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【発明の名称】 錠剤用崩壊剤及びこれを用いた錠剤
【発明者】 【氏名】深見 仁一

【氏名】田畑 民夫

【要約】 【課題】飲みやすく、製造が複雑、煩雑とならず、生産コストも高くならず、しかも従来の技術で製造されたものと同程度又はそれ以上の易崩壊性を有する錠剤を提供すること。

【解決手段】アラニンを含有する錠剤用崩壊剤及びこれを用いた錠剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラニンを含有する錠剤用崩壊剤。
【請求項2】
アラニンがDL−アラニンである請求項1に記載の錠剤用崩壊剤。
【請求項3】
アラニン以外の崩壊剤及び/又は崩壊補助剤を配合してなる請求項1または2に記載の錠剤用崩壊剤。
【請求項4】
請求項1または2に記載の崩壊剤と有効成分とを含有する錠剤。
【請求項5】
アラニンの配合量が5重量%〜95重量%である、請求項4に記載の錠剤。
【請求項6】
アラニンの配合量が20重量%以上である請求項4に記載の錠剤。
【請求項7】
アラニンの配合量が30重量%以上である請求項4に記載の錠剤。
【請求項8】
アラニン以外の崩壊剤として、カルボキシメチルセルロース及び/又はトウモロコシデンプンをさらに含有する請求項4に記載の錠剤。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤用崩壊剤及びこれを用いた錠剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の易崩壊性の固形薬剤の製造技術として種々の技術が開示または実用化されている。例えば、アール・ピー・シーラ社が開発した口腔内速溶技術(ザイディス)、特許文献1「崩壊性良好な多孔性錠剤」、特許文献2「速溶錠」、特許文献3「口腔内崩壊製剤及びその製造法」、特許文献4「口腔内崩壊型錠剤およびその製造法」などが挙げられる。
【0003】
上記の各開示技術に用いられている製造方法は、種々の組成物を加熱溶融して充填形成した後で冷却固化する方法、あるいは湿潤状態にて充填成形または加圧成形した後で乾燥する方法である。最近、上記の製造方法とまったく異なった方法による速溶解性錠剤の製造法が開示された(特許文献5)。この製造方法は、加圧成形された錠剤を吸湿させるための加湿工程と、加湿された錠剤を乾燥させる乾燥工程とを備えることを特徴とするものである。
【0004】
ところが、これらに開示された技術では、製造が複雑、煩雑となり、生産コストも高くなるという問題がある。
【0005】
また、グリシンが崩壊剤として配合された錠剤用崩壊剤及びこれを用いた錠剤(特許文献6)や、口内及び液体中での構成物の分解を促進する経口薬剤構成物としてグリシンを含有したもの(特許文献7及び8)が報告されている。しかしながら、グリシンを含有した薬剤は服用したときに粉っぽく、口腔内崩壊剤として最適とは言い難い。よって、易崩壊性を有し、かつ粉っぽさを感じない、飲みやすい口腔内崩壊剤が望まれている。
【0006】
【特許文献1】特公昭58−24410号公報
【特許文献2】特許第2650493号公報
【特許文献3】特許第2807346号公報
【特許文献4】特開平5−271054号公報
【特許文献5】特許第2919771号公報
【特許文献6】特開2001−278812号公報
【特許文献7】特開平8−208520号公報
【特許文献8】特開平8−208521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記の状況に鑑みて完成されたものであり、その目的は、飲みやすく、製造が複雑、煩雑とならず、生産コストも高くならず、しかも上記の技術で製造されたものと同程度又はそれ以上の易崩壊性を有する錠剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、アラニンを錠剤に含有させることによって、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)アラニンを含有する錠剤用崩壊剤。
(2)アラニンがDL−アラニンである上記(1)に記載の錠剤用崩壊剤。
(3)アラニン以外の崩壊剤及び/又は崩壊補助剤を配合してなる上記(1)または(2)に記載の錠剤用崩壊剤。
(4)上記(1)または(2)に記載の崩壊剤と有効成分とを含有する錠剤。
(5)アラニンの配合量が5重量%〜95重量%である、上記(4)に記載の錠剤。
(6)アラニンの配合量が20重量%以上である上記(4)に記載の錠剤。
(7)アラニンの配合量が30重量%以上である上記(4)に記載の錠剤。
(8)アラニン以外の崩壊剤として、カルボキシメチルセルロース及び/又はトウモロコシデンプンをさらに含有する上記(4)に記載の錠剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明の錠剤用崩壊剤を用いれば、常套の錠剤製造方法にて易崩壊性の錠剤を容易に製造することができる。従って、錠剤の製造が複雑、煩雑とならず、生産コストも高くならない。しかも、本発明の錠剤用崩壊剤によれば、公知の崩壊剤と同等又はそれ以上の易崩壊性を有する錠剤を提供することができる。さらに本発明の錠剤は、口中においても速やかに崩壊し、しかもアラニンを含有しているので、粉っぽさが少なくて飲みやすく、甘味があり、小児や乳児に投与させるのが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の錠剤用崩壊剤は、アラニンを必須成分として含有する。アラニンとしては、L−アラニン、D−アラニンまたはDL−アラニンのいずれを用いてもよいが、特にDL―アラニンを用いるのが好ましい。錠剤用崩壊剤中のアラニンの配合量は特に制限なく、この錠剤用崩壊剤を配合した錠剤においてアラニンの配合量が5重量%〜95重量%、好ましくは10重量%〜80重量%、より好ましくは5重量%〜40重量%となるように適宜設定することができる。
【0011】
錠剤が胃や腸で崩壊させるものである場合には、錠剤中のアラニンの配合量が10重量%〜20重量%となるように、錠剤用崩壊剤中のアラニンの配合量を設定するのが好適である。
【0012】
また、錠剤が口腔内で崩壊させるものである場合には、アラニンの配合量は、錠剤中、好ましくは20重量%以上、より好ましくは30重量%以上となるように設定する。特に、後述する他の崩壊剤又は崩壊補助剤を用いない場合には、アラニンの配合量は、50重量%以上が好ましい。アラニンの配合量の上限は、95重量%が好適である。その理由は、アラニンの配合量が95重量%を越えると、打錠障害の発生ならびに室温での吸湿による錠剤の軟化が生じるからである。
【0013】
本発明の錠剤用崩壊剤には、他に公知の崩壊剤及び/又は崩壊補助剤を含有していてもよい。公知の崩壊剤としては、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルファー化デンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(日本薬局方に記載の低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの定量法によるヒドロキシプロポキシル基の量が5%〜16%)、デキストリン、トウモロコシデンプン、トラガント末、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプン等が挙げられ、特に低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、部分アルファー化デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、トウモロコシデンプンが好ましく、さらにカルボキシメチルセルロース及びトウモロコシデンプンがより好ましい。これらの崩壊剤は、単独又は2以上を組み合わせて用いることができる。
【0014】
崩壊補助剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート80、マクロゴール1500、マクロゴール400、マクロゴール4000、マクロゴール6000、ラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。他の崩壊剤及び/又は崩壊補助剤の配合量が錠剤中3重量%〜20重量%程度になるように適宜設定することによって、崩壊性の優れた錠剤が得られる。
【0015】
本発明の錠剤用崩壊剤は、錠剤の組成物中にアラニンが均一に配合されるものであれば、粉末状、顆粒状などその形態に制限はなく、常套の方法により製造される。好ましくは、組成物の苦味を抑制するコーティング顆粒(例えばアセトアミノフェンコーティング顆粒など)などとして用いる。
【0016】
本発明の錠剤用崩壊剤は、常套の製剤化手段により錠剤の組成物中に配合され、錠剤の崩壊剤として機能する。本発明の錠剤用崩壊剤を配合した錠剤は、乳糖などの公知の崩壊剤が配合された錠剤と同等又はそれ以上の易崩壊性を有する。
【0017】
本発明の錠剤用崩壊剤を配合した錠剤には、医薬品のみならず医薬部外品および食品として服用または食される錠剤が含まれ、錠剤中に配合される有効成分には、病気の治療や予防を目的とするもののみならず、医薬部外品や健康食品に含有される成分も含まれる。
【0018】
病気の治療や予防目的の有効成分としては、解熱薬、鎮痛消炎薬、総合感冒薬、胃腸薬、胃腸機能調整薬、不整脈薬、血圧降下薬、鎮咳去痰薬、向精神病薬、催眠鎮静薬、鎮暈薬、歯科・口腔用薬等が挙げられる。医薬部外品や健康食品に含まれる有効成分としては、ビタミンA、ビタミンB1 、ビタミンB2 、ニコチン酸、パントテン酸、ビタミンB6 、ビタミンB12、葉酸、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンH等のビタミン類、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム等のミネラル類、食物繊維等が挙げられる。
【0019】
より具体的には、解熱薬、鎮痛消炎薬、総合感冒薬として、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、エテンザミド、無水カフェイン、フェナセチン、スルピリン、アスピリン、アミノピリン、アンチピリン、インドメタシン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、メフェナム酸、メペリゾール等が例示され、胃腸薬、胃腸機能調整薬として、ジアスターゼ、タカジアスターゼ、パンクレアチン、メトクロプラミド、マレイン酸トリメブチン、シサプリド、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、臭化プロパンテリン、セクレチン、ニザチジン等が例示される。また、血圧降下薬としてはメシル酸ドキザゾシン等が例示され、気管支拡張薬としてはテオフィリン等が例示される。
【0020】
好ましくは、アセトアミノフェン(アセトアミノフェンコーティング顆粒などを含む)、エテンザミド、イブプロフェン、無水カフェイン、メシル酸ドキザゾシン、テオフィリン、ニザチジン等が挙げられる。
【0021】
本発明の錠剤は、さらに滑沢剤や結合剤を含有してもよい。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、流動パラフィン等が挙げられる。結合剤としては、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース(日本薬局方に記載のヒドロキシプロピルセルロースの定量法によるヒドロキシプロポキシル基の量が53%〜78%)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等が挙げられる。
【0022】
本発明の錠剤用崩壊剤を用いて錠剤を製造するには、錠剤製造における常套の装置や方法が利用される。具体的には、有効成分に本発明の錠剤用崩壊剤、その他賦形剤等の適当な添加剤を加えて混和したものを自体既知の方法で顆粒状とした後、滑沢剤などを加え、ロータリー式打錠機等を用いて圧縮成型する。
【0023】
より具体的には、攪拌造粒機に有効成分、本発明の錠剤用崩壊剤、賦形剤等を入れ混合する。混合後、結合剤を溶解させた結合液を滴下し、練合造粒を行う。十分練合を行った後、乾燥機で顆粒を乾燥し、粉砕機で整粒する。さらに滑沢剤などを加え混合した後、ロータリー打錠機にて圧縮成型する。
【0024】
また別の具体的な方法としては、流動層造粒乾燥機に有効成分、本発明の錠剤用崩壊剤、賦形剤等を入れ混合する。混合後、結合溶液を噴霧し造粒を行い、乾燥する。乾燥後、篩で整粒する。さらに滑沢剤などを加え混合した後、ロータリー打錠機にて圧縮成型する。
【実施例】
【0025】
次に、実施例により本発明をさらに詳細に述べる。なお、以下の実施例は、本発明を説明するものであって、本発明をこれに限定するものではない。
〔実施例1〕
1錠の重量が250mgの錠剤に対して、180mgが配合されるに相当する量のDL−アラニンを錠剤用崩壊剤とした。
【0026】
〔実施例2〕
1錠の重量が250mgの錠剤に対して、65mgが配合されるに相当する量のトウモロコシデンプンを実施例1の錠剤用崩壊剤に配合し、均一に製して錠剤用崩壊剤を調製した。
【0027】
〔実施例3〕
1錠の重量が250mgの錠剤に対して、90mgが配合されるに相当する量のDL−アラニンおよび47.5mgが配合されるに相当する量のトウモロコシデンプンを配合し、均一に製して錠剤用崩壊剤を調製した。
【0028】
〔試験例1〕
表1及び表2に記載の成分を用いて、1錠重量250mgの錠剤を製造し、硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定した。これらの結果を表3にまとめた。
【0029】
(製造方法)
バーチカルグラニュレーター(パウレック社製、VG−01)に、DL−アラニン又はグリシンと乳糖及びトウモロコシデンプンを入れ、5分間混合する。混合後、ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製、ヒドロキシプロポキシル基53.4%〜77.5%含有、以下、HPCともいう。)水溶液(10w/v%)を滴下し、5分間練合造粒を行う。乾燥後、1.9mmのパンチングスクリーンを付けたコーミル(パウレック社製、QS−1975型)にて整粒を行う。整粒後、ステアリン酸マグネシウムを加え、リボン型混合機にて1分間混合する。ロータリー式打錠機(菊水製作所製、VIRGO)を用いて、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造する。
【0030】
【表1】


【0031】
【表2】


【0032】
(実験方法)
1.硬度
モンサント硬度計を使用して、錠剤10錠の硬度を測定し、その平均値を硬度(kg)として表3に記載した。
【0033】
2.錠剤の口腔内崩壊時間
錠剤を口の中に入れてから、完全に塊が無くなるまでの時間を錠剤の口腔内崩壊時間とした。5人の被験者から、その平均時間(秒)を求めた。
【0034】
3.粉っぽさ
錠剤の口腔内での粉っぽさの評価を下記の基準で、被験者5人で行った。粉っぽさの評価は、非常に粉っぽい:5点、粉っぽい:3点、少し粉っぽい:1点、粉っぽくない:0点とした。5人の合計で評価を出した。
【0035】
【表3】


【0036】
表3に記載された錠剤AとA’、錠剤BとB’、錠剤CとC’の比較により、グリシンとDL−アラニンは同程度の崩壊性を有することがわかる。また、表3に記載された錠剤AとDの結果から、錠剤Aは、乳糖を崩壊剤として用いた従来の錠剤Dと同等の硬度を有し、かつ錠剤Dより錠剤の崩壊性は優れていることがわかる。さらに、表3に記載された錠剤AとA’、錠剤BとB’、錠剤CとC’の粉っぽさの比較により、DL−アラニンの方がグリシンと比較すると粉っぽさはなく、口腔内崩壊錠により適していることがわかる。
【0037】
〔試験例2〕
表1に記載の錠剤Bにおけるトウモロコシデンプンをクロスカルメロースナトリウム(錠剤E)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:L−HPC、信越化学社製、ヒドロキシプロポキシル基7.0%〜16.0%含有、錠剤F)、カルボキシメチルセルロース(錠剤G)に代えた以外は同様に錠剤を製造して、試験例1と同様に、錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定した。その結果を表4にまとめた。
【0038】
【表4】


【0039】
表3の錠剤B及び表4の結果から、錠剤Bは錠剤の崩壊性が錠剤E、Fよりも優れ、錠剤Gと同等であることがわかる。
【0040】
〔試験例3〕
表5に記載の成分を用いて、試験例1と同様に、錠剤を製造して、錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定した。その結果、硬度は4.1kgで、口腔内崩壊時間は14.3秒であった。
【0041】
【表5】


【0042】
〔試験例4〕
表1に記載の錠剤BにおけるDL−アラニンをL−塩酸リジン(錠剤H)、L−プロリン(錠剤I)、L−セリン(錠剤J)に代えた以外は同様に錠剤を製造して、試験例1と同様に、錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定した。その結果を表6にまとめた。
【0043】
【表6】


【0044】
表3の錠剤B及び表6の結果から、錠剤Bは錠剤H、I、Jよりも錠剤の崩壊性が優れていることが判る。
【0045】
〔実施例4〕
バーチカルグラニュレーター(パウレック社製、VG−01)にアセトアミノフェン、DL−アラニン、乳糖及びトウモロコシデンプンを入れ、5分間混合した。混合後、HPC水溶液(10w/v%)を滴下し、5分間練合造粒を行った。乾燥後、1.9mmのパンチングスクリーンを付けたコーミル(パウレック社製、QS−1975型)にて整粒を行った。整粒後、ステアリン酸マグネシウムを加え、リボン型混合機にて1分間混合した。ロータリー式打錠機(菊水製作所製、VIRGO)を用いて、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表7に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、硬度は4.0kgで、口腔内崩壊時間は22.7秒であった。
【0046】
【表7】


【0047】
〔実施例5〕
バーチカルグラニュレーター(パウレック社製、VG−01)にDL−アラニン、乳糖及びトウモロコシデンプンを入れ、5分間混合した。混合後、HPC水溶液(10w/v%)を滴下し、5分間練合造粒を行った。乾燥後、1.9mmのパンチングスクリーンを付けたコーミル(パウレック社製、QS−1975型)にて整粒を行った。整粒後、微粒子コーター(パウレック社製)でアクアコート(FMCケミカルズ)を10%コーティング(アセトアミノフェンの重量に対して)したアセトアミノフェンを加え、リボン混合機にて5分間混合した後、ステアリン酸マグネシウムを加えて1分間混合した。ロータリー式打錠機(菊水製作所製、VIRGO)を用いて、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表8に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、硬度は3.9kgで、口腔内崩壊時間は25.7秒であった。
【0048】
【表8】


【0049】
〔実施例6〕
アセトアミノフェンをエテンザミドに変更した以外は、実施例4と同様にして、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表9に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、この錠剤の硬度は4.0kgで、口腔内崩壊時間は24.4秒であった。
【0050】
【表9】


【0051】
〔実施例7〕
流動層造粒機(パウレック社製、MP−01)に、イブプロフェン、DL−アラニン、乳糖及びトウモロコシデンプンを入れ、5分間混合した。混合後、HPC水溶液(10w/v%)を噴霧し、その後乾燥した。次いで16mesh篩で整粒を行った。整粒後、ステアリン酸マグネシウムを加え、リボン型混合機にて1分間混合した。ロータリー式打錠機(菊水製作所製、VIRGO)を用いて、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表10に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、硬度は4.0kgで、口腔内崩壊時間は24.3秒であった。
【0052】
【表10】


【0053】
〔実施例8〕
イブプロフェンを無水カフェインに変更した以外は、実施例7と同様にして、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表11に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、この錠剤の硬度は3.6kgで、口腔内崩壊時間は27.7秒であった。
【0054】
【表11】


【0055】
〔実施例9〕
イブプロフェンをメシル酸ドキザゾシンに変更した以外は、実施例7と同様にして、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表12に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、この錠剤の硬度は3.9kgで、口腔内崩壊時間は26.4秒であった。
【0056】
【表12】


【0057】
〔実施例10〕
イブプロフェンをテオフィリンに変更した以外は、実施例7と同様にして、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表13に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、この錠剤の硬度は3.9kgで、口腔内崩壊時間は23.1秒であった。
【0058】
【表13】


【0059】
〔実施例11〕
イブプロフェンをニザチジンに変更した以外は、実施例7と同様にして、直径8mmで1錠重量250mgの錠剤を製造した。この錠剤の処方を表14に示す。
試験例1と同様に、この錠剤の硬度、錠剤の口腔内崩壊時間を測定したところ、この錠剤の硬度は3.8kgで、口腔内崩壊時間は29.9秒であった。
【0060】
【表14】


【出願人】 【識別番号】000161965
【氏名又は名称】京都薬品工業株式会社
【出願日】 平成17年2月22日(2005.2.22)
【代理人】 【識別番号】100080791
【弁理士】
【氏名又は名称】高島 一

【公開番号】 特開2006−232680(P2006−232680A)
【公開日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願番号】 特願2005−46024(P2005−46024)