| 【発明の名称】 |
抗老化化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】手原 隆夫 【住所又は居所】東京都港区南麻布2丁目7番1号 株式会社ディーエイチシー社内
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| 【要約】 |
【課題】加齢皮膚のシワやはり、弾力保持作用に相乗効果を発揮し、うるおいのある若々しい肌を維持するのに有用な抗老化化粧料を提供する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記の(A)〜(D)を含有することを特徴とする抗老化化粧料。 (A)コラーゲン産生促進剤であるクロレラ抽出物 (B)エストロゲン様作用剤 (C)活性酸素消去剤 (D)抗炎症剤 【請求項2】 エストロゲン様作用剤が、ダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物、レッドクローバー抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1記載の抗老化化粧料。 【請求項3】 活性酸素消去剤が、ワレモコウ抽出物、茶抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1の抗老化化粧料。 【請求項4】 抗炎症剤が、ヒアルロニダーゼ阻害能を有するドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1の抗老化化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、抗老化化粧料に関する。詳しくは、コラーゲン産生促進剤であるクロレラ抽出物、エストロゲン様作用剤、活性酸素消去剤、及び抗炎症剤を併用することにより、皮膚のシワ(皺)やはり(張り)、弾力保持作用に相乗効果を発揮し、うるおいのある若々しい肌を維持する抗老化化粧料に関する。 【背景技術】 【0002】 老化皮膚では、線維芽細胞の活性低下に伴い、真皮マトリックス成分であるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸等の質的、量的な変化が起こり、シワや皮膚弾性の低下といった老化症状が見られる。真皮マトリックスの90%以上を占めるコラーゲンのシワに対する影響は大きい。これまで、これら老化症状の予防のため、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、線維芽細胞増殖促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、コラーゲン産生促進剤などが検討されてきた(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。 【0003】 また、皮膚は常に外界と生体内からの酸化障害に晒されている。紫外線、放射線、化学物質、乾燥などの外的障害と生体内の細胞代謝によって生じる活性酸素・フリーラジカルは、皮膚老化の要因の一つと考えられる。紫外線によって産生された活性酸素・フリーラジカルは、脂質の過酸化、DNA障害、蛋白変性、代謝異常などの光酸化障害をもたらすとともに、急逝・慢性炎症、細胞外マトリックスの変性を引き起こし、シワやたるみに繋がると考えられている。これまで、活性酸素消去剤も多数検討されてきた(特許文献6、特許文献7参照)。 【0004】 一方、エストロゲン及びエストロゲン様作用化合物が、皮膚層の厚みを増加させ、老化する皮膚におけるシワの形成を減少させることが既知である。閉経後に起こる皮膚乾燥、皮膚弾力性及びふくらみの損失のような皮膚における変化は、エストロゲン産生の不足に起因する。エストロゲン療法は、老化する皮膚に関係するこれらの変化の多くを予防するか又は遅らせる。そのため植物抽出物からエストロゲン様作用を有する化合物が検討されてきた(非特許文献1、特許文献8、特許文献9)。 【0005】 しかしながら、これまで検討されてきた抗老化化粧料は、加齢皮膚のシワやはり、弾力保持作用、うるおいのある若々しい肌を維持するための実際の製品への配合において、効果、配合量、安定性、安全性の面から有効な結果を得るに至っていない。以下に従来の公知文献を挙げる。 【0006】 【非特許文献1】Creidら、Effect of a conjugated estrogen cream on aging facial skin,Maturitas,19,P.211,1994 【特許文献1】特開平10−45615 【特許文献2】特開2003−34631 【特許文献3】特開2001−158728 【特許文献4】特開2001−316275 【特許文献5】特開2002−29923 【特許文献6】特開2004−168732 【特許文献7】特開2004−238310 【特許文献8】特開2002−29980 【特許文献9】特開2004−67590 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、加齢皮膚のシワやはり、弾力保持作用に相乗効果を発揮し、うるおいのある若々しい肌を維持するのに有用な抗老化化粧料を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者らは、このような状況に鑑みて、皮膚のシワの改善、はり(張り)や弾力保持作用に相乗効果を発揮し、うるおいのある若々しい肌を維持する抗老化化粧料について鋭意研究を重ねた結果、(A)高いコラーゲン産生促進作用を有するクロレラ抽出物、(B)主としてダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物、レッドクローバー抽出物等からから選ばれる1種以上からなるエストロゲン様作用剤、(C)主としてワレモコウ抽出物、茶抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物等からから選ばれる1種以上からなる活性酸素消去剤及び(D)主としてドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物等からから選ばれる1種以上からなる抗炎症剤を配合した化粧料に優れた抗老化効果を見出し、発明を完成するに至った。 【0009】 本願発明は下記の請求項1〜請求項4により構成されている。 請求項1: 下記の(A)〜(D)を含有することを特徴とする抗老化化粧料。 (A)コラーゲン産生促進剤であるクロレラ抽出物 (B)エストロゲン様作用剤 (C)活性酸素消去剤 (D)抗炎症剤 請求項2: エストロゲン様作用剤が、ダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物、レッドクローバー抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1記載の抗老化化粧料。 請求項3: 活性酸素消去剤が、ワレモコウ抽出物、茶抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1の抗老化化粧料。 請求項4: 抗炎症剤が、ヒアルロニダーゼ阻害能を有するドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物から選ばれる1種以上からなる請求項1の抗老化化粧料。 【発明の効果】 【0010】 本願発明に係る抗老化化粧料によれば、(A)本発明の高いコラーゲン産生促進作用を有するクロレラ抽出物、(B)主としてダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物等から選ばれる1種以上のエストロゲン様作用剤、(C)主としてワレモコウ抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物等からなる1種以上の活性酸素消去剤及び(D)主としてドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物等からなる1種以上の抗炎症剤を配合したから、これらの相乗効果により、皮膚の老化の防止・改善、弾力のある、しわやたるみのない、若々しい肌の状態を維持することができるという効果を有する。 以下、本発明について詳細に説明する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明で使用するクロレラ抽出物とは、緑藻網クロロコックム目クロレラ属、クロレラ(Chlorella vulgaris)の抽出物である。クロレラ抽出物は、クロレラを水で、加温抽出し、濃縮後、活性炭処理し、30%1,3−ブチレングリコール溶液としたものである。 【0012】 本発明で使用するエストロゲン様作用剤は、一般に女性ホルモン様作用を有するとして広く使用されているもので良く、ダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物、レッドクローバー抽出物である。抽出法として、通常イソフラボノイド含有量を高めた抽出物を使用する。抽出方法は、特に限定されないが、以下の方法にて製造したものを使用した。 【0013】 本発明で使用するダイズ抽出物とは、マメ科(Leguminosae)、ダイズ属(Glycine)ダイズ(Glycine max)の種子の抽出物である。ダイズ抽出物は、ダイジン、ゲニスチンなどのイソフラボノイドを含有し、エストロゲン様作用を有することは、広く知られている。通常カラム処理して、イソフラボン濃度を高めた抽出物を使用する。 【0014】 本発明で使用するカッコン抽出物とは、マメ科(Leguminosae)、クズ属(Pueraria)、クズ(Pueraria lobata)の根の抽出物である。カッコン抽出物は、プエラリン、ダイゼインなどのイソフラボンを含有し、エストロゲン作用を有することは、広く知られている。通常カラム処理して、イソフラボン濃度を高めた抽出物を使用する。 【0015】 本発明で使用するプエラリア・ミリィフィカ抽出物とは、マメ科(Leguminosae)、クズ属(Pueraria)、Pueraria milificaの根の抽出物である。プエラリア・ミリィフィカ抽出物は、プエラリン、ダイジン、ダイゼインなどのイソフラボノイドを含有し、エストロゲン作用を有することは、広く知られている。通常カラム処理して、イソフラボン濃度を高めた抽出物を使用する。 【0016】 本発明において用いるレッドクローバー(Trifolium pretense)とは、マメ科の一種で、日本ではアカツメクサと呼ばれ、その成分にはポリフェノールの一種であるイソフラボンが含まれ、高いエストロゲン様作用を有することが知られているものである。 【0017】 本発明で使用する活性酸素消去剤は、一般に広く使用されている活性酸素消去作用が期待されるものの中で、効果及び安全性の高い、ワレモコウ抽出物、茶抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物である。 【0018】 本発明で使用するワレモコウ抽出物とは、バラ科(Rosaceae)、ワレモコウ属(Sanguisorba)、ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)の根茎の抽出物である。 【0019】 本発明で使用するボタンピ抽出物とは、ボタン科(Paeoniaceae)、ボタン属(Paeonia)、ボタン(Paeonia suffruticosa)の根皮の抽出物である。 【0020】 本発明で使用するオリーブ葉抽出物とは、モクセイ科(Oleaceae)、オリーブ属(Olea)、オリーブ(Olea europaea)の葉の抽出物ある。 【0021】 本発明において用いる茶類としては、緑茶(煎茶、焙じ茶、玉露、かぶせ茶、てん茶等)、ウーロン茶,紅茶等の不発酵茶、半発酵茶、発酵茶を挙げることができる。 【0022】 本発明で使用する抗炎症剤は、主としてヒアルロニダーゼ阻害能を有するドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物等である。これらは、通常、水抽出後、活性炭処理したものを使用する。 【0023】 本発明で使用するドクダミ抽出物とは、ドクダミ科(Saururaceae)、ドクダミ属(Houttuynia)、ドクダミ(Houttuynia cordata)の全草の抽出物である。 【0024】 本発明で使用するアルテア抽出物とは、アオイ科(Malvaceae)、タチアオイ属(Althaea)、ビロードアオイ(Althaea officinalis)の根の抽出物である。 【0025】 本発明で使用するアロエベラ抽出物とは、ユリ科(Liliaceae)、アロエ属(Aloe)、アロエベラ(Aloe vera L.)の葉の葉肉の抽出物である。 【0026】 次に製造例を挙げて本発明に使用した抽出物を詳細に説明する。 (製造例1)クロレラ抽出物の製造 クロレラ100gに精製水3000gを加え、70℃にて5時間抽出し、冷後、ろ過する。ろ液を減圧下、1000gまで濃縮する。濃縮液に活性炭を加え、50℃にて、脱色脱臭する。ろ過後、ろ液に30%1,3−ブチレングリコール1000gを加え、更にろ過し、クロレラ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、2.8%であった。 【0027】 (製造例2)ダイズ抽出物の製造 ダイズ100gに精製水1000gを加え、1昼夜静置した後、さらに精製水2000gを加え、80℃にて8時間抽出し、冷後、ろ過する。ろ液を減圧下、100gまで濃縮する。濃縮液を合成吸着体ダイヤイオンHP−20を充填したカラムに通液する。30vol%エタノール溶液にて洗浄後、50vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固し、50%1,3−ブチレングリコール溶液100gを加えて溶解した後、ろ過してダイズ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、0.56%であった。 【0028】 (製造例3)カッコン抽出物の製造 カッコン100gに無水エタノール2000mLを加え、室温で5日間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下濃縮乾固した後、50vol%エタノール溶液200mLに溶解する。溶解液を合成吸着体ダイヤイオンHP−20を充填し、50vol%エタノールで平衡にしたカラムに通液する。50vol%エタノール溶液にて洗浄後、70vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固し、50%1,3−ブチレングリコール溶液300gを加えて溶解した後、ろ過してカッコン抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.53%であった。 【0029】 (製造例4)プエラリア・ミリィフィカ抽出物の製造 プエラリア・ミリィフィカ100gに30vol%エタノール溶液2000gを加え、室温にて3日間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下、200gまで濃縮する。濃縮液を合成吸着体ダイヤイオンHP−20を充填したカラムに通液する。30vol%エタノール溶液にて洗浄後、70vol%エタノール溶液にて溶出し、溶出液を減圧乾固し、乾固物を50%1,3−ブチレングリコール300gに溶解した後、ろ過してプエラリア・ミリィフィカ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.31%であった。 【0030】 (製造例5)レッドクローバー抽出物の製法 レッドクローバー100gに30vol%エタノール溶液2000gを加え、50℃にて8時間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を50%1,3−ブチレングリコール200gに溶解した後、ろ過してレッドクローバー抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.84%であった。 【0031】 (製造例6)ワレモコウ抽出物の製法 ワレモコウ100gに50vol%エタノール溶液1000gを加え、室温にて3日間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してワレモコウ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.74%であった。 【0032】 (製造例7)ボタンピ抽出物の製法 ボタンピ100gに50%エタノール溶液2000gを加え、室温にて3日間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してボタンピ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.13%であった。 【0033】 (製造例8)オリーブ葉抽出物の製法 オリーブ葉100gに50vol%エタノール溶液2000gを加え、50℃にて8時間抽出する。これをろ過し、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してオリーブ葉抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.52%であった。 【0034】 (製造例9)茶抽出物の製法 緑茶100gに50vol%エタノール2000gを加え、室温にて3日間抽出後、これをろ過する。ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後ろ過して茶葉抽出物を得る。製品の蒸発残留物は、1.95%であった。 【0035】 (製造例10)ドクダミ抽出物 ドクダミ100gに水3000gを加え、70℃にて8時間抽出する。これをろ過し、ろ液に活性炭を加え、50℃にて処理する。ろ過後、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してドクダミ抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.38%であった。 【0036】 (製造例11)アルテア抽出物 アルテア100gに水2000gを加え、70℃にて8時間抽出する。これをろ過し、ろ液に活性炭を加え、50℃にて処理する。ろ過後、ろ液を減圧下、濃縮乾固する。乾固物を30%1,3−ブチレングリコール1000gに溶解した後、ろ過してアルテア抽出物を製する。製品の蒸発残留物は、1.75%であった。 【0037】 (製造例12)アロエベラ抽出物 アロエベラの生の葉肉を圧搾して得られる液汁に活性炭を加え、アロインを吸着除去した後、減圧下濃縮する。濃縮液にイソプロピルアルコールを加え、アロエベラ多糖類を凝集させる。凝集物をろ取し、乾燥してアロエベラ多糖類粉末を得る。アロエベラ多糖類粉末を30%1,3−ブチレングリコールに0.5%溶解し、アロエベラ抽出物を製する。 【0038】 本発明の抗老化化粧料は、皮膚外用剤、浴用剤にも配合できるが、その配合量は特に規定するものではない。配合する製品の種類、性状、品質、期待する効果の程度により異なるが、乾燥固形物に換算して好ましくは、0.0001%〜0.5%、特に0.001%〜0.2%が効果の面から好ましい。 【0039】 本発明の抗老化化粧料は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、化粧品などに使用される成分や添加剤を併用して製造することができる。例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコール、油脂、ロウ、鉱物油、脂肪酸、粉体、金属セッケン、pH調整剤、界面活性剤、増粘剤、色素、植物・動物・微生物原料由来の抽出物、ビタミン類、アミノ酸類、ホルモン類、殺菌剤、防腐剤、角質溶解剤、酵素、清涼剤、安定化剤、金属イオンキレート剤、血行促進剤、美白剤、紫外線防止剤、抗酸化剤、精油、消臭剤、香料等適宜用いることができる。 【0040】 本発明の抗老化化粧料は、一般皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬品、医薬部外品、薬用化粧料等を包含するものである。本発明の皮膚外用剤組成物の剤型は、可溶化系、乳化系、粉末分散系等何れでもよく、用途も、化粧水、乳液、クリーム、パック等の基礎化粧料、ファンデーション等のメークアップ化粧料、シャンプー、リンス、石けん、ボディーシャンプーなどのトイレタリー製品、浴用剤等を問わない。 【0041】 次に本発明で使用する各抽出物の各スクリーニング試験について説明する。 (参考試験1)コラーゲン産生促進作用の評価 クロレラ抽出物のコラーゲン産生促進作用の試験には、製造例1で示した活性炭処理後の状態を凍結乾燥したものをPBS(−)にて0.01%溶液としたものを試験試料とした。正常ヒト皮膚線維芽細胞を0.5%FBS含有MEMを用いて、96穴プレートに2.0×104cells/wellになるように播種し、24時間培養後、PBS(−)にて洗浄後、試料を添加した無血清培地に交換し、48時間培養する。培養後、培養上清中に含まれるI型コラーゲンをELISA法にて定量した。100μLの培養上清をELISA用プレートに添加し、18時間室温に保管した。0.05%Tween−20を含むPBS(PBS−T)で洗浄後、1%スキムミルク/PBS−Tで2時間ブロッキングした。抗ヒトI型コラーゲン抗体、ペルオキシダーゼ標準抗ラットIgG抗体で処理し、ペルオキシダーゼ用発色キットを用いて発色させた。450nmの吸光度から培養上清中に含まれるI型コラーゲン量を求め、単位蛋白当たりとして算出した。蛋白定量は、Lowry法を用いた。コントロールのI型コラーゲン量を100とした相対値として評価した。結果は、152.3%であった。 【0042】 (参考試験2)エストロゲン様作用の評価 エストロゲン様作用の測定は、抽出物についてエストロゲン様作用活性をエストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べる方法(In vitro cell.Dev.Biol.28A,595−602,1992)で測定した。ヒト乳がん細胞由来のMCF−7細胞を5%FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mMピルビン酸ナトリウムを含有するEagles MEM(フェノールレッド除去)を用いて、5×104 cell/mLの密度で浮遊させた細胞懸濁液0.1mLを96穴マイクロカルチャープレートに播種し、37℃、5%CO2下で24時間培養した。その後各濃度の試料をカルチャープレートに添加し、6日間培養を行なった。培養後MTT還元法にて細胞濃度の測定を行い、エストロゲン様作用とした。本発明で使用するダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物、レッドクローバー抽出物には、高いエストロゲン様作用が確認された。 【0043】 (参考例3) 活性酸素消去能の測定は、製造例5〜8の抽出物を用いて、SOD様活性及びDPPHラジカル消去能を測定した。SOD様活性は、NBT法(XOD系と組み合わせたBeauchampsらの方法 Anal.Bioche.,44、279〜287、1971)に従った。DPPHラジカル(ジフェニルピクリルヒドラジルラジカル)消去能の測定は、DPPHラジカル(Sigma社)をエタノールに溶解し0.1mM溶液とし、0.1mMDPPHラジカル溶液3mLを試験管にとり、各濃度に精製水にて希釈した試験溶液0.5mLを加え、室温で10分間放置後、波長517nmで吸光度を測定する方法で行った。試験結果を表2に示す。 【0044】 【表1】
【0045】 (試験例4)ヒアルロニダーゼ活性阻害作用の評価 ヒアルロニダーゼは、結合組織に分布するヒアルロン酸の加水分解酵素であり、炎症時において活性化され、結合組織のマトリックスを破壊し、炎症系の細胞及び血管の透過性を高める役割を演じると考えられている。また起炎酵素として知られており、抗炎症剤や抗アレルギー剤により阻害されることも知られている。従って、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用は、抗アレルギー活性の一つとされている。陽性対照として、阻害活性が既に知られているクロモグリク酸ナトリウム(藤沢薬品工業製)を試験に用いた。試験方法は、Morgan-Elson法を応用する方法にて行なった。試料の適当量を0.1M酢酸緩衝液(pH3.5に調製)にて希釈した溶液0.2mLにヒアルロニダーゼ(Sigma社製,TypeIV-S,最終酵素活性を400Nfunit/mL)0.1mLを加え、37℃にて20分間で放置後、活性化剤としてcompound48/80(Sigma社製)の酢酸緩衝液溶液(0.1mg/mL)0.2mLを加え、更に37℃にて20分間放置する。これにヒアルロン酸カリウム(和光純薬工業製)溶液(最終濃度0.4mg/mL)0.5mLを加え、37℃にて40分間放置する。次に、氷上にて0.4N水酸化ナトリウム溶液0.2mLを加えて反応を停止させた後、ホウ酸溶液(ホウ酸4.95gに水50mLを加え、1N水酸化ナトリウム溶液にてpH9.1に調製した後、水を加えて100mLとする)0.2mLを加え、混和後沸騰水浴中にて3分間加熱し酵素を失活させる。次に氷上にて室温まで冷却し、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド試薬(和光純薬工業製、10gに10N塩酸溶液12.5mL、酢酸87.5mLを混合溶解し、使用直前に酢酸にて10倍に希釈する)6mLを加え、37℃にて20分間放置した後、585nmにて吸光度を測定する。なお、試料溶液の代わりに酢酸緩衝液を入れたものを対照とし、各資料溶液、対照について酵素を入れないものをブランクとし、次式により阻害活性率を求め、試料濃度を調整することにより50%阻害活性濃度(IC50)を求めた。 阻害率(%)=〔1−(試料溶液の吸光度−試料溶液ブランクの吸光度)/(対照溶液の吸光度−対照溶液ブランクの吸光度)〕×100 本発明にて使用するドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物には、高いヒアルロニダーゼ活性阻害作用が確認された。 【0046】 以下に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されるものではない。 (実施例1〜2) 以下に示す処方に従って、化粧水を作成した。即ち、処方成分を室温で攪拌し、可溶化して化粧水を得た。 (成分) (重量%) (1)1,3−ブチレングリコール 6.0% (2)グリセリン 5.0% (3)必須成分又は比較成分(表2) 5.0% (4)ペンチレングリコール 3.0% (5)フェノキシエタノール 0.5% (6)精製水 残余 【0047】 【表2】
【0048】 (実施例3) 茶色モルモット(30週齢)を用いた光老化モデルを用いて、実施例1、2及び比較例1〜7の化粧水を検体として、くすみ改善を試験した。茶色モルモット1群5匹の背部を剃毛し、これに0.5×MED(最小紅斑濃度)の紫外線を5日間照射してくすみモデルを作成した。モルモットの背部2cm×2cmの塗布部位を設け、検体0.01mL/回/日、これを8週間塗布した。対照例として、実施例化粧水の必須成分を精製水に置換したものを用いた。光老化改善効果は、最後の塗布の24時間後に対照群の平均のくすみ具合と比較して、++:著しく改善、+:明らかに改善、±:わずかに改善、−:改善せずの基準で各モルモット毎に判定した。結果を表2に示す。これにより、本発明の抗老化用化粧料である実施例1及び2の化粧水は、比較例の化粧水に比べ、光老化改善効果に優れていることがわかる。 【0049】 【表3】
【0050】 (実施例4)皮膚の抗老化試験 皮膚の抗老化効果を調べるために、上記実施例1,2及び比較例2で用いた抽出物を配合したクリームを用いて、以下の方法により、しわに対する改善効果と、肌のはり、たるみに対する改善効果について評価試験を行った。 【0051】 無作為に抽出した年齢30〜50歳の健常な女性80名を4グループに分け被験者とし、必須成分及び比較成分を含むクリーム及び必須成分の代わりに精製水を含む対照例クリームをそれぞれ顔面皮膚に連日2ケ月使用した後、しわに対する改善効果と肌のはり、たるみに対する改善効果について調べた。 【0052】 (実施例5〜6)クリーム 下記成分(1)〜(10)、別に下記成分(11)〜(15)を75℃に加温溶解しそれぞれA液及びB液とする。A液にB液を加えて乳化し、クリームを調製した。 (成分) (重量%) (1)ホホバ油 3.0% (2)スクワラン 2.0% (3)メチルポリシロキサン 0.5% (4)ステアリルアルコール 0.5% (5)セチルアルコール 0.5% (6)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 12.5% (7)モノステアリン酸グリセリル 5.0% (8)モノステアリン酸ジグリセリル 1.5% (9)モノステアリン酸デカグリセリル 3.0% (10)防腐剤 適量 (11)キサンタンガム 0.1% (12)必須成分又は比較成分 4.0% (13)1,3−ブチレングリコール 5.0% (14)防腐剤 適量 (15)精製水 残余 【0053】 「しわに対する改善効果」 目尻のしわの状態を視覚評価した。 (判定基準) 著効 :しわがほとんどめだたなくなった。 有効 :しわがかなり目立たなくなった。 やや有効:しわが以前より目立たなくなった。 効果なし:変化なし。 「肌のはり、たるみに対する改善効果」 肌のはり、たるみを視覚評価した。 (判定基準) 著効 :使用前に比べ肌に非常にはりがあり、たるみがない。 有効 :使用前に比べ肌にややはりがあり、たるみがない。 やや有効:使用前に比べ肌にややはりがあり、たるみが減少した。 効果なし:変化なし。 試験の結果を表3に示す。 【0054】 【表4】
【0055】 表3から明らかなように、実施例のクリームを用いた場合には、比較例のクリームを用いた場合よりも、目尻のしわ及び肌のはり、たるみの点で改善されていることが認められた。これにより、高いコラーゲン産生促進作用を有するクロレラ抽出物、ダイズ抽出物、カッコン抽出物、プエラリア・ミリィフィカ抽出物から選ばれる1種以上のエストロゲン様作用剤、ワレモコウ抽出物、ボタンピ抽出物、オリーブ葉抽出物からなる1種以上の活性酸素消去剤及びドクダミ抽出物、アルテア抽出物、アロエベラ抽出物からなる1種以上の抗炎症剤を配合した化粧料に優れた抗老化効果が確認された。 【0056】 以下にさらに、本発明の処方実施例を示す。 【0057】 (実施例7)化粧水 下記成分(8)〜(10)を混合溶解させA液とし、これとは別に下記成分(1)〜(7)及び(11)を混合溶解させてB液とし、A液とB液を均等に混合し、化粧水を調整した。 (成分) (重量%) (1)クインスシードエキス 8.0% (2)グリセリン 3.0% (3)1,3−ブチレングリコール 5.0% (4)クロレラ抽出物(製造例1) 2.0% (5)カッコン抽出物(製造例3) 1.0% (6)ボタンピ抽出物(製造例7) 1.0% (7)アロエベラ抽出物(製造例12) 1.0% (8)ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル 1.2% (9)エチルアルコール 5.0% (10) 防腐剤 適量 (11)精製水 残余 【0058】 (実施例8)乳液 下記成分(1)〜(10)、別に(11)〜(15)及び(17)を75℃で加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて乳化し、攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(16)を加え、乳液を調製した。 (成分) (重量%) (1)ホホバ油 1.0% (2)スクワラン 2.0% (3)ベヘニルアルコール 1.0% (4)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 2.0% (5)テトラグリセリン縮合シリノレイン酸 0.1% (6)モノオレイン酸プロピレングリコール 0.5% (7)モノステアリン酸グリセリン 1.0% (8)モノミレスチン酸ヘキサグリセリル 1.0% (9)モノミリスチン酸デカグリセリル 0.5% (10)防腐剤 適量 (11)クロレラ抽出物(製造例1) 3.0% (12)ダイズ抽出物(製造例2) 2.0% (13)オリーブ葉抽出物(製造例8) 2.0% (14)ドクダミ抽出物(製造例10) 1.0% (15)1,3−ブチレングリコール 3.0% (16)香料 0.1% (17)精製水 残余 【0059】 (実施例9)石けん 石けん製造の定法により下記成分を混合し製した。 (成分) (重量%) (1)石けん素地 53.2% (2)スクロール 19.4% (3)ホホバ油 0.25% (4)クロレラ抽出物(製造例1) 2.5% (5)カッコン抽出物(製造例3) 2.0% (6)ワレモコウ抽出物(製造例6) 2.0% (7)アルテア抽出物(製造例11) 1.0% (8)濃グリセリン 6.5% (9)ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.15% (10)常水 残余 【0060】 (実施例10)クレンジングジェル 下記成分(1)〜(3)、別に(4)〜(7)及び(9)を70℃に加熱溶解させてそれぞれA液及びB液とし、A液にB液を加えて均一になるまで攪拌する。攪拌しながら50℃まで冷却し、成分(8)を加えてクレンジングジェルを製した。 (成分) (重量%) (1)モノミリスチン酸ヘキサグリセリル 20.0% (2)流動パラフィン 58.8% (3)防腐剤 適量 (4)クロレラ抽出物(製造例1) 1.0% (5)カッコン抽出物(製造例3) 0.5% (6)オリーブ葉抽出物(製造例8) 0.5% (7)アロエベラ抽出物(製造例12) 0.5% (8)濃グリセリン 5.9% (9)ソルビトール 5.0% (10)香料 適量 (11)精製水 残余 【0061】 上記実施例7〜10の化粧料は、いずれも皮膚の抗老化効果に優れるものであった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599098518 【氏名又は名称】株式会社ディーエイチシー 【住所又は居所】東京都港区南麻布2丁目7番1号
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| 【出願日】 |
平成17年3月2日(2005.3.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086829 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 将夫
【識別番号】100083817 【弁理士】 【氏名又は名称】今野 耕哉
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| 【公開番号】 |
特開2006−241036(P2006−241036A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2005−56934(P2005−56934) |
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