| 【発明の名称】 |
ヒドロキシル化ウレア化合物を含む化粧品組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】ジャン−ティエリ・シモネ
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| 【要約】 |
【課題】本発明の目的は、特に45℃で1ヶ月間安定であり、特にケラチン物質、特に皮膚に適用された場合にべとつき効果を示さないナノエマルションを有することである。本発明の別の目的は、良好な保湿特性を有するナノエマルションを有することである。
【解決手段】本発明者は、そのような組成物が、ナノエマルションにおいて特定のウレア化合物を使用することによって得られることを見出した。前記ウレア化合物は、特に45℃で1ヶ月間安定であるナノエマルションを調製することを可能にする。得られたナノエマルションは、べとつき効果を示さず、皮膚を保湿可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 油滴が100nm未満の数平均サイズを有する、水性相に分散した油性相を含む水中油型ナノエマルションであって、 −(i)少なくとも一つの非イオン性両親媒性脂質及び任意にイオン性両親媒性脂質を含む少なくとも一つの両親媒性脂質であって、油性相と両親媒性脂質が、油性相/両親媒性脂質重量比が3から10の範囲であるような含量で存在するもの;及び −(ii)下式(I)の少なくとも一つの化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物、及び異性体: 【化1】
[式中、 R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ互いに独立に、水素原子、C1−C4アルキル基、または1から5のヒドロキシル基を含んで良いC2−C6ヒドロキシルアルキル基を表し、R1からR4基の少なくとも一つは、ヒドロキシアルキル基を表す] を含むことを特徴とするナノエマルション。 【請求項2】 式(I)の前記化合物が、N−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N−(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(3−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ウレア;N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ウレア;N−メチル−N−(1,3,4,5,6−ペンタヒドロキシ−2−ヘキシル)ウレア;N−メチル−N’−(1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロピル)ウレア;N−(1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロピル)ウレア;N−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)ウレア;N−(トリスヒドロキシメチルメチル)ウレア;N−エチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’−プロピルウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N−tert−ブチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)−N’−(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ジメチルウレア;N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N’−N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のナノエマルション。 【請求項3】 式(I)の前記化合物がN−(2−ヒドロキシエチル)ウレアであることを特徴とする、請求項1または2に記載のナノエマルション。 【請求項4】 前記非イオン性両親媒性脂質が、以下のもの: 1/シリコーン界面活性剤; 2/少なくとも一つの飽和または不飽和の、直鎖状または分枝状のC8−C22アルキル鎖を含む少なくとも一つの脂肪酸と、少なくとも一つのポリオールとのエステルから選択される、45℃以下の温度で液体である両親媒性脂質; 3/糖の脂肪酸エステル、及び糖の脂肪アルコールエーテル; 4/グリセロール脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル、及びオキシエチレン化ソルビタン脂肪エステル、エトキシル化脂肪エーテル、及びエトキシル化脂肪エステルから選択される、45℃に等しい温度で固体である界面活性剤; 5/エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマー; 並びにこれらの混合物 から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項5】 少なくとも一つのイオン性両親媒性脂質を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項6】 前記更なるイオン性両親媒性脂質が、以下のもの: − ジセチルホスファート及びジミリスチルホスファートのアルカリ金属塩; − コレステロールスルファートのアルカリ金属塩; − コレステロールホスファートのアルカリ金属塩; − リポアミノ酸及びそれらの塩; − ホスファチジン酸のナトリウム塩; − ホスホリピド; − アルキルスルホン酸誘導体; − 第四級アンモニウム塩; − 脂肪アミン及びそれらの塩 から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項7】 400以上、特に400から10000の範囲の分子量を有する少なくとも一つのオイルを含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項8】 増粘剤を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項9】 前記増粘剤が、80から350のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコールのエステルまたはエーテル、少なくとも一つの疎水性鎖を含むアニオン性ポリマー、エチレンオキシドホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルアルコール、ビニルピロリドンホモポリマー及びコポリマー;ビニルカプロラクタムホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルメチルエーテルホモポリマー及びコポリマー;中性アクリルホモポリマー及びコポリマー;C1−C2アルキルセルロース及びその誘導体;C1−C3アルキル−グアまたはC1−C3ヒドロキシアルキル−グアから選択される水溶性非イオン性ポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のナノエマルション。 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載のナノエマルションからなる、またはそれらを含むことを特徴とする、化粧品または皮膚科学用組成物。 【請求項11】 請求項1から9のいずれか一項に記載のナノエマルション、または請求項10に記載の組成物を、皮膚、粘膜、及び/または頭皮に適用することを特徴とする、皮膚、粘膜、及び/または頭皮をケア及び/または保湿するための美容方法。 【請求項12】 請求項10に記載の組成物の皮膚への適用を含む、皮膚をメイクアップする美容方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、少なくとも一つの非イオン性両親媒性脂質、及び任意にアニオン性両親媒性脂質、及び少なくとも一つのウレア誘導体を含むナノエマルション、並びに局所適用、特に美容及び皮膚科学の分野、及び製薬及び/または眼科の分野における前記ナノエマルションの使用に関する。 【背景技術】 【0002】 水中油型(O/W)エマルションは、特に乳液、クリーム、トニック、漿液、またはコロンのような化粧品製品の調製のために、美容及び皮膚科学の分野で周知である。 【0003】 ナノエマルションは、油性相/水性相の界面に位置するラメラタイプの液晶相を任意に形成できる両親媒性脂質の輪によって安定化された、100nm未満の油滴のサイズによって特徴づけされるO/Wエマルションである。これらのエマルションの透明性は、機械的エネルギー、特に高圧ホモジェナイザーの使用によって得られる油滴の小さなサイズから由来する。ナノエマルションは、その構造によってミクロエマルションとは区別されるべきである。これは、ミクロエマルションが、オイルによって膨潤した両親媒性脂質ミセルからなる熱力学的に安定な分散物であるためである。更に、ミクロエマルションは、調製のために高い機械的エネルギーを必要としない;それらは構成成分の単純な接触をもたらすことにより自発的に形成される。ミクロエマルションの主な欠点は、界面活性剤の割合が高いことに関し、それは不寛容を生じ、皮膚に適用された際にべとつき感を導く。更にそれらの製剤範囲は一般的に非常に狭く、それらの温度安定性は非常に制限されている。 【0004】 ナノエマルションは、一つ以上の両親媒性脂質を含む。用語「両親媒性脂質」は、二極性構造を有する、即ち少なくとも一つの疎水性部分と少なくとも一つの親水性部分を含み、水の表面張力を減少し(γ<55mN/m)、水と油性相の間の界面張力を減少する特性を有するいずれかの分子をここで意味するように企図される。両親媒性脂質と同義語には、例えば界面活性剤、表面活性剤、乳化剤などが含まれる。 【0005】 文献EP-A-728 460及びEP-A-780 114は、液体非イオン性両親媒性脂質とシリコーン界面活性剤に基づくナノエマルションを記載している。ナノエマルションは、文献FR-A-2,787,026、FR-A-2,787,027、FR-A-2,787,325、FR-A-2,787,326、FR-A-2,787,703、FR-A-2,787,728にも記載されている。 【0006】 100nm未満のサイズを有する油滴の生産を促進するために、エタノールまたはグリコール、例えばプロピレングリコール、ブチレングリコール、またはジプロピレングリコールのような溶媒を、既知の態様で使用する。ここでこれらの溶媒は、特に皮膚に適用された場合に気が付くナノエマルションの特にべとつき特性のため、ナノエマルションに困った化粧品特性を与えるという欠点を有する。更にこれらのナノエマルションは、満足な皮膚保湿特性を示さない。 【特許文献1】EP-A-728 460 【特許文献2】EP-A-780 114 【特許文献3】FR-A-2,787,026 【特許文献4】FR-A-2,787,027 【特許文献5】FR-A-2,787,325 【特許文献6】FR-A-2,787,326 【特許文献7】FR-A-2,787,703 【特許文献8】FR-A-2,787,728 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 それ故本発明の目的は、特に45℃で1ヶ月間安定であり、特にケラチン物質、特に皮膚に適用された場合にべとつき効果を示さないナノエマルションを有することである。本発明の別の目的は、良好な保湿特性を有するナノエマルションを有することである。 【0008】 本発明者は、そのような組成物が、ナノエマルションにおいて特定のウレア化合物を使用することによって得られることを見出した。前記ウレア化合物は、特に45℃で1ヶ月間安定であるナノエマルションを調製することを可能にする。得られたナノエマルションは、べとつき効果を示さず、皮膚を保湿可能である。 【課題を解決するための手段】 【0009】 とりわけ本発明の主題は、油滴が100nm未満の数平均サイズを有する、水性相に分散した油性相を含む水中油型ナノエマルションであって、 −(i)少なくとも一つの非イオン性両親媒性脂質及び任意にイオン性両親媒性脂質を含む少なくとも一つの両親媒性脂質であって、油性相と両親媒性脂質が、油性相/両親媒性脂質重量比が3から10の範囲であるような含量で存在するもの;及び −(ii)少なくとも一つの特定のウレア化合物 を含むことを特徴とするナノエマルションである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明に係るナノエマルションは、一般的に透明から薄青い外観を有する。それらの透明性は、10%から90%の範囲の600nmでの透過率によって、または混濁度によって測定される。本発明の組成物の混濁度は、60から400NTU、好ましくは70から300NTUの範囲であり、前記混濁度は、Hachポータブル混濁度メーター−モデル2100 Pを使用して約25℃で測定される。 【0011】 本発明のナノエマルションの油滴は、100nm未満、好ましくは20から80nmの範囲、より好ましくは40から60nmの範囲の数平均サイズを有する。油滴のサイズの減少は、皮膚の表面層への活性剤の浸透を促進することが可能である(キャリア効果)。 【0012】 本発明に係るナノエマルションは、好ましくは4から45℃の範囲の温度で調製され、かくして熱感受性の活性剤と適合的である。 【0013】 本発明に係る組成物に存在するウレア化合物は、下式(I)の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物、及び異性体である: 【化1】
[式中、 R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ互いに独立に、水素原子、C1−C4アルキル基、または1から5のヒドロキシル基を含んで良いC2−C6ヒドロキシルアルキル基を表し、R1からR4基の少なくとも一つは、ヒドロキシアルキル基を表す]。 【0014】 式(I)の化合物については、 − 好ましくは、R1はC2−C6ヒドロキシルアルキル基を表し、R2、R3、及びR4はそれぞれ互いに独立に、水素原子またはC1−C4アルキル基を表し; − より好ましくは、R1は1から5のヒドロキシル基、特に1のヒドロキシル基を含むC2−C6ヒドロキシルアルキル基を表し、R2、R3、及びR4は水素原子を表し; − 更により好ましくは、R1は1のヒドロキシル基を含むC2−C4ヒドロキシルアルキル基を表し、R2、R3、及びR4は水素原子を表す。 【0015】 アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、及びtert−ブチル基があげられる。 【0016】 ヒドロキシアルキル基としては、単一のヒドロキシル基を含むもの、特にヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、及びヒドロキシヘキシル基が好ましい。 【0017】 塩としては、無機酸、例えば硫酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、またはホウ酸の塩が挙げられる。一つ以上のカルボン酸、スルホン酸、またはホスホン酸基を含んでも良い有機酸の塩も挙げられる。それらは直鎖状、分枝状、または環状の脂肪酸、または別法として芳香酸であっても良い。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態で、O及びNから選択される一つ以上のヘテロ原子を含んでも良い。特にプロピオン酸、酢酸、テレフタル酸、クエン酸、及び酒石酸が挙げられる。 【0018】 用語「溶媒和物」は、式(I)の前記化合物と、水または有機溶媒の一つ以上の分子との化学量混合物を意味するように企図され、そのような混合物は、式(I)の化合物の合成から由来する。 【0019】 式(I)の好ましい化合物としては、N−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N−(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(3−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ウレア;N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ウレア;N−メチル−N−(1,3,4,5,6−ペンタヒドロキシ−2−ヘキシル)ウレア;N−メチル−N’−(1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロピル)ウレア;N−(1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロピル)ウレア;N−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)ウレア;N−(トリスヒドロキシメチルメチル)ウレア;N−エチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’−プロピルウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N−tert−ブチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)−N’−(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;N−(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)−N’−(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ジメチルウレア;N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)ウレア;N’−N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ウレア;及びこれらの混合物が挙げられる。 【0020】 好ましくは、式(I)の化合物はN−(2−ヒドロキシエチル)ウレアである。 【0021】 式(I)の化合物は既知の化合物であり、特に特許出願DE-A-2703185に記載されている。これらの中では、N−(2−ヒドロキシエチル)ウレアは、Hydrovanceの商標名でNational Starch社により、水中に50重量%の混合物の形態で市販されている。 【0022】 式(I)の化合物は、組成物の総重量に対して1から50重量%の範囲、好ましくは2から25重量%の範囲、より好ましくは2から20重量%の範囲の含量で、本発明に係るナノエマルション中に存在してよい。 【0023】 本発明に係るナノエマルションは、少なくとも一つの非イオン性両親媒性脂質を含む。 【0024】 本発明の非イオン性両親媒性脂質は、好ましくは以下のものから選択される: 1/シリコーン界面活性剤; 2/少なくとも一つの飽和または不飽和の、直鎖状または分枝状の、特に不飽和または分枝状の、C8−C22アルキル鎖を含む少なくとも一つの脂肪酸と、1から60のエチレンオキシド単位を含むポリエチレングリコール、ソルビタン、2から30のエチレンオキシド単位を含むことができるグリセロール、及び2から15のグリセロール単位を含むポリグリセロールによって形成される群から選択される少なくとも一つのポリオールとのエステルから選択される、45℃以下の温度で液体である両親媒性脂質; 3/糖の脂肪酸エステル、及び糖の脂肪アルコールエーテル; 4/グリセロール脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル、及びオキシエチレン化ソルビタン脂肪エステル、エトキシル化脂肪エーテル、及びエトキシル化脂肪エステルから選択される、45℃に等しい温度で固体である界面活性剤; 5/エチレンオキシド(A)とプロピレンオキシド(B)とのブロックコポリマー; 並びにこれらの界面活性剤の混合物。 【0025】 1/本発明によって使用できるシリコーン界面活性剤は、少なくとも一つのオキシエチレン−OCH2CH2−鎖、および/またはオキシプロピレン−OCH2CH2CH2−鎖を含むシリコーン化合物である。本発明によって使用できるシリコーン界面活性剤として、文献US-A-5,364,633及びUS-A-5,411,744に記載されたものが挙げられる。 【0026】 好ましくは、本発明によって使用されるシリコーン界面活性剤は、下式(II)の化合物である: 【化2】
[式中、 R1、R2、R3は、互いに独立に、C1−C6アルキル基、または−(CH2)x−(OCH2CH2)y−(OCH2CH2CH2)z−OR4基を表し、R1、R2、またはR3の少なくとも一つの基はアルキル基でなく;R4は水素、アルキル基、またはアシル基であり; Aは0から200の範囲の整数であり; Bは0から50の範囲の整数であり;A及びBが同時にゼロの等しいことはないことを条件とし; xは1から6の範囲の整数であり; yは1から30の範囲の整数であり; zは0から5の範囲の整数である]。 【0027】 本発明の好ましい実施態様によれば、式(II)の化合物において、アルキル基はメチル基であり、xは2から6の範囲の整数であり、yは4から30の範囲の整数である。 【0028】 式(II)のシリコーン界面活性剤の例として、下式(III)の化合物が挙げられる: 【化3】
[式中、Aは20から105の範囲の整数であり、Bは2から10の範囲の整数であり、yは10から20の範囲の整数である]。 【0029】 式(II)のシリコーン界面活性剤の例として、下式(IV)の化合物も挙げられる: 【化4】
[式中、A’及びyは10から20の範囲の整数である]。 【0030】 シリコーン界面活性剤として、特にDow Corning社によりDC 5329、DC 7439-146、DE 2-5695、及びQ4-3667の名称で市販されているものが挙げられる。化合物DC 5329、DC 7439-146、及びDC 2-5695はそれぞれ、式(III)においてAが22、Bが2、且つyが12のもの;Aが103、Bが10、且つyが12のもの;並びにAが27、Bが3、且つyが12のものである。 【0031】 化合物Q4-3667は、式(IV)の化合物においてAが15且つyが13のものである。 【0032】 2/45℃以下の温度で液体である両親媒性脂質は、特に以下のものから選択できる: − Unichemia社によりPrisorine 3644の名称で市販されている、400の分子量を有するポリエチレングリコールイソステアラート(CTFA名:PEG−8イソステアラート); − Solvay社により市販されているジグリセリルイソステアラート; − Solvay社によりジグリセリンモノラウラートの名称で市販されている2グリセロール単位を含むポリグリセリルラウラート(ポリグリセリル−2ラウラート); − ICI社によりSpan 80の名称で市販されているソルビタンオレアート; − Nikko社によりNikkol SI 10Rの名称で市販されているソルビタンイソステアラート; − Ulice社により市販されているα−ブチルグルコシドココアートまたはα−ブチルグルコシドカプラート。 【0033】 3/本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用できる糖の脂肪酸エステルは好ましくは、45℃以下の温度で固体であり、特にC8−C22脂肪酸と、スクロース、マルトース、グルコース、またはフルクトースとのエステルまたはエステルの混合物、及びC14−C22脂肪酸とメチルグルコシドとのエステルまたはエステルの混合物から選択できる。 【0034】 本発明のナノエマルションで使用できるエステルの脂肪単位を形成するC8−C22またはC14−C22脂肪酸は、それぞれ8から22または14から22の炭素原子を有する飽和または不飽和の直鎖状アルキル鎖を含む。前記エステルの脂肪鎖は、特にステアラート、べへナート、アラキドナート、パルミタート、ミリスタート、ラウラート、カプラート、及びこれらの混合物から選択できる。ステアラートが好ましくは使用される。 【0035】 脂肪酸と、スクロース、マルトース、グルコース、またはフルクトースとのエステルまたはエステルの混合物の例として、スクロースモノステアラート、スクロースジステアラート、スクローストリステアラート、及びこれらの混合物、例えば5、7、11、及び16のHLB(親水性脂溶性バランス)をそれぞれ有するCrodesta F50、F70、F110、及びF160の名称でCroda社により市販されている製品が挙げられる;及び脂肪酸とメチルグルコースとのエステルまたはエステルの混合物の例として、Tego-care 450の名称でGoldscmidt社により市販されているメチルグルコースとポリグリセロール−3とのジエステルが挙げられる。グルコースモノエステルまたはマルトースモノエステル、例えばメチルO−ヘキサデカノイル−6−D−グルコシド及びO−ヘキサデカノイル−6−D−マルトシドも挙げられる。 【0036】 本発明に係るナノエマルションにおける非イオン性両親媒性脂質として使用できる糖の脂肪アルコールエーテルは、45℃以下の温度で固体であり、C8−C22脂肪アルコールと、グルコース、マルトース、スクロース、またはフルクトースとのエーテルまたはエーテルの混合物、並びにC14−C22脂肪アルコールとメチルグルコースとのエーテルまたはエーテルの混合物を含む群から特に選択できる。それらは特にアルキルポリグルコシドである。 【0037】 本発明のナノエマルションにおいて使用できるエーテルの脂肪単位を形成するC8−C22またはC14−C22脂肪アルコールは、8から22または14から22の炭素原子をそれぞれ有する飽和または不飽和の直鎖状アルキル鎖を含む。前記エーテルの脂肪鎖は、特にデシル、セチル、ベヘニル、アラキジル、ステアリル、パルミチル、ミリスチル、ラウリル、カプリル、及びヘキサデカノイル単位、並びにセテアリルのようなそれらの混合物から選択できる。 【0038】 糖の脂肪アルコールエーテルの例として、アルキルポリグルコシド、例えばそれぞれPlantaren 2000及びPlantaren 1200の名称でHenkel社により市販されているデシルグルコシド及びラウリルグルコシド、例えばSeppic社によりMontanov 68の名称で、Goldschmidt社によりTegocare CG90の名称で、及びHenkel社によりEmulgade KE3302の名称で市販されている、任意にセトステアリルアルコールとの混合物としてのセトステアリルグルコシド、並びにSeppic社によりMontanov 202の名称で市販されているアラキジル及びベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物の形態のアラキジルグルコシドが挙げられる。 【0039】 とりわけ、このタイプの非イオン性両親媒性脂質として、スクロースモノステアラート、スクロースジステアラート、スクローストリステアラート、及びこれらの混合物、メチルグルコースとポリグリセロール−3とのジステアラート、及びアルキルポリグルコシドの使用が挙げられる。 【0040】 4/本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用でき、45℃に等しい温度で固体であるるグリセロール脂肪エステルは、特に16から22の炭素原子を有する飽和直鎖状アルキル鎖を含む少なくとも一つの酸と、1から10のグリセロール単位とから形成されるエステルを含む群から特に選択できる。本発明のナノエマルションにおいて、これらのグリセロール脂肪エステルの一つ以上が使用されて良い。 【0041】 これらのエステルは、特にステアラート、べへナート、アラキダート、パルミタート、及びそれらの混合物から選択されて良い。ステアラート及びパルミタートが好ましくは使用される。 【0042】 本発明のナノエマルションで使用できる界面活性剤の例として、デカグリセロールモノステアラート、ジステアラート、トリステアラート、及びペンタステアラート(10グリセロール単位)(CTFA名:ポリグリセリル−10ステアラート、ポリグリセリル−10ジステアラート、ポリグリセリル−10トリステアラート、ポリグリセリル−10ペンタステアラート)、例えばNikko社によりNikkol Decaglyn 1-S、2-S、3-S、及び5-Sの名称でそれぞれ市販されている製品、並びにジグリセリルモノステアラート(CTFA名:ポリグリセリル−2ステアラート)、例えばNikkol DGMSの名称でNikko社により市販されている製品が挙げられる。 【0043】 本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用でき、45℃以下の温度で固体であるるソルビタン脂肪エステルは、C16−C22脂肪酸とソルビタンとのエステル、及びC16−C22脂肪酸とソルビタンとのオキシエチレン化エステルを含む群から特に選択される。それらはそれぞれ16から22の炭素原子を有する少なくとも一つの飽和直鎖状アルキル鎖を含む少なくとも一つの脂肪酸と、ソルビトールまたはエトキシル化ソルビトールとから形成される。オキシエチレン化エステルは一般的に、1から100のエチレンオキシド単位、好ましくは2から40のエチレンオキシド(EO)単位を含む。 【0044】 これらのエステルは、特にステアラート、べへナート、アラキダート、パルミタート、及びそれらの混合物から選択できる。ステアラート及びパルミタートが好ましくは使用される。 【0045】 本発明のナノエマルションで使用できるソルビタン脂肪エステル及びオキシエチレン化ソルビタン脂肪エステルの例として、Span 60の名称でICI社により市販されているソルビタンモノステアラート(CTFA名:ソルビタンステアラート、Span 40の名称でICI社により市販されているソルビタンモノパルミタート(CTFA名:ソルビタンパルミタート)、またはTween 65の名称でICI社により市販されているソルビタン20EOトリステアラート(CTFA名:ポリソルバート65)が挙げられる。 【0046】 本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用できる、45℃以下の温度で固体であるエトキシル化脂肪エーテルは、好ましくは1から100のエチレンオキシド単位と、16から22の炭素原子を有する少なくとも一つの脂肪アルコール鎖とから形成されるエーテルである。前記エーテルの脂肪鎖は、特にベヘニル、アラキジル、ステアリル、及びセチル単位、並びにセテアリルのようなそれらの混合物から選択できる。エトキシル化脂肪エーテルの例として、5、10、20、及び30のエチレンオキシド単位を含むベヘニルアルコールのエーテル(CTFA名:ベヘネス−5、ベヘネス−10、ベヘネス−20、及びベヘネス−30)、例えばNikko社によりNikkol BB5、BB10、BB20、及びBB30の名称で市販されている製品、並びに2のエチレンオキシド単位を含むステアリルアルコールのエーテル(CTFA名:ステアレス−2)、例えばICI社によりBrij 72の名称で市販されている製品が挙げられる。 【0047】 本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用できる、45℃以下の温度で固体であるエトキシル化脂肪エステルは、1から100のエチレンオキシド単位と、16から22の炭素原子を含む少なくとも一つの脂肪酸から形成されるエステルである。前記エステルの脂肪鎖は、特にステアラート、べへナート、アラキダート、及びパルミタート、並びにそれらの混合物から選択できる。エトキシル化脂肪エステルの例として、40のエチレンオキシド単位を含むステアリン酸のエステル、例えばICI社によりMryj 52の名称で市販されている製品(CTFA名:PEG−40ステアラート)、及び8のエチレンオキシド単位を含むベヘン酸のエステル(CTFA名:PEG−8べへナート)、例えばGattefosse社によりCompritol HD5 ATOの名称で市販されている製品が挙げられる。 【0048】 5/本発明に係るナノエマルションにおいて非イオン性両親媒性脂質として使用できるエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマーは、下式(V)のブロックコポリマー: 【化5】
[式中、x、y、及びzは、x+zが2から100の範囲であり、yが14から60の範囲であるような整数である] 並びにこれらの混合物から特に選択でき、とりわけ2から16の範囲のHLBを有する式(V)のブロックコポリマーから選択できる。 【0049】 これらのブロックコポリマーは、特にポロキサマーから選択でき、特に派濾器サマー231、例えば式(V)においてx=z=6且つy=39(HLB2)であるプルロニックL81の名称でICI社により市販されている製品;ポロキサマー282、例えば式(V)においてx=z=10且つy=47(HLB6)であるプルロニックL92の名称でICI社により市販されている製品;並びにポロキサマー124、例えば式(V)においてx=z=11且つy=21(HLB16)であるプルロニックL44の名称でICI社により市販されている製品から選択される。 【0050】 非イオン性両親媒性脂質として、文献EP-A-705593に記載された非イオン性界面活性剤の混合物が挙げられ、当該文献は参考としてここに取り込まれる。 【0051】 非イオン性両親媒性脂質として、特に以下のものの使用が挙げられる: − PEG−400イソステアラートまたはPEG−8イソステアラート(8molのエチレンオキシドを含む); − ジグリセリルイソステアラート; − 2のグリセリル単位を含むポリグリセリルモノラウラート、及び10のグリセリル単位を含むポリグリセリルステアラート; − ソルビタンオレアート; − ソルビタンイソステアラート; 並びにこれらの混合物。 【0052】 非イオン性両親媒性脂質は、組成物の総重量に対して0.2から12重量%の範囲、好ましくは0.2から8重量%の範囲、より好ましくは0.2から6重量%の範囲の含量で、本発明に係るナノエマルション中に存在してよい。 【0053】 本発明の特定の実施態様によれば、本発明のナノエマルションは、上述の非イオン性両親媒性脂質とは異なる、一つ以上のイオン性両親媒性脂質、特に一つ以上のアニオン性またはカチオン性脂質を含んでも良い。それらの添加は、分散物の安定性を更に改良して良い。 【0054】 かくして、本発明のナノエマルションで使用できるアニオン性両親媒性脂質は、好ましくは以下のものから選択される: − ジセチルホスファート及びジミリスチルホスファートのアルカリ金属塩; − コレステロールスルファートのアルカリ金属塩; − コレステロールホスファートのアルカリ金属塩; − リポアミノ酸及びそれらの塩、例えばモノ及びジナトリウムアシルグルタマート、例えばAjinomoto社によりAcylglutamate HS21の名称で市販されているN−ステアロイル−L−グルタミン酸の二ナトリウム塩; − ホスファチジン酸のナトリウム塩; − ホスホリピド; − アルキルスルホン酸誘導体、特に下式のもの(VI): 【化6】
[式中、RはC16−C22アルキル基、特に混合物または別個のものとして採用されるC16H33及びC18H37基を表し、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えばナトリウムである]; 及びこれらの混合物。 【0055】 本発明のナノエマルションで使用できるカチオン性両親媒性脂質は、第四級アンモニウム塩、及び脂肪アミン及びそれらの塩によって形成される群から好ましくは選択される。 【0056】 第四級アンモニウム塩は、例えば以下のものである: − 以下の一般式(VII)を有するもの: 【化7】
[式中、R1からR4は同一でも異なっても良く、1から30の炭素原子を含む直鎖状または分枝状脂肪族基、またはアリール若しくはアルキルアリールのような芳香族基である。脂肪族基は、特に酸素、窒素、または硫黄のようなヘテロ原子、あるいはハロゲンを含むことができる。脂肪族基は例えば、アルキル、アルコキシ、ポリオキシ(C2−C6)アルキレン、アルキルアミド、(C12−C22)アルキルアミド(C2−C6)アルキル、(C12−C22)アルキルアセタート、または約1から30の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基から選択される;Xはハライド、ホスファート、アセタート、ラクタート、(C2−C6)アルキルスルファート、及びアルキルまたはアルキルアリールスルホナートの群から選択される]。 【0057】 式(VII)の第四級アンモニウム塩としては、第一に、テトラアルキルアンモニウムクロリド、例えばジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウムクロリドであって、アルキル基が約12から22の炭素原子を含むもの、特にベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、またはベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、第二に、Van Dyk社により"Ceraphyl 70"の名称で市販されているステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウムクロリドが挙げられる。ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドは、最もとりわけ好ましい第四級アンモニウム塩である; − 例えば下式(VIII)を有する、イミダゾリニウム第四級アンモニウム塩: 【化8】
[式中、R5は、例えばタロー脂肪酸から由来する8から30の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基を表し、R6はC1−C4アルキル基若しくはアルケニル基または8から30の炭素原子を含むアルキル基を表し、R7はC1−C4アルキル基を表し、R8はハロゲン原子またはC1−C4アルキル基を表し、Xはハライド、ホスファート、アセタート、ラクタート、アルキルスルファート、及びアルキルまたはアルキルアリールスルホナートから選択されるアニオンである]。好ましくはR5及びR6は、例えばタロー脂肪酸から由来する12から21の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基の混合物を表し、R7はメチルを表し、R8は水素を表す。そのような製品は、例えばRewo社により"Rewoquat W75"の名称で市販されている。 − 下式(IX)の第四級ジアンモニウム塩: 【化9】
[式中、R9は約16から30の炭素原子を含む脂肪族基を表し、R10、R11、R12、R13、及びR14は同一でも異なっても良く、水素原子または1から4の炭素原子を含むアルキル基から選択され、Xはハライド、アセタート、ホスファート、ニトラート、及びメチルスルファートの群から選択されるアニオンである]。そのような第四級ジアンモニウム塩は、特にプロパンタロージアンモニウムジクロリドを含む; − 少なくとも一つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩。 【0058】 本発明によって使用できる少なくとも一つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩は、例えば下式(X)のものである: 【化10】
[式中、 − R15はC1−C6アルキル基、及びC1−C6ヒドロキシアルキルまたはジヒドロキシアルキル基から選択され; − R16は以下のものから選択され: − 下式のもの 【化11】
− 直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の、C1−C22炭化水素ベースのR20基; − 水素原子; − R18は以下のものから選択され: − 下式のもの 【化12】
− 直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の、C1−C6炭化水素ベースのR22基; − 水素原子; − R17、R19、及びR21は同一でも異なっても良く、直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のC7−C21炭化水素ベースの基から選択され; − n、p、及びrは同一でも異なっても良く、2から6の整数であり; − yは1から10の整数であり; − x及びzは同一でも異なっても良く、0から10の整数であり; − X−は単純または複雑な有機または無機アニオンであり; 但し、x+y+zの合計は1から15であり、xが0である場合、R16はR20を表し、zが0である場合、R18はR22を表す]。 【0059】 R15アルキル基は、直鎖状または分子状であって良く、とりわけ直鎖状であって良い。 【0060】 好ましくはR15は、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、またはジヒドロキシプロピル基を表し、とりわけメチルまたはエチル基を表す。 【0061】 有利には、x+y+zの合計は1から10である。 【0062】 R16が炭化水素ベースのR20基であり場合、それは12から22の炭素原子を有して長くとも良く、または1から3の炭素原子を有して短くとも良い。 【0063】 R18が炭化水素ベースのR22基である場合、好ましくは1から3の炭素原子を有する。 【0064】 有利には、R17、R19、及びR21は同一でも異なっても良く、直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のC11−C21炭化水素ベースの基から選択され、とりわけ直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のC11−C21アルキル及びアルケニル基から選択される。好ましくはx及びzが同一でも異なっても良く、0または1である。有利にはyは1に等しい。好ましくはn、p、及びrは同一でも異なっても良く、2または3であり、とりわけ2に等しい。 【0065】 式(X)では、アニオンX−は好ましくは、ハライド(クロリド、ブロミド、またはイオジド)またはアルキルスルファート、好ましくはメチルスルファートである。しかしながら、メタンスルホナート、ホスファート、ニトラート、トシラート、酢酸または乳酸のような有機酸から由来するアニオン、あるいはエステル官能基を含むアンモニウムと適合的ないずれかの他のアニオンの使用も挙げられる。アニオンX−はとりわけ、クロリドまたはメチルスルファートである。 【0066】 式中以下のものである式(X)のアンモニウム塩の使用も挙げられる: − R15はメチルまたはエチル基を表し; − x及びyは1に等しく; − zは0または1に等しく; − n、p、及びrは2に等しく; − R16は以下のものから選択され: − 下式のもの 【化13】
− メチル、エチル、またはC14−C22炭化水素ベースの基; − 水素原子; − R18は以下のものから選択され: − 下式のもの 【化14】
− 水素原子; − R17、R19、及びR21は同一でも異なっても良く、直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のC13−C17炭化水素ベースの基から選択され;好ましくは直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和のC13−C17アルキル基から選択される。 【0067】 有利には、炭化水素ベースの基は直鎖状である。 【0068】 式(X)の化合物として、例えばジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル(ジヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウム、またはモノアシルオキシエチル(ヒドロキシエチル)ジメチルアンモニウム塩(特にクロリドまたはメチルスルファート)、及びこれらの混合物が挙げられる。アシル基は好ましくは14から18の炭素原子を有し、とりわけパームオイルまたはヒマワリオイルのような植物オイルから由来する。前記化合物がいくつかのアシル基を含む場合、後者は同一でも異なっても良い。これらの製品は例えば、任意にオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン、またはアルキルジイソプロパノールアミンと、脂肪酸、または植物若しくは動物起源の脂肪酸の混合物との直接的エステル化によって、あるいはそれらのメチルエステルのトランスエステル化によって得られる。このエステル化に引き続き、アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)ハライド、ジアルキル(好ましくはメチルまたはエチル)スルファート、メチルメタンスルホナート、メチルパラトルエンスルホナート、グリコールクロロヒドリン、またはグリセロールクロロヒドリンのようなアルキル化剤を使用して第四級化される。 【0069】 そのような化合物は、Henkel社によってDehyquartの名称で、Stepan社によってStepanquatの名称で、Ceca社によってNoxamiumの名称で、Rewo-Witco社によってRewoquat WE 18の名称で市販されている。 【0070】 アンモニウム塩を含む場合、本発明に係る組成物は好ましくは、第四級アンモニウムモノ、ジ、及びトリエステル塩の混合物で、ジエステル塩が大部分の重量を有するものを含む。 【0071】 アンモニウム塩の混合物としては、例えば15から30重量%のアシルオキシエチル(ジヒドロキシエチル)メチルアンモニウムメチルスルファート、45から60重量%のジアシルオキシエチル(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムメチルスルファート、及び15から30重量%のトリアシルオキシエチルメチルアンモニウムメチルスルファートを含む混合物の使用が挙げられ、前記アシル基は14から18の炭素原子を有し、任意に部分的に水素化されたパームオイルから由来する。 【0072】 特許US-A-4 874 554及びUS-A-4 137 180に記載された少なくとも一つのエステル官能基を含むアンモニウム塩の使用も挙げられる。 【0073】 前記ナノエマルションが一つ以上のイオン性両親媒性脂質を含む場合、それらはナノエマルションの総重量に対して、好ましくは0.01から6重量%、とりわけ0.2から4重量%の範囲の濃度で、本発明のナノエマルション中に存在する。 【0074】 その性質がより親水性かより親油性かに依存して、非イオン性またはイオン性両親媒性脂質は、ナノエマルションの水性相または油性相に導入されて良い。非イオン性及びイオン性両親媒性脂質の全含量は好ましくは、ナノエマルションの総重量に対して0.25から15重量%、好ましくは1から10重量%の範囲であることができる。 【0075】 本発明に係るナノエマルションの油性相は、少なくとも一つのオイルを含む。本発明のナノエマルションで使用できるオイルは、好ましくは以下のものによって形成される群から選択される: − ポリオール、特に液体トリグリセリドの脂肪酸エステルによって形成される動物または植物オイル、例えばヒマワリオイル、コーンオイル、ダイズオイル、アボカドオイル、ホホバオイル、マローオイル、グレープシードオイル、ゴマオイル、ヘーゼルナッツオイル、魚油であって式R9COOR10を有するもの[式中R9は7から29の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表し、R10は3から30の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の炭化水素ベースの鎖を表し、特にアルキルまたはアルケニルを表す]、例えばパーセリンオイルまたは液体ホホバオイル; − 天然または合成精油、例えばユーカリオイル、ラバンジンオイル、ラベンダーオイル、ベチビエールオイル、リトシーキュベバオイル、レモンオイル、サンダルウッドオイル、ローズマリーオイル、カモミールオイル、セイボリーオイル、ナツメグオイル、シナモンオイル、ヒソップオイル、キャラウェイオイル、オレンジオイル、ゲラニオールオイル、カデオイル、及びベルガモオイル; − 合成オイル、例えばパーリームオイル、ポリオレフィン、及び液体カルボン酸エステル; − 鉱物オイル、例えばヘキサデカン、イソヘキサデカン、及び流動パラフィン; − ハロゲン化オイル、特にフルオロカーボン、例えばフルオロアミン、例えばパーフルオロトリブチルアミン、フッ素化炭化水素、例えばパーフルオロデカヒドロナフタレン、フルオロエステル及びフルオロエーテル; − 揮発性及び非揮発性シリコーンオイル。 【0076】 合成オイルとして使用できるポリオレフィンは、特にポリ−α−オレフィン、とりわけ水素化または非水素化ポリブテンタイプのもの、好ましくは水素化または非水素化ポリイソブテンタイプのものである。 【0077】 合成オイルとして使用できる液体カルボン酸エステルは、モノ、ジ、トリ、またはテトラカルボン酸のエステルであって良い。前記エステルの総炭素数は一般的に10以上、好ましくは100未満、とりわけ80未満である。それらは特に、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝状のC1−C26脂肪酸と、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝状のC1−C26脂肪アルコールとのモノエステルであって、前記エステルの総炭素数は一般的に10以上である。C4−C22ジまたはトリカルボン酸と、C1−C22アルコールとのエステル、及びモノ、ジ、またはトリカルボン酸と、C2−C26ジ、トリ、テトラ、またはペンタヒドロキシル化アルコールとのエステルの使用も挙げられる。 【0078】 前述のエステルとしては、アルキルパルミタート、例えばエチルパルミタート、イソプロピルパルミタート、2−エチルヘキシルパルミタート、2−オクチルデシルパルミタート;アルキルミリスタート、例えばイソプロピルミリスタート、ブチルミリスタート、セチルミリスタート、2−オクチルドデシルミリスタート;アルキルステアラート、例えばヘキシルステアラート、ブチルステアラート、またはイソブチルステアラート;アルキルマラート、例えばジオクチルマラート;アルキルラウラート、例えばヘキシルラウラート、及び2−ヘキシルデシルラウラート;イソノニルイソノナノアート;またはセチルオクタノアートの使用が挙げられる。 【0079】 有利には、本発明に係るナノエマルションは、400以上、特に400から10000の範囲、好適には400から5000の範囲、別法として400から5000の範囲の分子量の少なくとも一つのオイルを含む。400以上の分子量のオイルは、動物または植物起源のオイル、鉱物オイル、合成オイル、及びシリコーンオイル、並びにそれらの混合物から選択できる。このタイプのオイルとして、例えばイソセチルパルミタート、イソセチルステアラート、アボカドオイル、及びホホバオイルが挙げられる。 【0080】 本発明に係るナノエマルションは、ナノエマルションの総重量に対して好ましくは2から40重量%、とりわけ4から30重量%、好ましくは4から20重量%の範囲の油性相(オイル及び両親媒性脂質以外の他の脂肪物質)の量を含む。 【0081】 本発明の特定の実施態様によれば、本発明に係るナノエマルションは、油性相の少なくとも40重量%を好ましくは占める400以上の分子量を有するオイルの割合を含む油性相を含む。 【0082】 油性相及び両親媒性脂質(非イオン性及びイオン性両親媒性脂質)は好ましくは、3から10の範囲、好ましくは3から6の範囲の両親媒性脂質の量に対する油性相の量の割合にまで、本発明に係るナノエマルション中に存在する。用語「油性相の量」はここで、両親媒性脂質の量を含まない、この油性相の構成成分の総量を意味するように企図される。 【0083】 本発明に係るナノエマルションは更に、上述の式(I)のウレア誘導体に加えて、特に必要であれば組成物の透明性を改良するため溶媒を含んでも良い。 【0084】 溶媒は好ましくは、以下のものによって形成される群から選択される: − 低級C1−C8アルコール、例えばエタノール; − グリコール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、または4から16、好ましくは8から12ののエチレンオキシド単位を含むポリエチレングリコール; − 糖類、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、またはスクロース。 【0085】 これらの溶媒は混合物として使用しても良い。それらが本発明のナノエマルションに存在する場合、それらはナノエマルションの総重量に対して好ましくは0.01から30重量%、好適にはナノエマルションの総重量に対して5から20重量%の範囲の濃度で使用できる。アルコール類及び/または糖類の量は好ましくは、ナノエマルションの総重量の5から20重量%の範囲であり、グリコール類の量は好ましくは、ナノエマルションの総重量に対して5から15重量%の範囲である。 【0086】 本発明に係るナノエマルションは、少なくとも一つの増粘剤を含んでも良い。 【0087】 前記増粘剤は、1重量%に等しいポリマーの濃度について、少なくとも5まで流体ナノエマルションの粘度(5cP)を増大することが可能である。ナノエマルションに添加された場合、それらは乳液またはクリームを構成する透明で安定な組成物を得ることを可能にする。用語「乳液」または「クリーム」は、200s−1でスピンドル3、4、または5(粘度範囲に依存する)でRheomat 180で25℃で測定して、0.5から150ポアズ(即ち0.05Pa.sから15Pa.s)の範囲の粘度を有する組成物を意味するように企図される。 【0088】 前記増粘剤は、80から350のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコールのエステルまたはエーテル、少なくとも一つの疎水性鎖を含むアニオン性ポリマー、エチレンオキシドホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルアルコール、ビニルピロリドンホモポリマー及びコポリマー;ビニルカプロラクタムホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルメチルエーテルホモポリマー及びコポリマー;中性アクリルホモポリマー及びコポリマー;C1−C2アルキルセルロース及びその誘導体;C1−C3アルキル−グアまたはC1−C3ヒドロキシアルキル−グアから選択される水溶性非イオン性ポリマーから選択される。 【0089】 前記増粘剤は、組成物の総重量に対して0.005から20重量%の範囲、好ましくは0.01から10重量%の範囲、より好ましくは0.1から5重量%の範囲の含量で、本発明に係るナノエマルション中に存在してよい。 【0090】 特に、ポリエチレングリコールのエステルまたはエーテルである増粘剤は、下式(XI)に対応するものから選択できる: 【化15】
[式中、 R1は直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の、8から30の炭素原子を有するアルキル基またはアシル基を表し; R2は水素原子、あるいは直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の、1から30の炭素原子を有するアルキル基またはアシル基を表し; nは80から350の間の数である]。 【0091】 好ましくは、R1は12から20の炭素原子を有するアシル基である。好ましくは、R2は12から20の炭素原子を有するアシル基である。好ましくは、nは100から300の間の数である。 【0092】 好ましくは、疎水性部分(R1及び/またはR2)に対する親水性部分(−(O−CH2−CH2)nO)の重量比は8から1000の間である。 【0093】 R1及びR2が12から20の炭素減衰を有するアシル基を表し、nが100から300の間の数である式(XI)の化合物の使用が好ましい。例えばPEG−150ジステアラート及びPEG−250ジステアラートが挙げられる。 【0094】 そのような化合物は、Kao社によりEmanon 3299Rの名称で、及びAkzo社によりKessco PEG 6000 DSの名称で特に市販されている。 【0095】 増粘剤として使用される少なくとも一つの疎水性鎖を含むアニオン性ポリマー状増粘剤は、好ましくは水溶性または水分散性であり、即ちそれらは3.5より大きいpHで水中に可溶性である。それらは少なくとも一つの疎水性鎖を含み、架橋されておらず、好ましくは10000から2000000の範囲の分子量を有する。 【0096】 使用されるアニオン性ポリマーの疎水性鎖は、特に直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の、6から320の炭素原子を有する炭化水素ベースの鎖、例えばアルキル、アリールアルキル、アルキルアリール、アルキレン;二価の環式脂肪族基、例えば特にメチレンジシクロヘキシル及びイソホロン;及び二価芳香族基、例えばフェニレンである。 【0097】 前記増粘性アニオン性ポリマーは、特にアクリル酸またはメタクリル酸コポリマー、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ酸コポリマー、及びそれらの混合物から選択できる。用語「コポリマー」は、二つのタイプのモノマーから得られるコポリマーと、二つ以上のタイプのモノマーから得られるもの、例えば三つのタイプのモノマーから得られるターポリマーの両者を意味するように企図される。 【0098】 好ましく使用されるアニオン性ポリマーは、α,βーエチレン性不飽和カルボン酸(モノマーa’)及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(モノマーa”)から選択されるモノマー(a)と、(a)とは異なる非界面活性性のエチレン性不飽和モノマー(b)、及び/またはα,β−モノエチレン性不飽和アクリルモノマー若しくはモノエチレン性不飽和イソシアナートもモノマーと、一価非イオン性両親媒性成分または第一級若しくは第二級脂肪アミンとの反応から由来するエチレン性不飽和モノマー(c)の共重合によって得られる。 【0099】 かくして、使用されるアニオン性ポリマーは、以下の二つの合成経路によって得ることができる: − モノマー(a’)及び(c)または(a’)、(b)及び(c)、あるいは(a”)及び(c)、あるいは(a”)、(b)、及び(c)の共重合によって;または − モノマー(a’)、またはモノマー(a’)及び(b)、または(a”)及び(b)から形成されるコポリマーの、一価非イオン性両親媒性化合物または第一級若しくは第二級脂肪アミンでの修飾(特にエステル化またはアミド化)によって。 【0100】 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸コポリマーとして、特に文献"Micelle formation of random copolymers of sodium 2-(acrylamido)-2-methylpropanesulfonate and a non-ionic surfactanrt macromer in water as studied by fluorescence and dynamic light scattering - Macromolecules 2000, Vol. 33, No. 10 - 3694-3704"、及び特許出願EP-A-0 750 899及びEP-A-1,069,172に記載されたものが挙げられる。 【0101】 モノマー(a’)を構成するα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸は多くの酸から選択でき、特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、及びマレイン酸から選択できる。好ましくはそれはアクリル酸またはメタクリル酸である。 【0102】 前記コポリマーは、いずれの界面活性特性をも有しないモノエチレン性不飽和モノマー(b)を含んでよい。好ましいモノマーは、ホモ重合した場合に水不溶性ポリマーを生ずるものである。それらは例えば、C1−C4アルキルアクリラート及びメタクリラート、例えばメチルアクリラート、エチルアクリラート、ブチルアクリラート、または対応するメタクリラートから選択できる。とりわけ好ましいモノマーは、メチルアクリラート及びエチルアクリラートである。使用できる他のモノマーは例えば、スチレン、ビニルトルエン、ビニルアセタート、アクリロニトリル、及びビニリデンクロリドである。非反応性のモノマーが好ましく、これらのモノマーは、単一のエチレン基が重合条件下で反応性である他の基であるものである。しかしながら、ヒドロキシエチルアクリラートのような加熱作用の下で反応性である基を含むモノマーも任意に使用できる。 【0103】 モノマー(c)は、(a)のようなα,β−モノエチレン性不飽和アクリルモノマー、またはモノエチレン性不飽和イソシアナートモノマーと、一価非イオン性両親媒性化合物または第一級若しくは第二級脂肪アミンとの反応によって得られる。 【0104】 非イオン性モノマー(c)を得るために使用される一価非イオン性両親媒性化合物または第一級またはヂア二級脂肪アミンは周知である。一価非イオン性両親媒性化合物は一般的に、分子の親水性部分を形成するアルキレンオキシドを含むアルコキシル化疎水性化合物である。疎水性化合物は一般的に、脂肪族アルコールまたはアルキルフェノールであって、少なくとも6の炭素原子を含む炭素ベースの鎖が両親媒性化合物の疎水性部分を構成するものからなる。 【0105】 好ましい一価非イオン性両親媒性化合物は、下式(XII)を有する化合物である: 【化16】
[式中、Rは6から30の炭素原子を含むアルキルまたはアルキレン基、及び8から30の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルアリール基から選択され、R’は1から4の炭素原子を有するアルキル基から選択され、nは約1から150の範囲の平均数であり、mは約0から50の範囲の平均数であり、nは少なくともmと同じくらい大きいことを条件とする]。 【0106】 好ましくは、式(XII)の化合物では、R基は12から26の炭素原子を含むアルキル基、及び(C8−C13)アルキルフェニル基から選択され;R’基はメチル基であり;m=0且つn=1から25である。 【0107】 好ましい第一級及び第二級脂肪アミンは、6から30の炭素原子を含む一つ以上のアルキル基からなる。 【0108】 非イオン性ウレタンモノマー(c)を形成するために使用されるモノマーは、非常に広範囲の化合物から選択できる。アクリル性、メタクリル性、またはアリル不飽和のような共重合可能な不飽和を含むいずれの化合物もが使用できる。モノマー(c)は、特にα,α−ジメチル−m−イソプロペニルベンジルイソシアナートのような、モノエチレン性不飽和イソシアナートから特に得ることができる。 【0109】 モノマー(c)は、特にオキシエチレン化C6−C30脂肪アルコール(1から50EO)のアクリラート、メタクリラート、またはイタコナート、例えばステアレス−20メタクリラート、オキシエチレン化ベヘニルメタクリラート(25EO)、オキシエチレン化モノセチルイタコナート(20EO)、オキシエチレン化モノステアリルイタコナート(20EO)、またはポリオキシエチレン化C12−C24アルコールで変性されたアクリラート(25EO)から選択でき、及びオキシエチレン化C6−C30脂肪アルコール(1から50EO)のジメチルm−イソプロペニルベンジルイソシアナート、例えばオキシエチレン化ベヘニルアルコールジメチルm−イソプロペニルベンジルイソシアナートから選択できる。 【0110】 本発明の特定の実施態様によれば、アニオン性ポリマーは、(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、(b)(a)とは異なる非界面活性性のエチレン性不飽和モノマー、及び(c)一価非イオン性両親媒性化合物とモノエチレン性不飽和イソシアナートとの反応の生成物である非イオン性ウレタンモノマーから得られるアクリルターポリマーから選択される。 【0111】 本発明のナノエマルションで使用できる少なくとも一つの疎水性鎖を含むアニオン性ポリマーとして、特にアクリル酸/エチルアクリラート/アルキルアクリラートターポリマー、例えばRohm & Haas社によりAcusol 823の名称で市販されている30%水酸分散物中の製品;アクリラート/ステアレス−20メタクリラートコポリマー、例えばRohm & Haas社製のAculyn 22の名称で市販されている製品;(メタ)アクリル酸/エチルアクリラート/オキシエチレン化ベヘニルメタクリラート(25EO)ターポリマー、例えばRohm & Haas社によりAculyn 28の名称で市販されている水性エマルションとしての製品;アクリル酸/オキシエチレン化モノセチルイタコナート(20EO)コポリマー、たとえばNational Starch社によりStructure 3001の名称で市販されている30%水性分散物としての製品;アクリル酸/オキシエチレン化モノステアリルイタコナート(20EO)コポリマー、例えばNantional Starch社によりStructure 2001の名称で市販されている30%水性分散物としての製品;アクリラート/ポリオキシエチレン化C12−C24アルコール(25EO)で変性されているアクリラートコポリマー、例えば3V SA社によりSynthalen W2000の名称で市販されている30−32%のコポリマーを含むラテックス;メタクリル酸/メチルアクリラート/エトキシル化ベヘニルアルコールジメチルメタイソプロペニルベンジルイソシアナートターポリマー、例えば文献EP-A-0 173 109に記載されている40%オキシエチレン化基を含む24%水性分散物としての製品が挙げられる。 【0112】 中和剤の添加は、ポリマーの水溶性を増大するのに有用であることがわかっても良い。いずれかの既知の中和剤が使用されて良く、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、またはアンモニアのような無機塩基、及びモノ、ジ、及びトリエタノールアミン、アミノメチルプロパンジオール−1,3、N−メチルグルカミン、及びアルギニンとリジンのような塩基性アミノ酸、並びにこれらの混合物のような有機塩基から選択できる。本発明に係る組成物のpHは4より大きくなければならず、好ましくは5から8の範囲、好適には5から7の範囲である。中和剤の量は、使用されるポリマー及び製剤の他の成分に依存する。それは例えば、組成物の増重量の0.01から5%、、好適には0.05から5%の範囲であって良い。 【0113】 増粘剤として、エチレンオキシドホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルアルコール;ビニルピロリドンホモポリマー及びコポリマー;ビニルカプロラクタムホモポリマー及びコポリマー;ポリビニルメチルエーテルホモポリマー及びコポリマー;中性アクリルホモポリマー及びコポリマー;C1−C2アルキルセルロース及びその誘導体;C1−C3アルキル−グアまたはC1−C3ヒドロキシアルキル−グアから選択される水溶性非イオン性ポリマーの使用が挙げられる。 【0114】 本発明によって使用されるポリマーは、水溶性、即ち水中に溶解性で、非イオン性、即ち中性である。 【0115】 本発明によって使用される水溶性中性ポリマーは、特に以下に記載されるポリマー及びそれらの混合物から選択される。 【0116】 A)10000g/mol以上、好ましくは10000g/molから10000000g/molの範囲の持つ質量を有するエチレンオキシドホモポリマー及びコポリマー。それらは以下のものから選択されて良い: (1)下式(XIII)を有するポリ(エチレンオキシド): 【化17】
[式中、Rはヒドロキシル(OH)、メトキシ(OCH3)、及びアミン(NH2)基から選択され、R’はメチル(CH3)基または水素であり、nは220から230000の範囲の数である]。 (2)下式(XIV)を有するエチレンオキシドと一つ以上のオキシアルキレン化モノマーとのコポリマー: 【化18】
[式中、R及びR’は互いに独立に、水素、または1から7の炭素原子を含むアルキル基であって、RまたはR’の少なくとも一方はアルキル基である]。 【0117】 エチレンオキシドホモポリマー及びコポリマーとしては、特にAmerchol社によりPolyoxy Coagulantの名称で市販されている製品(約5×106g/molのモル質量)(CTFA名:PEG−115M)及びPolyoxy WSR N-60K CGの名称で市販されている製品(CTFA名:PEG−45M)(約2×106g/molのモル質量)が挙げられ、並びにUnion Carbide社によりCarbowax 20Mの名称で市販されている製品(CTFA名:PEG−350)(2×107g/molのモル質量)が挙げられる。 【0118】 B)ポリビニルアルコール、特に10000g/molから500000g/molの範囲の平均モル質量を有するもの。これらは、下式(XV)によって表される化合物である: 【化19】
[式中、xは70から100の範囲のパーセンテージとして表される平均数であり;yは100−xに等しい平均数である]。 【0119】 例えば、Air Product社によりAirvols 103、350、203、540、714、及び603の名称で市販されている製品が挙げられる。 【0120】 C)ビニルピロリドンホモポリマー及びコポリマー、特に10000g/molから1000000g/molの範囲の平均モル質量を有するもの。それらは以下のものから選択できる: 1)下式(XVI)を有するポリビニルピロリドン: 【化20】
【0121】 例えば、ISP社によりPolyclar V15(約8000g/molのモル質量)、V30(約50000g/molのモル質量)、V60(約400000g/molのモル質量)、V90(約1000000g/molのモル質量)、及びV120(約2500000g/molのモル質量)の名称で市販されている製品が挙げられる。 【0122】 2)以下のもののようなビニルピロリドンコポリマー: (a)ビニルピロリドンとビニルアセタートとのコポリマー、特にISP社によりPVP-VA 735の名称で市販されている30%のビニルアセタートを含むコポリマー; (b)ビニルピロリドンとブテングラフトを有するビニルピロリドン誘導体とのコポリマー、例えばISP社によりGanex(またはAntaron)P904の名称で市販されている10%のブテングラフトを有するビニルピロリドンを含むコポリマー; (c)ビニルピロリドンとマレイン酸無水物とのコポリマー(CTFA名:PVM/MAコポリマー)、例えばISP社によりGantrez AN-199(約190000g/molのモル質量)、AN-1398約950000g/molのモル質量)、AN-149(約1100000g/molのモル質量)、AN-169(約1700000g/molのモル質量),及びAN-179(約2000000g/molのモル質量)の名称で市販されている製品; (d)下式(XVIII)のビニルピロリドンとポリビニルアルキルエーテルとのコポリマー: 【化21】
[式中、Rは1から7の炭素原子を含むアルキル基から選択され、Rは好ましくはメチル基である]; (e)ビニルピロリドンとN−ブチロラクタム及びN−ビニルカプロラクタムのようなN−ビニルラクタムとのコポリマー; (f)下式(XVIII)のビニルピロリドンと中性アクリル誘導体とのコポリマー: 【化22】
[式中、Rは水素またはメチル基であり、XはOR’タイプのアルキルオキシド基{式中、R’は1から7の炭素原子を含む};OR1(OH)(NR2R3)mタイプのヒドロキシル化及び/またはアミノ化アルキルオキシド基{式中、n及びmは0から10の範囲の数であり、R1は1から7の炭素原子を含むアルキル基であり;R2及びR3は独立に、水素またはそれらの炭素原子の合計が1から7の範囲であるアルキル基である};NR2R3タイプの第一級、第二級、または第三級アミン基{式中R2及びR3は上述の意味を有する}から選択される]。 【0123】 D)以下のものから選択できるビニルカプロラクタムホモポリマー及びコポリマー: 1)下式(XIX)を有するポリビニルカプロラクタム: 【化23】
2)ビニルカプロラクタムと一つ以上の以下のモノマーとから得られるビニルカプロラクタムコポリマー: − ビニルアセタート; − N−ビニルラクタム、例えばN−ブチロラクタム、N−ビニルカプロラクタム、及びN−ビニルピロリドン; − マレイン酸無水物; − 上述の式(XVII)のビニルアルキルエーテル; − 上述の式(XVIII)の中性アクリル誘導体。 【0124】 このタイプのポリマー及びコポリマーとして、例えばBASF社によりLuviskol Plusの名称で市販されている製品、及びISP社によりH2OLD EP-1の名称で市販されている製品が挙げられる。 【0125】 E)以下のものから選択できるポリビニルメチルエーテルホモポリマー及びコポリマー: 1)上述の式(XVII)のポリビニルメチルエーテル; 2)ビニルメチルエーテルと一つ以上の以下のモノマーとから得られるコポリマー: − 上述の式(XVII)のビニルアルキルエーテル; − ビニルアセタート; − N−ビニルラクタム、例えばN−ブチロラクタム、N−ビニルカプロラクタム、及びN−ビニルピロリドン; − マレイン酸無水物; − 上述の式(XVIII)の中性アクリル誘導体。 【0126】 このタイプのポリマー及びコポリマーとして、例えばISP社によりGantrez(CTFA名:PVM/MAコポリマー)の名称で、特にGantrez AN-119(約190000g/molのモル質量)、AN-139(約950000g/molのモル質量)、AN-149(約1000000g/molのモル質量)、AN-169(約1700000g/molのモル質量)、及びAN-179(約2000000g/molのモル質量)の名称で市販されている製品が挙げられる。 【0127】 F)中性アクリルホモポリマー及びコポリマー、特に10000g/molから5000000g/molの範囲のモル質量を有するもの。それらは以下のものから選択できる: 1)下式(XX)を有する中性水溶性アクリルポリマー: 【化24】
[式中、R1は水素またはメチル基であり、Xは(a)アルキルアミノ基、またはヒドロキシル化および/またはアミノ化アルキルオキシド基から選択される]。 【0128】 アルキルアミノ基(a)を有するポリマーは、対応するアクリルポリマーが水溶性であるようにX=R2R3であり、R2及びR3が独立に水素またはR2及びR3の炭素の合計が1から7の範囲であるアルキル基である、式(XX)の化合物である。このタイプのポリマーとして、特にR1、R2、及びR3が水素であるポリアクリルアミド;R1がメチル基であり、R2及びR3が水素であるポリメタクリルアミド;R1及びR2が水素であり、R3がメチル基であるポリ−N−メチルアクリルアミド;R1が水素であり、R2及びR3がメチル基であるポリ−N,N’−ジメチルアクリルアミド;R1及びR2がメチル基であり、R3がエチル基であるポリ−N−エチルアクリルアミド;R1及びR2が水素であり、R3がイソプロピル基であるポリ−N−イソプロピルアクリルアミドが挙げられる。 【0129】 このタイプのポリマーとして、Cytec社によりSuperfloc N300 LMWの名称で市販されているポリアクリルアミドが挙げられる。 【0130】 ヒドロキシル化及び/またはアミノ化アルキルオキシド基(b)を有するポリマーは、X=OR2(OH)n(NR3R4)m[式中、n及びmは0から10の範囲の数であり、R2は1から7の炭素原子を含むアルキル基であり;R3及びR4は独立に水素、またはR3及びR4の炭素原子の合計が1から7の範囲であるアルキル基であり;これらの基は対応するアクリル誘導体が水溶性であるものである]である式(XX)の化合物である。 【0131】 このタイプのポリマーとして、Guardian社によりLubrajel CGの名称で市販されているポリ(グリセリルメタクリラート)が挙げられる。 2)上述の水溶性で中性のアクリル誘導体と一つ以上の以下の中性モノマーとのコポリマー: − ビニルアセタート; − N−ビニルラクタム、例えばN−ブチロラクタム、N−ビニルカプロラクタム、及びN−ビニルピロリドン; − マレイン酸無水物; − 上述の式(XVII)のビニルアルキルエーテル; − 上述の式(XVIII)の中性アクリル誘導体。 【0132】 G)C1−C2アルキルセルロース及びその中性誘導体、特に10000g/molから5000000g/molの範囲のモル質量を有するもの。それらは特に、Aqualon社によりNatrosol 250 LR及び250 HHRの名称で市販されている製品のようなヒドロキシエチルセルロース;Akzo Nobel社によりElfaco CD 481及びCD 411の名称で市販されている製品のようなエチルヒドロキシエチルセルロース;Dow Chemical社によりMechocel A4Cの名称で市販されている製品、及びHercules社によりBenecelの名称で市販されている製品のようなメチルセルロース及びメチルヒドロキシアルキルセルロースから選択できる。 【0133】 H)C1−C3アルキル−グアまたはC1−C3ヒドロキシアルキル−グア、特に10000g/molから5000000g/molの範囲のモル質量を有するもの。Rhodia社によりJaguar HP-105の名称で市販されている製品のようなヒドロキシプロピルグアが挙げられる。 【0134】 前述のナノエマルションの調製方法は、10℃から80℃の範囲の温度で激しく攪拌しながら、ウレア誘導体を含む水性相と油性相とを混合する工程、5×107Paより大きい圧力で高圧均一化工程を実施する工程、及び任意に使用されるポリマーを添加する工程を含む。本発明の好ましい実施態様によれば、高圧均一化工程を、5×107Paより大きい圧力で再び後に実施する。高圧均一化工程は、6×107Paから18×107Paの範囲の圧力で好ましくは実施する。剪断葉好ましくは、2×106s−1から5×108s−1の範囲、好適には1×108s−1から3×108s−1の範囲である(s−1は秒−1を表す)。そのような方法は、熱感受性活性化合物と適合的で、オイルを含んでも良く、特に脂肪物質を変性することなく含む香料と適合的なナノエマルションの調製を可能にする。 【0135】 前述のナノエマルションは、このタイプの組成物が有用であるいずれの分野でも使用できる。それらは特に、局所的使用のための組成物、とりわけ活性剤のタイプ、及びそれらが含むこれらの活性剤の量に従って化粧品または皮膚科学組成物を構成できる。それらはまた、眼科用のキャリアとしても使用できる。 【0136】 それらはまた製薬分野において、経口的、非経口的、または経皮的に投与可能な製薬組成物中のキャリアを構成できる。 【0137】 局所的、制約的、または眼科的な使用のためのそのような組成物は、生理学的に許容可能な媒体、即ち皮膚、粘膜、頭皮、眼、及び/または毛髪と適合的である媒体を含む。 【0138】 本発明の主題はまた、前述のナノエマルションを含むことを特徴とする眼科用キャリアである。 【0139】 本発明の主題はまた、前述のナノエマルションを含むことを特徴とする製薬組成物である。 【0140】 本発明の別の主題は、前述のナノエマルションよりなる、または前述のナノエマルションを含むことを特徴とする化粧品または皮膚科学組成物からなる。 【0141】 本発明の組成物は、アジュバント、特に美容活性または皮膚科学的活性を有する水溶性または脂溶性活性剤を含んでも良い。脂溶性活性剤はエマルションの油滴中に存在する一方で、水溶性活性剤はエマルションの水性相中に存在する。活性剤の例として、ビタミン及びその誘導体、例えばビタミンE及びそのエステル、例えばビタミンEアセタート、ビタミンC及びそのエステル、ビタミンB、ビタミンAアルコールまたはレチノール及びそのエステル、例えばビタミンAパルミタート、ビタミンA酸またはレチノイン酸及びその誘導体、プロビタミン、例えばパンテノール及びナイアシンアミド、エルゴカルシフェロール、抗酸化剤、精油、湿潤剤、サンスクリーン剤、保湿剤、タンパク質、セラミド及びシュードセラミド、並びにDHEA及びその誘導体及び生物学的前駆体が挙げられる。アジュバントとして、金属イオン封鎖剤、防腐剤、フィラー、UVスクリーニング剤、柔軟剤、着色料(含量または染料)、及び香料が挙げられる。 【0142】 眼科用活性剤として、例えば抗緑内障剤、例えばベタクソロール;抗生物質、例えばアシクロビル;抗アレルギー剤;抗炎症剤、例えばイブプロフェン及びその塩、ジクロフェナク及びその塩、インドメタシン;抗ウイルス剤が挙げられる。 【0143】 これらの各種のアジュバントの量は、考慮される分野で通常使用されている量であり、例えば組成物の総重量の0.01から20%である。これらのアジュバント及びその量は、本発明の組成物に所望される特性を改変しないように選択されるべきである。 【0144】 それ故本発明の主題は、本発明に係るナノエマルションを含む化粧品、皮膚科学用、製薬、または眼科用組成物、特に化粧品組成物である。 【0145】 本発明のナノエマルションは、例えばケラチン物質(特にヒトの)、とりわけ皮膚(特に顔及び/または頭皮)及び唇をケア、処理、及び/またはメイクアップするために使用できる。 【0146】 それ故本発明の主題はまた、皮膚、特に顔及び/または頭皮、及び唇のケア、処理、及び/またはメイクアップのための、前述のナノエマルションの美容的使用である。 【0147】 本発明に係る組成物は、特に顔、首、眼の周り、身体のためのスキンケア製品であっても良い。 【0148】 本発明に係るナノエマルションを含むメイクアップ組成物は、唇のためのメイクアップ製品(口紅)、ファンデーション、ブラッシャー、アイシャドウ、アイライナー、コンシーラー製品、ボディメイクアップ製品であっても良い。 【0149】 有利には、前記組成物はリーブオン組成物である。 【0150】 更に本発明のナノエマルションは、毛髪のケア及び/または処理のために使用されて良い。それは毛髪にオイルの沈着を得て、毛髪により輝きを与え、毛髪を重くすることなくスタイリングの耐性を得ることを可能にする。それはまた、プレトリートメントとして、乾燥効果またはパーマネントウェーブの効果を改良することが可能である。 【0151】 それ故本発明の主題は、ヘアケア及び/またはトリートメントのための、前述のナノエマルションの美容的使用である。 【0152】 本発明に係るナノエマルションは特に、皮膚、粘膜、及び/または頭皮の良好な保湿を可能にし、とりわけ乾燥肌を処理するのに適している。 【0153】 それ故本発明の別の主題は、前述のようなナノエマルションを皮膚、粘膜、及び/または頭皮に適用することを特徴とする、皮膚、粘膜、及び/または頭皮をケア及び/または保湿及び/またはメイクアップするための美容方法である。 【0154】 本発明は更に、乾燥肌の処理における使用のための組成物の生産のための、本発明に係るナノエマルションの使用に関する。 【0155】 最後に本発明はまた、眼科用組成物の生産のための、本発明に係るナノエマルションの使用に関する。 【0156】 以下の実施例は、本発明をより明白に理解することを可能にするが、性質上制限するものではない。示されている量は、他に記載がなければ重量%として表される。 【0157】 本発明に係る組成物は、エマルション、特に水中油型(O/W)または油中水型(W/O)または複相(三重:W/O/WまたはO/W/O)エマルションの形態で存在できる。これらの組成物は、通常の方法によって調製される。前記組成物は、好ましくは水中油型エマルションである。 【0158】 更に、本発明によって使用される組成物は多かれ少なかれ流体であって良く、白色または着色のクリーム、軟膏、乳液、ローション、または漿液の外観を有して良い。 【0159】 本発明は、以下に記載される非制限的な実施例によってより詳細に説明される。 【0160】 以下の方法を実施する: − 第一相Aでは、両親媒性脂質を、約45℃の温度でオイル及び親油性活性剤及びアジュバントと均一化する; − 第二相Bでは、親水性活性剤及びアジュバントを、20から30℃の温度で溶解する; − 次いでA相とB相をタービンホモジェナイザーを使用して混合し、45℃未満の製品温度を維持しながら、7のパスで1200バールの圧力でSoavi-Niroタイプの高圧ホモジェナイザーを使用して均一化する。 【実施例】 【0161】 実施例1: 以下の組成を有する保湿ケア製品を調製する: 第一相: − Unichema社により市販されているPEG−400イソステアラート 4.5% − Ajinomoto社によりアシルグルタマートHS21の名称で市販されている 0.5% N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム塩 (イオン性両親媒性脂質) − ホホバオイル 5% − アボカドオイル 5% − シクロメチコーン 9% − 非変性無水エタノール 7.5% 第二相: − N−(2−ヒドロキシエチル)ウレア 7.5% − 脱鉱物水 61% 油滴のサイズが100nm未満の安定なエマルションが得られる。 皮膚に適用された組成物は、べとつき感を示さずに、良好な保湿効果を提供する。 【0162】 実施例2: 以下の組成を有する芳香水を調製する: 第一相: − Croda社によりCrodesta F70の名称で市販されているスクロース 4.5% パルミタート/ステアラートの混合物 − Ajinomoto社によりアシルグルタマートHS21の名称で市販されている 0.5% N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム塩 (イオン性両親媒性脂質) − ダイズオイル 6% − 揮発性シリコーンオイル 2% − 香料 3% − ビタミンEアセタート 0.5% − 非変性無水エタノール 10% 第二相: − N−(2−ヒドロキシエチル)ウレア 5% − 脱鉱物水 68.5% 油滴のサイズが100nm未満の安定なエマルションが得られる。 皮膚に適用された組成物は、べとつき感を示さずに、良好な保湿効果を提供する。 【0163】 実施例3: 以下の組成を有するリーブオンメイクアップ除去乳液を調製する: − Unichema社によりTween 65の名称で市販されているオキシエチレン化 4.5% ソルビタントリステアラート(20EO) − Ajinomoto社によりアシルグルタマートHS21の名称で市販されている 0.5% N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム塩 (イオン性両親媒性脂質) − イソセチルステアラート 5% − イソプロピルミリスタート 10% − シクロメチコーン 5% − 非変性無水エタノール 7.5% 第二相: − N−(2−ヒドロキシエチル)ウレア 7.5% − 脱鉱物水 61% 油滴のサイズが100nm未満の安定なエマルションが得られる。 この組成物は、皮膚に容易に適用され、べとつき感を示さずに、良好な保湿効果を提供する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル
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| 【出願日】 |
平成18年2月8日(2006.2.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100089037 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 隆
【識別番号】100108453 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 靖彦
【識別番号】100110364 【弁理士】 【氏名又は名称】実広 信哉
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| 【公開番号】 |
特開2006−219491(P2006−219491A) |
| 【公開日】 |
平成18年8月24日(2006.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−31535(P2006−31535) |
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