| 【発明の名称】 |
化粧品原料、皮膚用化粧品及び化粧品原料の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢根 弘子 【住所又は居所】兵庫県明石市旭が丘12番の9 有限会社YuKaコーポレーション内
|
| 【要約】 |
【課題】保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作り得、しかも油浮きしにくい皮膚用化粧品、この皮膚用化粧品を得るための化粧品原料、及びその製造方法の提供。
【解決手段】調製した黒砂糖の水溶液100質量部に対し、黒砂糖きのこが10〜15質量部配合され、12〜72時間、発酵させられる。得られた水溶液を濾過し、濾液としての黒砂糖きのこ水が得られる。これが化粧品全量に対し、1〜7質量%となるように配合されて、皮膚用化粧品が得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乳酸菌を含む菌を砂糖水で培養し、培養液を濾過して得られる濾液を有する化粧品原料。 【請求項2】 上記菌が黒砂糖きのこである請求項1に記載の化粧品原料。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の化粧品原料を1〜7質量%含む皮膚用化粧品。 【請求項4】 黒砂糖の水溶液を調製する過程と、 上記水溶液100質量部に対し、黒砂糖きのこを10〜15質量部配合する過程と、 12〜72時間、発酵させる過程と、 濾過して濾液を得る過程と を有する化粧品原料の製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、保湿性を有し、美肌が作られ得る化粧品原料、皮膚用化粧品、及び上記化粧品原料を得るための製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、保湿性を有して美肌を作るために、グリセリン、レシチン等の油脂類を含む化粧品が開発されている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記化粧品は、保湿性を有するが、その反面、油浮きしやすく、化粧崩れがしやすいという問題がある。 【0004】 本発明の目的は、保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作り得、しかも油浮きしにくい皮膚用化粧品、この皮膚用化粧品を得るための化粧品原料、及びその製造方法の提供にある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 第1発明に係る化粧品原料は、 乳酸菌を含む菌を砂糖水で培養し、培養液を濾過して得られる濾液を有する。 【0006】 第2発明に係る化粧品原料は、上記菌が黒砂糖きのこである。ここで、黒砂糖きのこ(ケフィル)とは、乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合菌体をいう。黒砂糖きのこは、乳酸菌として、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・パラカゼイ及び未知の乳酸菌を含み、酵母菌として、サッカロマイセス属、チゴサッカロマイセス属及びデッケラ属のものを含む。 【0007】 第3発明に係る皮膚用化粧品は、第1発明又は第2発明の化粧品原料を1〜7質量%含む。 【0008】 第4発明に係る化粧品原料の製造方法は、 (1)黒砂糖の水溶液を調製する過程、 (2)水溶液100質量部に対し、黒砂糖きのこを10〜15質量部配合する過程、 (3)12〜72時間、発酵させる過程 及び (4)濾過して、濾液を得る過程 を含む。 【発明の効果】 【0009】 本発明の化粧品原料によれば、保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作り得、しかも油浮きしにくい化粧品が得られる。 【0010】 本発明の皮膚用化粧品によれば、保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作り得、しかも油浮きしにくい。本発明に係る化粧品原料の含有量が1質量%未満である場合、保湿性を付与する効果が得られず、化粧品原料の含有量が7質量%を超える場合、乳酸による皮膚への刺激が強くなるので、化粧品原料の含有量は1質量%以上、7質量%以下とする。 【0011】 本発明の化粧品原料の製造方法によれば、保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作り得、しかも油浮きしにくい化粧品の原料が容易に製造され得る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0013】 本発明の一実施形態に係る化粧水は、水に、ベタイン、黒砂糖きのこ水、トレハロース、ペンチレングリコール、ポリグリセリン、BG、ローヤルゼリー、水溶性コラーゲン、セリシン、セラミド、ヒアルロン酸Na、水添レシチン、リゾレシチン、グリセリン、リン酸アスコルビルMg、トコフェロール、トウキンセンカエキス、ニンジンエキス、アロエエキス、カッコンエキス、クロレラエキス、アラントイン、ラベンダー水、イランイラン水及びオレンジ油が配合されて構成されている。 【0014】 図1は、この化粧水に含まれる黒砂糖きのこ水の製造方法が示されたフローチャートである。この製造方法においては、まず、製造者は、黒砂糖3質量部をミネラルウォーター100質量部に溶かして、 黒砂糖の水溶液を調製する(STEP1)。次に、製造者は、この水溶液100質量部に黒砂糖きのこ10〜15質量部を配合する(STEP2)。そして、雑菌が入らないように、しかも空気が完全に遮断されないように蓋をして、常温で12〜72時間、発酵させる(STEP3)。この発酵により、乳酸及び酢酸が生成される。最後に、発酵液を濾過し、黒砂糖きのこを濾別し、濾液(黒砂糖きのこ水)を得る(STEP4)。 【0015】 以上のようにして得られた黒砂糖きのこ水は、化粧水全量に対し、5質量%となるように配合される。 【0016】 本発明の他の実施形態に係る化粧クリームは、水に、スクワラン、BG、オレイン酸エチル、シクロメチコン、黒砂糖きのこ水、ステアリン酸、ベタイン、水添ポリイソブテン、ステアリン酸ポリグルセリル、パルミチン酸、ポリグリセリン、リゾレシチン、アラントイン、ヒアルロン酸Na、グリチルレチン酸ステアリル、水溶性コラーゲン、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、アルギニン、ヒドロキシエチルセルロースが配合されて構成されている。 【0017】 黒砂糖きのこ水は、上記と同様にして製造され、化粧クリーム全量に対し、2質量%となるように配合される。 【0018】 本発明のさらに他の実施形態に係るエッセンスは、水に、ベタイン、黒砂糖きのこ水、ペンチレングリコール、トレハロース、BG、ポリグリセリン、ローヤルゼリー、セラミド、フィトグリコーゲン、ヒアルロン酸Na、水添レシチン、リゾレシチン、セラキルアルコール、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ジパルミチン酸ピリドキシン、パルミチン酸レチノール、トウキンセンカエキス、ニンジンエキス、タマリンドガム、アロエエキス、カッコンエキス、クロレラエキス、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリル、スクワラン、水溶性コラーゲン、セリシン、ラベンダー水、イランイラン油及びオレンジ油が配合されて構成されている。 【0019】 黒砂糖きのこ水は、上記と同様にして製造され、エッセンス全量に対し、5質量%となるように配合される。 【0020】 以下に、上記実施形態に係る化粧水、化粧クリーム及びエッセンスを顔に塗布して使用した場合の効果について説明する。 【0021】 (被験者1)肌がすべすべになった。 【0022】 (被験者2)保湿性があり、肌のかさつきがなくなった。 【0023】 (被験者3)しわが伸びた。 【0024】 (被験者4)化粧崩れがしない。 【0025】 (被験者5)夕方になっても油分が浮かず、肌がさらっとしている。 【0026】 (被験者6)肌が白くなった。 【0027】 (被験者7)化粧後にツヤが出る。 【0028】 (被験者8)ファンデーションの使用量が少なくて済み、よく延びるようになった。 【0029】 (被験者9)肌にブツブツとした吹き出物が出ていたが、きれいになった。 【0030】 (被験者10)白にきびが消えた。 【0031】 (被験者11)肌が若返った。 【0032】 (被験者12)眉毛の下にイボがあったが、突起物が飛び出して取れた。 【0033】 前述したように、本発明の化粧品は、保湿性を有し、肌荒れを防いで美肌を作ることが出来、しかも油浮きしにくいことが分かる。 【0034】 黒砂糖きのこ水には、乳酸菌により生成された乳酸、酢酸菌により生成された酢酸及び黒砂糖由来のミネラル類が多く含まれている。乳酸菌の培養上清が保湿作用を有することが知られており、酢酸及びミネラル類が脂肪代謝等を活発化することが知られている。従って、この黒砂糖きのこ水を含む本発明の化粧品を使用すると、多量の乳酸により肌が酸性に保たれ、保湿性が付与されるとともに、酢酸及びミネラル類により細胞の新陳代謝が活発になり、美肌が作られると考えられる。そして、乳酸により保湿性が付与されているので、油浮きすることがない。 【0035】 なお、上記実施形態においては、乳酸菌を含む菌として黒砂糖きのこを用いた場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。但し、黒砂糖きのこを用いた方が、前述したように酢酸菌も含まれているので、より細胞が活性化される。 【0036】 また、本発明の皮膚用化粧品の成分及び黒砂糖きのこ水の配合量は、上記実施形態において説明した場合に限定されるものではない。黒砂糖きのこ水の配合量は、皮膚用化粧品全量に対し、1〜7質量%となるように配合すればよい。 【産業上の利用可能性】 【0037】 本発明は、化粧水、化粧クリーム、エッセンス等の種々の皮膚用化粧品、この皮膚用化粧品を得るための化粧品原料、及びその製造方法に適用され得る。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る化粧水に含まれる黒砂糖きのこ水の製造方法が示されたフローチャートである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】505067438 【氏名又は名称】有限会社YuKaコーポレーション 【住所又は居所】兵庫県明石市旭が丘12番の9
|
| 【出願日】 |
平成17年2月23日(2005.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
【識別番号】100134441 【弁理士】 【氏名又は名称】廣田 由利
|
| 【公開番号】 |
特開2006−232700(P2006−232700A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月7日(2006.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2005−47410(P2005−47410) |
|