| 【発明の名称】 |
高含量塩酸テルビナフィン錠剤およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】三井 ペドロ
【氏名】覚張 剛史
【氏名】齋藤 隆仁
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】素錠中に低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび塩酸テルビナフィンを含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が素錠全体に対して75質量%以上である高含量塩酸テルビナフィン錠剤で有り、より好ましくは低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの含量が素錠全体に対して5%以上含有される高含量塩酸テルビナフィン錠剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 素錠中に低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび塩酸テルビナフィンを含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が素錠全体に対して75質量%以上である高含量塩酸テルビナフィン錠剤。 【請求項2】 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの含量が素錠全体に対して5%以上である請求項1に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤。 【請求項3】 カルボシキメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、寒天、無水リン酸水素カルシウムおよび部分アルファー化デンプンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有す請求項1又は2に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤。 【請求項4】 錠剤がフィルムコーティング錠である請求項1〜3のいずれか一項に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤。 【請求項5】 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび塩酸テルビナフィンを含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が組成物全体に対して75質量%以上である組成物を、結合剤のエタノール溶液又はエタノール水溶液を用いて湿式造粒し、得られた顆粒を打錠することを特徴とする高含量塩酸テルビナフィン錠剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は抗真菌剤として使用されている塩酸テルビナフィン錠剤に関するものであり、より詳しくは、塩酸テルビナフィンを高含量で含む、溶出性の優れた塩酸テルビナフィン錠剤に関する。 【背景技術】 【0002】 塩酸テルビナフィンは、アリルアミン系抗真菌剤として、市販されており、経口と局所投与での皮膚糸状菌に対する効果を示すと共に、爪のケラチンへの高い親和性と強い殺菌性により爪真菌症の治療にも高い効果を示す。経口投与用としては、すでに錠剤が市販されている。 塩酸テルビナフィンの経口投与用医薬組成物に関しては種々の検討がなされており、例えば、特許文献1には、塩酸テルビナフィン等の不溶性薬物に通常のヒドロキシプロピルセルロースと低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの両者を用いた経口投与用医薬組成物が記載されている。溶出特性にすぐれた塩酸テルビナフィンを28%含有する錠剤組成物が記載されている。特許文献2には、テルビナフィン又はその塩とリドカイン等の局所麻酔薬を含む疼痛感や掻痒感の無い外用剤が記載されている。特許文献3にはテルビナフィン10〜80%およびマイクロクリスタリンセルロース等の添加剤を含有する被覆錠剤等の製剤が記載されている。 特許文献4には、塩酸テルビナフィンの被覆顆粒剤が記載されている。特許文献5には、メイズ澱粉、架橋ポリビニルピロリドン等の崩壊剤と緩衝性成分を含む急激な崩壊を示し、味をマスキングした錠剤が記載されている。 【0003】 【特許文献1】特開2000−86503号公報 【特許文献2】特開2003−55205号公報 【特許文献3】特表2005−503399公報 【特許文献4】特表2005−503366号公報 【特許文献5】特表2003−520252号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 現在市販されている塩酸テルビナフィンの錠剤は、1錠中の薬量がおよそ140mgであり、重量が210mg、直径9mmの錠剤であり、やや大型の錠剤である。そのため高齢者などの大きな錠剤の服用が困難である患者、多数の錠剤を服用しなければならない患者などは、より小型で、かつ取り扱い易い大きさの錠剤が求められている。該大きさとしては一般的には7〜8mmが適度な大きさとされてる。しかしながら上記の従来技術で、原薬の含量はそのままとし、全体の重量および寸法を適度に小型化すると錠剤中の薬剤含量が80%を越えることから、適度の放出性を有する錠剤を得ることが困難でった。従って適度の放出性を有し、取り扱いの容易な小型の錠剤の開発が望まれている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明者等は、上記課題を解決すべく、種々検討の結果、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(以下L−HPCとも言う)を適度に含有する錠剤とすることにより前記課題が解決できること、また保存安定性も良好であることを見出し本発明を完成させた。 【0006】 すなわち、本発明は (1)素錠中に低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび塩酸テルビナフィンを含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が素錠全体に対して75質量%以上である高含量塩酸テルビナフィン錠剤、 (2)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの含量が素錠全体に対して5%以上である上記(1)に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤、 (3) カルボシキメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、寒天、無水リン酸水素カルシウムおよび部分アルファー化デンプンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有す上記(1)又は(2)に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤、 (4) 錠剤がフィルムコーティング錠である上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の高含量塩酸テルビナフィン錠剤、 (5) 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび塩酸テルビナフィンを含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が組成物全体に対して75質量%以上である組成物を、エタノール水溶液を用いて湿式造粒し、得られた顆粒を打錠することを特徴とする高含量塩酸テルビナフィン錠剤の製造方法、 に関するものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、1錠中の塩酸テルビナフィン含量およそ140mgの錠剤の場合、素錠の合計重量は170mg、錠剤径が8mm以下とすることができ、嚥下が容易な小型の塩酸テルビナフィン錠剤とすることができると共に、保存中に湿度や温度の影響により錠剤の硬度の低下等もなく、安定性等においても何ら問題のなく、また、初期の溶出性が現在市販の製品と比べて全く遜色ない、良好な錠剤を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明の高含量塩酸テルビナフィン錠剤は素錠に対して塩酸テルビナフィンを75%(質量)(以下特に断らない限り同じ)以上と低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含み、更に必要に応じて、医薬用添加剤として許容される各種添加剤を含むことができる。該錠剤は塩酸テルビナフィンを75%(質量)以上と低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含み、更に必要に応じて、医薬添加剤として許容される各種添加剤を含む組成物を常法により、錠剤化することにより素錠を得ることができる。各種添加剤は最初から混合しておいても、また、適宜製剤工程において添加してもよい。本発明の高含量塩酸テルビナフィン錠剤は、素錠のままでもよいが、好ましくは該素錠をコーティングすることが好ましい。 【0009】 本発明の錠剤中における塩酸テルビナフィンの含量は素錠に対して、75%以上であれば特に限定されないが、通常75〜90%程度が好ましく、より好ましくは80〜85%である。また、該錠剤中におけるL−HPCの含量は本発明の目的を達成する限り特に限定されないが通常3%以上であればよく、好ましくは4%以上であり、更に好ましくは5%以上である。上限は25%まで含むことができるが通常20%以下であり、好ましくは16%以下、よりこの好ましくは10%以下程度である。残部は両者以外の添加剤であり、崩壊剤、結合剤、滑沢剤及び賦形剤などを含むことができる。本発明における好ましい錠剤はL−HPC以外に、賦形剤を含むものであり、該賦形剤の含量は素錠に対する割合で1〜20%程度であり、好ましくは1.5〜12%程度である。該賦形剤はL−HPCに対して特定割合で含まれるとき、より好ましい。L−HPCと該賦形剤の好ましい割合は、9:1〜3:7(質量割合)程度である。本発明の好ましい態様においては、更に崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を含むことができる。崩壊剤の含量は素錠に対して0〜10%程度であり、好ましくは0.1〜10%、更に好ましくは1〜5%である。結合剤は0〜10%程度であり、好ましくは1〜5%程度である。滑沢剤は0〜残部であり、通常10%以下であり、好ましくは5%以下である。また、必要に応じて更に、その他の添加剤、例えば、安定化剤、界面活性剤、甘味剤、矯味剤、抗酸化剤、光沢化剤、着色剤、香料、糖衣剤、崩壊助剤、保存剤、防湿剤などを添加することができる。これらその他の添加剤は素錠に対して0〜10%程度の範囲内で適宜添加することができる。 【0010】 本発明で使用するL−HPCは一般に低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとして、市販されているものであればいずれも使用することができる。通常セルロースにおけるグルコース環におけるモル置換度で0.2〜0.4程度ヒドロキシプロピル基で置換されているものをいう(通常のヒドロキシプロピルセルロースはモル置換度3)。信越化学工業(株)における商品番号LH−11、LH−21、LH−22、LH−31、LH−32等を挙げることができる。何れも使用することができるので、希望製剤等に応じて適宜最適なL−HPCを選択して使用すればよい。LH−11、LH−31、LH−32等は好ましいものであり、LH−31はより好ましいものの1つである。L−HPCの粒度等はそれほど問題はなく、上記の市販のものは何れも使用できる。 【0011】 本発明で使用する賦形剤としては従来医薬製剤に使用されている賦形剤はいずれも使用可能である。それの代表的なものとしては結晶セルロース、デキストラン、トウモロコシデンプン、白糖、乳糖、粉末セルロース、マルチトース、D−マンニトール等が挙げられる。これらの中で、乳糖は好ましい賦形剤である。L−HPCと乳糖との割合が、9:1〜3:7の範囲にある場合、初期の溶出率が高く、より好ましい。 【0012】 本発明で使用する崩壊剤としては特に限定されないが、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、寒天、無水リン酸水素カルシウムまたは部分アルファー化デンプン等が好ましく、これらのうちの1種又は2種以上を使用することが好ましい。特にカルボキシメチルスターチナトリウムはより好ましいものの1つであり、崩壊剤としてカルボキシメチルスターチナトリウムを含む製剤はより好ましい製剤の1つである。カルボキシメチルスターチナトリウムを含む製剤の場合、その含量は素錠に対する割合が0.1〜10%が好ましく、さらに好ましくは1〜5%である。 【0013】 本発明に用いられる結合剤としては、医薬製剤に使用されるものであれば何れも使用しうるが、それらの中で好ましいものとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、グァーガム、ゼラチン、アルファー化デンプン、トラガント、ブルラン、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。ヒドロシキプロピルメチルセルロースはより好ましい結合剤である。これらは造粒に当たって、粉末状で添加しても、また、溶液状で添加してもよい。 【0014】 本発明に用いられる滑沢剤としては、特に制限は無いが通常ステアリン酸系滑沢剤が使用される。 ステアリン酸系滑沢剤としては例えば、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウムまたはステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。これらの中でステアリン酸マグネシウムは好ましいものの1つである。ステアリン酸系滑沢剤の素錠に対する含量は0〜10程度であり、2〜7%程度が好ましい。 【0015】 本発明の高含量塩酸テルビナフィン錠剤の製造方法は、特に限定されることはなく、本発明の目的が達成される限るいかなる方法で錠剤化されてもよい。通常は、塩酸テルビナフィン、L−HPCおよび、必要に応じて、賦形剤、その他の添加剤を含む組成物を、常法により造粒し、顆粒とし、該顆粒を打錠し、素錠を得、必要に応じて、コーティングすることにより得ることができる。造粒方法は、乾式造粒、湿式造粒の何れを使用してもよいが好ましいのは湿式造粒である。また、滑沢剤を用いる時は、造粒後の顆粒に、滑沢剤を配合し、打錠するのが好ましい。錠剤の大きさは特に制限は無いが、飲用しやすく、取り扱いやすい大きさという点から、6〜8.5mmより好ましくは7〜8.2mm程度である。 湿式造粒において用いられる液体としては通常水、有機溶剤−水混合溶液、アルコール等の有機溶剤等が使用されうるが、好ましいものはエタノール溶液若しくはエタノール水溶液である。エタノール又はエタノール水溶液を使用するときには、エタノール濃度が10%以上、好ましくは30%以上、更に好ましくは45%以上であることが好ましい。該液体は、結合剤を含む組成物に、噴霧等の方法で添加して造粒しても、また、結合剤を該液体に溶解して、結合剤溶液として、噴霧等の方法で添加して造粒してもよい。本発明においては後者の方が好ましい。結合剤溶液として用いる場合、結合剤濃度は適宜選択すれば良いが、エタノール水溶液とする場合、該溶液に溶解する結合剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース等を20〜85%、好ましくは40〜80%程度の濃度として使用するのが好ましい。 好ましい湿式造粒の1例を記載すると、L−HPC、塩酸テルビナフィン、更に必要に応じて、賦形剤を含有し、かつ塩酸テルビナフィンの含量が組成物全体に対して75質量%以上である組成物を撹拌混合しながら、結合剤を溶解したエタノール又はエタノール水溶液を用いて、好ましくは噴霧して、湿式造粒し、得られた顆粒を、必要に応じて整粒することにより、打錠用の顆粒を得ることができる。打錠用の顆粒に、必要に応じて滑沢剤を配合し、打錠することにより、コーティングされていない本発明の錠剤(素錠)を得ることができる。打錠は常法により打錠機により、打錠すればよい。 【0016】 上記のようにして得られた素錠はそのままでも使用できるが、該素錠をコーティングすることにより、光や湿度などの影響を軽減し、光に対して安定で、変色等がないか少ない製剤とすることができ、更に味等のマスキングにより、服用を容易にすることが出来る。 コーティング材料としては、医薬製剤に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー、プルラン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール、セラック、トリアセチン、ポリエチレングリコール、ポリソルベートなどを用いることができる。セルロース誘導体系のコーティング剤が好ましく、より好ましくはHPMCである。また、ポリエチレングリコールを併用するのが好ましい。HPMCとポリエチレングリコールを併用する時、両者の割合は特に制限は無いが、通常HPMC100部(質量)に対して1〜100部、好ましくは10〜60、より好ましくは20〜40部程度である。HPMCとしては、例えば信越化学工業(株)の商品番号TC−5S、TC−5E、TC−5EW、TC−5R、TC−5RW、TC−5MW等が用いられる。好ましくは、低粘度のHPMC(例えば、TC−5E、TC−5EW)が用いられる。これらのコーティング材料を通常水に溶解して水溶液として、錠剤にスプレーするなどの方法でコーティングすればよい。コーティング液中におけるこれらの濃度は特に限定されないが、粘度等から、HPMCとポリエチレングリコールを併用する時はコーティング材料濃度が4〜20%、好ましくは7〜15%程度が好ましい。コーティングの方法は一般的な錠剤のコーティングに使用される常法、例えばスプレーコーティングなどの方法によりコーティングすることができる。また、塩酸テルビナフィンは、光によって着色することが知られていることから、コーティング層の遮光能、隠蔽能を向上させるために、酸化チタンを配合した一般的なコーティング処方を用いることができる。酸化チタンには、結晶形が異なる、ルチル型とアナターゼ型の2種類がある。本発明では、ルチル型およびアナターゼ型のいずれも用いられるが、ルチル型がより好ましい。酸化チタンはコーティング材料100部(質量)に対して10〜80部程度、好ましくは20〜75部程度、更に好ましくは30〜65部程度である。コーティング剤のコーティング量はコーティング剤中の固形分で、素錠に対して、5%以下であることが望ましい。 【0017】 上記のようにして得られたコーティング製剤は保存安定性、溶出性に優れ、かつ、塩酸テルビナフィンが高含量であることから、錠剤の小型化が可能である。例えば、1錠中の塩酸テルビナフィン含量およそ140mgの錠剤の場合、素錠の合計重量は170mg、錠剤径が8mm以下とすることができる。現市販品の錠剤の重量が210mg、錠剤径が9mmであることから、素錠の状態で現在市販されている錠剤よりおおよそ20%程度の軽量化および10%以上の小型化が可能となる。したがって、本発明により、嚥下が容易な塩酸テルビナフィン錠剤を得ることができる。 該コーティング製剤は更に必要に応じて、光沢を出すために、ポリシングをすることもできる。ポリシングは従来医薬錠剤等のポリシングに使用されているものが何れも使用しうる。代表的な例を挙げれば、カルナウバロウ又はパラフィンなどを挙げることができ、パラフィンがより好ましい。ポリシング剤の添加量はコーティング製剤に対して、0.01〜0.1%程度でよい。 次に実施例および比較例により、本発明をより具体的に説明する。 【実施例1】 【0018】 下記の表1に示す処方に従って下記のようにして本発明の錠剤を製造した。 塩酸テルビナフィン、乳糖(HMS社製:乳糖(200))、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC 商品番号LH−31、信越化学工業(株)製)を攪拌混合造粒機に投入し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品番号TC−5R、信越化学工業(株)製)の75%溶液(溶剤:50%エタノール溶液)で噴霧造粒したものを乾燥し、更にそれを20メッシュ篩で整粒した。得られた顆粒にステアリン酸マグネシウムを添加・混合し、打錠用顆粒を得た。この打錠用顆粒を打錠して、重量170mg、径8mmのWR型を有する裸錠を製造した。 【0019】 【表1】
【実施例2】 【0020】 下記の表2の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0021】 【表2】
【実施例3】 【0022】 下記の表3の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0023】 【表3】
【実施例4】 【0024】 下記の表4の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0025】 【表4】
【実施例5】 【0026】 下記の表5の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0027】 【表5】
得られた錠剤につき、初期の溶出性をみるため、最初から5分間での溶出率を、後記試験例1に記載の方法と同様にして、調べたところ、試験開始から5分後における溶出率は、40%で有り、初期溶出率の良好なものであった。 【実施例6】 【0028】 下記の表6の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0029】 【表6】
実施例5と同様にして、試験開始から5分後における溶出率を調べたところ、該溶出率は約38%で有り、初期溶出率の良好なものであった。 【実施例7】 【0030】 下記の表7の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0031】 【表7】
実施例5と同様にして、試験開始から5分後における溶出率を調べたところ、該溶出率は約43%で有り、初期溶出率の良好なものであった。 【実施例8】 【0032】 下記の表8の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0033】 【表8】
実施例5と同様にして、試験開始から5分後における溶出率を調べたところ、該溶出率は約45%で有り、初期溶出率の良好なものであった。 【実施例9】 【0034】 下記の表9の処方を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0035】 【表9】
実施例5と同様にして、試験開始から5分後における溶出率を調べたところ、該溶出率は約21%で有った。本実施例においては、L−HPCの含量が少ないので、初期の溶出性の点で、他の実施例に比してやや劣るものであった。 【実施例10】 【0036】 製剤実施例1〜4の裸錠に以下に示す方法に従ってコーティング錠剤を作成した。 水87.27部にヒドロキシプロピルメチルセルロース(TC−5EW)7部、マクロゴール6000、1.91部を攪拌溶解し、その混合液に酸化チタン3.82部を攪拌分散させたコーティング液を調製した。その後、コーティング液を200号篩(目開き75μm)を通過させ、裸錠にコーティングを施し(1錠あたり固形成分として8mgをコーティング)、約178mgのコーティング錠を得た。 【0037】 比較例 1 下記の表10の処方(実施例1の処方におけるL−HPCの代わりにカルボキシメチルスターチナトリウムを用いる以外は実施例1の処方と同じ)を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0038】 【表10】
【0039】 比較例 2 下記の表11の処方(実施例1の処方におけるL−HPCの代わりにカルメロースカルシウムを用いる以外は実施例1の処方と同じ)を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0040】 【表11】
【0041】 比較例 3 下記の表12の処方(実施例1の処方におけるL−HPCの代わりにクロスカルメロースナトリウムを用いる以外は実施例1の処方と同じ)を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0042】 【表12】
【0043】 比較例 4 下記の表13の処方(実施例1の処方におけるL−HPCの代わりに寒天を用いる以外は実施例1の処方と同じ)を用いる以外は実施例1と同様にして、本発明における裸錠を製造した。 【0044】 【表13】
【0045】 試験例1(pH4における240分までの溶出試験) 上記で得られた実施例1および比較例1ないし4で得られた錠剤につき、240分までの塩酸テルビナフィンの溶出性を下記の方法で試験し、その結果を図1に示した。 溶出試験法:第十四改正日本薬局方溶出試験法第2法(パドル法)に準じて溶出試験を行った。サンプリングは10mLとし,0.45μmのメンブランフィルターを用いてろ過(初流3mLは廃棄)したものを検体とした。 試験液:水,崩壊試験の第1液及び薄めたMcIlvaineの緩衝液(pH4.0) 測 定:各検体から2mLを分取し,それにメタノール2mLを加えて混合したものを試料溶液とした。また,塩酸テルビナフィン約15.625mgを精密に量り,メタノールと各試験液との混液(1:1)を加えて溶解させた後,さらにその混液を加えて正確に200mLとしたものを標準溶液*とした。得られた試料溶液及び標準溶液を用いて,波長283nmにおける吸光度を測定し,溶出率を算出した。(*:試験液ごとに調製)
溶出率(%)={試料溶液の吸光度(abs) /(塩酸テルビナフィンの採取量(mg)/15.625mg ×標準溶液の吸光度(abs))}×100(%) 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】第1図はL−HPCを含む本発明の錠剤(素錠)とL−HPCの代わりの他の崩壊剤のみを含む比較のための錠剤におけるPH4.0の水溶液での、240分までの溶出曲線である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000169880 【氏名又は名称】高田製薬株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年8月10日(2005.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102668 【弁理士】 【氏名又は名称】佐伯 憲生
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| 【公開番号】 |
特開2006−257068(P2006−257068A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−232270(P2005−232270) |
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