| 【発明の名称】 |
肌化粧料用色材組成物、それを用いたファンデーション、化粧方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】勝山 智祐 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
【氏名】友政 哲 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
【氏名】秦 英夫 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
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| 【要約】 |
【課題】隠ぺい力を保ちながら、自然な質感を得ることのできる肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、化粧方法を提供する。
【解決手段】非白色色材を含む色材組成物において、該色材組成物は高屈折率白色顔料を含まず、かつ該色材組成物を下記測定条件で分光反射率を測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする肌化粧料用色材組成物。(測定条件) 色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 非白色色材を含む色材組成物において、該色材組成物は高屈折率白色顔料を含まず、かつ該色材組成物を下記測定条件で分光反射率を測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする肌化粧料用色材組成物。 (測定条件) 色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 【請求項2】 請求項1に記載の色材組成物において、 該色材組成物に含まれる非白色色材は、リソールルビンBCA、サンセットエローFCF、タートラジン、ハンサエローからなる群から複数選択されたものであることを特徴とする肌化粧料用色材組成物。 【請求項3】 高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物と、請求項1または2のいずれかに記載の色材組成物とを備えたことを特徴とする多剤型ファンデーション。 【請求項4】 請求項3に記載の多剤型ファンデーションにおいて、 前記白色顔料組成物と前記色材組成物とを肌に塗付する前に混合して使用することを特徴とする多剤型ファンデーション。 【請求項5】 高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組成物を肌上に塗付する工程と、請求項1または2のいずれかに記載の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含むことを特徴とする化粧方法。 【請求項6】 請求項5に記載の化粧方法において、 高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は全量で0.1〜5mg/cm2であることを特徴とする化粧方法。 【請求項7】 非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を含む一剤型ファンデーションにおいて、 前記ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分の分光反射率が下記測定条件で測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする一剤型ファンデーション。 (測定条件) ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 【請求項8】 請求項7に記載の一剤型ファンデーションにおいて、 該ファンデーションに配合される非白色色材全量と高屈折率白色顔料との比率(非白色色材全量/(高屈折率白色顔料+非白色色材全量))が20〜90質量%であることを特徴とする一剤型ファンデーション。 【請求項9】 請求項7または8のいずれかに記載の一剤型ファンデーションにおいて、 高屈折率白色顔料の配合量が1〜25質量%であることを特徴とする一剤型ファンデーション。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、および化粧方法の改良に関する。 【背景技術】 【0002】 ファンデーション等の肌化粧料においては、シミ、そばかす等の肌の色ムラを隠すために、隠ぺい力が高く、かつ目的とする肌色に調色された組成物を用いるのが一般的である。隠ぺい力を高めるため、二酸化チタン、酸化亜鉛等の高屈折率の白色顔料が用いられるが、特に、二酸化チタンは屈折率が2.5〜2.7と化粧品用粉末の中で最も高いため光の散乱効果が大きく、隠ぺい力が強い。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 二酸化チタンの使用によって、シミ、そばかす等の肌の色ムラは隠すことはできるが、隠ぺい力を高めるために多量に配合した場合、不透明な仕上がりとなってしまい、素肌の自然な質感が得られないと考えられてきた。一方、二酸化チタンの配合量を少なくすると、シミやそばかす等の色ムラが十分に隠ぺいされない。このため、隠ぺい力を保ちながら自然な質感を得ることのできる化粧料が望まれていた。 本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は隠ぺい力を保ちながら、自然な質感を得ることのできる肌化粧料用色材組成物、ファンデーション、化粧方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明者らは、まず素肌における皮膚内部に伝搬する光に着目した。皮膚などの光散乱媒体では、肌上へ照射された光の一部が内部へと透過し、内部の散乱体にて反射されるため、照射部位とは異なる部位からも射出する。本発明者らはこのような射出部位の分布こそが、素肌の質感の重要な因子であると考え、鋭意検討した結果、肌化粧料として用いられる色材として、波長630〜700nmにおける光の吸収率が小さいものを配合することで、上記の射出部位の分布が素肌のものと近くなり、自然な質感が得られることを見出した。 すなわち本発明の肌化粧料色材組成物は、高屈折率白色顔料を含まず、かつ該色材組成物を下記測定条件で分光反射率を測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする。 (測定条件) 色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 【0005】 上記の色材組成物において、該色材組成物に含まれる非白色色材は、リソールルビンBCA、サンセットエローFCF、タートラジン、ハンサエローからなる群から複数選択されたものであることが好適である。 また、本発明の多剤型ファンデーションは高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物と、請求項1または2のいずれかに記載の色材組成物とを備えたことを特徴とする。 上記の多剤型ファンデーションにおいて、前記白色顔料組成物と前記色材組成物とを肌に塗付する前に混合して使用することも好適である。 また、本発明の化粧方法は、高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組成物を肌上に塗付する工程と、請求項1または2のいずれかに記載の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含むことを特徴する。 上記の化粧方法において、高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は全量で0.1〜5mg/cm2であることが好適である。 【0006】 また本発明の一剤型ファンデーションは、非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を含み、該ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分の分光反射率が下記測定条件で測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする。 (測定条件) ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 上記の一剤型ファンデーションにおいて、該ファンデーションに配合される非白色色材全量と高屈折率白色顔料との比率(非白色色材全量/(高屈折率白色顔料+非白色色材全量))が20〜90質量%であることが好適である。 上記の一剤型ファンデーションにおいて、高屈折率白色顔料の配合量が1〜25質量%であることが好適である。 【0007】 なお、上記の多剤型ファンデーションとは色材組成物と白色顔料組成物とが別体として製造され、使用者がそれらを肌上で混合、もしくは肌に塗付前に混合して使用するもののことを指す。他方、一剤型ファンデーションとは化粧料として一体に製造されたもののことを指す。 また上記の「ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分」とは、一剤型ファンデーションに対して、高屈折率白色顔料以外の部分は同じ組成で、高屈折率白色顔料のみを配合せずに製造したもののことを指す。 【発明の効果】 【0008】 本発明にかかる肌化粧料用色材組成物によれば、波長630〜700nmにおける反射率が高いため、自然な質感を得ることができる。 本発明にかかる多剤型ファンデーションによれば、高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物と、上記色材組成物と、を備えており、両者をともに肌に塗付することで隠ぺい力を保ちながら、自然な質感を得ることができる。 本発明にかかる化粧方法によれば、高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物を塗付する工程と、上記色材組成物を塗付する工程とを含んでいるため、隠ぺい力を保ちながら、自然な質感を得ることができる。 本発明にかかる一剤型ファンデーションによれば、隠蔽力を保ちながら、化粧肌の自然な質感を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の好適な実施形態について説明する。 本実施形態の肌化粧料用色材組成物は非白色顔料を含んだ色材組成物であって、該色材組成物を下記測定条件で分光反射率を測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする。ただし、該色材組成物は高屈折率白色顔料を含んでいない。 (測定条件) 色材組成物をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 【0010】 上記の条件を満たす非白色色材として具体的には、アマランス、エリスロシン、ニューコクシン、フロキシンB、ローズベンガル、アシッドレッド、タートラジン、サンセットエローFCF、リソールルビンB、リソールルビンBCA、レーキレッドC、レーキレッドCBA、リソールレッド、リソールレッドCA、リソールレッドBA、リソールレッドSR、ローダミンB、ローダミンBステアレート、テトラクロルテトラブロムフロレセイン、トルイジンレッド、テトラブロムフルオレセイン、スダンIII、ヘリンドンピンクCN、エオシンYS、ジブロムフルオレセイン、パーマネントオレンジ、ベンチジンオレンジG、オレンジII、フルオレセイン、ウラニン、キノリンエローWS、キノリンエローSS、ベンチジンエローG、ピラニンコンク、ビロラミンR、ブリリアントファストスカーレット、パーマネントレッドF5R、ポンソーSX、オレンジI、オレンジSS、ハンサエロー、ナフトールエローS、メタニルエロー、ファストライトエロー3G等のアルミニウムレーキあるいはジルコニウムレーキあるいはバリウムレーキ等が挙げられる。また、これらの有機系色素を特開2004−331877号公報や特開2004−331878号公報の方法などに従い、粘土に複合化して顔料化したものも用いることができる。特に、化粧品用途としての汎用性を考慮するならば、リソールルビンBCA、サンセットエローFCF、タートラジン、ハンサエローからなる群からなる群から複数選択し、組み合わせて用いることが好適である。 【0011】 このように本実施形態の肌化粧料用色材組成物は、通常使用する濃度において、波長630〜700nmでの光の吸収率が非常に小さいことを特徴としている。 ここで本明細書では高屈折率白色顔料という語句を、屈折率が1.9以上の白色顔料のことと定義する。また、白色顔料とはその粒子径が0.1〜1μmのもの(通常の意味で白色顔料として用いられる粒子径)を意味し、紫外線遮蔽剤として用いられる微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛(粒子径がおおよそ0.01μmオーダー)を含めない。このような高屈折率白色顔料として特に二酸化チタン、ただし通常顔料として使用される粒子径0.1〜1μmのもの、を用いることが好適である。紫外線遮蔽剤として用いられる微粒子酸化チタンは粒径がおおよそ0.01μmのオーダーであり、可視光領域での散乱効果はほとんどなく、本明細書中では白色顔料に含めない。また、タルクやマイカ等の屈折率が1.9未満の顔料は通常体質顔料として用いられており、後述する試験(表10参照)から明らかなように十分な隠ぺい力が得られない。これは、顔料の周りの基材(もしくは空気)との屈折率の差が小さいと、十分な散乱効果が得られないためである。このように、屈折率が1.9以上の高屈折率白色顔料を配合することにより、隠蔽力を保ちつつ、自然な質感の化粧肌を得ることのできる化粧料を提供することができる。 【0012】 本実施形態にかかる多剤型ファンデーションは高屈折率白色顔料を含む白色顔料組成物と、上記の色材組成物とを備えることを特徴とする。つまり、多剤型ファンデーションの使用者は、白色顔料組成物と色材組成物とを別々に肌に塗付し、使用者本人の肌の色に合わせて色材組成物の肌への塗付量を調整して使用する。ここで色材組成物の個数は一つ(つまり、白色顔料組成物と色材組成物の二剤)であるとは限定されず、異なった色調を持つ複数の色材組成物を白色顔料組成物とセットにしてもよい。ただし、後述するように二剤型でも十分多様な肌の色に対応できる。また、白色顔料組成物と色材組成物とを別々に肌へ塗付して使用するだけでなく、白色顔料組成物と色材組成物とを肌に塗付する前にあらかじめ混合して使用するようにしてもよい。また白色顔料組成物の色調としては白色に限定されず、非白色色材を配合しておいてもよい。例えば肌の色の薄い人に合わせて白色顔料組成物を調色しておき、使用者自身が本人の肌の色に合わせて適宜色材組成物の塗付量を調整するようにしてもよい。当然ながら非白色色材を白色顔料組成物にあらかじめ配合しておく場合にも、白色顔料組成物(の高屈折率白色顔料を除いた部分)は上記の肌化粧料用色材組成物と同様の条件を満たしていることが必要である。 【0013】 また、本実施形態にかかる化粧方法は、高屈折率白色顔料を配合した白色顔料組成物を肌上に塗付する工程と、上記の色材組成物を肌上に塗付する工程と、を含むことを特徴とする。ただし、白色顔料組成物を塗付する工程と、色材組成物を塗付する工程の順番は特に問わない。 また本実施形態の化粧方法において、高屈折率白色顔料の肌上への塗付量は、全量で0.1〜5mg/cm2であることが好適である。つまり、0.1mg/cm2未満であると、十分な隠ぺい力が得られず、また5mg/cm2より多くなると、自然な素肌感が得られない。 【0014】 このようにファンデーションとして色材組成物と白色顔料組成物とを分けて使用するようにしている訳は、本発明に使用される色材が630〜700nmに吸収をもたず、これまで用いられてきた酸化鉄系色材で調製されたファンデーションと色調が異なることに起因する。一般にファンデーションは赤色色材、黄色色材、白色色材に加えて彩度調整用に630〜700nmに吸収を有する黒色色材が使用されており、素肌色に近い色にあらかじめ調整が可能である。従って、そのまま肌に塗付しても塗付色の違いからくる違和感は少ない。しかしながら、本発明の色材組成物は630〜700nmに吸収をもたず、色調を肌色と合致させることができないため、直接塗付するとおおきな違和感を与えることがある。このような場合、色材組成物を塗付する工程と白色顔料組成物を塗付する工程とを分ける方法をとることによって、塗付色の違いから違和感をなくすことが可能であり、このような方法を化粧法として採用するに至っている。しかしながら、使用する立場からすると、一回で塗付できたほうが望ましい場合もある。この場合、ファンデーション塗付前に、上記色材組成物(高屈折率白色顔料を含まない)と白色顔料組成物とを各人に合うように混ぜ合わせて使用してもよい。 【0015】 上記では高屈折率白色顔料を含まない色材組成物と、白色顔料を含む白色顔料組成物とを別体とした多剤型ファンデーションについて述べたが、もちろん通常のファンデーションのように一体として製造された形態(一剤型ファンデーション)に対しても、本発明の技術は適用可能である。すなわち、本発明の実施形態にかかる一剤型ファンデーションは、非白色色材と、高屈折率白色顔料と、を含み、前記一剤型ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分の分光反射率が下記測定条件で測定したとき、白色下地上における波長630〜700nmでの分光反射率の最小値が75%以上であり、白下地上のY値が25〜65の範囲であることを特徴とする。 (測定条件) ファンデーション中の高屈折率白色顔料を除いた部分をニトロセルロースラッカーに分散し、白黒隠蔽率試験紙の白色下地上における波長400nmでの分光反射率が10±2%となるように色材組成物の濃度を調整し、クリアランス0.101mmのアプリケーターを用いて白黒隠蔽率試験紙にコーティングを行い、分光測色機を用いて分光反射率を測定する。 【0016】 また、一剤型ファンデーションに配合される色材全量に対する非白色色材の比率(非白色色材全量/(高屈折率白色顔料全量+非白色色材全量))は好適には20%〜90%、さらに好適には20〜70%であればよい。つまり、配合比率が20%未満であると塗付色が白っぽくなってしまい化粧色が不自然になる。一方、90%より多いと塗付色が赤っぽくなり、薄く塗付する必要があるため十分な隠ぺい力が得られない。さらには20%〜70%であるとより自然な化粧色を得ることができる。 また、一剤型ファンデーションに配合される高屈折率白色顔料の量は1〜25質量%であることが好適である。1%未満の場合は隠ぺい力が十分でなく、25%より大きいと隠ぺい力は十分にあるが、肌の色が濃い人に対しては化粧色がやや白っぽくなる。 また、ファンデーションの形態としては、特に限定されないが、固形状、パウダー状、油性スティック状、W/OまたはO/Wエマルジョン状などが一般的である。 【0017】 以上が本発明の概略構成であり、以下により詳細な説明を行う。本発明に至る過程で本発明者らは、素肌における伝搬光の強度分布、つまり光の照射点を中心とした反射面上の射出分布、に着目した。皮膚などの散乱媒体では、入射した光は、その入射部位とは異なる部位からも射出する。つまり、図1に模式的に示すように、照射光束は皮膚内に透過し、皮膚内の散乱体によって反射、散乱を受ける。皮膚内での反射、散乱位置はその深さ方向に分布しているため、皮膚内から再び射出する光は、始めの照射位置とは異なる位置からも射出することになる。本発明者らは、この皮膚内からの射出位置の分布が素肌の質感を決める大きな因子であると考え、肌化粧料を塗付した際にもこの分布が素肌のものと近くなるような条件を見出すことで本発明の完成に至った。 【0018】 図2は、肌上へ半径0.5mmの白色光束を照射したときの、伝搬光の強度分布を示したグラフである。ここで、横軸は照射中心からの距離(cm)、縦軸は反射光の強度である。図2のグラフから分かるように、照射中心以外の反射光の強度(伝搬光強度)に対する赤色光(波長域630〜700nm)の寄与が圧倒的に大きいことが分かる。つまり、波長域630〜700nmの光の伝搬光強度分布が、皮膚の質感に大きな影響を与えていると推測できる。そのため、本発明者らは、赤色光、特に波長域633nmの光に焦点を当て、素肌に近い伝搬光強度分布を持つための肌化粧料の条件を調べるための予備実験を行った。 まず、5%顔料級二酸化チタン(トロノックスRKB2 バイエル製)ワセリンP分散体を、下記の表1のようにに塗付量(mg/cm2)を変えて、そのときの伝搬光強度分布の変化を実験した。また、表1には個々の塗付量に対応した全透過率(直進透過率+拡散透過率)も示した。実験条件としては、前腕内側部位5×5cm2を塗付範囲とし、光源としてHeNeレーザー(波長633nm)を用い、照射する光束径を0.5mmにして測定を行った。 【0019】 【表1】
【0020】 図3に上記実験の結果を示す。ここで、横軸が照射中心からの距離(cm)、縦軸が反射光の強度とした。図3のグラフから分かるように、塗付量が、5mg/cm2以上のとき照射点から離れた位置の伝搬光強度が著しく低下する。ただし、通常ファンデーション等で使用される範囲(1mg/cm2〜5mg/cm2)の塗付量では、素肌と比べてさほど変化は見られない。つまり、上記の表1から分かるように、全透過率が少なくとも55%以上のときは、二酸化チタンの光の散乱効果は伝搬光強度分布にさほど影響を与えないことが分かる。 【0021】 次に有色色材による光吸収が、どのように伝搬光へ影響するのかを調べるため、下記の表2に示すように、上記の5%顔料級二酸化チタンワセリンP分散体に、黒酸化鉄を0質量%、0.125質量%、0.25質量%、0.5質量%添加した組成物A〜Dに対し、それぞれの全透過率が概ね一定(60%)になるよう塗付量を調節して伝搬光強度分布を調べた。 【0022】 【表2】
【0023】 図4がその結果を示すグラフであり、横軸が照射中心からの距離(cm)、縦軸が反射光の強度とした。図4から、黒酸化鉄を配合することで伝搬光強度が著しく落ちていることが分かる。すなわち、伝搬光強度は塗付層の透過率がほぼ同じであっても、塗付層中における光吸収の影響を強く受けていることを示唆している。 このように、通常ファンデーション等の肌化粧料として用いられる条件下では、伝搬光強度分布に対して、色材による光吸収の影響が大きいことが分かった。これは以下のような理由であると考えられる。皮膚内に入射した光は図1に示したように、皮膚内で散乱、吸収を受け、再び皮膚外に射出する。次に肌に化粧料を塗付した場合を考える。この塗付膜による光散乱、光吸収によって皮膚内に入射する光の量自体は減少するが、皮膚内へ入射した光束は皮膚内部で散乱を受け広がっていく。そして皮膚内から再び射出する光のうち、一部は塗付膜を透過し、一部は塗付膜から再反射を受け再び皮膚内に入射する。この再反射を受けた光は再び皮膚内で散乱し、一部が塗付膜を透過し、一部が再反射を受けるといったことを繰り返す。ここで、塗付膜が光散乱は大きいが光吸収が少ない場合(上記の二酸化チタンのみの場合に相当)、光が塗付膜を透過(皮膚への入射時および皮膚からの射出時)する際にほとんど吸収を受けず、また塗付膜で再反射して再び皮膚内に戻る際にも光吸収による強度の減少はほとんどない。この結果、伝搬光強度の減少が抑えられていると考えられる。それに対して、光散乱の程度は上記とほぼ同様であるが光吸収が大きい場合(二酸化チタンに黒酸化鉄を加えたときに相当する場合)、皮膚への入射および射出時における光吸収による光の減衰に加え、塗付膜での再反射時にも吸収によって光強度が減衰する。そのため、入射位置から離れるほどその伝搬光強度の減衰は大きくなると考えられる。 【0024】 色材組成物に使用される色材の光学的特性と仕上がりについて 次に上記の結果を基に色材組成物に配合する色材として、赤系色材としてリソールルビンBCA(東洋インキ製)、黄系色材としてタートラジンアルミニウムレーキ(サンケミカル製)を用いてサンプルを作成し、試験を行った。また、比較としてファンデーションに一般的に用いられる赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄を用いたサンプルも作成した。表3に、その組成比(質量%)、色材組成物の色調(二酸化チタン混合前)および、化粧料を肌に塗付後の化粧肌の色調、隠ぺい力および自然な質感に対する官能評価の結果を示す。 【0025】 【表3】
【0026】 (白色顔料混合後の組成物の色調(ただし、肌に塗付前)の評価基準) ◎:肌色に極めて近い ○:肌色にやや近い △:肌色からやや離れている ×:肌色から離れている (隠ぺい力の評価基準) ◎:隠れている ○:やや隠れている △:やや隠れていない ×:隠れていない (自然な質感の評価基準) ◎:透明感があり、凹凸の目立たない自然な仕上がりである ○:やや自然な仕上がりである △:やや不自然な仕上がりである ×:不自然な仕上がりである 【0027】 ここで、サンプル3−2が一般的な色材である赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄を使用した肌化粧料である。また、サンプル3−6は本発明にかかる実施形態に対応する色材組成物であり、赤色光範囲の吸収の少ない色材、リソールルビンBCA、タートラジンを使用したものである。サンプル3−3はサンプル3−6に黒酸化鉄を配合し、色材組成物(白色顔料混合後)自体の色調を肌色に調整したものである。また、サンプル3−1はサンプル3−2の色材組成物から黒酸化鉄を除いたもの、サンプル3−4は3−6のタートラジンのかわりに黄酸化鉄を配合したもの、サンプル3−5はサンプル3−6のリソールルビンBCAのかわりに赤酸化鉄を配合したものである。 【0028】 表3の試験では、各サンプルの色材組成物へ同じ量の二酸化チタンを混合し、その混合物を肌に塗付して試験を行った。表3から分かるように、二酸化チタンの塗付量が同じであるため隠ぺい力の効果自体に違いはない。一方、化粧肌に対する自然な質感の評価に関しては、サンプル3−6は優れた効果を発揮しているが、その他のものはいずれも効果が乏しいことが分かる。なお、サンプル3−6は黒酸化鉄を配合しておらず、色材組成物自体の色調は鮮やかな赤色であり、また二酸化チタン混合後も肌色とはかけ離れた色調をしているが、後述する表4の結果から分かるように、肌への塗付したときの色は自然なものにすることができる。 【0029】 従来の化粧品であるサンプル3−1と、サンプル3−6を塗付した化粧肌を観察すると、肌の凹凸や影の見え方に差があった。伝搬光強度が低いもの(サンプル3−1〜3−5)では、凹凸が目立ち、肌の影の部分も黒く濃いものであるのに対し、伝搬光強度の高いもの(サンプル3−6)では、凹凸が目立たず、また影は赤い薄い色をしていた。つまり、図5(a)に示すように、従来の化粧料では、光の照射位置から離れた位置から射出する光の強度が低いため、同図(a)の斜線部に示す部分に影がくっきりと現われる。しかしながら、3−6の化粧料では素肌に近い伝搬光強度を有するため、図5(b)に示すように、光が入射しない位置(影となる部分)からも、他の位置に入射した光が皮膚内で内部散乱を受け、影となる部分の位置からも射出してくる。そのため、肌の凹凸による陰が素肌に近く、自然な質感となると考えられる。 【0030】 ここで、図6にサンプル3−1〜3−6の組成物(ただし、白色顔料混合前の色材組成物)を白黒隠蔽率試験紙上にコーティングしたときの白下地上における反射スペクトルを示す。なお、分光反射スペクトルは以下の測定条件で測定した。 (測定条件) 色材組成物1.0gにニトロセルロースラッカー(武蔵塗料製 製品名:ニトロンクリア)15gに分散し、白黒隠蔽率試験紙にクリアランス0.101mmのアプリケーターを用いてコーティングを行い、分光測色器(コニカミノルタ製 製品名:CM2600d)を用い、開口径11mmφ,SCEモード(正反射光除去)で測定を行った。また白黒隠蔽率試験紙は、Leneta FORM 5C, OPACITY CARTS size:7-5/8×10-1/4 in (194 x 260 mm)を使用した。 図6から分かるように、化粧肌が自然な質感であったサンプル3−6では、白色下地上における波長630〜700nmの分光反射率の最小値は75%以上である(また、波長400nmでの分光反射率は約10%である)。これから、波長域630〜700nmにおいて吸収が少ないことが分かる。一方、化粧肌が不自然であった他のサンプルを見ると上記波長域における光吸収が大きい(反射率が小さい)ことが分かる。つまり、上記波長域における反射率が高いほど、化粧肌を自然な質感に見せる効果が高いことが分かる。これはまた、赤色光領域(波長630〜700nm)における伝搬光強度が化粧肌の自然な質感に影響を与えていることを証拠付けるものである。 【0031】 3−6の組成物によって、自然な質感が得られることがわかった。しかしながら、3−6については、高屈折白色顔料混合後の組成物の色調が、一般的なファンデーションの色調と比較して、明度及び彩度が極めて高く、被験者によっては、塗付色を自然に合わせることが困難である場合があった。これは、3−6の組成物が630〜700nmに吸収が少ないことに起因する。一般のファンデーションでは、彩度、明度調整のために必ずといっていいほど、可視光線波長領域全域に吸収を有する黒色色材を添加し、素肌の色とほぼ同等の色に合わせている。そのため、塗付しても塗付色と素肌の色との間に違和感は少ない。そこで発明者らは、3−6のように彩度、明度の高い組成物を違和感なく塗付する方法について鋭意検討した結果、高屈折白色顔料を含まない色材組成物と、高屈折白色顔料を含む白色顔料組成物とを分けて、塗付することによって、様々な肌色に対し比較的容易に塗付色を自然なものとすることができることを見出した。表3のサンプル3−6に対して、白色顔料を混合した後の色材組成物を4−1、白色顔料混合前の色材組成物を4−2として、4人の被験者に対して、組成物4−1を直接塗付したときの塗付色と、白色顔料組成物を塗付してから、組成物4−2を塗付したときの塗付色を比較した結果を表4に示す。 【0032】 【表4】
【0033】 (白色顔料組成物の調製方法) 二酸化チタンをワセリンに分散し、三本ローラーにて3回混錬し十分分散したものを白色顔料組成物とした。また、白色顔料組成物の組成比は、二酸化チタン(トロノックスRKB2 バイエル製)10質量%、ワセリン90質量%とした。 (試験方法) 4−1を4名の被験者に0.5mg/cm2塗付したときの塗付色と、白色顔料組成物を塗付した後に、4−2を塗付色が自然になるように適当量塗付したときの塗付色を目視にて判定した。 (塗付色の評価基準) ◎:自然 ○:許容できる自然さ △:やや不自然 ×:明らかに不自然 【0034】 表4に示すように、被験者により色材組成物塗付量を調整しながら、塗付することによって自然な塗付色とすることが可能であった。これらの結果は、次のように考えられる。人の肌色は、個人差はあるものの、角質層、真皮層に存在するケラチンやコラーゲンによる白色の散乱と血液中のヘモグロビン、ビリルビン等による赤色成分(黄色を含む)が適当に混合しあうことによって、まず肌色に近似した色ができ、さらにメラニンによる茶〜黒成分によって彩度、明度が下げられているものと思われる。従って、本質的に肌色の色調を決定付けているのは、血液による赤色成分と散乱による白色成分であって、使用者各人に対してそれらの比率が適切に構成されていれば、素肌と彩度、明度が多少異なっていても、自然になじむと考えられる。実際、630〜700nmに吸収をもたない色材で構成した3−6において、高屈折顔料混合前の組成物は血液に良く似た鮮やかな赤色を呈しており、3−1〜3−5のように一般にファンデーションに使用されている酸化鉄系色材を用いた場合は、鮮やかな赤色にはならない。すなわち、本発明組成物では、自然の生体の肌色構成を模倣したような色材構成をとっているために、黒色がなくても肌色となじんだものと考えられる。 【0035】 また、高屈折率白色顔料を含まない色材組成物(赤色成分)と高屈折白色顔料を含む組成物(白色成分)とに分けることによって、色材組成物の量を調整しながら塗付することができるため、多くの使用者の肌色に合わせることが可能となったと考えられる。このような考え方は従来に全くなく、ファンデーション組成物は、素肌の色と合わせることが前提になっており、黒色顔料はファンデーションの必須成分としてとらえられていた。なお、赤色の色材組成物中には、赤色色材と黄色色材が含まれており、後述するようにこの組み合わせによって、白色顔料を混ぜたときの肌色色調が変化する。従って、赤色色材と黄色色材の組み合わせと、白色顔料との混合の組み合わせを変えていくと非常に多くの組み合わせが存在することになるが、色材組成物と白色顔料を含む組成物を分けることによって、組み合わせを大きく減らすことが可能であり、ファンデーションを二剤に分けることは理にかなっている。 【0036】 以下、高屈折白色顔料を含まない色材組成物の満たすべき光学的性質について説明する。 色材組成物の光学的特性 次に本実施形態にかかるファンデーションにおいて、色材組成物に用いられる適正な色材の光学的性質について考察する。本発明における色材組成物に求められる条件は、(1)630〜700nmに吸収を持たない、一方、前述のように、この色材組成物は、(2)白色顔料を混合したとき肌色になる、という条件が必要となる。 これらの性質を一般的な方法で確認するためには、白黒隠蔽率試験紙上に適当な濃度によりコーティングを行い、その分光反射率曲線から推定することが最も適切と考えられる。また、色材組成物中の色材の種類及び濃度はまちまちであることから、適当な方法でコーティング量を標準化する必要がある。肌色の色相は、YRに属するとおり、色材組成物は赤色系から黄色系の色材かあるいはそれらの混合物からなる。このことは、色材組成物が青から緑の吸収を有していることを意味するものであり、コーティング後の白下地上の分光反射率曲線がおおむね右上がりの曲線であることを示唆している。そこで、隠蔽率試験紙上における色材組成物のコーティング量を標準化するために、400nmの反射率が10±2%となるように塗付を行う。このとき、コーティング後の白下地上における630〜700nmの分光反射率が、コーティング前の白下地の分光反射率に対して、ほとんど低下していないか、またはそれ以上であれば、色材組成物の当該波長における吸収率がほとんどないことが確認される。 【0037】 次に白色色材と混合したときに、肌色となる条件について考える。本方法によってコーティングすることにより、白下地上における400nmの反射率と700nmの反射率が定まる。このとき、400〜700nmの波長の反射率分布が図7のグラフの(A)に示すように全体的に低い場合、色材組成物は非常に赤みであることを意味するため、白色顔料と混合すると赤みにシフトすることが予想される。一方、図7のグラフの(B)に示すように全体的に高い場合、色材組成物は黄みとなり、白色顔料と混合すると黄みよりとなることが予想される。従って、適度な大きさを有する反射率分布が必要であることが類推されるが、この反射率分布の大きさを三刺激値におけるY値(2°視野、D65、JIS Z−8701、Z−8722)を指標として置き換えることができる。 【0038】 次に上記のY値の適正な範囲について検討する。表5、6、7、8に示すように、色材組成物を様々な配合濃度(質量%)にて調製し、400nmの反射率が10±2%の範囲になるようにコーティングを行い、630〜700nmにおける分光反射率の最小値、Y値を測定し、さらに白色顔料組成物を肌に塗付した上に各色材組成物を重ね付けしたときの肌色としての自然さを評価した。 【0039】 (肌色としての自然さの評価基準) ◎:肌色として自然 ○:肌色としてまあまあ自然 △Y:肌色としてやや黄み △R:肌色としてやや赤み ×Y:肌色として黄色すぎる ×R:肌色として赤色すぎる 【0040】 (色材組成物) 1)リソールルビンBCA−タートラジン系 その1 有色色材として、リソールルビンBCA(東洋インキ製)と、タートラジンアルミニウムレーキ(サンケミカル製)とを使用し、下記表5の組成でサンプルを作成した。 【0041】 【表5】
【0042】 2)リソールルビンBCA−タートラジン系 その2 有色色材として、リソールルビンBCA(東洋インキ製)と、タートラジンアルミニウムレーキ(癸巳化成(株)製)とを使用し、下記表6の組成でサンプルを作成した。 【0043】 【表6】
【0044】 3)サンセットエロFCF−タートラジン系 有色色材として、サンセットエローFCF(サンケミカル製)と、タートラジンアルミニウムレーキ(サンケミカル製)とを使用し、下記表7の組成でサンプルを作成した。 【0045】 【表7】
【0046】 4)サンセットエロFCF−ハンサエロー系 有色色材として、サンセットエローFCF(サンケミカル製)と、ハンサエロー(癸巳化成製)とを使用し、下記表8の組成でサンプルを作成した 【0047】 【表8】
【0048】 白色顔料組成物の調製方法 二酸化チタンをワセリンに分散し、三本ローラーにて3回混錬し十分分散したものを白色顔料組成物とした。また、白色顔料組成物の組成比は、二酸化チタン(トロノックスRKB2 バイエル製)10質量%、ワセリン90質量%とした。 色材組成物の調製方法 各色材をそれぞれ30wt%ずつトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに分散し、3本ローラーにて3回混錬し十分に分散させたものを、残りのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに分散し、そののち、ワセリンを加えて加熱溶解し、水浴中で攪拌しながら冷却し、ゲル状にしたものを試料として用いた。 【0049】 塗付色の確認方法 白色顔料組成物を肌に1mg/cm2塗付した後、各色材組成物をとり、重ね付けを行い塗付色の色調を化粧品技術者により評価した。 400nm、630nm〜700nmでの分光反射率、及びY値の測定方法 各色材組成物を1)の処方については、1g、2)では1.6g、3)では1g、4)では1gをおのおのとり、それぞれニトロセルロースラッカー(武蔵塗料製 製品名:ニトロンクリア)を加えて16gとし、十分混錬した。そして、0.101mmのアプリケーターで白黒隠蔽率試験紙(Leneta FORM 5C, OPACITY CARTS size:7-5/8×10-1/4 in (194 x 260 mm))に塗付し、分光測色器(ミノルタ製 製品名:CM2600d)を用いてSCEモード(正反射光除去)、開口径11mmにて400nmの分光反射率、630nm以上の(平均)分光反射率、及びY値を求めた。つまり、塗付膜の膜厚を一定にし、塗付膜中の色材組成物の濃度を調整して400nmにおける分光反射率が10±2%となるようにした。 【0050】 上記の表5〜8の結果より、色材の選択により適正範囲は異なるものの、Y値が大きくなると黄みよりとなり、小さくなると赤みによる傾向が確認された。また使用した色材の組み合わせにより、そのY値の適正範囲は変わるものの、おおむねその範囲を25〜65に調製すれば、白色顔料と混合したときに肌色へ変化する。さらに、30〜60の範囲であれば、白色顔料と混合して肌に塗付したときより自然な肌色を得ることができる。 【0051】 高屈折率白色顔料の塗付量 次に本発明にかかる化粧方法におおいて、高屈折率白色顔料の好適な塗付量について調べた。 白色顔料組成物としては顔料級二酸化チタン(トロノックスRKB2 バイエル製)をワセリンに分散し、三本ローラーにて3回混錬し十分分散したもの(白色顔料組成物の組成比は二酸化チタン10質量%、ワセリン90質量%とした)を用い、また色材組成物としては上記表3のサンプル3−6(ただし、白色顔料混合前)を用いた。 白色顔料組成物の塗付量を変え、塗付後の色調が不自然にならなくなるまで、色材組成物を塗付した。そのときの隠ぺい力および自然な質感に対する官能評価の結果を示す。 【0052】 【表9】
【0053】 (隠ぺい力の評価基準) ◎:隠れている ○:やや隠れている △:やや隠れていない ×:隠れていない (自然な質感の評価基準) ◎:透明感があり、凹凸の目立たない自然な仕上がりである ○:やや自然な仕上がりである △:やや不自然な仕上がりである ×:不自然な仕上がりである 表9から分かるように、二酸化チタンの塗付量が0.1mg/cm2以下であると十分な隠蔽力が得られず、また5mg/cm2以上であると化粧肌の自然さが損なわれた。よって、二酸化チタンの塗付量は0.1〜5mg/cm2が好適であることが分かる。 【0054】 顔料の屈折率と隠蔽力との関係 隠ぺい力と顔料の屈折率との関係を調べる試験を行った。表10にその結果を示す。 【0055】 【表10】
【0056】 (隠ぺい力の評価基準) ◎:隠れている ○:やや隠れている △:やや隠れていない ×:隠れていない (自然な質感の評価基準) ◎:透明感があり、凹凸の目立たない自然な仕上がりである ○:やや自然な仕上がりである △:やや不自然な仕上がりである ×:不自然な仕上がりである また、表中の数値は質量%である。なお色材組成物(白色顔料混合前)としてリソールルビンBCA(東洋インキ社製)0.13質量%、タートラジン(サンケミカル社製)4.87質量%を混合したものを用いた。 この結果から、十分な隠ぺい力を得るためには、白色顔料として屈折率が1.9以上の高屈折率白色顔料を用いる必要があることが分かった。また、特に二酸化チタンが好ましいことも分かる。 【0057】 高屈折率白色顔料の配合量および有色色材組成物との配合比率 本実施形態にかかる一剤型ファンデーションにおいて、有色色材組成物と高屈折率白色顔料(二酸化チタン)との好適な配合比率を調べるため、下表に示すような組成(質量%)でサンプルを作成し、試験を行った。なお、白色顔料混合前の色材組成物は、表5の5−3と同一の組成を使用した。 試験方法は以下の通りである (色材組成物の調製方法) 各色材をそれぞれ30wt%ずつトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに分散し、3本ローラーにて3回混錬し十分に分散させたものを、残りのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルに分散し、そののち、ワセリンを加えて加熱溶解し、水浴中で攪拌しながら冷却し、ゲル状にしたものを試料として用いた。 【0058】 【表11A】
【0059】 【表11B】
【0060】 【表11C】
【0061】 【表11D】
【0062】 化粧色、隠蔽力、自然な質感の各項目の評価基準は以下の通りである。 (化粧色) ×赤:不自然に赤い ×白:不自然に白い △赤:やや不自然に赤い(肌の色がかなり濃い人用) △白:やや不自然に白い(肌の色がかなり薄い人用) ○赤:通常の肌には赤みであるが、肌の色の濃い人にはよい ○白:通常の肌には白っぽいが、肌の色の白い人にはよい ◎:非常に自然で使いやすい(通常の肌の色の人用) ◎薄:非常に自然(通常の肌色の場合薄く塗付する) ◎赤:非常に自然(肌の色がやや濃い人用) ◎白:非常に自然(肌の色がやや白い人用) (隠ぺい力) ◎:隠ぺい力が大きい ○:隠ぺい力がやや大きい △:隠ぺい力がやや小さい △×:隠ぺい力が小さい ×:隠ぺい力がない ・自然な質感 ◎:透明感があり、凹凸の目立たない自然な仕上がりである ○:やや自然な仕上がりである △:やや不自然な仕上がりである ×:不自然な仕上がりである 【0063】 表11A〜11Dに示すように、基剤中の酸化チタン量を0.05質量%から40質量%まで変化させて試験を行った。表からわかるように、濃度が1質量%未満である場合(サンプル11−1〜11−5)は隠ぺい力が十分でなく、肌悩みの隠し効果が期待できない。一方、25質量%以上(サンプル11−12〜11−14)であると隠蔽力は十分あるが、肌色のやや濃い人に対しては白く不自然となるため、1〜25%であることが好ましい。さらに好ましくは、2〜25%が望ましい。 非白色色材と高屈折率白色顔料との配合比率に関しては、非白色色材全量/(二酸化チタン+非白色色材全量)質量%を11.1%から98%まで変化させて試験を行った。表から分かるように、90%より色材量が大きい場合(サンプル11−1〜11−5)、塗付色が赤みになるため薄く塗付する必要があり、隠蔽力が小さなってしまう。一方20%より小さい(サンプル11−12〜11−14)と塗付色が白くなるために肌の白い人でないと不自然になる。よって、好ましくは20〜90%である。さらに好ましくは、20〜70%である。 【実施例】 【0064】 以下本発明の実施例を幾つか例示するが、本発明は以下の実施例に限定されない。なお、処方中の数値はすべて質量%である。 【0065】 実施例1 2剤型ファンデーション 実施例1では色材組成物と白色顔料組成物とを組み合わせて使用する2剤型ファンデーションの処方例を示す。なお、下記実施例1で挙げる白色顔料組成物と、肌化粧料用色材組成物とは、任意の組み合わせで使用できる。 【0066】 油性タイプ白色顔料組成物 (処方) ジメチルポリシロキサン 5 イソステアリン酸 0.5 リンゴ酸ジイソステアリル 3 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 10 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆セリサイト 20 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 金属石鹸処理タルク 8 球状シリカ 5 ビタミンEアセテート 0.1 エチルパラベン 適量 トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1 パラメトキシ桂皮酸2−エチルへキシル 3 球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6 (調製方法) 処方中の粉末部に80℃に加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合後、パルペライザーにて粉砕を行った。得られた粉末を樹脂中皿に充填し、プレス成型することで油性タイプ白色顔料組成物を得た。 【0067】 W/Oクリームタイプ白色顔料組成物 (処方) <油相部> ジメチルポリシロキサン 4 デカメチルシクロペンタシロキサン 25 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 4 ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.1 <粉末部> アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 10 アルキル変性シリコン樹脂被覆セリサイト 10 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部> プロピレングリコール 5 水 残余 (調製方法) 処方中の粉末部を80℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行った。得られた粉末・油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミキサーにて5分間乳化し、W/Oクリームタイプ白色顔料組成物を得た。 【0068】 パウダータイプ色材組成物 (処方) ジメチルポリシロキサン 5 イソステアリン酸 0.5 リンゴ酸ジイソステアリル 3 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 サンセットエローFCF(サンケミカル社製) 6.32 タートラジン Alレーキ(サンケミカル社製) 3.68 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆セリサイト 20 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 金属石鹸処理タルク 8 球状シリカ 5 ビタミンEアセテート 0.1 エチルパラベン 適量 トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1 パラメトキシ桂皮酸2−エチルへキシル 3 球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6 (調製方法) 処方中の粉末部に80℃に加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合後、パルペライザーにて粉砕を行った。得られた粉末を樹脂中皿に充填し、プレス成型することでパウダータイプ色材組成物を得た。 この色材組成物の630〜700nmの分光反射率の最小値は80%であり、またY値は45であった。 【0069】 乳化固形W/Oタイプ色材組成物 (処方) <油相部> マイクロクリスタリンワックス 5 ジメチルポリシロキサン 10 デカメチルシクロペンタシロキサン 30 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 パルミチン酸 0.5 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 酢酸トコフェロール 0.1 δ−トコフェロール 0.1 <粉末部> リソールルビンBCA(東洋インキ社製) 0.25 タートラジン Alレーキ(サンケミカル社製) 9.75 アルキル変性シリコン樹脂被覆無水ケイ酸 2 アルキル変性シリコン樹脂被覆セリサイト 15 架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 3 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部> ジプロピレングリコール 3 精製水 残余 (調製方法) 処方中の粉末部を80℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行った。得られた粉末・油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミキサーにて5分間乳化した。得られた混合物を樹脂中皿に充填し、乳化固形W/Oタイプ色材組成物を得た。 この色材組成物の630〜700nmの分光反射率の最小値は80%であり、Y値は50であった。 【0070】 W/Oクリームタイプ色材組成物 (処方) <油相部> ジメチルポリシロキサン 4 デカメチルシクロペンタシロキサン 25 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 4 ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.1 <粉末部> リソールルビンBCA(東洋インキ社製) 0.17 タートラジン Alレーキ(癸巳化成製) 9.83 アルキル変性シリコン樹脂被覆セリサイト 10 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部> プロピレングリコール 5 水 残余 (調製方法) 処方中の粉末部を80℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行った。得られた粉末・油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミキサーにて5分間乳化し、W/Oクリームタイプ色材組成物を得た。この色材組成物の630〜700nmの分光反射率の最小値は79%であり、Y値は36であった。 【0071】 スティックタイプ色材組成物 (処方) <油相部> マイクロクリスタリンワックス 12 ジメチルポリシロキサン 4 デカメチルシクロペンタシロキサン 17 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 26 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 4 <粉末部> サンセットエローFCF(サンケミカル社製) 14 ハンサエローマイカベース(色材含有量25%)(癸巳化成製) 24 (調製方法) 処方中の粉末部を、90℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行ったのち、スティック金型に流し込み、スティックタイプ色材組成物を得た。この色材組成物の630〜700nmの分光反射率の最小値は80%であり、Y値は46であった。 実施例1で挙げた白色顔料組成物と色材組成物によれば、どの組み合わせにおいても透明感に優れ、凹凸の目立たない自然な仕上がりを得ることができた。 【0072】 実施例2−パウダリーファンデーション(一剤型) (処方) ジメチルポリシロキサン 5 イソステアリン酸 0.5 リンゴ酸ジイソステアリル 3 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 リソールルビンBCA(東洋インキ社製) 0.13 タートラジンAlレーキ(サンケミカル社製) 4.87 球状PMMA被覆雲母 6 微粒子酸化亜鉛 0.5 微粒子酸化チタン 2 合成金雲母 2 金属石鹸処理タルク 8 球状シリカ 5 ビタミンEアセテート 0.1 エチルパラベン 適量 トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1 パラメトキシ桂皮酸2−エチルへキシル 3 球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆セリサイト 20 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆酸化チタン 15 (調製方法) 処方中の粉末部に80℃に加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合後、パルペライザーにて粉砕を行った。得られた粉末を樹脂中皿に充填し、プレス成型することでパウダリーファンデーションを得た。 白色顔料混合前の630〜700nmの分光反射率の最小値は80%であり、Y値は50であった。本実施例2のパウダリーファンデーションによれば、透明感に優れ、凹凸の目立たない自然な仕上がりを得ることができた。 【0073】 比較例1−パウダリーファンデーション(一剤型) (処方) ジメチルポリシロキサン 5 イソステアリン酸 0.5 リンゴ酸ジイソステアリル 3 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 球状PMMA被覆雲母 6 微粒子酸化亜鉛 0.5 微粒子酸化チタン 2 合成金雲母 2 金属石鹸処理タルク 8 球状シリカ 5 ビタミンEアセテート 0.1 δートコフェロール 0.1 エチルパラベン 適量 トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル 1 パラメトキシ桂皮酸2−エチルへキシル 3 球状ポリアクリル酸アルキル粉末 6 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆タルク 残余 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆セリサイト 20 メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆酸化チタン 15 アルキル変性シリコン樹脂被覆黄酸化鉄 3 アルキル変性シリコン樹脂被覆ベンガラ 1 アルキル変性シリコン樹脂被覆黒酸化鉄 適量 (調製方法) 処方中の粉末部に80℃に加温して溶解させた油相部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合後、パルペライザーにて粉砕を行った。得られた粉末を樹脂中皿に充填し、プレス成型することでパウダリーファンデーションを得た。白色顔料混合前の630〜700nmの分光反射率の最小値は60%であり、Y値は38であった。 本比較例1のパウダリーファンデーションを用いた場合、肌の毛穴や小さな凹凸が気になり、また粉っぽさの目立つ仕上がりであった。 【0074】 実施例3−乳化固形W/Oファンデーション(一剤型) (処方) <油相部> マイクロクリスタリンワックス 5 ジメチルポリシロキサン 10 デカメチルシクロペンタシロキサン 30 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 パルミチン酸 0.5 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 酢酸トコフェロール 0.1 δ−トコフェロール 0.1 <粉末部> リソールルビンBCA(東洋インキ社製) 0.17 タートラジン Alレーキ(癸巳化成製) 9.83 アルキル変性シリコン樹脂被覆無水ケイ酸 2 アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 15 アルキル変性シリコン樹脂被覆セリサイト 10 架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 3 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部> ジプロピレングリコール 3 精製水 残余 (調製方法) 処方中の粉末部を80℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行った。得られた粉末・油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミキサーにて5分間乳化した。得られた混合物を樹脂中皿に充填し、乳化固形W/Oファンデーションを得た。 ここで、非白色色材であるサンセットエロー、タートラジンの配合比率は表6の6−5と同一となるようにした。白色顔料混合前の630〜700nmの分光反射率の最小値は79%であり、Y値は36であった。本実施例3の乳化固形W/Oファンデーションによれば、透明感に優れ、凹凸の目立たない自然な仕上がりを得ることができた。 【0075】 比較例2−乳化固形W/Oファンデーション(一剤型) (処方) <油相部> マイクロクリスタリンワックス 5 ジメチルポリシロキサン 10 デカメチルシクロペンタシロキサン 30 ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 パルミチン酸 0.5 セスキイソステアリン酸ソルビタン 1 酢酸トコフェロール 0.1 δ−トコフェロール 0.1 <粉末部> アルキル変性シリコン樹脂被覆黄酸化鉄 3 アルキル変性シリコン樹脂被覆ベンガラ 1 アルキル変性シリコン樹脂被覆黒酸化鉄 適量 アルキル変性シリコン樹脂被覆無水ケイ酸 2 アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 15 アルキル変性シリコン樹脂被覆セリサイト 10 酸化チタン・ベンガラ被覆雲母 3 架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 3 N−ラウロイル−L−リジン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 適量 <水相部> ジプロピレングリコール 3 精製水 残余 (調製方法) 処方中の粉末部を80℃に加温して溶解させた油相部に添加し、ホモミキサーにて5分間混合粉砕を行った。得られた粉末・油分混合物に対して水相部を添加し、ホモミキサーにて5分間乳化した。得られた混合物を樹脂中皿に充填し、乳化固形W/Oファンデーションを得た。白色顔料混合前の630〜700nmの分光反射率の最小値は59%であり、Y値は37であった。 本比較例2の乳化固形W/Oファンデーションを用いた場合、肌の毛穴や小さな凹凸が気になり、また粉っぽさの目立つ仕上がりであった。 【図面の簡単な説明】 【0076】 【図1】肌へ光が入射した際、皮膚内から射出する光の射出位置の広がりを説明するための模式図 【図2】肌上へ白色光束を照射したときの、伝搬光の強度分布を示したグラフ。 【図3】酸化チタンの塗付量と伝搬光強度分布との関係を示すグラフ。 【図4】化粧膜による光の吸収率を変化させたときのそれぞれの伝搬光強度分布。 【図5】化粧肌の質感と伝搬光との関係を説明する模式図。 【図6】サンプル3−1〜3−6の白下地上における分光反射スペクトル 【図7】色材組成物の白下地上における分光反射スペクトルを説明する模式図。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【住所又は居所】東京都中央区銀座7丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成17年3月23日(2005.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092901 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 祐司
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| 【公開番号】 |
特開2006−265134(P2006−265134A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−83561(P2005−83561) |
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