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【発明の名称】 天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液及びその製造方法
【発明者】 【氏名】田村 隆

【要約】 【課題】毛髪施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えること。

【解決手段】水に天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液とした。また、水に天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液の製造方法において、水と天然鉱石とを同一の容器に収容し、この容器を80℃以上で熱した後静置させて得ることを特徴とする浸漬液の製造方法とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水に天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液。
【請求項2】
請求項1に記載された浸漬液であって、
前記毛髪施術は、パーマ施術であることを特徴とする浸漬液。
【請求項3】
請求項1に記載された浸漬液であって、
前記毛髪施術は、ヘアカラー施術であることを特徴とする浸漬液。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の浸漬液であって、
前記天然鉱石は、天照石又は三仙石であることを特徴とする浸漬液。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の浸漬液の製造方法であって、
水と天然鉱石とを同一の容器に収容し、この容器を80℃以上で熱した後静置させて得ることを特徴とする浸漬液の製造方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、水に天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーマにより毛髪にウェーブをかけたり、ヘアカラー剤を用いて本来の髪の色とは違う髪の色に染めたりして外見上より自分を美しく表現する毛髪施術が定着してきている。また、最近ではこのようなパーマやヘアカラー等の毛髪施術を定期的に繰り返すことにより自分の雰囲気を変える若者も増えてきている。
ところで、一般的に毛髪は洗髪や紫外線等の影響により損傷されることが知られている。また、パーマやヘアカラー等の毛髪施術を何回か繰り返すと毛髪が損傷しやすくなることが知られている。このような毛髪の損傷は、髪を触った感じがザラザラしたりパサパサしたりして、見た目にも艶がない状態となっていることが多い。従来、この毛髪の損傷を防止するために毛髪施術の際にPPT(ポリペプタイド)が用いられている。これにより、毛髪の中で保湿力が保たれて、毛髪の損傷をできる限り抑えている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−322035号公報
【特許文献2】特開2003−245296号公報
【特許文献3】特開平8−73639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のPPT(ポリペプタイド)を用いることで毛髪施術後の短期間(例えば、毛髪施術後2〜3週間)の間は、洗髪や紫外線等の影響による毛髪の損傷をある程度抑えることができるが、長期間(例えば、毛髪施術後2〜3ヶ月)にわたり持続的に毛髪の損傷を抑えることが難しいという問題がある。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、毛髪施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意検討した結果この課題を解決できることを見い出した。その具体的手段は以下の通りである。
まず、第1の発明は、水に天然鉱石を浸漬させて得られる毛髪施術用の浸漬液である。この第1の発明によると、毛髪施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。
ここで、本発明にいう「天然鉱石」とは、太陽光線の照射や火山活動などから得られた自然の動的なエネルギーを吸収して、そのエネルギーを再放射させる鉱石のことを指している。この天然鉱石を水に浸漬させると水にミネラル成分が直接移行していき、そのミネラル成分が毛髪に浸透することで毛髪の損傷をより持続的に抑えているものと考えられる。なお、この水に浸漬させる天然鉱石は1種類であっても、2種類以上であってもよく、大きさ、重量も問わない。
【0006】
また、「毛髪施術」とは、髪のセットのための施術、くせ毛を再生させるための施術、毛髪育毛のための施術、パーマ施術、ヘヤカラー施術など人の毛髪に対して何らかの手法を施す施術のことを指している。この施術において前記浸漬液を使用する際には、各種の使用方法を用いることができる。例えば、パーマ施術を行う場合には、パーマ液にあらかじめ前記浸漬液を適量混入させておく方法を用いることができる。また、毛髪育毛のための施術を行った後に、人の頭部に噴霧する方法を用いることができる。当該使用方法においては、噴霧器に収容されており、人の頭部に対して噴霧可能とされている浸漬液として使用することができる。なお、天然鉱石を浸漬させる「水」としては、その天然鉱石の種類や人の髪の状態に応じて、蒸留水、アルカリイオン水、水道水などを適宜使用することができる。
【0007】
次に、第2の発明は、上記した第1の発明に係る浸漬液において、前記毛髪施術は、パーマ施術であることを特徴とする。この第2の発明によると、特にパーマ施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。また、毛髪の根元から毛先までバランスよくパーマをかけることができる。通常、毛髪に含まれるたんぱく質の構成等の理由から毛髪の根元付近と毛先付近では毛髪としての性質が異なるので、一般的にバランスよくパーマをかけることは難しいとされているが、前記浸透液を使用するとバランスよくパーマをかけやすくなる。これは、当該浸漬液中のミネラル成分が毛髪の根元から毛先まで毛髪全体にバランスよく浸透するためと考えられる。
【0008】
次に、第3の発明は、上記した第1の発明に係る浸漬液において、前記毛髪施術は、ヘアカラー施術であることを特徴とする。この第3の発明によると、特にヘアカラー施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。また、ヘアカラー施術後の毛先の退色を防止することができる。通常、ヘアカラー施術後のさらにパーマ施術を行ったり日光等の紫外線の照射を受けたりすると毛先が赤くなる現象が見られたが、従来のPPT(ポリペプタイド)の使用ではほとんどこの現象を回避することができなかった。しかし、前記浸透液を使用すると毛先が赤くなる現象を極力抑えることができる。これは、当該浸漬液中のミネラル成分が毛髪全体に浸透するために毛先の退色を防止しているものと考えられる。これにより、ヘアカラー施術後の毛髪の色を持続的に保つことができる。
【0009】
次に第4の発明は、上記した第1の発明から第3の発明のいずれかの浸漬液において、前記天然鉱石は、天照石又は三仙石であることを特徴とする。この第4の発明によれば、豊富なミネラル成分を得ることができるので、それだけミネラル成分を毛髪にバランスよく浸透させることができる。
ここで、本発明にいう「天照石」とは、主に九州地方の山中より産出される天然鉱石のことを指している。例えば、大分県と宮崎県の県境の山間から採掘することができる。
また、本発明にいう「三仙石」とは、主に台湾の山中より産出される天然鉱石のことを指している。例えば、台湾の太平洋側の山間から採掘することができる。なお、三仙石は、通称「オーラストーン」とも呼ばれている。
【0010】
次に第5の発明は、上記した第1の発明から第4の発明のいずれかの浸漬液の製造方法において、水と天然鉱石とを同一の容器に収容し、この容器を80℃以上で熱した後静置させて得ることを特徴とする。この第5の発明によれば、天然鉱石から水へミネラル成分を効率よく移行させることができる。より効率よく移行させるためには、水と天然鉱石とを同一の容器に収容し、この容器内に入れた水を沸騰させることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
まず、第1の発明においては、毛髪施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。
次に、第2の発明によれば、特にパーマ施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。また、毛髪の根元から毛先までバランスよくパーマをかけることもできる。
次に、第3の発明によれば、特にヘアカラー施術後の毛髪の損傷をより持続的に抑えることができる。また、ヘアカラー施術後の毛先の退色を防止することもできる。
次に、第4の発明によれば、ミネラル成分を毛髪にバランスよく浸透させることができる。
次に、第5の発明によれば、天然鉱石から水へミネラル成分を効率よく移行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る浸漬液は、パーマやヘアカラー等の毛髪施術後の毛髪の損傷を持続的に抑えるための浸漬液である。この浸漬液は、老若男女問わず、またもともと髪の色が黒い人、ヘアカラー施術をして髪の色を染めた人など様々な人に適用できるものである。
【実施例】
【0013】
本発明の実施例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は、天照石1a及びアルカリイオン水2aを入れたガラス製の容器3を示している。天照石1aを浸漬させた浸漬液を得るために、まず、図1に示すように、洗浄殺菌したガラス製の容器3の底に適宜粉砕した天照石1aを100g入れる。次に、ガラス製の容器3にアルカリイオン水2aを約1.0リットル入れて24時間静置する。浸漬させた後は、ガラス製の容器3中の浸漬液のみを静かに他の容器に移し入れることにより、本実施例に係る浸漬液を得ることができる。なお、天照石1a中のミネラル成分を蒸留水2へ十分に移行させるためには、できる限り長時間浸漬させておくのがよい。従って、天然鉱石を浸漬させる時間は24時間以上とすることが好ましい。
【0014】
上述のようにして得られた浸漬液をもともと髪の色が黒色の男性(年齢22歳)に対して髪の色を茶色に染めるヘアカラー施術を行った。詳細には、ヘアカラー液100ccに対して本実施例により得られた浸漬液を4〜5cc混入させた後、ヘアカラー施術を行ったところ、約3ヶ月経過した後でも毛先だけが赤くなり毛髪が退色なる現象は全くみられなかった。これは、天照石1a中のミネラル成分が男性の毛髪全体にバランスよく浸透し、毛髪の退色現象を持続的に抑制していた結果だと考えられる。
【0015】
(実施例2)
図2は、三仙石1b及び蒸留水2bを入れた圧力なべ4を示している。三仙石1bを浸漬させた浸漬液を得るために、まず、図1に示すように、圧力なべ4に蒸留水2bを約2.0リットル入れて、圧力なべ4の底に適宜粉砕した三仙石1bを100g収容し、約100℃で熱し蒸留水2bを約2時間沸騰させた後静置する。自然冷却させた後、圧力なべ4の中の浸漬液のみを静かに他の容器に移し入れることにより、本実施例に係る浸漬液を得ることができる。このように、水(蒸留水2b)と天然鉱石(三仙石1b)とを同一の容器に収容し、この容器を約100℃で熱した後静置させることで天然鉱石から水へ効率よくミネラル成分を移行させることができる。なお、「同一の容器」としては、上述した圧力なべのほかホローなべ等の密閉可能な容器を用いることもできる。この場合、密閉状態で熱することにより、さらに効率よくミネラル成分を移行させることができる。
【0016】
上述のようにして得られた浸漬液を髪の色を茶色に染めたストレートヘアの女性(年齢18歳)にらせん状のスパイラルウェーブを施すパーマ施術を行った。詳細には、パーマ液100ccに対して本実施例により得られた浸漬液を2〜3cc混入させた後、パーマ施術を行ったところ、約4ヶ月経過した後でも髪を触った感じがザラザラしたりするような毛髪の損傷はほとんど見られず、毛先だけが赤くなり毛髪が退色なる現象も全くみられなかった。むしろ、見た目に髪に艶があり、触った感じもつるつるしており髪に潤い(保湿力)もあった。これは、天照石1a中のミネラル成分が女性の毛髪の中に浸透し、毛髪の損傷及び退色現象を持続的に抑制していた結果だと考えられる。
【0017】
また、上述のようにして得られた実施例1及び実施例2に係る浸漬液を混ぜ合わせて使用した場合でも同様の効果を得ることができる。例えば、実施例1に係る浸漬液990ccに対して実施例2に係る浸漬液10ccを混ぜ合わせた混合液(処方1)、実施例1に係る浸漬液500ccに対して実施例2に係る浸漬液500ccを混ぜ合わせた混合液(処方2)、実施例1に係る浸漬液10ccに対して実施例2に係る浸漬液990ccを混ぜ合わせた混合液(処方3)として使用することもできる。このようにして得られた混合液は、毛髪施術の種類や人の髪の状態等に応じて使い分けることができる。本発明者の試験検討結果によると、実施例2に係る浸漬液を多く混入させた混合液(処方3)をパーマ施術に用いると施術後の毛髪の損傷に対してより効果が発揮されることが確認されている。
【0018】
また、本発明者が上記処方1〜3を用いてさらに試験検討を行ったところ、下記の効果も確認されている。具体的には、定期的にパーマ施術をしている男性(25歳)に対して処方1をパーマ液に適量混入させてパーマ施術を行った。この男性は、以前はパーマ液の影響で頭皮に炎症を起こすことがしばしば見られたが、処方1の使用により炎症がほとんど起こらなくなった。つまり、前記浸漬液は、「水に天然鉱石を浸漬させて得られる抗炎症用の浸漬液」としても使用できる。さらに、このような結果から、炎症が原因だと言われている脱毛症、若白髪などを防止する効果も示唆された。
【0019】
また、一般的にパーマ施術を行う際、パーマ液が収容された容器から別の容器に移し変えることがあるが、この移し変えた際にパーマ液が酸化されて本来のパーマ液としての効果が損なわれてしまうこと(例えば、パーマがかかりにくい、色が変色する)がある。ところが、上記のようにして得られた処方2をパーマ液に適量混入させて使用したところ、本来のパーマ液としての効果が損なわれることはほとんど見られなくなった。つまり、水に天然鉱石を浸漬させて得られる浸漬液には酸化防止作用があることが示唆された。
【0020】
また、パーマ液の使用による手の傷みやかゆみに悩む美容師(女性、23歳)に処方3を1ヶ月間手に塗布させたところ手の傷みやかゆみがほとんどなくなったとの効果が得られた。このような効果が得られたことから他の女性(52歳)に処方3を2ヶ月間化粧水として使用させたところ小じわがなくなった、ファンデーションののりが良くなったとの効果も得られた。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】天照石及びアルカリイオン水を入れたガラス製の容器を示す側面図である。
【図2】三仙石及び蒸留水を入れた圧力なべを示す側面図である。
【符号の説明】
【0022】
1a 天照石
1b 三仙石
2a アルカリイオン水
2b 蒸留水
3 ガラス製の容器
4 圧力なべ


【出願人】 【識別番号】505104227
【氏名又は名称】田村 隆
【出願日】 平成17年3月22日(2005.3.22)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦

【識別番号】100087907
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 鉄男

【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦

【識別番号】100125106
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 隆

【識別番号】100134739
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 光芳

【公開番号】 特開2006−265113(P2006−265113A)
【公開日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願番号】 特願2005−81552(P2005−81552)