| 【発明の名称】 |
皮膚化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】小谷 麻由美 【住所又は居所】大阪府高槻市朝日町3番1号 サンスター株式会社内
【氏名】藤田 晃人 【住所又は居所】大阪府高槻市朝日町3番1号 サンスター株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】米糠特有の糠臭もなく、優れた保湿効果を有する米糠を担持した不織布からなる皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】精米直後の米糠を加熱処理し、リパーゼ失活させ、整粒したものを不織布にアルカリイオン水で含浸させ、乾燥することで、特有の糠臭もなく、均一に不織布に担持した皮膚化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱処理した米糠を基材に担持した担持体であることを特徴とする皮膚化粧料。 【請求項2】 アルカリイオン水を用いて米糠を基材に担持したことを特徴とする請求項1に記載の皮膚化粧料。 【請求項3】 米糠が平均粒径10〜100μmの粒状である請求項1、2項の何れか1項に記載の皮膚化粧料。 【請求項4】 基材がシート状であることを特徴とする請求項1、2、3項の何れか1項に記載の皮膚化粧料。 【請求項5】 基材が不織布であることを特徴とする請求項1、2、3及び4の何れか1項に記載の皮膚化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、保湿作用を有する米糠を担持した担持体を用いた皮膚化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 米糠にはγ−オリザノール、トコトリエノール、各種ビタミンやミネラルなどの有用な成分が含まれているため、米糠の抽出物又は米糠発酵エキスを配合した化粧料又は化粧料が開示されている(例えば特開2003−238447号公報、特許公報第3441722号など)。また、米糠原体を用いた化粧料としては米糠粉末と果皮粉末と葉粉末を用いた肌用洗浄袋(特開平5−339147号公報)、米糠粉末とシルクパウダーを用いた肌用洗浄袋(特開平8−243052号公報)、米糠粉末と麦飯石粉末を袋詰し、水を含ませ使用する整肌剤(特開2002−265349公報)などが開示されている。 【0003】 【先行文献1】 特開2003−238447号公報 【先行文献2】 特開平6−330094号公報 【先行文献3】 特開平5−339147号公報 【先行文献4】 特開平8−243052号公報 【先行文献5】 特開2002−265349公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記のように米糠には有用成分を多く含み、米糠原末で使用することでその有用成分を皮膚に適用することはなされていた。しかし、米糠原末には特有の匂い(糠臭)あるいは、米糠原体を直接肌に塗布する困難さなど課題があった。本発明は、米糠原末の糠臭さがなく、容易に皮膚に適用でき、優れた保湿作用を呈する皮膚化粧料を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明者らは、鋭意検討して、精米直後の米糠を80〜200℃で加熱処理し、リパーゼ失活させ、10〜100μmに整粒したものをアルカリイオン水に含浸させ、不織布に担持させた皮膚化粧料にあっては、特有の糠臭もなく、優れた保湿効果を有することを見出し、本発明を完成した。本発明は、熱処理した米糠を担持させた担持体を皮膚化粧料として用いることを特徴とする。 【0006】 即ち、本発明は、下記の各項に示す発明を提供するものである。 項1 熱処理した米糠を基材に担持した担持体であることを特徴とする皮膚化粧料。 項2 アルカリイオン水を用いて米糠を基材に担持したことを特徴とする請求項1に記載の皮膚化粧料。 項3 米糠が平均粒径10〜100μmの粒状である請求項1、2項の何れか1項に記載の皮膚化粧料。 項4 基材がシート状であることを特徴とする請求項1、2、3項の何れか1項に記載の皮膚化粧料。 項5 基材が不織布であることを特徴とする請求項1、2、3及び4の何れか1項に記載の皮膚化粧料。 【発明の効果】 【0007】 本発明の皮膚化粧料は、精米直後の米糠を加熱処理し、リパーゼ失活させ、整粒したものを不織布にアルカリイオン水で含浸させ、乾燥することで、特有の糠臭もなく、均一に不織布に付着することが可能である。再び水に浸漬後、顔面に貼付することで、糠臭がなく、利便性、皮膚への密着性に優れ、保湿効果が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明に用いる米糠は、精米時に製せられる米糠であればよく、特に限定されるものでないが、赤糠、中糠、白糠に分別した米糠を用いることもでき、中でも赤糠が好ましく、それらを加熱処理してリパーゼ失活させた米糠である。 米糠は、新鮮なものが好ましく、特に精米直後の米糠が好ましい。その加熱処理の条件は、特に限定されるものではないが、80〜200℃で処理されるのが好ましい。また、加熱処理された米糠は、そのままで用いることもできるが、湿式法、あるいは乾式法などの常法により粒状とするとよく、特に10〜100μmに整粒することが好ましい。 【0009】 本発明で米糠を担持する基材は特に限定されるものでなく、粒状、塊状、繊維状、の基材、皮膚に貼付して違和感のないポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等エラストマーのフィルム、シートなどの基材を用いることができる。特にコラーゲン、不織布などのシート状の基材が好ましい。不織布にあっては、セルロース系繊維、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)等の合成繊維の単一又はそれらの複合繊維が好ましく、特にPP又はセルロース系繊維の単一又は複合繊維が好ましい。 【0010】 米糠を基材に担持する方法は特に限定するものでないが、不織布を例にとり説明する。米糠をアルカリイオン水に分散した米糠分散液を調製し、この米糠分散液に不織布を浸漬させる、あるいは米糠分散液を直接塗布、噴霧などにより不織布に散布する。または、米糠を不織布に、均一にコート後、アルカリイオン水を噴霧しても良い。コートの方法としては各種のコーティング方法が可能であるが、特にナイフコーターを用いる方法が望ましい。また、不織布の裏面より吸引したり、静電気を発生させて付着したりしてもよい。この場合、アルカリイオン水は、pH8.5〜10が好ましく、pH9〜10がより好ましい。 【0011】 これら米糠の担持した不織布は、そのまま、あるいは乾燥して皮膚化粧料として供せられる。この不織布の乾燥方法は、通常使用される方法から適宜選択することができ、例えば、温風乾燥、凍結乾燥、近赤外乾燥、遠赤外乾燥が挙げられる。米糠の不織布への担持量は50〜200g/m2、好ましくは、80〜120g/m2程度がよい。 【0012】 本発明の皮膚化粧料の用途は、ドライパック、ウェットパック、浴用パック等が挙げられる。 【0013】 本発明にあっては、本発明の効果を損なわない範囲で、通常、皮膚化粧料に用いる成分、例えば、ポリアクリル酸/およびその塩、ゼラチン、カゼイン、カラギーナン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシ、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ブルランなどのゲル形成剤、カオリン、ペントナイト、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、無水珪素などの充填剤、グリシーナル、含水ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化アルミナ・マグネシウムなどの架橋剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノステアレートなどの界面活性剤、乳酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、マレイン酸などのpH調整剤、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン酸ナトリウム、尿素、マルチトール、乳酸ナトリウムなどの保湿剤、防腐剤、着色剤、保存剤、抗酸化剤、香料、柿の葉、ヘチマ、シラカバ、ヨモギ、アロエ、ドクダミなどの植物エキス等を適宜用いることができる。 【実施例】 【0014】 本発明を実施例及び実験例により説明するが、本発明は、これらのみに限定されるものでない。また、特に断らない限り「%」は「重量%」をあらわす。 実験例1:不織布を12cm×6cmにカット(重量測定)、不織布に米糠をコート、水を噴霧、乾燥(50℃)し、不織布への塗布状態を評価した。 さらに、水で湿潤し、皮膚に塗布後、皮膚へのフィット感、及び、剥離後の皮膚への残留を評価した。 夫々の評価基準を示す。 塗布状態(評価▲1▼);◎:良い、△:普通、×:悪い 密着性、皮膚への残留(評価▲2▼);◎:良い、△:普通、×:悪い 表1に結果を示す。PP製不織布において、米糠の不織布への密着性が最も良く、適用後の皮膚への米糠残留量が少なかった。 【0015】 【表1】
【0016】 実験例2:不織布(PP)を4cm×4cmにカット(重量測定)、不織布に米糠をコート、水を噴霧、乾燥(50℃)し、実験例1と同様に評価した。 表2に結果を示す。噴霧液はpH9.5〜10のアルカリイオン水が不織布へののり、糠臭が少なく、良好であった。 【0017】 【表2】
【0018】 実験例3:不織布(PP)を19cm×21.5cmにカット(重量測定)、不織布に米糠をコート、アルカリイオン水(pH10.0)を噴霧、乾燥(50℃)、フェイス型にカットし、実験例1と同様に評価した。 表3に結果を示す。外観上、塗布量が80〜130g/m2が良い。 不織布を濡らした時は80g/m2が良い。 【0019】 【表3】
【0020】 実験例4:不織布(PP)を19cm×21.5cmにカット(重量測定)、不織布に米糠をコート、アルカリイオン水(pH10.0)を噴霧、乾燥(50℃)、フェイス型にカットし試験片となし評価に供した。評価は男性3名、女性8名、計11名であり、年齢は41±10歳(28〜58歳)で行い、本試験片を水、あるいは温湯で湿らせ顔部に5分間適用したあと、評価した結果を示す。 【0021】 1.臭気: 気にならない8名(73%) 強い3名(27%) 2.保湿感: あり9名(82%) なし2名(18%) 【産業上の利用分野】 【0022】 本発明の米糠を担持した不織布からなる皮膚化粧料は、米糠特有の糠臭もなく、優れた保湿効果を有し、容易に皮膚に適用できる化粧料である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106324 【氏名又は名称】サンスター株式会社 【住所又は居所】大阪府高槻市朝日町3番1号
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| 【出願日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−257065(P2006−257065A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−117512(P2005−117512) |
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