶解する(B)。1、2を3、4に分散する(C)。(C)に、上記(A)、(B)を撹拌機に投入し、全量が100gとなるように精製水を加え、均一となるまで撹拌し、膏体100gを得た。 ポリプロピレン繊維からなる不織布に上記膏体を0.2g/cm2含有するように展延し、10cm×14cmに切断後、ポリプロピレンフィルムにて覆った。 本実施例の皮膚外用組成物は、経時での薬剤の安定性に優れていた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【住所又は居所】東京都中央区銀座7丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成17年3月23日(2005.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092901 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 祐司
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| 【公開番号】 |
特開2006−265135(P2006−265135A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−83562(P2005−83562) |
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